JPH10329261A - 高分子材料無機薄膜積層品 - Google Patents

高分子材料無機薄膜積層品

Info

Publication number
JPH10329261A
JPH10329261A JP9159302A JP15930297A JPH10329261A JP H10329261 A JPH10329261 A JP H10329261A JP 9159302 A JP9159302 A JP 9159302A JP 15930297 A JP15930297 A JP 15930297A JP H10329261 A JPH10329261 A JP H10329261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
polymer material
oxide
photocatalytic function
inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9159302A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kinoshita
秀雄 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9159302A priority Critical patent/JPH10329261A/ja
Publication of JPH10329261A publication Critical patent/JPH10329261A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌・防汚・防臭・防曇等機能を有する耐久
性に優れた高分子材料無機薄膜積層品を提供する。 【解決手段】 高分子材料を基材とする積層品であっ
て、最外層が光触媒機能を有する無機物質薄膜層よりな
り、高分子材料と該光触媒機能を有する無機物質薄膜層
との間に少なくとも1層以上の光触媒機能を有しない無
機物質薄膜層を設けることを特徴とする高分子材料無機
薄膜積層品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子材料基材の
表面に少なくとも1層以上の酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム等の光触媒機能を有しない無機物
質薄膜層及び最外層に酸化チタン等の光触媒機能を有す
る無機物質薄膜層を順次積層した耐久性に優れた抗菌・
防汚・防臭・防曇等機能を有する高分子材料無機薄膜積
層品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、酸化チタン等の光触媒機能を有す
る金属酸化物は、表面に付着した有機物を,光照射によ
り炭酸ガス、水等にまで分解し、抗菌・防汚・防臭・防
曇機能を付与することができることが報告されている
(特開平7−163887号公報、開平8−11760
6号公報、特開平8−131524号公報)。
【0003】この技術を利用することによって、例えば
外壁タイルの表面にこの光触媒機能を有する金属酸化物
層を設ければ付着した有機物を分解し、汚れを防止でき
ことや、あるいは磁性の便器に同様の処理を施せば付着
した菌を殺し、抗菌機能を付与できることや、あるいは
鏡に同様の処理すれば付着した有機物を分解することに
よって親水化され、曇りにくいあるいは汚れにくい等の
機能を付与できることが知られている。
【0004】ところで、高分子材料、例えば、そのフィ
ルム、シート、繊維等の表面に光触媒機能を有する金属
酸化物層を設ければ同様の機能を付与することができる
ことは容易に類推できる。この機能付与によって、例え
ば、抗菌フィルム、汚れにくく且つ曇らない農業用フイ
ルム、汚れにくい高速道路透明防音板等各種用途に採用
することができる。
【0005】しかしながら、現状では、上記の如く、タ
イル、陶器、ガラス等の無機物にのみ展開されているの
が実状である。その理由は、高分子材料に酸化チタン層
を設ける方法としては、酸化チタンのゾルを高分子材料
の表面に塗布する方法あるいは酸化チタン/高分子バイ
ンダー液を塗布する方法等で実施されているのである
が、何れの方法によっても酸化チタンは高分子材料とは
接することになり、光を照射すると高分子材料まで分解
し、結果として耐久性に劣ることになる。前者の方法の
場合には、酸化チタンと高分子材料との界面で光照射に
より高分子材料が分解し界面剥離を生じ耐久性に劣る。
後者の方法の場合には、酸化チタンと高分子バインダー
との界面で高分子バインダーが分解し、酸化チタン層の
分離を生じ耐久性に劣る等の問題点があった。更に、高
分子バインダーとして、比較的光触媒で分解し難いシリ
コン系樹脂やフッ素系樹脂を用い高分子材料基材の上に
光触媒を含む皮膜を形成する方法も考えられるが、シリ
コン系樹脂やフッ素系樹脂を使用しても、長期的には分
解し、耐久性は充分ではない。又、表層部が、完全に酸
化チタン層で覆われない為、光触媒機能が十分に発揮さ
れない等の問題点もある。この様な現状から、高分子材
料での展開が進んでいないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の如き状況に鑑み、光触媒機能に優れ、耐久性、密着性
等の実用性能にも優れ、且つ工業的な生産が容易であ
り、経済性の高い抗菌・防汚・防臭・防曇等の光触媒機
能を有するフィルム、シート、繊維等の高分子材料品を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記の高分子
材料品を提供すべく鋭意検討を重ねた結果、酸化チタン
