JPH10327753A - 透明度と耐熱性に優れた油脂含有乳化物、及びそれを含む食品 - Google Patents

透明度と耐熱性に優れた油脂含有乳化物、及びそれを含む食品

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JPH10327753A
JPH10327753A JP9161925A JP16192597A JPH10327753A JP H10327753 A JPH10327753 A JP H10327753A JP 9161925 A JP9161925 A JP 9161925A JP 16192597 A JP16192597 A JP 16192597A JP H10327753 A JPH10327753 A JP H10327753A
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fat
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fatty acid
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剛 郡山
Masahito Kosaka
方人 小坂
Mariko Aizaki
真理子 合崎
Atsushi Okano
淳 岡野
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Nippon Suisan Kaisha Ltd
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    • A23D7/02Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines characterised by the production or working-up
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    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水で希釈したときに高い透明感を有する耐熱
性に優れた、特に高度不飽和酸を多く含む油脂の乳化
物、およびそれを添加した食品の提供 【解決手段】 水で希釈したときに、高い透明感を有
し、加熱殺菌処理が可能で、かつ加熱殺菌処理後も安定
な乳化もしくは可溶化状態に保つことができる油脂含有
乳化物であって、油脂、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、グリセリンおよびシュガーエステルを必須の組合せ
とすることを特徴とする透明度と耐熱性に優れた油脂乳
化物。該油脂乳化物を0.4重量%の割合で水に添加し
たときの濁度(O.D.660nm)が0.5以下であ
る。上記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、重合度5以
上の、好ましくは重合度分布が狭いポリグリセリンを原
料としたものである。上記シュガーエステルは、HLB
値18以上のものである。該乳化物は好ましくは水分量
15重量%以下で乳化して得られたものである。上記油
脂乳化物を添加したことを特徴とする食品または飲料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明度と耐熱性に優れた
油脂含有乳化物、及びそれを添加した食品に関する。本
発明は高度不飽和酸を多く含む油脂、例えば精製魚油、
の透明度と耐熱性に優れた乳化物、及びそれを添加した
食品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、不飽和脂肪酸を含有する油脂類の
生理活性が注目を集めており、そのためにこれらの油脂
類は健康食品あるいは栄養補助食品、飼料、医薬品など
広範囲で利用されている。油脂類は食品に水と共に含有
されることが多いが、その際油脂と水の分離、白濁によ
る透明感の低下といった問題がある。油脂と水の分離に
ついては、特にレトルト処理、HTST処理といった加
熱殺菌工程により容易に分離してしまう。また、分離が
防がれたとしてもクリーミングのような現象が生じてし
まう。この現象を防ぐために様々な乳化剤(シュガーエ
ステル、有機酸モノグリセリド、乳タンパク)、安定剤
(アラビアガム、キサンタンガム、大豆食物繊維、ペク
チン)の組み合わせが提案されている。しかしながらこ
れらの乳化剤を使用した場合、その耐熱性は明らかに向
上するが乳化による白濁、透明感の減少は免れない。更
に安定剤を使用した場合は粘性が出てしまい食感にマイ
ナス要因となってしまう場合も多い。特開平8−205
771号は耐酸性、耐塩性、耐熱性を兼ね備えた乳化物
組成を提示しているが、この組成でも乳化による白濁、
透明感の減少は生じてしまう。白濁による透明感の低下
についてはトコフェロールや香料といった低分子のもの
は可溶化により防げる(特公平5−21885号)が、
比較的分子量の高いトリグリセライドを主要成分とする
食品油脂では難しい。特に構成脂肪酸の鎖長が長く不飽
和度の高い魚油では分子のカサが大きいことになり、一
般の食品添加物として認められている乳化物では可溶化
