JP2512044Y2 - 塗装装置 - Google Patents
塗装装置Info
- Publication number
- JP2512044Y2 JP2512044Y2 JP2752693U JP2752693U JP2512044Y2 JP 2512044 Y2 JP2512044 Y2 JP 2512044Y2 JP 2752693 U JP2752693 U JP 2752693U JP 2752693 U JP2752693 U JP 2752693U JP 2512044 Y2 JP2512044 Y2 JP 2512044Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- rotor
- coating
- spray nozzle
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Spray Control Apparatus (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種ワーク、例えばカ
ーエアコンのコンプレッサーに使用されるローターにフ
ッ素樹脂を吹付け塗装する塗装装置に関するものであ
る。
ーエアコンのコンプレッサーに使用されるローターにフ
ッ素樹脂を吹付け塗装する塗装装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、カーエアコンのコンプレッサーに
は図3に示すようなローターDが組み込まれており、同
ローターDの外周面にはフッ素樹脂が吹付け塗装されて
いる。従来、このローターDにフッ素樹脂を吹付け塗装
する装置としては図4に示すようなものがあった。
は図3に示すようなローターDが組み込まれており、同
ローターDの外周面にはフッ素樹脂が吹付け塗装されて
いる。従来、このローターDにフッ素樹脂を吹付け塗装
する装置としては図4に示すようなものがあった。
【0003】この塗装装置は、図4中の矢印a方向に周
回するチェーンAと、それに一定間隔で且つ図中の矢印
b方向に回転自在になるように取り付けられた先の尖っ
た円柱状の搬送体Bと、前記搬送体Bに着脱自在とした
パイプCと、またチェーンAの周回の途中に搬送体Bに
接触するように設けてその搬送体Bを図中の矢印b方向
に回転させる回転ベルトEと、同回転ベルトEによって
回転させられたローターCにフッ素樹脂を吹付ける吹付
けノズルFと、ローターDに吹付けられたフッ素樹脂を
乾燥、硬化させるヒータGとから構成されている。
回するチェーンAと、それに一定間隔で且つ図中の矢印
b方向に回転自在になるように取り付けられた先の尖っ
た円柱状の搬送体Bと、前記搬送体Bに着脱自在とした
パイプCと、またチェーンAの周回の途中に搬送体Bに
接触するように設けてその搬送体Bを図中の矢印b方向
に回転させる回転ベルトEと、同回転ベルトEによって
回転させられたローターCにフッ素樹脂を吹付ける吹付
けノズルFと、ローターDに吹付けられたフッ素樹脂を
乾燥、硬化させるヒータGとから構成されている。
【0004】この塗装装置で塗装を行うには、先ず塗装
するローターDを図示されていない別の加熱器で100
℃前後に加熱し、その加熱したローターDを加熱器から
何本かまとめて取り出し、同塗装装置のローター取り付
け位置Pにおいて一本一本ローターDの軸を移動する搬
送体BにセットしてあるパイプCに差し込む。そしてチ
ェーンAの周回によりローターDが吹付けノズルFの前
にまで搬送されてくると、そこでチェーンAが一時停止
してローターDも停止する。そのとき前記回転ベルトE
が回転を開始して搬送体Bを回転させ、これに伴ってロ
ーターDが図3中の矢印b方向に回転し、前記吹付けノ
ズルFから噴射されたフッ素樹脂(液状)が同ローター
Dの全周に吹付けられる。このとき吹付けノズルFは自
動的に昇降してローターDの上から下までフッ素樹脂が
吹付けられるようにする。ローターDへのフッ素樹脂の
吹付けが完了すると、チェーンAが周回を再開してロー
ターDをヒータGの中に送り込み、同ヒータGでロータ
ーDのフッ素樹脂が乾燥、硬化させられる。その後、同
ローターDは搬送体Bから外される。
するローターDを図示されていない別の加熱器で100
℃前後に加熱し、その加熱したローターDを加熱器から
何本かまとめて取り出し、同塗装装置のローター取り付
け位置Pにおいて一本一本ローターDの軸を移動する搬
