JPH10330415A - オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法

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JPH10330415A
JPH10330415A JP13725197A JP13725197A JPH10330415A JP H10330415 A JPH10330415 A JP H10330415A JP 13725197 A JP13725197 A JP 13725197A JP 13725197 A JP13725197 A JP 13725197A JP H10330415 A JPH10330415 A JP H10330415A
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JP
Japan
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group
compound
transition metal
butyl
olefin
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Pending
Application number
JP13725197A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugimura
村 健 司 杉
Junji Saito
藤 純 治 斎
Terunori Fujita
田 照 典 藤
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い重合活性を有し、分子量分布が広く成形性
に優れたオレフィン(共)重合体が得られるようなオレ
フィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法を提供す
ること。 【解決手段】オレフィン重合用触媒は、(A)特定の遷
移金属イミン化合物と、(B)(R2 N)k MX
j-k (Mは周期表第3〜6族の遷移金属、jはMの価
数、kは1〜jの整数、Rは炭化水素基等、Xはハロゲ
ン等)で表される遷移金属アミド化合物と、(C)有機
金属化合物、有機アルミニウムオキシ化合物および前記
(A)または(B)と反応してイオン対を形成する化合
物から選ばれる少なくとも1種の化合物とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン重合用
触媒およびこの触媒を用いたオレフィンの重合方法に関
し、さらに詳しくは高い重合活性を有し、分子量分布が
広いオレフィン(共)重合体が得られるような新規なオ
レフィン重合用触媒およびこの触媒を用いたオレフィン
の重合方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来からエチレン重合体、エチレ
ン・α−オレフィン共重合体などのオレフィン重合体を
製造するための触媒として、チタン化合物と有機アルミ
ニウム化合物とからなるチタン系触媒、およびバナジウ
ム化合物と有機アルミニウム化合物とからなるバナジウ
ム系触媒が知られている。
【0003】また、高い重合活性でオレフィン重合体を
製造することのできる触媒としてジルコノセンなどのメ
タロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物(アル
ミノオキサン)とからなるチーグラー型触媒が知られて
いる。
【0004】さらに最近新しいオレフィン重合用触媒と
してたとえば特開平8−245713号公報には、チタ
ン−窒素結合を有するチタンアミド化合物とアルミノキ
サンからなるオレフィン重合用触媒が提案されている。
【0005】また、Organometallics 1996,15,562-569
には、[Mes2BNCH2CH2NBMes2]-2で示される
ビス(ボリルアミド)配位子を有する周期表4族の有機
金属錯体が記載され、この錯体はエチレン重合活性を僅
かに示すことが記載されている。
【0006】ところでエチレン重合体などのポリオレフ
ィンは、機械的強度、耐薬品性などに優れているため、
種々の成形用材料として用いられている。しかしながら
上記のようなチタンアミド化合物などの遷移金属アミド
化合物と、アルミノキサンとからなる触媒は、高い重合
活性を有しているが、これを用いて得られるオレフィン
重合体は、分子量分布が狭く成形性が必ずしも良好では
ない。このため、高い重合活性を損なうことなく、分子
量分布が広く成形性に優れたオレフィン重合体が得られ
るような、遷移金属アミド化合物を含む触媒の改良が望
まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、高い重合活性を有し、分子量
分布が広く成形性に優れたオレフィン(共)重合体が得
られるようなオレフィン重合用触媒を提供することを目
的としている。
【0008】また本発明は、このような良好な性質の触
媒を用いたオレフィンの重合方法を提供することを目的
としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係るオレフィン重合用触媒は、 (A)下記一般式(I)で表される遷移金属イミン化合
物と、
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Mは、周期表第8〜10族の遷移
金属原子を示し、R1 〜R4 は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化
水素基、有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオ
ウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有
する置換基を示し、R1 〜R4 で表される基のうちの2
個以上の基が互いに連結して環を形成していてもよく、
qは0〜4の整数を示し、Xは、水素原子、ハロゲン原
子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜
20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基またはケイ素含有基を示し、qが2以上の場合には、
Xで示される複数の基は互いに同一であっても、異なっ
ていてもよい。) (B)下記一般式(II)で表される遷移金属アミド化合
物と、 (R2 N)k MXj-k …(II) (式中、Mは、周期表第3〜6族の遷移金属原子を示
し、jは遷移金属原子Mの価数であり、kは1〜jの整
数であり、Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機シ
リル基または窒素、酸素、リン、イオウおよびケイ素か
ら選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換基を示
し、Rで示される複数の基は互いに連結して環を形成し
ていてもよく、kが2以上の場合には異なる窒素原子に
結合する2個のRが互いに連結して2個の窒素原子を結
合する結合基を形成していてもよく、Xは、水素原子、
ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素
原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、
イオウ含有基またはケイ素含有基を示し、j−kが2以
上の場合には、互いに同一でも異なっていてもよい。) (C)(C-1) 有機金属化合物、(C-2) 有機アルミニウム
オキシ化合物、および(C-3) 遷移金属イミン化合物
(A)または遷移金属アミド化合物(B)と反応してイ
オン対を形成する化合物から選ばれる少なくとも1種の
化合物とからなることを特徴としている。
【0012】本発明に係るオレフィンの重合方法は、上
記のような触媒の存在下に、オレフィンを重合または共
重合させることを特徴としている。
【0013】
【発明の具体的な説明】以下、本発明におけるオレフィ
ン重合用触媒およびこの触媒を用いたオレフィンの重合
方法について具体的に説明する。
【0014】なお、本明細書において「重合」という語
は、単独重合だけでなく、共重合をも包含した意味で用
いられることがあり、「重合体」という語は、単独重合
体だけでなく、共重合体をも包含した意味で用いられる
ことがある。
【0015】本発明に係るオレフィン重合用触媒は、
(A)下記一般式(I)で表される遷移金属イミン化合
物と、(B)下記一般式(II)で表される遷移金属アミ
ド化合物と、(C)(C-1) 有機金属化合物、(C-2) 有機
アルミニウムオキシ化合物、および(C-3) 遷移金属イミ
ン化合物(A)または遷移金属アミド化合物(B)と反
応してイオン対を形成する化合物から選ばれる少なくと
も1種の化合物とから形成されている。
【0016】まず、本発明のオレフィン重合用触媒を形
成する各触媒成分について説明する。(A)遷移金属イミン化合物 本発明で用いられる(A)遷移金属イミン化合物は、下
記一般式(I)で表される化合物である。
【0017】
【化3】
【0018】式中、Mは、周期表第8〜10族の遷移金
属原子を示し、好ましくはニッケル、パラジウムまたは
白金である。R1 〜R4 は、互いに同一でも異なってい
てもよく、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基、有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオウお
よびケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する
置換基を示す。
