JPH10328278A - オゾン殺菌装置 - Google Patents

オゾン殺菌装置

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JPH10328278A
JPH10328278A JP9156118A JP15611897A JPH10328278A JP H10328278 A JPH10328278 A JP H10328278A JP 9156118 A JP9156118 A JP 9156118A JP 15611897 A JP15611897 A JP 15611897A JP H10328278 A JPH10328278 A JP H10328278A
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JP
Japan
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ozone
sterilization
level
booth
predetermined
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Application number
JP9156118A
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English (en)
Inventor
Kenji Yajima
健司 矢嶋
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンセンサの異常を確実に検出し、安全性
の高い動作を確保することができるようにしたオゾン殺
菌装置を提供すること。 【解決手段】 オゾン発生器70Dの運転開始後の所定
タイミングでオゾンセンサ69からの検出電圧値VS2
をチェックし、この検出電圧値VS2を予定されたオゾ
ン濃度を示す第2基準値VL2と比較し、この検出電圧
値VS2が第2基準値VL2に達していない場合にはオ
ゾン殺菌装置51の運転を停止させる。この場合、オゾ
ン発生器70Dの運転時間に応じて予め定められている
時間だけオゾン分解運転を行うようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン殺菌処理を
行うオゾン殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオゾン殺菌装置は、殺菌ブースと
オゾン発生器とを有し、殺菌ブースに隣接して設けられ
たチャンバにより殺菌ブース内の空気を吸い込みチャン
バ内に吸い込まれた空気にオゾン発生器からのオゾンを
混合して殺菌ブースに排気することを繰り返すことによ
って、殺菌ブース内のオゾン濃度を所定の値とし、殺菌
ブース内で殺菌処理を行うようになっている。そして、
殺菌処理が終了したならば、殺菌ブースより高濃度のオ
ゾン含有空気を再びチャンバ内に吸い込みオゾン分解触
媒にてオゾンを分解した後殺菌ブースへ排気するという
処理を繰り返し、殺菌ブースのオゾン濃度を人体に影響
のないレベル、例えば0.1ppm未満の環境基準値、
まで下げる後処理が行われる。そしてオゾン濃度が人体
に影響ないレベルまで下がったかどうかはチャンバ内に
設けられたオゾンセンサにより検出される。従って、こ
のオゾンセンサは、オゾン分解運転の終了判定のために
極めて低濃度のオゾン(0.1ppm未満)に反応しな
ければならないが、この様な低濃度オゾンを検出可能な
オゾンセンサは現在のところコスト面、形状面から実用
上半導体式オゾンセンサに限られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなオゾンセン
サの出力を装置の安全運転に役立てるため、例えば運転
開始時にはオゾンセンサの出力に基づき装置内のオゾン
濃度が環境基準値以下となっていることを確認した上で
装置の運転を開始させ、運転終了時にはオゾンセンサの
出力に基づき装置内のオゾン濃度が環境基準値以下とな
るまでオゾン分解運転を行い、装置内のオゾン濃度が環
境基準値以下となったことが確認された場合に装置の運
転を終了させる安全運転システムが考えられる。
【0004】この安全運転システムの具体例を説明する
と、上記半導体式オゾンセンサはオゾン濃度に対応して
抵抗値及び出力電圧値が変化する構成とされている。よ
って装置に環境基準値(0.1ppm)相当の基準比較
電圧を設定しておき、装置の運転開始時にオゾンセンサ
の正常判別を行う構成が考えられている。すなわち、オ
ゾンセンサから出力された電圧値がこの基準比較電圧よ
り低い電圧値であった場合にはオゾンセンサが正常であ
ると判別して装置の運転を開始させる。一方、運転開始
時にオゾンセンサの出力電圧値が基準比較電圧より高い
電圧値であった場合には、オゾンセンサが異常であると
判別して運転を開始させないよう構成されている。これ
は、この様な状況下ではこのオゾンセンサの出力に基づ
きオゾン濃度が環境基準値以下になる迄オゾン分解運転
を行っても、オゾン分解運転終了後のオゾン濃度が真に
環境基準以下になることを保証できない為である。
【0005】上述の安全運転システムは、運転開始前に
あってはオゾンセンサがオゾン濃度が極めて低い通常の
