JPH10330697A - 壁紙貼着用下地材 - Google Patents

壁紙貼着用下地材

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JPH10330697A
JPH10330697A JP9160607A JP16060797A JPH10330697A JP H10330697 A JPH10330697 A JP H10330697A JP 9160607 A JP9160607 A JP 9160607A JP 16060797 A JP16060797 A JP 16060797A JP H10330697 A JPH10330697 A JP H10330697A
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polymer sheet
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勲 大西
Toshiaki Shima
敏昭 嶋
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Kuraray Co Ltd
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NOMURA KOGEISHA KK
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 展示会場の仕切壁、ディスプレイ用パネル、
オフィスや住宅の内壁、仕切壁等の基体上に壁紙を貼着
したり、壁紙の張り替えを行う際に、澱粉糊等の汎用で
安価な接着剤を用いて、良好な作業性で、簡単に、美麗
に、経済的なコストで壁紙を貼着でき、しかも基体から
の壁紙や接着剤を剥がれ残りを生ずることなく剥がすこ
とができて、パネル部材等の基体を繰り返して利用でき
る壁紙貼着用下地材、及びそれを用いる壁紙の貼着方法
を提供すること。 【解決手段】 重量平均フレーク径が10〜1000μ
mで且つ重量平均アスペクト比が10以上の雲母粉末を
20〜70重量%の割合で含有するオレフィン系重合体
シートよりなる本発明の壁紙貼着用下地材、および該下
地材を用いる本発明の壁紙の貼着方法によって、上記の
課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁紙貼着用下地
材、および壁体やパネル部材などの基体に壁紙を貼着す
る方法に関する。より詳細には、本発明は、展示会場な
どの仕切壁、ディスプレイ用パネル、オフィスや住宅の
内壁、仕切壁などからなる基体上に壁紙を貼着したり、
壁紙の張り替えを行う際に用いる壁紙貼着用下地材、お
よび前記の壁紙貼着用下地材を使用する基体への壁紙の
貼着方法に関するものである。本発明による場合は、前
記した種々の基体上への壁紙の貼着や張り替えを、良好
な作業性で、簡単に且つ美麗に、経済的なコストで行う
ことができ、しかも壁紙を貼着するパネル部材などの基
体を多数回にわたって繰り返して再利用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、展示会場の仕切壁、ディスプ
レイ用パネルなどの基体では、それに壁紙やポスターな
どを貼着して装飾パネルの形態にして多く利用されてい
る。その場合のパネル部材(基体)としては、合板、パ
ーティクルボードなどの木質系板材のほか、板紙、石膏
ボード、ポリスチレンボードなどの板材が用いられ、通
常、水性接着剤を用いて壁紙の貼着が行われている。パ
ネル部材は、ディスプレイ用、内壁用など、その使用目
的に応じて、種々のデザインや色彩を有する壁紙で装飾
されるが、使用後にデザイン変更等の必要が生じた場合
には、壁紙を剥がした後、パネル部材に新たな壁紙を貼
って再利用される。その際に、壁紙がパネル部材に直接
貼着されていると、壁紙を剥がす作業に手間や時間を要
し、しかも壁紙や接着剤を完全に剥がすことが困難であ
り、剥がし残りが生じ易い。パネル部材上に壁紙や接着
剤の剥がし残りがあると、その上に新たに貼った壁紙に
凹凸ができて美装性が著しく損なわれるため、そのよう
な剥がし残りの生じたパネル部材は再利用ができず、廃
棄せざるを得ないという問題があった。
【0003】上記した問題を改良してパネル部材の再利
用を可能にすることを目的として、従来、(1)パネル
部材の壁紙を貼着する表面にプラスチックフイルムや金
属箔を積層したり又はプラスチックをコーティングし
て、鏡面状の平滑面を形成し、その平滑面上に剥離性を
