JPH10328603A - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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Publication number
JPH10328603A
JPH10328603A JP14277597A JP14277597A JPH10328603A JP H10328603 A JPH10328603 A JP H10328603A JP 14277597 A JP14277597 A JP 14277597A JP 14277597 A JP14277597 A JP 14277597A JP H10328603 A JPH10328603 A JP H10328603A
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JP
Japan
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heating
drying
spray nozzle
work
rotor
Prior art date
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Pending
Application number
JP14277597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sasaki
敬 佐々木
Ikuo Hanazono
幾男 花園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAAFU KOOTO KK
Original Assignee
SAAFU KOOTO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で且つ塗装のばらつき、エキだれ等がな
い塗装装置を提供。 【構成】 加熱装置3と乾燥装置5の双方を高周波加熱
装置とし、加熱装置3の加熱部7を吹付けノズル4より
も前記搬送方向手前に配置し、乾燥装置5の乾燥部8を
吹付けノズル4よりも搬送方向先方に配置した。加熱装
置3の加熱部7と、乾燥装置5の乾燥部8とを吹付けノ
ズル4を挟んで設置した。吹付けノズル4を高周波加熱
されたワーク1に塗料を吹き付ける初段吹付けノズル1
0と、塗料が吹き付けられた塗装済みのワーク1に重ね
て塗料を吹き付ける後段吹付けノズル11とし、後段吹
付けノズル11を1以上とし、これら吹付けノズル1
0、11を加熱装置3と乾燥装置5の間に設けた。加熱
装置3の加熱部7と乾燥装置5の乾燥部8の双方又は一
方を、一度に2以上のワーク1が通過可能であると共に
加熱可能なトンネル状に形成した。搬送装置2がワーク
1を回転させる回転機構を備えたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカーエアコ
ンのコンプレッサーに使用されるローターとかモーター
のコア等のワークにフッ素樹脂とか他の塗料を吹付け塗
装する塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワークの1つとして、カーエア
コンのコンプレッサーに使用されるローターがある。そ
れは図5に示すような構造であり、その外周面にはフッ
素樹脂等の塗料が吹付け塗装されている。このローター
Dにフッ素樹脂等を吹付け塗装する装置として従来は図
6に示すようなものがあった。
【0003】この塗装装置は、図6中の矢印a方向に周
回するチェーンAと、それに一定間隔で且つ図中の矢印
b方向に回転自在なるように取り付けられた先の尖った
円柱状の搬送体Bと、前記搬送体Bに着脱自在としたパ
イプCと、チェーンAの周回の途中に搬送体Bに接触す
るように設けて、その搬送体Bを図中の矢印b方向に回
転させる回転ベルトEと、同回転ベルトEによって回転
させられたローターDにフッ素樹脂を吹付ける吹付けノ
ズルFと、ローターDに吹付けられたフッ素樹脂を乾
燥、硬化させるヒータGとから構成されている。
【0004】この塗装装置で塗装を行うには、先ず塗装
するローターDを図示されていない加熱器で100℃前
後に加熱し、その加熱したローターDを加熱器から何本
かまとめて取り出し、それらの軸を一本づつ、同塗装装
置のセット位置Pにおいて、搬送体Bにセットしてある
パイプCに差し込む。そしてチェーンAの周回によりロ
ーターDが吹付けノズルFの前まで搬送されてくると、
