JPH10328140A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JPH10328140A
JPH10328140A JP9160538A JP16053897A JPH10328140A JP H10328140 A JPH10328140 A JP H10328140A JP 9160538 A JP9160538 A JP 9160538A JP 16053897 A JP16053897 A JP 16053897A JP H10328140 A JPH10328140 A JP H10328140A
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detecting
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JP9160538A
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Nobuyuki Miyake
信行 三宅
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く被検者の瞳孔間距離を測定すること
ができる眼科装置を提供する。 【解決手段】 被検眼の一方の眼4aに略対向して配置
され、該一方の眼の眼情報を得る眼科手段と、前記眼科
手段に対する前記一方の眼のアライメント状態を検出
し、該アライメント状態が適正となった時に適正信号を
出力するアライメント検出手段21とを備えた眼科装置
20において、前記被検眼の他方の眼4bに略対向して
配置され、自己に対する前記他方の眼の位置を検出する
位置検出手段40と、前記アライメント検出手段21か
ら適正信号が出力された時、前記位置検出手段40にて
検出された前記他方の眼の位置と前記眼科手段の基準位
置とに基づいて前記被検眼の瞳孔間距離PDを測定する
測定手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の屈折力等
の眼情報を得るために眼科医院や眼鏡店などで使用され
る眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】眼科装置には、被検者の頭を固定し、測
定部を被検眼に対し相対的に移動して被検眼と測定部と
のアライメントを行う据え置きタイプのものと、被検者
の頭の固定を行うことなく、検者が手持ち操作によって
機器を自由に動かし、測定部と被検眼とのアライメント
を行う手持ちタイプのものがある。
【0003】図12に代表的な眼科装置である、オート
レフラクトメーターの据え置きタイプを示す。測定に先
立って被検者1は、顎を顎受け2に乗せると共に額を額
当て3に当てて、頭を固定する。オートレフラクトメー
ターの測定部5の内部にある図示しない固視用の指標を
目視させることで、被検者の眼4の安定が確保される。
測定部5はベース8に対し移動自在な滑動台6に取り付
けられている。滑動台6は、ジョイスティック7を前後
左右に倒すことでベース8に対して前後左右に移動し、
また、ジョイスティック7を回転することで上下に移動
する。ジョイスティック7の上部にはスタートスイッチ
9が設けられており、これを押下することで測定が開始
される。
【0004】検者は滑動台6に設置されたモニター10
により被検眼4の様子を観察し、ジョイステイック7に
て、測定部5の光軸と被検眼4が合う位置に滑動台6を
移動させることによって、アライメント調整を行う。被
検眼のアライメントが良好な位置になったら、検者はス
タートスイッチ9を押下して、測定部5による測定を開
始させる。被検眼の測定は片眼終了後、もう片眼につい
て行う。
【0005】ここで、滑動台6内部にはその中心に対し
て、左右いずれの方向に滑動台6が移動しているかを判
別することで、被検眼が左右眼の何れかであるかが判別
できるようになっている。また、左右眼の距離、すなわ
ち瞳孔間距離(PD)の測定は、左右眼の測定において
アライメントが取られた位置をベース8の中心に対する
相対位置として記憶することによって、算出することが
できる。前記瞳孔間距離を含む測定結果は、設置された
プリンタにより用紙12に出力される。
【0006】図13は、手持ちタイプのオートレフラク
トメーターを示している。手持ちタイプのオートレフラ
クトメーターによる測定において検者13は、片手18
でオートレフラクトメーター14のグリップ15を握
