JPH10328784A - 自硬性鋳型の型抜器および型抜方法 - Google Patents

自硬性鋳型の型抜器および型抜方法

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JPH10328784A
JPH10328784A JP14933997A JP14933997A JPH10328784A JP H10328784 A JPH10328784 A JP H10328784A JP 14933997 A JP14933997 A JP 14933997A JP 14933997 A JP14933997 A JP 14933997A JP H10328784 A JPH10328784 A JP H10328784A
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mold
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厚 芦澤
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祐介 平岡
Haruo Suzuki
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SHINSEI CAST ENG KK
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SAGAMI CHUZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化完了後の自硬性鋳型と模型を容易に分離す
ることができるとともに、汎用性を有する型抜器を提供
する。 【解決手段】空気の吹込口9を有するエアーチャンバー
8と、エアーチャンバー8に設置され空気圧により駆動
されて自硬性鋳型20を押し出す押出機構10を備え、
定盤3にネジ16で取り付け可能とする。押出機構10
は、エアーチャンバー8に空気を入れたとき中央部が膨
らみ空気を抜いたとき中央部が凹む上下往復運動するよ
うに周辺部をエアーチャンバー8に固定されたダイヤフ
ラム11と、ダイヤフラム11の運動に連動して前後に
進退する押出棒13と、押出棒13に捲装された戻しバ
ネ14とからなる。そして、型抜時、エアーチャンバー
8に空気を入れ、この空気圧により戻しバネ14に抗し
てダイヤフラム11の中央部が上動するとともに押出棒
13が前進し、この押出棒13で自硬性鋳型を押し出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬化完了後の鋳
型と模型を分離する型抜器および型抜方法に関し、詳し
くは、特に粘結剤に有機合成樹脂を用い、その硬化に合
成樹脂内で起こる化学反応を利用した自硬性鋳型の型抜
器および型抜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘結剤に有機合成樹脂を用いる有機自硬
性鋳型は、鋳込み後の鋳型の崩壊性がよいこと、また、
造型の過程で加熱を必要としないし、大きさもさほど制
限がない等の利点を有する一方、模型との摩擦抵抗力が
極めて大きいため、硬化完了後の鋳型と模型を分離する
型抜き作業が困難であった。
【0003】そこで、従来、有機自硬性鋳型の型抜きで
は、たとえば以下の処置を行なっている。 1.油脂または界面活性剤を主成分とした液体の離型剤
を、模型の表面に皮膜を形成する位に塗布する。 2.模型に大きな勾配を付すとともに、鋳型が硬化現象
を起こし始める前に模型に衝撃を与え、鋳型と模型の接
触面に隙間を作っておく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
1.に記載の処置では、離型剤が鋳型表面に移転し、耐
火層をつくる目的の塗型が塗り難くなったり、離型剤皮
膜が鋳物表面の鋳造欠陥を誘発する原因となったりする
問題があった。一方、上記2.に記載の処置では、鋳型
の寸法精度が低下したり、衝撃により木製の模型が損傷
してその耐用年数が著しく短くなったりする問題があっ
た。
【0005】そこで、この発明の目的は、鋳型表面に離
型剤が移転して鋳造欠陥を誘発する原因となったり、鋳
型の寸法精度が低下したり、衝撃により木製の模型が損
傷してその耐用年数が著しく短くなったりすることなく
鋳型の型抜きを可能とし、汎用性を有する自硬性鋳型の
型抜器および型抜方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
すべく、請求項1記載の自硬性鋳型の型抜器は、たとえ
ば以下の図示実施の形態に示すように、硬化完了後の自
