JP2510364B2 - 長尺線条材料の塗装方法及び塗装設備 - Google Patents
長尺線条材料の塗装方法及び塗装設備Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺線条材料の塗装方
法及び塗装設備に関し、詳細には、土木、建築材料ある
いは電線等の如く、長尺で重量を有する線材や条材（即
ち、長尺線条材料）に対する連続的且つ自動的な塗装方
法及び塗装設備に関する。
法及び塗装設備に関し、詳細には、土木、建築材料ある
いは電線等の如く、長尺で重量を有する線材や条材（即
ち、長尺線条材料）に対する連続的且つ自動的な塗装方
法及び塗装設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ケーブル或いは桁材、ワイヤ等の
如き長尺線条材料の塗装技術においてインライン化され
たものはない。類似技術としては下記の如き現場施工タ
イプの塗装技術がある。即ち、この塗装技術は橋梁に取
付けられたケーブルの塗装技術が代表的なものであり、
その塗装装置としては洗浄機、塗布機、焼付機が各々、
単体の装置として構成されものが使用され、これらはい
づれも現場施工用の機器である。通常、現場のケーブル
には軸力が導入されているので、該ケーブルに上記装置
を載せ、別途駆動用装置により走行させ、塗装施工を行
っている。そのため、この塗装技術は、処理工程（洗
浄、塗布、焼付）毎に各装置をケーブルに載せ替える必
要があり、この載せ替えはそれ自体が大変面倒であると
共に施工時間が長くなる原因になっている。又、塗装施
工の作業性が悪くて塗装品質も不充分になりがちである
という問題点が潜在している。
如き長尺線条材料の塗装技術においてインライン化され
たものはない。類似技術としては下記の如き現場施工タ
イプの塗装技術がある。即ち、この塗装技術は橋梁に取
付けられたケーブルの塗装技術が代表的なものであり、
その塗装装置としては洗浄機、塗布機、焼付機が各々、
単体の装置として構成されものが使用され、これらはい
づれも現場施工用の機器である。通常、現場のケーブル
には軸力が導入されているので、該ケーブルに上記装置
を載せ、別途駆動用装置により走行させ、塗装施工を行
っている。そのため、この塗装技術は、処理工程（洗
浄、塗布、焼付）毎に各装置をケーブルに載せ替える必
要があり、この載せ替えはそれ自体が大変面倒であると
共に施工時間が長くなる原因になっている。又、塗装施
工の作業性が悪くて塗装品質も不充分になりがちである
という問題点が潜在している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記ケーブルの如き長
尺線条材料の塗装に際し、橋梁等の現場構造物に取付け
られる前に、現場で或いは工場で塗装施工し得るように
すれば、施工時間の短縮、作業性及び塗装品質の改善を
図ることができる。このとき、塗装施工をインライン化
して連続塗装施工し得るようにすれば更に良い。そのた
めには、洗浄装置、塗布装置、焼付装置等の各装置を連
続配置して塗装を行えばよい。
尺線条材料の塗装に際し、橋梁等の現場構造物に取付け
られる前に、現場で或いは工場で塗装施工し得るように
すれば、施工時間の短縮、作業性及び塗装品質の改善を
図ることができる。このとき、塗装施工をインライン化
して連続塗装施工し得るようにすれば更に良い。そのた
めには、洗浄装置、塗布装置、焼付装置等の各装置を連
続配置して塗装を行えばよい。
【０００４】しかしながら、単に各装置を連続配置する
だけでは、下記の如き問題点が生じてくる。即ち、一般
的に、ケーブル等の線条材料はポリエチレンが被覆され
ており、その表面に塗装される。該塗装には下地塗装工
程と上塗り工程とが必要であり、それらには同一設備が
使用でき、各装置を連続配置すると各々の塗装工程は連
続的に行い得る。しかし、単に各装置を連続配置するだ
けであって各装置が固定されていると、最大数10トンあ
るいは長さ数百ｍに達するケーブルを設備の入口〜出口
間で反転横待ちしなければならず、それに大変な作業及
び時間を要するという問題点がある。
だけでは、下記の如き問題点が生じてくる。即ち、一般
的に、ケーブル等の線条材料はポリエチレンが被覆され
ており、その表面に塗装される。該塗装には下地塗装工
程と上塗り工程とが必要であり、それらには同一設備が
