JPH10328664A - 電解装置 - Google Patents

電解装置

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JPH10328664A
JPH10328664A JP16054397A JP16054397A JPH10328664A JP H10328664 A JPH10328664 A JP H10328664A JP 16054397 A JP16054397 A JP 16054397A JP 16054397 A JP16054397 A JP 16054397A JP H10328664 A JPH10328664 A JP H10328664A
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JP
Japan
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water
electrolysis
chlorine
hypochlorous acid
path
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Application number
JP16054397A
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English (en)
Inventor
Shoji Inokuchi
章二 井ノ口
Kazunori Sonoda
一徳 園田
Yasuhiro Kumamoto
保弘 熊本
Fumiki Akiyama
史樹 秋山
Junji Yonezawa
順治 米澤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば次亜塩素酸による殺菌を行なうとき
等、必要がある場合にのみ次亜塩素酸等の塩素系成分を
含む電解水を生成及び供給することができるような電解
装置を提供する。 【解決手段】 水源から供給される電解用原水をバイパ
ス管17を通る第一の流路に流して電解槽16により電
気分解を行なうと、塩素系成分(塩素、塩素イオン、次
亜塩素酸等)をほとんど含まない電解水が生成される。
また、電解用原水を塩素フィルタ14を通る第二の流路
に流して電気分解を行なうと、塩素系成分を含む電解水
(例えば、次亜塩素酸含有水)が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性水、アルカリ
水、次亜塩素酸含有水等の電解水を生成するための電解
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸性水やアルカリ水には様々な日常生活
において用途がある。例えば、弱酸性水は肌の引きしめ
効果を有する美容水として利用されている。また、酸性
水は浴室の金属石鹸汚れの除去にも有効である。一方、
アルカリ水は医療用、料理用、飲用等に利用することが
できるほか、浴室のタンパク質汚れの除去にも有効であ
る。このように多様な用途のある酸性水及びアルカリ水
を簡単に生成するため、様々な電解装置が従来より提案
されている。
【0003】ところで、酸性水やアルカリ水を生成する
ための原水としては水道水を用いることが多い。水道水
は通常、塩素殺菌を行なった上で供給されるため、その
中には給水栓から吐出される時点でも通常0.4ppm
〜40ppm程度の塩素イオンが含有されている。この
ため、水道水は一般にカルキ臭と呼ばれる不快臭を有
し、特に塩素イオン濃度が高い水道水を料理に使用する
と味が落ちてしまう。また、塩素イオン含有水を加熱す
ると、塩素が水中の有機物と反応して有害物質であるト
リハロメタンが発生するという問題もある。そこで、水
道水中の塩素イオンや塩素化合物を除去するための装置
(例えば、給水栓に後付け可能な塩素フィルタ)が従来
より用いられている。また、水道水を電気分解した場
合、上記塩素や塩素イオンは主として電解槽の陽極側す
なわち酸性水の生成される側に引き寄せられるため、特
に酸性水に上記のような問題が生じる。そこで、特に酸
性水中の塩素イオンや塩素化合物の濃度(以下、単に
「塩素濃度」とする)を低下させるための塩素除去装置
を備えた電解装置が提案されている(特開平4−371
291号、特開平6−63540号等参照)。
【0004】ところで、水道水を酸性水及びアルカリ水
に分別することなく単純に電気分解すると中性の次亜塩
素酸含有水が生成される。また、酸性水とアルカリ水に
分別して電気分解した場合、既に述べたように酸性水に
次亜塩素酸が多く含まれるようになるため、酸性の次亜
塩素酸含有水が得られる。次亜塩素酸には強い酸化作用
