JPH10325650A - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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Publication number
JPH10325650A
JPH10325650A JP13673797A JP13673797A JPH10325650A JP H10325650 A JPH10325650 A JP H10325650A JP 13673797 A JP13673797 A JP 13673797A JP 13673797 A JP13673797 A JP 13673797A JP H10325650 A JPH10325650 A JP H10325650A
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JP
Japan
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condenser
cooling
plane
absorption
refrigerant
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JP13673797A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Furuhashi
俊洋 古橋
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Publication date
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Publication of JPH10325650A publication Critical patent/JPH10325650A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮器の冷却能力を低下させることなく、小
型化を図る。 【解決手段】 冷却コイル51の形状を、外側から旋回
させながら、その旋回径を次第に小さくし、最小旋回径
で旋回平面と直角方向に徐々に移動させて、旋回径を次
第に大きくさせながら新たに旋回を行い、2層の旋回平
面を積層させた形状にする。同一平面内で旋回径が変化
しながら複数の旋回を行うことができるため、冷却コイ
ルの長さを大きくとることができ、冷却コイルの表面積
を大きくできる。同じ長さの冷却コイルの場合、積層方
向の長さを小さくすることができるため、小型化を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭化リチウムなど
の水溶液を吸収液とする吸収サイクルを形成した吸収式
冷凍装置に関し、特に、凝縮器内に冷却水を循環させる
ために配置される冷却コイルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍装置では、再生器においてバ
ーナで低濃度吸収液を加熱して沸騰させ、高濃度吸収液
と冷媒蒸気とを分離する。再生器で分離された冷媒蒸気
は凝縮器で冷却されて冷媒液となる。再生器で分離され
た高濃度吸収液が吸収器において吸収管(吸収コイル)
の表面に散布され、吸収器と連通して設けられた蒸発器
において冷媒液が蒸発管(蒸発コイル)に散布される
と、蒸発管表面では、冷媒液が蒸発管内を通過する冷温
水から気化熱を奪って蒸発し、他方、吸収管表面では、
高濃度吸収液が冷媒蒸気を吸収して発熱する。
【0003】蒸発管で熱が奪われた冷温水は、ポンプの
作動により冷却対象に設けられた熱交換器を循環して冷
却対象における冷却源となる。熱交換器で逆に温度が上
昇した冷温水は、蒸発管で再び冷却される。他方、吸収
管の表面で吸収液が冷媒蒸気を吸収する際に発生した熱
は、吸収管内をポンプの作動により通過する排熱用冷却
水により、外部に設けられた冷却塔へ移動し、冷却塔で
放出される。吸収器において冷媒液を吸収して低濃度化
した吸収液は、吸収液ポンプによって再生器に戻るよう
に、吸収サイクルが構成されている。
【0004】上記の構成を有する吸収式冷凍装置におい
