JPH10325488A - 明示テープ - Google Patents

明示テープ

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Publication number
JPH10325488A
JPH10325488A JP9135545A JP13554597A JPH10325488A JP H10325488 A JPH10325488 A JP H10325488A JP 9135545 A JP9135545 A JP 9135545A JP 13554597 A JP13554597 A JP 13554597A JP H10325488 A JPH10325488 A JP H10325488A
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JP
Japan
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tape
layer
character
adhesive
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP9135545A
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English (en)
Inventor
Norihiro Yotsugi
規弘 代継
Sadao Mizukami
定雄 水上
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Yotsugi Co Ltd
Original Assignee
Yotsugi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示内容を変更して用いることを可能とし、
無駄を無くすことができる明示テープを提供する。 【課題手段】 表面20に第1表示内容が表示される第
1テープ12と、表面24に第2表示内容が表示される
第2テープ14とを積重して所定の耐力を有する2層テ
ープ16を形成し、この2層テープ16を巻回リール1
8にロール状に巻回する。2層テープ16は、ロール状
に巻回された状態で最外層を形成するテープの表示内容
を表示しながら用いることができる。ロール状に巻回さ
れた状態で、各テープ12,14のうち最外層を形成し
ているテープ、たとえば第1テープ12の最外層部分3
6を、その最外層を形成している第1テープ12の内側
に隣接した第2テープ14から剥離して除去することに
よって、最外層を形成するテープを第1テープ12から
第2テープ14に変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、地中埋設管などに
巻付けられ、その地中埋設管などに関する情報を明示す
るための明示テープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭およびオフィスビルなどで飲用
される飲料水は、上水道源から上水道管によって供給さ
れており、上水道管は地中に埋設される部分を有してい
る。工場などで利用される工業用水を初めとする産業用
水は、中水道源から中水道管によって供給されており、
中水道管は地中に埋設される部分を有している。さらに
一般家庭、オフィスビルおよび工場などで発生した汚水
は、下水道管によって下水処理設備に送られており、下
水道管は地中に埋設される部分を有している。さらにま
た一般家庭、オフィスビルおよび工場などで使用される
天然ガスは、ガス供給源からガス管によって供給されて
おり、ガス管は地中に埋設される部分を有している。
【0003】このように地中には、輸送流体の異なる多
数の管が埋設されており、しかも各管は、道路に沿って
埋設されることが多く、各管が隣接していることがあ
る。複数の管が隣接して埋設されている場合であって
も、各管の輸送流体の種類などを認識しやすくして、た
とえば上水道管の旧管と新管とを交換する工事の作業性
を向上するために、明示テープが用いられる。この明示
テープの表面には、「上水道管 1997」などの各管
の輸送流体の種類と埋設工事を行った年とを表す表示内
容が表示されており、明示テープは、表面を外側にして
管に巻付けることによって、その管の輸送流体と埋設工
事を行った年とを明示することができるように構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような明示テープ
には、前述のように埋設工事を行った年を明示するため
の表示内容が表示されており、この表示内容を変更する
ことができないので、表示内容が示す年とは異なる年に
は、明示テープを用いることができない。具体的に述べ
ると、「1997」と表示されている明示テープは、1
997年に行われる埋設工事のときには用いることがで
きるけれども、翌年すなわち1998年以降には用いる
ことができない。このため明示テープは、表示された年
の翌年以降には、不良品となり、破棄しなければなら
ず、無駄になってしまう。このように従来の技術では、
表示内容を変更することができないので、明示テープが
無駄になる場合がある。
【0005】したがって本発明の目的は、表示内容を変
更して用いることを可能とし、無駄を無くすことができ
る明示テープを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、相互に表示内容の異なる複数の粘着テープを積重し
て所定の耐力を有する多層テープを形成し、この多層テ
ープをロール状に巻回したことを特徴とする明示テープ
である。
【0007】本発明に従えば、多層テープは、複数の粘
着テープが積重されて形成されており、各粘着テープに
は、相互に異なる表示内容がそれぞれ表示されている。
各粘着テープは、相互に剥離可能である。これらの相互
に剥離可能な粘着テープによって形成される多層テープ
は、ロール状に巻回されており、ロール状に巻回された