示す接着剤層を介してシート(壁紙)を貼着する方法
(特開平6−212768号公報)、(2)壁紙に対し
て接着適性に欠ける可撓性基材シートの裏面に粘着剤層
を設けて壁紙貼着用下地材を形成し、その壁紙貼着用下
地材を壁に貼着して下地とし、その上に接着力の低い接
着剤を用いて壁紙を貼着する方法(特開平8−9317
2号公報)が提案されている。
【0004】しかしながら、上記(1)の従来法による
場合は、パネル部材へのプラスチックフイルムや金属箔
のスムーズな接着が難しく、それらの貼着を時間をかけ
て慎重に行わないと鏡面状の平滑面をパネル部材表面に
形成することができず、その貼着に熟練や手間および時
間を要し、またコーティングによる平滑面の形成は大掛
りな設備が必要である。そのため、この(1)の従来法
による場合は、作業の迅速性、容易性、経済性が求めら
れることの多い、展示会場などにおけるパネル設置現場
等での壁紙の貼着作業、家屋やオフィスの内壁などへの
壁紙の貼着には適していない。
【0005】また、上記(2)の従来法による場合は、
壁紙を貼着するための接着剤として安価で汎用性の高い
澱粉糊のみを使用すると、壁紙貼着用下地材と壁紙との
間の接着性が低く壁紙の貼着が円滑に行えず、そのため
に澱粉糊にアクリル系接着剤を一定割合で配合した特殊
な接着剤を使用する必要があり、手数がかかり、コスト
高になるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熟練
や手間および時間を必要とせず、大掛りな設備などを要
せずに、展示会場、住宅、オフィス、その他の作業現場
において、壁紙の貼着作業を、良好な作業性で、迅速に
且つ容易に、美麗に行うことを可能にする壁紙貼着用下
地材およびそれを用いる壁紙の貼着方法を提供すること
である。そして、本発明の目的は、必要な期間の間は壁
紙がパネル部材や壁面などの基体に対して良好に接着し
ていて剥がれたりせず実用性に優れ、その一方で壁紙の
剥離が必要になったときには、基体上での壁紙の剥がれ
残りや接着剤の剥がれ残りを生ずることなく、壁紙を基
体から簡単に且つ良好に剥がすことができて、パネル部
材などの基体を繰り返して再利用することのできる壁紙
貼着用下地材およびそれを用いる壁紙の貼着方法を提供
することである。さらに、本発明の目的は、従来から汎
用されている安価な澱粉糊を用いた場合にも、基体への
壁紙の良好な貼着作業性や接着強度を有し、その一方で
壁紙を剥がしたい場合は壁紙や接着剤の剥がれ残りを生
じず、壁紙を良好に剥がすことのできる壁紙貼着用下地
材およびそれを用いる壁紙の貼着方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねてきた。その結果、
特定の形状および寸法を有する雲母粉末を、特定の割合
でオレフィン系重合体中に配合してシートをつくり、そ
のオレフィン系重合体シートを壁紙貼着用下地材として
用いて、該壁紙貼着用下地材を介してパネル部材や壁体
などの基体に壁紙を貼着すると、壁紙の貼着作業に熟練
を要せず、良好な作業性で、迅速に且つ容易に壁紙を基
体に貼着できること、基体に貼着した壁紙は必要な期間
の間は十分な接着強度を有していて基体から剥離せず実
用性に優れ、その一方で壁紙の基体からの剥離が必要に
なったときには、剥がれ残しを生ずることなく基体から
簡単に且つきれいに剥がすことができて、基体が特にパ
ネル部材などである場合は多数回にわたって繰り返し再
利用できることを見出した。さらに、本発明者らは、上
記特定の雲母粉末を含有するオレフィン系重合体シート
からなる壁紙貼着用下地材を用いる場合は、壁紙貼着用
の接着剤として従来から汎用されている安価な澱粉糊を
用いた場合にも、前記した優れた効果が得られることを
見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、重量平均フレーク径
が10〜1000μmで且つ重量平均アスペクト比が1
0以上の雲母粉末を20〜70重量%の割合で含有する
オレフィン系重合体シートよりなることを特徴とする壁
紙貼着用下地材である。
【0009】そして、本発明は、重量平均フレーク径が
10〜1000μmで且つ重量平均アスペクト比が10
以上の雲母粉末を20〜70重量%の割合で含有するオ
レフィン系重合体シートよりなる壁紙貼着用下地材で基
体の表面を被覆し、該壁紙貼着用下地材上に接着剤を用
いて壁紙を貼着することを特徴とする基体への壁紙の貼
着方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。まず、本発明でいう「壁紙貼着用下地材」とは、
