JPH1032604A - パケット順序情報を付与した通信方法 - Google Patents

パケット順序情報を付与した通信方法

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JPH1032604A
JPH1032604A JP16005196A JP16005196A JPH1032604A JP H1032604 A JPH1032604 A JP H1032604A JP 16005196 A JP16005196 A JP 16005196A JP 16005196 A JP16005196 A JP 16005196A JP H1032604 A JPH1032604 A JP H1032604A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ネットワーク接続されている通信機器に内蔵
されている時計装置の時間情報を変更することなく、時
間情報をパケットの順序情報として使用できるようにす
る。また、誤った順序でデータパケットが受信された場
合でも正しい順序に訂正する。 【解決手段】 データパケットの送受信において、ネッ
トワーク内の各通信機器1に内蔵されている時計装置4
の時間情報の差を時間調整値として時間調整テーブル6
に格納しておく。データパケットの送信時には、各通信
機器1に内蔵されている時計装置4の示す時間情報を付
与し、受信時には付与された時間情報に時間調整テーブ
ル6に格納された時間調整値を用い時間情報を調整する
ことによって、送受信機器に内蔵されている時計装置4
の時間情報の時間差を吸収し、データパケットの順序情
報として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台の時計装置
内蔵の通信機器で構成されるネットワーク環境におい
て、パケット順序情報を付与した通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信方法では、データパケット中
にシーケンス番号や時間情報を挿入し、順序情報として
使用している。
【0003】シーケンス番号を使用する方法では、各通
信機器毎にシーケンス番号の管理を行なうため、番号の
ずれが発生したり、異なる通信機器で同じシーケンス番
号を付与してしまう可能性がある。
【0004】順序情報として、シーケンス番号の代わり
に時間情報を使用している例が特開平7―115437
号公報に開示されているが、ここでは複数の装置間で時
刻情報は一致していることを前提としている。ここで各
装置の時間情報にずれがあった場合、タイムスタンプと
して付与される時間情報もずれを含んでいることにな
り、正確な情報として利用することができない。
【0005】複数の機器間で時間情報を一致させる方法
として、特開平6―268567号公報に開示されてい
るように、すべての通信機器の時間情報を、基地局とな
る通信機器に内蔵されている時計装置の時間情報に一致
させる方法があげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、各機器に内蔵されている時計装置の時間情報を更新
する必要があり、たとえば、基地局の時間があっていな
かった場合、その基地局に接続されるすべての通信機器
の時計装置の時間情報が影響される。近年では通信機能
が携帯型情報端末やノート型パソコンなどの機能のひと
つとして実現されるようになってきているが、この場
合、これらの端末に内蔵されている時計装置は通信機能
実現のためだけに用いられるものではないことが多く、
時計装置の時間情報を不正確な値に更新してしまうこと
は端末の他の機能に悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
【0007】また、基地局の存在しない分散型ネットワ
ーク環境での用途においては、複数ある通信機器のうち
のどの通信機器の時間情報が正確であるかが判断できな
い。
【0008】本発明では、このような事情に鑑みて提案
されたものであり、各通信機器に内蔵されている時計装
置の時間情報を変更することなく、時間情報を順序情報
として使用する方法と、このような方法で順序情報が付
与されたデータパケットについて、誤った順序で受信を
行なった際にも正常な送信順序に訂正して処理を行なう
方法を提示することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数台の時計装置内蔵の通信機器で構成されるネッ
トワーク環境において、各通信機器は時間調整テーブル