り、ビューファインダー16を覗くことで、被検眼4と
測定部とのアライメント調整を行う。被検眼4と測定部
とのアライメントが合った時点で、検者13は測定スイ
ッチ17を押下し、測定を実行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記手
持ちタイプのオートレフラクトメーターにおいては、被
検眼4と測定部との相対位置が固定されていないため、
瞳孔間距離の測定ができないという問題があった。ま
た、据え置きタイプのオートレフラクトメーターにおい
ては、前述したように瞳孔間距離の測定をすることはで
きるが、この場合、各眼の測定時におけるベース8の中
心に対する位置を算出し、これを合算したものを瞳孔間
距離としているので、滑動台6の移動時に被検者が顎受
け2及び額当て3に対し動いてしまった場合には、正確
な瞳孔間距離を測定することはできず、測定誤差が生じ
てしまうという問題があった。
【0008】また、前記手持ちタイプのオートレフラク
トメーターにおいては、上記のように被検眼と測定部と
の相対位置が固定されていないため、測定している被検
眼が左右いずれ側の眼であるか判別できないという問題
もあった。
【0009】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、据え置き及び手持ちタイプの眼科装置に
おいて、精度良く被検者の瞳孔間距離を測定することが
できる眼科装置を提供することを目的としている。
【0010】また本発明は、左右眼の何れが被検眼にな
っているかを判別することができる眼科装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の本発明は、被検眼の一方の眼に略対向
して配置され、該一方の眼の眼情報を得る眼科手段と、
前記眼科手段に対する前記一方の眼のアライメント状態
を検出し、該アライメント状態が適正となった時に適正
信号を出力するアライメント検出手段とを備えた眼科装
置において、前記被検眼の他方の眼に略対向して配置さ
れ、自己に対する前記他方の眼の位置を検出する位置検
出手段と、前記アライメント検出手段から適正信号が出
力された時、前記位置検出手段にて検出された前記他方
の眼の位置と前記眼科手段の基準位置とに基づいて前記
被検眼の瞳孔間距離を測定する測定手段とを備えたこと
を特徴として構成されている。
【0012】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、前記位置検出手段は、前記他方の眼を
照明する発光手段と、前記他方の眼の角膜で反射された
光を受光する受光手段と、前記発光手段の発光位置と前
記受光手段の受光位置との相対位置を変化させる位置制
御手段と、前記受光手段の受光量が最大となった時、前
記発光位置と前記受光位置との相対位置を検出する相対
位置検出手段と、前記相対位置検出手段にて検出された
相対位置から、自己に対する前記他方の眼の位置を算出
する他眼位置算出手段とを備えたことを特徴として構成
されている。
【0013】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、前記位置検出手段は、前記他方の眼の
前眼部像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮
影された前記前眼部像から前記他方の眼の瞳孔位置を検
出する瞳孔位置検出手段と、を備えたことを特徴として
構成されている。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3
記載の本発明において、前記位置検出手段による検出の
可否に基づいて該位置検出手段が前記他方の眼に略対向
しているか否かを判断することにより、前記一方の眼が
左右いずれの眼であるかを判別する左右眼判別手段を設
けてなることを特徴として構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って詳細に説明する。図1に本発明を眼屈折測定装置
に適用した実施形態の概略構成図を示す。この図1に示
す眼屈折測定装置20は、被検眼4と光電変換器21の
光軸22とのアライメントを行なった状態で、被検眼の
屈折力の測定を行なうものである。この屈折力の測定方
法及びアライメントの判定は、基本的には本出願人によ
る特開昭62−5147号で開示した方法によるもので
あり、ここではその概略のみ説明する。
【0016】眼屈折測定装置20の内部に置かれた固視