使用でき、各装置を連続配置すると各々の塗装工程は連
続的に行い得る。しかし、単に各装置を連続配置するだ
けであって各装置が固定されていると、最大数10トンあ
るいは長さ数百ｍに達するケーブルを設備の入口〜出口
間で反転横待ちしなければならず、それに大変な作業及
び時間を要するという問題点がある。
【０００５】又、円形もしくは多角形断面を有するケー
ブル等の線条材料を、効果的に吹付け等による塗布処
理、加熱炉による熱処理（焼付）を行う際には、塗装ム
ラや焼付ムラの防止等のために、各装置内でケーブルが
定位置にあるようにすることが必要である。しかし、ケ
ーブル自重は 100kg／ｍ以上に達し、５ｍ以上の塗装設
備にケーブルを、中間支持することなしに通過させる
と、多量のたわみが不規則に発生し、塗布装置、焼付装
置等の各装置内のケーブル位置を定められないという問
題点が生じてくる。この対策として、各装置をケーブル
の動き（たわみ）に追従させるようにすることが考えら
れ、これは不可能なことではないが、そのためには複雑
で高価な機構が必要となる。
ブル等の線条材料を、効果的に吹付け等による塗布処
理、加熱炉による熱処理（焼付）を行う際には、塗装ム
ラや焼付ムラの防止等のために、各装置内でケーブルが
定位置にあるようにすることが必要である。しかし、ケ
ーブル自重は 100kg／ｍ以上に達し、５ｍ以上の塗装設
備にケーブルを、中間支持することなしに通過させる
と、多量のたわみが不規則に発生し、塗布装置、焼付装
置等の各装置内のケーブル位置を定められないという問
題点が生じてくる。この対策として、各装置をケーブル
の動き（たわみ）に追従させるようにすることが考えら
れ、これは不可能なことではないが、そのためには複雑
で高価な機構が必要となる。
【０００６】本発明は前記の問題点を解消し、長尺で重
量の大きい線条材料に対し、簡易に反復して塗装を施す
方法および装置を提供することを目的としている。
量の大きい線条材料に対し、簡易に反復して塗装を施す
方法および装置を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、長尺線条材料
の塗装には、塗装処理の順序と被塗装物（長尺線条材
料）の相対的位置関係を一致させればよいことを知見
し、本発明を完成するに至った。
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、長尺線条材料
の塗装には、塗装処理の順序と被塗装物（長尺線条材
料）の相対的位置関係を一致させればよいことを知見
し、本発明を完成するに至った。
【０００８】即ち、本発明は、塗装設備を構成する中で
主要な装置である塗布装置、熱風乾燥炉等の如き乾燥装
置、焼付炉等の如き焼付装置（以降、主要３装置とい
う）をターンテーブル上に配し、長尺の線条材料の移動
方向に合わせて容易に作業方向を反転可能とし、反復塗
装を施すことを可能としたものである。
主要な装置である塗布装置、熱風乾燥炉等の如き乾燥装
置、焼付炉等の如き焼付装置（以降、主要３装置とい
う）をターンテーブル上に配し、長尺の線条材料の移動
方向に合わせて容易に作業方向を反転可能とし、反復塗
装を施すことを可能としたものである。
【０００９】又、上記主要３装置を設けたターンテーブ
ルの前後にケーブル連続駆動装置を配し、たわみが発生
した際には、両者の駆動速度を僅かに変えてケーブルに
張力を与えることにより、たわみ防止の制御を可能とし
た。尚、たわみが一定範囲に収まった後には両連続駆動
装置を完全に同調させ、同速度で駆動させる。この一連
の操作は容易で頻度も少ないことから充分に手動操作が
可能である。
ルの前後にケーブル連続駆動装置を配し、たわみが発生
した際には、両者の駆動速度を僅かに変えてケーブルに
張力を与えることにより、たわみ防止の制御を可能とし
た。尚、たわみが一定範囲に収まった後には両連続駆動
装置を完全に同調させ、同速度で駆動させる。この一連
の操作は容易で頻度も少ないことから充分に手動操作が
可能である。
【００１０】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明におい
ては、下地塗装と上塗り塗装を２回塗りする場合は、同
一設備を効率的に使用することとし、塗装設備の主要３
装置（塗布装置、乾燥装置及び焼付装置）をターンテー