状態での各粘着テープによる層構成は、各粘着テープが
多層テープを形成する積重構成を繰返した層構成を成し
ている。多層テープは、巻きほどきながら用いることが
でき、ロール状に巻回された状態で最外層を形成してい
る粘着テープの表示内容を表示することができる。
【0008】ロール状に巻回された状態で、各テープの
うち最外層を形成している粘着テープの最外層部分を、
その最外層を形成している粘着テープの内側に隣接した
粘着テープから剥離して除去することによって、最外層
を形成する粘着テープを変更することができる。このよ
うに最外層を形成する粘着テープを変更した状態で多層
テープを巻きほどいたときには、多層テープは、各粘着
テープの積重構成を変更して表示内容を変更した状態で
用いることができる。このように多層テープは、各粘着
テープの積重構成を変更して、多層テープを形成する粘
着テープの数に対応する数の表示内容から、適宜表示内
容を選択して用いることができ、利便性を有する。また
多層テープを構成する各粘着テープのうちいずれか1つ
の表示内容を表示した状態で多層テープを用いることが
できなくなった場合には、残余の粘着テープの表示内容
を表示しながら多層テープを用いることができるので、
多層テープが無駄になってしまうことがない。
【0009】しかも多層テープは、各粘着テープを積重
した状態で、所定の耐力を有するように構成されてお
り、多層テープを用いるときに表示される表示内容を有
する粘着テープ以外の残余の粘着テープが無駄になるこ
とはない。所定の耐力は、引張強度などの機械的な耐力
であってもよく、絶縁性などの電気的な耐力であっても
よく、耐酸性などの化学的な耐力であってもよい。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記多層テープは、筒状の巻回リ
ールに巻回され、この巻回リールの内周面には、各粘着
テープの各表示内容とは異なる他の表示内容が表示され
ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、前記多層テープが巻回さ
れる巻回リールは筒状であり、その内周面には、各粘着
テープとは異なる他の表示内容が表示されている。これ
によって明示テープを用いるにあたって、巻回リールか
らその表示内容に基づく情報を得ることができ利便性が
向上される。また巻回リールの内周面を利用して表示内
容を表示することによって、明示テープとは別途に表示
手段を設ける必要がない。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明の構成において、前記多層テープには、長
手方向に分断するための切断加工部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、多層テープには切断加工
部が形成されているので、この切断加工部を利用して、
多層テープをたとえば道具を用いずに両手で切断するな
ど容易に切断することができる。また多層構造のテープ
であっても、切断箇所付近で各粘着テープが相互に剥離
する不具合が生じないように切断することができる。さ
らに表示内容を変更して多層テープを用いる場合に、前
述のように粘着テープを剥離して除去するときにも、切
断加工部を利用することができ、このような表示内容の
変更も容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
明示テープ10を示す斜視図である。明示テープ10
は、相互に表示内容の異なる複数、本形態では2枚の粘
着テープである第1テープ12および第2テープ14を
積重して所定の耐力を有する多層テープである2層テー
プ16を形成し、この2層テープ16をロール状に巻回
して構成されている。2層テープ16は、筒状、本形態
では円筒状の巻回リール18に巻回され、この巻回リー
ル18の内周面28には、第1テープ12および第2テ
ープ12,14の各表示内容とは異なる他の表示内容が
表示されている。図1には、理解を容易にするために、
第1および第2テープ12,14を厚み方向に拡大し、
第1および第2テープ12,14ならびに巻回リール1
8の表示内容を省略して示す。
【0015】粘着テープである第1テープ12は、一例
として挙げると、ポリ塩化ビニルから成り、表面20に
第1表示内容が表示され、裏面22に粘着剤が塗布され
ている。粘着テープである第2テープ14は、一例とし
て挙げると、ポリ塩化ビニルから成り、表面24に第2
表示内容が表示され、裏面26に粘着剤が塗布されてい
る。第2テープ14の第2表示内容は、第1テープ12
の表示内容とは異なる。一例として挙げると、第1およ
び第2テープ12,14は、同一の幅w=50[mm]
をそれぞれ有し、同一の厚みt1=0.2[mm]をそ
れぞれ有している。
【0016】多層テープである2層テープ16は、第1
テープ12の裏面22と第2テープ14の表面24とが
対向するように、第1および第2テープ12,14が積
重されて構成されており、第1テープ12と第2テープ
14とは、第1テープ12の粘着剤によって相互に粘着
されている。このように第1テープ12と第2テープ1
4とが粘着された状態の2層テープ16は、第2テープ
14の裏面26に塗布された粘着剤によって、物体に貼
着することが可能であり、このとき第1テープ12の表
面20を露出させることができるので、第1テープ12
の表面20の第1表示内容を表示することができる。
【0017】2層テープ16は、第1および第2テープ
12,14が積重されて、所定の耐力を得ることができ
る。2層テープ16の耐力は、引張強度、伸び率などの
機械的な特性における耐力、絶縁性、耐電圧などの電気
的な特性における耐力、ならびに耐酸性、耐アルカリ性
などの化学的な特性における耐力であり、適宜選択され
て必要とされる所定の耐力が得られるように、第1およ
び第2テープ12,14の厚みなどが選択される。一例
として挙げると、前述のような材質および寸法などに選
