JPH10327786A - 電子レンジ麺類の製造方法 - Google Patents

電子レンジ麺類の製造方法

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JPH10327786A
JPH10327786A JP9176273A JP17627397A JPH10327786A JP H10327786 A JPH10327786 A JP H10327786A JP 9176273 A JP9176273 A JP 9176273A JP 17627397 A JP17627397 A JP 17627397A JP H10327786 A JPH10327786 A JP H10327786A
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noodle
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亮太 片平
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジ加熱で美味しく戻すことがで
き、加熱後、持ち帰りなどの間、その美味しさを維持で
きる電子レンジ麺類の製造方法を提供すること。 【解決手段】 取り外しの可能な仕切り板を有する耐
熱性発泡樹脂容器ないの下部に汁、仕切り板の上に調理
麺を配し、汁と麺が接触することなく電子レンジ加熱が
できる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子レンジ麺類の製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】従来、電子レンジ調理を行なう麺類は多く
市販されてきている。例えば、「香港屋台ラーメン」
(チェリーフレッシュフーズ株式会社)、「レンジDE
ヌードル」(株式会社チルディー)等がコンビニエンス
ストアーを中心に販売されているが美味しいものはな
い。
【0004】すなわち、これらの電子レンジ麺類はゼラ
チンなどのゲル化剤で汁を固めた上に直接調理麺類を置
いているため、電子レンジ調理を行なう時点で、麺類が
汁のなかに入り汁と一緒に加熱されるため、麺が汁を吸
い、伸びてしまい美味しくないものとなってしまう。さ
らに、コンビニエンスストアーのように店内で電子レン
ジ加熱を行った後、持ち帰るような場合には、汁のなか
に麺が漬かっているため、喫食時には完全に伸びてしま
い、美味しくないものとなってしまう。
【0005】また、濃縮スープをゼラチンなどで固めた
上に調理麺類を置き、喫食時にお湯を入れ電子レンジ加
熱を行なう製品(株式会社イシメン製「らくらく調理
麺」)もあるが、上記と同様に汁のなかで麺が加熱され
るため伸びてしまい美味しくないものとなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、電子
レンジで美味しく戻すことができる調理麺はなく、さら
に電子レンジ加熱後、持ち帰りができるものもない。そ
こで電子レンジで美味しく戻すことができ、電子レンジ
加熱後でも持ち帰りが可能である電子レンジ麺類の製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、調理麺類と麺汁を
同一容器ないに接触することなく収納した状態で、電子
レンジ加熱をすることにより、調理麺を美味しく戻すこ
とができるとともに、持ち帰りなどによる麺の伸びを防
止できることを見い出し、本発明に達した。
【0008】すなわち、耐熱性発泡樹脂容器内に取り外
しの可能な耐熱性樹脂仕切り板を設けた容器内の下部に
汁を配し、仕切り板の上部に調理麺を配し、そのまま電
子レンジ加熱ができることを特徴とする電子レンジ麺類
の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる耐熱性発泡容器と
は、電子レンジ加熱が可能なものであればよく、その材
質および形状、容量に限定されない。例えば、容器にお
湯(90℃〜95℃)を入れ、蓋をしたのち、電子レン
ジ加熱(出力500W)を2分間行ない容器の直径が2
0%以上の変形をしない高密度発泡を行なったポリスチ
レンシート(見かけ比重0.8g/cc以下:以後耐熱
性ポリスチレンペーパーと称する)やポリプロピレンの
発泡シート(見かけ比重0.8g/cc以下:以後ポリ
プロピレンペーパーと称する)などを丼状、深皿状の形
状に成形した容器を挙げることができる。好ましくは変
形率が少なく、断熱性に優れている、見掛け比重が0.