標23は、光源24により照射され、その光束は反射鏡
25で反射され、コリメータレンズ26で平行光束とさ
れた後、第1光路分割器27で反射され、第2光路分割
器28を透過して被検眼4aに達し、被検眼4aはこれ
を固視する。一方、光源29からの光束は、第1レンズ
30、チョッパ円板31、第2レンズ32、第2光路分
割器28を通過して、被検眼4aの眼底像を投影する。
なお、チョッパ円板31は、前記光束を異なった2つの
方向から択一走査するためのものである。被検眼4aに
投影された走査光束のうち、眼底で反射された光束は、
第2光路分割器28、第1光路分割器27を透過後、集
光レンズ33により集光され、絞り34と通過して光電
変換器21に至る。
【0017】光電変換器21の受光面には、図2に示す
ように、光軸外の4つの受光素子35、36、37、3
8と、光軸を分割の中心とするアライメント用の4分割
受光素子39が設置されている。受光素子35と36は
対であり、この出力信号の位相差と被検眼を走査する一
方の走査光束(Y方向)とから屈折力が算出される。ま
た、受光素子37と38は対であり、同様に、この出力
信号の位相差と被検眼を走査する一方の走査光束(X方
向)とから屈折力が算出される。アライメント用の4分
割受光素子39の各素子には、被検眼4aと測定装置と
のアライメントが一致しているときには、被検眼の反射
像が均等に入射するため各素子の出力信号は等しくなる
が、アライメントが不十分なときには等しくならない。
そのため、その大小によりアライメントのずれの方向を
知ることができる。このように、4分割受光素子39に
よって、被検眼4aのアライメントは常時監視されてい
る。そして、被検眼4aのアライメントが正しい位置に
なると、自動的にあるいは検者が測定開始スイッチを押
下することにより、屈折力の測定が開始される。
【0018】次に、前記眼屈折測定装置20における位
置検出装置について説明する。図1に示すように、本眼
屈折測定装置20は、測定の対象となっていない側の被
検者の眼(以下、これを他眼という)の位置検出を行な
うための位置検出装置40を備えている。図1に示すよ
うに、位置検出装置40は、6個のLED41〜46と
1つの受光素子47とからなり、被検眼が左眼4aであ
る場合に、これらが丁度、他眼4bに略対向するように
配置されている。図1においては、LED41〜46の
間に受光素子47があるように示されているが、実際に
は6個のLED41〜46は測定状態における左右の被
検眼4a、4bの方向(以下、「左右方向」)に対応す
る方向に約1mm程度の等間隔で並べられており、受光
素子47はこのLED41〜46の列の下方に位置して
いる。すなわち、図3に示す眼屈折測定装置の正面図で
明らかなように、6個のLED41〜46は装置筐体の
前面に並んだ6つの窓に対応する位置に配置され、1つ
の受光素子47はその下に形成された窓に対応する位置
に配置されている。
【0019】各LED41〜46は、他眼4bの瞳孔に
向けて配置されており、各LEDはその列の一方から他
方に向けて順次に点灯するように制御される。図4に示
すように、眼屈折測定装置20全体を制御するCPU5
0に接続されたLED点灯回路51によって、LED4
1〜46の点灯制御が実現される。CPU50は、前記
各LED41〜46が点灯しているときの受光素子47
における各受光量を取得し、メモリ52に記憶する。図
5は、LED41〜46を順次点灯したときの、他眼4
bの角膜での反射の様子を示している。LED41〜4
6からの光は角膜表面で反射するが、角膜表面は略球面
状であるため、角膜表面に対する入射位置によって光の
反射方向は異なる。
【0020】ここで本実施形態におけるLED41〜4
6と受光素子47の相互の位置関係や、LED41〜4
6の配置角度は以下のように設定されている。LED4
1〜46のうちいずれか一つのLEDと受光素子47と
の、左右方向における中央位置に対向する位置に他眼4
bがあるときに、該一つのLEDから発せられた光が他
眼4bの角膜にて反射され受光素子47にて受光され
る。ここで、該一つのLEDから発せられた光の受光素
子47における受光量は、他のLEDから発せられた光
の受光素子47における受光量よりも多くなる。
【0021】具体的には、他眼4bが図5に示すように
LED43と受光素子47の左右方向における中央位置
に対向する位置にあるときに、LED43から発せられ
た光は、略角膜表面の頂点に入射し、その結果、反射光