パネル部材、壁体、その他の基体上に、典型的な壁紙、
ポスター、布帛材料、シート材料、フイルム材料などの
ような壁紙(広義の壁紙)を貼着する際に、基体と壁紙
との間に介在して壁紙を貼着するための下地材として作
用する材をいう。本発明の壁紙貼着用下地材において
は、壁紙貼着用下地材を構成するオレフィン系重合体シ
ートが、重量平均フレーク径が10〜1000μmで且
つ重量平均アスペクト比が10以上である雲母粉末を含
有していることが必要であり、重量平均フレーク径が2
0〜300μmで且つ重量平均アスペクト比が15以上
の雲母粉末を含有していることが好ましい。
【0011】雲母粉末の重量平均フレーク径が10μm
未満であると、それを含有するオレフィン系重合体シー
トの平滑度が高くなり過ぎて、壁紙貼着用下地材(オレ
フィン系重合体シート)への壁紙の接着性が不良にな
り、壁紙を良好に接着させることができない。一方、雲
母粉末の重量平均フレーク径が1000μmを超える
と、それを含有するオレフィン系重合体シートの表面荒
れが大きくなり過ぎて、薄いシートの生産が困難になる
などの製造上の問題が生じたり、壁紙の貼着・剥離を繰
り返すと壁紙貼着用下地材上への壁紙の剥がれ残りや接
着剤の剥がれ残りが生ずるようになってその剥離性が徐
々に低下し、パネル部材などの基体の多数回にわたって
の繰り返し利用ができなくなる。また、雲母粉末の重量
平均アスペクト比が10未満であると、オレフィン系重
合体シートが、壁紙貼着用下地材に要求される剛性を持
たなくなり、基体への壁紙貼着用下地材の接着作業など
行いにくくなる。
【0012】ここで、本明細書における雲母粉末の重量
平均フレーク径および重量平均アスペクト比は次のよう
にして求められる。
【0013】[雲母粉末の重量平均フレーク径]各種目
開きの標準篩またはマイクロシーブを用いて雲母粉末を
分級した後、各篩上の雲母粉末の重量分率を求め、その
結果をRosin−Rammlar線図にプロットし、
積算篩上50重量%径に相当する目開きL50の値を用い
て、標準篩を使用した場合は下記の数式(1)にしたが
って、またマイクロシーブを使用した場合は下記の数式
(2)にしたがって、雲母粉末の重量平均フレーク径
(L)を求める。
【0014】
【数1】L=21/250 (1) (標準篩を
使用した場合) L=L50 (2) (マイクロシーブを
使用した場合)
【0015】[雲母粉末の重量平均アスペクト比]雲母
粉末の重量平均フレーク径Lと、雲母粉末の平均厚さT
を用いて、下記の数式(3)にしたがって雲母粉末の重
量平均アスペクト比(a)を求める。
【0016】
【数2】a=L/T (3) ただし、上記の数式(3)における雲母粉末の平均厚さ
Tは、「材料」 Vol.27,第696頁(1978)に
記載されている西野らによる“水面粒子膜法”により測
定される雲母粉末の単位重量当たりの粒子膜面積(S)
から、下記の数式(4)を用いて算出される。
【0017】
【数3】T=1/{S(1−ε)ρ} (4) [式中、(1−ε)は水面上の雲母粒子膜内の雲母粒子
充填率、ρは雲母の密度を表す。]
【0018】オレフィン系重合体シート中に含有させる
雲母粉末としては、重量平均フレーク径が10〜100
0μmで且つ重量平均アスペクト比が10以上の雲母粉
末であればいずれも使用することができ、雲母の種類は
特に制限されず、例えば、白雲母(マスコバイト)、金
雲母(フロゴバイト)、黒雲母、合成フロロゴバイトや
その他の合成雲母などを挙げることができる。本発明の
壁紙貼着用下地材を構成するオレフィン系重合体シート
は、前記した雲母粉末の1種類のみを含有していても、
または2種以上を含有していてもよい。そのうちでも、
白雲母からなる雲母粉末が、色調および価格の点から好
ましく用いられる。
【0019】本発明の壁紙貼着用下地材では、該下地材
を構成するオレフィン系重合体シート中における雲母粉
末の含有量が、オレフィン系重合体シートを構成する全
成分の合計重量に基づいて、20〜70重量%であるこ
とが必要であり、25〜60重量%であることが好まし
い。オレフィン系重合体シートにおける雲母粉末の含有
量が20重量%未満であると、オレフィン系重合体シー
トからなる壁紙貼着用下地材への壁紙の接着性が不良に
なり、基体に接着した壁紙貼着用下地材上に壁体を強固
に貼着することができなくなる。一方、オレフィン系重
合体シートにおける雲母粉末の含有量が70重量%を超
えると、雲母粉末を含有するオレフィン系重合体組成物