05〜0.5g/ccのスチレンペーパー又はポリプロ
ピレンペーパーを丼状又は皿状に成形した容器である。
【0010】本発明で用いる仕切り板は、板状でも皿
状、深皿状でもよく、発泡容器内に収納でき、発泡容器
の容量の90容量%以下の容量部分を仕切れるものであ
ればよく、仕切り板の形状、リブの形状、材質、蒸気抜
き及びつば(フランジ)の有無、蒸気抜きの形状及び位
置、数などに限定されない。例えば、材質として耐熱性
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、高
密度ポリエチレンなどを挙げることができる。また、形
状として、調理麺の全容量の0〜150%が入る容量の
皿状、深皿状、丼状などを挙げることができる。また、
仕切り板の強度を増強する目的のリブの形状として波
形、格子形、丸及び角形の凹凸を施したものや仕切り板
を発泡シートなどとしたものを挙げることができる。ま
た、蒸気抜きは仕切り板の底部又は側面、上部、フラン
ジなどに穴状、切れ目状の蒸気抜きを1〜10ヶ所程度
を設けたものなどを挙げることができる。好ましくはポ
リプロピレンを材質とし、茹で麺全体が入る深皿状の形
状で仕切り板の底部に格子状のリブを設け、仕切り板が
発泡容器の上部に引っ掛かるためのフランジがあり、そ
のフランジ又は深皿の側面に蒸気抜きの穴を1〜4ヶ所
程度を有したものである。
【0011】本発明に用いる調理麺は、うどん、中華
麺、日本蕎麦、パスタなどの生麺又は乾麺、半乾麺を茹
で、蒸しなどの加熱調理をしたもの、又はこれらの麺類
を加熱調理した冷凍麺及びそれを解凍したものなどがあ
り、その調理方法、形態には限定されない。好ましくは
生麺又は乾麺を通常喫食する場合の茹で時間の30〜1
50%の範囲で茹で調理したものである。さらに好まし
くは100±30%の茹で時間である。
【0012】本発明に用いる麺汁はストレート、濃縮、
固形化などの状態及び具の有無などに限定されない。好
ましくはストレートスープをゼラチンなどのゲル化剤で
固めたものである。
【0013】すなわち、耐熱性樹脂発泡容器の下部にゼ
ラチンで固めたストレートの麺汁を入れ、その上に調理
麺がほぼ入る大きさの深皿状の仕切り板の底部に格子状
のリブを設け、フランジ又は側面に蒸気抜きの穴を設け
た仕切り板を置き、その仕切り板の上に調理麺を入れ、
蒸気抜きの切れ目を設けた二軸延伸ポリスチレン製の蓋
をすることにより本発明を達成することができる。
【0014】本発明品は麺と汁が接触することなく、同
一容器ないで電子レンジ加熱を行なうため、調理麺が汁
の中で加熱される場合と異なり、麺に汁が吸収されるこ
ともなく、さらに同一加熱条件では麺汁のなかで調理麺
を加熱した場合より、調理麺の温度が高くなり、老化し
た調理麺を効率よくアルファ化状態に戻すことができ
る。
【0015】すなわち、麺汁より、容器ないの高部に配
置され、水分の少ない調理麺が選択的に電子レンジ加熱
を優位に受けるとともに、麺汁の蒸気で蒸されるため、
従来の方法では一度老化した麺をアルファ化状態にまで
戻すことができなかったが、本発明の方法では、麺の水
分を増加させることなく、アルファ化状態にまで戻すこ
とができるため、生麺を茹でた状態に近い食感とするこ
とができる。
【0016】本発明に用いる調理麺を作る場合、原料小
麦粉以外に蕎麦粉、米粉、トウモロコシ粉などの穀粉
類;馬鈴薯澱粉、コーン澱粉、タピオカ澱粉、米澱粉、
小麦澱粉などの澱粉及びこれら澱粉のエステル化、架
橋、酸化、エーテル化などの化工を施した化工澱粉など
の澱粉類;グルテン、グリアジン、グルテニン、卵白、
大豆蛋白、カゼインなどの動植物性蛋白質類;グリシ
