JPH10328887A - 接合用部材及びフレーム形材 - Google Patents

接合用部材及びフレーム形材

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JPH10328887A
JPH10328887A JP9141691A JP14169197A JPH10328887A JP H10328887 A JPH10328887 A JP H10328887A JP 9141691 A JP9141691 A JP 9141691A JP 14169197 A JP14169197 A JP 14169197A JP H10328887 A JPH10328887 A JP H10328887A
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美速 今村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳鍛造により製造された結節部材を使用せず
に形材同士を直接溶接接合する溶接構造物の製造方法の
利点を生かしつつ、角筒状形材のセッティング作業を容
易且つ迅速にし、そのセッティング作業性を向上させる
と共に、はめあい公差を低減することができる接合用部
材を提供する。 【解決手段】 平行に配置された1対の側壁16及び1
7の間に、側壁16の内面と形材と当接する側の面との
なす角度が鋭角となり、側壁17の内面と形材と当接す
る側の面とのなす角度が鈍角となるように1対の連結板
14及び15が配置されている。これにより、形材1及
び2が連結される1対の連結部12及び13が形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
からなる角筒状の形材を溶接してトラック等の自動車の
車体フレーム等を構成する溶接構造体の接合に使用され
る接合用部材及びフレーム形材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トラック等の自動車及び輸送機等の
車体は、成形した鋼板端部を重ねて、その部位を抵抗ス
ポット溶接によって接合している。このようにして組立
てられたモノコック構造がトラック等の一般的な車体構
造である。
【0003】しかし、この方法は、組立の自動化が容易
であるという利点はあるものの、重ね部分が多く、構造
形成上、無駄な部分がかなりあり、スリムでないことに
加え、成形部材の形状が複雑で重量の増加も生じるとい
う欠点がある。
【0004】これに対し、アーク溶接又はビーム溶接等
により、フレームを突き合わせ溶接することにより車体
を組み立てれば、構造的にスリムになるものの、溶接前
のフレームの突合せ精度が溶接品質に大きく影響する。
例えば、フレーム間にギャップが生じると溶接品質が著
しく低下する。このため、フレームを押さえて組み立て
状態に保持するための治具が必要であり、またフレーム
自体も高精度の機械加工が必要である。従って、組立の
自動化が困難である。
【0005】また、近時、車体の軽量化のために、車体
をアルミニウム合金材で製作しようとする試みがなされ
ている。この場合に、アルミニウム合金材はスポット溶
接性が低く、モノコック構造においては、数千点の溶接
をする必要があるが、その場合に電極の消耗が大きいと
いう難点がある。また、板材の成形性もアルミニウム合
金材は鋼材よりも悪いという難点がある。
【0006】そこで、トラック等の自動車及び輸送機等
の車体に中空のパイプ状フレームを適用するスペースフ
レーム構造が提案されている。図16は一般のトラック
に使用されるものとして提案されたスペースフレーム構
造を示す模式図である。図16に示すように、角筒状の
アルミニウム合金材製形材51を、トラックのキャビン
の形状に組み立て、各角筒状形材51同士を溶接により
接合して形材51同士が固着される。これにより、所謂
スペースフレーム構造が形成され、このスペースフレー
ム50を覆うように構造板が取り付けられて自動車ボデ
ィが完成する。
【0007】このアルミニウム合金材製角筒状形材を使
用して自動車の車体フレームを組み立てる場合に、鋳鍛
造により製造した結節部材を介して形材同士を結合する
方法が提案されている(特開昭60−135375号公
報)。
【0008】また、この結節部材を使用せずに、形材同
士を直接結合する方法も提案されている(特開平6−2
19321号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結節部
材を使用する従来技術においては、結節部材の形状が複
雑であり、部品点数が多くなるため、製造コストが高く
なるという欠点がある。
【0010】また、従来の形材同士を直接結合する方法