硬性鋳型20と模型4を分離する型抜器5であって、模
型4を固定する定盤3の外面に取付け可能な形態をな
し、空気の吹込口9を有するエアーチャンバー8と、こ
のエアーチャンバー8に設置され空気圧により駆動され
て自硬性鋳型20を押し出す押出機構10を備えること
を特徴とする。
【0007】そして、請求項1記載の自硬性鋳型20の
型抜器5では、模型4を固定する定盤3に取付ける。し
かして、硬化完了後、吹込口9から空気を入れると、こ
の空気圧により押出機構10が駆動され、自硬性鋳型2
0を押し出して模型4と分離する。
【0008】請求項2記載の自硬性鋳型の型抜器は、た
とえば以下の図示実施の形態に示すように、硬化完了後
の自硬性鋳型(中子)31と模型25を分離する型抜器
5であって、中子用箱状模型25の外面に取付け可能な
形態をなし、空気の吹込口9を有するエアーチャンバー
8と、このエアーチャンバー8に設置され空気圧により
駆動されて自硬性鋳型を押し出す押出機構10を備える
ことを特徴とする。
【0009】そして、請求項2記載の自硬性鋳型(中
子)31の型抜器5では、箱状模型25に取り付ける。
しかして、硬化完了後、吹込口9から空気を入れると、
この空気圧により押出機構10が駆動され、自硬性鋳型
31を押し出して模型25と分離する。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の自硬性鋳型の型抜器5において、たとえば以下の
図示実施の形態に示すように、前記押出機構10は、エ
アーチャンバー8に空気を入れたとき中央部が膨らみ空
気を抜いたとき中央部が凹む上下往復運動するように周
辺部をエアーチャンバー8に固定されたダイヤフラム1
1と、そのダイヤフラム11の上下往復運動に連動して
前進し後退する押出棒13と、この押出棒13の外側に
捲装された戻しバネ14とからなることを特徴とする。
【0011】そして、請求項3記載の自硬性鋳型の型抜
器5では、硬化完了後、吹込口9からエアーチャンバー
8に空気を入れると、その空気圧により戻しバネ14に
抗してダイヤフラム11の中央部が上動するとともに押
出棒13が前進し、この押出棒13で自硬性鋳型を押し
出す。一方、吹込口9からエアーチャンバー8の空気を
抜き去ると、戻しバネ14により押出棒13が後退する
とともにダイヤフラム11の中央部が下動する。
【0012】請求項4記載の発明は、たとえば以下の図
示実施の形態に示すように、請求項1記載の自硬性鋳型
20の型抜器5において、前記定盤3の外面に複数設置
してなることを特徴とする。
【0013】そして、請求項4記載の自硬性鋳型20の
型抜器5では、型抜時、自硬性鋳型20の複数箇所を押
す。
【0014】請求項5記載の発明は、たとえば以下の図
示実施の形態に示すように、請求項2記載の自硬性鋳型
31の型抜器5において、前記中子用箱状模型25の外
面に複数設置してなることを特徴とする。
【0015】そして、請求項5記載の自硬性鋳型の型抜
器5では、型抜時、自硬性鋳型31の複数箇所を押す。
【0016】請求項6記載の発明は、たとえば以下の図
示実施の形態に示すように、請求項4または5記載の自
硬性鋳型の型抜器5において、前記自硬性鋳型20、3
1を均等に押す複数の押出箇所に型抜器5を設置してな
ることを特徴とする。
【0017】そして、請求項6記載の自硬性鋳型の型抜
器5では、型抜時、自硬性鋳型20、31の複数箇所を
均等に押す。
【0018】請求項7記載の発明では、たとえば以下の
図示実施の形態に示すように、請求項4、5または6記
載の自硬性鋳型の型抜器5において、前記吹込口9に空
気を導く空気導入管17を備え、その空気導入管17
は、複数の吹込口9に接続可能な複数の接続端と、空気
供給源側に接続可能な一つの接続端とを備えるととも
に、複数の型抜器5のすべての押出機構10が同調して
作動するように配管されてなることを特徴とする。
【0019】そして、請求項7記載の自硬性鋳型の型抜
器5では、型抜時、空気を吹き込むと、すべての押出機
構10が同調して駆動する。
【0020】請求項8記載の発明では、たとえば以下の
図示実施の形態に示すように、請求項2または5記載の
自硬性鋳型の型抜器5において、前記押出機構10が駆
動するとき押出棒13で押されて自硬性鋳型31を押す
ルーズピース28を備えることを特徴とする。
【0021】そして、請求項8記載の自硬性鋳型の型抜
器5では、押出機構10が駆動すると、ルーズピース2
8を介して押出棒13で自硬性鋳型31を押し出す。
【0022】請求項9記載の自硬性鋳型の型抜方法は、
たとえば以下の図示実施の形態に示すように、硬化完了
後の自硬性鋳型と模型を分離する型抜方法であって、エ
アーチャンバーに空気を入れ、その空気圧によりダイヤ