環境下にあるため当然検出オゾン濃度が環境基準値以下
の筈であり、この時環境基準値以上のオゾン濃度レベル
値を検出するということはこのオゾンセンサの異常を意
味すると考えられるとの前提に基づいたものである。し
かし上記のような構成では、運転開始後において高濃度
に変化していくオゾン濃度に対しオゾンセンサの抵抗値
(出力電圧値)が対応して変化するかどうかまでは検出
できないため、運転開始時にオゾンセンサが正常判定さ
れた場合においてもその後のオゾンセンサの検出動作が
正常であるか否かまでは判別できない構成であった。こ
のように、オゾン殺菌装置の運転の安全性を確保するた
めにはオゾンセンサは欠くことができないものであり、
その信頼性が強く要求されている。
【0006】なお、上記半導体式のオゾンセンサは、そ
のオゾン検出メカニズム上、原理的に高濃度(約10p
pm以上)のオゾンに暴露されるとその特性が復帰しに
くい性質を有している。一方、このセンサは殺菌運転
中、チャンバ内において高濃度(約200ppm)のオ
ゾンに暴露される可能性がある。従って、半導体式オゾ
ンセンサは、装置を使用している内に特性が劣化し、真
のオゾン濃度と異なる検出値を出力するようになる虞が
ある。この結果、オゾン殺菌装置内におけるオゾン濃度
の管理に支障を来し、例えば上述の如き安全運転システ
ムを採用した場合には、オゾンセンサの出力が真の値と
異なり装置の信頼性を低下させる虞があった。また、オ
ゾンセンサの検出値が異常となるとオゾン殺菌装置の運
転の開始及び終了ができなくなる虞があった。
【0007】本発明の目的は、オゾンセンサに異常が生
じたことをより確実に検出することができるようにし
た、より安全性の高い運転を確保することができるオゾ
ン殺菌装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の特徴は、殺菌ブースと、オゾン発生
器と、殺菌時には前記殺菌ブース内の空気に前記オゾン
発生器からのオゾンを混入して所定のオゾン濃度の殺菌
用環境を前記殺菌ブース内に生じさせると共に殺菌終了
後は前記殺菌ブース内の空気のオゾン濃度を所定の低レ
ベル状態に戻すようオゾン分解処理を行うための処理チ
ャンバとを備えたオゾン殺菌装置において、前記殺菌ブ
ース内のオゾン濃度を検出するためのオゾンセンサを含
み前記殺菌ブース内のオゾン濃度に応じたレベルの検出
信号を出力する検出信号出力手段と、前記オゾン発生器
の運転開始後の所定タイミングにおいて予定される前記
検出信号のレベルに相当するレベルの基準信号を出力す
る基準信号出力手段と、前記所定タイミングで前記検出
信号と前記基準信号とのレベル差を検出する検出手段
と、該検出手段に応答し前記レベル差が所定値以上であ
る場合には前記オゾン殺菌装置の運転を停止させる運転
停止制御手段と、を備えたことにある。
【0009】この構成によれば、オゾン発生器の運転開
始後所定タイミングで検出信号のレベルと基準信号との
レベル比較を行うことによってオゾンセンサの特性に不
具合が生じたか否かをチェックすることができる。すな
わち、オゾンセンサの検出信号のレベルがその時予定さ
れているオゾン濃度に対応した基準信号のレベルと所定
値以上ズレている場合には運転停止制御手段によってオ
ゾン殺菌装置の運転が停止され、安全性を確保する。検
出手段に応答し前記レベル差が所定値以上である場合に
は前記チャンバにおいて前記オゾン発生器の運転時間に
応じて予め定めた所定の時間オゾン分解運転を行わせる
ための分解運転制御手段をさらに設けてもよい。分解運
転制御手段を設けることにより、オゾンセンサ異常時に
オゾンの分解が行われるので装置内のオゾン濃度を低下
させることができる。運転停止制御手段によりオゾン殺
菌装置の運転を中止する場合、警報を出力する構成を付
加してもよい。警報を出力すれば、オゾンセンサの検出
特性の劣化を操作者に知らせその点検を促すことができ
る。
【0010】また、請求項2記載の発明の特徴は、殺菌
ブースと、オゾン発生器と、殺菌時には前記殺菌ブース
内の空気に前記オゾン発生器からのオゾンを混入して所
定のオゾン濃度の殺菌用環境を前記殺菌ブース内に生じ
させると共に殺菌終了後は前記殺菌ブース内の空気のオ
ゾン濃度を所定の低レベル状態に戻すようオゾン分解処
理を行うための処理チャンバとを備えたオゾン殺菌装置
において、前記殺菌ブース内のオゾン濃度を検出するた
めのオゾンセンサを含み前記殺菌ブース内のオゾン濃度
に応じたレベルの検出信号を出力する検出信号出力手段
と、前記オゾン濃度が所定の低レベル状態にある場合の
前記検出信号のレベルが正常であるか否かを判別するた
めの所定の一定レベルの第1基準信号を出力する第1基
準信号出力手段と、前記検出信号と第1基準信号とに応
答し前記オゾン殺菌装置の運転開始時に前記検出信号と
第1基準信号とのレベル差を検出する第1検出手段と、
該第1検出手段に応答し前記レベル差が所定値以上であ
る場合には前記オゾン殺菌装置の運転が開始されないよ
うにする第1運転停止制御手段とを備えた点にある。
【0011】この構成によれば、オゾン殺菌装置の運転
開始時において実行される第1の検出判断処理において
は、例えばオゾンセンサの検出信号のレベルが環境基準
値に相当する第1の基準信号のレベルと比較され、その