の溶融混練性が低下して、シートへの成形が困難にな
る。
【0020】本発明の壁紙貼着用下地材を構成するオレ
フィン系重合体シートでは、オレフィン系重合体として
は、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソブチレ
ン、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1などの炭素
数1〜6の脂肪族オレフィン化合物の単独重合体、ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体、
イソプレンやブタジエンなどの共役ジエン系化合物より
なる重合体または共重合体の水素添加物、前記した脂肪
族オレフィン化合物に由来する構造単位から主としてな
り他の共重合性単量体(例えば酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、スチレン、アクリル系モノマーなど)に由来する構
造単位を少量成分として含むオレフィン共重合体、不飽
和カルボン酸や有機シラン化合物などで変性された前記
した各種のオレフィン系重合体などを使用することがで
きる。具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテン−
1ブロック共重合体などを挙げることができる。それら
のうちでも、剛性および耐傷性に優れていることから、
オレフィン系重合体シートを形成するオレフィン系重合
体として、結晶性のポリオレフィン樹脂が好ましく用い
られ、それに該当するものとしては、例えば、アイソタ
クチックポリプロピレン、高密度ポリエチレン、結晶性
プロピレン−エチレンブロック共重合体などを挙げるこ
とができる。
【0021】本発明の壁紙貼着用下地材を構成するオレ
フィン系重合体シートは、必要に応じて、雲母粉末以外
の無機充填剤(例えば炭酸カルシウム、タルク、ワラス
トナイト、ガラス繊維、二酸化チタン、カーボンブラッ
ク、黒鉛など)、有機充填剤(例えば木粉、パルプ、合
成繊維、天然繊維など)、着色剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、銅害防止剤、シラン系カップリング剤、チタネ
ート系カップリング剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、造
核剤などの他の成分の1種または2種以上を含有してい
てもよい。
【0022】さらに、オレフィン系重合体シートの厚さ
は、それが貼着される基体や壁紙の種類、用途、形状、
物性などに応じて異なり得るが、一般的には、0.2〜
3mmであることが、オレフィン系重合体シートの製造
の容易性、オレフィン系重合体シートの力学的特性や取
り扱い性、基体へのオレフィン系重合体シート(壁紙貼
着用下地材)の接着容易性、オレフィン系重合体シート
(壁紙貼着用下地材)上への壁紙の貼着性などの点から
好ましく、0.3〜2mmであることが好ましい。オレ
フィン系重合体シートの厚さが0.2mm未満である
と、オレフィン系重合体シートの製造が困難になった
り、壁紙貼着用下地材に要求される剛性が不足するなど
の問題が生ずる場合がある。一方、オレフィン系重合体
シートの厚さが3mmを超えると、壁紙貼着用下地材
(オレフィン系重合体シート)の重量が大きくなって、
取り扱い性が劣ったものになったり、それを接着してな
る基体(パネル部材など)の重量が重くなり、軽量性が
損なわれる。
【0023】また、壁紙貼着用下地材を構成するオレフ
ィン系重合体シートが基体に良好に接着するようにする
ために、オレフィン系重合体シートの基体への接着面
を、サンドブラスト、バフがけなどによって粗面化して
おいたり、コロナ処理、薬剤処理などによって極性にし
ておいたり、または前記の粗面化と極性化処理の両方を
行っておいてもよい。
【0024】オレフィン系重合体シートの製造方法は特
に制限されず、雲母粉末がオレフィン系重合体中に均一
に混合分散されていて、しかもシート特性(例えば平坦
性、均一厚、均一幅など)や力学的特性などに優れるオ
レフィン系重合体シートを製造し得る方法であればいず
れの方法で製造してもよい。何ら限定されるものではな
いが、本発明の壁紙貼着用下地材として用いるオレフィ
ン系重合体シートの製造法としては、例えば、オレフィ
ン系重合体、雲母粉末および必要に応じて他の成分を押
出成形機やカレンダー成形装置に供給して溶融混練し、
そのまま直接シートに成形する方法、オレフィン系重合
体、雲母粉末および必要に応じて他の成分を溶融混練し