及び漂白作用があるため、次亜塩素酸含有水は従来より
殺菌や漂白等に有効に利用されている。なお、酸性水中
では次亜塩素酸は次亜塩素酸(HClO)の形態で存在
し、アルカリ水中では次亜塩素酸イオン(ClO-)の
形態で存在するが、両形態を比べると、次亜塩素酸の方
がはるかに殺菌力が強い。従って、特に強い殺菌力が求
められる場合には、上記のように酸性の次亜塩素酸含有
水を生成することが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、水道水
中の次亜塩素酸は、例えば飲用水や美容水を生成する場
合にはこれを除去することが好ましいが、一方で、次亜
塩素酸そのものにも殺菌作用や漂白作用といった好まし
い作用があるため、全ての場合においてこれを除去する
ことは好ましくない。逆に言うと、水道水を原水として
各種電解水を生成する電解装置においては、次亜塩素酸
を含まない水、次亜塩素酸を含まない電解水及び次亜塩
素酸を含む電解水を、必要に応じて選択的に生成できる
ようにすることが望ましい。更に、例えば次亜塩素酸含
有水を殺菌水として用いる場合、浴室の殺菌に用いる場
合は次亜塩素酸濃度を高くし、食器の殺菌に用いる場合
には次亜塩素酸濃度を低くする、というように濃度が変
更できるようにすると好便である。
【0006】ところが、従来より知られている各種電解
装置のうち、アルカリ水と酸性水とを分離して生成する
ための電解装置は、通常、原水の段階で塩素除去装置に
より原水又は電解水から塩素イオンや次亜塩素酸を除去
する構成となっているため、次亜塩素酸含有水を生成及
び供給する装置として使用できない。逆に、従来より知
られている次亜塩素酸含有水を生成するための電解装置
は、塩素除去装置を備えていないため、次亜塩素酸を含
まない水又は電解水を生成及び供給するする装置として
使用できない。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、例えば
次亜塩素酸による殺菌を行なうとき等、必要がある場合
にのみ次亜塩素酸等の塩素系成分を含む電解水を生成及
び供給することができるような電解装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る電解装置は、水源から供給され
た電解用原水を電気分解して所定の物質又はイオンを含
む電解水を生成するための電解手段を備える電解装置に
おいて、水から塩素系成分を除去するための脱塩素手段
と、前記水源から発して前記脱塩素手段及び電解手段の
両方を経て前記電解装置の外部へ至る第一の流路と、前
記水源から発して前記電解手段を経るが前記脱塩素手段
は経ることなく前記電解装置の外部へ至る第二の流路
と、を備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る電解装置において、
水源から供給される電解用原水を第一の流路に流して電
解手段による電気分解を行なうと、塩素系成分(塩素、
塩素イオン、次亜塩素酸等)をほとんど含まない電解水
が生成される。また、電解用原水を第二の流路に流して
電解手段による電気分解を行なうと、塩素系成分を含む
電解水(例えば、次亜塩素酸含有水)を生成することが
できる。更にまた、電解手段による電気分解を行なわな
い場合、電解用原水を第一の流路に流せば塩素系成分を
含まない水を得ることができ、電解用原水を第二の流路
に流せば、その原水がそのまま得られる。このように、
塩素系成分を含む電解水(又は水)を得るための流路
と、塩素系成分を含まない電解水(又は水)を得るため
の流路との間で流路を切り替え可能としたところに本発
明の特徴がある。
【0010】本発明に係る電解装置において、上記第一
の経路を流れる水を排出するための排出路と、上記第二
の経路を流れる水を排出するための排出路とを兼ねる共
用排出路と、上記第一の経路から前記共用排出路に流入
する水の流量と、上記第二の経路から前記共用排出路に
流入する水の流量との間の比を変更する流量比変更手段
と、を設けてもよい。このようにすると、第一の経路か
ら共用排出路へ流入する塩素系成分を含む水と、第二の
経路から共用排出路へ流入する塩素系成分をほとんど含
まない水とが、共用排出路内で混合される。そして、上
記流量比変更手段により流量比を変更することにより、
共用排出路内で混合される2種類の水の混合比を変更で
き、従って、装置外部へ排出される水の塩素系成分の濃
度も変更できるのである。なお、流量比変更手段による
流量比の設定は段階的であってもよいし、連続的であっ
てもよい。連続的に流量比を設定可能とすれば、水に残
留する塩素系成分の濃度を任意に設定できるようになる
ため、好ましい。
【0011】本発明に係る電解装置において、上記脱塩
