JPH10329601A - ロープ係止具及びロープフック - Google Patents

ロープ係止具及びロープフック

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JPH10329601A
JPH10329601A JP15776097A JP15776097A JPH10329601A JP H10329601 A JPH10329601 A JP H10329601A JP 15776097 A JP15776097 A JP 15776097A JP 15776097 A JP15776097 A JP 15776097A JP H10329601 A JPH10329601 A JP H10329601A
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JP
Japan
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rope
hook
holding
rope hook
locking device
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JP15776097A
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English (en)
Inventor
Katsuteru Tomori
勝輝 渡守
Atsunori Furuya
功記 古屋
Masatoshi Ueda
雅壽 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMORI KENSETSU KK
Original Assignee
TOMORI KENSETSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物に掛け回されたロープが弛んだ場合も
に、ロープがロープフックから離脱するのを防止して、
トラック等の走行安全性を高めることができるととも
に、ロープの掛け回し作業を容易に行うことができる。 【解決手段】 荷台の周縁部に設けたロープフック3に
取付けられるロープ係止具7であって、ロープフック3
に止着される止着部8と、ロープフックに掛け回される
ロープが弛緩したときロープがロープフックから離脱す
るのを防止するロープ保持部9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラック等の荷
台周縁部に形成されたロープフックに取付けられるロー
プ係止具及びロープフックに関する。詳しくは、ロープ
が弛んだ場合にも、ロープがロープフックから離脱する
のを防止できるロープ係止具及びロープフックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラック等の荷物運送用車両には後部に
荷台が設けられており、ロープを用いてこの荷台に積載
した荷物を固定する。通常、ロープは荷台に積載された
荷物及び荷台の周縁部に設けたロープフックに掛け回さ
れて張力が付加され、荷物を荷台上で移動しないように
固定する。
【0003】上記ロープフックは棒状の金属から形成さ
れており、荷台あるいはあおり板に所定の間隔をあけ
て、下方に向けて突出するようにして設けられている。
【0004】走行中、ロープが弛緩すると荷物を固定で
きなくなり、非常に危険である。通常、ロープの弛みが
発生しないようにロープに大きな初期張力を付加する方
法が採られており、実開昭59−72261号公報に記
載されているもののように、荷物に掛け回されるロープ
等に大きな張力を加えるための種々の荷締め具が提供さ
れている。
【0005】ロープの張力を増加させることにより、荷
物を荷台上に確実に固定することができ、荷物の損傷を
防止できるとともに輸送の安全を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、荷物に掛け
回したロープが何らかの原因で弛緩すると、荷台の荷物
を固定することができないばかりでなく、ロープがロー
プフックから離脱してしまう。特に、ロープの張力が低
下してもロープがロープフックに係止されている間は、
荷物の揺動をある程度規制することができるが、ロープ
がロープフックから離脱するとこの規制もなくなり、荷
物が荷台から落下する恐れもある。
【0007】しかも、ロープがロープフックから離脱す
ると、荷物に掛け回したロープが荷台から垂れ下がった
状態となる。このロープを引きずった状態で車両が走行
を続けると非常に危険である。
【0008】また、従来のロープフックは、棒状の部材