ン、アラニン、グルタミン酸、シスチン、システインな
どのアミノ酸及びその塩類などのアミノ酸類;プロタミ
ン、ポリリジン、リゾチーム、白子蛋白などのポリペプ
タイド及び各種動植物性エキスなどのポリペプタイド
類;酢酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、リ
ン酸、炭酸などの酸及びそのナトリウム、カルシウム、
カリウム、マグネシウムなどの酸類及び塩類;酸化カル
シウム、水酸化カルシウム及び卵殻、動物の骨、牡蛎殻
などの高温焼成物などの強アルカリ性カルシウム類;グ
アガム、タマリンドガム、キサンタンガム、寒天、ジェ
ランガム、ローカストビンガム、アルギン酸及びそのナ
トリウム塩、海草抽出エキス、ペクチンなどのガム類;
グリセリン脂肪酸エステル、砂糖脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、レシチン、酵素処理レシチンな
どの乳化剤類;動植物性油脂及びその粉末油脂などの油
脂類などの一種又は二種以上を組み合わせて添加するこ
とができる。
【0017】本発明においては、これら小麦粉以外の
内、穀粉類及び澱粉類の添加方法及び添加量には限定さ
れないが、添加方法としては、小麦粉に混合する方法で
ある。また、これらの添加量は小麦粉との置換量が5〜
80重量%である。
【0018】また、これらの小麦粉以外の内、上記動植
物性蛋白質類以下の添加方法及び添加量には限定されな
いが、添加方法としては、小麦粉に混合する方法と水に
溶解させる方法があるが、好ましくは小麦粉に混合する
方法である。また、これらの混合物の添加量は、小麦粉
に対し0.01〜10重量%である。
【0019】
【実施例】以下に実施例および比較例を示す。また、特
に説明のない限り%は重量基準である。
【0020】実施例1 比較例1 約4mmの耐熱性ポリスチレンペーパーを直径18.2
cm、深さ6cmの丼状に成形した耐熱性樹脂容器(見
掛け比重0.057g/cc)と厚さ0.4mmのポリ
プロピレンシートを用いて、内径16.7cm、深さ2
cm、フランジ径18.2cmのフランジ付き深皿状の
仕切り板の底部に1cm間隔の深さ0.5mm、幅1.
5mmの格子状リブと深皿状の仕切り板の側面に2mm
径の蒸気抜き用の穴を4個を設けた仕切り板と厚さ0.
2mmの二軸延伸ポリスチレンシートを用いて内径1
8.25cm、高さ1.5cmの蓋の上部4ケ所に蒸気
抜きのためのU字型の切り込みを設けた蓋を用意した。
【0021】また、準強力小麦粉10Kgにかん粉12
0g、食塩100gを3.6Kgの水に溶解した捏ね水
を加え、常法により切り歯20番の生中華麺を得た。こ
の中華麺を沸騰水で2分間茹でた調理麺を用意した。但
し、この中華麺の通常喫食を行う場合の茹で時間は2〜
3分間である。
【0022】また、市販の濃縮中華麺スープを希釈した
ものに1.5%のゼラチンを添加溶解した中華麺スープ
を用意した。
【0023】上記耐熱性樹脂丼に上記中華麺スープ30
0gを入れ、その上に上記深皿状の仕切り板をセット
し、その仕切り皿の中に上記調理麺170gを入れ、さ
らに調理麺の上に湯通しを行った肉、野菜などの具50
gをのせたのち、上記蓋をし、全体をシュリンクフィル
ムで包装し電子レンジ中華麺を得た。また、仕切り板を
使用せずに、固化した上記中華麺スープの上に直接上記
調理麺をのせ、以後同様にして電子レンジ中華麺得た。
(比較例1)
【0024】各電子レンジ中華麺のシュリンクフィルム
を外した後、業務用電子レンジ(出力1500W)を用
