JPH10324987A - 連続酸洗槽のスラッジ排出装置 - Google Patents
連続酸洗槽のスラッジ排出装置Info
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- JPH10324987A JPH10324987A JP21159597A JP21159597A JPH10324987A JP H10324987 A JPH10324987 A JP H10324987A JP 21159597 A JP21159597 A JP 21159597A JP 21159597 A JP21159597 A JP 21159597A JP H10324987 A JPH10324987 A JP H10324987A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属材料の連続酸洗槽内において生成、堆
積、付着するスラッジを、酸洗処理を中断することなく
槽外に排出することが可能なエジェクター方式の連続酸
洗槽のスラッジ排出装置の提供。 【解決手段】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、(1) 酸洗槽
1内に設置されたスラッジのレベル計7、および該レベ
ル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調
節可能な流量可変式ポンプ3A、(2) スラッジの流れをス
ラッジ排出口5の方向に導くためのガイド板20、(3) 酸
洗液循環用の配管10の途中に設けられた循環酸洗液昇温
用の加熱装置50、または、(4) 酸洗槽1内の側壁に沿っ
て酸洗液を噴出するエジェクター40を有する連続酸洗槽
のスラッジ排出装置。
積、付着するスラッジを、酸洗処理を中断することなく
槽外に排出することが可能なエジェクター方式の連続酸
洗槽のスラッジ排出装置の提供。 【解決手段】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、(1) 酸洗槽
1内に設置されたスラッジのレベル計7、および該レベ
ル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調
節可能な流量可変式ポンプ3A、(2) スラッジの流れをス
ラッジ排出口5の方向に導くためのガイド板20、(3) 酸
洗液循環用の配管10の途中に設けられた循環酸洗液昇温
用の加熱装置50、または、(4) 酸洗槽1内の側壁に沿っ
て酸洗液を噴出するエジェクター40を有する連続酸洗槽
のスラッジ排出装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯など金属材
料の連続酸洗槽において、酸洗槽内に生成、堆積、付着
するスラッジを酸洗槽外に排出する連続酸洗槽のスラッ
ジ排出装置に関する。
料の連続酸洗槽において、酸洗槽内に生成、堆積、付着
するスラッジを酸洗槽外に排出する連続酸洗槽のスラッ
ジ排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯など金属帯の熱処理時に生成する表
面酸化スケールを、酸洗により除去する際、スラッジが
生成し、酸洗槽内に堆積、付着する。特に、ふっ酸(H
F)を含む酸洗液で、ステンレス鋼などの鋼材を酸洗し
た場合、酸洗槽内にふっ化鉄からなるスラッジが沈澱堆
積、固着することがあり、その除去に際しては多くの時
間と労力を要していた。
面酸化スケールを、酸洗により除去する際、スラッジが
生成し、酸洗槽内に堆積、付着する。特に、ふっ酸(H
F)を含む酸洗液で、ステンレス鋼などの鋼材を酸洗し
た場合、酸洗槽内にふっ化鉄からなるスラッジが沈澱堆
積、固着することがあり、その除去に際しては多くの時
間と労力を要していた。
【0003】従来、ステンレス鋼帯酸洗槽内で発生した
スラッジは、槽の底部に堆積し、鋼帯に接触する限界点
に達する時点で操業を停止して槽を開放後、作業者が槽
内に入って手作業で清掃することが行われている。この
方法は、定期的に操業を停止することになり、ステンレ
ス鋼板生産の阻害要因となっていた。
スラッジは、槽の底部に堆積し、鋼帯に接触する限界点
に達する時点で操業を停止して槽を開放後、作業者が槽
内に入って手作業で清掃することが行われている。この
方法は、定期的に操業を停止することになり、ステンレ
ス鋼板生産の阻害要因となっていた。
【0004】また、従来、槽内に沈殿した沈殿物を除去
するための機械的方法としては、スクリューコンベアを
用いたり(特開昭58−55012 号公報参照)、2条の無端
チェーンに取り付けた送り部材で槽内の一端に設けたピ
ット溝に沈殿物を掻き寄せる方法(実開昭55−53508 号
公報参照)が知られている。しかし、上記したスクリュ
ーコンベア方式や無端チェーン方式などの機械的方法を
ステンレス鋼の酸洗槽に適用する場合、使用する酸洗液
がふっ酸を含む場合、耐酸性の面からスクリューコンベ
アや無端チェーンの適用が困難である。
するための機械的方法としては、スクリューコンベアを
用いたり(特開昭58−55012 号公報参照)、2条の無端
チェーンに取り付けた送り部材で槽内の一端に設けたピ
ット溝に沈殿物を掻き寄せる方法(実開昭55−53508 号
公報参照)が知られている。しかし、上記したスクリュ
ーコンベア方式や無端チェーン方式などの機械的方法を
ステンレス鋼の酸洗槽に適用する場合、使用する酸洗液
がふっ酸を含む場合、耐酸性の面からスクリューコンベ
アや無端チェーンの適用が困難である。
【0005】一方、最近、酸洗槽内の酸洗液中に配設し