を下方に向けて荷台の周縁部に突設しただけのものであ
るため、荷台に積載した荷物にロープを掛け回す際にロ
ープに張力を加えておかないと、ロープがロープフック
から外れてしまう。したがって、ロープを荷物に掛け回
す作業がしづらく、特に、一人で大きな荷物のロープ掛
け回し作業を行うのは困難である。
【0009】さらに、積載した荷物の一部を荷台から下
ろす場合には、荷物に掛け回したロープの一部を取り外
し、あるいはロープの一部を弛緩させればよい。ところ
が、掛け回したロープの一部を取り外しあるいは弛緩さ
せると、荷台に掛け回したロープ全体も弛緩し、荷台に
残っている荷物に掛け回したロープもロープフックから
離脱してしまう。
【0010】このため、荷物の一部を荷台から下ろす場
合もに、ロープを荷物全体に始めから掛け回さなければ
ならなくなる場合が多く、作業性が極めて悪い。
【0011】上記不都合を回避するため、掛け回される
ロープの中間部をロープフックに係止する際に、張力を
保持する結び目等を設けることが多い。ところが、この
ようなロープの取り扱いは、高度な熟練を要する。
【0012】さらにまた、大型のトラック等を用いて建
築資材等の重量物を運搬する場合にはワイヤロープを用
いることが多い。ワイヤロープは金属線を撚って形成さ
れており、柔軟性、伸び等が通常のロープに比べて少な
い。このため、上述した荷締め具等を用いて大きな張力
が付加される。
【0013】ところが、ワイヤロープは、硬質な材料か
ら形成されているため変形しにくく、張力がなくなると
ロープフックから外れやすい。しかも、ワイヤロープが
一旦ロープフックから外れると、ワイヤロープを掛け直
すために多大な労力を要することになる。
【0014】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、荷物に掛
け回されたロープが弛んだ場合もに、ロープがロープフ
ックから離脱するのを防止して、トラック等の走行安全
性を高めることができるとともに、ロープの掛け回し作
業を容易に行うことができ、さらに、掛け回されたロー
プの一部が緩んだ場合にも、その影響が他の部位に及ぶ
のを防止することができるロープ係止具及びロープフッ
クを提供することをその課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0016】本願の請求項1に記載した発明は、荷台の
周縁部に設けたロープフックに取付けられるロープ係止
具であって、ロープフックに止着される止着部と、ロー
プフックに掛け回されるロープが弛緩したときロープが
ロープフックから離脱するのを防止するロープ保持部を
設けたことを特徴とする。
【0017】ロープフックの形状は特に限定されること
はなく、下方に向けて直線状に延出するロープフック、
略L字状に延出するロープフック、曲線状に延出するロ
ープフック等種々の形状のロープフックに適用すること
ができる。
【0018】上記止着部のロープフックに対する止着手
段は特に限定されることはなく、荷台の周縁部から突出
するロープフックの形状等に対応して種々の手段を用い
て止着することができる。たとえば、ネジ手段、挟圧手
段等を採用することができる。
【0019】また、ロープフック自体の形状を利用して
止着することもできる。たとえば、ロープフックの先端
部に形成される膨大部を利用して止着することができ
る。
【0020】上記止着部の形状、止着部の材質等も、ロ
ープフックの形状等に応じて種々のものを採用できる。
【0021】ロープ保持部は、ロープフックに掛け回さ
れるロープが弛んだ時に、ロープがロープフックから離
脱できない形状であればよく、種々の形状を採用でき
る。たとえば、ロープフックに掛け回されるロープを囲
むような略コ字状、略L字状の形状を採用することがで
きる。
【0022】ロープ保持部は、荷物に掛け回されたロー
プを締め込む場合、ロープフックのフック周りに摺動し
て、ロープの掛け回し作業を容易に行えるように構成す
るのが望ましい。
【0023】請求項2に記載した発明は、上記止着部
が、ロープフックに対して、着脱可能に止着されている
ものである。
【0024】止着部を着脱可能に形成することにより、
ロープを掛け回すロープフックにのみ本願発明に係るロ
ープ係止具を装着することができる。また、荷物の形態
等に応じて通常のロープフックと本願発明に係るロープ
係止具とを使い分けることができる。
【0025】着脱可能に止着する手段として、止着部を
円筒形に形成するとともにゴム等の弾性材料を介してロ
ープフックに弾性的に套嵌することが考えられる。ま
た、螺子手段等を用いてもよい。
【0026】なお、本願発明に係るロープ係止具は、ロ