比較結果が所定のレベル差に収まっている場合には、オ
ゾン殺菌装置内のオゾン濃度が正常であり、またオゾン
センサの検出特性が正常であると判別されるが、レベル
差が所定値以上となったとき第1運転停止制御手段によ
ってオゾン殺菌装置の運転が開始されないよう制御され
る。この場合、警報が出力されるように構成することが
できる。
【0012】オゾン殺菌装置の運転開始時及びオゾン発
生器の運転開始後の所定タイミングで検出信号と各基準
信号とのレベル比較をそれぞれ行うことによってオゾン
センサの特性に不具合が生じたか否かを2重にチェック
するため、請求項3に記載のように、請求項2の構成に
加えて、前記オゾン発生器の運転開始後の所定タイミン
グにおいて予定される前記検出信号のレベルに相当する
レベルの第2基準信号を出力する第2基準信号出力手段
と、前記所定タイミングでの前記検出信号と第2基準信
号ととのレベル差を検出する第2検出手段と、該第2検
出手段に応答し前記レベル差が所定値以上である場合に
は前記オゾン殺菌装置の運転を停止させる第2運転停止
制御手段とをさらに備えた構成とすることもできる。
【0013】請求項3の発明によれば、オゾン発生器の
運転開始後所定タイミングで実行される第2の検出判断
処理で、オゾンセンサの検出信号のレベルがその時に想
定されるオゾン濃度に対応して設定された第2基準信号
とレベル比較され、その差が所定値以上となったとき第
2運転停止制御手段によってオゾン殺菌装置の運転が停
止される。この場合も、警報が出力されるように構成す
ることができる。これら第1,第2の検出判断処理のう
ちの一方でオゾンセンサの検出特性が異常と判断される
と、オゾン殺菌装置の運転が禁止されて環境の安全性を
確保する。
【0014】請求項4に記載のように、請求項3の構成
に加えて、前記オゾン発生器の運転開始後の所定タイミ
ングでの前記検出信号と第2基準信号とのレベル差が所
定値以上である場合には前記チャンバにおいて前記オゾ
ン発生器の運転時間に応じて予め定めた所定の時間だけ
オゾン分解運転を行わせるための分解運転制御手段をさ
らに備えた構成とすることができる。
【0015】請求項4の発明によれば、第2の検出判断
処理で異常と判断されると、分解運転制御手段によっ
て、オゾン発生器の運転時間に対応して設定されたオゾ
ン分解運転が実行される。なお、上記所定タイミング
は、オゾン殺菌装置が運転開始された後所定時間経過し
た時点とすることができる。オゾンセンサ出力が異常と
判断されたときに警報を出力する構成とすれば、オゾン
センサの検出特性の劣化を操作者に知らせその点検が促
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
のオゾン殺菌装置の実施の形態の一例を示す概略構成図
である。オゾン殺菌装置51は、大略して殺菌処理を行
う殺菌ブース52と、この殺菌ブース52のオゾンを制
御する本体装置53とを備えている。本体装置53の筺
体54内には、処理チャンバ55と、オゾン殺菌に必要
な各種装置が設けられている。
【0017】処理チャンバ55は、吸い込みダクト55
A及び吹き出しダクト55Bを介して殺菌ブース52と
連結されており、殺菌ブース52内のオゾン濃度を制御
して殺菌処理に必要な雰囲気を殺菌ブース52に確立す
る。この処理チャンバ55は、オゾン分解室55C、分
岐室55D、送風室55Eで構成される。分岐室55D
の一側部には、オゾン分解室55Cの入口部55Caが
隣接し、他側部には出口部55Ccが送風室55Eと隣
接して設けられている。このオゾン分解室55Cは、図
示平面でみて略凹字形状に形成され、3辺はそれぞれ入
口部55Ca、処理部55Cb、出口部55Ccとして
形成され、出口部55Ccは送風室55Eの他側部に隣
接している。吸い込みダクト55Aは分岐室55Dに接
続され、吹き出しダクト55Bは送風室55Eに接続さ
れている。
【0018】分岐室55D内には、送風室55Eとの境
界壁W1に形成された開口M1に第1のスライドダンパ
57Aが設けられ、オゾン分解室55Cとの境界壁W2
に形成された開口M2には第2のスライドダンパ57B
が設けられている。また、オゾン分解室55C内には、
送風室55Eとの境界壁W3に形成された開口M3に第
3のスライドダンパ57Cが設けられている。これら第
1〜第3のスライドダンパ57A〜57Cは平板状で各
境界壁W1〜W3の各開口M1〜M3を確実に塞ぐこと
ができる寸法形状に形成された押しあて式のダンパであ
り、図で見て水平方向に所定長さを有する連結棒58に
固定されている。連結棒58は、例えば図示のような直
線状のシャフトの形態であり、この連結棒58の所定位
置にそれぞれ第1〜第3のスライドダンパ57A〜57
Cが固定されている。本実施の形態では、各境界壁W1
〜W3の開口M1〜M3と連結棒58とは同一の直線位
置上に配置されている。
【0019】この連結棒58の一端はアクチエータ59
に連結され、その他端は図示しない支持部材によってス
ライド自在に支持されており、アクチエータ59の作動
によって連結棒58は軸方向にスライド自在となってい
る。第1〜第3のスライドダンパ57A〜57Cは、対
応する開口に接合した時には隣接する両室を遮断し、開
口から離れたときには両室間を連通する。アクチエータ
59は通電によって一方向にスライドする一方向電磁ソ