択されて、引張強さが15[N/10mm幅]、伸び率
が100[%]、体積抵抗率が1×106[MΩ・c
m]および耐電圧が5[kV/1分間]となるような耐
力が得られる。
【0018】巻回リール18は、一例として挙げると、
紙管などと呼ばれる紙製のリールであって、その厚みt
2は3[mm]であり、内径dは35[mm]である。
この巻回リール18の内周面28には、第3表示内容が
表示されている。この第3表示内容は、第1および第2
表示内容とは異なる。2層テープ16は、始端部16a
が、第2テープ14の粘着剤によって巻回リール18の
外表面30に粘着され、半径方向外方に積層するよう
に、終端部16bまで巻回される。一例として挙げる
と、2層テープ16の始端部16aから終端部16bま
での長さは、50[m]である。このように2層テープ
16は、巻回リール18に巻回された状態で、第2テー
プ14の裏面26が、第1テープ12の表面20と対向
し、第1テープ12と第2テープ14とは、第2テープ
14の粘着剤によって粘着されており、巻回状態が不所
望に解除されないように構成されている。
【0019】2層テープ16がロール状に巻回された状
態での第1および第2テープ12,14による層構成
は、第1および第2テープ12,14が2層テープを形
成する積重構成を繰返した層構成を成している。具体的
に述べると、巻回リール18から半径方向外方に向かう
につれて、第2テープ14、第1テープ12、第2テー
プ14、第2テープ12、…というように、第1テープ
12と第2テープ14とが交互に位置する層構成を有し
ている。
【0020】このように巻回された2層テープ16は、
第2テープ14の粘着剤による粘着状態を解除しながら
巻きほどくことができる。2層テープ16を巻きほどい
た状態で、第2テープ14の粘着剤の粘着力は維持され
ており、2層テープ16は、巻きほどいて適宜に切断
し、所望の長さの2層テープ部分を得て用いることがで
きる。これによってロール状に巻回された状態で最外層
を形成している粘着テープ、図1に示す状態では第1テ
ープ12の第1表示内容を表示することができる。
【0021】図2は、明示テープ10を第1テープ12
の最外層部分36を剥離除去した状態で示す斜視図であ
る。図1をも併せて参照して、2層テープ16は、前述
のように第1テープ12の裏面22と第2テープ14の
表面24とを対向させた状態で相互に粘着されて形成さ
れているけれども、第1テープ12と第2テープ14と
は、相互に剥離可能である。これによって2層テープ1
6がロール状に巻回された状態で、第1および第2テー
プ12,14のうち最外層を形成している粘着テープ、
図1に示す状態では第1テープ12の最外層部分36
を、その最外層を形成している第1テープ12の内側に
隣接した粘着テープ、図1に示す状態では第2テープ1
4から剥離して除去することができる。このようにして
図2に示すように、最外層を形成する粘着テープを変更
することができる。すなわち図1に示す第1テープ12
によって最外層が形成される状態から、図2に示す第2
テープ14によって最外層が形成される状態に変更する
ことができる。
【0022】このように最外層を形成する粘着テープを
変更した状態、すなわち第2テープ14によって最外層
が形成される状態では、第2テープ14の裏面26と第
1テープ12の表面20とが対向した状態で、第1テー
プ12と第2テープ14とが粘着された2層テープ16
として巻きほどくことができる。このように2層テープ
16を巻きほどいたときには、2層テープ16は、各粘
着テープの積重構成を変更して、第1テープ12の裏面
22に塗布された粘着剤によって、物体に貼着すること
が可能である。このとき第2テープ14の表面24を露
出させることができるので、第2テープ14の表面24
の第2表示内容を表示することができる。このように2
層テープ16は、第1および第2テープ12,14の積
重構成を変更して、第1および第2表示内容から、適宜
表示内容を選択して用いることができ、利便性を有す
る。
【0023】しかも2層テープは、第1および第2テー
プ12,14を積重した状態で、前述のような所定の耐
力を有するように構成されており、2層テープ16を用
いるときに表示される表示内容を有する粘着テープ以外
の残余の粘着テープが無駄になることはない。図1に示
す状態から巻きほどかれた2層テープ16を例に説明す
ると、2層テープ16は、第1テープ12の第1表示内
容を表示するために用いられるけれども、この場合に第
2テープ14は、2層テープ16が所定の耐力を有する
ために必要とされるので、第2テープ14が無駄になる
ことはない。
【0024】また2層テープ16が巻回される巻回リー
ル18は筒状であり、その内周面28には、第1および
第2テープ12,14とは異なる第3表示内容が表示さ
れている。この第3表示内容は、たとえば明示テープ1
0の使用方法、明示テープ10の使用上の注意点、第1
および第2テープ12,14と、第1および第2表示内
容との対応関係であってもよい。これによって明示テー
プ10を用いるにあたって、巻回リール18の第3表示
内容に基づく情報を得ることができ利便性が向上され
る。また巻回リール18の内周面28を利用して表示内
容を表示することによって、明示テープ10とは別途に
表示手段を設ける必要がない。また巻回リール18の内
径dおよび厚みt2を上述のように選択することによっ
て、内径dが小さすぎて第3表示内容が読み取りにくく
なることを防ぎ、巻回リール18の外径が大きくなり過
ぎて2層テープ16の巻回量が少なくなることを防ぐこ
とができる。
【0025】巻回リール18の内径dが25mm〜45
mm程度であり、厚みt2が1mm〜5mm程度の場合
には、同様の効果を達成することができる。また巻回リ
ール18は、円筒状に形成する必要はなく、4角筒状、
6角筒状または8角筒状など、多角筒状であってもよ
い。このように多角筒状に形成することによって、内周