ープフックに対して着脱可能にのみ止着される必要はな
く、溶接等を用いてロープフックに恒久的に止着しても
よい。
【0027】本願の請求項3に記載した発明は、ロープ
フックに掛け回されるロープの張力を保持するロープ張
力保持手段を設けたものである。
【0028】ロープ張力保持手段として、種々のものを
採用することができるが、ロープフックの周りに掛け回
されるロープを挟圧することによって張力を保持するこ
とができる。たとえば、螺子手段等を用いてロープを上
下方向から締め付けることによって張力を保持するロー
プ張力保持手段を構成することができる。また、ロープ
フックに掛け回されるロープを、ロープフックの外周部
との間で半径方向に挟圧してもよい。
【0029】ロープ張力保持手段を設けることにより、
荷物に掛け回されたロープの一部が弛んだ場合にも、そ
の影響が他の部位に及ぶのを防止することができる。こ
のため、荷物運搬に安全性を高めることができる。
【0030】本願の請求項4に記載した発明は、ロープ
保持部が、ロープフックに掛け回されるロープの下方か
ら側方に伸びる1又は2以上の腕部を備えて構成される
ものである。
【0031】通常、ロープはロープフックの下方からロ
ープフックに掛け回される一方、下方ないし側方へ向か
って離脱する。したがって、ロープの下方から側方に向
かう腕部を設けることにより、ロープの離脱を阻止でき
る。上記腕部の数は特に限定されることはない。
【0032】本願の請求項5に記載した発明は、上記ロ
ープ保持部が止着部に対して着脱可能に構成されている
ものである。
【0033】ロープを掛け回した後に、ロープ保持部を
装着する場合に対応したものである。また、ロープフッ
クの形状等によっては、ロープ保持部がロープの掛け回
し作業の邪魔になる場合も考えられる。このような場
合、ロープ保持部あるいはその一部を止着部に対して着
脱可能に構成することにより、ロープの掛け回し作業の
作業性を高めることができる。
【0034】本願の請求項6に記載した発明は、上記ロ
ープ保持部が、弛緩したロープをロープフックに離脱不
可能に保持するロープ保持形態と、ロープの離脱を許容
するロープ離脱許容形態とを選択できるように構成され
ているものである。
【0035】請求項5に記載した発明と同様に、ロープ
保持部がロープの掛け回し作業の邪魔になることに対応
するものである。
【0036】ロープの掛け回し作業を行う場合には、ロ
ープ保持部にロープ離脱許容形態をとらせてロープを掛
け回す。そして、ロープの掛け回し作業を終えた後、ロ
ープ保持形態を採らせる。これにより、通常のロープフ
ックと同様の掛け回し作業を行うことができる。
【0037】本願の請求項7に記載した発明は、ロープ
フック自体に関する発明であり、ロープフックに掛け回
されるロープが弛緩したとき、ロープがロープフックか
ら離脱するのを防止するロープ保持部を設けたことを特
徴とする。
【0038】上記ロープフックは、上述したロープ係止
具と同様の機能を備えるロープ保持部をロープフックに
一体的に設けることにより形成することができる。ま
た、請求項1から請求項6に記載したロープ係止具をロ
ープフックに恒久的に取り付けたものを含む概念であ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて具体的に説明する。
【0040】図1は、トラックの側面を模式的に表した
図である。なお、本願発明に係るロープ係止具の説明を
容易にするため、ロープフック及びロープ係止具を実際
より大きく描いて強調してある。
【0041】トラック1には、後部に荷台2が設けられ
ており、この荷台2の周縁部に多数のロープフック3が
所定の間隔をあけて列状に設けられている。
【0042】上記ロープフック3は、荷台周縁部から下
方に向けて突出するように設けられており、通常、荷台
2の縁部に設けられる構造部材に棒材を溶接等によって
接合して形成されている。上記ロープフック3の先端部
には、締め込み作業等を行う場合に、ロープ4がロープ
フック3から外れにくくするための球状膨大部5が形成
されている。
【0043】ロープ4は、上記荷台2に積載される荷物
6及び上記ロープフック3に掛け回され、張力を加えた
状態で締結される。
【0044】図2及び図3に本願発明に係る第1の実施
の形態を示す。図2はロープ係止具7の平面図、図3は
図2における III−III 線に沿う断面図である。
【0045】これらの図に示すロープ係止具7は、上記
ロープフック3に套嵌される筒状の止着部8と、この止
着部8の下端部から一体的に延出するロープ保持部9と
を備える。
【0046】図3に示すように、止着部8及び保持部9
