JPH10329106A - 化粧材の着色方法及び着色装置 - Google Patents

化粧材の着色方法及び着色装置

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JPH10329106A
JPH10329106A JP15745397A JP15745397A JPH10329106A JP H10329106 A JPH10329106 A JP H10329106A JP 15745397 A JP15745397 A JP 15745397A JP 15745397 A JP15745397 A JP 15745397A JP H10329106 A JPH10329106 A JP H10329106A
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正俊 浜
Kiyoshi Sugita
潔司 椙田
Yoshihisa Katayama
吉久 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着色前の色彩が相互に異なる複数の化粧材また
は部分的に色彩が異なる化粧材を、統一した色彩に着色
できる化粧材の着色方法及び着色装置を提供する。 【解決手段】化粧材Pの着色領域を複数の着色単位領域
に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に
対応する色彩に着色する着色手段10と、着色しようと
する色彩を入力する色彩入力手段20と、使用する着色
インキを指定するインキ入力手段30と、化粧材Pの材
質を入力する材質入力手段40と、種々の色彩の基準表
色値及び補正データを予め記憶した色情報記憶手段50
と、着色前の化粧材Pの着色領域を複数の測定単位領域
に分割し、その測定単位領域毎に着色前の化粧材Pが有
する色彩の表色値を測定する色彩測定手段60と、色彩
入力手段20、インキ入力手段30及び材質入力手段4
0によって入力された種々の入力情報に基づいて実際に
着色すべき色彩の表色値を算出し、これを着色手段10
に出力する着色制御手段70とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化粧単板、化粧
板等の化粧材の着色方法及び着色装置、特に、色彩が異
なる複数の化粧材または部分的に異なる色彩を有する化
粧材を、統一した所定の色彩に着色することのできる化
粧材の着色方法及び着色装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧単
板、化粧板等の化粧材の着色は、所定の色彩に調色され
た着色インキを、着色領域の全面に均一に噴霧または塗
布することにより行われるのが一般的である。
【0003】ところで、着色前の化粧材は、使用される
木材の種類、同一種類の木材が使用される場合でも使用
される部位等によって、色彩が常に一定ではなく、ま
た、はぎ合わせ等によって製造される化粧材について
は、単一の化粧材であっても、部分的に色彩が異なる場
合も多い。
【0004】従って、上述した方法で化粧材の着色を行
うと、化粧材自体の色彩が相互に異なる場合や、単一の
化粧材において部分的に色彩が異なる場合には、着色前
の化粧材の色彩が着色後の色彩に影響を与えるため、着
色後の化粧材の色彩が着色しようとした目的の色彩にな
らなかったり、複数の化粧材相互間で異なった色彩に着
色されたり、単一の化粧材においても、部分的に色彩が
異なるように着色されたりするといった状態が起こる。
【0005】このため、着色後の色むらが極端に大きい
化粧材については、不良品となったり、濃色着色用の化
粧材として使用せざるを得なくなり、色むらの大きい化
粧材の有効利用及び品質の安定化が図れないといった問
題があった。
【0006】そこで、この発明の課題は、着色前の色彩
が相互に異なる複数の化粧材または部分的に色彩が異な
る化粧材を、統一した所定の色彩に着色することのでき
る化粧材の着色方法及び着色装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、着色前の化粧材が有する色彩の表色値
を測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材の
色彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となるよ
うに、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、こ
の補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するよう
にしたのである。
【0008】以上のような方法で化粧材の着色を行う
と、着色前の複数の化粧材の色彩が相互に異なる場合で
あっても、全ての化粧材を着色しようとする色彩に統一
して着色することができる。
【0009】また、上述した着色方法において、化粧材
の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単
位領域毎に、着色しようとする色彩の基準表色値を補正
するようにすると、着色前の色彩が部分的に異なる化粧
材についても、全体を着色しようとする色彩に着色する
ことができる。
【0010】前者の着色方法を実施するためには、化粧
材の着色領域を、指定された表色値に対応する色彩に着
色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色彩を入
力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値を含む
色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化粧材の
前記着色領域が有する色彩の表色値を測定する色彩測定
手段と、前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色
