JPH10327037A - 無線通信機の整合回路用可変コイル - Google Patents

無線通信機の整合回路用可変コイル

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JPH10327037A
JPH10327037A JP13258697A JP13258697A JPH10327037A JP H10327037 A JPH10327037 A JP H10327037A JP 13258697 A JP13258697 A JP 13258697A JP 13258697 A JP13258697 A JP 13258697A JP H10327037 A JPH10327037 A JP H10327037A
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JP
Japan
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coil
coils
inductance
variable
variable coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP13258697A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kato
淳 加藤
Takao Sato
孝雄 佐藤
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変コイルの残留インダクタンスを低減し
て、インダクタンスの可変範囲の最小値をより小さくす
ることができる無線通信機の整合回路用可変コイルを得
る。 【解決手段】 直列に接続される複数のコイルL1〜L
13と、複数のコイルL1〜L13の各コイルに並列に
接続され、各コイルL1〜L13の両端を開放または短
絡する複数のスイッチ(例えばリレースイッチK1〜K
13)と、直列に接続された複数のコイルL1〜L13
の任意の接続点(例えばコイルL5とL6の間)を直接
短絡接地する接地用スイッチKsとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線通信機の整
合回路に使用される可変コイルに関し、特にその不使用
コイルの残留インダクタンスを低減するようにした無線
通信機の整合回路用可変コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は短波(HF)帯域用無線通信機の
構成を示すブロック図である。無線通信機1は無線通信
機本体部2と、無線通信機本体部2に接続された整合部
3と、整合部3に接続された空中線4とを備えている。
【0003】無線通信機本体部2は、音声入力を受ける
インターフェイス部5と、インターフェイス部5に接続
され、音声入力を送信信号に変換する送信部6と、送信
部6に接続され、送信信号を電力増幅する電力増幅部7
と、電力増幅部7に接続されたフィルタ部8と、送信部
6に局部発振周波数を供給するシンセサイザ部9と、こ
れらインターフェイス部5〜シンセサイザ部9を制御す
る制御部10とを備えている。
【0004】整合部3は無線通信機本体部2と空中線4
との整合をとるための図示しない整合回路を備えてい
る。この整合回路は、特にHF帯域用の無線通信機で
は、使用周波数が2MHz〜30MHzと、その比帯域
が15倍にも及ぶために、従来より、可変コイルおよび
可変コンデンサを用いて構成されている。
【0005】図5は従来の無線通信機における整合回路
用可変コイルを示す回路図である。この可変コイル20
は、直列に接続される複数のコイルL1〜L13と、各
コイルL1〜L13に並列に接続され、各コイルL1〜
L13の両端を開放または短絡する複数のリレースイッ
チK1〜K13により構成される。各コイルL1〜L1
3は、そのインダクタンスが図5に示されているよう
に、L1が最も小さくて0.004μH、L2は0.0
08μH、L3は0.016μHというように、図示右
側のコイルのインダクタンスがその左側のインダクタン
スより常に大きくなるような関係に順次直列に接続され
ている。
【0006】これは、13個のコイルを組合せ使用し
て、約0.2〜30μHのインダクタンスの可変範囲を
実現した一例を示したもので、可変コイルにおける最小
可変インダクタンス単位を0.004μHとしたものを
示している。
【0007】各リレースイッチK1〜K13のリレー2
1〜33にはMPU35が接続されていて、MPU35
からのバイナリ信号により各リレースイッチK1〜K1
3の開閉制御が行われる。MPU35には予め各周波数
で整合をとるときのリレースイッチK1〜K13の開閉
データが記憶されている。そして、MPU35からのバ
イナリ信号により、リレースイッチが閉じられた場合
は、それに並列に接続されたコイルは短絡され、一方、
リレースイッチが開放された場合は、それに並列に接続
されたコイルは短絡されず、そのインダクタンスが回路
全体のインダクタンス形成に寄与する。
【0008】図6は各リレースイッチK1〜K13の開
閉制御によって得られる各状態(0〜N)において、可
変コイルより得られる理想インダクタンス値をマトリッ
クスとして示したものであり、各リレースイッチK1〜
K13の制御により、可変コイルのインダクタンスは、
上述したように0.004μHを単位とする可変値を有
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の可変
コイル20をHF帯域の無線通信機の整合回路に用いる
場合、コイルには高電圧が印加されるため、コイルの外
形状サイズは約5〜6cmの大型のものが必要となり、
また各コイルL1〜L13の間隔は2〜3cm程度とら
なければならない。そのため、図5に示した可変コイル
20の全長(AB間長)は80cm以上となってしま
う。このため、全部のリレーK1〜K13を閉じたとき