は金属等の硬質材料で形成されている。上記止着部8の
円筒内部には、ゴム等の弾性材料から形成された弾性止
着部材10が嵌入されている。この弾性止着部材10
は、略筒状に形成されており、上下方向中間部の内径
が、上記ロープフック3の中間部の外径より小さく設定
されている。
【0047】上記止着部8を上記ロープフック3に套嵌
すると、上記弾性止着部材10が仮想線で表す状態から
弾性変形して上記ロープフック3の中間部を弾性的に挟
圧し、これによりロープ係止具7がロープフック3に止
着される。
【0048】図3に示すように、本実施の形態において
は、上記止着部8は上記ロープフック3の軸方向長さ全
体にわたって套嵌され、ロープ4は上記止着部8の上端
外周部に掛け回されている。
【0049】上記ロープ保持部9は、上記止着部8の下
端から左右側方に一体的に延出する一対の腕部11,1
1から形成されている。上記腕部11は、図3に示すよ
うに、ロープフックの周りに掛け回されるロープ4の下
方から側方をL字状に囲むように形成されている。これ
により、上記ロープ4が、止着部8、腕部11及び荷台
2の下縁部で囲まれ、ロープ4が弛んだ場合にもロープ
フック3から離脱することはない。
【0050】図4に本願発明の第2の実施の形態を示
す。この図は、上述した図3に相当する断面を示したも
のである。
【0051】この図に示すロープ係止具12は、ゴム材
料で一体成形されたものであり、ロープフック3に套嵌
される止着部13と、ロープ保持部14とを備える。
【0052】上記止着部13は、軸方向長さがロープフ
ック3の長さの約半分の長さで形成されているととも
に、ロープフック3の下端部に弾性的に嵌着できるよう
に、その内径がロープフック3の下部外径及び膨大部5
より小さく設定されている。また、上記止着部13は、
ロープフック3に対して着脱可能に嵌着できるように弾
力が設定されている。
【0053】止着部13をロープフック3の下端部に嵌
着できるように構成しているため、図4に示すように、
ロープ4はロープフック3の基端部外周に直接掛け回さ
れる。このため、ロープ4をロープフック3に掛け回し
て荷物を固定した後に、ロープ係止具12をロープフッ
ク3に対して装着することが可能となる。したがって、
ロープ4を掛け回すロープフック3にのみロープ係止具
12を装着することが可能となる。
【0054】さらに、本実施の形態においては、上記ロ
ープ保持部14を構成する腕部15が上記止着部13と
同様にゴムで一体形成されている。このため、図4の仮
想線で示すように、腕部15を側方へ弾性変形させるこ
とにより、ロープ係止具12を取り外すことなく、ロー
プ4をロープフック3に掛け回しあるいは離脱させるこ
とができる。したがって、ロープ係止具13がロープの
掛け回し作業の邪魔になることもない。
【0055】図5に本願発明の第3の実施の形態を示
す。この図も、上述した図3に相当する断面を示したも
のである。
【0056】図5に示すロープ係止具21は、各腕部1
6を複数の腕要素17に分割するとともに、接合片18
によって曲折可能に接合したものである。上記接合片1
8は、両端部に球状雄部19が形成されている一方、上
記腕要素17の端部には、上記球状雄部19を収容でき
る雌部20が形成されている。上記球状雄部19と雌部
20とは相対回動可能に嵌合させられ、摩擦力によって
各腕要素17を所定の位置に保持することができる。
【0057】上記腕要素17をロープ4を取り囲むよう
に位置させたロープ保持形態においては、ロープ4が上
記腕部16に取り囲まれてロープフック3からの脱落が
阻止される。一方、上記腕要素17を水平方向ないし下
方に向けると、ロープ4のロープフック3からの離脱を
許容するロープ離脱許容形態となり、ロープ4の掛け回
し作業及び取り外し作業を容易に行うことができる。
【0058】なお、図5において、止着部8および弾性
止着部材10の構成は図3に示す実施の形態と同様であ
るので、その説明は省略する。
【0059】図6から図8に本願発明の第4の実施の形
態を示す。この実施の形態は、樹脂を用いた中空一体成
形によってロープ係止具22を構成したものである。図
6は正面図、図7は装着前のロープ係止具22を軸直角
方向の平面で切断した断面図、図8は図6におけるVIII
−VIII線に沿う断面図である。
【0060】図7に示すように、止着部23は中空円筒
を軸に沿う平面で分割した半割り部材24,25をイン
テグラルヒンジ26を介して回動可能に接合した形態を
備える。半割り部材24,25には、腕部27を備える
ロープ保持部28が各々一体的に延出形成されている。
【0061】各半割り部材24,25の内周部には、ロ
ープフック3の外周面との間で弾性挟圧される半割り円