面28が平坦面となる領域を有するので、第3表示内容
を読み取りやすくすることができる。この効果は、多角
筒に限らず、内周面28の少なくとも一部が平坦面とな
るように形成することによって、同様の効果を達成する
ことができる。
【0026】図3は、第1テープ12の一部分を展開し
た状態で示す正面図である。図3には、2層テープ16
の始端部16a寄りの部分を右側に位置させ、2層テー
プ16の終端部16b寄りの部分を左側に位置させて示
す。第1テープ12は青色であり、その表面20には白
色で文字が表記されている。第1テープ12の表面20
は、第1テープ12の長手方向(図3の左右方向)に各
文字表記領域S1,S2を交互に有する。各文字表記領
域S1,S2は、第1テープ12の幅方向(図3の上下
方向)の全域にわたってそれぞれ形成されており、第1
テープ12の長手方向に関する長さL1は、約40[m
m]である。これら各文字表記領域S1,S2は、第1
テープ12の長手方向に関して相互に間隔L2=約35
[mm]をあけて、第1テープ12の長手方向に繰り返
して複数形成されている。
【0027】各文字表記領域S1,S2には、2種の内
容を表す文字情報40,42が、図3に示すように第1
テープ12を位置させたときに正しい向きになるよう
に、横書きでそれぞれ表記されている。これによって2
層テープ16を巻きほどきながら終端部16b側から始
端部16a側へ読むことによって、各文字情報40,4
2を容易に読み取ることができる。文字情報40は「上
水道」であり、文字情報42は「1997」である。文
字表記領域S1には、文字情報40と文字情報42とが
第1テープ12の幅方向に交互に繰返されて表記されて
おり、文字情報40は、第1テープ12の幅方向の両端
部および幅方向の中央部の3箇所に表記され、文字情報
42は、各文字情報40が表記される領域間の2箇所に
表記されている。文字表記領域S2には、文字情報40
と文字情報42とが第1テープ12の幅方向に交互に繰
返されて表記されており、文字情報42は、第1テープ
12の幅方向の両端部および幅方向の中央部の3箇所に
表記され、文字情報40は、各文字情報42が表記され
る領域間の2箇所に表記されている。各文字情報40,
42は、文字表記領域S1と文字表記領域S2とで、第
1テープ12の幅方向に関してそれぞれずれた位置に表
記されており、第1テープ12の幅方向に区切って長手
方向に沿って見たときに、各文字情報40,42は交互
に表記されている。このように表記することによって、
第1テープ12を幅方向に中央部で区切って見たとき
に、各文字表記領域S1,S2において、幅方向の一方
側および他方側に各文字情報40,42が1箇所ずつそ
れぞれ表記される。
【0028】このように第1テープ12には、間隔をあ
けた各文字表記領域S1,S2に、文字情報40,42
が表記されるので、各文字情報40,42がどの位置か
ら始まるのかを容易に認識し、各文字情報40,42を
正確にかつ容易に読み取ることができる。
【0029】図4は、第2テープ14の一部分を展開し
た状態で示す正面図である。図4には、2層テープ16
の始端部16a寄りの部分を右側に位置させ、2層テー
プ16の終端部16b寄りの部分を左側に位置させて示
す。第2テープ14は茶色であり、その表面24には黒
色で文字が表記されている。第2テープ14の表面24
は、第2テープ14の長手方向(図4の左右方向)に各
文字表記領域S3,S4を交互に有する。各文字表記領
域S3,S4は、第2テープ14の幅方向(図4の上下
方向)の全域にわたってそれぞれ形成されており、第2
テープ14の長手方向に関する長さL3は、約40[m
m]である。これら各文字表記領域S3,S4は、第2
テープ14の長手方向に関して相互に間隔L2=約35
[mm]をあけて、第2テープ14の長手方向に繰り返
して複数形成されている。
【0030】このように、第2テープ14の文字表記領
域S3,S4の長さL3は、第1テープ12の文字表記
領域S1,S2の長さL1と同一に選ばれ、第2テープ
14の各文字表記領域S3,S4間の間隔L4は、第1
テープ12の各文字表記領域S1,S2間の間隔L2と
同一に選ばれている。このような第1および第2テープ
12,14は、第1テープ12の各文字表記領域S1,
S2と、第2テープ14の文字表記領域S3,S4と
が、重なる状態で積重される。
【0031】各文字表記領域S3,S4には、文字情報
44,45が、図4に示すように第2テープ14を位置
させたときに正しい向きになるように、横書きでそれぞ
れ表記されている。これによって2層テープ16を巻き
ほどきながら終端部16bから始端部16a側へ読むこ
とによって、各文字情報44,45を容易に読取ること
ができる。文字情報44は第1テープ12の文字情報4
0と同様の「上水道」であり、文字情報45は「199
8」である。文字表記領域S3には、文字情報44と文
字情報45とが第2テープ14の幅方向に交互に繰返さ
れて表記されており、文字情報44は、第2テープ14
の幅方向の両端部および幅方向の中央部の3箇所に表記
され、文字情報45は、各文字情報44が表記される領
域間の2箇所に表記されている。文字表記領域S4に
は、文字情報44と文字情報45とが第2テープ14の
幅方向に交互に繰返されて表記されており、文字情報4
5は、第2テープ14の幅方向の両端部および幅方向の
中央部の3箇所に表記され、文字情報44は、各文字情
報45が表記される領域間の2箇所に表記されている。
各文字情報44,45は、文字表記領域S3と文字表記
領域S4とで、第2テープ14の幅方向に関してそれぞ
れずれた位置に表記されており、第2テープ14の幅方
向に区切って長手方向に沿って見たときに、各文字情報
44,45は交互に表記されている。このように表記す
ることによって、第1テープ12を幅方向に中央部で区
切って見たときに、各文字表記領域S3,S4におい
て、幅方向の一方側および他方側に各文字情報44,4
5が1箇所ずつそれぞれ表記される。