て単軸押出機や二軸押出機などを用いて一旦ペレットを
形成し、そのペレットを押出成形やその他のシート成形
装置に供給してシートを製造する方法などによって製造
することができる。そして、上記方法で得られるオレフ
ィン系重合体シートの基体への接着面を必要に応じて粗
面化したり、極性化する。
【0025】本発明では、上記したオレフィン系重合体
シートをそのまま壁紙貼着用下地材として、粘着剤層や
接着剤層を設けない状態で流通、販売、使用することが
できる。その場合には、接着剤、粘着剤、両面粘着テー
プなどを用いたり、熱溶着方法などを用いて、壁紙貼着
用下地材(オレフィン系重合体シート)を、パネル部
材、住宅やオフィスの壁、その他の基体上に接着させ
る。また、本発明の壁紙貼着用下地材は、上記したオレ
フィン系重合体シートの基体への接着面側に、粘着剤層
または接着剤層を予め形成した形態にして、流通、販売
することができる。そしてその場合には、接着剤、粘着
剤、両面粘着テープなどを別途準備したり使用すること
なく、壁紙貼着用下地材に設けられている上記の粘着剤
層または接着剤層を介して、壁紙貼着用下地材をパネル
部材やその他の基体にそのまま貼着することができる。
オレフィン系重合体シートの基体への接着面側に粘着剤
層などを予め形成しておく場合は、壁紙貼着用下地材を
基体に貼着する前はその粘着剤層を離型紙で被覆して粘
着を防止するようにしておくとよい。
【0026】本発明の壁紙貼着用下地材を基体に接着す
るに当たっては、基体の種類や素材などは特に制限され
ず、壁紙の貼着が必要な基体、壁紙を貼着しようとする
基体であればいずれでもよい。限定されるものではない
が、基体の種類としては、例えば、展示会場などの仕切
壁;ディスプレイ用パネル;オフィスや住宅の内壁、仕
切壁、天井;家具類や事務用機器の側壁;掲示ボード;
サインパネルなどからなる基体を挙げることができる。
また、基体の素材としては、例えば、合板、パーティク
ルボード、天然木材などの木質系材料;板紙;石膏、コ
ンクリート、ガラス、金属類などの無機材料;プラスチ
ックなどのいずれであってもよい。
【0027】そして、壁紙貼着用下地材を接着した基体
(壁紙貼着用下地材で被覆された基体)上に、壁紙を貼
着する。基体に接着された壁紙貼着用下地材上に壁紙を
貼着する際の接着剤としては、壁紙を壁紙貼着用下地材
上に良好な接着性で貼着することができ、且つ壁紙の剥
離が必要な場合に剥がれ残しを生ずることなく壁紙を壁
紙貼着用下地材から円滑に剥がすことのできる接着剤や
糊剤のいずれもが使用可能であり、例えば、澱粉糊、水
性重合体エマルジョン(例えばアクリル樹脂系エマルジ
ョン、酢酸ビニル重合体系エマルジョン、ポリビニルア
ルコール系水性接着剤など)、澱粉糊と水性重合体エマ
ルジョンやポリビニルアルコール系水性接着剤の混合物
などの接着剤(糊剤)を挙げることができる。特に、本
発明の壁紙貼着用下地材を接着したパネル部材やその他
の基体では、安価で汎用性のある澱粉糊を単独で使用し
た場合にも、必要な期間の間は壁紙が壁面などの基体
(基体上の壁紙貼着用下地材)に良好に接着していて剥
がれたりせず、しかも壁紙の剥離が必要になったときに
は壁紙を基体(基体上の壁紙貼着用下地材)から壁紙の
剥がれ残りや接着の剥がれ残りを生ずることなく、簡単
に且つ良好に剥がすことができて、パネル部材などの基
体を多数回に亙って繰り返して再利用することができ
る。
【0028】本発明の壁紙貼着用下地材上に貼着する壁
紙の種類は特に制限されず、従来から汎用されている壁
紙のいずれもが使用でき、例えば、木材パルプから主と
してなる加工紙、和紙、合成パルプや合成繊維から主と
してなる合成紙、合成樹脂シートの延伸・フィブリルな
どにより形成された合成紙、木材パルプと合成パルプお
よび/または合成繊維との混合物からなる混合紙、布帛
製の壁紙、場合によってはプラスチックフイルムやシー
トなどを挙げることができる。そのうちでも、本発明の
壁紙貼着用下地材は、加工紙、和紙、布帛などからなる
壁紙を澱粉糊を用いて貼着するのに特に適している。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明は以下の例により何ら制限されるもの
ではない。
【0030】《実施例1》 (1) プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチ
レン含量5重量%、メルトフローレイト1g/10分)
60重量部と、白雲母粉末(重量平均フレーク径90μ
m、重量平均アスペクト比50;株式会社クラレ製「ク