を具備しており、ネットワーク接続時に自機器内蔵の時
計装置の時間情報と各機器との時間情報の差を時間調整
値として、同一の時間調整値を全通信機器の時間調整テ
ーブルに格納してなることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1の通信
方式において、データパケットの送信に際して送信する
データパケットに時間情報を付与し、データパケットの
受信に際しては、そのデータパケットに格納された時間
情報と、時間調整テーブルに格納された時間調整値から
時間情報を算出し、算出された時間情報に基づき、デー
タパケットに格納されたコマンドの実行処理順序を判定
するための順序情報とすることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、順序情報が付与
されたデータパケットの受信に関して、全通信機器に対
して同一の時間テーブルに基づいて前記順序情報を補正
し、受信データパケットの実行に際しては、そのコマン
ドの取り消し方法を取り消しコマンドとして格納し、送
信順序と異なる順番でデータを受信した場合に、受信パ
ケットの正しい順番になるまでその取り消しコマンドに
よってそれまでに実行した内容を取り消し、その後正し
い順番でデータを処理することによって正しい実行処理
順序に処理することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では通信機器内に時間調整
テーブルを設ける。
【0013】この時間調整テーブルには、ネットフーク
接続時に複数の通信機器のうちの一台(基地局、または
分散環境においては接続要求を発行した機器など)と他
のそれぞれの通信機器との時間情報の差を算出し、機器
番号と対応させて時間調整値として記憶する。全通信機
器の時間調整値が決定した時点で、時間調整テープルを
他の通信機器に送信する。時間調整テーブルを受信した
各通信機器では、テーブル内の自機器番号と対応した時
間調整値を基準にしてテーブルを作りなおし、自機器内
の時間調整テーブルに記憶する。
【0014】そして、データパケット送信時には自機器
内の時計装置の時間情報をデータパケットに付与し、デ
ータパケット受信時には付与された時間情報に、時間調
整テーブル内の送信元機器番号に対応した時間調整値を
加算した時間情報を算出することにより、自機器内蔵の
時計装置の時間情報を基準とした時間情報を得る。デー
タパケットの順序判定にはこのようにして算出された時
間情報を使用する。
【0015】次は、上述で提示した方法などにより、順
序情報が付与されたデータパケットについて、誤った順
序で受信した場合にも正しい順序に修正した上で処理を
行なうことを実現する。この方法として、通信機器内に
取り消しコマンドバッファを設ける。
【0016】データパケットに格納されたコマンドの実
行に際しては、コマンドの実行前にそのコマンドの実行
を元に戻せるような取り消しコマンドを作成し、上述で
提示した順序判定のために算出した時間情報などの順序
情報、実行コマンドと共に取り消しコマンドバッファに
記憶しておく。
【0017】データパケットを受信した際には、データ
パケットに付与されている順序情報と、取り消しコマン
ドバッファに記憶された直前に受信したデータパケット
の順序情報との比較を行なう。比較によって順序が誤っ
ていると判断された場合には、取り消しコマンドバッフ
ァに格納されている取り消しコマンドによって、受信し
たデータパケットが本来実行されるべき状態まで処理状
態を戻し、正常な順序でデータパケットのコマンドの実
行処理を行なう。
【0018】上述の方法では、自機器内蔵の時計装置の
時間情報を基準として、各通信機器間の時計装置の時間
情報の差を時間調整値として時間調整テーブルに記憶し
ている。このため、データパケットの受信時にはパケッ
トに付与された時間情報にこの時間調整値を反映するこ
とにより、自機器内蔵の時計装置の時間情報を基準とし
た時間情報を得ることが可能となる。また、上記によ
り、各通信機器に内蔵されている時計装置の時間情報を
変更することなく、ネットワーク内で統一のとれた情報
を得ることができ、ここで得られた時間情報を順序情報
として使用することができる。
【0019】さらに、順序情報が付与されたデータパケ
ットの受信においては、データパケットに格納されたコ
マンドの実行処理を行なう前に、あらかじめ取り消しコ
マンドを作成しておくことにより、誤った順序で送信さ
れたデータについても、正しい順序に訂正した上で処理
することが可能となり、受信順序の誤りによる各通信機
器における処理結果のくい違いを防ぐことができる。