【0032】このように第2テープ14には、間隔をあ
けた各文字表記領域S3,S4に、文字情報44,45
が表記されるので、各文字情報44,45がどの位置か
ら始まるのかを容易に認識し、各文字情報44,45を
正確にかつ容易に読み取ることができる。
【0033】図5は、管50に2層テープ16を巻付け
た状態を示す断面図である。図5には2層テープ16の
層構成を省略して示す。上述したように、従来から地中
には、上水道管、中水道管、下水道管およびガス管など
の管を始め、電力ケーブルおよび通信ケーブルなども埋
設されるので、新たに管(たとえば上水道管)50を埋
設するときに、本発明に従う明示テープ10を用いて、
管50に関する情報を明示する。これによって管50を
他の管などと区別して、管50を埋設した後に、管50
の点検および補修工事を行うときなどに、管50を容易
に認識することができる。
【0034】図3および図4を参照して説明したよう
に、第1および第2テープ12,14には、相互に異な
る表示内容が表示されており、明示テープ10は、前述
のように表示内容を適宜に選択して用いることができ
る。第1テープ12の表面20を露出させた状態で、2
層テープ16を巻きほどき、その2層テープ16を管5
0に巻付けたときには、この管50が「上水道」用の管
であり、「1997」年に埋設工事されたことを明示す
るすることができ、また第2テープ14の表面24を露
出させた状態で、2層テープ16を巻きほどき、その2
層テープ16を管50に巻付けたときには、この管50
が「上水道」用の管であり、「1998」年に埋設工事
されたことを明示することができる。
【0035】このように2層テープ16は、第1テープ
12に表記されている「1997」年だけでなく、表示
内容を変更して第2テープ14に表記された翌年である
「1998」年にも用いることがとができる。したがっ
て年を明示する明示テープ10であっても、2層テープ
16を2年間にわたって用いることを可能にして、明示
テープ10の無駄を無くすことができる。
【0036】また一般に、テープを管に巻付けるときに
は、そのテープの幅方向両端部が部分的に重なるように
して、螺旋状に巻付けられる。つまり明示テープ10の
2層テープ16は、図5に示すように、幅方向の両端部
が部分的に重なった状態で、管50に巻付けられる。こ
のときに部分的に重なる領域は、幅方向の多くとも約2
分の1程度であり、たとえば第1テープ12の表面20
を露出させた状態で、2層テープ16を管50に巻付け
たとき、第1テープ12の表面20の幅方向の少なくと
も約2分の1程度が露出している。前述のように、第1
テープ12を幅方向に中央部で区切って見たときに、各
文字表記領域S1,S2において、幅方向の一方側およ
び他方側に各文字情報40,42が1箇所ずつそれぞれ
表記されるので、2層テープ16を管50に巻付けたと
きに、各文字情報40,42を各文字表示領域S1,S
2において少なくとも1箇所ずつで露出させることがで
き、第1表示内容を好適に表示することができる。
【0037】これと同様に、第2テープ14の表面24
を露出させた状態で、2層テープ16を管50に巻付け
たとき、第2テープ14の表面24の幅方向の少なくと
も約2分の1程度が露出している。前述のように、第2
テープ14を幅方向に中央部で区切って見たときに、各
文字表記領域S3,S4において、幅方向の一方側およ
び他方側に文字情報44,45が1箇所ずつそれぞれ表
記されるので、2層テープ16を管50に巻付けたとき
に、文字情報44,45を各文字表示領域S3,S4に
おいて少なくとも1箇所ずつで露出させることができ、
第2表示内容を好適に表示することができる。
【0038】またこのように2層テープ16を管50に
巻付けて用いるときに、各文字表記領域S1,S2の長
さL1、各文字表記領域S1,S2間の間隔L2、各文
字表記領域S3,S4の長さL3、および各文字表記領
域S3,S4間の間隔L4を、適宜選択することによっ
て、各文字表記領域S1〜S4を、管50の周方向の同
一位置で軸線に沿って位置させ、または管50の周方向
にずらして螺旋状に位置させることができる。各文字表
記領域S1〜S4、たとえば文字表記領域S1を、管5
0の軸線に沿って位置させたときには、管50を周方向
の所定の方向から見たときには、たとえば上方に位置さ
せたときには上方から見たときに、管50のいずれの位
置でも、文字表記領域S1に表記された文字情報40,
42を読み取ることができる。各文字表記領域S1〜S
4、たとえば文字表記領域S1を、管50の周方向にず
らせて螺旋状に位置させたときには、ずれ量に応じた複
数方向から見たときに、文字表記領域S1に表記された
文字情報40,42を読み取ることができる。
【0039】管(ここでは上水道管)50としてJIS
G3442に規定される水道用亜鉛めっき鋼管を用い
る場合を例に取り具体的に述べると、そのうちの
「(A)40」と呼ばれる管を用い、第1テープ12の
表面20を露出させて2層テープ16を巻付けるとき
に、各文字表記領域S1,S2の長さL1を上述のよう
に40[mm]に選択し、各文字表記領域S1,S2間
の間隔L2を上述のように35[mm]に選択すること
によって、管50の外周長が約152.68[mm]で
あるので、各文字表記領域S1,S2を、管50の周方
向の同一位置で軸線に沿って位置させることができる。
たとえば文字表記領域S1が管50の上部で軸線に沿っ
て位置するように、2層テープ16を巻付けることがで
きる。このような場合には、管50を上方から見たとき
には、管50のいずれの位置であっても、文字情報4
0,42を読み取ることができる。
【0040】また「(A)50」と呼ばれる管を用い、
第1テープ12の表面20を露出させて2層テープ16
を巻付けるときに、各文字表記領域S1,S2の長さL
1を上述のように40[mm]に選択し、各文字表記領
域S1,S2間の間隔L2を上述のように35[mm]
に選択することによって、管50の外周長が約190.