そこでチェーンAが一時停止してローターDも停止す
る。そのとき前記回転ベルトEが回転を開始して搬送体
Bを回転させ、これに伴ってローターDが図6中の矢印
b方向に回転し、前記吹付けノズルFから噴射されたフ
ッ素樹脂(液状)が同ローターDの全周に吹付けられ
る。このとき吹付けノズルFは自動的に昇降してロータ
ーDの上から下までフッ素樹脂が吹付けられるようにす
る。ローターDへのフッ素樹脂の吹付けが完了すると、
チェーンAが周回を再開してローターDをヒータGの中
に送り込み、同ヒータGでローターDのフッ素樹脂が乾
燥、硬化させられる。その後、同ローターDは搬送体B
から外される。
【0005】しかし前記の塗装装置には下記のような課
題があった。 .加熱器からローターDを数本(通常は15本程度)
まとめて取り出し、それらを塗装装置のセット位置Pで
一本一本搬送体Bに取り付けるため、最初に搬送体Bに
取り付けられたローターDはその温度があまり低下しな
いうちにフッ素樹脂が吹付けられるが、それ以降に順次
搬送体Bに取り付けられたローターDは最初のローター
Dに比べて少しずつ余分に時間が経過してからフッ素樹
脂が吹付けられるため、ローターDの温度が低下する。
しかしフッ素樹脂は同ローターDの温度によって微妙に
付着の仕方やのびが変化するため、吹付けノズルFが各
ローターDに同じように均等にフッ素樹脂の吹付けを行
っても、塗装の仕上りがローターDによって少しずつ違
ったものになってしまい、塗装の質にばらつきができて
しまう。ちなみに、15本のローターDを加熱器から取
り出し、その全てを搬送体Bに取り付けるまでには通常
約3分の時間が必要で、従って最初に搬送体Bに取り付
けられたものと、最後に取り付けられたものでは約3分
の時間の隔たりが生じてしまう。結局、最後に取り付け
られたローターDに樹脂が吹付けられるころには同ロー
ターDの温度はかなり低下し、この場合、同ローターD
に吹付けられたフッ素樹脂が液だれすることもある。 .加熱されたローターDは作業員が手袋等をして加熱
器から取り出したり、搬送体Bに取り付けたりするが、
ローターDの温度は100℃前後の高温であるため、作
業中に作業員がやけどをする恐れがある。また、そのた
めに注意をしながら作業をすると、作業スピードが遅く
なってしまい、結局前記のような問題が拡大されてし
まう。またローターDを加熱する加熱器を塗装装置の近
くに設置しなければならないが、同加熱器はかなり大型
であるため、広いスペースが必要となる。これらの課題
は他のワークの場合も同様である。
【0006】そこで本件出願人は、前記課題を解決する
ために図7に示すような塗装装置を開発し、既に実用新
案登録(実用新案登録第2512044号)されてい
る。この塗装装置は、図7に示すようにワーク30を搬
送する搬送装置31と、ワーク30を加熱する高周波加
熱装置35の加熱部36と、搬送装置31によって搬送
されながら加熱部36で加熱された加熱済みのワーク3
0に塗料を吹付ける吹付けノズル33と、同吹付けノズ
ル33によってワーク30に吹付けられた塗料を乾燥、
硬化させる乾燥部34とを備えたものであり、前記加熱
部36をワーク30よりも径の大きいリング状に形成
し、同加熱部36は昇降して、下降時にワーク30の外
周に被さり、上昇時に同ワーク30から外れるようにし
たものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本件出願人が開発した
前記塗装装置は、従来の塗装装置の課題を解決するのに
は十分であり、特に問題はないが、強いて挙げれば次の
ような課題があった。 .ワーク30に吹付けられた塗料を乾燥、硬化させる
ための乾燥部34としてヒーターを使用しているが、こ
のヒーター34は200℃前後の熱を発生するため、吹
付けノズル33に近接して設けると塗料が着火して火災
の危険がある。従って、ヒーター34と吹付けノズル3
3は一定の距離をおいて設ける必要があり、結果的に塗
装装置全体が大型化してしまう。 .ワーク30に塗布される塗料の塗膜は所定厚以上と
する必要があるが、塗料は一度に厚く吹付けると液だれ
を生じるため、所定厚以上の塗膜とするためには数回に
分けて吹付け塗装をする必要がある。この場合、手前の
吹付けノズル33で吹付けた塗料を乾燥、硬化させた後
に、次の吹付けを行なわなければならないが、そのため
には夫々の吹付けノズル33の後に乾燥部34を設けな
ければならず、ラインが大型化する。そこで、現在は、
1つのラインを2〜3回繰返し使用するか又は別にライ
ンを設けて重ね塗りをせざるを得ず、前者の場合はライ