【0020】(実施例1)図1は本発明の1実施例を説
明する通信機器1の概略図であり、従来のアンテナ2、
通信制御装置3、時計装置4の他に、時間調整値制御装
置5、時間調整テーブル6を備えている。ここで時間調
整テーブル6は、図2のように機器番号14(例えば、
14a、14b、・・・)と、それに対応した時間調整
値15(例えば、15a、15b、・・・)が格納され
るテーブルである。
【0021】図3は本発明の1実施例を実現する通信シ
ステムの一例を示す概略図である。ここで通信機器A、
B、C、・・・、Nは、それぞれ通信機器1と同様の機
能を有し、機器番号A、B、C、・・・、Nを待った通
信機器であり、相互にデータの送受信が可能である。こ
こで図3は無線の分散型通信システムとして記載されて
いるが、有線であっても、基地局が存在するような通信
システムであってもよい。
【0022】以下の記述においては、簡単化のため、通
信機器A、B、Cの3台でネットワーク環境が構築され
ている場合を例にして説明する。
【0023】今通信機器Aからのネットワーク接続要求
により、通信機器A、B、Cはネットワーク接続ができ
ている状態であるとする。また、ある時点で通信機器A
に内蔵されている時計装置が10時00分05秒、通信
機器Bに内蔵されている時計装置が10時00分00
秒、通信機器Cに内蔵されている時計装置が10時00
分15秒を示しているとする。なお、ここでは説明を簡
便にするために、各通信機器内蔵の時計装置の最小単位
を秒としているが、実際にはもっと細かい単位のものを
使用してもよい。
【0024】ネットワーク接続が完了した時点で、ネッ
トフーク接続要求を送信した通信機器Aが通信機器B、
Cに対して時間情報要求パケットを送信する。ここで、
時間情報要求パケットを送信する通信機器は、ネットワ
ーク内で一番小さい機器番号を持つ機器など、ネットワ
ーク内の一台を特定できる条件であればどのようなもの
でも構わない。また、基地局が存在する通信システムに
おいては基地局を使用すればよい。
【0025】時間情報要求パケットを受信した通信機器
B、Cではこの時間情報要求パケットに対する応答とし
て、時間情報パケットを送信する。このパケットには、
それぞれの機器に内蔵されている時計装置4がパケット
を送信する直前に示している時間情報を格納する。ここ
で送信失敗などにより再送の必要がある場合には、再送
する直前の時間情報に更新した上で送信する。
【0026】通信機器Aでは通信機器B、Cから送信さ
れた時間情報パケットを受信し、時間調整値制御装置5
において、通信機器Aに内蔵されている時計装置4の時
間情報と受信した時間情報パケットに格納されている時
間情報との差をとり、機器番号14と共に時間調整値1
5として時間調整テーブル6に格納する。例として、通
信機器A内蔵の時計装置が10時00分05秒の時点で
時間情報要求パケットを送信したとする。送信された時
間情報要求パケットは通信機器B、Cで送信のタイミン
グとほぼ同時点で受信されるとすると、内蔵時計装置の
ずれのため、それぞれの機器に内蔵されている時計装置
は、通信機器Bでは10時00分00秒、通信機器Cで
は10時00分15秒を示すことになる。
【0027】時間情報要求パケットに対する応答とし
て、まず通信機器Bが10時00分01秒に時間情報パ
ケットを送信する。このパケットにはパケットを送信す
る直前の時間情報である、10時00分01秒が格納さ
れている。通信機器Aではほぼ同時点で通信機器からの
時間情報パケットを受信するが、この時通信機器A内蔵
の時計装置は10時00分06秒を示すことになる。時
間調整値制御装置5では、内蔵時計装置4の示す時間
(10時00分06秒)と受信した時間情報パケットに
格納された時間(10時00分01秒)の差を取り(こ
の例では+05秒)、通信機器Bについて、その通信機
器番号Bに対応する時間調整値15bとして時間調整テ
ーブル6に格納する。通信機器Cについても同様の方法
で時間情報パケットが送信され、通信機器Aの時間調整
制御装置5では、通信機器Cからの時間情報パケットに
ついても通信機器Bの時間情報パケットと同様の処理で
時間調整値を算出し(この例では―10秒)、機器番号C
に対応する時間調整値15cとして時間調整テーブル6
に格納する。通信機器Aについては、自機器番号Aに対
応する時間調整値15aは0秒とし、図4のような時間
調整テーブルが作成される。
【0028】上述の例は、伝送時間、送信処理時間が充
分に短い場合であるが、これらの時間が無視できない場
合は、伝送時間を測定し、考慮する必要がある。伝送時
間の測定方法としては、時間情報要求パケット送信の前