フラムの中央部を上動運動させるとともに押出棒を前進
させて先端を自硬性鋳型の外面に押し当て、自硬性鋳型
を押し出すことを特徴とする。
【0023】請求項10記載の発明では、たとえば以下
の図示の実施の形態に示すように、請求項9記載の自硬
性鋳型の型抜方法において、前進する押出棒の先端をル
ーズピースに押し当て、ルーズピースを介して押出棒で
自硬性鋳型を押し出すことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る自硬性鋳型の型抜器および型抜方法の実施の形態
について詳細に説明する。
【0025】図2は、本発明の型抜器を取り付けた鋳型
枠を下から見て示す斜視図である。図中符号1で示す鋳
型枠は、型枠2と定盤3を同一体に形成し、定盤3の上
に適宜位置決めして模型4を固定してなる。そして、定
盤3の適宜位置には、図示するように、本発明に係る型
抜器5を4個設置してなる。
【0026】この型抜器5は、エアーチャンバー8を有
する。
【0027】エアーチャンバー8は、金属製で、図3に
示すように、やや偏平の円形中空体形状につくり、密閉
構造とするとともに、図中下端部外周の一部に空気の吹
込口9を設けてなる。
【0028】エアーチャンバー8には、押出機構10を
設置してなる。この押出機構10は、ダイヤフラム11
を備える。
【0029】ダイヤフラム11は、ゴム板状で、外周縁
をエアチャンバー8で固定して中央部を上下往復運動で
きるようにつくってなる。ダイヤフラム11の上には、
金属板12をのせてなる。
【0030】金属板12は、円形状で、外周をダイヤフ
ラム11側と反対側に緩やかに湾曲して設ける。その金
属板12の中心には、押出棒13の下端を固定して設け
る。
【0031】押出棒13は、金属板12に対して垂直に
伸びており、外側に戻しバネ14を捲裝するとともにエ
アーチャンバー8に設けた貫通孔を通して外部に上端を
突出して設ける。
【0032】前記戻しバネ14は、コイル状で、一端を
金属板12に押し当て、他端をエアーチャンバー8の内
面に押し当てて設ける。
【0033】そして、通常は、図示するように、この戻
しバネ14で金属板12を押し下げ、金属板12を介し
てダイヤフラム11の中央部をエアーチャンバー8の下
端部へ押し下げた状態に保持してなる。
【0034】そして、上述のように構成した型抜器5
は、押出棒13を突出する側を前記定盤3の外面にネジ
16で固定する。そのとき、エアーチャンバー8の外部
へ突出する押出棒13を定盤3に開けた貫通孔に通して
設けるとともに、その押出棒13の上端に小円形状の押
当片15を取り付けてなる。
【0035】また、型抜器5には、空気導入管17を介
して空気供給源から空気を供給する構成としてなる。
【0036】この空気導入管17は、図2に示すよう
に、一端に導入接続部18を設け、他端側に分岐管19
を複数設けるとともに、この導入接続部18から各分岐
管19の先端までの距離を等しくして複数の型抜器5の
すべての押出機構10が同調して作動するように配管し
てなる。そして、定盤3の外面に空気導入管17を適宜
支持して設け、複数の分岐管19の各々先端を複数の型
抜器5の各々の吹込口9に接続して設ける。
【0037】しかして、上述した鋳型枠1を使用して有
機自硬性鋳型を造型する場合、図示しないが知られてい
るように造型ライン上に鋳型枠1をたとえば下、上、
下、上という順序に並べ、砂込工程−硬化工程−反転工
程−型抜工程−中子据込工程等の各工程を経て行なわれ
る。なお、型抜工程には、圧縮空気が配管され、型抜工
程の空気用開閉コックまでつながれている。開閉コック
の先に伸びたゴムホースの先端には接続バルブが取り付
けられている。
【0038】さて、造型時、砂込工程では、樹脂混合砂
投射機によって図4(1)に示すように鋳型枠1に自硬
樹脂配合砂が投入され、振動充填機により振動を与えな
がら充填する。ここで、自硬樹脂配合砂は、砂と、添加
樹脂であるフェノール樹脂と、硬化剤であるジフエニル
メタンジイソシアネートと、触媒であるピリジン誘導体
とが配合されている。
【0039】次いで、硬化工程では、約8m程度の距離
を約10分かけて搬送される。
【0040】それから、反転工程では、知られている反
転装置により図4(2)に示すように鋳型枠1全体が反
転される。
【0041】そして、反転された鋳型枠1が搬送されて
型抜工程にきたとき、空気導入管17の導入接続部18
に接続バルブを差し込み、開閉コックを開く。
【0042】すると、空気導入管17を通って各エアー
チャンバー8に空気が入り、すべての押出機構10が同
調して駆動する。そして、この空気圧により図1に示す
ようにダイヤフラム11の中央部が押し広げられ、戻し