ンの使用効率が悪く、後者の場合は設置場所をとる。 .ライン上のヒーター34は長くするにしても限界が
あるため、ヒーター34による加熱のみでは塗料を十分
に乾燥、硬化させることができないことがある。その場
合は、ヒーター34による加熱の後に、塗装済みのワー
ク30をラインとは別の炉(図示されていない)に入れ
て加熱する必要がある。ここでの加熱の程度はワーク3
0の材質により異なるが、例えばワーク30が鉄製の場
合は、約180℃で30分程度加熱する必要がある。こ
の場合、前記ラインから出てくる塗装済みのワーク30
の量が炉の処理能力よりも多いと、出てきたワーク30
の全てを炉に収容することができず、炉で加熱できない
ワーク30がストックされ、これを改善するためには炉
を2以上用意しなくてはならないが、この炉は全長が2
〜3mもあるため大きな設置スペースを必要とするとい
う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件出願の発明は前記課
題を解決するものである。本件出願の第1の発明は、ワ
ークを搬送する搬送装置と、同搬送装置によって搬送さ
れるワークを加熱する加熱装置と、同加熱装置により加
熱されたワークに塗料を吹付ける吹付けノズルと、同吹
付けノズルによってワークに吹付けられた塗料を乾燥、
硬化させる乾燥装置とを備えた塗装装置において、加熱
装置と乾燥装置の双方を高周波加熱装置とし、加熱装置
の加熱部を吹付けノズルよりも前記搬送方向手前に配置
し、乾燥装置の乾燥部を吹付けノズルよりも搬送方向先
方に配置したものである。
【0009】本件出願の第2の発明は、請求項1記載の
塗装装置において、加熱装置の加熱部と、乾燥装置の乾
燥部とを吹付けノズルを挟んで設置したものである。
【0010】本件出願の第3の発明は、請求項1又は請
求項2記載の塗装装置において、吹付けノズルを高周波
加熱されたワークに塗料を吹き付ける初段吹付けノズル
と、塗料が吹き付けられた塗装済みのワークに重ねて塗
料を吹き付ける後段吹付けノズルとし、後段吹付けノズ
ルを1以上とし、これら吹付けノズルを加熱装置と乾燥
装置の間に設けたものである。
【0011】本件出願の第4の発明は、請求項1乃至請
求項3記載の夫々の塗装装置において、加熱装置の加熱
部と乾燥装置の乾燥部の双方又は一方を、一度に2以上
のワークが通過可能であると共に加熱可能なトンネル状
に形成したものである。
【0012】本件出願の第5の発明は、搬送装置がワー
クを回転させる回転機構を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態1】本発明の塗装装置の第1の実施
の形態を図1に基づいて詳細に説明する。この実施の形
態はワーク1が自動車用エアコンのコンプレッサーに組
み込まれているローターの場合であり、このローター1
は、図1に示すように円筒形状の本体1aの軸方向両端
から回転軸1bが突出している。
【0014】搬送装置2は、前記ローター1を搬送する
ものであり、この装置は図中の矢印a方向に周回するチ
ェーン20の回りに先の尖った円柱状の搬送体21が図
中の矢印b方向に回転可能に且つ間隔をあけて複数取り
付けられおり、前記搬送体21の先端には一つおきに金
属パイプ22が取り付けられ、さらに金属パイプ22に
は前記ローター1の回転軸1bが差し込まれている。前
記搬送体21に取り付けられたローター1はチェーン2
0と共に矢印a方向に間欠移動しながら、加熱装置3の
加熱部7、吹付けノズル4、乾燥装置5の乾燥部8の順
に通過する。
【0015】吹付けノズル4は、前記搬送装置2によっ
て搬送されるローター1にフッ素樹脂等を吹付け塗装す
るためのものであり、搬送路途中の加熱部7と乾燥部8
の間に所定間隔をあけて2本配置されている。この各吹
付けノズル4は上下にも往復可動できるようにしてあ
る。この吹付けノズル4には給液チューブ23が取り付
けられており、同チューブ23を通して送られたフッ素
樹脂等がノズルの先端から霧状に噴射されるようになっ
ている。この吹付けノズル4の下方には搬送装置2の搬
送路に沿って回転ベルト25が設置されており、同回転
ベルト25は、そこを通過する搬送体21の側面と接触
して同搬送体21を図中の矢印b方向に回転させること
ができるようにしてある。
【0016】加熱装置3は吹付けノズル4よって吹付け
られるフッ素樹脂等の接着を良くするするために、フッ
素樹脂等を吹付ける前のローター1を100℃前後に加
熱するためのものであり、高周波加熱装置(図2)が使
用されている。この高周波加熱装置は、図2に示される