に各端末に対して伝送関始時間パケットとして、内蔵時
計装置の時間情報を付与したパケットを送信し、パケッ
トを受信した通信機器では伝送開始時間パケットに付与
されている送信元の時間情報をそのまま格納して、伝送
時間応答パケットとして送信元通信機器に送信する方法
が考えられる。送信元機器では伝送時間応答パケットに
格納されている、伝送関始時間パケット送信時の時間情
報と、伝送時間応答パケットを受信した時の時間情報の
差をとることによって、往復のパケット伝送に要した時
間が算出できる。この方法を用いた場合、時間調整値
は、ここで算出した伝送時間から片方向のパケット伝送
に要する時間を算出し、その分を差し引いたものを使用
する。なお、時間調整要求パケットと時間情報パケット
に伝送時間についての情報を付与することによって、伝
送時間算出を時間調整値算出と同時に行なってもよい。
【0029】このようにして作成された時間調整テープ
ルを通信機器B、Cに対して送信する。通信機器B、C
では受信した時間調整テーブル内の自機器番号と対応し
た時間調整値が0となるようにテーブルを作りなおし、
自機器内の時間調整テーブル6に記憶する。例として、
図4の時間調整テーブル6Aを受信した場合、通信機器
B、Cの時間調整テーブル6B、6Cはそれぞれ図5、
図6のようになる。
【0030】データパケットの送信時には、図7の例の
ように、データパケットDPに機器に内蔵された時計装
置4の時間情報Tを付与する。複数の端末に対してデー
タパケットを送信する場合などで、複数の端末のうちの
数台について送信失敗が発生した場合は、再送の際にも
時間情報Tは更新せずに送信を行なう。
【0031】データパケットを受信した通信端末では、
時間調整値制御装置5において時間調整テーブル6から
送信元機器番号14に対応する時間調整値15を取り出
し、受信したデータパケットに格納されている時間情報
を加算し、この値を送信順序を判定するための順序情報
として使用する。
【0032】例として、通信機器Bが、10時30分3
0秒の時間情報が格納された通信機器Aからのデータパ
ケットと、10時30分35秒の時間情報が格納された
通信機器Cからのデータパケッとを受信したとする。通
信機器Aの時間調整値は図5より−05秒となってお
り、この値をデータパケットに格納されている時間情報
に加算し、10時30分25秒が順序判定のための時間
情報として算出される。同様の処理を通信機器Cからの
データパケットについても行なうと、通信機器Cからの
データパケットの順序判定のための時間情報は10時3
0分20秒と算出される。ここで算出された時間情報を
使用することにより、上述の例では通信機器Cからのデ
ータパケットの方が通信機器からのデータパケットより
も先に送信されたものだということが分かる。
【0033】なお、新たに通信機器Dから、通信機器
A、B、Cで構成されているネットワーク環境に接続す
る要求が発生した場合は、通信機器A、B、Cのうちの
特定の一台が通信機器Dの時問調整値を算出し、時間調
整テーブル6に追加する。その後、通信機器A、Bに対
して更新された時間調整テーブル6を送信することによ
って、ネットワーク内の全ての通信機器の時間調整テー
ブル6を更新し、以降は更新された時間調整テーブル6
を使用するようにする。
【0034】(実施例2)図8は図1の概略図から請求
項3に記載の動作の実現に必要なものを抽出・追加した
ものであり、通信機器10は、従来のアンテナ2、通信
制御装置3、及び実施例1で説明した時間調整制御装置
5や時間調整テーブル6を含んで構成される順序判定制
御装置7、さらに他に、取り消しコマンドバッファ8を
備えている。ここで取り消しコマンドバッファ8は、図
9のように順序情報21(例えば、21a、21b、・
・・)と、実行コマンド22(例えば、22a、22
b、・・・)と、取り消しコマンド23(例えば、23
a、23b、・・・)とが格納されている。
【0035】以下の記述において、順序情報付与の方法
として実施例1の方法を使用した場合を例にして説明す
る。
【0036】図3のシステム概略図において、先の説明
と同様に通信機器A、B、C、・・・、Nはそれぞれ通
信機器10と同様の機能を有し、機器番号A、B、C、
・・・、Nを待った通信機器であり、相互にデータの送
受信が可能である。また、ここで図3は無線の分散型通
信システムとして記載されているが、有線であっても、
基地局が存在するような通信システムであってもよい。
【0037】通信機器10では、受信したデータパケッ
トに格納されているコマンドの実行処理を行なう前に、
そのコマンドの実行後の状態から実行前の状態に戻せる