等の光触媒機能を有する無機物質薄膜層と高分子材料と
の間に酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム
等の光触媒機能を有しない無機物質薄膜層を設けること
によって、抗菌・防汚・防臭・防曇等の光触媒機能に優
れ、又、基材として使用する高分子材料が光存在下にお
いても分解せず耐久性に優れ、更に、これらの層構造を
有する積層品は各々の密着性にも優れ、実用性能を有す
ることを見出し、又、一般に酸化珪素、酸化アルミニウ
ム等は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティ
ング等の手段でポリエステル等高分子材料の表面に蒸着
膜を形成させてガスバリア性フィルムとする方法が知ら
れており(例えば、特公昭63−28017号公報)一
部製品として市販されている現状から明らかな様に、本
発明の積層品を同様の蒸着膜形成方法を採用すると工業
的に容易に且つ安価に製造できること等も見出し本発明
を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、高分子材料を基材とする
積層品であって、最外層が光触媒機能を有する無機物質
薄膜層よりなり、高分子材料と該光触媒機能を有する無
機物質薄膜層の間に少なくとも1層以上の光触媒機能を
有しない無機物質薄膜層を設けることを特徴とする高分
子材料無機薄膜積層品に関するものである。
【0009】本発明の基材としての高分子材料は、一般
に言われる高分子材料であれば特に限定されない。又、
合成高分子であっても天然高分子であっても良い。合成
高分子としては、例えば、ポリエチレン系材料、ポリプ
ロピレン系材料、ポリスチレン系材料、アクリル系材
料、ポリカーボネート系材料、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンブチレートあるいはポリエチレンナ
フタレート等のポリエステル系材料、ポリアセタール系
材料、塩化ビニル系材料、塩化ビニリデン系材料、ポリ
アミド系材料、ポリイミド系材料、ポリアクリロニトリ
ル系材料、酢酸ビニル系材料等を挙げることができる。
更に、例えば、ポリブタジエン系材料等のエラストマ
ー、又、最近開発が進んでいるポリ乳酸等の生分解性ポ
リマー等を挙げることができる。又、天然高分子として
は、例えば、セルロース系材料等を挙げることができ
る。
【0010】光触媒機能を有する無機物質としては、酸
化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化タングステ
ン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブ、硫化カドミウム等
公知の光触媒活性を有する化合物の少なくとも1種以上
用いることができる。この中でも蒸着法で製造が容易な
金属酸化物が好ましい。更に、金属酸化物の中でも、特
に酸化チタンは、活性が高く且つ安全性も高く好まし
い。酸化チタンは、アナターゼ型、ルチル型、無定型な
どがあるが、この中でも特にアナターゼ型が活性が高く
最も好ましい。更に、光触媒機能を促進させる為に、例
えば白金、酸化ニッケル、酸化ルテニウム等の助触媒を
混入させることもできる。
【0011】光触媒機能を有しない無機物質としては、
例えば、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化鉄等の金属酸化物、アルミニウム、亜鉛、銅、
ニッケル、白金、タングステン等の金属の他炭化チタ
ン、窒化チタン、炭化クロム、窒化クロム等を少なくと
も1種以上を用いることができる。この中でも、フィル
ム等への蒸着膜形成が工業的に実施されている酸化珪
素、酸化アルミニウム及び酸化マグネシウムよりなる金
属酸化物及びアルミニウムよりなる金属が生産技術とし
て最も好ましい。
【0012】本発明の高分子材料無機薄膜積層品におい
て、無機物質薄膜層を形成させる方法としては、種々の
方法を採用することが可能ではあるが、基本的には、公
知の真空蒸着、プラズマ蒸着、イオンプレーティング、
スパッタリング等の方法で形成することができる。本発
明では、これらの方法を総称して蒸着と定義する。この
方法により形成される薄膜の膜厚は、一般に100〜5
000Åが好ましい。膜厚が100Å未満であると蒸着
膜の全面が膜にならないことがあり好ましくなく、又、
5000Åを越える場合は、基材がフィルムなどである
場合にその積層品が折り曲げ等の外的要因により、薄膜
に亀裂が生ずる等の問題が生じ好ましくない。
【0013】本発明の高分子材料無機薄膜積層品を製造
する場合には、高分子材料と蒸着薄膜との密着性を良く
する為に、前処理として高分子材料にコロナ処理、低温
プラズマ処理、イオンボンバード処理を施しておいても
良いし、又、更に薬品処理、溶剤処理等を施すことも可
能である。更に、プライマー処理等を施すことも可能で
ある。
【0014】本発明の高分子材料無機薄膜積層品を製造
する場合には、基材としては、(1)射出成形、ブロー
成形等の公知の成形により製造される一般成型品、
(2)押出成形、キヤスト等の公知の方法で製造される
シートあるいは並板、(3)インフレ、押出成形、カレ
ンダー成形等公知の成形により製造されるフィルム、
(4)溶融紡糸、溶液紡糸等公知の方法で製造される繊
維、などの形状の高分子材料が使用される。この場合、
シートは0.2〜20mm厚のものと定義する。又、フ
ィルムは、0.001〜0.2mm厚のものと定義す
る。
【0015】薄膜形成の方法として、例えば蒸着法を採
用する場合、基材としてのフィルムあるいは繊維等は巻
き取り設備を備えた真空蒸着機に基材を内部装填して連