ように電源部10と発振部11とマッチング部12と加
熱部7とで構成されており、その加熱部7が前記吹付け
ノズル4よりもローター1の搬送方向手前に設置されて
いる。電源部10は、発振部11とマッチング部12と
加熱部7とで構成される加熱装置本体14から独立して
いる。
【0017】前記電源部10は3相、200Vの交流を
350Vの直流に変換して出力する回路であり、同電源
部10は図示されていないコントローラにより出力する
電流や電圧を所望の値に調整することができるようにな
っている。
【0018】前記発振部11は電源部10が出力したD
C350Vの電流を200KHzの高周波に変換する回
路で、同発振部11より出力される高周波はマッチング
部(整合部ともいう)12によりインピーダンスのマッ
チングが取られ、さらにマッチング部12から出力され
る高周波がリング状の加熱部7に出力されるようになっ
ている。
【0019】乾燥装置5はローター1に塗布されたフッ
素樹脂を乾燥、硬化させるために、塗装後のローター1
を200℃前後に加熱するためのものである。この乾燥
装置5には、前記加熱装置3と同様の高周波加熱装置が
使用されている。この乾燥装置5の乾燥部8は、吹付け
ノズル4よりワーク1の搬送方向先方に配置してある。
【0020】
【図1の塗装装置の動作例】塗装装置のローターセット
位置Pにおいて移動する搬送体21(本実施例では一本
おきに)にローター1がセットされると、同搬送体21
が個々のローター1を順次加熱装置3の加熱部7側へと
移動させ、最初のローター1が同加熱部7の真下に位置
したところで、一時的に搬送体21が停止してローター
1を加熱部7の真下に停止させる。このとき同加熱部7
が降下して該ローター1の外周に被さり、高周波加熱装
置の電源部10のスイッチが入って加熱部7がローター
1を高周波により100℃前後に加熱する。該ローター
1の加熱が完了すると前記搬送体21は移動を再開し、
加熱の完了したローター1を吹付けノズル4の前へと移
動させ、そこで停止させる。この間にも前記搬送体21
は移動、停止、移動を繰り返し、2番目以降のローター
1を順次加熱装置3の加熱部7で加熱させる。前記吹付
けノズル4の真正面で停止したローター1は回転ベルト
25により図1中の矢印b方向に回転させられ、上下可
動する吹付けノズル4により同ワーク1の全周にフッ素
樹脂が吹付けられる。ローター1への樹脂の吹付けが完
了すると再び搬送体21が移動し、塗装済みのワーク1
を乾燥装置5の乾燥部8側へと移動させ、前記加熱装置
3の加熱部7での加熱と同様にローター1を高周波によ
り加熱し、同ローター1に塗布されている塗料を乾燥・
硬化させる。
【0021】
【発明の実施の形態2】本発明の塗装装置の第2の実施
形態を図3に基づいて詳細に説明する。図3に示す塗装
装置の基本構成は図1に示すものと同一である。異なる
のは2本の吹付けノズル4の間に第1乾燥装置5を設
け、2本の吹付けノズル4よりも搬送方向先方に第2乾
燥装置5を設たことである。この第1乾燥装置5及び第
2乾燥装置5の構造及び作用は、前記図1に示す乾燥装
置5と同一である。
【0022】図3に示す塗装装置では、2本の吹付けノ
ズル4のうちローター1の搬送方向手前の吹付けノズル
4(初段吹付けノズル10)によるローター1への一回
目の塗装が完了すると、搬送体21が、ローター1を第
1乾燥装置5の側へ移動させ、ローター1が第1乾燥装
置5の乾燥部8の真下に位置したころで一時停止する。
このとき乾燥部8によりローター1が高周波加熱され
て、初段吹付けノズル10により塗布されたフッ素樹脂
を乾燥、硬化させる。所定時間経過すると搬送体21が
移動を再開し、ローター1を搬送方向先方の吹付けノズ
ル4(後段吹付けノズル11)の側へ移動させ、ロータ
ー1が後段吹付けノズル11の真正面に位置したところ
で搬送体2は再び一時停止し、その位置で後段吹付けノ
ズル11による2回目の塗装が行なわれる。この2回目
の塗装が完了すると搬送体21が移動を再開して、ロー
ター1を第2乾燥装置5の乾燥部8の側へ移動させ、こ
の第2乾燥装置5の乾燥部8により前記第1乾燥装置5
における場合と同様にローター1を高周波加熱して、同
ローター1に塗布されているフッ素樹脂を乾燥、硬化さ
せる。
【0023】
【発明の実施の形態3】本発明の塗装装置の第3の実施
形態を図4に基づいて詳細に説明する。図4に示す塗装
装置の基本構成は図1に示すものと同一である。異なる
は加熱装置3の加熱部7及び乾燥装置5の乾燥部8を図
4に示すように、例えば、長さ30cm〜40cmのト