値を、前記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定
手段によって測定された着色前の化粧材の着色領域の表
色値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しよう
とする色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み
出した基準表色値を補正し、補正された基準表色値を前
記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の
着色装置を使用すればよい。
【0011】また、後者の着色方法を実施するために
は、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、
その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応する色
彩に着色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色
彩を入力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値
を含む色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化
粧材の着色領域を複数の測定単位領域に分割し、その測
定単位領域毎に化粧材が本来有する色彩の表色値を測定
する色彩測定手段と、前記色彩入力手段に入力された色
彩の基準表色値を、前記色情報記憶手段から読み出し、
前記色彩測定手段によって測定された着色前の化粧材の
測定単位領域毎の表色値に基づいて、着色された化粧材
の色彩が着色しようとする色彩となるように、前記色情
報記憶手段から読み出した基準表色値を前記着色単位領
域毎に補正し、補正された各着色単位領域の基準表色値
を前記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧
材の着色装置を使用すればよい。
【0012】さらに、前記着色手段に使用する着色イン
キを指定するインキ入力手段を設け、前記色情報記憶手
段には、前記着色手段で使用される種々の着色インキ毎
に、種々の色彩の基準表色値を補正するインキ補正デー
タを記憶させておき、前記着色制御手段が、前記インキ
入力手段に入力された着色インキに対応したインキ補正
データを、前記色情報記憶手段から読み出し、このイン
キ補正データに基づいて、補正された前記基準表色値を
さらに補正するようにしておくと、メーカーの異なる種
々の着色インキを使用する場合でも、使用する着色イン
キによって、着色された化粧材の色彩に差が生じること
がない。
【0013】また、着色しようとする化粧材の材質を入
力する材質入力手段を設け、前記色情報記憶手段には、
化粧材の材質毎に、種々の色彩の基準表色値を補正する
材質補正データを記憶させ、前記着色制御手段が、前記
材質入力手段に入力された化粧材の材質に対応した材質
補正データを、前記色情報記憶手段から読み出し、この
材質補正データに基づいて、補正された前記基準表色値
をさらに補正するようにしておくと、化粧材を構成する
木材の種類によって異なる、着色インキの吸収性等を考
慮した着色を行うことができ、さらに、精度の良い着色
を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この化粧材の着
色装置1は、基材の表面に化粧単板が貼り付けられた化
粧板Pの表面を着色するための装置であり、着色しよう
とする化粧材Pの着色領域を複数の着色単位領域に分割
し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応す
る色彩に着色する着色手段10と、化粧材Pを着色しよ
うとする色彩を入力する色彩入力手段20と、前記着色
手段10に使用する着色インキを指定するインキ入力手
段30と、着色しようとする化粧材Pの材質を入力する
材質入力手段40と、種々の色彩の基準表色値を含む色
情報を予め記憶した色情報記憶手段50と、着色前の化
粧材Pの着色領域を複数の測定単位領域に分割し、その
測定単位領域毎に着色前の化粧材Pが有する色彩の表色
値を測定する色彩測定手段60と、前記色彩入力手段2
0、インキ入力手段30及び材質入力手段40によって
入力された種々の入力情報に基づいて実際に着色すべき
色彩の表色値を算出し、これを前記着色手段10に出力
する着色制御手段70とから構成されている。なお、図
1において、Cは化粧材Pを着色位置に搬送するための
ベルトコンベアである。
【0015】前記着色手段10は、上述したように、着
色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領
域毎に、指定された表色値に対応する色彩に着色するこ
とができるものであればよく、解像度は、20〜100
dpi程度であれば十分である。この着色装置1に適し
た着色手段10としては、例えば、液体着色インクを飛
翔させて着色する、いわゆるインクジェット方式の印刷
装置等が挙げられ、圧電素子型、バブルジェット型、空
気流型、固形熱溶融性インク型、静電誘導型、音響イン
クプリント型、電気粘性インク方式等のいずれのタイプ
のものも使用することができる。
【0016】前記色彩入力手段20、インキ入力手段3
0及び材質入力手段40は、共通のキーボード等によっ
て構成されており、着色しようとする色彩、使用する着
色インキ、化粧材を構成する木材の材質等の情報を1つ
のキーボードから、前記着色制御手段70にそれぞれ入
力することができるようになっている。
【0017】通常、化粧材Pは、種々の色彩に着色され
るが、予め、化粧材Pの着色に使用される種々の色彩毎
に色彩コード番号が設定されており、前記色彩入力手段
20によって、実際に着色したい色彩を、その色彩コー
ド番号によって入力することができるようになってい
る。
【0018】前記着色手段10には、赤(マゼンタ)、
青(シアン)、黄(イエロー)等の数種類の原色インキ