続的に払い出し、巻き取ることによって蒸着でき、工業
的に容易に製造できる為、生産性が高く、最も好まし
い。しかしながら、生産性を考慮しない場合は、基材
は、必ずしもフィルムあるいは繊維である必要はなく、
一般成型品、シート等の高分子材料も利用できる。
【0016】本発明の基材をフィルムとした無機薄膜積
層フィルムは、例えば、それを別に製造した押出シート
あるいはキャストシートとラミネートする、あるいはシ
ート押出機でシートを連続的に押出し押出樹脂と本発明
の無機薄膜積層フィルムとをラミネートする、等によっ
て光触媒機能を有するシートとすることも可能である。
このラミネートさせる方法は、直接シートに薄膜を形成
させて高分子材料無機薄膜積層品とするより生産性に優
れ好ましい。
【0017】本発明の無機薄膜積層フィルムは、基材と
して例えば、塩化ビニルあるいはポリオレフィン等より
なる高分子材料としたそれ単独のフィルムを、あるいは
他のフィルム材料とラミネートしたものを、例えば、農
業用フィルム、壁紙等に使用できる。農業用フィルムの
場合は、光触媒の防汚・防曇機能が有効に働く。又、壁
紙の場合は、防菌(黴の発生を防止する)・防汚・水滴
付着防止・防臭機能が有効に働く。又、これらの場合無
機物質薄膜層が表面に存在する為、傷が付きにくい等の
特徴も発揮する。更に、光触媒機能を有しない中間層に
酸化珪素あるいは酸化アルミニウム層を使用する場合、
一般に公知のガスバリア性機能も付与され且つ抗菌機能
等も合わせ持つ包装材料にも使用できる。
【0018】無機薄膜積層シートは、シートそのものの
無機薄膜積層シートであっても良いし、又、上記の様に
無機薄膜積層フイルムとシートとのラミネート品であっ
ても良いが、光触媒機能を有しない無機物薄膜層を例え
ば、酸化珪素あるいは酸化アルミニウムとし、基材及び
ラミネートする高分子材料を例えば、ポリカーボネート
あるいはアクリル系樹脂等の透明樹脂とすることによっ
て透明な無機薄膜積層シートとすることもできる。この
透明なシートは、高速道路透明防音板、カーポート屋根
材、アーケード材料、店装ディスプレー材料、温室用外
装材料、自動販売機前面板、更にプロジェクションテレ
ビあるいはプラズマディスプレー等の前面板等各種用途
に使用することができる。これらの用途では、光触媒の
防汚・防曇機能等が有効に働くと同時に表面硬度が高い
故に、汚れにくく、曇らない且つ傷が付きにくい材料を
提供することができる。
【0019】本発明の高分子材料無機薄膜積層品は、必
ずしも透明である必要はない。光触媒機能を有しない無
機物質として例えば、アルミニウムを使用する場合ある
いは基材として不透明な樹脂を使用する場合等は不透明
となる。光触媒機能を有しない無機物質として例えば、
アルミニウムを使用する場合は、例えば、不透明ではあ
るが、全くガス透過・透湿の無い包装材料とすることも
可能である。更に、基材として不透明な樹脂を使用する
場合、例えば、人工木材、プラスチック屋根材、発泡体
等の高分子材料に高分子材料無機積層フィルムをラミネ
ートすることによって建材等の材料に利用することも可
能である。
【0020】更に、本発明の高分子材料無機薄膜積層品
の基材として、ポリエステルやポリアクリロニトリル等
の繊維も使用することができる。これら無機薄膜積層繊
維は、洗浄により汚れが落ちやすい、帯電防止剤をコー
トしたと同じ様な帯電防止機能を付与したものとなる。
【0021】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例などにより何ら限定さ
れるものではない。 (実施例1)基材として膜厚25μmのポリカーボネー
トフィルムを用い、その片面に電子線加熱方式による真
空蒸着装置により酸化珪素を約500Åの厚さに蒸着
し、酸化珪素薄膜ポリカーボネートフィルムを得た。更
に、この酸化珪素薄膜積層ポリカーボネートフィルムの
酸化珪素蒸着面に大気圧開放型CVD装置により酸化チ
タンを約500Åの厚さに蒸着して透明な酸化チタン/
酸化珪素/ポリカーボネート積層フィルムを得た。この
酸化珪素を中間層とし酸化チタンを最外層とする無機薄
膜積層ポリカーボネートフィルムと基材である全く蒸着
していない純ポリカーボネートフィルムを並べて交通量
の多い場所で屋外暴露を実施した。1ヶ月後の表面状態
は、無機薄膜層のない純ポリカーボネートフィルムは、
表面が汚れ不透明であったが(但し、洗剤等で洗浄する
と透明なものに復帰した為、ポリカーボネートの耐候性
レベルが低い為の原因である表面クラックではなかっ
た)無機薄膜積層ポリカーボネートフィルムは、やや弱
い汚れはあったが、ほぼ透明であり、明らかに純ポリカ
ーボネートフィルムと比較して差があり、防汚効果を示
した。更に、この無機薄膜を積層したポリカーボネート
フィルムを高圧水銀灯を無機薄膜層面に500時間照射
したが材料に層剥離等の問題は全くなかった。
【0022】(比較例1)基材として膜厚25μmのポ
リカーボネートフィルムを用いその片面に大気圧開放型
CVD装置により、酸化チタンを約500Åの厚さに蒸
着した。この無機薄膜積層ポリカーボネートフィルム
は、実施例1において酸化珪素中間層のない積層フィル
ムである。この酸化珪素中間膜のない酸化チタン単独を
積層したポリカーボネートフィルムを実施例1と同様高
圧水銀灯を無機薄膜層面に500時間照射した所、一部
無機薄膜層と基材との間で層剥離した。
【0023】(実施例2)実施例1で得られた無機薄膜
積層ポリカーボネートフィルムをシート押出機でポリカ
ーボネートシートを押出すと同時に蒸着しない面と押出
ポリカーボネート面を張り合わせることによりラミネー
トした。この無機薄膜積層ポリカーボネートフィルム/
ポリカーボネートシートラミネート品を実施例1と同じ