ンネル状に形成して、一度に3つのローター1を加熱或
は乾燥可能としたことである。また、夫々の加熱部7及
び乾燥部8の下方には搬送体21に沿って、回転する回
転盤26を有する回転機構を配置してある。回転機構の
回転盤26は、トンネル状の加熱部7及び乾燥部8内の
ローター1が取付けられている搬送体21の側面に接触
回転し、同搬送体21を回転させることにより、そこに
取付けられているローター1を図中の矢印b方向に回転
させるためのものである。これによりトンネル状の加熱
部7及び乾燥部8内のローター1を均一に高周波加熱す
ることが可能となる。尚、吹付けノズル4は3つ配置し
てある。
【0024】図4に示す塗装装置の動作は基本的に図1
に示す塗装装置と同様であるが、図4に示す塗装装置
は、加熱部7及び乾燥部8が3つのローター1を通過可
能であると共に加熱可能なトンネル状であると共に、吹
付けノズル4を3つ配置してあるため、3つのローター
1を加熱部7で加熱中に、先に加熱した3つのローター
1を同時に塗装し、更にその先の塗装済みの3つのロー
ター1を乾燥部8で加熱して先に塗装されたフッ素樹脂
等を乾燥・硬化させる。即ち、加熱・塗装・乾燥の各過
程において、3つのローター1を同時に処理をすること
ができる。もっとも搬送体21により搬送されるロータ
ー1を加熱部7及び乾燥部8で一時停止させることな
く、連続搬送しながらトンネル状の加熱部7及び乾燥部
8を通過するローター1を連続的に加熱することもでき
る。尚、加熱部7及び乾燥部8の全長は前記以外の所望
長に選択することができるが、長くし過ぎると装置全体
が大型化してしまう。従って加熱部7及び乾燥部8の全
長は、同全長を延長することにより同時処理できるロー
ター数の向上と、装置の小型化の要請とを比較して、必
要且つ十分な長さを選択することが望ましい。また、回
転機構は、ローター1を均一に加熱するために、同ロー
ター1を回転させることができるものであれば、図示し
た以外のものとすることもできる。吹付けノズル4の数
は前記以外の所望数とすることができ、この各吹付けノ
ズル4の間に第3、第4の乾燥装置5を設ければ、3回
以上の重ね塗りを1つのラインを1回使用するだけで行
なうこともできる。
【0025】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の塗装装置に
よれば以下の効果がある。 .加熱装置3及び乾燥装置5の双方を高周波加熱装置
としたので、同加熱装置3及び乾燥装置5を吹付けノズ
ル4に近接或は隣接して設置することができ、塗装装置
の小型化が可能となる。従って、狭いスペースでも設置
することができる。 .高周波加熱装置からなる乾燥装置5のみで、ワーク
1に塗布された塗料を十分に乾燥、硬化させることが可
能であるため、従来の塗装装置で必要とされた加熱乾燥
用の炉が不要となり、塗装装置の更なる小型化が可能と
なる。 .ワーク1を搬送体2にセットするだけでその後のワ
ーク1への加熱、塗料の吹付け、塗料の乾燥、硬化が自
動的に行われるので塗装の自動化、スピードアップにつ
ながり、生産性も向上し、引いては生産コストの低減も
可能となる。 .またワーク1の加熱が塗料の吹付けの直前に行われ
るので、塗料吹付けまでにワーク1の温度が殆ど低下せ
ず、またワーク1毎に温度が違うといったこともないの
で、塗装の質が安定する。 .ワーク1を加熱するための大型の加熱器が不要なた
め、装置が小型化できる。 .高周波加熱装置の電源部10が別体になっているの
で、同電源部10を別な部屋に設置すれば、狭いスペー
スでも塗装装置を設置することができる。
【0026】本発明のうち請求項2記載の塗装装置によ
れば上記効果に加えて以下の効果がある。 .加熱装置3の加熱部7と、乾燥装置5の乾燥部8と
を吹き付けノズル4を挟んで設置したので塗装装置を更
に小型化することが可能となる。
【0027】本発明のうち請求項3記載の塗装装置によ
れば上記効果に加えて以下の効果がある。 .請求項1又は請求項2記載の塗装装置において、吹
付けノズル4を高周波加熱されたワーク1に塗料を吹き
付ける初段吹付けノズル10と、塗料が吹き付けられた
塗装済みのワーク1に重ねて塗料を吹き付ける後段吹付
けノズル11とし、後段吹付けノズル11を1以上と
し、これら吹付けノズル10、11を加熱装置3と乾燥
装置5の間に設けたので、重ね塗りを1つのライン上で
連続して行なうことができ、所定厚以上の塗膜を得るた
めに、1つのラインを繰返し使用したり、別のラインを
設ける必要がなくなり生産効率が向上し、コストダウン