07[mm]であるので、各文字表記領域S1,S2
を、管50の周方向に約90度ずつずらせた螺旋状に位
置させることができる。たとえば文字表記領域S1が管
50の上部、下部および両側部に位置するように、2層
テープ16を巻付けることができる。このような場合に
は、管50を上方、下方および両側方から見て、文字情
報40,42を読み取ることができる。さらに各寸法L
1,L2の選択によって、各文字表記領域S1,S2の
管50の周方向へのずれ量は、たとえば10、20,3
0、45、60度などに、適宜選択することができる。
【0041】また「(A)10」と呼ばれる細い管を用
い、第1テープ12の表面20を露出させて2層テープ
16を巻付けるときに、各文字表記領域S1,S2の長
さL1を20[mm]に選択した場合には、管50の周
長が54,35[mm]となり、周長の約半分の領域
に、文字情報40,42を位置させることができ、管5
0の一方向から見たときに文字情報40,42が管50
の裏側にまでわたることがなく、文字情報が読取り易く
なる。
【0042】このように管50の外径寸法に応じて各寸
法L1,L2を選択することによって、第1表示内容の
表示状態を選択することができる。同様に、管50の外
径寸法に応じて各寸法L3,L4を選択することによっ
て、第2表示内容の表示状態を選択することができる。
したがって管50の設置条件などに応じて第1および第
2表示内容の表示状態を選択することが可能である。
【0043】また本発明の実施の他の形態として、図3
および図4に示すように、2層テープ16には、長手方
向に分断するための切断加工部である切欠き48を形成
するようにしてもよい。切欠き48は、略V字状であ
り、2層テープ16の幅方向の両側に、2層テープ16
の長手方向に関して相互に対応する位置に形成されてい
る。この各切欠き48は、第1および第2テープ12,
14が、前述のように各文字表記領域S1,S2;S
3,S4を2層テープ16の長手方向の対応する位置に
配置して積重された状態で、第1テープ12の各文字表
記領域S1,S2間および第2テープ14の各文字表記
領域S3,S4間のほぼ中央に位置するように形成され
ている。
【0044】このように2層テープ16に各切欠き48
を形成することによって、この切欠き48を利用して、
2層テープ16を道具を用いることなく、たとえば両手
で切断するなど容易に切断することができる。また2層
構造のテープであっても、切断箇所付近で第1テープ1
2および第2テープ14が相互に剥離する不具合が生じ
ないように切断することができる。さらに表示内容を変
更、たとえば第1表示内容から第2表示内容に変更して
多層テープを用いる場合に、前述のように第1テープ1
2を第2テープ14から剥離して除去するときにも、切
欠き48を利用することができ、このような表示内容の
変更も容易に行うことができる。
【0045】また本形態では、各切欠き48は2層テー
プ16の幅方向両側に形成されており、幅方向のいずれ
の側からでも切断することができ、利便性を有する。ま
た各切欠き48は、第1テープ12の各文字表記領域S
1,S2間および第2テープ14の各文字表記領域S
3,S4間に位置して形成されており、各切欠き48を
利用して2層テープ16を切断しても、各文字情報4
0,42;44,45が中途部で分断される不具合が生
じることを防ぐことができる。しかも各切欠き48は、
各文字表記領域S1,S2間および各文字表記領域S
3,S4間の中央部に形成されるので、切断時に、仮想
線65で示すように2層テープ16の長手方向に傾斜し
て2層テープ16が切断されてしまっても、各文字表記
領域S1,S2;S3,S4の各文字情報40,42;
44,45が部分的に分断されてしまう不具合を少なく
することができる。
【0046】このような切欠き48は、2層テープ16
の幅方向一方側だけに形成されてもよく、また2層テー
プ16の幅方向の両側で、2層テープ16の長手方向に
ずれた位置に形成されるようにしてもよい。さらに切欠
き48は、上述した位置に加えて、さらに他の箇所に
も、たとえば2層テープ16の長手方向に15mm間隔
または25mm間隔などで形成し、2層テープ16から
切断して分離できるテープ部分の長さの選択の自由度を
高くするようにしてもよい。
【0047】また本発明の実施の他の形態として、切欠
き48に代えて切欠き48aを形成するようにしてもよ
い。切欠き48aは切欠き48と類似の構成を有してお
り、異なる構成についてだけ説明する。各切欠き48a
は、各文字表記領域S1,S2;S3,S4とは無関係
に、2層テープ16の長手方向に間隔をあけて形成され
る。各切欠き48aは、図1に示すように2層テープ1
6がロール状に巻回された状態で、ロールの半径方向に
対応する位置に形成される。これによって表示内容を変
更した状態で2層テープ16を用いる場合にも、2層テ
ープ16には、第1および第2テープ12,14の長手
方向の同一位置に切欠き48が形成される状態となり、
表示内容を変更する前と同様の状態となる。これによっ
て第1および第2表示内容のいずれを表示する状態で2
層テープ16を用いる場合であっても、2層テープ16
を容易に切断することができる。
【0048】このような切欠き48aは、2層テープ1
6の幅方向一方側だけに形成されてもよく、また2層テ
ープ16の幅方向の両側で、2層テープ16の長手方向
にずれた位置に形成されるようにしてもよい。さらに2
層テープ16がロール状に巻回された状態で周方向の1
箇所で対応するように形成される必要はなく、周方向の
2箇所以上で対応するように形成されてもよい。
【0049】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、2層テープ16には、長手方向に分断するための切