ような取り消しコマンド23の作成を行なう。例えば座
標(0,0)から(10,10)の間に線を引くというコ
マンドであった場合は、(0,0)から(10,10)
の間の画面状態を保持しておき、取り消しコマンドとし
て[(0,0)から(10,10)の線上に保存した画
面データを表示する]というコマンドを作成する。
【0038】取り消しコマンド23の作成を完了する
と、実施例1で記述した各通信機器間で調整された順序
判定のための時間情報による順序情報21と、受信した
データパケットに格納されている実行コマンド22と共
に、取り消しコマンド23を取り消しコマンドバッファ
8に格納する。取り消しコマンドバッファ8は一定のサ
イズをもっており、データパケットの受信順に順序情報
21、実行コマンド22、取り消しコマンド23が格納
され、バッファが一杯になった時点で最も古い順序情報
をもつデータから順に削除されるようになっている。
【0039】データパケットの受信に際しては、まずそ
のデータパケットに格納されている順序情報と、取り消
しコマンドバッファ8に最後に格納された順序情報21
との比較を行なう。比較により、受信したデータパケッ
トが以前に受信したデータパケットより前の順序情報で
あった場合、正常な実行順序になるまで取り消しコマン
ド23を用いて実行処理の取り消しを行ない、その後改
めて正常な順序で実行処理を行なう。
【0040】例として、通信機器Aが、通信機器Bから
順序情報:10時30分00秒と、コマンド:[(1
0,10)―(30,30)に線を引く](仮にコマン
ドAとする)が格納されたデータパケット、通信機器C
から順序情報:10時30分30秒と、コマンド(3
0,10)―(10,30)に線を引く](仮にコマン
ドCとする)が格納されたデータパケット、通信機器B
から順序情報:10時30分15秒と、コマンド:(1
0,10)―(30,30)の線を消す](仮にコマン
ドBとする)が格納されたデータパケット、という順で
コマンドを受信したとする。
【0041】この場合、受信順序にしたがってコマンド
の実行をすると、図10のようになってしまう。しか
し、補正された順序情報から明らかなように、コマンド
A、コマンドC、コマンドBの順にコマンドの実行処理
がされるべきであり、図11のようにならなければなら
ない。
【0042】本実施例の方法では、コマンドの実行に際
して、取り消しコマンド23を作成し、取り消しコマン
ドバッファ8に格納する。上述の例の場合、コマンド
A、コマンドBを実行した時点で、取り消しコマンドバ
ッファ8は図12のようになっている。図12におい
て、画面データAはコマンドAの実行前に(10,1
0)―(30,30)の線上に描かれていた画面デー
タ、画面データBはコマンドの実行前に(30,10)
―(10,30)の線上に描かれていた画面データを示
す。
【0043】この状態でコマンドCを受信する。取り消
しコマンドバッファ8に格納されているコマンドの順序
情報と、受信したコマンドCのデータパケットに格納さ
れている順序情報の比較により、コマンドCは実行処理
が終了しているコマンドBより前に実行されなければな
らないことが分かるので、まずコマンドBの取り消しコ
マンドの実行によリ、コマンドBの実行前の状態に戻
す。次に取り消しコマンドバッファ20に格納されてい
るコマンドAの順序情報との比較を行なう。この比較に
より、コマンドAはコマンドCよりも先に実行されてい
てよいことが分かるので、この状態でコマンドCの実行
を行なう。ここで、コマンドCの実行前にもコマンドC
の取り消しコマンドの作成を行ない、取り消しコマンド
バッファ8に格納する。最後にコマンドCの実行処理が
完了した時点でコマンドBの実行処理を行なう。この
時、コマンドBの取り消しコマンドは、コマンドCの取
り消しコマンドの後に取り消しコマンドバッファ8に再
格納される。この時点で更新された取り消しコマンドバ
ッファ8の内容は図13ようになる。図13において、
画面データCはコマンドCを実行する前に(10,1
0)―(30,30)の線上に描かれていた画面データ
を示す。
【0044】上述の手順により、コマンドC受信以降の
実行処理の流れは図14のようになり、最終的な実行結
果は正常な受信順序である図11のものと同様になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1、2の方法により、各通信機器に内蔵
されている時計装置の時間情報を更新することなく、デ
ータパケットの順序情報として時間情報を使用すること
ができる。今後、携帯型情報端末やノート型パソコンな
どで通信機器としての機能を本来の機能と併用して実現
