JP2009241430A - 光輝性積層樹脂フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】多色性に優れると共に、暗清色に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感を有する積層樹脂フィルム。
【解決手段】光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)および熱可塑性樹脂フィルム(B)からなる光輝性積層樹脂フィルムにおいて、前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)が、熱可塑性樹脂100質量部、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレーク0.02〜5.0質量部およびカーボンブラック0.01〜0.5質量部を含有し、前記熱可塑性樹脂フィルム(B)が60以下のL値を有することを特徴とする、光輝性積層樹脂フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、建築部材や家具などに使用される化粧シートとして有用な光輝性積層樹脂フィルムに関する。特に、本発明は、多色性に優れ、かつ古色感を有する光輝性積層樹脂フィルムに関する。
従来、壁材や床材などの建築部材に用いられる化粧材、あるいは家具や台所製品、家電製品のキャビネット、自動車等の内装などの表面化粧材として、基材上に化粧シートを貼合したものが用いられている。
上記基材としては、例えば、木材、合板、集成材、パーチクルボード、ハードボードなどの木質系材料や板状体、金属板、プラスチック成形体などが使用されている。
これらの基材に貼り合わされる化粧シートとして、意匠性を高めるために、例えば、アルミニウム、真鍮等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等の光輝性顔料を樹脂に添加した光輝性樹脂シートが実用化されている。
例えば、ホワイトパールチップと、真珠顔料と、透明合成樹脂組成物とからなる透明シートを、有色の合成樹脂シートに積層した合成樹脂製積層シートが提案されている(例えば、特許文献1)。このシートは、多色性、すなわち見る角度による色の変化、を有するが、色調が白っぽいパール調あるいは明るい金属調であり、侘び、寂びを感じさせるようなおもむき感や高級感が求められる用途には不適である。
多色性に優れるとともに、暗清色(純色に黒を加えた色)に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感のある樹脂シートは見出されていない。
特開平11−235779号公報
本発明は、多色性に優れると共に、暗清色に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感を有する積層樹脂フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、パール顔料としての、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレーク、およびカーボンブラックがそれぞれ特定量添加された熱可塑性樹脂フィルムを上層とし、下層として、L値が60以下である熱可塑性樹脂フィルムを使用することにより、上記目的が達成されることを見出した。
すなわち、本発明は、光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)および熱可塑性樹脂フィルム(B)からなる光輝性積層樹脂フィルムにおいて、前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)が、熱可塑性樹脂100質量部、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレーク0.02〜5.0質量部およびカーボンブラック0.01〜0.5質量部を含有し、前記熱可塑性樹脂フィルム(B)の積層されている面が60以下のL値を有することを特徴とする、光輝性積層樹脂フィルムである。
本発明の積層樹脂フィルムは、製膜性に優れ、かつ多色性に優れると共に、暗清色に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感を有するので、建築部材や家具、自動車内装において使用される化粧シート、特に侘び、寂びを感じさせるようなおもむき感や高級感が求められるところの化粧シートとして有用である。
本発明の積層樹脂フィルムは、上層としての光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)に、下層としての熱可塑性樹脂フィルム(B)が積層されたものである。
光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)
フィルム(A)は、熱可塑性樹脂に、特定量の、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレークおよびカーボンブラックを含有する。
上記熱可塑性樹脂は、特に制限されず、例えば塩化ビニル系樹脂、非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ABS系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。製膜性および積層後の加工性の点から、塩化ビニル系樹脂および非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好ましい。
上記熱可塑性樹脂の具体例として、例えば、リケンテクノス(株)製のS20015(商品名)(塩化ビニル系樹脂)、リケンテクノス(株)製のリベスター SET221(商品名)(非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂)およびリケンテクノス(株)製のSLF238(商品名)(ポリプロピレン)が挙げられる。
上記酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレークは、フレーク状のシリカを基体とし、それを酸化チタンまたは酸化鉄(一酸化鉄または三酸化二鉄)で被覆したものである。基体の厚みは300〜500nmが好ましく、より好ましくは400〜450nmであり、長径は5〜60μmが好ましく、より好ましくは10〜40μmである。被覆層の厚みは50〜120nmが好ましく、より好ましくは60〜120nmである。
上記シリカフレークは、多色性を発現する光輝性顔料(パール顔料)として公知である。光輝性顔料としては、この他に、金属酸化物被覆アルミナフレーク、金属酸化物被覆雲母、金属酸化物被覆酸化アルミニウムフレーク、金属酸化物被覆ガラスフレークなどが知られているが、種々のパール顔料のうち、上記酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレークを特に使用すると、多色性に優れ、かつ暗清色に近い色を呈しかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感を有するフィルムが得られることを本発明者らは見出した。上記酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレークの市販例として、例えば、メルク社製のカラーストリーム(商品名)が挙げられる。
上記シリカフレークの量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.02〜5質量部、好ましくは0.1〜3質量部である。上記量が上記下限未満であると、得られるフィルムの多色性および古色感に劣る。上記上限を超えると、製膜時にプレートアウトを生じてフィルム化が困難となり、また、得られるフィルムの色調がより明るくなって古色感に劣る。
本発明におけるカーボンブラックは特に制限はなく、黒色顔料として市販されている分散性の良いものであればよい。
カーボンブラックの量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して0.01〜0.5質量部、好ましくは0.05〜0.3質量部である。上記量が上記下限未満であると、得られるフィルムの色調がより明るくなって古色感に劣る。上記上限を超えると、多色性に劣る。
フィルム(A)は、上記のほかに、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、熱安定剤、難燃剤、離型剤、界面活性剤、強化剤、艶消し剤、フィラーなどを、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
熱可塑性樹脂フィルム(B)
フィルム(B)は、その積層されている面が60以下のL値を有するものである。L値が60を超えると、得られる積層フィルムの色調がより明るくなり、目的の古色感が得られない。フィルム(B)は、上記フィルムのL値が60以下、好ましくは50以下、さらに好ましくは40以下であるように、熱可塑性樹脂に顔料が添加されたものである。
上記熱可塑性樹脂は、特に制限されず、例えば塩化ビニル系樹脂、非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ABS系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。製膜性および積層後の加工性の点から、塩化ビニル系樹脂および非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好ましい。
上記顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ、ジスアゾ・エローG、レーキ・レッドC、フタロシアニン・ブルー、フタロシアニン・グリーンなどが挙げられる。上記顔料の添加量は、得られるフィルムのL値が60以下になるような量であり、当業者であれば、適宜決定することができる。なお、光輝性顔料(パール顔料)は上記顔料に含まれない。
なお、L値は、色の明るさの度合である明度を表す周知の尺度であり、JIS Z8722等に従って測定することができる。L値が大きいほど明度が高く、最大L値、すなわちL値=100は白色を意味し、最小L値、すなわちL値=0は黒色を意味する。