筒状のゴム部材29がそれぞれ貼着されておいる。
【0062】一方の半割り部材24の他方の半割り部材
25に対向する対接部には、係合孔30を備える係合体
31がイインテグラルヒンジ32を介して回動可能に一
体形成されている。また、他方の半割り部材25の縁部
には上記係合孔30に係入する係合突起33が一体形成
されている。
【0063】図8は、図6のVIII−VIII線に沿う断面図
である。図8に示すように、上記インテグラルヒンジ2
6を介して両半割り部材24,25を対接させるととも
に、上記係合体31をインテグラルヒンジ32を介して
回動させて、係合突起33を係合孔30に係入させる。
これにより、ロープフック3の外周部との間で弾性挟圧
されるゴム部材29,29を介して、上記止着部23が
上記ロープフック3の外周部に止着される。
【0064】ロープ係止具22の全体を樹脂を用いて中
空成形することにより、軽量化を図れるとともに、製造
コストを低減させることができる。
【0065】図9及び図10に本願発明の第5の実施の
形態を示す。図10は、図9に示すロープ係止具35の
平面図である。この実施の形態は、ロープ係止具35
を、ネジ手段を用いてロープフック3に止着するもので
ある。
【0066】図9に示すように、本実施の形態に係るロ
ープ係止具35は、略L字状のロープ保持部36の基端
部に軸孔37を形成した止着部38を一体形成するとと
もに、上記止着部38を断面略コ字状の挟圧部材39を
用いてロープフック3に係着するものである。
【0067】上記止着部38の端面には上記軸孔37の
軸線と直角方向に延出する雄螺子部40が突出形成され
ている。
【0068】一方、上記挟圧部材39は、上記止着部3
8を上下から挟み込むように対向する対向部41,41
と、これら対向部41,41を連結する連結部42とを
備える。上記対向部41,41には、上記軸孔37に対
応する穴43が形成されている一方、上記連結部42に
は、上記雄螺子部40を通挿しうる通挿孔44が形成さ
れている。
【0069】上記軸孔37及び上記穴43,43を一致
させるようにして上記対向部41,41の間に止着部3
8を挟み込むとともに、上記通挿穴44に雄螺子部40
を通挿して上記止着部38と挟圧部材39とを係合さ
せ、上記雄螺子部40にナット45を螺合させる。
【0070】上記軸孔37及び穴43,43にロープフ
ック3を連通挿した状態で、上記ナットを45を締め付
けると、軸孔37と穴43,43との軸線がずれて、軸
孔37の内周部と穴43,43の内周部との間で上記ロ
ープフック3が挟圧される。これにより、止着部38が
ロープフック3に強固に止着される。
【0071】本実施の形態は、ロープ係止具35をロー
プフック3に対して強固に止着することができる。この
ため、ワイヤロープを用いて重量物を固定する場合に
も、ロープ4がロープフック3から外れるのを確実に防
止することができる。
【0072】図11に本願発明の第6の実施の形態を示
す。この実施の形態に係るロープ係止具45は、ロープ
フック3に套嵌止着される止着部46と、上端部が揺動
可能に枢着された略L字状のロープ保持部47とを備え
る。
【0073】上記止着部46の上端部には、両側方に延
出して上記ロープ保持部47が枢着される延出部48,
48が一体形成されている。一方、上記止着部46の下
端部には鍔部49及び雄螺子部50が一体形成されてい
るとともに、この雄螺子部50にナット51が螺合され
ている。
【0074】上記ロープ保持部47,47の端部を上記
鍔部49とナット51との間で挟圧することによって、
上記ロープ保持部47,47が固定されてロープ保持形
態をとる。一方、図11の仮想線で表すように、上記ロ
ープ保持部47,47を上方へ回動させることにより、
ロープ4がロープフック3から離脱できるロープ離脱許
容形態をとることできる。
【0075】上記構成によって、ナット51及びロープ
保持部47,47を分離することなく、ロープ保持形態
とロープ離脱許容形態とを選択できる。
【0076】図12及び図13に、本願発明の第7の実
施の形態を示す。図13は図12におけるXIII−XIII線
に沿う断面図である。この実施の形態に示すロープ係止
具52は、ロープ保持部54を止着部53に対して、ナ
ット58を用いて着脱可能に取り付けたものである、
【0077】止着部53の下端部には、円筒状の段落ち
部55が形成されているとともに、この段落ち部55の
先端部には雄螺子56が形成されている。一方、ロープ
保持部54は、ロープ4の下方ないし側方を囲むように
形成された腕部60,60を備える断面略コ字状に形成
されているとともに、下方中央部に上記段落ち部55に
套嵌される係合穴57が形成されている。