たエジェクターから循環酸洗液を噴出し、酸洗槽内のス
ラッジを槽外へ排出する技術が開示されている(特開平
7−90649号公報参照)。上記したエジェクター方式
は、大別して下記、の2方式に分類できる。 酸洗槽底部に沈殿、堆積したスラッジを、エジェクタ
ーからの噴出酸洗液により、酸洗槽の底部に設けたピッ
ト溝などの排出口に導入する方式(以下エジェクターA
方式と記す)。
たエジェクターから循環酸洗液を噴出し、酸洗槽内のス
ラッジを槽外へ排出する技術が開示されている(特開平
7−90649号公報参照)。上記したエジェクター方式
は、大別して下記、の2方式に分類できる。 酸洗槽底部に沈殿、堆積したスラッジを、エジェクタ
ーからの噴出酸洗液により、酸洗槽の底部に設けたピッ
ト溝などの排出口に導入する方式(以下エジェクターA
方式と記す)。
【0006】スラッジを沈降させず、懸濁状態で酸洗
槽外へ排出し、槽外に設けた固液分離装置でスラッジを
分離し、分離後の酸洗液を酸洗槽に循環する方式(以下
エジェクターB方式と記す)。これらのエジェクター方
式は、操業中であってもスラッジを系外に除去でき、摺
動部がほとんど無いため配管などの材質の選定によっ
て、ふっ酸を含む酸洗液にも対応可能であるという利点
を有する。
槽外へ排出し、槽外に設けた固液分離装置でスラッジを
分離し、分離後の酸洗液を酸洗槽に循環する方式(以下
エジェクターB方式と記す)。これらのエジェクター方
式は、操業中であってもスラッジを系外に除去でき、摺
動部がほとんど無いため配管などの材質の選定によっ
て、ふっ酸を含む酸洗液にも対応可能であるという利点
を有する。
【0007】しかし、エジェクター方式の場合、下記
(1) 〜(5) の問題点があり、解決すべき課題となってい
た。 (1) :酸洗条件が変更されてスラッジ発生量が多くなっ
た場合、酸洗槽の底部に過剰のスラッジが堆積しエジェ
クターがスラッジ内に埋没し、スラッジによりエジェク
ターが閉塞する(:特にエジェクターA方式)。
(1) 〜(5) の問題点があり、解決すべき課題となってい
た。 (1) :酸洗条件が変更されてスラッジ発生量が多くなっ
た場合、酸洗槽の底部に過剰のスラッジが堆積しエジェ
クターがスラッジ内に埋没し、スラッジによりエジェク
ターが閉塞する(:特にエジェクターA方式)。
【0008】(2) :酸洗条件が変更されてスラッジ発生
量が多くなった場合、排出口から離れた箇所において
は、その隣接箇所にエジェクターを設けても、排出口ま
での過程においてスラッジが再沈降し堆積する(:特に
エジェクターA方式)。 (3) 槽の底部に堆積したスラッジへの鋼帯など金属帯の
接触を回避するため操業を停止する必要がある(:エジ
ェクターA方式、エジェクターB方式などエジェクター
方式全般に共通)。
量が多くなった場合、排出口から離れた箇所において
は、その隣接箇所にエジェクターを設けても、排出口ま
での過程においてスラッジが再沈降し堆積する(:特に
エジェクターA方式)。 (3) 槽の底部に堆積したスラッジへの鋼帯など金属帯の
接触を回避するため操業を停止する必要がある(:エジ
ェクターA方式、エジェクターB方式などエジェクター
方式全般に共通)。
【0009】(4) :エジェクターに接続された酸洗液循
環用の配管およびエジェクターが、スラッジにより閉塞
する(:エジェクターA方式、エジェクターB方式など
エジェクター方式全般に共通)。 (5) :酸洗槽内の側壁にスラッジが付着、成長する(:
エジェクターA方式、エジェクターB方式などエジェク
ター方式全般に共通)。
環用の配管およびエジェクターが、スラッジにより閉塞
する(:エジェクターA方式、エジェクターB方式など
エジェクター方式全般に共通)。 (5) :酸洗槽内の側壁にスラッジが付着、成長する(:
エジェクターA方式、エジェクターB方式などエジェク
ター方式全般に共通)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、金属材料、特に鋼帯など金属
帯を、連続的に酸洗処理する連続酸洗槽内において生
成、堆積、付着するスラッジを、酸洗処理を中断するこ
となく槽外に排出することが可能なエジェクター方式の
連続酸洗槽のスラッジ排出装置を提供することを目的と
する。
来技術の問題点を解決し、金属材料、特に鋼帯など金属
帯を、連続的に酸洗処理する連続酸洗槽内において生
成、堆積、付着するスラッジを、酸洗処理を中断するこ
となく槽外に排出することが可能なエジェクター方式の
連続酸洗槽のスラッジ排出装置を提供することを目的と
する。
【0011】より具体的には、簡易な設備で、下記(1)
〜(4) の課題を解決し、経済的に効率よくスラッジを酸
洗槽外に排出可能なエジェクター方式の連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置を提供することを目的とする。 (1) :酸洗槽の底部に堆積するスラッジ量が過剰になる
ことを防止する。 (2) :酸洗槽内底部におけるスラッジの部分的過剰堆積
を防止する。
〜(4) の課題を解決し、経済的に効率よくスラッジを酸
洗槽外に排出可能なエジェクター方式の連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置を提供することを目的とする。 (1) :酸洗槽の底部に堆積するスラッジ量が過剰になる
ことを防止する。 (2) :酸洗槽内底部におけるスラッジの部分的過剰堆積
を防止する。
【0012】(3) :エジェクターに接続された酸洗液循
環用の配管およびエジェクターのスラッジによる閉塞を