が使用されるが、インキメーカー等によって色合い等が
微妙に異なるため、使用する種々の着色インキには、予
めそれぞれ独立したインキコード番号が設定されてお
り、実際に使用する着色インキのインキコード番号を前
記インキ入力手段30によって入力することができるよ
うになっている。
【0019】また、化粧材Pを構成する木材の材質によ
って着色インキの吸収性が異なるため、同一の着色イン
キを使用して同一条件で化粧材Pを着色しても、化粧材
Pの材質が異なれば、着色後の色合いが微妙に違ってく
る。従って、化粧材Pを構成する木材の材質毎に、予め
材質コード番号が設定されており、前記材質入力手段4
0によって、着色しようとする化粧材Pの材質を、その
材質コード番号によって入力することができるようにな
っている。
【0020】なお、この実施形態では、前記色彩入力手
段20、インキ入力手段30及び材質入力手段40をキ
ーボードによって構成しているが、これに限定されるも
のではなく、例えば、バーコード入力装置等を使用する
こともできる。
【0021】前記色情報記憶手段50は、RAM、フロ
ッピーディスク、ハードディスク等の記憶媒体によって
構成されており、こうした記憶媒体には、上述した色彩
コード番号及びこの色彩コード番号に対応した種々の色
彩の基準表色値、例えば、RGB表色系の色度(r0
0、b0) からなる基準表色値データと、前記インキ
コード番号及びこのコード番号毎に、前記基準表色値デ
ータの各表色値を補正するためのインキ補正用表色値
(r1、g1、b1) からなるインキ補正データと、前記
材質コード番号及びこの材質コード番号毎に、前記基準
表色値データの各表色値を補正するための材質補正用表
色値(r2、g2、b2) からなる材質補正データとが予
め記憶されている。
【0022】前記インキ補正用表色値(r1、g1
1) は、基準となるインキメーカーの着色インキに対
して、他のインキメーカーの着色インキを使用した場合
の色彩の違いを表色値の差として表したものである。ま
た、前記材質補正用表色値(r2、g2、b2)は、基準
となる木材に対して、他の木材を使用した場合の色彩の
違いを、表色値の差として表したものであるが、木材自
体が有する色彩の影響も受けるので、木材自体が有する
色彩を表色値のレベルで大きく区分けし、色彩の各区分
毎に前記材質補正用表色値が準備されている。
【0023】従って、前記色彩入力手段20、インキ入
力手段30、材質入力手段40によってそれぞれ入力さ
れた色彩コード番号、インキコード番号、材質コード番
号に基づいて、その色彩コード番号、インキコード番
号、材質コード番号に対応する基準表色値(r0、g0
0)、インキ補正用表色値(r1、g1、b1)、材質補
正用表色値(r2、g2、b2)が随時読み出せるように
なっている。
【0024】前記色彩測定手段60は、カラーCCDカ
メラによって構成されており、測定した着色前の化粧板
Pの色彩の表色値を、RGB表色系の色度(r3、g3
3)として、前記着色制御手段70に出力するように
なっている。
【0025】前記着色制御手段70は、マイクロコンピ
ュータ等によって構成されており、図1に示すように、
前記色彩入力手段20からの色彩コード番号が入力され
る色彩入力部71と、前記インキ入力手段30からのイ
ンキコード番号が入力されるインキ入力部72と、前記
材質入力手段40からの材質コード番号が入力される材
質入力部73と、前記色彩入力部71、インキ入力部7
2、材質入力部73にそれぞれ入力された色彩コード番
号、インキコード番号、材質コード番号に対応する、前
記基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用表色値
(r1、g1、b1)及び材質補正用表色値(r2、g2
2)を前記色情報記憶手段50から読み込む表色値読
込部74と、この表色値読込部74によって読み込まれ
た前記基準表色値(r0、g0、b0)を、前記インキ補
正用表色値(r1、g1、b1)、材質補正用表色値
(r2、g2、b2)及び前記色彩測定手段60から出力
される着色前の化粧材Pの色彩の表色値(r3、g3、b
3)に基づいて補正し、着色すべき色彩の表色値を決定
する補正部75と、この補正部75によって補正された
表色値を前記着色手段10に出力する出力部76とから
構成されている。
【0026】前記補正部75は、複数(n)に分割され
た着色単位領域毎に着色前の化粧材Pの表色値(r3
3、b3)を読み込む読込領域と、前記基準表色値(r
0、g0、b0)、インキ補正用表色値(r1、g1
1)、材質補正用表色値(r2、g2、b2)及び前記読
込領域に読み込まれた着色前の化粧材Pの表色値
(r3、g3、b3)から、複数(n)に分割された着色
単位領域毎に着色手段10に出力する出力表色値(RG
B表色系の色度(r、g、b))を算出するための作業
領域とを備えており、前記色彩測定手段60から出力さ
れる着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)が前
記読込領域に読み込まれた後、この補正部75では、以
下に示すような補正処理が行われる。
【0027】まず、複数(n)に分割された着色単位領
域毎に、前記基準表色値(r0、g0、b0)と着色前の
化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)との差をとること
で、着色前の化粧材Pの色彩を考慮した第1補正表色値
(r4、g4、b4)を計算し、これを前記作業領域にス
トックする。
【0028】次に、前記インキ補正用表色値(r1
1、b1)を、前記第1補正表色値(r4、g4、b4
に加算することで、着色インキを考慮した第2補正表色
値(r5、g5、b5)を計算し、これを前記作業領域に
ストックする。
【0029】そして、各着色単位領域毎に、着色前の化
粧材Pの表色値(r3、g3、b3)から、それぞれの着
色単位領域の表色値(r3、g3、b3)が、色彩毎に区
分けされた前記材質補正用表色値(r2、g2、b2)の