いて90秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあけ、仕切り
皿を取り出し調理麺と具をスープの中に入れ、比較例は
蓋を外しそのまま試食評価を行った。また、別に加熱
後、蓋を取らずにそのまま10分間放置した後、同様に
して評価した。
【0025】試食評価の結果、比較例は加熱直後でも中
華麺の腰がなく、10分間放置したものは完全に伸びた
中華麺であったのに対し、実施例は加熱直後のものも1
0分間放置したものも生麺に近い腰のある美味しい中華
麺であった。さらに、電子レンジ加熱直後の温度を測定
したところ比較例の麺と汁は約83℃であったのに対
し、実施例は麺が約95℃、汁が約75℃であった。ま
た、容器は変形することはなかった。
【0026】実施例2 比較例2 実施例1で用いた、耐熱性樹脂発泡容器、仕切り板、蓋
を用意した。
【0027】また、中力小麦粉10Kgに食塩300g
を4Kgの水に溶解したものを加え、常法により切り歯
10番の生うどんを得た。このうどんを沸騰したお湯で
20分間茹でた調理うどんを得た。但し、このうどんの
通常喫食を行う場合の茹で時間は23分間である。
【0028】また、市販の濃縮うどん汁を希釈したもの
に1.5%のゼラチンを添加溶解したうどん汁を用意し
【0029】上記耐熱性樹脂丼に上記うどん汁300g
を入れ、その上に上記深皿状の仕切り板をセットし、そ
の仕切り皿の中に上記調理麺200gを入れ、上記蓋を
し、全体をシュリンクフィルムで包装し電子レンジうど
んを得た。また、仕切り皿を使用せずに、固化した上記
うどん汁の上に直接上記調理麺をのせ、以後同様にして
電子レンジうどん得た。(比較例2)
【0030】各電子レンジうどんのシュリンクフィルム
を外した後、家庭用電子レンジ(出力500W)を用い
て4分30秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあけ、仕切
り皿を取り出し調理麺をうどん汁の中に入れ、比較例は
蓋を外しそのまま試食評価を行った。
【0031】試食評価の結果、比較例はポソポソし、う
どん特有の粘弾性のある腰がないのに対し、実施例は生
うどんを茹でたものと同様に粘弾性のある釜上げ風のう
どんであった。さらに、電子レンジ加熱直後の温度を測
定したところ比較例の麺と汁は約78℃であったのに対
し、実施例は麺が約91℃、汁が約69℃であった。ま
た、容器は変形することはなかった。
【0032】実施例3 比較例3 実施例1で用いた、耐熱性樹脂発泡容器、仕切り板、蓋
を用意した。
【0033】また、強力小麦粉6Kgに蕎麦粉4Kgを
混合した粉に食塩100gを3Kgの水に溶解したもの
を加え、常法により切り歯20番の生蕎麦を得た。、こ
の生蕎麦を沸騰したお湯で2分間茹でた調理蕎麦を得
た。但し、この生蕎麦の通常喫食を行う場合の茹で時間
は2分30秒〜3分間である。
【0034】また、市販の濃縮蕎麦汁を希釈したものに
1.5%のゼラチンを添加溶解した蕎麦汁を用意した
【0035】上記耐熱性樹脂丼に上記蕎麦汁300gを
入れ、その上に上記深皿状の仕切り板をセットし、その
仕切り皿の中に上記調理麺180gを入れ、上記蓋を
し、全体をシュリンクフィルムで包装し電子レンジかけ
蕎麦を得た。また、仕切り皿を使用せずに、固化した上
記蕎麦汁の上に直接上記調理麺をのせ、以後同様にして
電子レンジかけ蕎麦を得た。(比較例3)
【0036】各電子レンジかけ蕎麦のシュリンクフィル
ムを外したのち、家庭用電子レンジ(出力500W)を
用いて4分30秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあけ、