防止する。 (4) :酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、成長を防止す
る。
環用の配管およびエジェクターのスラッジによる閉塞を
防止する。 (4) :酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、成長を防止す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、金属材料
の連続酸洗槽の底部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸
洗液中に設けられたエジェクターから噴出する循環酸洗
液によって、酸洗槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ
排出装置であって、スラッジの堆積量を検知するために
酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、該レベル計7の
検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節可能な
流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3Aに吸引された酸洗液
を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジ
ェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラッジ排
出口5とを配設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラ
ッジ排出装置である。
の連続酸洗槽の底部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸
洗液中に設けられたエジェクターから噴出する循環酸洗
液によって、酸洗槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ
排出装置であって、スラッジの堆積量を検知するために
酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、該レベル計7の
検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節可能な
流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3Aに吸引された酸洗液
を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジ
ェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラッジ排
出口5とを配設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラ
ッジ排出装置である。
【0014】第2の発明は、金属材料の連続酸洗槽の底
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗液吸引・循環用のポンプ3と、該ポンプ3に吸
引された酸洗液を酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに
噴出するエジェクター4と、前記酸洗槽1内の底部に設
けられたスラッジ排出口5と、スラッジの流れを前記ス
ラッジ排出口5の方向に導くためのガイド板20とを配設
したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置で
ある。
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗液吸引・循環用のポンプ3と、該ポンプ3に吸
引された酸洗液を酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに
噴出するエジェクター4と、前記酸洗槽1内の底部に設
けられたスラッジ排出口5と、スラッジの流れを前記ス
ラッジ排出口5の方向に導くためのガイド板20とを配設
したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置で
ある。
【0015】前記第2の発明においては、前記ガイド板
20が、少なくとも一対のガイド板20a,20b から構成さ
れ、該ガイド板20a,20b の各々の板面方向が酸洗槽1の
上下高さ方向に向かって配設され、かつ該ガイド板20a,
20b の各々の水平断面がハの字状となるように配設さ
れ、該ハの字状の断面の狭部側が前記スラッジ排出口5
側に配設されたガイド板20であることが好ましい。
20が、少なくとも一対のガイド板20a,20b から構成さ
れ、該ガイド板20a,20b の各々の板面方向が酸洗槽1の
上下高さ方向に向かって配設され、かつ該ガイド板20a,
20b の各々の水平断面がハの字状となるように配設さ
れ、該ハの字状の断面の狭部側が前記スラッジ排出口5
側に配設されたガイド板20であることが好ましい。
【0016】第3の発明は、金属材料の連続酸洗槽の底
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗槽1内から酸洗液を吸引するポンプ3と、該ポ
ンプ3で吸引した酸洗液を酸洗槽1内に循環、噴出する
エジェクター4と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30と前