【0078】上記係合穴57と段落ち部55とを嵌合さ
せるとともに、ナット58によって上記ロープ保持部5
4の下部を止着部53に挟圧固定する。これにより、ロ
ープ4がロープフック3ないしロープ係止具52から離
脱できなくなる。なお、上記ロープ保持部54の固定を
確実なものとするため、上記止着部53の上端部に、両
側方に伸びる延出部59,59を設けるとともに、この
延出部59に上記ロープ保持部54の腕部60,60の
先端部を係入する係入穴61,61が形成されている。
【0079】図14から図16に、本願発明の第8の実
施の形態を示す。なお、図15は図14に示すロープ係
止具62の側面図、図16は図14における XVI−XVI
線に沿う断面図である。
【0080】この実施の形態に係るロープ保持具62
は、ロープフック3に掛け回されるロープ4の張力を保
持するロープ張力保持手段63を設けたものである。な
お、この実施の形態に係るロープ保持具62の構成は、
図12及び図13に示す第7の実施の形態に係るロープ
保持具52と同様であるので、ロープ張力保持手段63
以外の構成の説明は省力する。
【0081】図14に示すように、本実施の形態に係る
ロープ張力保持手段63は、ロープ保持部54に係合さ
せられるとともに、ロープ4を延出部59の下面との間
で挟圧することにより、ロープ4の摺動を阻止してロー
プ張力を保持するように構成されている。
【0082】本実施の形態に係るロープ張力保持手段6
3は平面視U字状に形成されているとともに、止着部5
3の周りに掛け回されるロープ4を上下方向に挟圧でき
る高さに設定されている。また、図15に示すように、
突起64を用いて上記ロープ保持部54に係合できるよ
うに構成されている。
【0083】ロープ保持部54の係合穴57と段落ち部
55とを係合させて上記ナット58を締め付ける際に、
上記ロープ張力保持手段63を上記ロープ保持部54に
係合させる。そして、上記ロープ保持部54と上記ロー
プ張力保持手段63とをナート58によって共絞めする
と、上記ロープ張力保持手段63の上面と延出部59の
下面との間でロープ4が挟圧される。これにより、ロー
プ4がロープ係止具62に固定され、ロープ4が止着部
53の周りで摺動することはなくなる。
【0084】上記ロープ張力保持手段63によって、止
着部53から延出する左右のロープ張力のバランスが崩
れてもロープ4が動くことはなくなり、荷物を確実に固
定することができる。
【0085】図17に、本願発明の第9の実施の形態を
示す。この図に示すロープ係止具66は、ロープ保持部
67の下方にロープ4が離脱できる開口部68を設ける
とともに、この開口部68にロープ保持形態とロープ離
脱許容形態とを選択的にとることのできる揺動部材69
を設けたものである。
【0086】上記揺動部材69は、一端が上記ロープ保
持部67の下端部に揺動可能に枢着されているととも
に、バネ70によってロープ保持形態をとる方向へ弾力
付勢されている。
【0087】ロープフック3に套嵌固定される止着部7
1の下端部には、上記揺動部材69の先端部を係止する
突出部72が一体形成されている。上記揺動部材69
は、その先端部が上記突出部72に係止されることによ
り、ロープ保持形態をとる。
【0088】一方、上記揺動部材69をバネ70の弾力
に抗して回動させると、仮想線で表すように、ロープ保
持部67の下端部に開口が出現し、ロープ4をロープ係
止具66から容易に離脱させることができる。
【0089】しかも、本実施の形態においては、上記揺
動部材69をロープ保持部67の内方へ回動可能に構成
しているため、ロープ保持空間73にロープ4を容易に
係入することができる。このため、ロープ3の掛け回し
作業性がよい。
【0090】本願発明は、上述した実施の形態に限定さ
れることはない。
【0091】ロープは、ロープフックに直接的に掛け回
すことができるし、止着部あるいはロープ保持部に掛け
回すこともできる。
【0092】また、実施の形態においては、直線的に伸
びる棒状のロープフックにロープ係止具を止着したが、
L字状や弓状に伸びるロープフックに本願発明に係るロ
ープ係止具を止着することもできる。
【0093】また、止着部の形状、ロープ保持部の形
状、ロープフックに対する止着方法も実施の形態に限定
されることはない。
【0094】さらに、本願発明に係るロープ係止具が取
付けられる車両も限定されることはない。一般的なトラ
ックはもちろん、ダンプカー、自動車等を運搬するキャ
リヤカー、建築資材、建築土木機械等を運搬する特殊車
両にも本願発明に係るロープ係止具あるいはロープフッ
クを適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るロープ係止具が装着されるトラ