【0019】炭化水素基として具体的には、メチル、エ
チル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル、デシル、オクタデシルなどの炭素原子数が1
〜20の直鎖または分岐状のアルキル基;フェニル、ナ
フチルなどの炭素原子数が6〜20のアリール基;これ
らのアリール基に前記炭素原子数が1〜20のアルキル
基などの置換基が1〜5個置換した置換アリール基;シ
クロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマ
ンチルなどのシクロアルキル基;ビニル、プロペニル、
シクロヘキセニルなどのアルケニル基;ベンジル、フェ
ニルエチル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル
基などが挙げられる。
【0020】ハロゲン化炭化水素基としては、前記炭化
水素基にハロゲンが置換した基が挙げられる。有機シリ
ル基として具体的には、メチルシリル、ジメチルシリ
ル、トリメチルシリル、エチルシリル、ジエチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリフェニルシリルなどが挙げ
られる。
【0021】窒素、酸素、リン、イオウおよびケイ素か
ら選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換基として
は、前記炭化水素基に、−COOCH3 、−N(C
3 )C(O)CH3 、−OC(O)CH3 、−CN、
−N(C2 5 2 、−N(CH 3 )S(O2 )C
3 、−P(C6 5 2 などの窒素、酸素、リン、イ
オウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を
有する置換基が置換した基が挙げられる。
【0022】R1 〜R4 で表される基は、これらのうち
の2個以上、好ましくは隣接する基が互いに連結して環
を形成していてもよい。qは0〜4の整数を示す。
【0023】Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子
数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基またはケイ
素含有基を示し、qが2以上の場合には、Xで示される
複数の基は互いに同一であっても、異なっていてもよ
い。
【0024】ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられる。炭素原子数が1〜20の炭化
水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アリールアルキル基、アリール基などが挙げ
られ、より具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、アイコ
シルなどのアルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ノルボルニル、アダマンチルなどのシクロアルキル
基;ビニル、プロペニル、シクロヘキセニルなどのアル
ケニル基;ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピ
ルなどのアリールアルキル基;フェニル、トリル、ジメ
チルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、
プロピルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチルナフ
チル、アントリル、フェナントリルなどのアリール基が
挙げられる。
【0025】炭素原子数が1〜20のハロゲン化炭化水
素基としては、前記炭素原子数が1〜20の炭化水素基
にハロゲンが置換した基が挙げられる。酸素含有基とし
ては、ヒドロキシ基;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシなどのアルコキシ基;フェノキシ、メチル
フェノキシ、ジメチルフェノキシ、ナフトキシなどのア
リーロキシ基;フェニルメトキシ、フェニルエトキシな
どのアリールアルコキシ基などが挙げられる。
【0026】イオウ含有基としては、前記酸素含有基の
酸素がイオウに置換した置換基、ならびにメチルスルフ
ォネート、トリフルオロメタンスルフォネート、フェニ
ルスルフォネート、ベンジルスルフォネート、p-トルエ
ンスルフォネート、トリメチルベンゼンスルフォネー
ト、トリイソブチルベンゼンスルフォネート、p-クロル
ベンゼンスルフォネート、ペンタフルオロベンゼンスル
フォネートなどのスルフォネート基;メチルスルフィネ
ート、フェニルスルフィネート、ベンジルスルフィネー
ト、p-トルエンスルフィネート、トリメチルベンゼンス
ルフィネート、ペンタフルオロベンゼンスルフィネート
などのスルフィネート基が挙げられる。
【0027】ケイ素含有基としては、メチルシリル、フ
ェニルシリルなどのモノ炭化水素置換シリル;ジメチル
シリル、ジフェニルシリルなどのジ炭化水素置換シリ
ル;トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピ
ルシリル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェニルシ
リル、ジメチルフェニルシリル、メチルジフェニルシリ
ル、トリトリルシリル、トリナフチルシリルなどのトリ
炭化水素置換シリル;トリメチルシリルエーテルなどの
炭化水素置換シリルのシリルエーテル;トリメチルシリ
ルメチルなどのケイ素置換アルキル基;トリメチルシリ
ルフェニルなどのケイ素置換アリール基などが挙げられ
る。
【0028】これらのうち、ハロゲン原子、炭素原子数
が1〜20の炭化水素基またはスルフォネート基である
ことが好ましい。以下に、上記一般式(I)で表される
遷移金属イミン化合物の具体的な例を示すが、これらに
限定されるものではない。
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】なお、上記例示中、iPrはイソプロピル
基を示す。上記以外にも、前記一般式(I)で表される
遷移金属イミン化合物として、上記化合物のニッケルが
パラジウムまたは白金に置き代わった化合物などが挙げ
られる。
【0035】これらの化合物は単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。(B)遷移金属アミド化合物 本発明で用いられる(B)遷移金属アミド化合物は、下
記一般式(II)で表される化合物である。
【0036】(R2 N)k MXj-k …(II) 式中、Mは、周期表第3〜6族の遷移金属原子を示し、
チタン、ジルコニウム、ハフニウムなどの周期表第4族
の遷移金属原子であることが好ましい。
【0037】jは遷移金属原子Mの価数を表す。kは1
〜jの整数を表す。Rは、互いに同一でも異なっていて
もよく、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素
基、有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオウお
よびケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する
置換基を示し、具体的には前記R1 〜R4 と同様の基が
挙げられる。これらのなかでは、有機シリル基が好まし
く、特にトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリフ
ェニルシリルなどのトリ炭化水素置換シリル基が好まし
い。
【0038】同一の窒素原子に結合するRで示される基
は、互いに連結して脂肪族環などの環を形成していても
よい。kが2以上の場合、異なる窒素原子に結合するR
で示される基は、互いに同一でも異なっていてもよく、
また互いに連結して2個の窒素原子を結合する結合基を
形成していてもよい。
【0039】Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子
数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基、ケイ素含
有基を示し、具体的には前記一般式(I)におけるXと
同じである。これらのうち、ハロゲン原子またはスルフ
ォネート基であることが好ましい。
【0040】なお、j−kが2以上の場合には、複数の
Xは互いに同一でも異なっていてもよい。以下に、前記
一般式(II)で表される遷移金属アミド化合物の具体的
な例を示すが、これらに限定されるものではない。ビス
(ジメチルアミド)チタニウムジクロリド、ビス(ジエ
チルアミド)チタニウムジクロリド、ビス(ジプロピル
アミド)チタニウムジクロリド、ジイソプロピルアミド
チタニウムトリクロリド、ビス(ジイソプロピルアミ
ド)チタニウムジクロリド、トリス(ジイソプロピルア
ミド)チタニウムクロリド、テトラキス(ジイソプロピ
ルアミド)チタニウム、ジブチルアミドチタニウムトリ
クロリド、ビス(ジブチルアミド)チタニウムジクロリ
ド、トリス(ジブチルアミド)チタニウムクロリド、テ
トラキス(ジブチルアミド)チタニウム、ビス(ジイソ
ブチルアミド)チタニウムジクロリド、ビス(ジヘキシ
ルアミド)チタニウムジクロリド、ジオクチルアミドチ
タニウムトリクロリド、ビス(ジオクチルアミド)チタ
ニウムジクロリド、トリス(ジオクチルアミド)チタニ
ウムクロリド、テトラキス(ジオクチルアミド)チタニ
ウム、ビス(ジデシルアミド)チタニウムジクロリド、
ビス(ジオクタデシルアミド)チタニウムジクロリド、
ビス(ジエチルアミド)ビス[ビス(トリメチルシリ
ル)アミド]チタニウム、ビス[ビス(トリメチルシリ
ル)アミド]チタニウムジクロリド、トリス[ビス(ト