することがますます増加すると考えられ、このような端
末をネットワーク環境に接続する場合に、内蔵の時計装
置の時間情報が更新されない本発明の効果は非常に有効
である。また、基地局となる通信端末に内蔵されている
時計装置の時間情報に各通信機器に内蔵されている時計
装置の時間情報を―致させるわけではないので、基地局
のない分散型ネットワーク環境においても利用可能であ
る。
【0046】さらに、請求項3の方法を用いることによ
って、請求項1、2のような方法により順序情報がデー
タパケットに付与された場合において、誤った順序で受
信が行われても最終的な処理結果に矛盾が生じないよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における通信機器の概略図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係る時間テーブルの概略図
ある。
【図3】本発明の一実施例を実現する分散型ネットフー
ク環境を示す図である。
【図4】本発明の一実施例で使用される通信機器Aの時
間調整テーブルの一例を示す図である。
【図5】同、通信機器Bの時間調整テーブルの一例を示
す図である。
【図6】同、通信機器Cの時間調整テーブルの一例を示
す図である。
【図7】本発明の一実施例で使用されるデータパケット
の一例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例における通信機器の要部概
略図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る取り消しコマンドバ
ッファの一例を示す概略図である。
【図10】本発明の他の実施例を使用しない場合の実行
処理の一例を説明する図である。
【図11】正常な順序で実行された場合の実行処理の一
例を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施例で使用される取り消しコ
マンドバッファの一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例で使用される取り消しコ
マンドバッファの一例を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例を使用した場合の実行処
理の一例を説明する図である。
【符合の説明】
1、10 通信機器 2 アンテナ 3 通信制御装置 4 時計装置 5 時間調整値制御装置 6 時間調整テーブル 7 順序判定制御装置 8 取り消しコマンドバッファ 14 機器番号 15 時間調整値 21 順序情報 22 実行コマンド 23 取り消しコマンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の時計装置内蔵の通信機器で構成
    されるネットワーク環境において、各通信機器は時間調
    整テーブルを具備しており、 ネットワーク接続時に、各通信機器においてそれぞれ、
    自機器内蔵の時計装置の時間情報と各機器との時間情報
    の差を時間調整値として、全通信機器に対して同一の時
    間調整値を前記時間調整テーブルに格納してなることを
    特徴とするパケット順序情報を付与した通信方法。
  2. 【請求項2】 データパケットの送信に際して送信する
    データパケットに時間情報を付与し、データパケットの
    受信に際してはそのデータパケットに格納された時間情
    報と、前記時間調整テーブルに格納された時間調整値か
    ら時間情報を算出し、算出された時間情報に基づき、デ
    ータパケットに格納されたコマンドの実行処理順序を判
    定するための順序情報とすることを特徴とする請求項1
    に記載のパケット順序情報を付与した通信方法。
  3. 【請求項3】 順序情報が付与されたデータパケットの
    受信に関して、全通信機器に対して同一の時間テーブル
    に基づいて前記順序情報を補正し、 受信データパケットの実行に際してはそのコマンドの取
    り消し方法を取り消しコマンドとして格納し、 送信順序と異なる順番でデータを受信した場合に、受信
    パケットの正しい順番になるまでその取り消しコマンド
    によってそれまでに実行した内容を取り消し、その後正
    しい順番でデータを処理することによって正しい実行処
    理順序に処理することを特徴とするパケット順序情報を
    付与した通信方法。
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