断加工部として、切欠き48に代えてミシン目51を形
成するようにしてもよい。ミシン目51は、2層テープ
16を厚み方向に貫通し、点線状に延びる孔の列であ
り、2層テープ16の幅方向の両端部間にわたって形成
されている。ミシン目51は、第1および第2テープ1
2,14が、前述のように各文字表記領域S1,S2;
S3,S4を2層テープ16の長手方向の対応する位置
に配置して積重された状態で、第1テープ12の各文字
表記領域S1,S2間および第2テープ14の各文字表
記領域S3,S4間のほぼ中央に位置するように形成さ
れている。
【0050】このように2層テープ16にミシン目を形
成することによって、このミシン目を利用して、2層テ
ープ16をたとえば両手で切断するなど容易に切断する
ことができる。また2層構造のテープであっても、切断
箇所付近で第1テープ12および第2テープ14が相互
に剥離する不具合が生じないように切断することができ
る。さらに表示内容を変更、たとえば第1表示内容から
第2表示内容に変更して多層テープを用いる場合に、前
述のように第1テープ12を第2テープ14から剥離し
て除去するときにも、ミシン目51を利用することがで
き、このような表示内容の変更も容易に行うことができ
る。
【0051】また本形態では、ミシン目51は2層テー
プ16の幅方向両端部間にわたって形成されており、幅
方向のいずれの側からでも切断することができ、利便性
を有する。また各ミシン目51は、第1テープ12の各
文字表記領域S1,S2間および第2テープ14の各文
字表記領域S3,S4間に位置して形成されており、各
ミシン目51を利用して2層テープ16を切断しても、
各文字情報40,42;44,45が中途部で分断され
る不具合が生じることを防ぐことができる。しかも各ミ
シン目51は、各文字表記領域S1,S2間および各文
字表記領域S3,S4間の中央部に形成されるので、切
断時に、中途部においてミシン目51からずれて仮想線
65で示すように2層テープ16がその長手方向に傾斜
して切断されてしまっても、各文字表記領域S1,S
2;S3,S4の各文字情報40,42;44,45が
部分的に分断されてしまう不具合を少なくすることがで
きる。
【0052】このようなミシン目51は、上述した位置
に加えて、さらに他の箇所にも、たとえば2層テープ1
6の長手方向に15mm間隔または25mm間隔などで
形成し、2層テープ16から切断して分離できるテープ
部分の長さの選択の自由度を高くするようにしてもよ
い。
【0053】また本発明の実施の他の形態として、ミシ
ン目51に代えてミシン目51aを形成するようにして
もよい。ミシン目51aはミシン目51と類似の構成を
有しており、異なる構成についてだけ説明する。各ミシ
ン目51aは、各文字表記領域S1,S2;S3,S4
とは無関係に、2層テープ16の長手方向に間隔をあけ
て形成される。各ミシン目51aは、図1に示すように
2層テープ16がロール状に巻回された状態で、ロール
の半径方向に対応する位置に形成される。これによって
表示内容を変更した状態で2層テープ16を用いる場合
にも、2層テープ16には、第1および第2テープ1
2,14の長手方向の同一位置にミシン目51が形成さ
れる状態となり、表示内容を変更する前と同様の状態と
なる。これによって第1および第2表示内容のいずれを
表示する状態で2層テープ16を用いる場合であって
も、2層テープ16を容易に切断することができる。
【0054】このようなミシン目51aは、2層テープ
16がロール状に巻回された状態で周方向の1箇所で対
応するように形成される必要はなく、周方向の2箇所以
上で対応するように形成されてもよい。
【0055】上述の形態において、多層テープを、第1
および第2テープ12,14から成る2層テープ16と
して、説明したけれども、3枚以上の粘着テープが積層
される多層テープであってもよく、また上述した表示内
容は一例であり、他の表示内容であってもよく、同様の
効果が達成されるとともに、粘着テープの枚数に応じた
種類の表示内容を表示することが可能になる。たとえば
第1〜第3テープが積重される3層テープでは、第1〜
第3テープの表示内容を、青色の地に白色で「上水道
1997」「上水道 1998」「上水道 1999」
とそれぞれ表記した内容として、1997年から199
9年にわたって3年間用いることができるようにしても
よい。
【0056】また多層テープは、同一種流体を輸送する
管の工事年の違いによって、表示内容を変更して用いる
だけてなく、たとえば「上水道」と「中水道」との両方
に用いることができるようにしてよい。すなわち、たと
えば第1テープ12の第1表示内容は、前述と同様に青
色の地に白色で「上水道 1997」と文字表記する表
示内容とし、第2テープ14の第2表示内容は、青色の
地に白色で「中水道1997」と文字表記する表示内容
としてもよく、この場合にも同様の効果を達成すること
ができる。
【0057】また、上述した材質および寸法は一例であ
り、他の材質によって他の寸法に形成するようにしても
よい。たとえば巻回リール18を合成樹脂から形成し、
再利用するようにしてもよい。また各粘着テープの表示
内容は、たとえば文字を表記に加えて、あるいは文字表
記に代えて、各テープ12,14の色調および濃淡など
の色の違いだけによって表示内容を異ならせるようにし
てもよく、また記号、図柄などによって表示内容をこと
ならせるようにしてもよい。たとえば、上述の形態を例
にとり説明すると、第1テープ12の文字情報40,4
2は、白色の文字で表記し、第2テープ14の文字情報
44,45は、黄色の文字で表記するようにして、第1
表示内容と第2表示内容とを容易に識別することができ
るようにしてもよい。
【0058】また各粘着テープの地の色は、JIS Z
9102に規定される配管識別の色に基づいて選ぶのが