素手段を上記第一の経路上において上記電解手段よりも
下流に配設すると、電解用原水は塩素系成分を含んだ状
態で電気分解され、その後に電解水から塩素系成分が除
去される。このようにすると、電気分解時には原水に塩
素イオン等の多くのイオンが含まれているため、塩素系
成分を除去してから電気分解するよりも高い効率で水の
電気分解が進むようになる。
【0012】なお、本発明に係る電解装置のより具体的
な実施形態及びその効果については、後述する実施例で
図面を参照しながら説明する。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る電解装置によれば、第一の
流路と第二の流路を適宜切り替えることにより、必要が
ある場合にのみ次亜塩素酸等の塩素系成分を含む電解水
を生成することができる。例えば、従来ならば殺菌のた
めの次亜塩素酸含有水を生成する装置と飲用のアルカリ
水を生成するための装置は別個に用意する必要があった
が、本発明によれば、同一の装置により次亜塩素酸含有
水(酸性)とアルカリ水を生成することができる。ま
た、例えば酸性水を生成する場合、美容用の酸性水(弱
酸性水)を生成するときには塩素系成分を除去し、殺菌
用の次亜塩素酸含有水を生成するときには塩素系成分を
除去しない、というように、目的に応じて塩素系成分を
含めるか否かを適宜選択することもできる。また、次亜
塩素酸含有水を生成して殺菌した後、脱塩素手段を用い
れば、カルキ臭がなく、殺菌もされた水が得られる。こ
の水は、飲用として好適であるだけでなく、例えば、風
呂の残り湯を原水として上記のような水を生成し、洗濯
にこれを利用すれば、殺菌された衛生的な水により洗濯
をすることができる。この水は塩素系成分を除去してい
るため、衣類の色あせ等の心配もない。
【0014】
【実施例】本発明に係る電解装置の実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0015】図1は、中性の次亜塩素酸含有水を生成す
るための電解装置の一実施例を示す概略構成図である。
図1の電解装置10において、水源(例えば、水道水の
給水管。図示せず)から吐水口11まで通じる通水管1
2の途上には、上流から順に、通水管12内を流れる水
から塩素イオンや塩素化合物(トリハロメタンを含む)
を除去するための塩素フィルタ14、及び、塩素イオン
を含有する水を電気分解して次亜塩素酸含有水を生成す
る電解槽16が配設されている。バイパス管17は、塩
素フィルタ14よりも上流における通水管12上の点1
2aと、塩素フィルタ14よりも下流における通水管1
2上の点12bと、塩素フィルタ14をバイパスするよ
うに接続している。上記通水管12上の点12aには流
路を切り替えるための切替弁19が配設されている。
【0016】電解装置10により次亜塩素酸含有水を生
成する場合、水源から通水管12に供給される原水がバ
イパス管17に流入するように切替弁19を設定する。
このようにすると、原水は塩素フィルタ14を通ること
なく電解槽16に流入するようになる。こうして原水が
流入しているときに電解槽16の電極に電圧を印加すれ
ば、次亜塩素酸含有水が生成される。これに対し、塩素
濃度の低い飲料水を生成したい場合には、水源から通水
管12に供給される原水が塩素フィルタ14に流入する
ように切替弁19を設定すればよい。このとき電解槽1
6の電極に電圧を印加する必要はない。
【0017】電解装置10において、切替弁19の代わ
りに、通水管12を流れる水を任意の分配比で塩素フィ
ルタ14及びバイパス管17へ分流させることのできる
流水分配手段(例えば分配弁)を配設するようにしても
よい。このようにすると、水源から通水管12に流入し
た水の一部は塩素フィルタに流入し、塩素イオン等が除
去された上で電解槽16に流入する一方、残りの水はバ
イパス管17を通り、塩素イオン等を含んだまま通水管
12上の点12bにて上記一部の水と合流し、電解槽1
6へ流入する。従って、流水分配手段による水の分配比
を適宜変更すれば、電解槽16へ流入する水の塩素濃度
を変更することができる。なお、通水管12上の点12
aに上記水流分配手段を配設する代わりに、通水管12
上の点12bに、塩素フィルタ14からの水とバイパス
管17からの水を任意の流量比で混合するための流水混
合手段(例えばミキシングバルブ)を配設しても、上記
のような効果が得られる。
【0018】図2(a)は、中性の次亜塩素酸含有水を
生成するための電解装置の別の実施例を示す概略構成図
である。図2(a)の電解装置20は、電解槽16が、
通水管12とバイパス管17との接続点12aよりも上
流において通水管12上に配設されている点を除けば、
図1の電解装置10と同様の構成を有している。
【0019】電解装置20により次亜塩素酸含有水を生