フィルム(B)を構成する、L値が60以下の熱可塑性樹脂として、市販品を使用することもでき、例えば、リケンテクノス(株)製のS2340 FC2015(商品名)(L値=20のポリ塩化ビニル)、リケンテクノス(株)製のリベスター SET687 FZ27976(商品名)(L値=20の非晶性ポリエチレンテレフタレート)およびリケンテクノス(株)製のTPP008 XP2902(商品名)(L値=20のポリプロピレン)等が挙げられる。
フィルム(B)は、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、熱安定剤、難燃剤、離型剤、界面活性剤、強化剤、艶消し剤、フィラーなどをさらに含有することができる。
上記樹脂フィルム(A)および(B)の製造法は特に制限されず、それぞれの構成成分を慣用の方法にしたがって混練・製膜することにより製造することができる。例えば、慣用のカレンダー装置、例えば直立型3本ロール、直立型4本ロール、L型4本ロール、逆L型4本ロール、Z型ロールなどを用いて製造することができる。あるいは、慣用の押出機(例えば単軸押出機、同方向回転二軸押出機、異方向回転二軸押出機など)とTダイ(例えばマニホールドダイ、フィッシュテールダイ、コートハンガーダイなど)とを用いて製造することもできる。
本発明の積層樹脂フィルムの製造法は特に制限されず、慣用の方法にしたがって、例えば、熱ラミネーションやドライラミネーションによって上記樹脂フィルム(A)および(B)を積層することにより製造することができる。熱ラミネーションでは、例えば、樹脂フィルム(A)を上地としてダブリング装置の加熱ドラムに繰り出し、樹脂フィルム(B)を下地として上記加熱ドラムに繰り出して上記上地と圧着させることにより積層樹脂フィルムを製造することができる。ドライラミネーションでは、例えば、樹脂フィルム(A)の片面に溶剤タイプ2液接着剤をグラビア塗工方式で塗布し、乾燥炉にて溶剤を蒸発飛散させて接着剤層を設け、上記接着剤層の上に樹脂フィルム(B)を重ねて金属ロールで熱融着することにより積層樹脂フィルムを製造することができる。
樹脂フィルム(A)および(B)の厚さは、各々、好ましくは40〜200μm、さらに好ましくは50〜150μmであり、積層樹脂フィルムの厚さは、好ましくは100〜300μm、さらに好ましくは120〜250μmである。
光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)の積層されていない表面に、エンボス加工を施してもよい。エンボス加工は、慣用の方法にしたがって行われ得る。エンボス加工の柄は種々のものから選択され得、例えば、クロス柄、織柄、梨地、木目柄、抽象柄、皮シボ、石目柄などが挙げられる。エンボス加工を施すことにより、より古色感を出すことができる。
また、エンボス加工されたまたはされていない光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)の上にトップコートを施してもよい。トップコートを施すことにより、積層樹脂フィルムの耐擦傷性を向上することができ、表面に傷がつきにくい優れた積層樹脂フィルムを得ることができる。好ましくは、ウレタン系トップコート又は紫外線硬化型トップコートが施され得る。ウレタン系トップコートは、例えば、ポリオール成分とポリイソシアネート成分からなる二液型ポリウレタンを塗布し硬化させることにより形成することができる。紫外線硬化型トップコートは、コート層の紫外線硬化波長とは異なる波長帯であってコーティング材の劣化を引き起こすところの特定の紫外線を吸収する紫外線吸収剤と光安定剤を含むコーティング材を積層樹脂フィルムに塗布し、紫外線硬化することにより形成することができる。
また、本発明の積層樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂フィルム(B)の積層されていない表面に粘着剤層(C)を有してもよい。粘着剤層(C)を有することにより、積層樹脂フィルムを、粘着剤層(C)を介して建材等の基体に貼付することができる。粘着剤としては、耐候性などの点から、アクリル系、ウレタン系及びシリコーン系粘着剤が好ましく、特にアクリル系粘着剤が好ましい。粘着剤層の施与は、慣用の方法に従って行うことができる。例えば、紙基材にシリコーンコーティングを施した離型紙などに、溶剤型アクリル系粘着剤、非水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水溶性型アクリル系粘着剤などを塗布乾燥して粘着剤層を形成し、この粘着剤層と樹脂フィルム(B)の裏面が接するように積層させる。粘着剤として、紫外線硬化型粘着剤を使用することも可能である。粘着剤層には、必要に応じて、粘着付与樹脂、架橋剤、酸化防止剤、耐候剤などを配合することができる。
こうして得られた積層樹脂フィルムは、各種化粧シートとして、例えば、壁材、床材、等の建材用の化粧シート、家具用化粧シート、冷蔵庫、エアコン等の家電用の化粧シート、および自動車の内装用化粧シートとして有用であり、特に壁装用の化粧シートとして有用である。
次に、本発明を下記実施例によって説明するが、以下の実施例は、本発明を限定するものとして決して解釈されるべきでない。なお、下記実施例および比較例における評価方法および使用材料は以下の通りである。