仕切り皿を取り出し調理麺を蕎麦汁の中に入れ、比較例
は蓋を外しそのまま試食評価を行った。また、別に加熱
後、蓋を取らずにそのまま10分間放置した後、同様に
して評価した。
【0037】試食評価の結果、比較例は加熱直後でも蕎
麦の腰が抜けているとともに、10分間放置したものは
完全に伸びた蕎麦であったのに対し、実施例は加熱直後
のものも10分間放置したものも生蕎麦に近い腰のある
美味しいかけ蕎麦であった。また、容器は変形すること
はなかった。
【0038】実施例4 比較例4 約4mmのポリプロピレンペーパーを直径18.2c
m、深さ5cmの丼状に成形した耐熱性樹脂容器(見掛
け比重0.1g/cc)と厚さ0.4mmの耐熱性ポリ
スチレンシートを用いて、内径14.7cm、深さ1c
m、フランジ径18.2cmのフランジ付き中皿状の仕
切り板の底部に1cm間隔の深さ0.5mm、幅1.5
mmの格子状リプを設け、フランジの部分に2mm径の
蒸気抜き用の穴を4ケ所設けた仕切り板と厚さ0.2m
mの二軸延伸ポリスチレンシートを用いて内径18.2
5cm、高さ1cmの蓋の上部4ケ所に蒸気抜きのため
のU字型の切り込みを設けた蓋を用意した。
【0039】また、市販の乾し中華麺(株式会社マルタ
イ製:マルタイラーメン)を沸騰水で2分45秒間茹で
た調理麺を用意した。但し、この中華麺の通常喫食を行
う場合の茹で時間は2〜3分間である。
【0040】また、添付されていた濃縮中華麺スープを
希釈したものに1.5%のゼラチンを添加溶解した中華
麺スープを用意した。
【0041】上記耐熱性樹脂丼に上記中華麺スープ30
0gを入れ、その上に上記皿状の仕切り板をセットし、
その仕切り皿の中に上記調理麺200gを入れ、調理麺
の上に焼き豚1枚とシナチク15gを別途包装したもの
をのせたのち、上記蓋をし、全体をシュリンクフィルム
で包装し電子レンジ中華麺を得た。また、仕切り皿を使
用せずに、固化した上記中華麺スープの上に直接上記調
理麺をのせ、以後同様にして電子レンジ中華麺得た。
(比較例4)
【0042】各電子レンジ中華麺のシュリンクフィルム
を外した後、中の具を取り出し、蓋をしたのち、業務用
電子レンジ(出力1500W)を用いて90秒間の加熱
を行い、蓋をあけ、実施例は仕切り皿を取り出し調理麺
と具をスープの中に入れ、比較例は蓋を外し、具を入れ
試食評価を行った。また、別に加熱後、蓋を取らずにそ
のまま10分間放置した後、同様にして評価した。
【0043】試食評価の結果、比較例は加熱直後でも中
華麺の腰が低下し、ボソボソとした食感でり、10分間
放置したものは完全に伸びた中華麺であったのに対し、
実施例は加熱直後のものも10分間放置したものもシコ
シコとした生麺に近い腰のある美味しい中華麺であっ
た。さらに、電子レンジ加熱直後の温度を測定したとこ
ろ比較例の麺と汁は約80℃であったのに対し、実施例
は麺が約94℃、汁が約73℃であった。また、容器は
変形することはなかった。
【0044】実施例5 比較例5 実施例4で用いた、耐熱性樹脂発泡容器、仕切り板、蓋
を用意した。
【0045】また、市販の乾しうどん(宮田乾麺工場株
式会社製:讃岐太うどん)を沸騰したお湯で14分間茹
でた調理うどんを得た。但し、このうどんの通常喫食を
行う場合の茹で時間は12〜13分間である。
【0046】また、市販の濃縮うどん汁を希釈したもの
に1.5%のゼラチンを添加溶解したうどん汁を用意し
【0047】上記耐熱性樹脂丼に上記うどん汁300g
を入れ、その上に上記皿状の仕切り板をセットし、その
仕切り皿の中に上記調理麺200gを入れ、上記蓋を
し、全体をシュリンクフィルムで包装し電子レンジうど