送体BにセットしてあるパイプCに差し込む。そしてチ
ェーンAの周回によりローターDが吹付けノズルFの前
にまで搬送されてくると、そこでチェーンAが一時停止
してローターDも停止する。そのとき前記回転ベルトE
が回転を開始して搬送体Bを回転させ、これに伴ってロ
ーターDが図3中の矢印b方向に回転し、前記吹付けノ
ズルFから噴射されたフッ素樹脂(液状)が同ローター
Dの全周に吹付けられる。このとき吹付けノズルFは自
動的に昇降してローターDの上から下までフッ素樹脂が
吹付けられるようにする。ローターDへのフッ素樹脂の
吹付けが完了すると、チェーンAが周回を再開してロー
ターDをヒータGの中に送り込み、同ヒータGでロータ
ーDのフッ素樹脂が乾燥、硬化させられる。その後、同
ローターDは搬送体Bから外される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記の塗装装置
には下記のような問題があった。 .加熱器からローターDを数本(通常は15本程度)
まとめて取り出し、それらを塗装装置のローター取り付
け位置Pで一本一本搬送体Bに取り付けるため、最初に
搬送体Bに取り付けられたローターDはその温度があま
り低下しないうちにフッ素樹脂が吹付けられるが、それ
以降に順次搬送体Bに取り付けられたローターDは最初
のローターDに比べて少しずつ余分に時間が経過してか
らフッ素樹脂が吹付けられるため、ローターDの温度が
低下する。しかしフッ素樹脂は同ローターDの温度によ
って微妙に付着のし方やのびが変化するため、吹付けノ
ズルFが各ローターDに同じように均等にフッ素樹脂の
吹付けを行っても、塗装のし上がりがローターDによっ
て少しずつ違ったものになってしまい、塗装の質にばら
つきができてしまう。ちなみに、15本のローターDを
加熱器から取り出し、その全てを塗装装置に取り付ける
までには通常約3分の時間が必要で、従って最初に塗装
装置に取り付けられたものと、最後に取り付けられたも
のでは約3分の時間の隔たりが生じてしまう。結局、最
後に取り付けられたローターDに樹脂が吹付けられるこ
ろには同ローターDの温度はかなり低下し、この場合、
同ローターDに吹付けられたフッ素樹脂が液だれすると
いった問題が生じることもある。
には下記のような問題があった。 .加熱器からローターDを数本(通常は15本程度)
まとめて取り出し、それらを塗装装置のローター取り付
け位置Pで一本一本搬送体Bに取り付けるため、最初に
搬送体Bに取り付けられたローターDはその温度があま
り低下しないうちにフッ素樹脂が吹付けられるが、それ
以降に順次搬送体Bに取り付けられたローターDは最初
のローターDに比べて少しずつ余分に時間が経過してか
らフッ素樹脂が吹付けられるため、ローターDの温度が
低下する。しかしフッ素樹脂は同ローターDの温度によ
って微妙に付着のし方やのびが変化するため、吹付けノ
ズルFが各ローターDに同じように均等にフッ素樹脂の
吹付けを行っても、塗装のし上がりがローターDによっ
て少しずつ違ったものになってしまい、塗装の質にばら
つきができてしまう。ちなみに、15本のローターDを
加熱器から取り出し、その全てを塗装装置に取り付ける
までには通常約3分の時間が必要で、従って最初に塗装
装置に取り付けられたものと、最後に取り付けられたも
のでは約3分の時間の隔たりが生じてしまう。結局、最
後に取り付けられたローターDに樹脂が吹付けられるこ
ろには同ローターDの温度はかなり低下し、この場合、
同ローターDに吹付けられたフッ素樹脂が液だれすると
いった問題が生じることもある。
【0006】.加熱されたローターDは作業員が手袋
等をして加熱器から取り出したり、搬送体Bに取り付け
たりするが、ローターDの温度は100℃前後の高温で
あるため、作業中に作業員がやけどをする恐れがある。
また、そのために注意をしながら作業をすると、作業ス
ピードが遅くなってしまい、結局前記のような問題が
拡大されてしまう。またローターDを加熱する加熱器を
塗装装置の近くに設置しなければならないが、同加熱器
はかなり大型であるため、広いスペースが必要となる。
等をして加熱器から取り出したり、搬送体Bに取り付け
たりするが、ローターDの温度は100℃前後の高温で
あるため、作業中に作業員がやけどをする恐れがある。
また、そのために注意をしながら作業をすると、作業ス
ピードが遅くなってしまい、結局前記のような問題が
拡大されてしまう。またローターDを加熱する加熱器を