は困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水で希釈した
ときに高い透明感を有する耐熱性に優れた油脂含有乳化
物、特に高度不飽和酸を多く含む油脂の透明度と耐熱性
に優れた乳化物、およびそれを添加した食品の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水で希釈
したときに高い透明感を有する耐熱性に優れた油脂含有
乳化物を得るために種々検討を重ねた結果、油脂と特定
のポリグリセリン脂肪酸エステルと特定のシュガーエス
テルからなる必須の組み合わせから構成されたものを水
分量の少ない条件下でグリセリンを主体とした乳化方法
をとることにより得られる乳化物が高い透明感と耐熱性
を合わせ持つことを見いだした。
【0005】本発明は、油脂、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、グリセリン、シュガーエステルからなる必須の
組合せを特徴とする透明度と耐熱性に優れた油脂含有乳
化物、より詳しくは水で希釈したときに、高い透明感を
有し、加熱殺菌処理が可能で、かつ加熱殺菌処理後も安
定な乳化状態に保つことができる油脂含有乳化物であっ
て、油脂、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン
およびシュガーエステルを必須の組合せとすることを特
徴とする透明度と耐熱性に優れた油脂乳化物を要旨とし
ている。上記水で希釈したときの高い透明感の好ましい
状態は、該油脂乳化物を0.4重量%の割合で水に添加
したときの濁度(O.D.660nm)0.5以下で表す
ことができる。また、本発明は、上記透明度と耐熱性に
優れた油脂乳化物を添加したことを特徴とする食品を要
旨としている。さらにまた、本発明は、上記透明度と耐
熱性に優れた油脂乳化物を添加したことを特徴とする飲
料を要旨としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で対象にする油脂は食品に
使用することのできる油脂であれば何でもよいが、特に
有効に使用できるものはEPA、DHAといった高度不
飽和酸を豊富に含むイワシ、サバ、サンマ、マグロ、カ
ツオ等の魚油、オキアミ、海老等の油である。油脂の精
製方法、程度は問わないが通常行われる精製処理(脱
酸、脱色、白土処理、水蒸気脱臭)を施したものが望ま
しい。乳化物中の油脂量としては、ポリグリセリン脂肪
酸エステルとシュガーエステルの合計量の4倍以内に配
合するのが適当である。現実的には乳化物中の油脂量は
50重量%以下、好ましくは25重量%以下である。
【0007】本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸
エステルは、その構成するグリセリンの重合度が5以上
のポリグリセリンと炭素数8〜22の脂肪酸とのモノエ
ステルからなるHLB値が10以上のものである。好ま
しくはその構成するグリセリンの重合度分布が狭いポリ
グリセリンを原料としたものである。その好ましいポリ
グリセリン脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、
サンソフトAのEタイプ〔太陽化学(株)製〕がある。
脂肪酸については炭素数12〜18の飽和、不飽和の脂
肪酸が好ましい。最も好ましくは炭素数12のラウリン
酸である。炭素数が10以下では脂肪酸に由来するにお
い、味に問題があり、炭素数が20以上では粘度が高く
実際の使用には不向きである。本発明に用いるポリグリ
セリン脂肪酸エステルの配合量は、それからなる乳化物
の透明度に影響することから、1重量%以上、好ましく
は4重量%以上、最も好ましくは6重量%以上である。
【0008】本発明で使用されるシュガーエステルは、
炭素数22〜18の飽和脂肪酸と蔗糖とのモノエステル
を実質的に100%含有する化合物であって、HLB値
が18以上のものを使用する。すなわち、本発明で使用
されるシュガーエステルのHLB値は18以上、好まし
くは19である。HLB値が低ければレトルト処理とい
った過酷な耐熱性は得られない。その好ましい市販品と
しては、例えば、モノエステル100%を含むシュガー
エステルである、SM−1800〔三菱化学食品(株)
製〕、DKエステルSS〔第一工業製薬(株)製〕があ
る。配合量は0.5重量%以上、好ましくは0.75重
量%以上である。0.5重量%未満であるとレトルト処
理といった過酷な耐熱性は得られない。
【0009】本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸
エステルに対するシュガーエステルの割合は50重量%
未満、好ましくは20重量%以下である。シュガーエス
テルの割合が50重量%以上に増加すれば透明度が減少
してしまう。
【0010】本発明では、上記の乳化剤にその他の乳化
剤を添加して使用することができる。その他の乳化剤と
してはグリセリン脂肪酸エステル、リゾレシチン等であ
る。その際、添加する乳化剤のHLB値は、透明度の点
から8以上であることが好ましい。例えば、モノグリセ
ライド等の低いHLB値の乳化剤では、透明度が低くな
ってしまう。