て、蒸発器で生じた冷媒蒸気を効率よく蒸発器から吸収
器へ供給するために、吸収器の外側に蒸発器を略同心的
に連通させて配置するとともに、再生器で吸収液から分
離された冷媒蒸気を冷却するための凝縮器と、吸収液が
冷媒蒸気を吸収する際に発熱を伴う吸収器では、それぞ
れ冷却が必要となるため、冷却のための冷却水を通過さ
せるための凝縮管及び吸収管の各冷却水配管を、凝縮器
および吸収器内にそれぞれ凝縮コイルおよび吸収コイル
として配し、これらのコイルを連続させるために、略同
心的に配置された吸収器および蒸発器の上方に凝縮器を
配置した吸収式冷凍装置がある。
【0005】従来、このような構造の吸収式冷凍装置で
は、凝縮器の冷却コイルは、円筒型に成形された吸収器
の吸収コイルの捲き方向の延長上に、吸収コイルと同様
に円筒型に成形されるように捲き成形されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のとおり、吸収器
および蒸発器の上方に凝縮器が配置された従来の吸収式
冷凍装置においては、凝縮器の冷却コイルを一周する毎
に順に重ねた円筒形状に成形されるため、凝縮器のケー
シング内には、冷却コイルを収容するために十分な高さ
が必要である。ところが、吸収コイルおよび冷却コイル
は、冷却水によって十分な冷却をするために、大きな流
量を必要とするため、各コイルの径が大きく設定されて
いる。このため、従来のように冷却コイルの高さ方向の
捲き数が多い円筒形状のものでは、凝縮器の高さが大き
くなり過ぎるため、吸収式冷凍装置の小型化の障害とな
っていた。
【0007】本発明は、凝縮器の冷却能力を低下させる
ことなく、吸収式冷凍装置の小型化を図ることができる
凝縮器の冷却コイルの構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、冷媒を含む吸収液を加熱して該吸収液から冷媒蒸気
を分離させる再生器と、該再生器によって分離した前記
冷媒蒸気を冷却して凝縮させる凝縮器と、該凝縮器で凝
縮した冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸発器と、該蒸発器
で蒸発した冷媒蒸気を前記再生器から供給される吸収液
に吸収させる吸収器と、該吸収器から前記再生器へ吸収
液を戻すポンプとから吸収サイクルを形成した吸収式冷
凍装置において、前記凝縮器内を冷却するための冷却水
を通過させるために前記凝縮器内に配置される冷却用配
管は、前記凝縮器のケーシング内で旋回径が次第に変化
するように旋回した旋回平面が形成されるとともに、該
旋回平面が複数個積層された旋回平面積層構造を有する
ことを技術的手段とする。
【0009】請求項2は、請求項1において、前記旋回
平面積層構造は、旋回径が次第に小さくされながら旋回
された漸小旋回平面と、旋回径が次第に大きくされなが
ら旋回された漸大旋回平面とからなる1対の各旋回平面
が、各旋回平面の最小径位置又は最大径位置で連続され
て形成された単一積層構造からなることを技術的手段と
する。請求項3は、請求項1、2において、前記凝縮器
における前記冷却用配管の流入部と流出部とを、前記凝
縮器のケーシングの表面に隣接させて配置したことを技
術的手段とする。
【0010】本発明では、凝縮器の冷却用配管は、旋回
径が次第に変化するように旋回された旋回平面が複数を
形成されて積層されるため、単純に同一の旋回径で連続
して形成される円筒形状の場合と比較して、旋回の内側
部分にも冷却用配管を配置して冷却水を通過させること
ができるため、同一外径の場合における冷却用配管の表
面積が増える。これにより、冷却用配管によって冷却さ
れる冷媒蒸気を多くすることができ、冷却効率を上げる
ことができる。また、冷却用配管の長さが同一の場合に
は、積層方向の高さを小さくすることができるため、凝
縮器ケーシングを小型化することができる。従って、冷
却能力を低下させることなく、吸収式冷凍装置の小型化
を図ることができる。
【0011】特に、冷却用配管によって形成される旋回
平面として、旋回径が次第に小さくされながら旋回され
た漸小旋回平面と、旋回径が次第に大きくされながら旋
回された漸大旋回平面とからなる各旋回平面を対にし
て、各旋回平面の最小径位置又は最大径位置で各旋回平