レノイドで構成でき、非通電時にはスプリングによって
逆方向に復帰するものが用いられる。このほか、アクチ
エータ59としてモータを用い回転をスライドに変換す
る機構を付加して構成することもできる。
【0020】詳細は後述するが、分岐室55Dに設けら
れた第1、第2のスライドダンパ57A、57Bはいず
れか一方が対応する開口に押しあてられて接合している
とき、他方は対応する開口から離れるようなピッチで連
結棒58に固定されている。また、第2のスライドダン
パ57Bと第3のスライドダンパ57Cは、一方が対応
する開口に押しあてられて接合しているとき他方も対応
する開口に押しあてられて接合するよう連結棒58に固
定されており、オゾン分解室55Cを隣室に対し同時に
遮断あるいは連通させることができるようになってい
る。第1〜第3のスライドダンパ57A〜57Cは、図
1で実線で示される位置又は点線で示される位置のいず
れかに位置決めされる。
【0021】送風室55Eには送風ファン60が設けら
れ、この送風室55E内の空気を殺菌ブース52に供給
する。また、送風ファン60の吹き出し流路上には、オ
ゾンノズル61、加湿ノズル62が面して設けられ、送
風に乗ってオゾン及び湿めった空気を殺菌ブース52に
供給できる。また、この送風室55Eのオゾン濃度は検
出体64Aと高濃度オゾンセンサ64Bとによって所定
時間(例えば30秒)毎に濃度検出され、また、湿度は
湿度センサ65で検出される。高濃度オゾンセンサ64
Bは検出体64Aの一方の口から吸い込まれた気体を基
にオゾン濃度を検出した後、吸い込まれた気体は検出体
64Aの他方の口に戻される。
【0022】オゾン分解室55Cの処理部55Cb部分
にはオゾン分解触媒68が設けられ、このオゾン分解触
媒68の部分を空気が通過することにより空気中に含ま
れるオゾンが分解される。また、入口部55Caには半
導体式のオゾンセンサ69が設けられ、分岐室55Dを
介して吸い込まれた殺菌ブース52内の空気のオゾン濃
度がこれにより検出される。このオゾンセンサ69は、
オゾン分解室55C内に送られてくる空気のオゾン濃度
を検出するためのものであり、オゾン分解により殺菌ブ
ース52内のオゾン濃度が人体に影響のない範囲である
環境基準値(例えば0.1ppm未満)まで下がったか
否かがオゾンセンサ69により検出される。
【0023】次に、本体装置53の筺体54内に設けら
れた各種装置について説明する。オゾン発生手段70
は、酸素ホース接続用のカプラ70A、下流側の圧力を
規定する酸素レギュレータ70B、開閉制御用の酸素用
電磁弁70C、オゾン発生器70D、高圧電源70E、
オゾンホース70F、オゾン流量を計量するオゾン流量
計70Gで構成される。オゾン発生器70Dは、筺体5
4外部からホース70Hを介して供給される酸素により
オゾンを生成し、オゾンホース70Fを介して前記送風
室55Eのオゾンノズル61に供給する。
【0024】加湿手段72は、加湿水タンク72A、給
水口72B、加湿水タンク72Aから供給される水を超
音波で霧状の微粒子にする超音波加湿器72C、加湿器
電源72D、超音波加湿器72Cの加湿空気を前記送風
室55Eの加湿ノズル62に送り出す加湿ホース72E
で構成される。加湿水タンク72Aには吸水口72Bを
介して外部から水を供給でき、水位検出計72Fにより
水位が検出される。
【0025】本体装置53の筺体54内に設けられた上
記各部で発生した熱は冷却ファン75によって筺体54
外部に放出される。また、筺体54内のオゾン濃度は監
視用オゾンセンサ76で検出され、処理チャンバ55か
らのオゾンの漏れが監視される。電源8から電力の供給
を受けている制御ボックス78は所定のボックス内に収
容され、筺体54上に設けられた操作パネル79の操作
によって後述する各運転モードの制御を行う。この制御
ボックス78には、上記各センサの検出信号が入力され
オゾン濃度や湿度を監視し、運転モードに応じてアクチ
エータ59及び送風ファン60の動作を制御する。
【0026】次に、上記構成による殺菌装置の一連の動
作を説明する。操作パネル79の電源スイッチ(図示せ
ず)を投入し、殺菌ブース52内に所望の被殺菌体を配
置した状態で殺菌開始スイッチ(図示せず)を操作する
と、制御ボックス78により予め設定された殺菌工程に
対応した制御が実行される。
【0027】制御ボックス78は、下記の3つの工程別
に各部を制御する。殺菌ブース52内での殺菌を開始す
る準備としてのオゾン発生工程においては、アクチエー
タ59を通電動作させる。これにより、連結棒58が図
1に示す位置に移動し、第2、第3のスライドダンパ5
7B,57Cが対応する開口M2、M3に接合し開口M
2,M3をそれぞれ閉じる。同時に第1のスライドダン
パ57Aは対応する開口M1から離れ開口M1を開く。
これによって、処理チャンバ55の分岐室55Dと送風
室55Eが連通され、これら両室は吸い込みダクト55
A及び吹き出しダクト55Bを介して殺菌ブース52に
連通される。このとき、オゾン分解室55Cの出入口に
相当する境界壁W2、W3の開口M2、M3部は第2,
第3のスライドダンパ57B、57Cによって閉じら
れ、このオゾン分解室55Cは処理チャンバ55内で隔
離される。
【0028】この後、送風ファン60を作動させること