の多くは受光素子47に入光する。しかし、他のLED
からの光は、角膜表面の頂点に入光することがないの
で、反射光の多くは受光素子47に入射しない。また反
射光の一部が受光素子47に入光しても、その量はLE
D43から発せられた光が入光する量に比べて微小であ
る。すなわち、角膜表面の頂点に入射する光を発光する
LED43による受光素子47の受光量が最大となる。
このことから、LED43と受光素子47との左右方向
における中央位置に対向する位置に他眼4bがあること
わかり、したがって受光素子47に対する他眼4bの左
右方向の距離が検出できる。
【0022】ここで光軸22からの受光素子47までの
左右眼方向の距離は予め分かっており、また上記のよう
に受光素子47に対する他眼4bの左右方向の距離が検
出できるので、これらのことから光軸22に対する他眼
4bの左右方向の距離が検出できる。この距離が、被検
眼たる左眼4aのアライメントが取られた状態では、瞳
孔間距離PDである。例えば、光軸22からの受光素子
47までの左右方向における距離をLとし、最も受光量
が多かったLED43と受光素子47との左右方向の距
離をL1とすれば、瞳孔間距離は、PD=L+(L1/
2)で求まる。図6に示すように、他眼4bの位置が先
の場合よりも内側(図では上方)にある場合には、最も
外側のLED41からの光が角膜表面の頂点に来るよう
になり、このときの受光素子47の受光量が最大とな
る。
【0023】次に、前記位置検出装置40による左右眼
判定について述べる。図5に示す眼屈折測定装置におい
て、右眼4bが光軸22上に略位置して屈折力測定の対
象となっており、LED41〜46には左右いずれの被
検眼も対向していない場合には、位置検出装置40が作
動し、前記LED41〜46が点灯しても角膜からの反
射光が得られない。CPU50は、各LEDが点灯した
ときの受光素子47の受光量が、所定の閾値を越えない
場合には、右眼4bが被検眼となっていると判断し、出
力部53にこれを出力する。ここで所定の閾値として
は、LED41〜46に左右いずれかの被検眼が対向し
ている状態で得られる受光量よりも低い値が採用され、
したがって左右いずれかの被検眼が対向しているか否か
が判別できる。
【0024】次に、前記眼屈折測定装置における測定手
順について説明する。図7は眼屈折測定装置における測
定の手順を示すフローチャートである。ここでは、左眼
4aを被検眼とする。眼屈折測定装置の電源及び測定ス
イッチ54をオンすることによって測定が開始される
(S701、702)。測定装置を被検眼4aに向け
て、被検眼の像を光電変換器21に投影させる。CPU
50は、4分割受光素子39からアライメント検出信号
を取り込み(S703)、アライメントの位置演算をす
る(S704)。そしてアライメント状態が適切になる
までこれを繰り返す(S705)。被検眼4aのアライ
メント状態が適切になると、屈折測定が開始される(S
706)。屈折測定は、前記アライメント状態が適切に
なったことに基づく出力信号によって自動的行なうよう
にしても良いし、また検者がアライメント状態が適切に
なったことを確認し、測定開始スイッチを押下すること
により行なうようにしても良い。
【0025】屈折測定が開始されると、次いで位置検出
装置40のLED41〜46が順次点灯される(S70
7)。各LED点灯時における受光素子47の受光量が
計測され(S708)、最大受光量が得られたときのL
EDがどれであるか判定される(S709)。そしてそ
のLEDと受光素子47の相対位置とから、前述の如く
被検者の瞳孔間距離が算出され、前記測定した屈折力と
共に、ディスプレイ、プリンタ等の出力部53に出力さ
れる(S710)。ここで位置検出測定中が常時アライ
メントを監視することが好ましく、これにより、位置検
出の測定中にアライメントがずれた場合は、位置測定を
一旦中止し、アライメントが一致した後にずれた位置か
ら測定を再度行う。このように位置検出測定中に常時ア
ライメントを監視することにより、被検者の眼の動きが
あっても、正確に瞳孔間距離の測定を行うことができ
る。
【0026】前記実施形態において、LED41〜46
に用いられるLEDは、指向性の高いものを用いること
が好ましいが、LEDの前方に平行光を生成するレンズ
を用いてもよい。また、LEDの個数を多くし各LED
間のピッチを狭めることによって、更に高精度の位置検
出が可能である。また、1つのLEDを受光素子に対し
て相対的に移動せしめて、LED各位置における受光量