ラライトマイカ200−D」)40重量部を混合し、単
軸押出機で溶融混練した後、押し出し、切断して、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体と白雲母粉末を含有
するペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットを用いて押出成
形を行って、厚さ0.8mmの雲母粉末含有プロピレン
−エチレンブロック共重合体シート(オレフィン系重合
体シート)を製造した。 (3) 市販のラワン合板(厚さ12mm)の片面にエ
チレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン接着剤(株式
会社クラレ製「パンフレックスOM−3100」)を塗
布し、その面に上記(2)で得られたオレフィン系重合
体シートを接着させて、オレフィン系重合体シートから
なる壁紙貼着用下地材で片面を被覆した合板製パネル部
材を作製した。
【0031】(4) 澱粉糊(山口糊商店製「壁装スタ
ーチ」)1kgを水1kgに混合して希釈澱粉糊液を調
製し、その希釈澱粉糊液を壁紙(加工紙;ニップコーポ
レーション社製「Y808」)の裏面に約150g/m
2の塗布量で塗布した後、その壁紙を、上記(3)で得
られたパネル部材の壁紙貼着用下地材上に貼着した。こ
れにより得られた壁紙を貼着したパネル部材は、実用上
十分な壁紙の接着強さを有し、且つ貼りジワなども生じ
ておらず、美粧性に優れていた。 (5) 上記(4)の壁紙の貼着作業から1週間経過し
た後に、壁紙のみを剥離したところ、壁紙貼着用下地材
上には壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離すること
ができた。 (6) 上記(5)で壁紙を剥離した後の、壁紙貼着用
下地材で被覆されているパネル部材を用いて、上記
(4)および(5)と同じ作業を10回繰り返して行っ
たところ、壁紙の貼着および剥離を10回繰り返して行
った後でも、パネル部材を被覆している壁紙貼着用下地
材上には壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離するこ
とができ、パネル部材の多数回にわたる再利用が可能で
あった。
【0032】《実施例2》 (1) ポリプロピレン樹脂(メルトフローレイト0.
8g/10分)75重量部と、白雲母粉末(重量平均フ
レーク径340μm、重量平均アスペクト比80;株式
会社クラレ製「クラライトマイカ60−C」)25重量
部を混合し、実施例1の(1)と同様にしてペレットを
製造し、そのペレットを用いて押出成形を行って、厚さ
0.8mmの雲母粉末含有ポリプロピレン樹脂シート
(オレフィン系重合体シート)を製造した。 (2) 上記の(1)で得られたオレフィン系重合体シ
ートを用いて、実施例1の(3)と同様にしてオレフィ
ン系重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に接
着した合板製パネル部材を作製した。 (3) 上記の(2)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着した。これにより得られた壁紙を貼着したパネ
ル部材は、実用上十分な壁紙の接着強さを有し、しかも
貼りジワなども生じておらず、美粧性に優れていた。 (4) 上記(3)の壁紙の貼着作業から1週間経過し
た後に、壁紙のみを剥離したところ、壁紙貼着用下地材
上には壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離すること
ができた。 (5) 上記の(4)で壁紙を剥離した後の、壁紙貼着
用下地材で被覆されているパネル部材を用いて、上記
(3)および(4)と同じ作業を10回繰り返して行っ
たところ、壁紙の貼着および剥離を10回繰り返して行
った後でもパネル部材を被覆している壁紙貼着用下地材
上には壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離すること
ができ、パネル部材の多数回にわたる繰り返し利用が可
能であった。
【0033】《実施例3》 (1) 高密度ポリエチレン(メルトインデックス2g
/10分)70重量部と、白雲母粉末(重量平均フレー
ク90μm、重量平均アスペクト比50;株式会社クラ
レ製「クラライトマイカ200−D」)30重量部を混
合し、実施例1の(1)と同様にしてペレットを製造
し、そのペレットを用いて押出成形を行って、厚さ0.