により、殺菌ブース52内の空気は、吸い込みダクト5
5A〜分岐室55D〜送風室55E〜吹き出しダクト5
5Bに至る流路で循環し始める。このときオゾン発生手
段70と加湿手段72を作動させ、オゾンノズル61か
らのオゾンと加湿ノズル62からの加湿空気が混入され
て殺菌ブース52に送り込まれ、殺菌ブース52内のオ
ゾン濃度を殺菌に必要な所要の濃度(例えば200pp
m程度)まで高濃度化させる。
【0029】オゾン発生後において、規定時間の殺菌処
理を行う燻蒸殺菌工程においては、アクチエータ59を
通電状態に維持し、第2、第3のスライドダンパ57
B、57Cを上記オゾン発生時と同様に対応する開口M
2、M3に接合させ開口M2、M3を閉じた状態で送風
ファン60を作動させることにより、殺菌ブース52内
のオゾン濃度を高濃度に維持する。この燻蒸殺菌時に
は、高濃度オゾンセンサ64Bが検出出力するオゾンの
濃度を監視し、オゾン発生手段70をオン、オフさせて
規定時間の間、殺菌ブース52内のオゾン濃度を一定に
する。同様に、殺菌ブース52内の湿度も一定となるよ
うに加湿手段72がオン、オフ制御される。
【0030】上記運転開始時及び燻蒸殺菌時、オゾン分
解室55Cは第2,第3のスライドダンパ57B、57
Cによって出入口となる開口M2、M3のいずれもが閉
じられており、このオゾン分解室55Cは処理チャンバ
55内で隔離された形になるため、オゾン空気がこのオ
ゾン分解室55C内のオゾン分解触媒68に触れること
がなく、これら運転開始時及び燻蒸殺菌時における運転
効率を低下させることがない。
【0031】殺菌ブース52での殺菌処理が終了した
後、制御ボックス78は第1ダンパ57Aを閉じると共
に第2及び第3ダンパ57B、57Cを開き、オゾン分
解工程を実行する。すなわち、燻蒸殺菌にかかった規定
時間終了後には、オゾン分解運転が実行され、アクチエ
ータ59を非通電状態にする。これにより連結棒58が
移動し、第1のスライドダンパ57Aが境界壁W1の開
口M1に接合し開口M1を閉じる(図6中に点線で記
載)。同時に、第2,第3のスライドダンパ57B,5
7Cが境界壁から離れ開口M2、M3を開く。そして、
送風ファン60の作動により、殺菌ブース52内の空気
は、吸い込みダクト55A〜分岐室55D〜オゾン分解
室55C〜送風室55E〜吹き出しダクト55Bを循環
する流路が形成される。
【0032】この状態では、殺菌ブース52からの空気
はオゾン分解室55Cに導かれ、オゾン分解触媒68に
よりその空気中に含まれるオゾンが分解されて殺菌ブー
ス52に戻され、同時にオゾンセンサ69によりオゾン
濃度が人体に影響のない環境基準値(例えば0.1pp
m未満)になったか否かのチェックがなされる。このよ
うな用途に適するオゾンセンサ69として、本実施の形
態ではオゾン濃度に従ってその抵抗値が変化する半導体
式のオゾンセンサが使用されている。なお、符号65で
示されるのは、吸い込み通路4C内の空気の湿度を検出
するための湿度センサであり、湿度センサ65は制御ボ
ックス78に接続されている。オゾンセンサ69により
オゾン濃度が人体に影響のない環境基準値にまで低下さ
れたことが確認されるとオゾン分解運転が終了するよう
になっている。上記一連の工程を実行することにより、
殺菌ブース52での1回の殺菌処理が行われる。
【0033】上記構成のオゾン殺菌装置51の制御系統
は、運転開始時、及び運転開始から所定タイミングでそ
れぞれオゾンセンサ69の検出特性を判別するようにな
っている。この制御系統は制御ボックス78内に設けら
れるものであり、その具体的構成が図2に示されてい
る。
【0034】次に、図2を参照して図1に示したオゾン
殺菌装置51の制御系統の要部の構成について説明す
る。オゾン殺菌装置51の制御系統は、安定化電源回路
21の正出力端子21Aと負出力端子21Bとの間から
供給される安定化低電圧Vcにより駆動されるマイクロ
コンピュータ装置22を備えている。半導体式のオゾン
センサ69の一端はアースにされている負出力端子21
Bに接続され、その他端は抵抗器23を介して正出力端
子21Aに接続されている。したがって、オゾンセンサ
69と抵抗器23との分圧接続点からは吸い込み通路4
C内を通過する空気のオゾン濃度に対応した電圧値の検
出信号VSが出力され、マイクロコンピュータ装置22
に入力されている。
【0035】殺菌ブース52において殺菌処理を開始す
る前には、殺菌ブース52内の空気のオゾン濃度が所定
の低レベル、例えば人体に影響のない環境基準値(第1
基準値)である0.1ppm以下であるか否かが第1基
準値設定回路を用いて判別される(第1の検出判別処理
と称する)。第1基準値設定回路は、オゾンセンサ69
が第1基準値のオゾン濃度を検出した際に出力される検
出電圧値VS1に等しいレベルの第1基準電圧値VL1
を出力する電圧発生回路24で構成されている。電圧発
生回路24は抵抗器24A、24Bを直列接続して成る
抵抗分圧回路として構成されており、両抵抗器24A,
24Bの分圧接続点がマイクロコンピュータ装置22に
入力されている。
【0036】また、殺菌ブース52において殺菌処理が
開始された後所定タイミングで再度オゾンセンサ69の
検出動作が正常であるか否かが第2基準値設定回路を用