は、フレームを構成する形材に曲げ部材を使用している
場合に、結合部に寸法上の誤差が生じやすく、また、結
合部に捩れが生じやすいため、溶接接合する際に、結合
部において形材同士を一致させることが容易ではない。
また、形材と形材とを直接溶接接合しているので、形材
の1カ所から複数の他の形材を分岐させる必要があるよ
うな場合には、溶接による熱影響部が1カ所に集中し、
このため熱影響による軟化部も1カ所に集中してしま
い、強度が劣化してしまう。
【0011】そこで、本願発明者等は、鋳鍛造により製
造された結節部材を使用せずに、容易にフレーム同士の
セッティングを行うための接合用部材を提案した(未公
開:特願平8−237024号)。図14は特願平8-
237024号の技術に係る接合用部材を示す断面図で
ある。この技術においては、底面とその両側面からなる
断面がコ字形をなしフレームを嵌合する1対の嵌合部3
2及び33が接合用部材に設けられており、これらの嵌
合部は底面及び両側面が相互に平行である。
【0012】しかし、この接合用部材を使用してフレー
ム同士を一直線状に接合しようとする場合、両フレーム
を嵌合部の一方の内側面に倣わせて固定する必要がある
ため、セッティング作業が煩雑である。一方、フレーム
を固定しない場合には、フレームと接合用部材との間に
はめあい公差が生じているため、溶接構造体が組み立て
られたときの寸法精度が低下するという問題点がある。
図15は特願平8-237024号の技術に係る接合用
部材を使用した溶接接合を示す斜視図である。また、こ
の接合用部材を使用した場合には、側面の縁部とフレー
ムとが接している部分を溶接接合することはできるが、
嵌合部32及び33中で接合用部材の側面又は底面とフ
レームとが接する部分を溶接することができないという
問題点もある。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、鋳鍛造により製造された結節部材を使用せ
ずに形材同士を直接溶接接合する溶接構造物の製造方法
の利点を生かしつつ、角筒状形材のセッティング作業を
容易且つ迅速にし、そのセッティング作業性を向上させ
ると共に、はめあい公差を低減し溶接面積を大きくする
ことができる接合用部材及びフレーム形材を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る接合用部材
は、アルミニウム合金からなる角筒状形材を溶接接合し
て製造される溶接構造体の溶接時の位置決めに使用され
る接合用部材において、1対の側壁部とこれらの側壁部
を連結する連結部とを有し、前記側壁部に沿って1対の
形材を前記連結部に当接するように挿入した状態で前記
形材と溶接接合され、前記連結部の形材当接面は前記側
壁内面に対して1方の側壁側にのみ鋭角が形成されるよ
うに傾斜していることを特徴とする。
【0015】本発明においては、連結部の1対の形材当
接面が1方の側壁のみと鋭角をなして傾斜しているの
で、この鋭角に屈曲した部分に形材を嵌め込むことによ
り、1対の形材同士を容易に一直線状に位置決めするこ
とができる。このため、これらの形材を溶接接合して製
造される溶接構造体の寸法精度を高めることができる。
【0016】本発明に係る他の接合用部材は、アルミニ
ウム合金からなる角筒状形材を溶接接合して製造される
溶接構造体の溶接時の位置決めに使用される接合用部材
において、1対の形材を当接して連結する形材当接面を
有する連結部と、前記連結部から相互に逆方向に延出し
同一面内にある1対の側壁とを有することを特徴とす
る。
【0017】本発明においては、連結部から相互に逆方
向に延出する側壁が1対のみであるので、1対の形材を
連結部と側壁との屈曲部分に押付けることにより容易に
位置決めできると共に、溶接トーチが届く範囲が広く溶
接面積を大きくすることができる。このため、これらの
形材を溶接接合して製造される溶接構造体の寸法精度を
高めることができる。
【0018】なお、前記形材当接面は前記側壁内面に対
して鋭角が形成されるように傾斜していることが好まし
い。
【0019】形材当接面を側壁内面に対して鋭角に傾斜
させることにより、形材同士をより容易に位置決めする
ことができる。
【0020】また、前記形材当接面は前記側壁内面に対
して鈍角が形成されるように傾斜していてもよい。
【0021】形材当接面を側壁内面に対して鈍角に傾斜
させることにより、溶接トーチが届く範囲がより広くな
り溶接面積がより大きくなる。
【0022】本発明に係るフレーム形材は、溶接構造体
を製造するために使用される角筒状のフレーム形材にお
いて、1個のみの隅部から延出する側壁を有することを
特徴とする。
【0023】本発明においては、側壁はフレーム形材の