8mmの雲母粉末含有高密度ポリエチレンシート(オレ
フィン系重合体シート)を製造した。 (2) 上記の(1)で得られたオレフィン系重合体シ
ートを用いて、実施例1の(3)と同様にしてオレフィ
ン系重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に接
着した合板製パネル部材を作製した。 (3) 上記の(2)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着した。これにより得られた壁紙を貼着したパネ
ル部材は、実用上十分な壁紙の接着強さを有し、しかも
貼りジワなども生じておらず、美粧性に優れていた。 (4) 上記(3)の壁紙の貼着作業から1週間経過後
に、壁紙のみを剥離したところ、壁紙貼着用下地材上に
は壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離することがで
きた。 (5) 上記の(4)で壁紙を剥離した後の、壁紙貼着
用下地材で被覆したパネル部材を用いて、上記(3)お
よび(4)と同じ作業を10回繰り返して行ったとこ
ろ、壁紙の貼着および剥離を10回繰り返して行った後
でも、パネル部材を被覆している壁紙貼着用下地材上に
は壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離することがで
き、パネル部材の多数回にわたる再利用が可能であっ
た。
【0034】《比較例1》 (1) 実施例1の(1)において、プロピレン−エチ
レンブロック共重合体と白雲母粉末を用いてオレフィン
系重合体シートを製造する代わりに、プロピレン−エチ
レンブロック共重合体を単独で用いてオレフィン系重合
体シートを製造して、それを壁紙貼着用下地材として用
いて、実施例1の(1)〜(3)と同様にして、オレフ
ィン系重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に
接着した合板製パネル部材を作製した。 (2) 上記の(1)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着したところ、澱粉糊の乾燥が進行するのに伴っ
てパネル部材の端部より壁紙の剥離が生じた。そして、
澱粉糊が乾燥した後に、そのパネル部材を垂直に立てた
ところ、壁紙が自重でパネル部材から剥離して脱落し、
実用上使用可能な壁紙貼着パネルを得ることができなか
った。
【0035】《比較例2》 (1) 実施例2の(1)において、ポリプロピレン樹
脂75重量部と白雲母粉末25重量部を用いてオレフィ
ン系重合体シートを製造する代わりに、同じポリプロピ
レン樹脂90重量部と白雲母粉末10重量部を用いて雲
母粉末含有ポリプロピレン樹脂シート(オレフィン系重
合体シート)を製造し、それを壁紙貼着用下地材として
用いて、実施例2の(2)と同様にして、オレフィン系
重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に接着し
た合板製パネル部材を作製した。 (2) 上記の(1)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着したところ、澱粉糊の乾燥が進行するのに伴っ
てパネル部材の端部より壁紙が剥離し、実用的に使用可
能な壁紙貼着パネルを得ることができなかった。
【0036】《比較例3》 (1) プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチ
レン含量5重量%、メルトフローレイト1g/10分)
60重量部と、白雲母粉末(重量平均フレーク径140
0μm、重量平均アスペクト比90)40重量部を混合
し、実施例1の(1)と同様にしてペレットを製造し、
そのペレットを用いて押出成形を行って、厚さ0.8m
mの雲母粉末含有プロピレン−エチレンブロック共重合
体シート(オレフィン系重合体シート)を製造した。 (2) 上記の(1)で得られたオレフィン系重合体シ
ートを用いて、実施例1の(3)と同様にしてオレフィ
ン系重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に接
着した合板製パネル部材を作製した。 (3) 上記の(2)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着した。これにより得られた壁紙を貼着したパネ
ル部材では、壁紙のパネル部材への接着強さは実用上使
用可能であり、また貼りジワなども生じていなかった。 (4) 上記(3)の壁紙の貼着作業から1週間経過後
に、壁紙のみを剥離したところ、壁紙貼着用下地材上に
は壁紙や澱粉糊が全く残らずきれいに剥離することがで
きた。 (5) 上記の(4)で壁紙を剥離した後の壁紙貼着用
下地材で被覆したパネル部材を用いて、上記(3)およ