記ポンプ3と前記エジェクター4との間に配設された酸
洗液循環用の配管10と、該配管10の途中に設けられた循
環酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設したことを特徴と
する連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗槽1内から酸洗液を吸引するポンプ3と、該ポ
ンプ3で吸引した酸洗液を酸洗槽1内に循環、噴出する
エジェクター4と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30と前
記ポンプ3と前記エジェクター4との間に配設された酸
洗液循環用の配管10と、該配管10の途中に設けられた循
環酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設したことを特徴と
する連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
【0017】第4の発明は、金属材料の連続酸洗槽の底
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗槽内酸洗液中に、酸洗槽1内の側壁に沿って酸
洗液を噴出するエジェクター40を配設したことを特徴と
する連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
部に堆積するスラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられ
たエジェクターから噴出する循環酸洗液によって、酸洗
槽外へ排出する連続酸洗槽のスラッジ排出装置であっ
て、酸洗槽内酸洗液中に、酸洗槽1内の側壁に沿って酸
洗液を噴出するエジェクター40を配設したことを特徴と
する連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
【0018】なお、本発明においては、前記した第1の
発明、第2の発明、第3の発明の各構成要件を共有した
下記装置も、さらに好適な装置として用いることができ
る。 〔第1の好適態様のスラッジ排出装置:〕本装置は、金
属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラッジを、酸洗
槽内酸洗液中に設けられたエジェクターから噴出する循
環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置であって、スラッジの堆積量を検知する
ために酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、該レベル
計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節
可能な流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3Aに吸引された
酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出す
るエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラ
ッジ排出口5と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口
5の方向に導くためのガイド板20とを配設したことを特
徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
発明、第2の発明、第3の発明の各構成要件を共有した
下記装置も、さらに好適な装置として用いることができ
る。 〔第1の好適態様のスラッジ排出装置:〕本装置は、金
属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラッジを、酸洗
槽内酸洗液中に設けられたエジェクターから噴出する循
環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置であって、スラッジの堆積量を検知する
ために酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、該レベル
計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節
可能な流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3Aに吸引された
酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出す
るエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラ
ッジ排出口5と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口
5の方向に導くためのガイド板20とを配設したことを特
徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
【0019】〔第2の好適態様のスラッジ排出装置:〕
本装置は、金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラ
ッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクターか
ら噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連