ブル上に配置して、下地塗り作業後、上塗り作業前にタ
ーンテーブルを 180°回転することにより、重量物であ
るケーブルの反転・横待ち作業を省略できる。即ち、下
記のように操作を行えばよい。
ては、下地塗装と上塗り塗装を２回塗りする場合は、同
一設備を効率的に使用することとし、塗装設備の主要３
装置（塗布装置、乾燥装置及び焼付装置）をターンテー
ブル上に配置して、下地塗り作業後、上塗り作業前にタ
ーンテーブルを 180°回転することにより、重量物であ
るケーブルの反転・横待ち作業を省略できる。即ち、下
記のように操作を行えばよい。
【００１１】 ケーブル搬送方向 往路： → 下地塗布 → 乾燥 → 焼付 → ケーブル搬送方向 復路： ← 焼付 ← 乾燥 ← 上塗り塗布
【００１２】又、３回塗りする場合は、上記の要領で２
回塗りした後、３回目塗装前にターンテーブルを 180°
回転し、ケーブル搬送方向を逆転して、３回目の塗装を
行えばよく、ケーブルの反転・横待ちをしなくてもよく
なる。４回以上の塗装の場合でも、上記と同様に行えば
よく、簡易に反復して塗装を施し得るようになる。
回塗りした後、３回目塗装前にターンテーブルを 180°
回転し、ケーブル搬送方向を逆転して、３回目の塗装を
行えばよく、ケーブルの反転・横待ちをしなくてもよく
なる。４回以上の塗装の場合でも、上記と同様に行えば
よく、簡易に反復して塗装を施し得るようになる。
【００１３】ところで、長尺線条材料の外表面塗装にお
いては、塗膜乾燥までに何物にも非接触であることが要
求されるが、単位長さあたりの質量が大きいケーブルで
は、自重によりたわみが発生する。このたわみの発生程
度は、被塗装品の支持状況の変化により、予期し難いも
のであり、従って、たわみ防止対策やたわみ矯正策を講
じておかなければ、装置内面等に接触して疵が生じ、
又、接触しなくても定位置を通らず、塗装ムラや焼付ム
ラが生じるという問題点が潜在することになる。
いては、塗膜乾燥までに何物にも非接触であることが要
求されるが、単位長さあたりの質量が大きいケーブルで
は、自重によりたわみが発生する。このたわみの発生程
度は、被塗装品の支持状況の変化により、予期し難いも
のであり、従って、たわみ防止対策やたわみ矯正策を講
じておかなければ、装置内面等に接触して疵が生じ、
又、接触しなくても定位置を通らず、塗装ムラや焼付ム
ラが生じるという問題点が潜在することになる。
【００１４】本発明はかかる問題点を解決するため、下
記の如くたわみを確実に且つ比較的容易に矯正し得るよ
うにしている。即ち、本発明では、塗装〜焼付・冷却装
置の前後にケーブル連続駆動装置を設置することによ
り、たわみの程度を制御し、均一で効率的な処理を、簡
単な操作により可能としている。
記の如くたわみを確実に且つ比較的容易に矯正し得るよ
うにしている。即ち、本発明では、塗装〜焼付・冷却装
置の前後にケーブル連続駆動装置を設置することによ
り、たわみの程度を制御し、均一で効率的な処理を、簡
単な操作により可能としている。
【００１５】
【実施例】本発明の実施例を説明する。図１に断面を示
したような吊構造物用ケーブルのポリエチレン被覆表面
に塗装を行った。対象としたケーブルは、いづれも７mm
φの亜鉛めっき鋼線の束にポリエチレンを被覆したもの
であるが、構成素線数（鋼線の本数）やケーブル径等を
下記の如き範囲で変化させた。即ち、構成素線数は19〜
421 本、ケーブル外径は45〜180mm であり、それに応じ
て重量は 6.5〜135.5 Kg／ｍの範囲で変化する。
したような吊構造物用ケーブルのポリエチレン被覆表面
に塗装を行った。対象としたケーブルは、いづれも７mm
φの亜鉛めっき鋼線の束にポリエチレンを被覆したもの
であるが、構成素線数（鋼線の本数）やケーブル径等を
下記の如き範囲で変化させた。即ち、構成素線数は19〜
421 本、ケーブル外径は45〜180mm であり、それに応じ
て重量は 6.5〜135.5 Kg／ｍの範囲で変化する。
【００１６】図２の(a) に示すように、ケーブル進行方
向に第１ケーブル連続駆動装置１、第１洗浄・冷却装置
２を配し、塗装ブース３、乾燥炉４、焼付炉５を直線上
に載置したターンテーブル６に続いて、第２洗浄・冷却
装置７、第２ケーブル連続駆動装置８を配置した塗装ラ
インにより、前処理でポリエチレン被覆を施したケーブ