んを得た。また、仕切り皿を使用せずに、固化した上記
うどん汁の上に直接上記調理麺をのせ、同様にして電子
レンジうどん得た。(比較例5)
【0048】各電子レンジうどんのシュリンクフィルム
を外した後、家庭用電子レンジ(出力500W)を用い
て4分30秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあけ、仕切
り皿を取り出し調理麺をうどん汁の中に入れ、比較例は
蓋を外しそのまま試食評価を行った。
【0049】試食評価の結果、比較例は柔らかく、うど
ん特有の粘弾性のある腰がないのに対し、実施例は乾し
うどんを茹でたものと同様に滑らかで粘弾性のある美味
しいうどんであった。さらに、電子レンジ加熱直後の温
度を測定したところ比較例の麺と汁は約78℃であった
のに対し、実施例は麺が約90℃、汁が約70℃であっ
た。また、容器は変形することはなかった。
【0050】実施例6 比較例6 約4mmの耐熱性ポリスチレンペーパーを直径18.2
cm、深さ3cmの深皿状に成形した耐熱性樹脂容器
(見掛け比重0.08g/cc)と厚さ0.4mmの耐
熱性ポリプロピレンシートを用いて、内径17.7c
m、深さ1cm、フランジ径18.3cmのフランジ付
き中皿状の仕切り板の底部に1cm間隔の深さ0.5m
m、幅1.5mmの格子状リブを設け、フランジの部分
に2mm径の蒸気抜き用の穴を4ケ所に設けた仕切り板
と厚さ0.2mmの二軸延伸ポリスチレンシートを用い
て内径18.5cm、高さ1.5cmの蓋の上部4ケ所
に蒸気抜きのためのU字型の切り込みを設けた蓋を用意
した。
【0051】また、市販の乾しスパゲッティ(イタリア
産:直径2mm)を沸騰水で10分間茹でた後オリーブ
オイルをからめた調理スパゲッティを用意した。但し、
このスパゲッティの通常喫食を行う場合の茹で時間は8
分間である。
【0052】また、市販されているスパゲッティソース
(日本製粉株式会社製:チーズクリームソース)に約1
0%の水を加えたものを用意した。又、別に水を加えな
いものも用意した。
【0053】上記耐熱性樹脂深皿にスパゲッティソース
40gを入れ、その上に上記皿状の仕切り板をセット
し、その仕切り皿の中に上記調理スパゲッティ180g
を入れ、上記蓋をし、全体をシュリンクフィルムで包装
し電子レンジスパゲッティを得た。また、仕切り皿を使
用せずに、上記調理スパゲッティに水で希釈していない
上記ソースをからめたものを上記耐熱製樹脂深皿に入
れ、同様に包装し、電子レンジスパゲッティを得た。
(比較例6)
【0054】各電子レンジスパゲッティのシュリンクフ
ィルムを外した後、業務用電子レンジ(出力1500
W)を用いて30秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあ
け、仕切り皿を取り出し調理スパゲッティを容器の中に
入れ、ソースとからめ、比較例は蓋を外しそのまま試食
評価を行った。
【0055】試食評価の結果、比較例は茹でたてのよう
な弾力のある腰もなく、ボソボソとした食感であったの
に対し、実施例は茹でたてのような弾力のあるシコシコ
とした腰のある美味しいスパゲッティであった。また、
容器は変形することはなかった。
【0056】実施例7 比較例7 約4mmのポリプロピレンペーパーを直径18.2c
m、深さ5cmの丼状に成形した耐熱性樹脂容器(見掛
け比重0.3g/cc)と厚さ0.4mmの耐熱性ポリ
プロピレンシートを用いて、内径14.7cm、深さ1
cm、フランジ径18.2cmのフランジ付き中皿状の
仕切り板の底部に1cm間隔の深さ0.5mm、幅1.
