JPH10327799A - 采藻塩の製造法 - Google Patents
采藻塩の製造法Info
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- JPH10327799A JPH10327799A JP9176298A JP17629897A JPH10327799A JP H10327799 A JPH10327799 A JP H10327799A JP 9176298 A JP9176298 A JP 9176298A JP 17629897 A JP17629897 A JP 17629897A JP H10327799 A JPH10327799 A JP H10327799A
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Abstract
有益植物及び海藻、海草が保有する防腐保存能力を合わ
せ持たせることで、従来塩蔵に必要とした塩量の軽減を
図ることに加え香りや辛味等の嗜好性と、旨味の元など
を一つに集約出来る塩の製造を提供する。 【解決手段】海水をろ過し、加熱殺菌し、加熱濃縮後冷
却すると材料1が出来る。次に、使用する野菜.有益植
物等を水洗し、殺菌消毒の後、カルシウム活性剤を使い
細胞膜を破壊すると材料2が出来る。材料1と2を散
布、塗布又は浸漬のいずれかの方法で接触させ定温の通
風下において采塩を得る。この采塩に海草等から出来た
藻塩を調合すると采藻塩が出来る。
Description
しないものは白米のご飯くらいであるが.これとて寿
司.おにぎり.になると塩が必要となる.ましてその他
一般惣菜等の食品はもとより.それらの味をつける元に
なる醤油.味噌などに代表される調味料や.たくあん.
浅漬け.梅干しなどの他.およそ味をつけるものに塩が
無縁な食品は極めて少ない.中でも味噌.醤油に代表さ
れる必須調味料を司る存在.言い換えれば.塩は味の源
であります。それから食品の中にあって今一つ塩の大き
な役割は.塩蔵という保存剤的役割であります。
なく製造や発売元が違っても同形同系の塩であり.強い
て違いを挙げるなら.このような分類くらいであろうか
と思う。 (1)天然塩か合成塩 (2)原塩か精製塩 (3)生
塩か焼き塩 上記の分類以外で比較対照になるものは苦汁の有無くら
いでしようか。とにかく現在日本に輸入されている塩と
国産の塩とを分析比較しても.結晶水を含む表面水分の
量と苦汁の成分に僅かな違いが見られる程度で特出した
物や出来の違いは見当たらず.地球の裏側で出来た塩
も.塩は塩成りで我々が今日まで使って来た用途範囲以
外に新しい使い道のある塩にはでくわさ無かったのであ
る。
きく分けて味に使う塩と.保存に使う塩の二点に絞られ
ると思うが.ここでは保存に関わることを記述します.
食塩による塩漬け(塩蔵)を大別すると凡そ次のようで
ある.鮭.鯖.秋刀魚.に代表される魚の塩蔵と.大
根.白菜.なす.山菜.海草等(植物系)の塩漬け.塩
蔵も数多いが.これらは全て塩の濃度が頼りの保存法
で.いわゆる塩蔵法と呼ばれている。野菜や.草木類の
保存は数パーセントの塩水でも密閉と温度さえ適正なら
長期保存も可能となるが.魚.肉類の場合これと同じ条
件下の長期保存は不可能である.水などに溶かさない直
塩でもかなり多めの塩量でなければ腐敗防止は難しい。
植物は塩抜き再味付けも出来るが魚.肉は旨味も流出す
るのでこの方法は使えない。今一つ取り上げたいことに
味噌.醤油の酸化と褐変がある.味噌の方は褐変しても
赤味噌.赤出汁という再商品化えの逃げ道があり.まだ
救われるのだが.醤油の方はかなり手を加えないと再商
品化は難しい.其のため酸化だけでも止めようと約3パ
ーセント程までアルコールを添加しているのが現状であ
る.以前は醤油の流通に茶瓶などの着色容器があり.太
陽などの光線を遮ることで褐変から少しは醤油を守れた
のであるが.今のペットボトルでは半日少々太陽光線に
当たると赤味が無くなり黒味に変色する.醤油が褐変す
ると味もまろみは薄れ塩角が強まり渋味も現れる.香り
も香ばしさは影を潜め.カラメル臭が鼻をつく.勿論醤
油の褐変は光の他.適性を欠く保存温度も劣化原因とな
る.塩が塩なりで無く.塩が塩プラス(1)の抗菌性を
携えることが此の度の課題である。
はその名の通り陸で採れる野菜及びその全草.並びに有
益植物をベースにして造る食用塩と.海で採れる海藻.
海草をベースとして造る食用塩を合わせたものを指すも
のである。古来より人間が食する物又は補助食品(お茶
や香辛料等)の中には防腐効果を保有するものが幾つも
有る.中でも稲科の植物(稲.すすき.竹.笹)や.海
の物で昆布等には古くから受け継がれ.今でもその名残
をとどめる食品形態がある。例えば笹の葉を使っている
ものに(1)「ちまき」「鱒寿司.鮒寿司」等がある。
また「鯖.このしろ」を使う寿司に(2)「ばってい
ら」や「鯛寿司」等.駅弁や折り詰弁当等.作って食べ
るまでに時間を要するものは魚の切り身に薄い昆布が付
けてある。(1)笹葉には安息香酸が多含するので葉の
表面を傷付けることで防腐包装として有効になる.