バネ14に抗して金属板12を押し下げ、押出棒13が
前進して有機自硬性鋳型20を押し、図1および図3に
示すように、有機自硬性鋳型20と模型4を分離する。
【0043】その後、図4(4)に示すように型抜きを
完了したときには、エアーチャンバー8から空気を抜き
取る。すると、戻しバネ14で金属板12を押し戻し、
押出棒13およびダイヤフラム11を旧状態に復帰させ
る。
【0044】そして、型抜き完了後、有機自硬性鋳型2
0を中子据込工程へ搬送する一方、鋳型枠1を再び反転
して砂込工程へ搬送して戻す。
【0045】ところで、自硬性鋳型により造型作業を行
なう場合、作業者一人の力で模型を引き抜ける小さい鋳
型は僅かであり、大多数の鋳型はある程度の大きさであ
ると言ってよい。この発明では、このように大多数を占
めるある程度の大きさの自硬性鋳型から模型を型抜きす
る場合にも、上述したように複数個の型抜器を取り付け
ることにより簡単容易に型抜きを行なうことができる。
なお、この発明は、図示実施の形態に示すように複数個
の型抜器を取り付けることに限るものでなく、たとえば
1個の型抜器を使用した小さい鋳型の場合にも上述した
と同様に使用することができ、これにより型抜きを一層
容易に行なうことができる。
【0046】また、図示実施の形態では、空気導入管1
7の導入接続部18から各分岐管19の先端までの距離
を等しくして複数の型抜器5のすべての押出機構10が
同調して作動するように配管した。しかし、この発明で
は、このような構成に限るものでなく、図示しないがた
とえばすべての型抜器5と等距離位置にリレーバルブを
設置し、各型抜器5からの管をリレーバルブに集め、リ
レーバルブと開閉コックとを一本の管で繋げる構成とし
てもよい。
【0047】さらに、複数の型抜器5を使用する場合、
鋳型の断面がほぼ同じ位置を選んで設置することによ
り、型抜きを円滑に行なうことができる。
【0048】ところで、上記図示実施の形態では、模型
4を固定する定盤3の外面に型抜器5を取り付ける例に
ついて説明した。しかし、この発明は、これに限るもの
でなく、自硬性鋳型を包む模型、すなわち図5に示すよ
うに中子用箱状模型25の外面に取り付ける構成とする
こともできる。型抜器5の構造および取付は、上記した
図示実施の形態と同様であるので説明を省略する。箱状
模型25は、型抜器5の取付位置で型面26に開口して
凹部27を設け、この凹部27にルーズピース28を嵌
め外し自在に設ける。そして、ルーズピース28を取り
付けたとき、ルーズピース28の背面に押出棒の先端の
押当片が当接する状態となる。
【0049】図6および図7には、箱状模型25、30
内に自硬樹脂配合砂を充填してドラム状の自硬性鋳型で
ある中子31を造型した状態を示す。
【0050】このように硬化完了後、箱状模型25側の
型抜器5のエアーチャンバーに空気を入れると、この空
気圧により押出機構が駆動され、押出棒が前進して図8
(1)に示すようにルーズピース28を押し、図8
(2)に示すようにルーズピース28が中子31上面に
残った状態で型抜作業を完了する。その後、中子31上
面からルーズピース28を取り除いて図8(3)に示す
状態とし、このルーズピースを箱状模型25の凹部27
に再び嵌め込んで戻す。それから、図8(4)に示すよ
うに反転して定盤33上に中子31を置く。そして、他
方の箱状模型30の型抜器5で上記したと同様にして図
8(5)〜(7)に示すように型抜きを行なう。
【0051】なお、図示実施の形態では、同じ形状のル
ーズピース28を使用した。しかし、この発明では、こ
れに限るものでなく、たとえば図9に示すように中子3
1の形状に合わせて大きさや形状の異なるルーズピース
33、34を使用することもできる。
【0052】また、図示実施の形態では、箱状模型2
5、30に型抜器5を2個づつ設置した。しかし、この
発明は、これに限るものでなく、型抜器5の数および設
置位置を適宜変更することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のことから、本発明によれば、模型
を固定する定盤、あるいは中子用箱状模型に取り付ける
ことができ、汎用性を有する新規な自硬性鋳型の型抜器
および型抜方法を実現することができる。そして、硬化
完了後、吹込口から空気を入れると、その空気圧により
押出機構が駆動されて自硬性鋳型を押し出すので、自硬
性鋳型と模型を容易に分離することができ、従来のよう
に鋳型表面に離型剤が移転して鋳造欠陥を誘発する原因
となったり、鋳型の寸法精度が低下したり、衝撃により
木製の模型が損傷してその耐用年数が著しく短くなった
りすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、型抜器で自硬性鋳型と模型を分離して