成する場合、電解槽16から流出する水がバイパス管1
7に流入するように切替弁19を設定した上で水源から
通水管12に原水を供給し、電解槽16の電極に電圧を
印加する。すると、電解槽16を流れる原水が電気分解
されて次亜塩素酸含有水が生成される。こうして生成さ
れた次亜塩素酸含有水は、電解槽16から流出した後、
バイパス管17を通って吐水口11から吐出される。こ
れに対し、塩素濃度の低い飲料水を生成したい場合は、
電解槽16から流出する水が塩素フィルタ14に流入す
るように切替弁19を設定すればよい。このとき電解槽
16の電極に電圧を印加する必要はないが、電圧を印加
してもよい。電圧を印加した場合、原水は電解槽16に
おいて次亜塩素酸含有水となって塩素フィルタ14に流
入し、ここで次亜塩素酸が除去されて飲料水が生成され
る。このようにすると、電解槽16内で生成された次亜
塩素酸により水が殺菌されるため、菌を含まない衛生的
な飲料水が得られる。
【0020】なお、電解装置20においても、切替弁1
9の代わりに、通水管12を流れる水を任意の分配比で
塩素フィルタ14及びバイパス管17へ分流させること
のできる流水分配手段を通水管12上の点12aに配設
することにより、又は、塩素フィルタ14からの水とバ
イパス管17からの水を任意の流量比で混合するための
流水混合手段を通水管12上の点12bに配設すること
により、次亜塩素酸含有水の濃度を適宜変更することが
できるようになる。
【0021】図2(b)は、図2(a)の電解装置20
の変形例である電解装置21を示す概略構成図である。
電解装置21には2つの吐水口22、23が備えられて
いる。また、バイパス管17の代わりに、通水管12上
の点12aと吐水口23とを接続する分岐管18が備え
られている。このような電解装置21により次亜塩素酸
含有水又は飲料水を生成する手順(切替弁19の設定、
電解槽16の電極への電圧の印加等)は、電解装置20
による場合と同様である。また、切替弁19の代わりに
流水分配手段を用いれば、次亜塩素酸含有水と飲料水を
同時に生成することが可能となる。
【0022】なお、図2(b)の電解装置21におい
て、切替弁19を配設せず、代わりに、吐水口22及び
23として開度の変更可能な吐水口を用いるようにして
もよい。このような電解装置では、いずれか一方の吐水
口を開成することにより次亜塩素酸含有水又は飲料水の
いずれか一方を生成することができるだけでなく、両方
の吐水口を開成することにより次亜塩素酸含有水と飲料
水を同時に生成することもできる。
【0023】図3は酸性水とアルカリ水を分離して生成
するための電解装置の一実施例を示す概略構成図であ
る。図3の電解装置30において、図示せぬ水源と電解
槽32の原水入口32aとを接続する通水管12の途上
には塩素フィルタ14が配設されている。バイパス管1
7は、図1の電解装置10においてと同様に、塩素フィ
ルタ14の上流と下流を接続している。塩素フィルタ1
4の上流におけるバイパス管17と通水管12との接続
点には切替弁19が配設されている。電解槽32の内部
には電解用の陽極33a及び陰極33bが配設されてい
る。電解槽32内部の下流側において、陽極33aの端
部付近には酸性水出口32bが設けられており、陰極3
3bの端部付近にはアルカリ水出口32cが設けられて
いる。酸性水出口32bには酸性水抽出管34の一端が
接続されており、その他端は吐水口36に接続されてい
る。一方、アルカリ水出口32cにはアルカリ水抽出管
35の一端が接続されており、その他端は別の吐水口3
7に接続されている。
【0024】上記のような電解装置30において、水源
から通水管12に供給された原水がバイパス管17に流
入するように切替弁19を設定すると、原水は塩素フィ
ルタ14を通過せず、塩素イオンや塩素化合物を含んだ
まま電解槽32に流入するようになる。そして、電解槽
32内の陽極33a及び陰極33bに電圧を印加する
と、陽極33a側では次亜塩素酸を多く含む酸性水が生
成され、酸性水抽出管34を通じて吐水口36から吐出
される。この次亜塩素酸を多く含む酸性水は殺菌水や洗
浄水として好適に利用できる。一方、電解槽32内の陰
極33b側では次亜塩素酸をあまり含まないアルカリ水
が生成され、アルカリ水抽出管35を通じて吐水口37
から吐出される。このアルカリ水は例えば料理用の水や
飲用水として利用できる。
【0025】一方、電解装置30において、水源から通
水管12に供給された原水が塩素フィルタ14に流入す
るように切替弁19を設定すると、原水は、塩素フィル
タ14を通過する際に塩素イオンや塩素化合物が除去さ
れた後で、電解槽32に流入するようになる。そして、
電解槽32内の陽極33a及び陰極33bに電圧を印加