1個のみの隅部から延出するので、他の形材をフレーム
形材の側壁が延出する隅部に押付けることにより容易に
位置決めできると共に、溶接トーチが届く範囲が広く溶
接面積を大きくすることができる。このため、これらの
形材を溶接接合して製造される溶接構造体の寸法精度を
高めることができる。
【0024】なお、前記隅部に隣接する1方の第1側板
は前記隅部に隣接する他方の第2側板に対して鈍角に傾
斜しており、前記側壁は前記第2側板に対して平行に延
出していることが好ましい。
【0025】第1側板を第2側板に対して鈍角に傾斜さ
せることにより、第1側板は側壁に対して鋭角に傾斜し
他の形材をより容易に位置決めすることができる。
【0026】また、前記隅部に隣接する1方の第1側板
は前記隅部に隣接する他方の第2側板に対して鋭角に傾
斜しており、前記側壁は前記第2側板に対して平行に延
出していてもよい。
【0027】第1側板を第2側板に対して鋭角に傾斜さ
せることにより、第1側板は側壁に対して鈍角に傾斜し
溶接トーチが届く範囲が広くなり溶接面積がより大きく
なる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の第1の実施例に係る接合用部材を示す断面図である。
本実施例の接合用部材11においては、1対の側壁16
及び17が平行に配置されている。また、側壁16の内
面と形材と当接する側の面とのなす角度が鋭角となり、
側壁17の内面と形材と当接する側の面とのなす角度が
鈍角となるように1対の連結板14及び15が配置され
ている。これにより、形材1及び2が連結される1対の
連結部12及び13が形成される。このよう構成された
連結部12及び13においては、連結板14及び15と
側壁16及び17との屈曲線の長手方向に断面形状が均
一であるので、押出成形により製造することができる。
【0029】図2は形材を示す図であって、(a)は正
面図、(b)は側面図である。前述ように構成された接
合用部材により接合される形材1及び2は、その端部を
切断加工等により長手方向に対して傾斜する形状に加工
されている。即ち、側壁16の内面と連結板14又は1
5の形材との当接面とがなす角度を有するように接合端
部が加工され、更に、その尖端部が面取りされている。
【0030】形材1及び2の尖端部を有する側の側面を
側壁16の内面に沿って、夫々連結部12及び13に挿
入すると、形材1の尖端部が連結板14と側壁16との
鋭角をなす屈曲部分に固定され、尖端部を有する側の側
面が側壁16の内面に倣う。形材2についても、同様に
して、尖端部を有する側の側面が側壁16の内面に倣
う。
【0031】このようにして、形材1と形材2とを接合
用部材11を介して一直線状に位置決めした後、接合用
部材11の側壁16と形材1及び2とを側壁16の縁部
に沿って溶接して接合し、同様にして側壁17と形材1
及び2とを溶接接合する。
【0032】本実施例においては、前述の如く、接合用
部材11が押出成形により製造できるため、その製造コ
ストが低い。また、接合用部材11の鋭角の屈曲部分に
形材1及び2の尖端部を嵌合してセッティングするの
で、形材1と形材2とを極めて容易に一直線状にセッテ
ィングすることができる。このため、この形材と接合用
部材により構成された溶接構造体の寸法精度は高い。更
に、本実施例では、形材1と形材2とを直接溶接接合す
るのではなく、接合用部材11の側壁と形材1及び2の
側面とを溶接接合するので、形材における熱影響を受け
る部分が分散され、軟化による強度劣化が防止される。
更にまた、接合用部材11の側壁16及び17を形材1
及び2の側面に溶接するので、側壁による補強効果が得
られ、形材1及び2を直接溶接接合する場合に比して、
接合部の強度を高めることができる。
【0033】図3は本発明の第2の実施例に係る接合用
部材を示す断面図である。本実施例の接合用部材21に
おいては、上板22と上板22より幅が広い下板23と
が相互に平行に配設されている。そして、形材当接面を
有する連結板24及び25が上板22の端部と下板23
の端部とを連結するように設けられている。更に、上板
22の中心部と下板23の中心部とを連結する連結板2
6を設けることにより連結部が形成されている。そし
て、連結板24又は25と下板23とが連結している端
部から下板23と平行に相互に逆方向に延出する1対の
側壁27及び28が形成されている。
【0034】このように構成された接合用部材により接
合される形材3及び4は、例えば、前述の形材1及び2
と同様に端部をその長手方向に対して傾斜する形状に加
工されている。この場合には、側壁の内面と連結板24
及び25の形材当接面とがなす角度(鈍角)を有するよ
うに加工されている。なお、形材3及び4の尖端部には