【0011】本発明で用いられる乳化方法は、乳化機械
には特に限定されないが、乳化の際にはグリセリン等の
ポリオールを用い、低い水分量(15%重量以下)で行
われなければならない。好ましくは水分量10重量%以
下、最も好ましくは水分量5%以下である。水分量が多
ければ透明度の高い乳化物は調製不能である。いったん
乳化してしまえば、その後水を添加しても構わない。本
発明の乳化に用いるポリオール類としては乳化物の分離
の問題からグリセリンが最も好ましい。勿論、他のポリ
オールをグリセリンに添加することは可能である。
【0012】食品に添加する場合は、上記乳化物を対象
食品に攪拌混合するだけで高い透明感を有する耐熱性に
優れた油脂含有食品が得られる。従って本発明は上記乳
化物を攪拌混合等により添加した食品を提供する。混合
の時期、方法は問わない。具体的食品としては飲料、タ
レ類、麺類、スープ、飴、ゼリー、クリーム等が例示さ
れる。特に本発明の上記乳化剤物が有する高い透明感が
有効に発揮される食品としては飲料、タレ類、飴、ゼリ
ーが挙げられる。
【0013】
【作用】ポリグリセリン脂肪酸エステルはHLB値が高
いほど乳化粒子径を小さくし、透明度を高くすること自
体は知られているが、それだけでは本発明が規定するよ
うな水で希釈したときの高い透明感をもったものにはで
きない。特に「0.4重量%の割合で水に添加したとき
の濁度(O.D.660nm)が0.5以下である」よう
な高い透明感をもったものにはできない。本発明は、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルとしてHLB値が10以上
のものを採用し、低水分乳化と組み合わせることによ
り、高い透明感を達成した。ポリグリセリン脂肪酸エス
テルとして、HLB値が10以上のものであって、その
構成するグリセリンの重合度が5以上で、かつの重合度
分布が狭いポリグリセリンを原料としたものを採用し、
低水分乳化とを組み合わせることにより、上記透明感は
さらによくなり、上記濁度0.5以下というような高い
透明感を達成した。重合度がそろうことにより、乳化物
の有効な部分が増し、有効でない部分による悪影響を防
ぐことになるためであると考えられる。
【0014】
【実施例】本願発明の詳細を実施例で説明する。本願発
明はこれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0015】実施例1 50℃に加温したグリセリン156gに、グリセリンの
重合度分布の狭いモノオレイン酸ペンタグリセリン〔商
品名サンソフトA−171E、太陽化学(株)製〕15
g、モノエステル100%を含むシュガーエステル〔商
品名SM−1800、三菱化学食品(株)製〕3gを分
散、溶解させた。その溶解液をホモミキサー(8000
rpm)にかけ、精製魚油(EPA7.0重量%、DH
A33.5重量%)48gを添加し、5分間乳化をおこ
なった。乳化後72gの水を加え混合し乳化物を得た。
【0016】実施例2 50℃に加温したグリセリン156gにモノラウリン酸
デカグリセリン〔商品名DL16、三菱化学食品(株)
製〕30g、モノエステル100%を含むシュガーエス
テル〔商品名SM−1800、三菱化学食品(株)製〕
6gを分散、溶解させた。その溶解液をホモミキサー
(8000rpm)にかけ、精製魚油(EPA7.0重
量%、DHA33.5重量%)48gを添加し、5分間
乳化をおこなった。乳化後72gの水を加え混合し乳化
物を得た。
【0017】実施例3 50℃に加温したグリセリン156gにモノラウリン酸
デカグリセリン〔商品名DL16、三菱化学食品(株)
製〕15g、モノエステル100%を含むシュガーエス
テル〔商品名DKエステルSS、第一工業製薬(株)
製〕6g、リゾレシチン〔商品名サンレシチンA、太陽
化学(株)製〕0.3gを分散、溶解させた。その溶解
液をホモミキサー(8000rpm)にかけ、精製魚油
(EPA7.0重量%、DHA33.5重量%)48g
を添加し、5分間乳化をおこなった。乳化後72gの水
を加え混合し乳化物を得た。
【0018】実施例4 50℃に加温したグリセリン156gにグリセリンの重
合度分布の狭いモノオレイン酸ペンタグリセリン〔商品
名サンソフトA−171E、太陽化学(株)製〕15
g、モノエステル100%を含むシュガーエステル〔商
品名SM−1800、三菱化学食品(株)製〕3gを分
散、溶解させた。その溶解液をホモミキサー(8000
rpm)にかけ、精製魚油(EPA7.0重量%、DH
A33.5重量%)24gを添加し、5分間乳化をおこ
なった。乳化後72gの水を加え混合し乳化物を得た。
【0019】比較例1 予めグリセリンに水を添加した以外は実施例3と同様に
乳化を行った。 比較例2 モノオレイン酸ペンタグリセリン〔商品名サンソフトA
−171、太陽化学(株)製〕を9g、モノエステル1
00%を含むシュガーエステル〔商品名SM−180
0、三菱化学食品(株)製〕を9gにした以外は実施例
1と同様に乳化を行った。 比較例3 モノエステル100%を含むシュガーエステルの代わり
にモノエステル70重量%を含むシュガーエステル〔商
品名DKエステルF−160、第一工業製薬(株)製〕
を用いた以外は実施例1と同様に乳化を行った。 比較例4 グリセリンの重合度分布の狭いモノオレイン酸ペンタグ