が図れる。
【0028】本発明のうち請求項4記載の塗装装置によ
れば上記加果に加えて更に以下の効果がある。 .加熱装置3の加熱部7と乾燥装置5の乾燥部8の双
方又は一方を、一度に2以上のワーク1が通過可能であ
ると共に加熱可能なトンネル状に形成したので、一度に
複数のワークを加熱することができ生産性がさらに向上
し、さらなるコストダウンが図れる。
【0029】本発明のうち請求項5記載の塗装装置によ
れば上記効果に加えて以下の効果がある。 .搬送装置2がワーク1を回転させる回転機構を備え
ているので、ワーク1を均一に加熱することができ塗装
の均質化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装装置の第1の実施形態を示した斜
視図。
【図2】加熱装置3及び乾燥装置5として使用される高
周波加熱装置の一実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の塗装装置の第2の実施形態を示した斜
視図。
【図4】本発明の塗装装置の第3の実施形態を示した斜
視図。
【図5】ローター1の一例を示した斜視図。
【図6】従来の塗装装置の一例を示した斜視図。
【図7】実用新案登録第2512044号に係る塗装装
置を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ワーク 2 搬送装置 3 加熱装置 4 吹付けノズル 5 乾燥装置 7 加熱部 8 乾燥部 10初段吹付けノズル 11後段吹付けノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク(1)を搬送する搬送装置(2)
    と、同搬送装置(2)によって搬送されるワーク(1)
    を加熱する加熱装置(3)と、同加熱装置(3)により
    加熱されたワーク(1)に塗料を吹付ける吹付けノズル
    (4)と、同吹付けノズル(4)によってワーク(1)
    に吹付けられた塗料を乾燥、硬化させる乾燥装置(5)
    とを備えた塗装装置において、加熱装置(3)と乾燥装
    置(5)の双方を高周波加熱装置とし、加熱装置(3)
    の加熱部(7)を吹付けノズル(4)よりも前記搬送方
    向手前に配置し、乾燥装置(5)の乾燥部(8)を吹付
    けノズル(4)よりも搬送方向先方に配置したことを特
    徴とする塗装装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の塗装装置において、加熱装
    置(3)の加熱部(7)と、乾燥装置(5)の乾燥部
    (8)とを吹付けノズル(4)を挟んで設置したことを
    特徴とする塗装装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の塗装装置にお
    いて、吹付けノズル(4)を高周波加熱されたワーク
    (1)に塗料を吹き付ける初段吹付けノズル(10)
    と、塗料が吹き付けられた塗装済みのワーク(1)に重
    ねて塗料を吹き付ける後段吹付けノズル(11)とし、
    後段吹付けノズル(11)を1以上とし、これら吹付け
    ノズル(10、11)を加熱装置(3)と乾燥装置
    (5)の間に設けたことを特徴とする塗装装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の夫々の塗装装
    置において、加熱装置(3)の加熱部(7)と乾燥装置
    (5)の乾燥部(8)の双方又は一方を、一度に2以上
    のワーク(1)が通過可能であると共に加熱可能なトン
    ネル状に形成したことを特徴とする塗装装置。
  5. 【請求項5】搬送装置(2)がワーク(1)を回転させ
    る回転機構を備えたものであることを特徴とする塗装装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006095354A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd シール材塗布装置

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JP2006095354A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd シール材塗布装置
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