評価方法
古色感
積層樹脂フィルムの樹脂フィルム(A)側の表面を目視で観察して、古色感(暗清色に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるようなおもむき感や高級感を有する)の有無を、5人のパネラーによって下記の4段階で評価した。
5点:古色感が顕著に認められる。
4点:古色感が認められる。
3点:古色感にやや欠ける。
2点:古色感が認められない。
5人の評価点の平均を求め、下記基準に従って古色感を評価した。
◎:平均点が4.4点以上
○:平均点が3.6点以上4.4点未満
△:平均点が2.8点以上3.6点未満
×:平均点が2.8点未満
多色性
積層樹脂フィルムの樹脂フィルム(A)側の表面をほぼ真上から見た場合と表面に対して15度の角度から見た場合との色の違いを目視で観察して、多色性の有無を5人のパネラーによって下記の4段階で評価した。
5点:色の違いが非常に明確であり、多色性が顕著に認められる。
4点:色の違いが明確に認められ、多色性を有する。
3点:色の違いが小さく、多色性に乏しい。
2点:色の違いが非常に小さく、多色性があるとは言いがたい。
5人の評価点の平均を求め、下記基準に従って多色性を評価した。
◎:平均点が4.4点以上
○:平均点が3.6点以上4.4点未満
△:平均点が2.8点以上3.6点未満
×:平均点が2.8点未満
製膜作業性
樹脂フィルム(A)の製膜作業性について以下の評価を行った。樹脂フィルム(A)のための成分をロール温度190℃の8インチのテストロール装置にて混錬し、その作業性を以下の基準で評価した。
◎:何ら問題なく混錬作業を行うことができる。
○:光輝性顔料のロールへの付着をやや生じるが、混錬作業を行うことができる。
△:光輝性顔料のロールへの付着またはプレートアウトを生じ、混錬作業に支障がある。
×:光輝性顔料のロールへの付着またはプレートアウトが大きく、混錬作業が出来ない。
材料
樹脂フィルム(A)のための材料:
PVC:S20015(リケンテクノス(株)製)、ポリ塩化ビニル
PETG:リベスター SET221(リケンテクノス(株)製)、非晶性ポリエチレンテレフタレート
PP:SLF238(リケンテクノス(株)製)、ポリプロピレン
光輝性顔料(1):カラーストリームT10−01 Viola Fantasy(メルク社製)、酸化チタンで被覆されたシリカフレーク
光輝性顔料(2):カラーストリームT10−02 Arctic Fire(メルク社製)、酸化チタンで被覆されたシリカフレーク
光輝性顔料(3):カラーストリームT10−03 Tropic Sunrise(メルク社製)、酸化チタンで被覆されたシリカフレーク
光輝性顔料(4):カラーストリームT10−04 Lapis Sunlight(メルク社製)、酸化チタンで被覆されたシリカフレーク
光輝性顔料(5):SW−106(山陽色素社製)、マイカ系パール顔料
光輝性顔料(6):SW−108(山陽色素社製)、マイカ系パール顔料
カーボンブラック:DARKVA A−544ブラック(大日精化工業(株)製)
樹脂フィルム(B)のための材料:
PVC(1):S2340 FC2015(リケンテクノス(株)製)、L値=20(黒色)のポリ塩化ビニル、
PVC(2):S28114FC23557(リケンテクノス(株)製)、L値=40(ダークグレー色)のポリ塩化ビニル、
PVC(3):S2817 FC25590(リケンテクノス(株)製)、L値=55(グレー色)のポリ塩化ビニル、
PVC(4):S28009 FC25241(リケンテクノス(株)製)、L値=65(ライトグレー色)のポリ塩化ビニル、
PVC(5):28114FC23557(リケンテクノス(株)製)、L値=45(ダークグレー色)のポリ塩化ビニル、
PVC(6):S28114 FC26013(リケンテクノス(株)製)、L値=75(ライトグレー色)のポリ塩化ビニル、
PVC(7):S28010 FC1686(リケンテクノス(株)製)、L値=95(白色)のポリ塩化ビニル、
PETG(1):リベスター SET687 FZ27976(リケンテクノス(株)製)、L値=20(黒色)の非晶性ポリエチレンテレフタレート、
PP(1):TPP008 XP2902(リケンテクノス(株)製)、L値=20(黒色)のポリプロピレン、
実施例1〜23および比較例1〜7
表1に示す構成を有する積層樹脂フィルムを以下のように製造した。表1に示す樹脂フィルム(A)のための成分を混合し、バンバリーミキサーで排出樹脂温度170℃で混錬し、逆L型カレンダーを用いてカレンダーロール温度170〜190℃で厚さ90μmの樹脂フィルム(A)を製膜した。これを上地としてダブリング装置〔(株)川上鉄鋼所〕の加熱ドラム(ドラム温度160℃)に繰り出して密着させた。一方、樹脂フィルム(B)のための材料を用いて、逆L型カレンダーにより厚さ70μmの樹脂フィルム(B)を製膜し、これを下地として上記加熱ドラムに繰り出して上記上地と圧着させて、樹脂フィルム(B)(厚さ70μm)の上に樹脂フィルム(A)(厚さ90μm)が積層された樹脂フィルムを製造した。次いで、フィルム(A)の表面に、表1に示す柄のエンボス加工を施した。得られた積層樹脂フィルムについて、上記評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2009241430