リセリンの代わりに通常のグリセリン重合度分布である
モノオレイン酸ヘキサグリセリン〔商品名サンソフトQ
−17F、太陽化学(株)〕製を用いた実施例1と同様
に乳化を行った。
【0020】下記表1に、実施例1〜4、比較例1〜4
で得られた乳化物をシロップ溶液(BRIX30)に
0.5重量%添加したときの121℃6分のレトルト前
後の660nmにおける吸光度を記した。全ての実施例
はレトルト前後ともに吸光度が低く、透明感とレトルト
耐性を有していることが判る。
【0021】
【表1】 ────────────────────────── 吸光度(OD=660nm) レトルト前 → レトルト後 ────────────────────────── 実施例1 0.37 → 0.38 実施例2 0.15 → 0.16 実施例3 0.39 → 0.39 実施例4 0.21 → 0.21 比較例1 0.81 → 0.80 比較例2 0.73 → 0.73 比較例3 0.43 → 0.20(乳化破壊=油脂浮上) 比較例4 1.01 → 1.08 ──────────────────────────
【0022】実施例1で得られた乳化物と比較例1で得
られた乳化物を市販透明リンゴジュースに精製マグロ油
として0.1重量%になるように添加した場合、実施例
1で得られた乳化物は明らかに透明度を維持しているこ
とが判る。
【0023】
【発明の効果】水で希釈したときに高い透明感を有する
耐熱性に優れた油脂含有乳化物、特に高度不飽和酸を多
く含む油脂の透明度と耐熱性に優れた乳化物、およびそ
れを添加した食品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 淳 東京都八王子市北野町559−6 日本水産 株式会社中央研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水で希釈したときに、高い透明感を有
    し、加熱殺菌処理が可能で、かつ加熱殺菌処理後も安定
    な乳化状態に保つことができる油脂含有乳化物であっ
    て、油脂、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン
    およびシュガーエステルを必須の組合せとすることを特
    徴とする透明度と耐熱性に優れた油脂乳化物。
  2. 【請求項2】 0.4重量%の割合で水に添加したとき
    の濁度(O.D.660nm)が0.5以下である請求項
    1の透明度と耐熱性に優れた油脂乳化物。
  3. 【請求項3】 ポリグリセリン脂肪酸エステルが、HL
    B値10以上のものである請求項1または2の透明度と
    耐熱性に優れた油脂乳化物。
  4. 【請求項4】 ポリグリセリン脂肪酸エステルが、重合
    度5以上のポリグリセリンを原料としたものである請求
    項1、2または3の透明度と耐熱性に優れた油脂乳化
    物。
  5. 【請求項5】 ポリグリセリン脂肪酸エステルが、重合
    度分布が狭いポリグリセリンを原料としたものである請
    求項1ないし4のいずれかの透明度と耐熱性に優れた油
    脂乳化物。
  6. 【請求項6】 シュガーエステルが、HLB値18以上
    のものである請求項1ないし5のいずれかの透明度と耐
    熱性に優れた油脂乳化物。
  7. 【請求項7】 シュガーエステルの配合割合が、ポリグ
    リセリン脂肪酸エステルに対して50重量%以下である
    請求項1ないし6のいずれかの透明度と耐熱性に優れた
    油脂乳化物。
  8. 【請求項8】 シュガーエステルの配合割合が、ポリグ
    リセリン脂肪酸エステルに対して20重量%以下である
    請求項7の透明度と耐熱性に優れた油脂乳化物。
  9. 【請求項9】 油脂の配合割合が、ポリグリセリン脂肪
    酸エステルとシュガーエステルの合計量の4倍以内であ
    る請求項1ないし8のいずれかの透明度と耐熱性に優れ
    た油脂乳化物。
  10. 【請求項10】 水分量15重量%以下で乳化して得ら
    れたものである請求項1ないし9のいずれかの透明度と
    耐熱性に優れた油脂乳化物。
  11. 【請求項11】 水分量10重量%以下で乳化して得ら
    れたものである請求項10の透明度と耐熱性に優れた油
    脂乳化物。
  12. 【請求項12】 油脂が、高度不飽和脂肪酸を多く含む
    油脂である請求項1ないし11のいずれかの透明度と耐
    熱性に優れた油脂乳化物。
  13. 【請求項13】 高度不飽和脂肪酸を多く含む油脂が、
    精製魚油である請求項12の透明度と耐熱性に優れた油
    脂乳化物。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかの透明
    度と耐熱性に優れた油脂乳化物を添加したことを特徴と
    する食品。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし13のいずれかの透明
    度と耐熱性に優れた油脂乳化物を添加したことを特徴と
    する飲料。
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