どの区分に該当するかを求め、該当する区分の前記材質
補正用表色値(r2、g2、b2)を第2補正表色値
(r5、g5、b5)にそれぞれ加算することで、着色前
の化粧材Pの色彩、使用する着色インキ及び化粧材Pの
材質を考慮した出力表色値(r、g、b)を計算し、こ
れを、前記出力部76に出力する。
【0030】以上のように構成された化粧材の着色装置
1について、その着色処理手順を図2に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0031】まず、前記色彩入力手段20、インキ入力
手段30及び材質入力手段40によって、着色しようと
する色彩の色彩コード番号、使用する着色インキのイン
キコード番号及び着色しようとする化粧材Pの材質コー
ド番号を順次入力する(ステップS1、S2、S3)
と、前記色情報記憶手段50から前記表色値読込部74
に、前記基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用
表色値(r1、g1、b1)及び材質補正用表色値(r2
2、b2)が順次読み込まれる(ステップS4、S5、
S6)。
【0032】次に、着色しようとする化粧材Pの着色領
域の色彩の表色値(r3、g3、b3)を、前記色彩測定
手段60によって測定し、その表色値(r3、g3
3)を前記補正部75に出力する(ステップS7)。
【0033】そして、補正部75では、上述したよう
に、基準表色値(r0、g0、b0)の補正が行われ(ス
テップS8)、着色前の化粧材Pの色彩、使用する着色
インキ及び化粧材Pの材質を考慮した出力表色値(r、
g、b)が前記出力部76を介して前記着色手段10に
出力される(ステップS9)。
【0034】前記着色手段10は、着色単位領域毎に送
られてくる出力表色値(r、g、b)に基づき、着色単
位領域毎に化粧材Pを所定の色彩に順次着色する(ステ
ップS10)。
【0035】以上のように、この着色装置1は、着色し
ようとする色彩をそのまま化粧材Pに着色するのではな
く、化粧材Pの着色領域を複数の着色単位領域に分割
し、それぞれの着色単位領域毎に、着色前の化粧材Pの
色彩を考慮して、着色しようとする色彩を補正するよう
にしたため、例えば、図3(a)に示すように、着色前
の化粧材Pが部分的に異なる色彩を有している場合で
も、この着色装置1を用いて着色すると、同図(b)に
示すように、化粧材P全体が着色しようとする目的の色
彩に着色される。
【0036】また、この着色装置1では、使用する着色
インキや着色しようとする化粧材Pの材質を考慮した補
正も行っているため、異なるインキメーカーの着色イン
キを使用した場合でも、着色された化粧材Pの色彩が微
妙に異なるといったこともなく、異なる材質の化粧材P
を着色した場合でも、同一色に着色することができる。
【0037】図3においては、1枚の化粧材Pにおい
て、部分的に色彩が異なる場合について説明したが、例
えば、複数の化粧材を同一色に着色する場合であって、
着色前のそれぞれの化粧材は部分的に色彩が異なること
はないが、化粧材相互間で全体の色彩が異なる場合で
も、この着色装置1を用いて着色を行えば、複数の化粧
材を全て同一色に着色することができる。
【0038】このように、それぞれの化粧材自体の色彩
が全体として統一されている場合は、上述したように、
化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割して、そ
れぞれの着色単位領域毎に補正する必要はないので、着
色領域の全体を同一色に着色することができる着色手段
を使用すればよく、着色前の化粧材の色彩を測定する色
彩測定手段も着色領域全体の色彩を平均的に測定できる
分光光度計等の精度の低いものを使用すればよい。ま
た、着色制御手段も着色領域全体の表色値を取り扱えば
よいので、着色前の化粧材の表色値を読み込む読込領域
や作業領域が小さくてもよいことはいうまでもない。
【0039】また、この実施形態では、色彩の表色値と
して、RGB表色系の色度(r、g、b)を使用してい
るが、必ずしもこういった表色値に限定されるものでは
なく、例えば、XYZ表色系の色度(x、y、z)や、
CIELAB表色系の明度指数L及び色度指数a、b等
を使用することもできる。
【0040】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の化粧材の着色方
法及び着色装置は、着色前の化粧材が有する色彩の表色
値を測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材
の色彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となる
ように、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、
この補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するよ
うにしたため、着色前の複数の化粧材の色彩が相互に異
なる場合であっても、全ての化粧材を着色しようとする
色彩に統一して着色することができる。
【0041】請求項2及び請求項4の化粧材の着色方法
及び着色装置は、上述した着色方法及び着色装置におい
て、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、
その着色単位領域毎に、着色しようとする色彩の基準表
色値を補正するようにしたため、着色前の色彩が部分的
に異なる化粧材についても、全体を着色しようとする色
彩に統一して着色することができる。
【0042】また、請求項5の着色装置は、使用する着
色インキに応じて、着色しようとする色彩の基準表色値
を補正するようにしたため、インキメーカーによって微
妙に異なる着色インキの色彩を考慮した着色が可能とな
り、使用する着色インキに拘わらず、常に化粧材を目的
の色彩に着色することができるという効果がある。
【0043】さらに、請求項6の着色装置は、化粧材の
材質に応じて、着色しようとする色彩の基準表色値を補