面を連続させれば、積層方向の大きさを小さくすること
ができる。
【0012】凝縮器における冷却用配管の流入部と流出
部は、旋回平面の対向する外周側にそれぞれ別々に配置
することができるし、旋回平面の中心部に互いに反対方
向に向かって設けたり、一方を旋回平面の外周側に他方
のみを旋回平面の中心側に配置することもできる。ま
た、請求項3のように、凝縮器における冷却用配管の流
入部と流出部とを、凝縮器のケーシングの表面に隣接さ
せて配置する場合には、旋回平面の外周側に隣接させた
り、旋回平面の積層方向の一方側に隣接させたりするこ
ともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に関わる空調装置
の実施例を示す。空調装置は、吸収式冷凍装置としての
室外機100と室内機RUとからなり、室外機100
は、冷凍機本体101と冷却塔(クーリングタワー)C
Tとから構成される。なお、空調装置は、制御装置10
2により制御される。
【0014】冷凍機本体101は、主にステンレスによ
って成形され、冷媒及び吸収液としての臭化リチウム水
溶液の吸収サイクルを形成するもので、加熱手段として
のガスバーナBが下方に備えられた高温再生器1と、こ
の高温再生器1の外側に被さるように配置された低温再
生器2とからなる二重効用型の再生器と、さらに低温再
生器2の外周に外側に向かって順に配置された吸収器3
および蒸発器4と、低温再生器2の外周で吸収器3及び
蒸発器4の上方に配置された凝縮器5とを、幾つかの通
路で接続してなる。なお、吸収液内には、ステンレスと
臭化リチウムとの反応による腐食を抑制するためのイン
ヒビターが含まれている。
【0015】高温再生器1は、ガスバーナBによって加
熱される加熱タンク11の上方に中濃度吸収液分離筒1
2を延長させて設け、中濃度吸収液分離筒12の上方か
らその外周に覆い被さるように縦型円筒形の気密性の冷
媒回収タンク10が設けられている。
【0016】中濃度吸収液分離筒12の内側下方には、
中濃度吸収液分離筒12の内壁との間に間隔をおいて配
置された吸収液仕切り容器13が、その上縁の数カ所を
中濃度吸収液分離筒12の内側に接合されて設けられ、
中濃度吸収液分離筒12と吸収液仕切り容器13との間
には、加熱タンク11で加熱された吸収液が上昇する吸
収液上昇流路14が形成されている。
【0017】吸収液仕切り容器13の上方の中濃度吸収
液分離筒12内には、吸収液上昇流路14を上昇する吸
収液を戻すための吸収液戻し板15が設けられており、
上述の中濃度吸収液分離筒12は、この吸収液戻し板1
5の上方に位置する上方部材と下方に位置する下方部材
との上下2つの部材からなるもので、これらが吸収液戻
し板15に対して溶接によって接合されたものである。
【0018】吸収液仕切り容器13の側部には、冷媒が
分離されて高濃度化された中濃度吸収液を低温再生器2
へ供給するための中濃度吸収液流路L1の流入口が開口
しており、吸収液仕切り容器13の底部には、暖房運転
時に、加熱された吸収液を蒸発器4内へ供給するための
暖房用吸収液流路L4の流入口が開口している。
【0019】冷媒回収タンク10内の下部内側には、中
濃度吸収液分離筒12との間に断熱用間隙17aを形成
するための冷媒仕切り筒17が中濃度吸収液分離筒12
に接合されている。これにより、中濃度吸収液分離筒1
2内の熱が遮断され、冷媒回収タンク10内の冷媒が、
吸収液上昇流路14内の高温の吸収液によって加熱され
ることがなくなる。冷媒仕切り筒17の外側の冷媒回収
タンク10内は、分離された冷媒が貯留する冷媒貯留部
10aとなっており、冷媒貯留部10aには凝縮器5と
連通する冷媒流路L5の流入口が開口している。
【0020】以上の構成により、高温再生器1では、加
熱タンク11の内部に収容された低濃度吸収液をガスバ
ーナBによって加熱して、低濃度吸収液中の冷媒として
の水を蒸発させて冷媒蒸気(水蒸気)として中濃度吸収
液分離筒12の外側へ分離させ、冷媒蒸気の蒸発により
濃化した中濃度吸収液を中濃度吸収液分離筒12の内側
の吸収液仕切り容器13内へ戻し、中濃度吸収液流路L
1により低温再生器2へ供給する。また、分離した冷媒
蒸気を冷媒回収タンク10で回収して、冷媒流路L5に