く屋外暴露したところ、実施例と同じ防汚効果を示し
た。
【0024】(実施例3)基材として厚み5mmの乳半
アクリル樹脂シートを用いた以外は実施例1と同様に、
酸化珪素薄膜及び酸化チタン薄膜を形成し、無機薄膜積
層アクリル樹脂シートを得た。このシートを照明カバー
として喫煙コーナーの照明機器として使用した。一方、
無機薄膜のない純乳半アクリル樹脂シートを比較対照と
してそのカバーのたばこのヤニによる黄変の違いを見
た。一ヶ月後、無機薄膜積層アクリル樹脂シートの黄変
のレベルは低かったが、無機薄膜のない純乳半アクリル
樹脂シートは明らかに黄変していた。又、高圧水銀灯5
00時間照射後でも全く剥離等の問題はなかった。
【0025】(実施例4)酸化珪素薄膜を酸化アルミニ
ウムに変えること以外全く実施例1と同様にして無機薄
膜積層ポリカーボネートフィルムを得た。防汚効果及び
高圧水銀灯照射による耐久性は、実施例1と同等であっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の光触媒機能を有する無機物質薄
膜層を最外層とし、高分子材料とこの光触媒機能を有す
る無機物質薄膜層との間に少なくとも1層以上の光触媒
機能を有しない無機物質薄膜層である中間層を設けるこ
とにより、耐久性に優れ、実用性が高く、抗菌・防汚・
防臭・防曇等機能を有し、且つ表面硬度も高く傷が付き
にくい高分子材料無機薄膜積層品を提供することができ
た。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料を基材とする積層品であっ
    て、最外層が光触媒機能を有する無機物質薄膜層よりな
    り、高分子材料と該光触媒機能を有する無機物質薄膜層
    との間に少なくとも1層以上の光触媒機能を有しない無
    機物質薄膜層を設けることを特徴とする高分子材料無機
    薄膜積層品。
  2. 【請求項2】 無機物質薄膜が蒸着膜であることを特徴
    とする請求項1記載の高分子材料無機薄膜積層品。
  3. 【請求項3】 無機物質薄膜の厚みが100〜5000
    Åであることを特徴とする請求項2記載の高分子材料無
    機薄膜積層品。
  4. 【請求項4】 光触媒機能を有する無機物質が金属酸化
    物を主体とする無機物質であることを特徴とする請求項
    1記載の高分子材料無機薄膜積層品。
  5. 【請求項5】 金属酸化物が酸化チタンであることを特
    徴とする請求項4記載の高分子材料無機薄膜積層品。
  6. 【請求項6】 光触媒機能を有しない無機物質が、金属
    酸化物若しくは金属であることを特徴とする請求項1記
    載の高分子材料無機薄膜積層品。
  7. 【請求項7】 金属酸化物が、酸化珪素、酸化アルミニ
    ウム、酸化マグネシウムから選ばれる少なくとも1種以
    上であることを特徴とする請求項6記載の高分子材料無
    機薄膜積層品。
  8. 【請求項8】 金属がアルミニウムであることを特徴と
    する請求項6記載の高分子材料無機薄膜積層品。
JP9159302A 1997-06-03 1997-06-03 高分子材料無機薄膜積層品 Withdrawn JPH10329261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159302A JPH10329261A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 高分子材料無機薄膜積層品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159302A JPH10329261A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 高分子材料無機薄膜積層品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10329261A true JPH10329261A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15690839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9159302A Withdrawn JPH10329261A (ja) 1997-06-03 1997-06-03 高分子材料無機薄膜積層品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10329261A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087593A1 (en) * 2000-05-17 2001-11-22 Murakami Corporation Composite material
JP2002248355A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Ulvac Japan Ltd 光触媒装置
JP2007319731A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Ykk Ap株式会社 光触媒活性被膜物
US7695774B2 (en) 2002-01-31 2010-04-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Titanium oxide photocatalyst thin film and production method of titanium oxide photocatalyst thin film