いて判別される(第2の検出判別処理と称する)。オゾ
ン発生器70Dの運転開始と同時に殺菌ブース52内の
オゾン濃度が次第に高濃度になるが、第2基準値設定回
路は、オゾンセンサ69が第2基準値(第1基準値より
高濃度なオゾン濃度、例えば1ppm)を検出した際に
出力される電圧値VS2に等しいレベルの第2基準電圧
値VL2を出力する電圧発生回路25で構成されてい
る。この第2基準値は、オゾン発生器70Dの運転開始
から所定時間経過後の所定タイミングにおいて予定され
ている殺菌ブース52内のオゾン濃度に対応する値に定
められる。電圧発生回路25は抵抗器25A、25Bを
直列接続して成る抵抗分圧回路として構成されており、
両抵抗器25A,25Bの分圧接続点がマイクロコンピ
ュータ装置22に入力されている。
【0037】マイクロコンピュータ装置22の出力端子
22Aと安定化電源回路21の正出力端子21Aとの間
には抵抗器27と警報用の発光ダイオード28が接続さ
れた構成となっているが、これについては後で詳しく説
明する。なお、マイクロコンピュータ装置22にはオゾ
ンセンサ69からの検出信号VS(VS1,VS2)、
第1基準電圧値VL1、第2基準電圧値VL2のほか、
オゾン殺菌装置51の運転制御に必要な種々の入力信号
ISが入力されており、これらの入力信号ISに基づく
演算結果に従う出力信号OSがオゾン殺菌装置51の運
転制御のために出力されている。しかし、これらの信号
IS、OSは従来のこの種の装置において公知のもので
あるから、ここではそれらについての詳しい説明は省略
する。
【0038】次に図2に示した制御系統によるオゾン殺
菌装置51の運転制御について説明する。図3は図2の
マイクロコンピュータ装置22内のメモリ(図示せず)
に格納されているマイクロコンピュータ装置22におい
て実行される制御プログラムの内容を示すフローチャー
トである。この図3にはオゾンセンサ69の特性判別に
かかる基本処理が示されている。
【0039】この制御プログラムはオゾン殺菌装置51
の図示しない電源スイッチを投入することに応答して起
動され実行される。制御プログラムが起動されると、先
ずステップSP1で初期化処理が行われ、この運転開始
時には、オゾンセンサ69から出力される検出信号VS
の検出電圧値VS1と第1基準電圧値VL1とを取り込
み(ステップSP2)、これら検出電圧値VS1と第1
基準電圧値VL1とを比較しレベル差が検出される(ス
テップSP3)。次に、オゾンセンサ69の第1の検出
判別処理が実行される。第1の検出判別処理において
は、検出電圧値VS1と第1基準電圧値VL1とのレベ
ル差|VS1−VL1|が所定値K1以下であるか否か
が判別される(ステップSP4)。このレベル差|VS
1−VL1|が所定値K1以下であると判別されるとス
テップSP4の判別結果はYESとなり、オゾン殺菌処
理が開始される(ステップSP5)。すなわち、殺菌ブ
ース52内のオゾン濃度を殺菌に必要な高レベルにまで
上昇させていく。
【0040】一方、第1の検出判別処理であるステップ
SP4での判別結果がNOとなった場合には、運転開始前
において分岐室55D内のオゾン濃度が既に人体に影響
を与えないとされている所定の低レベルを越えている
か、あるいはオゾンセンサ69の検出特性が異常になっ
ていることを意味している。したがって、この場合は図
4に示す第1の異常時処理が実行される。第1の異常時
処理は、まず警報信号ALを出力し(ステップSP2
0)、これにより発光ダイオード28(図2参照)を点
灯させ、操作者にオゾンセンサ69の異常状態にあるこ
とを知らせる。次にオゾン殺菌装置51の運転開始を禁
止する制御を行い(ステップSP21)この異常時処理
を終了する。なお、この第1の異常時処理においてステ
ップSP21の後にオゾン分解運転を所定時間実行させ
る処理を付加すれば安全性をより向上できるようにな
る。
【0041】一方、第1の検出判別処理ステップSP4
にて判別結果がYESとなった場合には、運転開始時か
ら所定時間経過後の所定タイミングでオゾンセンサ69
について第2の検出判別処理が実行される。第2の検出
判別処理は、オゾンセンサ69から出力される検出電圧
値VS2と第2基準電圧値VL2を取り込み(ステップ
SP7)、検出電圧値VS2と第2基準電圧値VL2と
を比較しレベル差が検出される(ステップSP8)。第
2の検出判別処理が実行される所定のタイミングは、例
えば運転開始から所定時間後として設定される。ここ
で、この第2基準電圧値VL2はこの所定時間後におい
て想定されるオゾン濃度に対応した電圧値に設定されて
いるため、検出電圧値VS2と第2基準電圧VL2のレ
ベル差|VS2−VL2|が所定値K2以下の値である
場合にはステップSP9の判別結果はYESとなり、オ
ゾンセンサ69の検出特性が正常状態にあると判別し、
図3の動作判別処理を終了する。尚、この後においても
殺菌ブース52内のオゾン濃度を殺菌に必要な高レベル
にまで上昇させていく処理が継続されるようになってい
る。
【0042】一方、第2の検出判別処理ステップSP9
での比較結果がNOとなった場合には、運転開始後におい
て分岐室55D内のオゾン濃度がある程度高まっている
筈であるにもかかわらず、想定されるオゾン濃度のレベ
ルよりも異常に低いか異常に高いレベルが検出されたこ