ルに対しプライマー処理を下記の如く施す。
向に第１ケーブル連続駆動装置１、第１洗浄・冷却装置
２を配し、塗装ブース３、乾燥炉４、焼付炉５を直線上
に載置したターンテーブル６に続いて、第２洗浄・冷却
装置７、第２ケーブル連続駆動装置８を配置した塗装ラ
インにより、前処理でポリエチレン被覆を施したケーブ
ルに対しプライマー処理を下記の如く施す。
【００１７】即ち、第１ケーブル連続駆動装置１により
ケーブルを送り出し、第１洗浄・冷却装置２によりケー
ブル表面の洗浄をする。次に、ターンテーブル６上の塗
装ブース３において、ケーブルのポリエチレン被覆上に
下塗り塗料（プライマー）を吹付けし、引続いて乾燥炉
４で乾燥、焼付炉５で焼付けを行う。焼付炉を出たケー
ブルは第２洗浄・冷却装置７中で冷却され、第２ケーブ
ル連続駆動装置８により引取られてケーブル展開ライン
へ送り出される。この間、塗装中のケーブルに自重によ
るたわみが生じたときは、送り出し側のケーブル連続駆
動装置１よりも引き取り側のケーブル連続駆動装置８の
速度を早めとし、ケーブルに張力を加えてたわみを解消
させるように操作する。
ケーブルを送り出し、第１洗浄・冷却装置２によりケー
ブル表面の洗浄をする。次に、ターンテーブル６上の塗
装ブース３において、ケーブルのポリエチレン被覆上に
下塗り塗料（プライマー）を吹付けし、引続いて乾燥炉
４で乾燥、焼付炉５で焼付けを行う。焼付炉を出たケー
ブルは第２洗浄・冷却装置７中で冷却され、第２ケーブ
ル連続駆動装置８により引取られてケーブル展開ライン
へ送り出される。この間、塗装中のケーブルに自重によ
るたわみが生じたときは、送り出し側のケーブル連続駆
動装置１よりも引き取り側のケーブル連続駆動装置８の
速度を早めとし、ケーブルに張力を加えてたわみを解消
させるように操作する。
【００１８】上記プライマー処理工程が終了した段階
で、図２の(b) のようにターンテーブル６を 180°回転
し、次いで各ケーブル連続駆動装置の送り方向も逆転し
て、プライマー処理を終了したケーブルに上塗りの着色
コーティング処理を実施する。この上塗り工程は、プラ
イマー処理の場合に対してケーブルの移動方向が逆とな
るのみで、塗布・乾燥・焼付の各工程は前記プライマー
処理の場合と同様に行われる。
で、図２の(b) のようにターンテーブル６を 180°回転
し、次いで各ケーブル連続駆動装置の送り方向も逆転し
て、プライマー処理を終了したケーブルに上塗りの着色
コーティング処理を実施する。この上塗り工程は、プラ
イマー処理の場合に対してケーブルの移動方向が逆とな
るのみで、塗布・乾燥・焼付の各工程は前記プライマー
処理の場合と同様に行われる。
【００１９】ターンテーブルは、図３の(a), (b)のよう
にライン上に設けてもよく、図４の(a), (b), (c),
(d), (e) におけるようにライン外に引出して回転させ
るようにしてもよい。
にライン上に設けてもよく、図４の(a), (b), (c),
(d), (e) におけるようにライン外に引出して回転させ
るようにしてもよい。
【００２０】前記ターンテーブル上の塗装ブース３、乾
燥炉４及び焼付炉５には必要なダクトを取付け、ターン
テーブルが回転してそれらの位置が逆転してもそれぞれ
のダクトに接続可能とされている。
燥炉４及び焼付炉５には必要なダクトを取付け、ターン
テーブルが回転してそれらの位置が逆転してもそれぞれ
のダクトに接続可能とされている。
【００２１】尚、図２において、９は塗装ブース３、乾
燥炉４、焼付炉５に管接続された脱臭炉、10は乾燥炉４
に管接続された熱風発生機、11は塗料タンク、12は塗料
供給量を調整するためのレギュレータ、13は塗装ブース
３へ塗料を送給するためのコンプレッサーを示すもので
ある。図３において、14は着色コーティング時に接続す
る電気配線コンセント、15はプライマー処理時に接続す
る電気配線コンセント、16は電気配線コネクター、17は
開閉弁、18は排気ダクト、18ａは排気ダクトの接続部ａ
（プライマー処理時：IR炉，乾燥炉、着色コーティング
時：塗装ブースに接続）、18ｂは排気ダクトの接続部ｂ
（プライマー処理時：塗装ブース、着色コーティング
時：IR炉，乾燥炉に接続）、P1は着色コーティング時の
ケーブル進行方向、P2はプライマー処理時のケーブル進
行方向を示すものである。図４において、19は後設備、