より凝縮器5へ供給する。
【0021】低温再生器2は、冷媒回収タンク10の外
周に偏心して設置した縦型円筒形の低温再生器ケース2
0を有し、低温再生器ケース20の天井の周囲には冷媒
蒸気出口21が設けられている。低温再生器ケース20
の天井の頂部は、中濃度吸収液流路L1により熱交換器
Hを介して中濃度吸収液分離筒12内の吸収液仕切り容
器13内と連結されている。
【0022】中濃度吸収液流路L1中には、吸収液仕切
り容器13から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液の流
量を制限するためのオリフィス(図示なし)が設けられ
ていて、低温再生器ケース20内へは中濃度吸収液分離
筒12との圧力差により中濃度吸収液が供給される。
(低温再生器ケース20内では、約70mmHg、中濃
度吸収液分離筒12内では約700mmHg)
【0023】これにより、低温再生器2では、低温再生
器ケース20内に供給された中濃度吸収液を、冷媒回収
タンク10の外壁を熱源として再加熱し、中濃度吸収液
は低温再生器ケース20の上部の気液分離部22で冷媒
蒸気と高濃度吸収液とに分離され、高濃度吸収液は、高
濃度吸収液受け部23に貯留される。高濃度吸収液受け
部23の底には、吸収器3と連通する高濃度吸収液流路
L2の流入口が開口している。
【0024】低温再生器ケース20の外周には、縦型円
筒形で気密性の蒸発・吸収ケース30が下部に、凝縮器
ケース50が上部にそれぞれ同心的に配されており、冷
媒回収タンク10、低温再生器ケース20、蒸発・吸収
ケース30は、底板部18に一体に溶接され、また、底
板部18の内側端は、中濃度吸収液分離筒12の下方部
材12bの外周面に溶接されて、冷凍機本体101を形
成している。なお、低温再生器ケース20内は、冷媒蒸
気出口21および隙間5Aを介して凝縮器ケース50内
と連通している。
【0025】吸収器3は、蒸発・吸収ケース30内の内
側部分と低温再生器ケース20との間に、銅管を縦型円
筒状に巻設され内部を排熱用冷却水が流れる吸収管とし
てコイル状に巻かれた吸収コイル31が配置され、吸収
コイル31の上方には、高濃度吸収液を吸収コイル31
に散布するための高濃度吸収液散布具32が配置されて
いる。
【0026】高濃度吸収液散布具32は、図2に示すよ
うに、熱交換器Hを介して低温再生器2の高濃度吸収液
受け部23と連結された高濃度吸収液流路L2を介して
供給される高濃度吸収液を受けて溜めることによって冷
却する吸収液冷却容器32aと、吸収液冷却容器32a
で溜められた吸収液を内外2重に巻設された吸収コイル
31の各周上でそれぞれ均等に分配して滴下するため
に、2重に形成された2本の吸収液分散管32bとから
構成される。
【0027】以上の構成により、吸収器3では、低温再
生器2の高濃度吸収液受け部23の高濃度吸収液が圧力
差により高濃度吸収液流路L2から流入し、流入した高
濃度吸収液は、高濃度吸収液散布具32により吸収コイ
ル31の上端に散布され、吸収コイル31の表面に付着
して薄膜状になり、重力の作用で下方に流下し、水蒸気
を吸収して低濃度吸収液となる。この水蒸気を吸収する
際に吸収コイル31の表面で発熱するが、吸収コイル3
1を循環する排熱用冷却水により冷却される。尚、吸収
液に吸収される水蒸気は、後述する蒸発器4で冷媒蒸気
として発生したものである。
【0028】吸収器3の底部33は、熱交換器Hおよび
吸収液ポンプP1が装着された低濃度吸収液流路L3で
加熱タンク11の底部と連結されており、吸収液ポンプ
P1の作動により吸収器3内の低濃度吸収液は加熱タン
ク11内へ供給される。また吸収コイル31内には、冷
房運転時に、冷却塔CTで冷却された排熱用冷却水が循
環する。
【0029】蒸発器4は、蒸発・吸収ケース30内の吸
収コイル31の外周に設けた縦型円筒形で多数の連通口
(図示なし)付きの仕切り板40の外周に、内部を冷暖
房用の冷温水が流れる銅管からなる縦型円筒形の蒸発コ
イル41を配設し、その上方に冷媒液散布具42を取り
付けてなる。尚、蒸発器4の底部43は、電磁式の冷暖
切替え弁6を有する暖房用吸収液流路L4により中濃度
吸収液分離筒12内の吸収液仕切り容器13の底部と連
通している。