JP2011062599A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Nidai Seiko:Kk 防音壁基材とその製造方法
JP2016003169A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 コニカミノルタ株式会社 肥料粒子
JP2017127873A (ja) * 2011-05-31 2017-07-27 ヴォルフガング・コールマン 触媒活性金属反応発泡材料の製造及びその応用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087593A1 (en) * 2000-05-17 2001-11-22 Murakami Corporation Composite material
US6742902B2 (en) 2000-05-17 2004-06-01 Murakami Corporation Composite material
CN100363173C (zh) * 2000-05-17 2008-01-23 株式会社村上开明堂 复合材料
JP2002248355A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Ulvac Japan Ltd 光触媒装置
JP4590118B2 (ja) * 2001-02-27 2010-12-01 株式会社アルバック 光触媒装置
US7695774B2 (en) 2002-01-31 2010-04-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Titanium oxide photocatalyst thin film and production method of titanium oxide photocatalyst thin film
JP2007319731A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Ykk Ap株式会社 光触媒活性被膜物
JP2011062599A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Nidai Seiko:Kk 防音壁基材とその製造方法
JP2017127873A (ja) * 2011-05-31 2017-07-27 ヴォルフガング・コールマン 触媒活性金属反応発泡材料の製造及びその応用
JP2016003169A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 コニカミノルタ株式会社 肥料粒子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2004121157A (ru) Многослойное изделие
JPS6026021B2 (ja) 積層シ−ト
EP0640474A1 (de) Verbundfolien
US20090233089A1 (en) Laminate film for coating metal sheet, and laminate film for coating metal sheet for screen board
JPH10505133A (ja) 両面反射フィルム
DE69811640D1 (de) Photokatalytisch aktiviertes selbstreinigender artikel und verfahren zu dessen herstellung
JP2005512856A5 (ja)
CN102892578A (zh) 耐候性背衬膜
JPH10329261A (ja) 高分子材料無機薄膜積層品
JPS58217344A (ja) バリヤ−性プラスチツク積層シ−ト
JPH11267516A (ja) 光触媒担持フィルムをラミネート加工してなる金属板
WO1999024253A1 (fr) Structure en resine ou plaque metallique sur laquelle est plaque un film de support de photocatalyseur
JP4090551B2 (ja) 透明バリア性フィルム
JP4046250B2 (ja) 光触媒担持フィルムをラミネート加工してなる樹脂構造体
JP2000208797A (ja) 太陽電池モジュ―ル用表面保護シ―トおよびそれを使用した太陽電池モジュ―ル
JP2009228016A (ja) 基材表面の超親水化方法
EP2776643B1 (en) Multilayer panel having thermal insulation properties
JP2000138388A (ja) 太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−ル
JPS6251740B2 (ja)
JP2002361807A (ja) 防汚性ポリカーボネート板
JPH11268169A (ja) 光触媒機能転写箔
JPH10329286A (ja) ポリプロピレン複合フィルム材料
JP2000094572A (ja) 無機薄膜/高分子材料積層品の製法
JP4765216B2 (ja) 透明ガスバリア積層フイルム
JP4108405B2 (ja) 光触媒積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060214

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060414