塗装装置の近くに設置しなければならないが、同加熱器
はかなり大型であるため、広いスペースが必要となる。
【0007】本考案の目的は、塗装のばらつきがなく、
またエキだれ等の問題も起きない塗装装置を提供するこ
とにある。
またエキだれ等の問題も起きない塗装装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の塗装装置は図1
に示すように、ワーク1を搬送する搬送装置2と、同搬
送装置2によって搬送される加熱済のワーク1に塗料を
吹付ける吹付けノズル3と、同吹付けノズル3によって
塗料が吹付けられたワーク1の塗料を乾燥、硬化させる
乾燥部4とを備えた塗装装置において、前記吹付けノズ
ル3より搬送方向手前側にワーク1を加熱する高周波加
熱装置5の加熱部6を設け、同加熱部6はワーク1より
も径の大きいリング状に形成され、同加熱部6は降下時
にワーク1の外周に被さり、上昇時に同ワーク1から外
れるように昇降可能としたことを特徴とするものであ
る。
に示すように、ワーク1を搬送する搬送装置2と、同搬
送装置2によって搬送される加熱済のワーク1に塗料を
吹付ける吹付けノズル3と、同吹付けノズル3によって
塗料が吹付けられたワーク1の塗料を乾燥、硬化させる
乾燥部4とを備えた塗装装置において、前記吹付けノズ
ル3より搬送方向手前側にワーク1を加熱する高周波加
熱装置5の加熱部6を設け、同加熱部6はワーク1より
も径の大きいリング状に形成され、同加熱部6は降下時
にワーク1の外周に被さり、上昇時に同ワーク1から外
れるように昇降可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本考案の塗装装置では、搬送装置2にワーク1
をセットすると、同ワーク1が高周波加熱装置5の下へ
と移動させられ、次に同装置5の加熱部部6が降下して
ワーク1の外周に被さり、同ワーク1を所定の温度に加
熱する。加熱が完了すると前記加熱部6が上昇してワー
ク1から外れ、さらにワーク1は搬送体2によって吹付
けノズル3へと移動させられ、そこで吹付けノズル3に
よりワーク1に塗料が吹付けされる。塗料の吹付けが終
わったワーク1は再び搬送装置2により搬送され、つづ
く乾燥部4により塗料の乾燥、硬化が行われる。このよ
うに同塗装装置では、ワーク1をセットするとその後の
同ワーク1への加熱、塗料の吹付け、塗料の乾燥・硬化
が自動的に行われるので便利であり、またワーク1は加
熱部6で加熱された後すぐに吹付けノズル3により塗料
が吹付けられるので塗料の吹付けまでに同ワーク1が冷
えてしまうようなこともなく、また塗料吹付け時の温度
がワーク1毎に異なるというような問題も起きない。
をセットすると、同ワーク1が高周波加熱装置5の下へ
と移動させられ、次に同装置5の加熱部部6が降下して
ワーク1の外周に被さり、同ワーク1を所定の温度に加
熱する。加熱が完了すると前記加熱部6が上昇してワー
ク1から外れ、さらにワーク1は搬送体2によって吹付
けノズル3へと移動させられ、そこで吹付けノズル3に
よりワーク1に塗料が吹付けされる。塗料の吹付けが終
わったワーク1は再び搬送装置2により搬送され、つづ
く乾燥部4により塗料の乾燥、硬化が行われる。このよ
うに同塗装装置では、ワーク1をセットするとその後の
同ワーク1への加熱、塗料の吹付け、塗料の乾燥・硬化
が自動的に行われるので便利であり、またワーク1は加
熱部6で加熱された後すぐに吹付けノズル3により塗料
が吹付けられるので塗料の吹付けまでに同ワーク1が冷
えてしまうようなこともなく、また塗料吹付け時の温度
がワーク1毎に異なるというような問題も起きない。
【0010】
【実施例】本考案の塗装装置の実施例を図1、2に基づ
いて詳細に説明する。図1に示す1は自動車用エアコン
のコンプレッサーに組み込まれているローター(ワー
ク)であり、円筒形状の本体1aの軸方向両端からは回
転軸1bが突出している(図3のローターと同じもので
ある)。
いて詳細に説明する。図1に示す1は自動車用エアコン
のコンプレッサーに組み込まれているローター(ワー
ク)であり、円筒形状の本体1aの軸方向両端からは回
転軸1bが突出している(図3のローターと同じもので
ある)。
【0011】図1に示す2は前記ローター1を搬送する
搬送装置である。この装置は、図中の矢印a方向に周回
するチェーン20の回りに先の尖った円柱状に形成され
た搬送体21が図中の矢印b方向に回転自在に且つ間隔
をあけて複数取り付けられおり、前記搬送体21の先端