リメチルシリル)アミド]チタニウムクロリド、テトラ
キス[ビス(トリメチルシリル)アミド]チタニウムな
ど。
【0041】上記以外にも、前記一般式(II)で表され
る遷移金属アミド化合物として、上記化合物中のチタン
がジルコニウムまたはハフニウムに置き代わった化合物
などが挙げられる。
【0042】前記一般式(II)で表される遷移金属アミ
ド化合物のうち、異なる窒素原子に結合する2個のRが
互いに結合して2個の窒素原子を結合する結合基を形成
している化合物としては、下記一般式(II-1)で表され
る化合物を挙げることができる。
【0043】
【化9】
【0044】式中、Mは、前記一般式(II)におけるM
と同じであり、チタン、ジルコニウム、ハフニウムなど
の周期表第4族の遷移金属原子であることが好ましく、
特にチタンが好ましい。
【0045】R’およびR''は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化
水素基、有機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオ
ウおよびケイ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有
する置換基を示し、具体的には、前記一般式(I)にお
けるR1 〜R4 と同じである。
【0046】mは、0〜2の整数である。nは、1〜5
の整数である。Aは、周期表第13〜16族の原子を示
し、具体的には、ホウ素原子、炭素原子、窒素原子、酸
素原子、ケイ素原子、リン原子、イオウ原子、ゲルマニ
ウム原子、セレン原子、スズ原子などが挙げられ、炭素
原子またはケイ素原子であることが好ましい。nが2以
上の場合には、複数のAは、互いに同一でも異なってい
てもよい。
【0047】Eは、炭素、水素、酸素、ハロゲン、窒
素、イオウ、リン、ホウ素およびケイ素から選ばれる少
なくとも1種の元素を有する置換基である。Eで示され
る基が複数存在する場合は、Eで示される複数の基は、
互いに同一でも異なっていてもよく、またEで示される
2個以上の基が互いに連結して環を形成していてもよ
い。
【0048】このような−((Em )A)n −で示され
る2個の窒素原子を結合する結合基として具体的には以
下のような基などが挙げられる。−CH2 −、−C(M
e)2 −、−C(Ph)2 −、−Si(Me)2 −、−
Si(Ph)2 −、−Si(Me)(Ph)−、−CH
2 CH2 −、−CH2 Si(Me)2 −、−CH2 CH
2 CH2 −、−CH2 C(Me)2 CH2 −、−CH2
C(Et)2 CH2 −、−CH2 C(n Pr)2 CH2
−、−CH2 C(i Pr)2 CH2 −、−CH2 C(n
Bu)2 CH2 −、−CH2 C(i Bu)2 CH2 −、
−CH2 C(s Bu)2 CH2 −、−CH2 C(c Pe
n)2 CH2 −、−CH2 C(c Hex)2 CH2 −、
−CH2 C(Ph)2 CH2 −、−CH2 C(Me)(E
t)CH2 −、−CH2 C(Me)(i Pr)CH2 −、
−CH2 C(Me)(i Bu)CH2 −、−CH2 C(M
e)(t Bu)CH2 −、−CH2 C(Me)(i Pen)
CH2 −、−CH2 C(Me)(Ph)CH2 −、−CH
2 C(Et)(i Pr)CH2 −、−CH2 C(Et)(i
Bu)CH2 −、−CH2C(Et)(i Pen)CH
2−、−CH2C(iPr)(i Bu)CH2−、−CH2
(i Pr)(i Pen)CH2 −、−CH2 Si(Me)2
CH2 −、−CH2 Si(Et)2 CH2 −、−CH2
Si(n-Bu)2 CH2 −、−CH2 Si(Ph)2
2 −、−CH(Me)CH2 CH(Me)−、−CH
(Ph)CH2 CH(Ph)−、−Si(Me)2OSi
(Me)2 −、−CH2 CH2 CH2 CH2 −、−Si
(Me)2CH2 CH2 Si(Me)2−、
【0049】
【化10】
【0050】
【化11】
【0051】
【化12】
【0052】
【化13】
【0053】
【化14】
【0054】なお、上記例示中、Meはメチル基を示
し、Etはエチル基を示し、nPrはn-プロピル基を示
し、iPrはイソプロピル基を示し、nBuはn-ブチル
基を示し、iBuはイソブチル基を示し、sBuはsec-
ブチル基を示し、t-Buはtert-ブチル基を示し、iP
enはイソペンチル基を示し、cPenはシクロペンチ
ル基を示し、cHexはシクロヘキシル基を示し、Ph
はフェニル基を示す。
【0055】pは、0〜4の整数である。Xは、水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有
基、イオウ含有基またはケイ素含有基を示し、具体的に
は、前記一般式(I)におけるXと同じである。なお、
pが2以上の場合には、Xで示される複数の基は、互い
に同一でも異なっていてもよい。
【0056】これらのうち、ハロゲン原子またはスルフ
ォネート基であることが好ましい。前記一般 以下に、
上記一般式(II-1)で表される遷移金属アミド化合物の
具体的な例を示すが、これらに限定されるものではな
い。
【0057】
【化15】
【0058】
【化16】
【0059】
【化17】
【0060】
【化18】
【0061】
【化19】
【0062】なお、上記例示中、Meはメチル基を示
し、Etはエチル基を示し、iPrはイソプロピル基を
示し、tBuは tert-ブチル基を示す。本発明では、上
記のような化合物において、チタンをジルコニウム、ハ
フニウムに置き換えた遷移金属アミド化合物を用いるこ
ともできる。
【0063】本発明では、前記一般式(II-1)で表され
る遷移金属アミド化合物のうち、R’とR''が、アルキ
ル基などの置換基が1〜5個置換した置換アリール基で
ある、下記一般式(II-2)で表される遷移金属アミド化
合物を用いることが望ましい。
【0064】
【化20】
【0065】式中、Mは、前記一般式(II)におけるM
と同じであり、チタン、ジルコニウム、ハフニウムなど
の周期表第4族の遷移金属原子であることが好ましく、
特にチタンが好ましい。
【0066】R11〜R20は、互いに同一でも異なってい
てもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロ
ゲン化炭化水素基、有機シリル基、アルコキシ基、アリ
ーロキシ基、−COOR21、−N(R22)C(O)
23、−OC(O)R24、−CN、−NR25 2 または−
N(R26)S(O2 )R27(ただし、R21〜R27は炭素
原子数が1〜5のアルキル基を示す。)を示す。ただ
し、R11〜R15のうち少なくとも1つは水素以外の基で
あり、かつR16〜R20のうち少なくとも1つは水素以外
の基である。
【0067】ハロゲン原子としては、前記一般式(II)
におけるXと同じであり、炭化水素基、ハロゲン化炭化
水素基および有機シリル基としては、前記一般式(II-
1)におけるR’およびR''と同じである。
【0068】アルコキシ基として具体的には、メトキ
シ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブト
キシ、イソブトキシ、tert-ブトキシなどが挙げられ
る。アリーロキシ基として具体的には、フェノキシ、2,
6-ジメチルフェノキシ、2,4,6-トリメチルフェノキシな
どが挙げられる。
【0069】−COOR21、−N(R22)C(O)
23、−OC(O)R24、−CN、−NR25 2 または−
N(R26)S(O2)R27(ただし、R21〜R27は炭素原
子数が1〜5のアルキル基を示す。)で示される基とし
ては、−COOCH3 、−N(CH3)C(O)CH3
−OC(O)CH3 、−CN、−N(C25)2 、−N
(CH3)S(O2)CH3 などが挙げられる。
【0070】またR11〜R15で示される基のうちの2個
以上の基、好ましくは隣接する基が互いに連結してそれ
ぞれが結合する炭素原子とともに芳香族環、脂肪族環な
どの環を形成していてもよく、R16〜R20で示される基
のうちの2個以上の基、好ましくは隣接する基が互いに
連結してそれぞれが結合する炭素原子とともに芳香族
環、脂肪族環などの環を形成していてもよい。
【0071】mは、0〜2の整数である。nは、1〜5
の整数である。Aは、前記一般式(II-1)におけるAと
同じであり、炭素原子またはケイ素原子であることが好
ましい。nが2以上の場合には、複数のAは、互いに同
一でも異なっていてもよい。
【0072】Eは、前記一般式(II-1)におけるEと同
じであり、好ましくは炭素、水素、窒素およびケイ素か
ら選ばれる少なくとも1種の元素を含有する置換基であ
る。Eで示される基が複数存在する場合は、Eで示され
る複数の基は、互いに同一でも異なっていてもよく、ま
たEで示される2個以上の基が互いに連結して環を形成
していてもよい。
【0073】このような−((Em )A)n −で示され
る2個の窒素原子を結合する結合基として具体的には前
記と同様の基などが挙げられる。pは、0〜4の整数で
ある。
【0074】Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子
数が1〜20の炭化水素基、炭素原子数が1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基または
ケイ素含有基を示し、具体的には、前記一般式(II)に
おけるXと同じである。
【0075】これらのうち、ハロゲン原子またはスルフ
ォネート基であることが好ましい。pが2以上の場合に
はXで示される複数の基は、互いに同一でも異なってい
てもよい。
【0076】以下に、上記一般式(II-2)で表される遷
移金属アミド化合物の具体的な例を示すが、これらに限
定されるものではない。
【0077】
【化21】
【0078】