ととなり、オゾンセンサ69の検出特性が異常になって
いることを意味している。したがって、この場合には図
5に示す第2の異常時処理が実行される。第2の異常時
処理は、まず警報信号ALを出力し(ステップSP3
1)、これにより発光ダイオード28(図2参照)を点
灯させ、操作者にオゾン濃度が高い状態にあることを知
らせる。そして、次にオゾン殺菌装置51の運転を禁止
させる制御を行い(ステップSP32)、この後、オゾ
ン分解運転が開始される(ステップSP33)。このオ
ゾン分解運転は開始されてから一定時間が経過するまで
(ステップSP34の判別結果がYESとなるまで)継
続的に実行される。このオゾン分解運転の時間は、オゾ
ン殺菌の運転時間、即ち、装置の運転開始からオゾンセ
ンサ69の異常が判別されるまで、すなわちステップS
P9の判別結果がNOとなるまで、にかかった時間に対
応した時間として予め設定されるもので、例えば、オゾ
ン分解運転の時間はオゾン発生の運転時間より長い時間
に設定される。そして、このオゾン分解運転が開始され
てから一定時間が経過したときステップSP34の判別
結果がYESとなると、オゾン分解運転が停止され第2
の異常時処理を終了させる。
【0043】上記構成では、第2の検出判別処理ステッ
プSP8が実行される時期は、ステップSP5における
オゾン殺菌の運転開始から所定時間後のタイミングの構
成とされているが、第2の検出判別処理が実行されるタ
イミングは、他に高濃度オゾンセンサ64B(図1参
照)が所定のオゾン濃度(例えば1ppm)を検出した
時点としてもよい。
【0044】このように、オゾン殺菌装置51は、図2
に示す制御系統の構成内容で半導体式のオゾンセンサ6
9の検出特性が正常であるか否かが判別されるようにな
っている。オゾン殺菌装置51の運転開始後の所定タイ
ミングの時期は、高濃度オゾンセンサ64Bが所定のオ
ゾン濃度(例えば1ppm)を検出した時点としてもよ
い。この場合、オゾン発生の運転開始後、高濃度オゾン
センサ64Bが所定のオゾン濃度を検出した際に、図3
のステップSP7以降に記載された処理を実行してオゾ
ンセンサ69の検出特性が判別される。
【0045】オゾン殺菌装置51はオゾンセンサ69が
オゾン分解室55Cに設けられた構成とされているた
め、殺菌処理の運転開始時にはオゾンセンサ69による
オゾン濃度を検出できないため、運転開始から所定時間
経過した時点で第2、第3のスライドダンパ57B、5
7Cを開放制御させてオゾンセンサ69によりオゾン濃
度が検出されるようにする。オゾンセンサ69の正常判
別が終了した後は再び第2、第3のスライドダンパ57
B、57Cを閉じて、オゾン発生運転を継続する。第
2、第3のスライドダンパ57B、57Cが開かれてい
る間オゾン発生手段70から発生されたオゾンは一部が
オゾン分解触媒68で分解されることになるが、一般的
にオゾン発生手段70のオゾン発生能力の方がオゾン分
解触媒68のオゾン分解能力よりも高いため、オゾン濃
度が低下することはない。
【0046】また、オゾンセンサ69に代えてこのオゾ
ンセンサ69と同様な半導体式のオゾンセンサ69Aを
殺菌ブース52内に設ける構成としてもよい。この構成
によればスライドダンパ57Bの開放制御を行わずとも
よく、上述したようにオゾン発生運転中にオゾン分解さ
れることがない。但し、この構成ではオゾンセンサ69
Aが殺菌ブース52内における高濃度のオゾン環境に暴
露されることとなり検出特性が劣化しやすくなる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、オゾン殺菌装
置の運転開始後所定タイミングでオゾンセンサの検出特
性の良否が判断され、オゾンセンサの検出特性が異常で
あると判別された場合にはオゾン殺菌装置の運転が停止
され、環境の安全性を確保するので、安全性の高い動作
を確保することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、オゾン殺菌
装置の運転開始時において実行される第1の検出判断処
理においてオゾンセンサの検出信号のレベルが環境基準
値に相当する第1の基準信号のレベルと比較され、その
比較結果が所定のレベル差に収まっている場合には、オ
ゾン殺菌装置内のオゾン濃度が正常であり、またオゾン
センサの検出特性が正常であると判別される、レベル差
が所定値以上となったとき第1運転停止制御手段によっ
てオゾン殺菌装置の運転が開始されないよう制御され、
これによりより安全性の高い動作を確保することができ
る。
【0049】請求項3記載の発明によれば、オゾン発生
器の運転開始後所定タイミングで実行される第2の検出
判断処理で、オゾンセンサの検出信号のレベルがその時
に想定されるオゾン濃度に対応して設定された第2基準
信号とレベル比較され、その差が所定値以上となったと
き第2運転停止制御手段によってオゾン殺菌装置の運転
が停止されるので、オゾン殺菌装置の運転開始時及びオ
ゾン発生器の運転開始後の所定タイミングで検出信号と
各基準信号とのレベル比較をそれぞれ行うことができ、
これによりオゾンセンサの特性に不具合が生じたか否か
を2重にチェックする構成であるから、なお一層安全性