正するようにしたため、例えば、化粧材を構成する木材
の種類によって異なる、着色インキの吸収性等を考慮し
た着色を行うことができ、さらに、精度の良い着色を行
うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す概略構成図
である。
【図2】同上の着色装置による着色処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】(a)は、着色前の化粧材を示す平面図、
(b)は着色後の化粧材を示す平面図である。
【符号の説明】
1 着色装置 10 着色手段 20 色彩入力手段 30 インキ入力手段 40 材質入力手段 50 色情報記憶手段 60 色彩測定手段 70 着色制御手段 P 化粧材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色前の化粧材が有する色彩の表色値を
    測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材の色
    彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となるよう
    に、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、この
    補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するように
    した化粧材の着色方法。
  2. 【請求項2】 化粧材の着色領域を複数の着色単位領域
    に分割し、その着色単位領域毎に、着色しようとする色
    彩の基準表色値を補正するようにした請求項1に記載の
    化粧材の着色方法。
  3. 【請求項3】 化粧材の着色領域を、指定された表色値
    に対応する色彩に着色する着色手段と、 化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段
    と、 種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報
    記憶手段と、 着色前の化粧材の前記着色領域が有する色彩の表色値を
    測定する色彩測定手段と、 前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前
    記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によ
    って測定された着色前の化粧材の着色領域の表色値に基
    づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようとする色
    彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出した基
    準表色値を補正し、補正された基準表色値を前記着色手
    段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装
    置。
  4. 【請求項4】 化粧材の着色領域を複数の着色単位領域
    に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に
    対応する色彩に着色する着色手段と、 化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段
    と、 種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報
    記憶手段と、 着色前の化粧材の着色領域を複数の測定単位領域に分割
    し、その測定単位領域毎に化粧材が本来有する色彩の表
    色値を測定する色彩測定手段と、 前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前
    記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によ
    って測定された着色前の化粧材の測定単位領域毎の表色
    値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようと
    する色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出
    した基準表色値を前記着色単位領域毎に補正し、補正さ
    れた各着色単位領域の基準表色値を前記着色手段に出力
    する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装置。
  5. 【請求項5】 前記着色手段に使用する着色インキを指
    定するインキ入力手段を備え、 前記色情報記憶手段は、前記着色手段で使用される種々
    の着色インキ毎に、種々の色彩の基準表色値を補正する
    インキ補正データを備えており、 前記着色制御手段は、前記インキ入力手段に入力された
    着色インキに対応したインキ補正データを、前記色情報
    記憶手段から読み出し、このインキ補正データに基づい
    て、補正された前記基準表色値をさらに補正するように
    した請求項3または4に記載の化粧材の着色装置。
  6. 【請求項6】 着色しようとする化粧材の材質を入力す
    る材質入力手段を備え、 前記色情報記憶手段は、化粧材の材質毎に、種々の色彩
    の基準表色値を補正する材質補正データを備えており、 前記着色制御手段は、前記材質入力手段に入力された化
    粧材の材質に対応した材質補正データを、前記色情報記
    憶手段から読み出し、この材質補正データに基づいて、
    補正された前記基準表色値をさらに補正するようにした
    請求項3、4または5に記載の化粧材の着色装置。
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