面取が施されていない。
【0035】図4は第2の実施例に係る接合用部材を使
用して1対の形材を一直線に接合する場合の接合状態を
示す斜視図である。本実施例においては、形材3と形材
4とを接合用部材21を介して一直線に位置決めした
後、接合用部材21と形材3とを側壁27の縁部、側壁
27の内面と形材3の側面との突合せ線及び連結板24
と形材3の端部との突合せ線に沿って溶接して接合し、
同様にして接合用部材21と形材4とを溶接接合する。
【0036】本実施例においては、接合用部材21の鈍
角の屈曲部分に形材3及び4の鈍角に屈曲した端部を嵌
合してセッティングするので、形材3と形材4とを極め
て容易に一直線状にセッティングすることができる。更
に、1個の形材に当接する側壁は1枚であり屈曲部分が
鈍角をなしているので、溶接トーチを屈曲部分に挿入し
やすいと共に、側壁27及び28の縁部以外にも側壁2
7及び28の内面と形材3及び4の外側面との突合せ線
及び連結板24及び25と形材3及び4の端部との突合
せ線に沿って溶接をすることができる。このため、大き
な溶接面積を得ることができる。また、接合用部材21
の側壁27及び28を形材3及び4の側面に溶接するの
で、側壁による補強効果が得られ、形材3及び4を直接
溶接接合する場合に比して、接合部の強度を高めること
ができる。
【0037】第2の実施例に係る接合用部材により1対
の形材を相互に平行に配置して溶接接合することもでき
る。図5は形材を示す断面図である。相互に平行に配置
して溶接される形材5及び6は長手方向に垂直な断面に
おいて等脚台形をなし、下底板の隅部の角度は接合用部
材21の側壁27と連結板24とがなす角度(鈍角)と
一致する。
【0038】図6は第2の実施例に係る接合用部材を使
用して1対の形材を相互に平行に接合する場合の接合状
態を示す斜視図である。本実施例においては、形材5と
形材6とを接合用部材21を介して相互に平行に位置決
めした後、接合用部材21と形材5とを側壁27の縁部
及び連結板24と形材5との突合せ線に沿って溶接して
接合し、同様にして接合用部材21と形材6とを溶接接
合する。
【0039】本実施例においては、接合用部材21の鈍
角の屈曲部分に形材5及び6の鈍角に屈曲した隅部を嵌
合してセッティングするので、形材5と形材6とを極め
て容易に相互に平行にセッティングすることができる。
更に、1個の形材に当接する側壁は1枚であるので、側
壁27及び28の縁部以外に連結板24及び25と形材
5及び6との突合せ線に沿って溶接をすることができ
る。このため、大きな溶接面積を得ることができる。ま
た、側壁による補強効果により接合部の強度を高めるこ
とができる。
【0040】また、第2の実施例に係る接合用部材を使
用することにより、形材に他の形材を直交するように配
置して溶接接合することができる。図7は第2の実施例
に係る接合用部材を使用して形材に他の形材を直交する
ように接合する場合の接合状態を示す斜視図である。本
実施例においては、連結板24の形材当接面と側壁27
の内面とがなす鈍角に形材3の鈍角の端部を当接して、
連結板25の形材当接面と側壁28の内面とがなす鈍角
に形材6の鈍角の隅部を当接する。そして、前述のよう
にして形材3及び6を接合用部材21に溶接接合する。
【0041】本実施例においては、極めて容易に形材6
に形材3を直交するようにセッティングすることができ
ると共に、大きな溶接面積を得ることができる。また、
側壁による補強効果により接合部の強度を高めることが
できる。
【0042】なお、形材当接面と外壁の内面とがなす角
は鋭角又は直角でもよい、鋭角である場合には、鋭角の
屈曲部分に嵌合した形材がずれにくいのでより位置決め
しやすい。但し、溶接作業性を低下させないために、角
度及び側壁の大きさは溶接トーチを挿入しやすいもので
あることが好ましい。
【0043】図8は本発明の第3の実施例に係るフレー
ム形材を示す断面図である。本実施例の形材(フレーム
形材)41においては、その長手方向に垂直な断面にお
いて台形をなし、1方の脚に該当する連結板は上底板4
2及び下底板(第2側板)43と直交し、他方の脚に該
当する連結板(第1側板)44は上底板42と鈍角をな
し下底板43と鋭角をなしている。そして、連結板44
の外面は他の形材が当接する形材当接面となっている。
更に、鋭角をなす隅部から下底板43と平行に延出する
側壁45が設けられており、形材当接面と側壁45の内
面とにより鈍角が形成されている。
【0044】図9は形材を示す断面図である。形材41
と接合される形材46は、その長手方向に垂直な断面に
おいて台形をなしており、形材41から側壁45を除い
た形状を有する。
【0045】図10は第3の実施例に係るフレーム形材