すると、陽極33a側では酸性水が生成され、酸性水抽
出管34を通じて吐水口36から吐出される。この酸性
水は洗浄水として利用できるだけでなく、塩素イオンや
次亜塩素酸等を含まないため、弱酸性水であれば、肌の
引きしめ用の美容水として利用できる。
【0026】なお、電解装置30においても、切替弁1
9の代わりに流水分配手段を用いるようにすると、生成
された酸性水やアルカリ水中の次亜塩素酸濃度を変更す
ることが可能となる。
【0027】図4(a)は酸性水とアルカリ水を分離し
て生成するための電解装置の別の実施例を示す概略構成
図である。図4の電解装置40において、通水管12は
図示せぬ水源と電解槽32の原水入口32aとを接続し
ている。電解槽32の酸性水出口32bには酸性水抽出
管34の一端が接続されており、その他端は第一の吐水
口42aに接続されている。酸性水抽出管34の途上に
は上流から順に第一の切替弁43a及び第一の塩素フィ
ルタ14aが配設されている。切替弁43aには第一の
分岐管44aの一端が接続されており、その他端は第二
の吐水口42bに接続されている。一方、電解槽32の
アルカリ水出口32cにはアルカリ水抽出管35の一端
が接続されており、その他端は第三の吐水口45aに接
続されている。アルカリ水抽出管35の途上には上流か
ら順に第二の切替弁43b及び第二の塩素フィルタ14
bが配設されている。切替弁43bには第二の分岐管4
4bの一端が接続されており、その他端は第四の吐水口
45bに接続されている。
【0028】以上のような電解装置40において、酸性
水出口32bから流出する水が酸性水抽出管34から分
岐管44aに流入するように切替弁43aを設定した上
で原水を電気分解をすると、吐水口42bから次亜塩素
酸を含む酸性水が吐出されるようになる。この酸性水は
殺菌水や洗浄水として好適に利用できる。一方、酸性水
出口32bから流出する水が酸性水抽出管34から塩素
フィルタ14aに流入するように切替弁43aを設定し
た上で原水を電気分解をすると、吐水口42aから次亜
塩素酸を含まない酸性水が吐出されるようになる。この
酸性水は洗浄水として利用できるだけでなく、塩素イオ
ンや次亜塩素酸等を含まないため、弱酸性水であれば、
肌の引きしめ用の美容水として利用できる。
【0029】また、電解装置40において、アルカリ水
出口32cから流出する水がアルカリ水抽出管35から
分岐管44bに流入するように切替弁43bを設定した
上で原水を電気分解をすると、吐水口45bから微量の
次亜塩素酸を含むアルカリ水が吐出されるようになる。
このアルカリ水は、例えば、浴室の洗浄等に利用でき
る。一方、アルカリ水出口32cから流出する水がアル
カリ水抽出管35から塩素フィルタ14bに流入するよ
うに切替弁43bを設定した上で原水を電気分解をする
と、吐水口45aから次亜塩素酸を含まないアルカリ水
が吐出されるようになる。このアルカリ水は、飲用水と
したり、料理に用いたりするのに好適である。
【0030】なお、電解装置40では、2つの切替弁4
3a及び43bを適宜設定することにより、例えば、次
亜塩素酸を含む酸性水と次亜塩素酸を含まないアルカリ
水を同時に生成したり、あるいは次亜塩素酸を含まない
酸性水と微量の次亜塩素酸を含む酸性水を同時に生成す
るしたりすることができる。更に、切替弁43a、43
bの代わりに既述したような流水分配手段を用いれば、
4種の電解水(次亜塩素酸を含む酸性水、次亜塩素酸を
含まない酸性水、微量の次亜塩素酸を含むアルカリ水、
及び次亜塩素酸を含まないアルカリ水)を同時に生成し
て各吐水口から取り出すこともできる。
【0031】図4(b)は図4(a)の電解装置40の
変形例である電解装置41を示す概略構成図である。電
解装置41では2つの吐水口42及び45のみが備えら
れている。また、2本の分岐管44a及び44bの代わ
りに、それぞれ塩素フィルタ14a又は14bをバイパ
スするように酸性水抽出管34又はアルカリ水抽出管3
5の上流と下流を接続するバイパス管46a及び46b
が備えられている。電解装置41のその他の部分は電解
装置40と同様に構成されている。このような電解装置
41によっても、図4(a)の電解装置40と同様に、
次亜塩素酸を含む酸性水、次亜塩素酸を含まない酸性
水、微量の次亜塩素酸を含むアルカリ水、及び次亜塩素
酸を含まないアルカリ水を生成することができる。
【0032】なお、電解装置41において、切替弁43
a、43bの代わりに、先に図1及び図2(a)を参照
しながら説明したような水流分配手段又は水流混合手段
を用いれば、吐水口42から吐出される酸性水や吐水口
45から吐出されるアルカリ水の塩素濃度を適宜変更す
ることができるようになる。
【0033】図4(c)は図4(b)の電解装置41の