を算出することによって上記複数のLEDに代えること
ができる。この場合はLEDの位置検出が必要になる。
さらに本実施形態では、光軸22の向かって右側に前記
位置検出装置40を設けたが、左側に設けても、また左
右両側に設けてもよい。両側に位置検出装置40を設け
た場合には、各位置検出装置において瞳孔間距離測定を
行ない、その平均を取ることによって、更に精度の高い
測定結果を得ることができる。
【0027】次に、先の実施形態とは異なる位置検出装
置を用いた本発明の他の実施形態について説明する。図
8は第2の実施形態における眼屈折測定装置の概略構成
図、図9はその構成ブロック図である。本実施形態にお
いて先の実施形態と同じ構成部分には同じ符号を用い、
その説明を省略する。
【0028】本実施形態において位置検出装置60は、
CCDカメラ61及び瞳孔位置検出回路62を備えてい
る。CCDカメラ61は、レンズ63を通して入射され
る他眼4bの前眼部像を撮影するものである。瞳孔位置
検出回路62は、CCDカメラ61によって撮影され、
画像処理された他眼の前眼部像から瞳孔位置を検出する
ものである。検出された瞳孔位置と光軸22に対するC
CDカメラ61の位置から被検者の瞳孔間距離が算出さ
れる。画像処理された前眼部像において、瞳孔の周囲が
最も輝度が低く、この位置を検出し、これに囲まれた中
心点を瞳孔位置として検出する。また、瞳孔位置は最も
輝度が高く、画像処理された前眼部像のうち最も輝度が
高い点を検出し、これを瞳孔位置と判断するように構成
しても良い。この場合において、図10に示すようにC
CDカメラ61の上部にLED64を設置し、他眼4b
を照明することによって安定した前眼部像が得られる。
【0029】次に、図11に沿って、本実施形態におけ
る動作手順について説明する。本実施形態における測定
手順は、図7に沿って説明した先の実施形態における測
定フローと基本的には同様である。すなわち、眼屈折測
定装置の電源及び測定スイッチ54をオンすることによ
って測定が開始される(S1101)。測定装置を被検
眼4aに向けて、被検眼の像を光電変換器21に投影さ
せる。CPU50は、4分割受光素子39からアライメ
ント検出信号を取り込み(S1102)、アライメント
状態を検出する(S1103)。そしてアライメント状
態が適切になるまでこれを繰り返す(S1104)。被
検眼4aのアライメント状態が適切になると、屈折測定
が開始される(S1105)。
【0030】屈折測定の開始に伴い位置検出装置60の
LED64を点灯させ、他眼4bの前眼部像を照明する
(S1106)。照明された前眼部像に対しCCDカメ
ラ61によって撮影を行ない、画像処理を施して、画像
上の瞳孔位置を検出する(S1107)。検出された瞳
孔位置より被検者の瞳孔間距離を算出する(S110
8)。そして測定した屈折力と共に、ディスプレイ、プ
リンタ等の出力部53にて瞳孔間距離を出力する(S1
109)。なお両眼の光軸中心を結んだ線に対し、装置
の基準軸(水平軸)が傾いた場合、LED41〜46の
光が受光素子47にて受光されない。この場合には、測
定不能というメッセージを発し、測定者の注意を喚起す
る。
【0031】
【発明の効果】さて、これまで説明したように請求項1
〜3記載の本発明によれば、被検眼の他方の眼に略対向
して配置され、自己に対する他方の眼の位置を検出する
位置検出手段と、アライメント検出手段から適正信号が
出力された時、位置検出手段にて検出された他方の眼の
位置と眼科手段の基準位置とに基づいて被検眼の瞳孔間
距離を測定する測定手段とを備えたこと等により、眼屈
折力の測定等被検眼の眼情報を得る動作に並行して被検
者の瞳孔間距離を測定することができ、かつ瞳孔間距離
測定に際して測定器を用いることなく、短時間で高精度
の瞳孔間距離測定が行なえるという効果がある。
【0032】しかも請求項4記載の本発明は、位置検出
手段による検出の可否に基づいて該位置検出手段が他方
の眼に略対向しているか否かを判断することにより、一
方の眼が左右いずれの眼であるかを判別する左右眼判別
手段を設けてなることにより、位置検出手段による検出
の結果から、左右眼の何れが被検眼になっているかを容
易に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を眼屈折測定装置に適用した実施形態を
示す概略構成図である。
【図2】光電変換器の受光面を示す図である。
【図3】図1の眼屈折測定装置の正面図である。
【図4】図1に示す実施形態の構成ブロック図である。