【化22】
【0079】
【化23】
【0080】
【化24】
【0081】
【化25】
【0082】
【化26】
【0083】
【化27】
【0084】
【化28】
【0085】
【化29】
【0086】
【化30】
【0087】
【化31】
【0088】
【化32】
【0089】
【化33】
【0090】なお、上記例示中、Meはメチル基を示
し、Etはエチル基を示し、iPrはiso-プロピル基を
示し、nPrはn-プロピル基を示し、nBuはn-ブチル
基、sBuはsec-ブチル基、t Buは tert-ブチル基、
nOctはn-オクチル基を示す。
【0091】本発明では、上記のような化合物におい
て、チタンをジルコニウム、ハフニウムに置き換えた遷
移金属アミド化合物を用いることもできる。これらの遷
移金属アミド化合物の中では、前記一般式(II)におい
て、Mがジルコニウムであり、Rが有機シリル基である
化合物または、前記一般式(II-2)において、Mがチタ
ンであり、2個の窒素原子を結合する基のAが炭素また
はケイ素であり、nが2または3である化合物が好まし
い。
【0092】これらの化合物は単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。(C-1) 有機金属化合物 本発明で用いられる(C-1) 有機金属化合物として、具体
的には下記のような周期表第1、2族および第12、1
3族の有機金属化合物が用いられる。
【0093】 (C-1a) 一般式 Ra m Al(ORb n p q (式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の
炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<
m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q
<3の数であり、かつm+n+p+q=3である。)で
表される有機アルミニウム化合物。
【0094】(C-1b) 一般式 M2 AlRa 4 (式中、M2 はLi、Na、Kを示し、Ra は炭素原子
数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示
す。)で表される1族金属とアルミニウムとの錯アルキ
ル化物。
【0095】(C-1c) 一般式 Ra b 3 (式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の
炭化水素基を示し、M3 はMg、ZnまたはCdであ
る。)で表される2族または12族金属のジアルキル化
合物。
【0096】前記(C-1a)に属する有機アルミニウム化合
物としては、次のような化合物などを例示できる。 一般式 Ra m Al(ORb 3-m (式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の
炭化水素基を示し、mは好ましくは1.5≦m≦3の数
である。)で表される有機アルミニウム化合物、 一般式 Ra m AlX3-m (式中、Ra は炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜
4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは
好ましくは0<m<3である。)で表される有機アルミ
ニウム化合物、 一般式 Ra m AlH3-m (式中、Ra は炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜
4の炭化水素基を示し、mは好ましくは2≦m<3であ
る。)で表される有機アルミニウム化合物、 一般式 Ra m Al(ORb nq (式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の
炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<
m≦3、nは0≦n<3、qは0≦q<3の数であり、
かつm+n+q=3である。)で表される有機アルミニ
ウム化合物。
【0097】(C-1a)に属するアルミニウム化合物として
より具体的にはトリエチルアルミニウム、トリn-ブチル
アルミニウムなどのトリn-アルキルアルミニウム;トリ
イソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリ tert-ブチルア
ルミニウム、トリ2-メチルブチルアルミニウム、トリ3-
メチルブチルアルミニウム、トリ2-メチルペンチルアル
ミニウム、トリ3-メチルペンチルアルミニウム、トリ4-
メチルペンチルアルミニウム、トリ2-メチルヘキシルア
ルミニウム、トリ3-メチルヘキシルアルミニウム、トリ
2-エチルヘキシルアルミニウムなどのトリ分岐鎖アルキ
ルアルミニウム;トリシクロヘキシルアルミニウムなど
のトリシクロアルキルアルミニウム;トリフェニルアル
ミニウム、トリトリルアルミニウムなどのトリアリール
アルミニウム;ジイソブチルアルミニウムハイドライド
などのジアルキルアルミニウムハイドライド;トリイソ
プレニルアルミニウムなどのトリアルケニルアルミニウ
ム;イソブチルアルミニウムメトキシド、イソブチルア
ルミニウムエトキシド、イソブチルアルミニウムイソプ
ロポキシドなどのアルキルアルミニウムアルコキシド;
ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチルアルミニウ
ムブトキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシ
ド;エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチルアル
ミニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミニウム
セスキアルコキシド;Ra 2.5 Al(ORb 0.5 など
で表される平均組成を有する部分的にアルコキシ化され
たアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウム(2,6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシド)、エチルアルミニ
ウムビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシド)、
ジイソブチルアルミニウム(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチル
フェノキシド)、イソブチルアルミニウムビス(2,6-ジ
-t-ブチル-4-メチルフェノキシド)などのアルキルアル
ミニウムアリーロキシド;ジエチルアルミニウムクロリ
ド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニ
ウムブロミドなどのジアルキルアルミニウムハライド;
エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウ
ムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミド
などのアルキルアルミニウムセスキハライド;エチルア
ルミニウムジクロリド、プロピルアルミニウムジクロリ
ド、ブチルアルミニウムジブロミドなどのアルキルアル
ミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化されたア
ルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムヒドリド、
ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミ
ニウムヒドリド;エチルアルミニウムジヒドリド、プロ
ピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウ
ムジヒドリドなどその他の部分的に水素化されたアルキ
ルアルミニウム;エチルアルミニウムエトキシクロリ
ド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアル
ミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化
およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙
げることができる。
【0098】また(C-1a)に類似する化合物も使用するこ
とができ、たとえば窒素原子を介して2以上のアルミニ
ウム化合物が結合した有機アルミニウム化合物を挙げる
ことができる。このような化合物として具体的には、 (C2 5 2 AlN(C2 5 )Al(C2 5 2 などを挙げることができる。
【0099】前記(C-1b)に属する化合物としては、 LiAl(C2 5 4 LiAl(C7 154 などを挙げることができる。
【0100】その他にも、(C-1) 有機金属化合物として
は、一般式 (i-C4 9 x Aly (C5 10z (式中、x、yおよびzは正の数であり、z≧2xであ
る。)で表されるイソプレニルアルミニウムを使用する
こともできる。
【0101】さらにその他にも、(C-1) 有機金属化合物
としては、メチルリチウム、エチルリチウム、プロピル
リチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、メチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウム
ブロミド、エチルマグネシウムクロリド、プロピルマグ
ネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロリド、ブ
チルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシウムクロリ
ド、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジ
ブチルマグネシウム、ブチルエチルマグネシウムなどを
使用することもできる。
【0102】また重合系内で上記有機アルミニウム化合
物が形成されるような化合物、たとえばハロゲン化アル
ミニウムとアルキルリチウムとの組合せ、またはハロゲ
ン化アルミニウムとアルキルマグネシウムとの組合せな
どを使用することもできる。
【0103】これらのうち、有機アルミニウム化合物が
好ましい。上記のような(C-1) 有機金属化合物は、1種
単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
【0104】(C-2) 有機アルミニウムオキシ化合物 本発明で用いられる(C-2) 有機アルミニウムオキシ化合
物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また
特開平2−78687号公報に例示されているようなベ
ンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であって
もよい。
【0105】従来公知のアルミノキサンは、たとえば下
記のような方法によって製造することができ、通常、炭
化水素溶媒の溶液として得られる。 (1)吸着水を含有する化合物または結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、吸着水または結晶水と有機アルミニウム化
合物とを反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウム
などの有機アルミニウム化合物に直接水、氷または水蒸
気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
【0106】なお該アルミノキサンは、少量の有機金属
成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミノ
キサンの溶液から溶媒または未反応有機アルミニウム化
合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解またはアルミ
ノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
【0107】アルミノキサンを調製する際に用いられる
有機アルミニウム化合物として具体的には、上述した(C
-1) に属する有機アルミニウム化合物として例示したも
のと同様の有機アルミニウム化合物を挙げることができ
る。
【0108】これらのうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、トリ
メチルアルミニウムが特に好ましい。上記のような有機
アルミニウム化合物は、1種単独でまたは2種以上組み
合せて用いられる。
【0109】アルミノキサンの調製に用いられる溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメ
ンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカンなどの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロペンタンな
どの脂環族炭化水素、ガソリン、灯油、軽油などの石油
留分または上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環
族炭化水素のハロゲン化物とりわけ、塩素化物、臭素化
物などの炭化水素溶媒が挙げられる。さらにエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を用いるこ
ともできる。これらの溶媒のうち特に芳香族炭化水素ま
たは脂肪族炭化水素が好ましい。
【0110】また本発明で用いられるベンゼン不溶性の
有機アルミニウムオキシ化合物は、60℃のベンゼンに
溶解するAl成分がAl原子換算で通常10%以下、好
ましくは5%以下、特に好ましくは2%以下であり、ベ
ンゼンに対して不溶性または難溶性である。
【0111】本発明で用いられる有機アルミニウムオキ
シ化合物としては、下記一般式(III)で表されるボロ
ンを含んだ有機アルミニウムオキシ化合物を挙げること
もできる。
【0112】
【化34】
【0113】式中、R31は炭素原子数が1〜10の炭化
水素基を示す。R32は、互いに同一でも異なっていても
よく、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数が1〜
10の炭化水素基を示す。
【0114】前記一般式(III)で表されるボロンを含
んだ有機アルミニウムオキシ化合物は、下記一般式(I
V)で表されるアルキルボロン酸と R31−B−(OH)2 … (IV) (式中、R31は前記と同じ基を示す。) 有機アルミニウム化合物とを、不活性ガス雰囲気下に不
活性溶媒中で、−80℃〜室温の温度で1分〜24時間
反応させることにより製造できる。
【0115】前記一般式(IV)で表されるアルキルボロ
ン酸の具体的なものとしては、メチルボロン酸、エチル
ボロン酸、イソプロピルボロン酸、n-プロピルボロン
酸、n-ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、n-ヘキシ
ルボロン酸、シクロヘキシルボロン酸、フェニルボロン
酸、3,5-ジフルオロボロン酸、ペンタフルオロフェニル
ボロン酸、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルボ
ロン酸などが挙げられる。これらの中では、メチルボロ
ン酸、n-ブチルボロン酸、イソブチルボロン酸、3,5-ジ
フルオロフェニルボロン酸、ペンタフルオロフェニルボ
ロン酸が好ましい。これらは1種単独でまたは2種以上
組み合わせて用いられる。
【0116】このようなアルキルボロン酸と反応させる
有機アルミニウム化合物として具体的には、上述した(C
-1) に属する有機アルミニウム化合物として例示したも
のと同様の有機アルミニウム化合物を挙げることができ
る。
【0117】これらのうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、特に
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウムが好ましい。これらは1種単
独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
【0118】上記のような(C-2) 有機アルミニウムオキ
シ化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用い
られる。(C-3) 遷移金属イミン化合物または遷移金属アミド化合
物と反応してイオン対を形成する化合物 本発明で用いられる遷移金属イミン化合物(A)または
遷移金属アミド化合物(B)と反応してイオン対を形成
する化合物(C-3) (以下、「イオン化イオン性化合物」
という。)としては、特開平1−501950号公報、
特開平1−502036号公報、特開平3−17900
5号公報、特開平3−179006号公報、特開平3−
207703号公報、特開平3−207704号公報、
USP−5321106号などに記載されたルイス酸、
イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物
などを挙げることができる。
【0119】具体的には、ルイス酸としては、BR
3 (Rは、フッ素、メチル基、トリフルオロメチル基な
どの置換基を有していてもよいフェニル基またはフッ素
である。)で示される化合物が挙げられ、たとえばトリ
フルオロボロン、トリフェニルボロン、トリス(4-フル
オロフェニル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニ
ル)ボロン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロ
ン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス
(p-トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリ
ス(3,5-ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
【0120】イオン性化合物としては、たとえば下記一
般式(V)で表される化合物が挙げられる。
【0121】
【化35】
【0122】式中、R33としては、H+ 、カルボニウム
カチオン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニル
カチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンな
どが挙げられる。
【0123】R34〜R37は、互いに同一でも異なってい
てもよく、有機基、好ましくはアリール基または置換ア
リール基である。前記カルボニウムカチオンとして具体
的には、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ(メ
チルフェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチル
フェニル)カルボニウムカチオンなどの三置換カルボニ
ウムカチオンなどが挙げられる。
【0124】前記アンモニウムカチオンとして具体的に
は、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアン
モニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオ
ン、トリブチルアンモニウムカチオン、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニ
ウムカチオン;N,N-ジメチルアニリニウムカチオン、N,
N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N-2,4,6-ペンタメ
チルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアルキルアニリ
ニウムカチオン;ジ(イソプロピル)アンモニウムカチ
オン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンなどのジ
アルキルアンモニウムカチオンなどが挙げられる。
【0125】前記ホスホニウムカチオンとして具体的に
は、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチル
フェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホ
ニウムカチオンなどが挙げられる。
【0126】R33としては、カルボニウムカチオン、ア
ンモニウムカチオンなどが好ましく、特にトリフェニル
カルボニウムカチオン、N,N-ジメチルアニリニウムカチ
オン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオンが好ましい。
【0127】またイオン性化合物として、トリアルキル
置換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、
ジアルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウ
ム塩などを挙げることもできる。
【0128】トリアルキル置換アンモニウム塩として具
体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(p-トリル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリプロピル
アンモニウムテトラ(o,p-ジメチルフェニル)ホウ素、
トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(m,m-ジメチルフ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(p-トリフルオロメチルフェニル)ホウ素、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムテトラ(3,5-ジトリフルオロメチル
フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテト
ラ(o-トリル)ホウ素などが挙げられる。
【0129】N,N-ジアルキルアニリニウム塩として具体
的には、たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
【0130】ジアルキルアンモニウム塩として具体的に
は、たとえばジ(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
【0131】さらにイオン性化合物として、トリフェニ
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカ
ルベニウムペンタフェニルシクロペンタジエニル錯体、
N,N-ジエチルアニリニウムペンタフェニルシクロペンタ
ジエニル錯体、下記式(VI)(VII)で表されるホウ素
化合物などを挙げることもできる。
【0132】
【化36】
【0133】(式中、Etはエチル基を示す。)
【0134】
【化37】
【0135】ボラン化合物として具体的には、たとえば
デカボラン(14);ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕デカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ウンデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ドデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)ア
ンモニウム〕デカクロロデカボレート、ビス〔トリ(n-
ブチル)アンモニウム〕ドデカクロロドデカボレートな
どのアニオンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸塩
(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩
(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられ
る。
【0136】カルボラン化合物として具体的には、たと
えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボ
ラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(14)、ドデ
カハイドライド-1-フェニル-1,3-ジカルバノナボラン、
ドデカハイドライド-1-メチル-1,3-ジカルバノナボラ
ン、ウンデカハイドライド-1,3-ジメチル-1,3-ジカルバ
ノナボラン、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,
7-ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカハイドラ
イド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボラン、ドデ
カハイドライド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデカボラ
ン、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバウンデカボ
レート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバドデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-トリメチル
シリル-1-カルバデカボレート、トリ(n-ブチル)アン
モニウムブロモ-1-カルバドデカボレート、トリ(n-ブ
チル)アンモニウム6-カルバデカボレート(14)、ト
リ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(1
2)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバウンデカ
ボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7,8-
ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-ブチル)
アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート(12)、
トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカハイドライド-8-
メチル-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムウンデカハイドライド-8-エチル-7,9-
ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウムウンデカハイドライド-8-ブチル-7,9-ジカルバウン
デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカ
ハイドライド-8-アリル-7,9-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-9-トリメチルシリル-7,8-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-4,6-ジブロモ-7-カルバウンデカボレートなどのアニ
オンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハ
イドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバル
ト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウ
ンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウン
デカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカ
ルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライ
ド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(II
I)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウ
ンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)クロ
ム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕
ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレー
ト)マンガン酸塩(IV)、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウン
デカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブ
チル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-
カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(IV)などの金
属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
【0137】上記のような(C-3) イオン化イオン性化合
物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられ
る。また、本発明に係るオレフィン重合用触媒は、上記
遷移金属イミン化合物(A)と、遷移金属アミド化合物
(B)と、(C-1) 有機金属化合物、(C-2) 有機アルミニ
ウムオキシ化合物および(C-3) イオン化イオン性化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)とともに、
必要に応じて後述するような微粒子状担体(D)を用い
ることもできる。
【0138】(D)微粒子状担体 本発明で必要に応じて用いられる(D)微粒子状担体
は、無機または有機の化合物であって、粒径が10〜3
00μm、好ましくは20〜200μmの顆粒状ないし
は微粒子状の固体が使用される。このうち無機化合物と
しては多孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2
Al23 、MgO、ZrO、TiO2 、B23 、Ca
O、ZnO、BaO、ThO2 など、またはこれらを含
む混合物、たとえばSiO2-MgO、SiO2-Al2
3 、SiO2-TiO2 、SiO2-V25 、SiO2-C
23 、SiO2-TiO2-MgOなどを例示すること
ができる。これらの中でSiO2 およびAl23 から
なる群から選ばれた少なくとも1種の成分を主成分とす
るものが好ましい。
【0139】なお、上記無機酸化物には少量のNa2
3 、K2CO3 、CaCO3 、MgCO3 、Na2SO
4 、Al2(SO4)3 、BaSO4 、KNO3 、Mg(N
3)2 、Al(NO3)3 、Na2O、K2O、Li2Oなど
の炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有していて
も差しつかえない。
【0140】このような(D)微粒子状担体は種類およ
び製法によりその性状は異なるが、本発明に好ましく用
いられる担体は、比表面積が50〜1000m2 /g、
好ましくは100〜700m2 /gの範囲にあり、細孔
容積が0.3〜2.5cm3/gの範囲にあることが望
ましい。該担体は、必要に応じて100〜1000℃、
好ましくは150〜700℃で焼成して用いられる。
【0141】さらに、本発明に用いることのできる微粒
子状担体(D)としては、粒径が10〜300μmの範
囲にある有機化合物の顆粒状ないしは微粒子状固体を挙
げることができる。これら有機化合物としては、エチレ
ン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテンなど
の炭素原子数が2〜14のα−オレフィンを主成分とし
て生成される(共)重合体またはビニルシクロヘキサ
ン、スチレンを主成分として生成される重合体もしくは
共重合体を例示することができる。
【0142】本発明に係るオレフィン重合用触媒は、上
記のような遷移金属イミン化合物(A)と、遷移金属ア
ミド化合物(B)と、(C-1) 有機金属化合物、(C-2) 有
機アルミニウムオキシ化合物および(C-3) イオン化イオ
ン性化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)
と、必要に応じて微粒子状担体(D)とからなる。
【0143】重合の際には、各成分の使用法、添加順序
は任意に選ばれるが、以下のような方法が例示される。 (1) 成分(A)、成分(B)および成分(C)を任意の
順序で重合器に添加する方法。 (2) 成分(A)を担体(D)に担持した触媒成分、成分
(B)および成分(C)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (3) 成分(B)を担体(D)に担持した触媒成分、成分
(A)および成分(C)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (4) 成分(C)を担体(D)に担持した触媒成分、成分
(A)および成分(B)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (5) 成分(A)と成分(B)とを担体(D)に担持した
触媒成分、および成分(C)を任意の順序で重合器に添
加する方法。 (6) 成分(A)を担体(D)に担持した触媒成分、成分
(B)を担体(D)に担持した触媒成分および成分
(C)を任意の順序で重合器に添加する方法。 (7) 成分(A)と成分(C)とを担体(D)に担持した
触媒成分、成分(B)を任意の順序で重合器に添加する
方法。 (8) 成分(B)と(C)とを担体(D)に担持した触媒
成分、および成分(A)を任意の順序で重合器に添加す
る方法。 (9) 成分(A)と成分(B)と成分(C)とを担体
(D)に担持した触媒成分を重合器に添加する方法。
【0144】上記(1) 〜(8) の各方法においては、各触
媒成分の少なくとも2つ以上は予め接触されていてもよ
い。成分(C)が担持されている上記(4)(7)(8)(9)の各
方法においては、必要に応じて担持されていない成分
(C)を、任意の順序で添加してもよい。この場合成分
(C)は、同一でも異なっていてもよい。
【0145】また、上記の成分(D)に成分(A)およ
び成分(C)が担持された固体触媒成分、成分(D)に
成分(B)および成分(C)が担持された固体触媒成
分、成分(D)に成分(A)、成分(B)および成分
(C)が担持された固体触媒成分は、オレフィンが予備
重合されていてもよく、予備重合された固体触媒成分上
に、さらに、触媒成分が担持されていてもよい。
【0146】本発明に係るオレフィンの重合方法では、
上記のようなオレフィン重合触媒の存在下に、オレフィ
ンを重合または共重合することによりオレフィン重合体
を得る。
【0147】本発明では、重合は溶解重合、懸濁重合な
どの液相重合法または気相重合法いずれにおいても実施
できる。液相重合法において用いられる不活性炭化水素
媒体として具体的には、プロパン、ブタン、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯
油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素;ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;エ
チレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタンなど
のハロゲン化炭化水素またはこれらの混合物などを挙げ
ることができ、オレフィン自身を溶媒として用いること
もできる。これらの不活性炭化水素媒体のうちで脂肪族
炭化水素、脂環族炭化水素が好ましい。また、重合に用
いるα-オレフィン、脂環族ビニル化合物、環状オレフ
ィン自身を溶媒として用いることも好ましい。
【0148】上記のようなオレフィン重合用触媒を用い
て、オレフィンの重合を行うに際して、成分(A)は、
反応容積1リットル当り、通常10-8〜10-2モル、好
ましくは10-7〜10-3モルとなるような量で用いら
れ、成分(B)は通常10-8〜10-2モル、好ましくは
10-7〜10-3モルとなるような量で用いられる。また
成分(B)は、成分(B)と成分(A)とのモル比
〔(B)/(A)〕が、通常0.01〜100、好まし
くは0.02〜50となるような量で用いられる。
【0149】成分(C-1) は、成分(C-1) と、成分(A)
および成分(B)中の全遷移金属原子(M)とのモル比
〔(C-1) /M〕が、通常0.01〜5000、好ましく
は0.05〜2000となるような量で用いられる。
【0150】成分(C-2) は、成分(C-2) 中のアルミニウ
ム原子と、成分(A)および成分(B)中の全遷移金属
原子(M)とのモル比〔(C-2) /M〕が、通常10〜5
000、好ましくは20〜2000となるような量で用
いられる。
【0151】成分(C-3) は、成分(C-3) と、成分(A)
および成分(B)中の全遷移金属原子(M)とのモル比
〔(C-3) /M〕が、通常1〜10、好ましくは1〜5と
なるような量で用いられる。
【0152】また、このようなオレフィン重合触媒を用
いたオレフィンの重合温度は、通常−50〜200℃、
好ましくは0〜170℃の範囲である。重合圧力は、通
常常圧〜100kg/cm2 、好ましくは常圧〜50k
g/cm2 の条件下であり、重合反応は、回分式、半連
続式、連続式のいずれの方法においても行うことができ
る。さらに重合を反応条件の異なる2段以上に分けて行
うことも可能である。
【0153】得られるオレフィン重合体の分子量は、重
合系に水素を存在させるか、または重合温度を変化させ
ることによって調節することができる。このようなオレ
フィン重合触媒により重合することができるオレフィン
としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテ
ン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペン
テン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-
メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジ
メチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1
-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テ
トラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイ
コセンなどの炭素原子数が2〜20のα−オレフィン;
スチレン、ジメチルスチレン類、アリルベンゼン、アリ
ルトルエン類、ビニルナフタレン類、アリルナフタレン
類などの芳香族ビニル化合物;ビニルシクロヘキサン、
ビニルシクロペンタン、ビニルシクロヘプタン、アリル
ノルボルナンなどの脂環族ビニル化合物;シクロペンテ
ン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノル
ボルネン、テトラシクロドデセン、2-メチル-1,4,5,8-
ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレン
ンなどの環状オレフィン;1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキ
サジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5,9-デカトリエンなど
の炭素原子数が4〜20の鎖状ポリエン;5-エチリデン
ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなどの環状ポリエ
ンなどを挙げることができる。
【0154】これらのオレフィンは、単独であるいは2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0155】
【発明の効果】本発明に係るオレフィン重合触媒は、高
い重合活性を有し、分子量分布が広いオレフィン(共)
重合体を得ることができ、かつ2種以上のオレフィンを
共重合したときに組成分布が狭いオレフィン(共)重合
体を得ることができる。
【0156】本発明に係るオレフィンの重合方法は、高
い重合活性で、分子量分布が広いオレフィン(共)重合
体を得ることができ、かつ2種以上のオレフィンを共重
合したときに組成分布が狭いオレフィン重合体を得るこ
とができる。本発明の方法で得られたオレフィン(共)
重合体は、分子量分布が広いので成形性に優れている。
【0157】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0158】なお、本実施例において、極限粘度
([η])は、135℃、デカリン中で測定した。分子
量分布(Mw/Mn)は、o-ジクロルベンゼンを溶媒と
して、140℃においてゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)により測定して求めた。求めた。
【0159】
【実施例1】充分に窒素置換した内容積100mlのガ
ラス製オートクレーブにトルエン10ml、次いで1-ヘ
キセンを40ml装入した後、メチルアミノキサンをア
ルミニウム原子換算で2ミリモル加えた。その後、下記
式(a)で示されるニッケル化合物(A-1) 20マイクロ
モルと下記式(b)で示されるチタン化合物(B-1) 0.
5マイクロモルとの混合物を加え、重合を開始した。窒
素雰囲気下、25℃で30分間重合を行った後、少量の
メタノールを添加し重合を停止した。重合反応液を大過
剰のメタノール−塩酸溶液に加え、得られたポリマー
を、130℃で12時間減圧下に乾燥させた。その結
果、[η]が0.78dl/g、Mw/Mnが4.6の
ポリマー4.3gが得られた。
【0160】
【化38】
【0161】
【比較例1】実施例1において、ニッケル化合物(A-1)
を用いなかったこと以外は同様にして重合を行った。そ
の結果、[η]が0.45dl/g、Mw/Mnが1.
8のポリマー2.7gが得られた。
【0162】
【比較例2】実施例1において、チタン化合物(B-1) を
用いなかったこと以外は同様にして重合を行った。その
結果、[η]が2.14dl/g、Mw/Mnが1.9
のポリマー1.7gが得られた。
【0163】
【実施例2】充分に窒素置換した内容積1リットルのス
テンレス製オートクレーブにシクロヘキサン400m
l、次いで1-ヘキセンを100ml装入した。これに、
メチルアルミノキサンをアルミニウム原子換算で0.5
ミリモル加え、系内を40℃に昇温した。その後、下記
式(c)で表されるニッケル化合物(A-2) 2マイクロモ
ルと下記式(d)で表されるチタン化合物(B-2) 0.1
マイクロモルとの混合物をエチレンで圧入することによ
り重合を開始した。連続的にエチレンを供給しながら全
圧8kg/cm2-G 、50℃で30分間重合を行った
後、少量のメタノールを圧入により添加し重合を停止し
た。重合反応液を大過剰のメタノール−塩酸溶液に加
え、得られたポリマーを、130℃で12時間減圧下に
乾燥させた。その結果、[η]が3.08dl/g、M
w/Mnが4.4のポリマー10.9gが得られた。
【0164】
【化39】
【0165】
【比較例3】実施例2において、ニッケル化合物(A-2)
を用いなかったこと以外は同様にして重合を行った。そ
の結果、[η]が1.57dl/g、Mw/Mnが2.
0のポリマー7.9gが得られた。
【0166】
【比較例4】実施例2において、チタン化合物(B-2) を
用いなかったこと以外は同様にして重合を行った。その
結果、[η]が4.83dl/g、Mw/Mnが2.3
のポリマー3.2gが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオレフィン重合用触媒の調製工程
を示す説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(I)で表される遷移金
    属イミン化合物と、 【化1】 (式中、Mは、周期表第8〜10族の遷移金属原子を示
    し、R1 〜R4 は、互いに同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、有
    機シリル基または、窒素、酸素、リン、イオウおよびケ
    イ素から選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換基
    を示し、R1 〜R4 で表される基のうちの2個以上の基
    が互いに連結して環を形成していてもよく、qは0〜4
    の整数を示し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原
    子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロ
    ゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有基またはケ
    イ素含有基を示し、qが2以上の場合には、Xで示され
    る複数の基は互いに同一であっても、異なっていてもよ
    い。) (B)下記一般式(II)で表される遷移金属アミド化合
    物と、 (R2 N)k MXj-k …(II) (式中、Mは、周期表第3〜6族の遷移金属原子を示
    し、jは遷移金属原子Mの価数であり、kは1〜jの整
    数であり、Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、
    水素原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、有機シ
    リル基または窒素、酸素、リン、イオウおよびケイ素か
    ら選ばれる少なくとも1種の元素を有する置換基を示
    し、Rで示される複数の基は互いに連結して環を形成し
    ていてもよく、kが2以上の場合には異なる窒素原子に
    結合する2個のRが互いに連結して2個の窒素原子を結
    合する結合基を形成していてもよく、Xは、水素原子、
    ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素
    原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、
    イオウ含有基またはケイ素含有基を示し、j−kが2以
    上の場合には、互いに同一でも異なっていてもよい。) (C)(C-1) 有機金属化合物、 (C-2) 有機アルミニウムオキシ化合物、および (C-3) 遷移金属イミン化合物(A)または遷移金属アミ
    ド化合物(B)と反応してイオン対を形成する化合物 から選ばれる少なくとも1種の化合物とからなることを
    特徴とするオレフィン重合用触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオレフィン重合用触媒
    の存在下に、オレフィンを重合または共重合させること
    を特徴とするオレフィンの重合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010082913A (ko) * 2000-02-22 2001-08-31 박찬구 아미도계 iv족 금속 착화합물을 이용한 폴리이소부텐의제조방법
JP2001247578A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Tosoh Corp 遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法

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