続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、スラッジの堆積
量を検知するために酸洗槽1内に設置されたレベル計7
と、該レベル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・
循環量が調節可能な流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3A
に吸引された酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラ
ッジに噴出するエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設
けられたスラッジ排出口5と、酸洗槽内の酸洗液吸引開
口部30と前記流量可変式ポンプ3Aと前記エジェクター4
との間に配設された酸洗液循環用の配管10と、該配管10
の途中に設けられた循環酸洗液加熱用の加熱装置50とを
配設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装
置である。
本装置は、金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラ
ッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクターか
ら噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連
続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、スラッジの堆積
量を検知するために酸洗槽1内に設置されたレベル計7
と、該レベル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・
循環量が調節可能な流量可変式ポンプ3Aと、該ポンプ3A
に吸引された酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラ
ッジに噴出するエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設
けられたスラッジ排出口5と、酸洗槽内の酸洗液吸引開
口部30と前記流量可変式ポンプ3Aと前記エジェクター4
との間に配設された酸洗液循環用の配管10と、該配管10
の途中に設けられた循環酸洗液加熱用の加熱装置50とを
配設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装
置である。
【0020】〔第3の好適態様のスラッジ排出装置:〕
本装置は、金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラ
ッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクターか
ら噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連
続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、酸洗液吸引・循
環用のポンプ3と、該ポンプ3に吸引された酸洗液を酸
洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジェクタ
ー4と、前記酸洗槽1内の底部に設けられたスラッジ排
出口5と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口5の方
向に導くためのガイド板20と、酸洗槽内の酸洗液吸引開
口部30と前記ポンプ3と前記エジェクター4との間に配
設された酸洗液循環用の配管10と、該配管10の途中に設
けられた循環酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設したこ
とを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
本装置は、金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積するスラ
ッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクターか
ら噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出する連
続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、酸洗液吸引・循
環用のポンプ3と、該ポンプ3に吸引された酸洗液を酸
洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジェクタ
ー4と、前記酸洗槽1内の底部に設けられたスラッジ排
出口5と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口5の方
向に導くためのガイド板20と、酸洗槽内の酸洗液吸引開
口部30と前記ポンプ3と前記エジェクター4との間に配
設された酸洗液循環用の配管10と、該配管10の途中に設
けられた循環酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設したこ
とを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置である。
【0021】なお、前記した第1の好適態様のスラッジ