び(4)と同じ作業を繰り返して行ったところ、その5
回目に、壁紙貼着用下地材上に壁紙の剥がれ残りおよび
澱粉糊の残留が生じ、壁紙および澱粉糊を壁紙貼着用下
地材からきれいに剥がすことができず、パネル部材の以
後の再利用ができなかった。
【0037】《比較例4》 (1) プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチ
レン含量5重量%、メルトフローレイト1g/10分)
60重量部と、白雲母粉末(重量平均フレーク径7μ
m、重量平均アスペクト比7)40重量部を混合し、実
施例1の(1)と同様にしてペレットを製造し、そのペ
レットを用いて押出成形を行って、厚さ0.8mmの雲
母粉末含有プロピレン−エチレンブロック共重合体シー
ト(オレフィン系重合体シート)を製造した。 (2) 上記の(1)で得られたオレフィン系重合体シ
ートを用いて、実施例1の(3)と同様にしてオレフィ
ン系重合体シートからなる壁紙貼着用下地材を片面に接
着した合板製パネル部材を作製した。 (3) 上記の(2)で得られた合板製パネル部材の壁
紙貼着用下地材上に、実施例1の(4)と同様にして壁
紙を貼着した。これにより得られた壁紙を貼着したパネ
ル部材では、澱粉糊の乾燥が進行するのに伴って、壁紙
の部分剥離によるシワがパネル部材の周辺に多く発生
し、美粧性が損なわれ、実用価値のないものであった。
【0038】
【発明の効果】本発明の壁紙貼着用下地材をパネル部
材、壁体、その他の基体上に接着し、そして該下地材上
に壁紙を貼着する場合は、壁紙の貼着作業に熟練を要せ
ず、良好な作業性で、迅速に且つ容易に壁紙を基体に貼
着できることができる。しかも、貼着した壁紙は、必要
な期間の間は十分な接着強度を有していて基体から剥離
せず実用性に優れており、その一方で壁紙を基体から剥
離することが必要になったときには、壁紙や接着剤の壁
紙貼着用下地材上への剥がれ残しを生ずることなく簡単
に且つきれいに剥がすことができて、基体が特にパネル
部材などである場合は、本発明の壁紙貼着用下地材を接
着したパネル部材を、多数回にわたって繰り返し再利用
することができる。特に、本発明の壁紙貼着用下地材を
基体上に接着して、該下地材上に壁紙を貼着する場合
は、壁紙貼着用の接着剤として従来から汎用されている
安価な澱粉糊を用いた場合にも、必要な期間の間は壁紙
が壁面などの基体(基体上の壁紙貼着用下地材)に良好
に接着していて剥がれたりせず、しかも壁紙の剥離が必
要になったときには壁紙を基体(基体上の壁紙貼着用下
地材)から壁紙の剥がれ残りや接着の剥がれ残りを生ず
ることなく、簡単に且つ良好に剥がすことができて、パ
ネル部材などの基体を多数回に亙って繰り返して再利用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 27/20 E04F 13/00 E E04F 13/00 D21H 5/00 A (72)発明者 田中 茂 大阪府大阪市東成区大今里3−22−42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均フレーク径が10〜1000μ
    mで且つ重量平均アスペクト比が10以上の雲母粉末を
    20〜70重量%の割合で含有するオレフィン系重合体
    シートよりなることを特徴とする壁紙貼着用下地材。
  2. 【請求項2】 壁紙貼着用下地材の基材への接着面が、
    粗面化処理してあるか、および/または極性化処理して
    ある請求項1の壁紙貼着用下地材。
  3. 【請求項3】 壁紙貼着用下地材の基材への接着面上
    に、壁紙貼着用下地材を基体に貼着するための粘着剤層
    または接着剤層を有している請求項1または2の壁紙貼
    着用下地材。
  4. 【請求項4】 重量平均フレーク径が10〜1000μ
    mで且つ重量平均アスペクト比が10以上の雲母粉末を
    20〜70重量%の割合で含有するオレフィン系重合体
    シートよりなる壁紙貼着用下地材で基体の表面を被覆
    し、該壁紙貼着用下地材上に接着剤を用いて壁紙を貼着
    することを特徴とする基体への壁紙の貼着方法。
  5. 【請求項5】 接着剤が澱粉を主体とする接着剤である
    請求項4の貼着方法。
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JP2012197595A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Osaka Gas Co Ltd 壁材及び天井材
JP2017082562A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Lixil 建材、壁構造及び壁紙施工方法

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