(2)昔と違い今日寿司に使われている薄昆布は.おぼ
ろ昆布を剥いた残さい(表面を削り取る)を利用してい
る.昆布も笹同様に表面を傷つけることで保有する葉緑
素等の露出を促し.少しでも長く鮮度が維持出来るよう
に考えられた処置である。今のところ采藻塩の中に笹や
藻の防腐成分含有量が如何程かの確定はないが腐敗を遅
らせる抗菌作用の存在は確かである。昔人の知恵から生
まれた防腐対策も昨今の化学合成薬品が氾濫している今
日.防腐力や季節的効果の違い等で先例を残し他の使用
は皆無が現状である.自然の物を効果的に使うには必ず
前段処理が必要である.先にも述べたが笹や昆布を使う
場合でも.正しい使い方を理解し正しく使う.上記の笹
や昆布も何故葉の表面を傷つけるのか.どんな傷付け方
が良いのか等を正しく学び.それを実行すれば必ず文献
などに記録されている効果を得ることができる.笹など
も採取したまま使えば無効果だが.同じ物に傷を付ける
と確かに効果が現れる.その抗菌効果をより高活用出来
る技法に活性カルシウムを使った細胞膜破壊等が有り.
その抗菌組成を塩中に包含させたのが発明品で.使用法
は従来の食塩の使用と同じである。
の働きがあるのだが.本発明品である采藻塩は(塩味.
香り.旨味.辛み.抗菌.取り込み)と単独で六っつの
働きがあり塩味塩と香り塩.塩味塩と辛み塩と香り塩.
等と掛け合わせると幾つの使用部門に成るかこの先の発
展を期待するところである。上記六部門について述べる
と.まず塩である限り従来の塩が果たした事柄は全て可
能であること.その上なお塩味以外の五の使用を満たす
ことが目的である。 (1)魚臭の強い青魚の塩焼き用には.ゆず.すだち等
柑橘系の香り塩が良く.うなぎ.あなご.どじよう等に
は山椒.生姜の香り塩.またステーキ.串焼き等にはコ
ショー.カレーの香り塩.他の肉料理と炒め物には.に
んにく他色々な香辛料の香り塩.野菜の浅漬けに七味の
香り塩.サラダにはフルーツの香り塩など.材料や料理
法によって様々な嗜好塩の選択ができる.これは(2)
以下も同様である.(2)旨味塩は焼き物.煮物.炒め
物.漬物.サラダ等ご飯を除く全ての料理.(3)辛味
塩は焼き魚.炒め物.味噌汁.肉料理.漬物(4)魚の
浅塩(一夜漬)肉の浅塩(一夜漬け)野菜の浅漬け.無
色の味付け豆腐.(5)花の花粉.果物の香り.種々な
香辛料等を塩の結晶及び結晶水に取り込んだ食用塩を造
り.使い易くその上.抗菌機能をも有するので発明塩を
使用の食品は保存性の向上並びに多目的調味料の一品で
二役以上の機能を発揮するのである。
のために作られた高塩度「うどん」である.うどん造り
の作業は全て無菌室を使い.打ち水(練り水)は沸騰湯
冷まし.打ち水の温度は摂氏二十度である.当腐敗テス
トで使用の「うどん」も打ち水と同じ摂氏二十度にセッ
トされた定温機でシャーレに収納の後.配置されてい
る.又使用の采藻塩は笹の采塩(8)昆布藻塩(2)の
割合で調合した塩である。また試験に使った「うどん」
二種の材料で塩以外は打ち水を含め全て同じである。
が1パーセント.ボイル後は0.6パーセントで通常の
乾麺より塩度は高いが弾力試験(塩量と.うどん.の弾
力には大きな関わりが有る)等も同時に行った結果であ
る。現在市販されている.うどん.も何検体か腐敗検査
を行ったが表−1従来の塩より良いものは無く.日配食
品の不安定さを見せ付けられた思いです。先にも記述し
た通り自然の力を上手く使うには.自然を良く知り自然
に順応してこそ自然の力をより多く引き出し使わして貰
えるものと心するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】海水及び塩水又はその濃縮液や固形並びに
半固形状等の物を用い.野菜の全部分か「根.茎.葉.
花.実」のいずれかに塗布.散布又は浸漬等の方法で塩
分を付着もしくは含浸させ.これを常温及び中温の通風
下において采塩.采藻塩及び食品的機能塩を造ること。 - 【請求項2】野菜又はその全草「根.茎.葉.花.実」
を科学的.物理的操作を用いて.その組成並びに.細胞
膜を破壊し.保有する成分の分離性を高めた野菜又は.
その全草が持つ成分の単一及び複合を用いて采塩.采藻
塩.及び機能塩を造ること。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176298A JPH10327799A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 采藻塩の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176298A JPH10327799A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 采藻塩の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10327799A true JPH10327799A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16011147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9176298A Pending JPH10327799A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 采藻塩の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10327799A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010106054A (ko) * | 2000-05-20 | 2001-11-29 | 조준호 | 식품용 소금의 멸치(까나리)액상 엑기스 혼합 코팅 방법 |
US7208189B2 (en) | 2004-04-06 | 2007-04-24 | Council Of Scientific And Industrial Research | Low sodium salt of botanic origin |
WO2009157789A1 (fr) * | 2008-02-29 | 2009-12-30 | Carver, Aaron, Jason | Procede de fabrication d'un sel botanique |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP9176298A patent/JPH10327799A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010106054A (ko) * | 2000-05-20 | 2001-11-29 | 조준호 | 식품용 소금의 멸치(까나리)액상 엑기스 혼합 코팅 방법 |
US7208189B2 (en) | 2004-04-06 | 2007-04-24 | Council Of Scientific And Industrial Research | Low sodium salt of botanic origin |
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