好ましい。
【0059】さらに上述した形態では、明示テープ10
を水(上水)を輸送する管50に巻付ける場合を例にと
り説明したけれども、明示テープ10は、中水道管、下
水道管、ガス管、電力ケーブルおよび通信ケーブルなど
に巻付けて用いても同様の効果を達成することができ
る。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、多層テ
ープは、複数の粘着テープが積重されて形成されてお
り、各粘着テープには、相互に異なる表示内容がそれぞ
れ表示されている。各粘着テープは、相互に剥離可能で
ある。これらの相互に剥離可能な粘着テープによって形
成される多層テープは、ロール状に巻回されており、ロ
ール状に巻回された状態での各粘着テープによる層構成
は、各粘着テープが多層テープを形成する積重構成を繰
返した層構成を成している。多層テープは、巻きほどき
ながら用いることができ、ロール状に巻回された状態で
最外層を形成している粘着テープの表示内容を表示する
ことができる。
【0061】ロール状に巻回された状態で、各テープの
うち最外層を形成している粘着テープの最外層部分を、
その最外層を形成している粘着テープの内側に隣接した
粘着テープから剥離して除去することによって、最外層
を形成する粘着テープを変更することができる。このよ
うに最外層を形成する粘着テープを変更した状態で多層
テープを巻きほどいたときには、多層テープは、各粘着
テープの積重構成を変更して表示内容を変更した状態で
用いることができる。このように多層テープは、各粘着
テープの積重構成を変更して、多層テープを形成する粘
着テープの数に対応する数の表示内容から、適宜表示内
容を選択して用いることができ、利便性を有する。また
多層テープを構成する各粘着テープのうちいずれか1つ
の表示内容を表示した状態で多層テープを用いることが
できなくなった場合には、残余の粘着テープの表示内容
を表示しながら多層テープを用いることができるので、
多層テープが無駄になってしまうことがない。
【0062】しかも多層テープは、各粘着テープを積重
した状態で、所定の耐力を有するように構成されてお
り、多層テープを用いるときに表示される表示内容を有
する粘着テープ以外の残余の粘着テープが無駄になるこ
とはない。所定の耐力は、引張強度などの機械的な耐力
であってもよく、絶縁性などの電気的な耐力であっても
よく、耐酸性などの化学的な耐力であってもよい。
【0063】請求項2記載の本発明によれば、前記多層
テープが巻回される巻回リールは筒状であり、その内周
面には、各粘着テープとは異なる他の表示内容が表示さ
れている。これによって明示テープを用いるにあたっ
て、巻回リールからその表示内容に基づく情報を得るこ
とができ利便性が向上される。また巻回リールの内周面
を利用して表示内容を表示することによって、明示テー
プとは別途に表示手段を設ける必要がない。
【0064】請求項3記載の本発明によれば、多層テー
プには切断加工部が形成されているので、この切断加工
部を利用して、多層テープをたとえば道具を用いずに両
手で切断するなど容易に切断することができる。また多
層構造のテープであっても、切断箇所付近で各粘着テー
プが相互に剥離する不具合が生じないように切断するこ
とができる。さらに表示内容を変更して多層テープを用
いる場合に、前述のように粘着テープを剥離して除去す
るときにも、切断加工部を利用することができ、このよ
うな表示内容の変更も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の明示テープ1を示す斜
視図である。
【図2】明示テープ10を第1テープ12の最外層部分
36を剥離除去した状態で示す斜視図である。
【図3】第1テープ12の一部分を展開した状態で示す
正面図である。
【図4】第2テープ14の一部分を展開した状態で示す
正面図である。
【図5】2層テープ16を管50に巻付けた状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 明示テープ 12 第1テープ 14 第2テープ 16 2層テープ 18 巻回リール 36 最外層部分 48,48a 切欠き 50 管 51,51a ミシン目

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に表示内容の異なる複数の粘着テー
    プを積重して所定の耐力を有する多層テープを形成し、
    この多層テープをロール状に巻回したことを特徴とする
    明示テープ。
  2. 【請求項2】 前記多層テープは、筒状の巻回リールに
    巻回され、この巻回リールの内周面には、各粘着テープ
    の各表示内容とは異なる他の表示内容が表示されること
    を特徴とする請求項1記載の明示テープ。
  3. 【請求項3】 前記多層テープには、長手方向に分断す
    るための切断加工部が形成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の明示テープ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224425A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Brother Ind Ltd テープカセット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224425A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Brother Ind Ltd テープカセット

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