ックの側面図である。
【図2】図1に装着したロープ係止具の平面図であり。
第1の実施の形態を示す図である。
【図3】図2における III−III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】本願発明に係る第2の実施の形態を示す断面図
であり、図3の断面図に相当する図面である。
【図5】本願発明に係る第3の実施の形態を示す断面図
であり、図3の断面図に相当する図面である。
【図6】本願発明に係る第4の実施の形態を示す正面図
である。
【図7】本願発明に係る第4の実施の形態を示すロープ
係止具の装着前の状態を示す断面図であり、図6のVIII
−VIII線に沿う断面に相当する図である。
【図8】図6におけるVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】本願発明に係る第5の実施の形態を断面図であ
り、図3の断面図に相当する図面である。
【図10】図9に示すロープ係止具の平面図である。
【図11】本願発明に係る第6の実施の形態を示す断面
図であり、図3の断面図に相当する図面である。
【図12】本願発明に係る第7の実施の形態を示す平面
図であり、図3の断面図に相当する図面である。
【図13】図12におけるXIII−XIII 線に沿う断面図
である。
【図14】本願発明に係る第8の実施の形態を示す断面
図であり、図3の断面図に相当する図面である。
【図15】図14に示すロープ係止具の側面図である。
【図16】図14における XVI−XVI 線に沿う断面図で
ある。
【図17】本願発明に係る第9の実施の形態を示す断面
図であり、図3の断面図に相当する図面である。
【符号の説明】
2 荷台 3 ロープフック 4 ロープ 7 ロープ係止具 8 止着部 9 ロープ保持部 12 ロープ係止具 13 止着部 14 ロープ保持部 15 腕部 16 腕部 21 ロープ係止具 22 ロープ係止具 23 止着部 27 腕部 28 ロープ保持部 35 ロープ係止具 36 ロープ保持部 38 止着部 46 止着部 47 ロープ保持部 52 ロープ係止具 53 止着部 54 ロープ保持部 60 腕部 62 ロープ係止具 63 ロープ張力保持手段 66 ロープ係止具 67 ロープ保持部 71 止着部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の周縁部に設けたロープフックに取
    付けられるロープ係止具であって、 ロープフックに止着される止着部と、ロープフックに掛
    け回されるロープが弛緩したときロープがロープフック
    から離脱するのを防止するロープ保持部を設けた、ロー
    プ係止具。
  2. 【請求項2】 上記止着部が、ロープフックに対して着
    脱可能に止着されている、請求項1に記載のロープ係止
    具。
  3. 【請求項3】 ロープフックに掛け回されるロープの張
    力を保持するロープ張力保持手段を設けた、請求項1又
    は請求項2のいずれかに記載のロープ係止具。
  4. 【請求項4】 ロープ保持部が、ロープフックに掛け回
    されるロープの下方から側方に伸びる1又は2以上の腕
    部を備えて構成される、請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載のロープ係止具。
  5. 【請求項5】 ロープ保持部が、止着部に対して着脱可
    能に構成されている、請求項1から請求項4のいずれか
    に記載のロープ係止具。
  6. 【請求項6】 ロープ保持部が、弛緩したロープをロー
    プフックから離脱不可能に保持するロープ保持形態と、
    ロープの離脱を許容するロープ離脱許容形態とを選択で
    きるように構成されている、請求項1から請求項5のい
    ずれかに記載のロープ係止具。
  7. 【請求項7】 ロープフックに掛け回されるロープが弛
    緩したとき、ロープがロープフックから離脱するのを防
    止するロープ保持部を設けたことを特徴とする、ロープ
    フック。
JP15776097A 1997-05-30 1997-05-30 ロープ係止具及びロープフック Pending JPH10329601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7161806B1 (ja) * 2022-04-18 2022-10-27 毅 国仲 係止器具

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