いる状態を示す鋳型枠の一部の断面図である。
【図2】図2は、型抜器を取り付けた鋳型枠を下から見
て示す斜視図である。
【図3】図3は、型抜器と定盤部分の拡大断面図であ
る。
【図4】図4(1)〜(4)は、造型および型抜状況を
説明する状況説明図である。
【図5】図5は、型抜器を箱状模型に取り付けた状態を
示す箱状模型の一部の断面図である。
【図6】図6は、中子硬化完了後の状態を示す箱状模型
の縦断面図である。
【図7】図7は、図6中のA−A線の縦断面図である。
【図8】図8(1)〜(7)は、型抜工程の状況を説明
する状況説明図である。
【図9】図9は、型抜器を他の箱状模型に取り付けた状
態を示す箱状模型の断面図である。
【符号の説明】
3 定盤 4 模型 5 型抜器 8 エアーチャンバー 9 吹込口 10 押出機構 11 ダイヤフラム 13 押出棒 14 戻しバネ 17 空気導入管 20 自硬性鋳型 25 箱状模型 28 ルーズピース 31 自硬性鋳型(中子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 祐介 東京都日野市三沢979−136 (72)発明者 鈴木 治雄 神奈川県津久井郡津久井町中野1683−5

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化完了後の自硬性鋳型と模型を分離す
    る型抜器であって、模型を固定する定盤の外面に取付け
    可能な形態をなし、空気の吹込口を有するエアーチャン
    バーと、このエアーチャンバーに設置され空気圧により
    駆動されて自硬性鋳型を押し出す押出機構を備えること
    を特徴とする自硬性鋳型の型抜器。
  2. 【請求項2】 硬化完了後の自硬性鋳型(中子)と模型
    を分離する型抜器であって、中子用箱状模型の外面に取
    付け可能な形態をなし、空気の吹込口を有するエアーチ
    ャンバーと、このエアーチャンバーに設置され空気圧に
    より駆動されて自硬性鋳型を押し出す押出機構を備える
    ことを特徴とする自硬性鋳型の型抜器。
  3. 【請求項3】 前記押出機構は、エアーチャンバーに空
    気を入れたとき中央部が膨らみ空気を抜いたとき中央部
    が凹む上下往復運動するように周辺部をエアーチャンバ
    ーに固定されたダイヤフラムと、このダイヤフラムの上
    下往復運動に連動して前進し後退する押出棒と、この押
    出棒の外側に捲装された戻しバネとからなることを特徴
    とする請求項1または2記載の自硬性鋳型の型抜器。
  4. 【請求項4】 前記定盤の外面に複数設置してなること
    を特徴とする請求項1記載の自硬性鋳型の型抜器。
  5. 【請求項5】 前記中子用箱状模型の外面に複数設置し
    てなることを特徴とする請求項2記載の自硬性鋳型の型
    抜器。
  6. 【請求項6】 前記自硬性鋳型を均等に押す複数の押出
    位置に型抜器を設置してなる請求項4または5記載の自
    硬性鋳型の型抜器。
  7. 【請求項7】 前記吹込口に空気を導く空気導入管を備
    え、その空気導入管は、複数の吹込口に接続可能な複数
    の接続端と、空気供給源側に接続可能な一つの接続端と
    を備えるとともに、複数の型抜器のすべての押出機構が
    同調して作動するように配管されてなることを特徴とす
    る請求項4、5または6記載の有機自硬性鋳型の型抜
    器。
  8. 【請求項8】 前記押出機構が駆動するとき押出棒で押
    されて自硬性鋳型を押すルーズピースを備えることを特
    徴とする請求項2、5に記載の自硬性鋳型の型抜器。
  9. 【請求項9】 硬化完了後の自硬性鋳型と模型を分離す
    る型抜方法であって、エアーチャンバーに空気を入れ、
    その空気圧によりダイヤフラムの中央部を上動運動させ
    るとともに押出棒を前進させて先端を自硬性鋳型の外面
    に押し当て、自硬性鋳型を押し出すことを特徴とする自
    硬性鋳型の型抜方法。
  10. 【請求項10】 前進する押出棒の先端をルーズピース
    に押し当て、ルーズピースを介して押出棒で自硬性鋳型
    を押し出すことを特徴とする請求項9記載の自硬性鋳型
    の型抜方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102430722A (zh) * 2011-11-30 2012-05-02 辉县市汽车配件有限责任公司 平推式树脂砂造型顶箱装置

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