の最小インダクタンス(Lmin)は、配線等による残
留インダクタンスにより、約0.3μH〜0.5μH程
度の大きな値となり、この結果、インダクタンスの可変
範囲の最小値が満足に得られないという問題点があっ
た。
【0010】この発明は、このような課題を解決するた
めなされたもので、可変コイルの残留インダクタンスを
低減して、インダクタンスの可変範囲の最小値をより小
さくすることができる無線通信機の整合回路用可変コイ
ルを得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、直列に接続される複数のコイルL1
〜L13と、複数のコイルL1〜L13の各コイルに並
列に接続され、各コイルL1〜L13の両端を開放また
は短絡する複数のスイッチ(例えばリレースイッチK1
〜K13)と、直列に接続された複数のコイルL1〜L
13の任意の接続点(例えばコイルL5とL6の間)P
を直接短絡接地する接地用スイッチKsとを備えたもの
である。
【0012】このような構成によれば、接続点Pの片側
に存在するコイルL6〜L13をすべて短絡して、他方
側のコイルL1〜L5のいずれかのみによりインダクタ
ンス形成を行う場合に、接地用スイッチKsを閉じるこ
とにより、その片側に存在するコイルK6〜K13によ
る残留インダクタンスの影響を受けなくすることができ
る。
【0013】また、この発明は、上記無線通信機をHF
帯域に使用するようにしたものである。
【0014】HF帯域での可変コイルの使用には、上述
したように高電圧が印加されるため、コイルの外形状サ
イズが大きくなり、コイル全長も長くなる。したがっ
て、HF帯域で使用される可変コイルは残留インダクタ
ンスも大きくなるので、この発明の適用により、残留イ
ンダクタンスが効果的に軽減される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図に従って説明する。図1は実施の形態に係る無線通信
機の整合回路用可変コイルを示す回路図である。可変コ
イル20Aは、直列に接続される複数のコイルL1〜L
13と、各コイルL1〜L13に並列に接続され、各コ
イルL1〜L13の両端を開放または短絡する複数のリ
レースイッチK1〜K13により構成される。
【0016】各コイルL1〜L13は、そのインダクタ
ンスが図1に示されているように、L1が最も小さくて
0.004μH、L2は0.008μH、L3は0.0
16μHというように、図示右側のコイルのインダクタ
ンスがその左側のインダクタンスより常に大きくなるよ
うな関係に順次直列に接続されている。
【0017】この実施の形態は、13個のコイルの組合
せ使用により、約0.2〜30μHのインダクタンスの
可変範囲を実現した一例を示すもので、可変コイルのイ
ンダクタンスを0.004μH単位で可変できるように
したものを示している。
【0018】各リレースイッチK1〜K13のリレー2
1〜33にはMPU35が接続されていて、MPU35
からのバイナリ信号により各リレースイッチK1〜K1
3の開閉制御が行われる。MPU35には、予め各周波
数で整合をとるときのリレースイッチK1〜K13(ス
イッチ21a〜33a)の開閉データが記憶されてい
る。そして、MPU35からのバイナリ信号により、リ
レースイッチが閉じられた場合は、それに並列に接続さ
れたコイルは短絡され、一方、リレースイッチが開放さ
れた場合は、それに並列に接続されたコイルは短絡され
ず、そのインダクタンスが回路全体のインダクタンス形
成に寄与する。
【0019】また、この実施の形態では、コイルL5と
コイルL6との接続点(リレースイッチK5とK6との
接続点)Pを直接短絡接地する接地用スイッチKsが設
けられている。この接地用スイッチKsは、リレースイ
ッチK6〜K13を短絡して、これらリレースイッチK
6〜K13に対応するコイルK6〜K13を短絡する
(これらコイルのインダクタンスを使用しない)とき、
すなわち可変コイルを低インピーダンス(インダクタン
ス)領域で使用するときに、閉じられて、P点を直接接
地するものである。この低インピーダンス領域は図6に
示される状態0〜状態Kで示されている。
【0020】図2は、MPU35の動作を示すフローチ
ャートである。まず、ステップS1において、送信周波
数が決定されると、ステップS2においてリレースイッ
チK1〜K13の開閉データが呼び出される。これは、
送信周波数に応じて、可変コイルL1〜L13のうちの
どれを使用して、図4に示された無線通信機本体部2と
空中線4との整合を行うかを示すデータに対応してい
て、図6に示された状態0から状態Nまでの通りがあ
る。
【0021】そして、これら開閉データから、リレース
イッチK6〜K13のうちの1個以上が開放されている
か否か(高インピーダンス状態で使用されるか否か)が
ステップS3で判断され、リレースイッチK6〜K13
のいずれかが開放される場合(高インピーダンス状態)
はステップS4に進んで接地用スイッチKsを開き、ス
テップS6において送信を行う。一方、リレースイッチ
K6〜K13のいずれも開放されていない場合(低イン
ピーダンス状態)はステップS5に進んで、接地用スイ
ッチKsを閉じ、P点を直接接地した後、ステップS6
において送信を行う。
【0022】このような構成によれば、低インピーダン
ス状態の使用時には、接地用スイッチKsにより、P点
が直接接地(C点と接続)されることとなるので、図1
に示されるA点から、接地用スイッチKsを介する接地
点までの配線距離を、従来のB点で接地する場合に比べ
て短くすることができ、この結果配線等に起因する残留
インダクタンスを低減することができる。
【0023】図3は、この実施の形態における可変コイ
ルの特性50を従来の可変コイルの特性40および理想
特性60と比較して示した特性図である。図3からも明
らかなように、実施の形態に係る可変コイルによれば、
従来の技術における可変コイルにおける最小インダクタ
ンスLminが0.3μHであったのに対して、その半