20は前設備、21は横移動用ローラ、22はベースを示し、
ＡはIR炉側、Ｂは塗装ブース側であることを示すもので
ある。
燥炉４、焼付炉５に管接続された脱臭炉、10は乾燥炉４
に管接続された熱風発生機、11は塗料タンク、12は塗料
供給量を調整するためのレギュレータ、13は塗装ブース
３へ塗料を送給するためのコンプレッサーを示すもので
ある。図３において、14は着色コーティング時に接続す
る電気配線コンセント、15はプライマー処理時に接続す
る電気配線コンセント、16は電気配線コネクター、17は
開閉弁、18は排気ダクト、18ａは排気ダクトの接続部ａ
（プライマー処理時：IR炉，乾燥炉、着色コーティング
時：塗装ブースに接続）、18ｂは排気ダクトの接続部ｂ
（プライマー処理時：塗装ブース、着色コーティング
時：IR炉，乾燥炉に接続）、P1は着色コーティング時の
ケーブル進行方向、P2はプライマー処理時のケーブル進
行方向を示すものである。図４において、19は後設備、
20は前設備、21は横移動用ローラ、22はベースを示し、
ＡはIR炉側、Ｂは塗装ブース側であることを示すもので
ある。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、以上説明した如き構成を有し
作用をなすものであり、長尺線条材料を現場構造物に取
付ける前に、現場又は工場でインライン化された塗装設
備により連続的に塗装施工し得、従って、橋梁に取付け
たケーブルを塗装する従来法の場合に比し、大幅な施工
時間の短縮、作業性及び塗装品質の改善を図り得る。
作用をなすものであり、長尺線条材料を現場構造物に取
付ける前に、現場又は工場でインライン化された塗装設
備により連続的に塗装施工し得、従って、橋梁に取付け
たケーブルを塗装する従来法の場合に比し、大幅な施工
時間の短縮、作業性及び塗装品質の改善を図り得る。
【００２３】又、塗装設備の主要３装置（塗布装置、乾
燥装置及び焼付装置）をターンテーブル上に配置してい
るので、重複塗装の際、各塗装の間にターンテーブルを
回転することにより、長尺で重量の大きい被塗装体（長
尺線条材料）を反転・横待ちする必要がなく、従って、
簡易に反復して塗装を施し得るようになり、作業性に優
れ、且つ塗装時間も短くて良い。
燥装置及び焼付装置）をターンテーブル上に配置してい
るので、重複塗装の際、各塗装の間にターンテーブルを
回転することにより、長尺で重量の大きい被塗装体（長
尺線条材料）を反転・横待ちする必要がなく、従って、
簡易に反復して塗装を施し得るようになり、作業性に優
れ、且つ塗装時間も短くて良い。
【００２４】更に、前記主要３装置の前後に連続駆動装
置を設け、これを用いて長尺線条材に張力を付与するよ
うにすると、簡単な操作によりたわみを矯正しその程度
を制御し得るので、各装置内でのケーブルの定位置を維
持し得、従って、複雑で高価な機構を要することなく、
塗装ムラや焼付ムラ等を防止し、均一で効率的な処理を
行い得るようになる。
置を設け、これを用いて長尺線条材に張力を付与するよ
うにすると、簡単な操作によりたわみを矯正しその程度
を制御し得るので、各装置内でのケーブルの定位置を維
持し得、従って、複雑で高価な機構を要することなく、
塗装ムラや焼付ムラ等を防止し、均一で効率的な処理を
行い得るようになる。
【００２５】本発明に係る塗装設備は、通常最先に考え
られる連続塗装設備、即ち各装置を単に連続配置した塗
装設備に対し、ターンテーブルを設け、その上に前記主
要３装置を配置するという改良工夫を施したものであっ
て、これは容易に製作できて簡単に実現できる。以上よ
り、本発明は産業上益するところ極めて大である。
られる連続塗装設備、即ち各装置を単に連続配置した塗
装設備に対し、ターンテーブルを設け、その上に前記主
要３装置を配置するという改良工夫を施したものであっ
て、これは容易に製作できて簡単に実現できる。以上よ
り、本発明は産業上益するところ極めて大である。
【図１】本発明の実施例に係る被塗装体のケーブルを示
す断面図である。
す断面図である。
【図２】本発明の実施例に係る塗装設備の各装置の配置
図であり、(a) は第１回目塗装時、(b) は第２回目塗装
時の装置の配置図である。
図であり、(a) は第１回目塗装時、(b) は第２回目塗装
時の装置の配置図である。
【図３】本発明の実施例に係る塗装設備（図２に示す設