【図5】LEDを順次点灯したときの、他眼角膜での反
射の様子を示す図である。
【図6】LEDを順次点灯したときの、他眼角膜での反
射の様子を示す図である。
【図7】図1の眼屈折測定装置における測定の手順を示
すフローチャートである。
【図8】他の実施形態における眼屈折測定装置の概略構
成図である。
【図9】図8に示す実施形態の構成ブロック図である。
【図10】図8の眼屈折測定装置の正面図である。
【図11】図8の眼屈折測定装置における測定の手順を
示すフローチャートである。
【図12】従来の据え置き型のオートレフラクトメータ
ーを示す図であり、(A)はその側面図、(B)は正面
図である。
【図13】従来の手持ち型のオートレフラクトメーター
を示す側面図である。
【符号の説明】
4a 被検眼 4b 他眼 20 眼屈折測定装置 21 光電変換器 22 光軸 23 固視標 24 光源 25 反射鏡 26 コリメータレンズ 27 第1光路分割器 28 第2光路分割器 29 光源 30 第1レンズ 31 チョッパ円板 32 第2レンズ 33 集光レンズ 34 絞り 35〜38 受光素子 39 4分割受光素子 41〜46 LED 47 受光素子 50 CPU 51 LED点灯回路 52 メモリ 53 出力部 54 測定スイッチ 60 位置検出装置 61 CCDカメラ 62 瞳孔位置検出回路 63 レンズ 64 LED

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼の一方の眼に略対向して配置され、
    該一方の眼の眼情報を得る眼科手段と、 前記眼科手段に対する前記一方の眼のアライメント状態
    を検出し、該アライメント状態が適正となった時に適正
    信号を出力するアライメント検出手段と、を備えた眼科
    装置において、 前記被検眼の他方の眼に略対向して配置され、自己に対
    する前記他方の眼の位置を検出する位置検出手段と、 前記アライメント検出手段から適正信号が出力された
    時、前記位置検出手段にて検出された前記他方の眼の位
    置と前記眼科手段の基準位置とに基づいて前記被検眼の
    瞳孔間距離を測定する測定手段と、を備えたことを特徴
    とする眼科装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出手段は、 前記他方の眼を照明する発光手段と、 前記他方の眼の角膜で反射された光を受光する受光手段
    と、 前記発光手段の発光位置と前記受光手段の受光位置との
    相対位置を変化させる位置制御手段と、 前記受光手段の受光量が最大となった時、前記発光位置
    と前記受光位置との相対位置を検出する相対位置検出手
    段と、 前記相対位置検出手段にて検出された相対位置から、自
    己に対する前記他方の眼の位置を算出する他眼位置算出
    手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の眼科
    装置。
  3. 【請求項3】前記位置検出手段は、 前記他方の眼の前眼部像を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段により撮影された前記前眼部像から前記他
    方の眼の瞳孔位置を検出する瞳孔位置検出手段と、を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】前記位置検出手段による検出の可否に基づ
    いて該位置検出手段が前記他方の眼に略対向しているか
    否かを判断することにより、前記一方の眼が左右いずれ
    の眼であるかを判別する左右眼判別手段を設けてなるこ
    と、を特徴とする請求項1乃至3記載の眼科装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014150857A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Nidek Co Ltd 眼科装置

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JP2014150857A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Nidek Co Ltd 眼科装置

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