を使用して他の形材を隣接して接合する場合の接合状態
を示す斜視図である。本実施例においては、形材41の
形材当接面と側壁45の内面とのなす鈍角の屈曲部分に
形材46の鈍角に屈曲した隅部を当接して位置決めした
後、形材41と形材46との突合せ線に沿って溶接接合
する。
【0046】本実施例においては、形材41の鈍角の屈
曲部分に形材46の鈍角に屈曲した隅部を嵌合してセッ
ティングするので、形材41と形材46とを極めて容易
に隣接させてセッティングすることができる。また、形
材41の側壁45を形材46の側面に溶接するので、側
壁による補強効果が得られ、形材41及び46を直接溶
接接合する場合に比して、接合部の強度を高めることが
できる。
【0047】図11は第3の実施例に係るフレーム形材
を使用して他の形材を直交させて接合する場合の接合状
態を示す斜視図である。本実施例において形材41に直
交して接合される形材47は、例えば、形材3と同様の
形状を有する。
【0048】本実施例においては、形材41と形材47
とを形材41の形材当接面と側壁45の内面とのなす鈍
角の屈曲部分に形材47の鈍角に屈曲した端部を嵌合し
て位置決めした後、側壁45の縁部、側壁45の内面と
形材47の外側面との突合せ線及び連結板44と形材4
7の端部との突合せ線に沿って溶接接合する。
【0049】本実施例においては、形材41の鈍角の屈
曲部分に形材45の鈍角に屈曲した端部を嵌合してセッ
ティングするので、極めて容易に形材41に形材47を
直交させてセッティングすることができる。更に、形材
に当接する側壁が1枚であり屈曲部分が鈍角をなしてい
るので、溶接トーチを挿入しやすいと共に、側壁45の
縁部以外にも側壁45の内面と形材47の外側面との突
合せ線及び連結板44と形材47の端部との突合せ線に
沿って溶接をすることができる。このため、大きな溶接
面積を得ることができる。また、側壁による補強効果に
より接合部の強度を高めることができる。
【0050】また、形材当接面と外壁の内面とがなす角
は鋭角でもよい。図12は本発明の第4の実施例に係る
フレーム形材を示す断面図である。本実施例の形材(フ
レーム形材)61においては、その長手方向に垂直な断
面において台形をなし、1方の脚に該当する連結板は上
底板62及び下底板(第2側板)63と直交し、他方の
脚に該当する連結板(第1側板)64は上底板62と鋭
角をなし下底板63と鈍角をなしている。そして、連結
板64の外面は他の形材が当接する形材当接面となって
いる。更に、鈍角をなす隅部から下底板63と平行に延
出する側壁65が設けられており、形材当接面と側壁6
5の内面とにより鋭角が形成されている。更に、この鋭
角の屈曲部分には面取が施されている。
【0051】図13は形材を示す断面図である。形材6
1と接合される形材66は、その長手方向に垂直な断面
において台形をなしており、形材65から側壁65が除
かれ鋭角に屈曲した隅部に形材61の面取よりも大きな
面取が施された形状を有する。
【0052】本実施例においては、形材61の形材当接
面と側壁65の内面とのなす鋭角の屈曲部分に形材66
の鋭角に屈曲した隅部を当接して位置決めした後、形材
61と形材66との突合せ線に沿って溶接接合する。
【0053】本実施例においては、形材61の鋭角の屈
曲部分に形材66の鋭角に屈曲した隅部を嵌合してセッ
ティングするので、形材61と形材66とをより容易に
隣接させてセッティングすることができる。
【0054】また、形材61に形材1と同様な形材を直
交させて溶接接合することもできる。この場合には、鋭
角の屈曲部分に嵌合した形材がずれないのでより位置決
めしやすい。但し、溶接作業性を低下させないために、
角度及び側壁の大きさはトーチを挿入しやすいものであ
ることが好ましい。
【0055】なお、形材当接面と側壁の内面とがなす角
は直角であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
形材同士を極めて容易にセッティングすることができ
る。また、本発明においては、連結部又は形材の側壁と
他の形材の側面とを溶接接合するので、形材同士を直接
溶接する場合に比して、溶接熱影響部が集中することを
防止できると共に、この連結部の側壁により接合部が補
強され、接合部の信頼性が向上する。更に、1個の形材
に当接する側壁を1枚とすることにより、溶接トーチが
届く範囲が広くなり溶接面積を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る接合用部材を示す断
面図である。
【図2】形材を示す図であって、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る接合用部材を示す