には一つおきに金属パイプ22が取り付けられ、さらに
金属パイプ22には前記ローター1の回転軸1bが差し
込まれている。前記搬送体21に取り付けられたロータ
ー1はチェーン20と共に矢印a方向に移動しながら、
以下に説明する高周波加熱装置5、吹付けノズル3、乾
燥部4を順に通過する。
搬送装置である。この装置は、図中の矢印a方向に周回
するチェーン20の回りに先の尖った円柱状に形成され
た搬送体21が図中の矢印b方向に回転自在に且つ間隔
をあけて複数取り付けられおり、前記搬送体21の先端
には一つおきに金属パイプ22が取り付けられ、さらに
金属パイプ22には前記ローター1の回転軸1bが差し
込まれている。前記搬送体21に取り付けられたロータ
ー1はチェーン20と共に矢印a方向に移動しながら、
以下に説明する高周波加熱装置5、吹付けノズル3、乾
燥部4を順に通過する。
【0012】図1に示す3は吹付けノズルであり、前記
搬送装置2の搬送路の途中に間隔をあけて2本配置され
ている(図示されていないが各吹付けノズル3は上下に
も往復可動できるようになっている)。この吹付けノズ
ル3には給液チューブ23が取り付けられており、同チ
ューブ23に送られたフッ素樹脂がノズルの先端から霧
状に噴射されるようになっている。また、この吹付けノ
ズル3の下側の搬送装置2の搬送路脇には同搬送路に沿
って回転ベルト25が設置されており、同回転ベルト2
5は、そこを通過する搬送体21の側面と接触して同搬
送体21を図中の矢印b方向に回転させることができる
ようにしてある。
搬送装置2の搬送路の途中に間隔をあけて2本配置され
ている(図示されていないが各吹付けノズル3は上下に
も往復可動できるようになっている)。この吹付けノズ
ル3には給液チューブ23が取り付けられており、同チ
ューブ23に送られたフッ素樹脂がノズルの先端から霧
状に噴射されるようになっている。また、この吹付けノ
ズル3の下側の搬送装置2の搬送路脇には同搬送路に沿
って回転ベルト25が設置されており、同回転ベルト2
5は、そこを通過する搬送体21の側面と接触して同搬
送体21を図中の矢印b方向に回転させることができる
ようにしてある。
【0013】図1に示す4はヒータであり、前記吹付け
ノズル3より先方の搬送路上に設置されている。この乾
燥部4は吹付けノズル3によってフッ素樹脂が吹付けら
れたローター1を加熱し、そのフッ素樹脂を乾燥、硬化
させるためのものである。
ノズル3より先方の搬送路上に設置されている。この乾
燥部4は吹付けノズル3によってフッ素樹脂が吹付けら
れたローター1を加熱し、そのフッ素樹脂を乾燥、硬化
させるためのものである。
【0014】図1に示す5は高周波加熱装置であり、前
記吹付けノズル3より手前側の搬送路上に設置されてい
る。この高周波加熱装置5は、図2に示されるように電
源部10と発振部11とマッチング部12と加熱部6と
で構成されており、電源部10は、発振部11とマッチ
ング部12と加熱部6とで構成される加熱装置14と独
立している。
記吹付けノズル3より手前側の搬送路上に設置されてい
る。この高周波加熱装置5は、図2に示されるように電
源部10と発振部11とマッチング部12と加熱部6と
で構成されており、電源部10は、発振部11とマッチ
ング部12と加熱部6とで構成される加熱装置14と独
立している。
【0015】前記電源部10は3相、200Vの交流を
350Vの直流に変換して出力する回路であり、同電源
部10は図示されていないコントローラにより出力する
電流や電圧を所望の値に調整することができるようにな
っている。
350Vの直流に変換して出力する回路であり、同電源
部10は図示されていないコントローラにより出力する
電流や電圧を所望の値に調整することができるようにな
っている。
【0016】前記発振部11は電源部10が出力したD
C350Vの電流を200KHzの高周波に変換する回
路で、同発振部11より出力される高周波はマッチング
部(整合部ともいう)12によりインピーダンスのマッ
チングが取られ、さらにマッチング部12から出力され
る高周波がリング状の高周波コイル(加熱部)6に出力
されるようになっている。
C350Vの電流を200KHzの高周波に変換する回
路で、同発振部11より出力される高周波はマッチング
部(整合部ともいう)12によりインピーダンスのマッ
チングが取られ、さらにマッチング部12から出力され
る高周波がリング状の高周波コイル(加熱部)6に出力