の高い動作を確保することができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、第2の検出
判断処理で異常と判断されると、分解運転制御手段によ
って、オゾン発生器の運転時間に対応して設定されたオ
ゾン分解運転が実行される構成であるから、人体がオゾ
ンに暴露されることを確実に防止することができ、装置
の安全性及び信頼性をより向上できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるオゾン殺菌装置
を示す概略構成図。
【図2】図1のオゾン殺菌装置の制御系統を示す回路
図。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータ装置で実行さ
れるオゾンセンサの動作検出処理を示すフローチャー
ト。
【図4】図3に動作検出処理における第1の異常時処理
を示すフローチャート。
【図5】図3に示す動作検出処理における第2の異常時
処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
22 マイクロコンピュータ装置 24、25 電圧発生回路 28 発光ダイオード 51 オゾン殺菌装置 52 殺菌ブース 55 処理チャンバ 69 オゾンセンサ 70D オゾン発生器 VS(VS1、VS2) 検出信号 VL1 第1基準電圧 VL2 第2基準電圧 AL 警報信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌ブースと、オゾン発生器と、殺菌時
    には前記殺菌ブース内の空気に前記オゾン発生器からの
    オゾンを混入して所定のオゾン濃度の殺菌用環境を前記
    殺菌ブース内に生じさせると共に殺菌終了後は前記殺菌
    ブース内の空気のオゾン濃度を所定の低レベル状態に戻
    すようオゾン分解処理を行うための処理チャンバとを備
    えたオゾン殺菌装置において、 前記殺菌ブース内のオゾン濃度を検出するためのオゾン
    センサを含み前記殺菌ブース内のオゾン濃度に応じたレ
    ベルの検出信号を出力する検出信号出力手段と、 前記オゾン発生器の運転開始後の所定タイミングにおい
    て予定される前記検出信号のレベルに相当するレベルの
    基準信号を出力する基準信号出力手段と、 前記所定タイミングで前記検出信号と前記基準信号との
    レベル差を検出する検出手段と、 該検出手段に応答し前記検出信号のレベル差が所定値以
    上である場合には前記オゾン殺菌装置の運転を停止させ
    る運転停止制御手段と、を備えたことを特徴とするオゾ
    ン殺菌装置。
  2. 【請求項2】 殺菌ブースと、オゾン発生器と、殺菌時
    には前記殺菌ブース内の空気に前記オゾン発生器からの
    オゾンを混入して所定のオゾン濃度の殺菌用環境を前記
    殺菌ブース内に生じさせると共に殺菌終了後は前記殺菌
    ブース内の空気のオゾン濃度を所定の低レベル状態に戻
    すようオゾン分解処理を行うための処理チャンバとを備
    えたオゾン殺菌装置において、 前記殺菌ブース内のオゾン濃度を検出するためのオゾン
    センサを含み前記殺菌ブース内のオゾン濃度に応じたレ
    ベルの検出信号を出力する検出信号出力手段と、 前記オゾン濃度が所定の低レベル状態にある場合の前記
    検出信号のレベルが正常であるか否かを判別するための
    所定の一定レベルの第1基準信号を出力する第1基準信
    号出力手段と、 前記検出信号と第1基準信号とに応答し前記オゾン殺菌
    装置の運転開始時に前記検出信号と第1基準信号とのレ
    ベル差を検出する第1検出手段と、 該第1検出手段に応答し前記レベル差が所定値以上であ
    る場合には前記オゾン殺菌装置の運転が開始されないよ
    うにする第1運転停止制御手段とを備えたことを特徴と
    するオゾン殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記オゾン発生器の運転開始後の所定タ
    イミングにおいて予定される前記検出信号のレベルに相
    当するレベルの第2基準信号を出力する第2基準信号出
    力手段と、 前記所定タイミングでの前記検出信号と第2基準信号と
    のレベル差を検出する第2検出手段と、 該第2検出手段に応答し前記レベル差が所定値以上であ
    る場合には前記オゾン殺菌装置の運転を停止させる第2
    運転停止制御手段とをさらに備えた請求項2記載のオゾ
    ン殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記オゾン発生器の運転開始後の所定タ
    イミングでの前記検出信号と第2基準信号とのレベル差
    が所定値以上である場合には前記チャンバにおいて前記
    オゾン発生器の運転時間に応じて予め定めた所定の時間
    だけオゾン分解運転を行わせるための分解運転制御手段
    をさらに備えた請求項3記載のオゾン殺菌装置。
JP9156118A 1997-05-30 1997-05-30 オゾン殺菌装置 Pending JPH10328278A (ja)

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