分の0.15μHまで低減することができる。
【0024】以上、この発明の一つの実施の形態を示し
たが、この発明は以上の実施の形態に限定されることは
なく、例えば、実施の形態における無線通信機はHF帯
域での使用としたが、その他の帯域である例えばMF帯
域、VHF帯域、UHF帯域においても適用できること
は明白である。また、接地用スイッチKsは理想インダ
クタンスで0.124μH(実際値で0.274μH)
以下の低インピーダンス領域の使用時に閉じられるよう
にしたが、この他の値の時に閉じられるようにしても良
い。さらには、複数の接地用スイッチを設けるようにし
て、複数のインピーダンス領域を使い分ける用にしても
良く、例えば2個の接地用スイッチを用いて、低インピ
ーダンス領域、中インピーダンス領域、高インピーダン
ス領域と3つの領域で使い分けるようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明は、可変コイルの低インピーダンス使用時に、使用コ
イルの端部付近で直接接地するようにしたので、可変コ
イルの残留インダクタンスを低減して、インダクタンス
の可変範囲の最小値を容易に得ることができ、もって、
整合特性に優れた無線通信機の整合回路用可変コイルを
得ることができるという効果を奏する。また、この発明
をHF帯域に使用することにより、その効果をより効率
的に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る無線通信機の整合
回路用可変コイルを示す回路図である。
【図2】この発明の実施の形態の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】可変コイルの特性を示す図である。
【図4】従来の無線通信機を示す図である。
【図5】従来の整合回路用可変コイルを示す回路図であ
る。
【図6】可変コイルの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 無線通信機 2 無線通信機本体部 3 整合部 4 空中線 5 インターフェイス部 6 送信部 10 制御部 20、20A 可変コイル L1〜13 コイル K1〜K13 リレースイッチ 21〜33 リレー 21a〜33a スイッチ Ks 接地用スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続される複数のコイルと、上記
    複数のコイルの各コイルに並列に接続され、上記各コイ
    ルの両端を開放または短絡する複数のスイッチと、上記
    直列に接続された複数のコイルの任意の接続点を直接短
    絡接地する接地用スイッチとを備えてなる無線通信機の
    整合回路用可変コイル。
  2. 【請求項2】 上記無線通信機がHF帯に使用されるこ
    とを特徴とする無線通信機の整合回路用可変コイル。
JP13258697A 1997-05-22 1997-05-22 無線通信機の整合回路用可変コイル Pending JPH10327037A (ja)

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JP13258697A JPH10327037A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 無線通信機の整合回路用可変コイル

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JP13258697A JPH10327037A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 無線通信機の整合回路用可変コイル

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JPH10327037A true JPH10327037A (ja) 1998-12-08

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ID=15084810

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JP13258697A Pending JPH10327037A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 無線通信機の整合回路用可変コイル

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060781A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Sharp Corp デジタルアンプ装置
US7893790B2 (en) 2002-06-05 2011-02-22 Nxp B.V. Electronic device and method of matching the impedance thereof
WO2013108677A1 (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 株式会社村田製作所 電力増幅回路
JP2015195667A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 シンフォニアテクノロジー株式会社 インバータ試験装置
US9221672B2 (en) 2011-06-02 2015-12-29 Fujitsu Limited Electronic device, method of manufacturing the electronic device, and method of driving the electronic device

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