備）におけるターンテーブルの詳細を示す図であり、
(a) は平面図、(b) は正面図である。
備）におけるターンテーブルの詳細を示す図であり、
(a) は平面図、(b) は正面図である。
【図４】本発明に係る塗装設備に使用するターンテーブ
ルの他の態様を示す説明図であり、(a), (b), (c),
(d), (e) の順に動作（回転）することを示す図であ
る。
ルの他の態様を示す説明図であり、(a), (b), (c),
(d), (e) の順に動作（回転）することを示す図であ
る。
１--第１ケーブル連続駆動装置、２--第１洗浄・冷却装
置、３--塗装ブース、４--乾燥炉、５--焼付炉、６--タ
ーンテーブル、７--第２洗浄・冷却装置、８--第２ケー
ブル連続駆動装置。
置、３--塗装ブース、４--乾燥炉、５--焼付炉、６--タ
ーンテーブル、７--第２洗浄・冷却装置、８--第２ケー
ブル連続駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０５Ｄ 7/20 7415−4Ｆ Ｂ０５Ｄ 7/20 (72)発明者 藤田 正郎 大阪市西淀川区御幣島５丁目13番９号 近江屋興業株式会社内 (56)参考文献 実開 平１−179773（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】 被塗装体の長尺線条材料をその長手方向
に移動させながら、洗浄処理、塗布処理、乾燥処理、焼
付処理を連続的に施して塗装するに際し、塗布装置、乾
燥装置及び焼付装置をターンテーブル上に載置し、一方
向に移動する被塗装体に対する塗装を行った後、前記タ
ーンテーブルを180 °回転すると共に前記被塗装体の移
動方向を逆転して、更に重複塗装を行うことを特徴とす
る長尺線条材料の塗装方法。 - 【請求項２】 前記ターンテーブルの前後に設けた連続
駆動装置を用いて、移動する長尺線条材に張力を付与す
る請求項１記載の長尺線条材料の塗装方法。 - 【請求項３】 塗布装置、乾燥装置及び焼付装置をター
ンテーブル上に配置し、該ターンテーブルの両側に洗浄
装置及び冷却装置を固定配置したことを特徴とする長尺
線条材料の塗装設備。 - 【請求項４】 ターンテーブルの前後に連続駆動装置を
配設した請求項３記載の長尺線条材料の塗装設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15162291A JP2510364B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 長尺線条材料の塗装方法及び塗装設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15162291A JP2510364B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 長尺線条材料の塗装方法及び塗装設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05265A JPH05265A (ja) | 1993-01-08 |
| JP2510364B2 true JP2510364B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=15522572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15162291A Expired - Fee Related JP2510364B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 長尺線条材料の塗装方法及び塗装設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510364B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004037702A1 (ja) * | 2002-10-25 | 2004-05-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータ用ロープ |
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