5mmの格子状リブを設け、フランジの部分に2mm径
の蒸気抜き用の穴を2ケ所設けた仕切り板と厚さ0.2
mmの二軸延伸ポリスチレンシートを用いて内径18.
25cm、高さ1cmの蓋の上部2ケ所に蒸気抜きのた
めのU字型の切り込みを設けた蓋を用意した。
【0057】また、中力小麦粉10Kgに食塩300g
を4Kgの水に溶解したものを加え、常法により切り歯
10番の生うどんを得た。このうどんを沸騰したお湯で
20分間茹でた後、茹でうど200gを仕切り皿と同形
の容器に入れ、急速凍結を行い冷凍調理うどんを得た。
但し、このうどんの通常喫食を行う場合の茹で時間は2
3分間である。
【0058】また、市販の濃縮うどん汁を希釈し、耐熱
性樹脂丼と同形の金属容器にうどん汁を300g入れ、
急速凍結を行い、凍結したうどん汁を用意した。
【0059】上記耐熱性樹脂丼に上記凍結うどん汁を入
れ、その上に上記深皿状の仕切り板をセットし、その仕
切り皿の中に上記冷凍調理麺200gを入れ、上記蓋を
し、全体をシュリンクフィルムで包装し冷凍電子レンジ
うどんを得た。また、仕切り皿を使用せずに、凍結した
上記うどん汁の上に直接上記冷凍調理麺をのせ、以後同
様にして冷凍電子レンジうどん得た。(比較例7)
【0060】各電子レンジうどんのシュリンクフィルム
を外した後、業務用電子レンジ(出力1500W)を用
いて4分30秒間の加熱を行い、実施例は蓋をあけ、仕
切り皿を取り出し調理麺をうどん汁の中に入れ、比較例
は蓋を外しそのまま試食評価を行った。
【0061】試食評価の結果、比較例はポソポソし、う
どん特有の粘弾性のある腰がないのに対し、実施例は生
うどんを茹でたものと同様に粘弾性のある釜上げ風のう
どんであった。さらに、電子レンジ加熱直後の温度を測
定したところ比較例の麺と汁は約78℃であったのに対
し、実施例は麺が約91℃、汁が約69℃であった。ま
た、容器は変形することはなかった。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、電子レンジで簡単に調
理麺を美味しく戻すことができ、電子レンジ加熱後の持
ち帰りなどによる加熱後の麺の伸びを防止できる電子レ
ンジ麺類を製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性発泡樹脂容器内に取り外しの可能
    な耐熱性樹脂仕切り板を設けた容器の下部に汁を配し、
    仕切り板の上部に調理麺を配し、そのまま電子レンジ加
    熱ができることを特徴とする電子レンジ麺類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 耐熱性発泡容器がポリスチレン又はポリ
    プロピレンの発泡容器であり、仕切り板がポリカーボネ
    ート、高密度ポリエチレン、耐熱性ポリスチレン、ポリ
    プロピレンの発泡樹脂シートもしくは未発泡樹脂シート
    のいずれか1種以上からなる請求項1記載の電子レンジ
    麺類の製造方法。
  3. 【請求項3】 仕切り板に蒸気抜きのための穴もしくは
    切れ目を設けた仕切り板である請求項1及び2記載の電
    子レンジ麺類の製造方法。
  4. 【請求項4】 調理麺類が乾麺類又は生麺類を茹で、蒸
    しなどの加熱調理を行なった調理麺からなる請求項1〜
    3記載の電子レンジ麺類の製造方法。
  5. 【請求項5】 汁がゲル化剤で固めた汁からなる請求項
    1〜4記載の電子レンジ麺類の製造方法。
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