【0030】以上の構成により、蒸発器4では、冷房運
転時に冷媒液散布具42より冷媒液(水)を蒸発コイル
41の上に流下させると、流下された冷媒液は、表面張
力で蒸発コイル41の表面を濡らして膜状となり、重力
の作用で下方へ降下しながら低圧(例えば、6.5mm
Hg)となっている蒸発・吸収ケース30内で蒸発コイ
ル41から気化熱を奪って蒸発し、蒸発コイル41内を
流れる空調用の冷温水を冷却する。
【0031】次に、凝縮器5を説明する。凝縮器5は、
凝縮器ケース50の内部に冷却塔CTで冷却された排熱
用冷却水が内部を循環する冷却コイル51を配設してな
る。凝縮器ケース50は、図3に示すように、蒸発・吸
収ケース30の上方の開口を塞ぐとともに凝縮器ケース
50の底部を形成する境界板52と、境界板52を覆っ
て凝縮器室を形成する凝縮器覆い板53とからなる。
【0032】境界板52は、図2に示すように、その下
方に吸収器3の高濃度吸収液散布具32および蒸発器4
の蒸発コイル41へ散布するための冷媒を冷却するため
の冷媒冷却器54があらかじめ組付けられて境界板組立
て体が形成される。凝縮器覆い板53は、その内側に冷
却コイル51がコイル支持金具51aで、また中濃度吸
収液流路L1の一部を含む幾つかの部材からなるエリミ
ネータ55があらかじめ組付けられて凝縮器組立て体が
形成される。
【0033】凝縮器5は、境界板52を含む境界板組立
て体を上方部分が開口した蒸発・吸収ケース30の開口
を塞ぐように組み合わせて、さらに、凝縮器覆い板53
を含むの凝縮器組立て体を境界板52を覆うように配置
して、図4に示すように、境界板52の鍔52a、蒸発
・吸収ケース30の鍔30a、凝縮器覆い板53の鍔5
3aの3枚を重ね合わせて仮り止めした後に、3枚の鍔
52a、30a、53aを同時に溶接することによっ
て、蒸発・吸収ケース30の外周の上端部分の密閉と、
凝縮器5の外周部分の密閉を同時に行う。これにより、
一旦、溶接した箇所を、再度溶接することがないため、
溶接箇所の密閉精度が向上する。
【0034】尚、境界板52の内周側の縁部52bは、
上記の境界板52、蒸発・吸収ケース30、凝縮器覆い
板53の3枚の鍔52a、30a、53aを溶接するの
に先立って、あらかじめ低温再生器ケース20の上端側
の縁部20bと溶接しておく。
【0035】冷却コイル51は、凝縮器覆い板53の内
側部分に収容されたもので、冷却コイル51は、凝縮器
覆い板53の内側で、図5に示すように、その旋回径が
次第に小さくなるように同一の平面内で3回旋回される
ように捲かれて一段目の旋回平面を形成し(実際には2
回半程度)、旋回径が最小になった部分で旋回平面に対
して直角方向へ向かって移動し、その後、今度は逆に旋
回径が次第に大きくなるように再び別の同一平面内で旋
回されて、新たな二段目の旋回平面を形成し、これが、
先の一段目の旋回平面に対して積層された二段旋回平面
積層構造を有している。
【0036】このように、冷却コイル51は、旋回径を
次第に変化させながら旋回されて1つの旋回平面内に複
数の旋回を有しているため、1種類の旋回径によって単
純な円筒形状に捲かれた場合と比較して、冷却コイル5
1の表面積が大きくなる。これにより、凝縮器5内の冷
却能力を向上させることができる。また、冷却コイル5
1を1つの旋回平面内に旋回径を変化させながら複数回
数旋回させることによって、一つの旋回平面内の冷却コ
イル51の長さを稼ぐことができるため、旋回平面の積
層段数を減らすことができる。これにより、積層方向の
寸法を小さくすることができるため、冷却コイル51の
全長が同じ場合には、凝縮器5の高さを抑制することが
できる。これにより、冷凍機本体101全体として、そ
の高さを小さくすることができる。尚、冷却コイル51
の両端部は、それぞれ凝縮器5への流入部と流出部とし
て、図3に示す通り、凝縮器覆い板53の外周部に隣接
して配置されている。
【0037】以上の構造を有する凝縮器5は、冷媒流量
を制限するためのオリフィス(図示なし)が設けられた
冷媒流路L5により冷媒回収タンク10の冷媒貯留部1
0aと連通するとともに、冷媒蒸気出口21および隙間
5Aを介して低温再生器2とも連通しており、いずれも
圧力差(凝縮器ケース内では約70mmHg)により冷
媒が供給される。