されるようになっている。
【0017】前記高周波コイル6は図1に示されるよう
に搬送装置2の上方に配置されており、同高周波コイル
6は図示されていない昇降装置により上下可動できるよ
うになっている。
に搬送装置2の上方に配置されており、同高周波コイル
6は図示されていない昇降装置により上下可動できるよ
うになっている。
【0018】
【図1の塗装装置の動作例】塗装装置のローター取り付
け位置Pにおいて移動する搬送体21(本実施例では一
本おきに)にローター1がセットされると、同搬送体2
1が個々のワーク1を順次高周波加熱装置5の加熱部6
側へと移動させると共に、最初のローター1が加熱部6
の真下に位置したところで、一時的に搬送体21が停止
してそのローター1を高周波加熱装置5の加熱部6の下
に停止させる。すると同加熱部6が降下して該ローター
1の外周に覆い被さり、高周波加熱装置5の電源部10
のスイッチが入って加熱部6がローター1を高周波で1
00℃前後に加熱する。該ローター1の加熱が完了する
と、前記加熱部6が上昇してローター1から抜ける。続
いて、前記搬送体21が移動を再開し、加熱の完了した
ローター1を吹付けノズル3の前へと移動させ、そこで
停止させる。この間にも前記搬送体21は移動、停止、
移動を繰り返し、2番目以降のローター1を順次高周波
加熱装置5の加熱部6で加熱させる。前記吹付けノズル
3の真正面で停止したローター1は回転ベルト25によ
り図1中の矢印b方向に回転させられ、上下可動する吹
付けノズル3により同ワーク1の全周にフッ素樹脂が吹
付けられる。ワーク1への樹脂の吹付けが完了すると、
再び搬送体21が可動し、そのワーク1を乾燥部4へと
移動させ、ワーク1の塗料を乾燥・硬化させる。
け位置Pにおいて移動する搬送体21(本実施例では一
本おきに)にローター1がセットされると、同搬送体2
1が個々のワーク1を順次高周波加熱装置5の加熱部6
側へと移動させると共に、最初のローター1が加熱部6
の真下に位置したところで、一時的に搬送体21が停止
してそのローター1を高周波加熱装置5の加熱部6の下
に停止させる。すると同加熱部6が降下して該ローター
1の外周に覆い被さり、高周波加熱装置5の電源部10
のスイッチが入って加熱部6がローター1を高周波で1
00℃前後に加熱する。該ローター1の加熱が完了する
と、前記加熱部6が上昇してローター1から抜ける。続
いて、前記搬送体21が移動を再開し、加熱の完了した
ローター1を吹付けノズル3の前へと移動させ、そこで
停止させる。この間にも前記搬送体21は移動、停止、
移動を繰り返し、2番目以降のローター1を順次高周波
加熱装置5の加熱部6で加熱させる。前記吹付けノズル
3の真正面で停止したローター1は回転ベルト25によ
り図1中の矢印b方向に回転させられ、上下可動する吹
付けノズル3により同ワーク1の全周にフッ素樹脂が吹
付けられる。ワーク1への樹脂の吹付けが完了すると、
再び搬送体21が可動し、そのワーク1を乾燥部4へと
移動させ、ワーク1の塗料を乾燥・硬化させる。
【0019】
【考案の効果】本考案の塗装装置によれば以下の効果が
ある。 .ワーク1を搬送体2にセットするだけでその後のワ
ーク1への加熱、塗料の吹付け、塗料の乾燥、硬化が自
動的に行われるので塗装の自動化、スピードアップにつ
ながり、生産性も向上する。 .またワーク1の加熱が塗料の吹付けの直前に行われ
るので、塗料吹付けまでにワーク1の温度が殆ど低下せ
ず、またワーク1毎に温度が違うといったこともないの
で、塗装の質が安定する。 .高周波加熱装置5の加熱部6がワーク1の外周に被
さり、同ワーク1の全体を均一に加熱するので、塗料が
ワーク1に均一に付着するようになり、液だれ等の問題
も起きない。 .ワーク1を加熱するための大型の加熱器が不要なた
め、装置が小型化できる。 .高周波加熱装置5の電源部10が別体になっている
ので、同電源部10を別な部屋に設置すれば、狭いスペ
ースにも塗装装置を設置することができる。
ある。 .ワーク1を搬送体2にセットするだけでその後のワ
ーク1への加熱、塗料の吹付け、塗料の乾燥、硬化が自
動的に行われるので塗装の自動化、スピードアップにつ
ながり、生産性も向上する。 .またワーク1の加熱が塗料の吹付けの直前に行われ
るので、塗料吹付けまでにワーク1の温度が殆ど低下せ
ず、またワーク1毎に温度が違うといったこともないの
で、塗装の質が安定する。 .高周波加熱装置5の加熱部6がワーク1の外周に被