変形例である電解装置50を示す概略構成図である。電
解装置50では、酸性水抽出管34を流れる酸性水及び
アルカリ水抽出管35を流れるアルカリ水は、混合切替
弁47を経て吐水口48から吐出される。そして、切替
弁43a、43b及び混合切替弁47の設定を適宜変更
することにより、次亜塩素酸を含む酸性水、次亜塩素酸
を含まない酸性水、微量の次亜塩素酸を含むアルカリ
水、及び次亜塩素酸を含まないアルカリ水を吐水口48
から供給することができる。このような電解装置50に
より、例えば、酸性の次亜塩素酸含有水及びアルカリ水
を分離生成し、それぞれ塩素フィルタ14a及び14b
に通して塩素系成分を除去した後、混合切替弁47にお
いて混合し、吐水口48から吐出するようにすると、吐
出された水は殺菌された衛生的な水であるから、飲用
水、洗濯用水等として利用できる。なお、この水は塩素
系成分が除去されているため、洗濯に用いても次亜塩素
酸の漂白作用による衣類の色あせ等が生じる心配はな
い。
【0034】以上、本発明に係る電解装置の実施例を説
明したが、実施例は上記に限られず、本発明の精神及び
範囲内で変形可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 中性の次亜塩素酸含有水を生成するための電
解装置の一実施例を示す概略構成図。
【図2】 (a)中性の次亜塩素酸含有水を生成するた
めの電解装置の別の実施例を示す概略構成図、(b)
(a)の電解装置の変形例を示す図。
【図3】 酸性水とアルカリ水を分離して生成するため
の電解装置の一実施例を示す概略構成図。
【図4】 (a)酸性水とアルカリ水を分離して生成す
るための電解装置の別の実施例を示す概略構成図、
(b)(a)の電解装置の変形例を示す図、(c)
(b)の電解装置の変形例を示す図。
【符号の説明】
12…通水管 14、14a、14b…塩素フィルタ 16、32…電解槽 17、46a、46b…バイパス管 18、44a、44b…分岐管 19、43a、43b…切替弁 34…酸性水抽出管 35…アルカリ水抽出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊本 保弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 秋山 史樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 米澤 順治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源から供給された電解用原水を電気分
    解して所定の物質又はイオンを含む電解水を生成するた
    めの電解手段を備える電解装置において、 水から塩素系成分を除去するための脱塩素手段と、 前記水源から発して前記脱塩素手段及び電解手段の両方
    を経て前記電解装置の外部へ至る第一の流路と、 前記水源から発して前記電解手段を経るが前記脱塩素手
    段は経ることなく前記電解装置の外部へ至る第二の流路
    と、を備えることを特徴とする電解装置。
  2. 【請求項2】 上記電解水は酸性水であることを特徴と
    する請求項1に記載の電解装置。
  3. 【請求項3】 上記電解水はアルカリ水であることを特
    徴とする請求項1に記載の電解装置。
  4. 【請求項4】 上記第一の経路を流れる水を排出するた
    めの排出路と、上記第二の経路を流れる水を排出するた
    めの排出路とを兼ねる共用排出路と、 上記第一の経路から前記共用排出路に流入する水の流量
    と、上記第二の経路から前記共用排出路に流入する水の
    流量との間の比を変更する流量比変更手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電解
    装置。
  5. 【請求項5】 上記脱塩素手段は上記第一の経路上にお
    いて上記電解手段よりも下流に配設されていることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電解装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001170635A (ja) * 1999-12-21 2001-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水改質装置
KR101054233B1 (ko) * 2008-12-05 2011-08-08 문상봉 해양생물 부착 방지장치 및 이를 이용한 해수공급장치

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