Figure 2009241430
表1から明らかなように、本発明の積層樹脂フィルムは、古色感、多色性および製膜性に優れる。
一方、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレークの量が本発明の範囲未満である比較例1の積層樹脂フィルムは古色感および多色性に劣る。上記シリカフレークの量が本発明の範囲を超える比較例2の積層樹脂フィルムは色調が明るく、古色感に劣り、また製膜時にシリカフレークのプレートアウトを生じた。カーボンブラックの量が本発明の範囲未満である比較例3の積層樹脂フィルムは色調が明るく、古色感に劣る。カーボンブラックの量が本発明の範囲を超える比較例4の積層樹脂フィルムは多色性に劣る。樹脂フィルム(B)のL値が60より高い比較例5の積層樹脂フィルムは色調が明るく、古色感に劣る。酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレーク以外の光輝性顔料を有する比較例6および7の積層樹脂フィルムは、古色感および多色性に劣る。
実施例24〜27および比較例8〜11
表2に示す構成の積層樹脂フィルムを実施例1と同様の方法で製造し、光輝性顔料の種類の違いによる古色感、多色性の比較を行った。結果を表2に示す。
Figure 2009241430
表2から明らかなように、光輝性顔料としてマイカ系のものを使用した比較例8〜11の積層樹脂フィルムは、古色感および多色性に劣る。
実施例28〜35および比較例12〜19
表3に示す構成の積層樹脂フィルムを実施例1と同様の方法で製造し、下層(樹脂フィルム(B))のL値の違いによる古色感、多色性の比較を行った。結果を表3に示す。
Figure 2009241430
表3から明らかなように、樹脂フィルム(B)のL値が60より大きいと、古色感に劣る。
本発明の積層樹脂フィルムは、製膜性に優れ、かつ多色性に優れると共に、暗清色に近い色でかつ侘び、寂びを感じさせるような古色感を有するので、建築部材や家具、自動車内装において使用される化粧シート、特に侘び、寂びを感じさせるようなおもむき感や高級感が求められるところの化粧シートとして有用である。

Claims (8)

  1. 光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)および熱可塑性樹脂フィルム(B)からなる光輝性積層樹脂フィルムにおいて、前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)が、熱可塑性樹脂100質量部、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレーク0.02〜5.0質量部およびカーボンブラック0.01〜0.5質量部を含有し、前記熱可塑性樹脂フィルム(B)の積層されている面が60以下のL値を有することを特徴とする、光輝性積層樹脂フィルム。
  2. 前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)における熱可塑性樹脂が、塩化ビニル系樹脂または非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂であることを特徴とする、請求項1記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  3. 前記熱可塑性樹脂フィルム(B)における熱可塑性樹脂が、塩化ビニル系樹脂または非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂であることを特徴とする、請求項1または2記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  4. 前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)の積層されていない表面がエンボス加工されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  5. エンボス加工の柄が、クロス柄、織柄または梨地であることを特徴とする、請求項4記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  6. 前記光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)の積層されていない表面にトップコートが施されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  7. 前記熱可塑性樹脂フィルム(B)の積層されていない表面に粘着剤層(C)を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の光輝性積層樹脂フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の光輝性積層樹脂フィルムを、光輝性熱可塑性樹脂フィルム(A)を露出側として壁装に使用する方法。
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