【0038】凝縮器5では、凝縮器ケース50内に供給
された冷媒蒸気は、冷却コイル51により冷却されて液
化する。凝縮器5の下部と蒸発器4の蒸発コイル41の
上方に配置された冷媒液散布具42とは、冷媒液供給路
L6で連通している。液化した冷媒液は、冷媒液供給路
L6及び冷媒冷却器54を経て冷媒液散布具42に供給
される。
【0039】以上の構成により、吸収液は、高温再生器
1→中濃度吸収液流路L1→低温再生器2→高濃度吸収
液流路L2→高濃度吸収液散布具32→吸収器3→吸収
液ポンプP1→低濃度吸収液流路L3→高温再生器1の
順に循環する。また、冷媒は、高温再生器1(冷媒蒸
気)→冷媒流路L5(冷媒蒸気)又は低温再生器2(冷
媒蒸気)→凝縮器5(冷媒液)→冷媒供給路L6(冷媒
液)→冷媒液散布具42(冷媒液)→蒸発器4(冷媒蒸
気)→吸収器3(吸収液)→吸収液ポンプP1→低濃度
吸収液流路L3→高温再生器1の順に循環する。
【0040】上記、吸収液と熱交換する吸収器3の吸収
コイル31と凝縮器5の冷却コイル51は、接続されて
連続コイルを形成しており、連続コイルは、冷却水流路
34によって冷却塔CTと接続されて冷却水循環路を形
成している。この冷却水循環路において、吸収コイル3
1の入口と冷却塔CTとの間の冷却水流路34には、連
続コイル内へ冷却水を送り込むための冷却水ポンプP2
が装着されており、冷却水ポンプP2の作動により連続
コイルを通過する冷却水は、吸収コイル31で吸収熱
を、冷却コイル51で凝縮熱をそれぞれ吸熱して比較的
高温となって、冷却塔CTに供給される。
【0041】上記の構成により、冷房運転時には、冷却
水ポンプP2の作動により冷却塔CT内の冷却水が、冷
却塔CT→冷却水ポンプP2→吸収コイル31→冷却コ
イル51→冷却塔CTの順に循環する。冷却塔CTで
は、落下する冷却水を大気中に一部蒸発させて、残りの
冷却水を冷却する自己冷却がなされており、冷却水は、
大気中に放熱して低温度になる排熱サイクルを形成して
いる。なお、送風機Sからの送風により、水の蒸発を促
進させている。
【0042】蒸発器4の蒸発コイル41には、室内機R
Uに設けられた空調熱交換器44が冷温水流路47で連
結されていて、冷温水流路47には、冷温水ポンプP3
が設けられている。以上の構成により、蒸発コイル41
で低温度となった冷温水は、蒸発コイル41→冷温水流
路47→空調熱交換器44→冷温水流路47→冷温水ポ
ンプP3→蒸発コイル41の順で循環する。
【0043】室内機RUには、空調熱交換器44が設け
られているとともに、この熱交換器44に対して、室内
空気を通過させて再び室内へ吹き出すブロワ46が備え
られている。
【0044】なお、暖房用吸収液流路L4および冷暖切
替え弁6は、暖房運転用に設けられたもので、暖房運転
時には、冷暖切替え弁6を開弁し、吸収液ポンプP1を
作動させる。これにより、中濃度吸収液分離筒12内の
吸収液仕切り容器13内の高温度の中濃度吸収液が蒸発
器4内へ流入し、蒸発コイル41内の冷温水が加熱さ
れ、加熱された蒸発コイル41内の冷温水は、冷温水ポ
ンプP3の作動により冷温水流路47から空調用熱交換
器44へ供給され、暖房の熱源となる。蒸発器4内の中
濃度吸収液は、仕切り板40の連通口から吸収器3側へ
入り、低濃度吸収液流路L3を経て、吸収液ポンプP1
により加熱タンク11へ戻される。
【0045】以上のとおり、本実施例では、凝縮器5に
おいて、冷却コイル51を、凝縮器覆い板53の内側
で、その旋回径を次第に変化させながら同一平面内で複
数旋回させて旋回平面を形成し、且つ、複数の旋回平面
が積層するようにしたため、冷却能力を低下させること
なく冷却コイル51の高さを抑えることができ、これに
よって、凝縮器5の高さを低くでき、吸収式冷凍装置に
おける冷凍機本体101の小型化を図ることができる。
【0046】図6に本発明の第2実施例を示す。第2実
施例では、冷却コイル51を、表面にフィンを備えたも
のとすることによって、伝熱性能を向上させ、その結
果、一つの旋回平面における旋回回数を2回(実際に
は、旋回平面の移動のため1回半程度)とし、旋回回数
を合計3回に抑えた。
【0047】上記の実施例では、冷却コイル51の旋回
平面を2層だけの積層にしたが、冷凍機本体101の能