さり、同ワーク1の全体を均一に加熱するので、塗料が
ワーク1に均一に付着するようになり、液だれ等の問題
も起きない。 .ワーク1を加熱するための大型の加熱器が不要なた
め、装置が小型化できる。 .高周波加熱装置5の電源部10が別体になっている
ので、同電源部10を別な部屋に設置すれば、狭いスペ
ースにも塗装装置を設置することができる。
【図1】本考案の塗装装置の一実施例を示した斜視図。
【図2】図1の塗装装置に取り付けられる高周波加熱装
置の一実施例を示すブロック図。
置の一実施例を示すブロック図。
【図3】ローターの一例を示す斜視図。
【図4】従来の塗装装置の一実施例を示した斜視図。
1 ワーク 2 搬送装置 3 吹付けノズル 4 乾燥部 5 高周波加熱装置 6 加熱部
Claims (1)
- 【請求項1】 ワーク1を搬送する搬送装置2と、同搬
送装置2によって搬送される加熱済のワーク1に塗料を
吹付ける吹付けノズル3と、同吹付けノズル3によって
塗料が吹付けられたワーク1の塗料を乾燥、硬化させる
乾燥部4とを備えた塗装装置において、前記吹付けノズ
ル3より搬送方向手前側にワーク1を加熱する高周波加
熱装置5の加熱部6を設け、同加熱部6はワーク1より
も径の大きいリング状に形成され、同加熱部6は降下時
にワーク1の外周に被さり、上昇時に同ワーク1から外
れるように昇降可能としたことを特徴とする塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2752693U JP2512044Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2752693U JP2512044Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681656U JPH0681656U (ja) | 1994-11-22 |
JP2512044Y2 true JP2512044Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=12223571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2752693U Expired - Lifetime JP2512044Y2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512044Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000030766A1 (fr) * | 1998-11-25 | 2000-06-02 | Surfcoat Co., Ltd. | Procede et dispositif d'impression ou de revetement |
JP2002126584A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-08 | Yoshino Kosakusho:Kk | 鋼製ワークの塗装装置並びに鋼製ワークの塗装方法 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP2752693U patent/JP2512044Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000030766A1 (fr) * | 1998-11-25 | 2000-06-02 | Surfcoat Co., Ltd. | Procede et dispositif d'impression ou de revetement |
JP2002126584A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-08 | Yoshino Kosakusho:Kk | 鋼製ワークの塗装装置並びに鋼製ワークの塗装方法 |
JP4609785B2 (ja) * | 2000-10-24 | 2011-01-12 | 株式会社吉野工作所 | 鋼製ワークの塗装装置並びに鋼製ワークの塗装方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681656U (ja) | 1994-11-22 |
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