断面図である。
【図4】第2の実施例に係る接合用部材を使用して1対
の形材を一直線に接合する場合の接合状態を示す斜視図
である。
【図5】形材を示す断面図である。
【図6】第2の実施例に係る接合用部材を使用して1対
の形材を相互に平行に接合する場合の接合状態を示す斜
視図である。
【図7】第2の実施例に係る接合用部材を使用して形材
に他の形材を直交するように接合する場合の接合状態を
示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係るフレーム形材を示
す断面図である。
【図9】形材を示す断面図である。
【図10】第3の実施例に係るフレーム形材を使用して
他の形材を隣接して接合する場合の接合状態を示す斜視
図である。
【図11】第3の実施例に係るフレーム形材を使用して
他の形材を直交させて接合する場合の接合状態を示す斜
視図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係るフレーム形材を
示す断面図である。
【図13】形材を示す断面図である。
【図14】特願平8-237024号の技術に係る接合
用部材を示す断面図である。
【図15】特願平8-237024号の技術に係る接合
用部材を使用した溶接接合を示す斜視図である。
【図16】トラックのスペースフレーム構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、41、46、47、51、6
1、66;形材 11、21;接合用部材 12、13;連結部 14、15、24、25、26、44、64;連結板 16、17、27、28、45、65;側壁 22;上板 23;下板 32、33;嵌合部 42、62;上底板 43、63;下底板 50;スペースフレーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金からなる角筒状形材を
    溶接接合して製造される溶接構造体の溶接時の位置決め
    に使用される接合用部材において、1対の側壁部とこれ
    らの側壁部を連結する連結部とを有し、前記側壁部に沿
    って1対の形材を前記連結部に当接した状態で前記形材
    と溶接接合され、前記連結部の形材当接面は前記側壁内
    面に対して1方の側壁側にのみ鋭角が形成されるように
    傾斜していることを特徴とする接合用部材。
  2. 【請求項2】 アルミニウム合金からなる角筒状形材を
    溶接接合して製造される溶接構造体の溶接時の位置決め
    に使用される接合用部材において、1対の形材を当接し
    て連結する形材当接面を有する連結部と、前記連結部か
    ら相互に逆方向に延出し同一面内にある1対の側壁とを
    有することを特徴とする接合用部材。
  3. 【請求項3】 前記形材当接面は前記側壁内面に対して
    鋭角が形成されるように傾斜していることを特徴とする
    請求項2に記載の接合用部材。
  4. 【請求項4】 前記形材当接面は前記側壁内面に対して
    鈍角が形成されるように傾斜していることを特徴とする
    請求項2に記載の接合用部材。
  5. 【請求項5】 溶接構造体を製造するために使用される
    角筒状のフレーム形材において、1個のみの隅部から延
    出する側壁を有することを特徴とするフレーム形材。
  6. 【請求項6】 前記隅部に隣接する1方の第1側板は前
    記隅部に隣接する他方の第2側板に対して鈍角に傾斜し
    ており、前記側壁は前記第2側板に対して平行に延出し
    ていることを特徴とする請求項5に記載のフレーム形
    材。
  7. 【請求項7】 前記隅部に隣接する1方の第1側板は前
    記隅部に隣接する他方の第2側板に対して鋭角に傾斜し
    ており、前記側壁は前記第2側板に対して平行に延出し
    ていることを特徴とする請求項5に記載のフレーム形
    材。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60135375A (ja) * 1983-12-24 1985-07-18 アンドレアス フレツク 車体構造
JPH06219321A (ja) * 1992-10-13 1994-08-09 Walter E Spaeth 車体装架フレームの製造方法およびこの方法により製造された車体装架フレーム
JPH1080794A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Kobe Steel Ltd 溶接構造体の接合用部材

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