力に応じて、その積層個数を増やしてもよい。また、冷
却コイル51の凝縮器5に対する流入部と流出部とを、
凝縮器覆い板53の外周部分に隣接させたが、これら
を、外周部分の対向する方向に分散させてもよい。ま
た、流入部と流出部とを、旋回平面の中心側に設けても
よい。また、その場合、これらを必ずしも隣接させる必
要はなく、凝縮器ケース50の互いに反対方向に向けて
設けてもよい。
【0048】上記各実施例では、冷却水流路34の冷却
塔CTを、冷却水の一部を蒸発させて冷却水を自己冷却
する開放式のものとしたが、冷却水流路34を循環する
冷却水が、大気に開放されていない密閉回路を形成した
水冷装置でもよい。
【0049】上記実施例では、室内機RUに空調熱交換
器44のみを設けたものを示したが、室内温度を下げな
いで除湿運転を行うために、空調熱交換器44で一旦冷
却した空気を加熱する加熱用熱交換器を空調熱交換器4
4と並設させるようにしてもよい。上記実施例では、吸
収式冷凍装置を用いた空調装置を示したが、冷蔵庫、冷
凍庫など、他の冷凍装置に用いてもよい。上記実施例で
は、2重効用式で説明したが、1重効用式でもよい。ま
た、加熱源としては、石油バーナや、電気ヒータを用い
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す空調装置の概略構成図で
ある。
【図2】本発明の実施例における凝縮器を示す冷凍機本
体の部分断面図である。
【図3】本発明の第1実施例における凝縮器の構成を示
す組み付け図である。
【図4】本発明の実施例における凝縮器ケースと蒸発・
吸収ケースとの接合部分を示す冷凍機本体の部分断面図
である。
【図5】本発明の実施例における冷却コイルの形状を示
す平面図である。
【図6】本発明の第2実施例における凝縮器の構成を示
す組み付け図である。
【符号の説明】
100 室外機(吸収式冷凍装置) 1 高温再生器 2 低温再生器 3 吸収器 4 蒸発器 5 凝縮器 50 凝縮器ケース 51 冷却コイル(冷却用配管) 53 凝縮器覆い板(凝縮器のケーシングの表面) P1 吸収液ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を含む吸収液を加熱して該吸収液か
    ら冷媒蒸気を分離させる再生器と、 該再生器によって分離した前記冷媒蒸気を冷却して凝縮
    させる凝縮器と、 該凝縮器で凝縮した冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸発器
    と、 該蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を前記再生器から供給され
    る吸収液に吸収させる吸収器と、 該吸収器から前記再生器へ吸収液を戻すポンプとから吸
    収サイクルを形成した吸収式冷凍装置において、 前記凝縮器内を冷却するための冷却水を通過させるため
    に前記凝縮器内に配置される冷却用配管は、 前記凝縮器のケーシング内で旋回径が次第に変化するよ
    うに旋回した旋回平面が形成されるとともに、 該旋回平面が複数個積層された旋回平面積層構造を有す
    ることを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回平面積層構造は、旋回径が次第
    に小さくされながら旋回された漸小旋回平面と、旋回径
    が次第に大きくされながら旋回された漸大旋回平面とか
    らなる1対の各旋回平面が、各旋回平面の最小径位置又
    は最大径位置で連続されて形成された単一積層構造から
    なることを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記凝縮器における前記冷却用配管の流
    入部と流出部とを、前記凝縮器のケーシングの表面に隣
    接させて配置したことを特徴とする請求項1または2記
    載の吸収式冷凍装置。
JP13673797A 1997-05-27 1997-05-27 吸収式冷凍装置 Pending JPH10325650A (ja)

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