排出装置、第3の好適態様のスラッジ排出装置において
は、前記ガイド板20が、少なくとも一対のガイド板20a,
20bから構成され、該ガイド板20a,20b の各々の板面方
向が酸洗槽1の上下高さ方向に向かって配設され、かつ
該ガイド板20a,20b の各々の水平断面がハの字状となる
ように配設され、該ハの字状の断面の狭部側が前記スラ
ッジ排出口5側に配設されたガイド板20であることがよ
り好ましい。
排出装置、第3の好適態様のスラッジ排出装置において
は、前記ガイド板20が、少なくとも一対のガイド板20a,
20bから構成され、該ガイド板20a,20b の各々の板面方
向が酸洗槽1の上下高さ方向に向かって配設され、かつ
該ガイド板20a,20b の各々の水平断面がハの字状となる
ように配設され、該ハの字状の断面の狭部側が前記スラ
ッジ排出口5側に配設されたガイド板20であることがよ
り好ましい。
【0022】また、前記した第1の発明、第2の発明、
第3の発明、第1の好適態様のスラッジ排出装置、第2
の好適態様のスラッジ排出装置、または、第3の好適態
様のスラッジ排出装置においては、酸洗槽内酸洗液中
に、前記した第4の発明に係わる酸洗槽1内の側壁に沿
って酸洗液を噴出するエジェクター40を配設することが
より好ましい。
第3の発明、第1の好適態様のスラッジ排出装置、第2
の好適態様のスラッジ排出装置、または、第3の好適態
様のスラッジ排出装置においては、酸洗槽内酸洗液中
に、前記した第4の発明に係わる酸洗槽1内の側壁に沿
って酸洗液を噴出するエジェクター40を配設することが
より好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者らは、エジェクター方式の酸洗槽の前記
した問題点を解決するため鋭意検討した結果、下記の知
見を得、本発明に至った。 (i)酸洗槽底部のスラッジ堆積量に応じてエジェクタ
ーからの循環酸洗液の吐出量を制御することによって、
酸洗槽底部へのスラッジの過剰堆積によるエジェクター
の閉塞および金属帯の堆積スラッジへの接触の両者が防
止できると共に、酸洗液の循環に伴う所要電力を必要最
小限度に抑制することができる(第1の発明)。
する。本発明者らは、エジェクター方式の酸洗槽の前記
した問題点を解決するため鋭意検討した結果、下記の知
見を得、本発明に至った。 (i)酸洗槽底部のスラッジ堆積量に応じてエジェクタ
ーからの循環酸洗液の吐出量を制御することによって、
酸洗槽底部へのスラッジの過剰堆積によるエジェクター
の閉塞および金属帯の堆積スラッジへの接触の両者が防
止できると共に、酸洗液の循環に伴う所要電力を必要最
小限度に抑制することができる(第1の発明)。
【0024】(ii)酸洗槽内に、スラッジの流れをスラ
ッジ排出口の方向に導くためのガイド板を配設すること
によって、スラッジを効果的にスラッジ排出口迄移動す
ることが可能で、スラッジの再沈降に伴う酸洗槽内底部
におけるスラッジの部分的過剰堆積を防止できる(第2
の発明)。 (iii)エジェクターに接続された酸洗液循環用の配管
およびエジェクターのスラッジによる閉塞の原因とし
て、酸洗液循環用の配管における酸洗液の温度低下によ
るスラッジの結晶化が挙げられ、酸洗液循環用の配管の
途中に循環酸洗液加熱用の加熱装置を配設することによ
って、当該配管およびエジェクターのスラッジによる閉
塞を防止することができる(第3の発明)。
ッジ排出口の方向に導くためのガイド板を配設すること
によって、スラッジを効果的にスラッジ排出口迄移動す
ることが可能で、スラッジの再沈降に伴う酸洗槽内底部
におけるスラッジの部分的過剰堆積を防止できる(第2
の発明)。 (iii)エジェクターに接続された酸洗液循環用の配管
およびエジェクターのスラッジによる閉塞の原因とし
て、酸洗液循環用の配管における酸洗液の温度低下によ
るスラッジの結晶化が挙げられ、酸洗液循環用の配管の
途中に循環酸洗液加熱用の加熱装置を配設することによ
って、当該配管およびエジェクターのスラッジによる閉
塞を防止することができる(第3の発明)。
【0025】(iv)酸洗槽内の側壁に付着、成長したス
ラッジは、酸洗槽側壁から落下し、廃酸の循環系統の配
管を閉塞する。酸洗槽内の側壁へのスラッジの付着、成
長を防止するためには、酸洗槽内の側壁に沿って酸洗液
を噴出することが効果的である(第4の発明)。以下、
本発明を、第1の発明、第2の発明、第3の発明、第4
の発明および各発明の構成要件を共有した装置の順に、
さらに詳細に説明する。
ラッジは、酸洗槽側壁から落下し、廃酸の循環系統の配
管を閉塞する。酸洗槽内の側壁へのスラッジの付着、成
長を防止するためには、酸洗槽内の側壁に沿って酸洗液
を噴出することが効果的である(第4の発明)。以下、
本発明を、第1の発明、第2の発明、第3の発明、第4
の発明および各発明の構成要件を共有した装置の順に、
さらに詳細に説明する。
【0026】〔第1の発明:〕第1の発明は、前記した
課題(1) を解決し、酸洗槽の底部にスラッジが過剰に堆
積することに伴うエジェクターの閉塞を防止するもので
ある。図1は、第1の発明の一実施例を示す連続酸洗槽
の平面図(a) およびA−A部矢視図(b) である。
課題(1) を解決し、酸洗槽の底部にスラッジが過剰に堆
積することに伴うエジェクターの閉塞を防止するもので
ある。図1は、第1の発明の一実施例を示す連続酸洗槽
の平面図(a) およびA−A部矢視図(b) である。
【0027】図1において、1は連続酸洗槽(以下、酸
洗槽とも記す)、1wは酸洗槽槽壁、2は酸洗槽1内の酸
洗液中に配設された酸洗液吸引開口部のストレーナー、
3Aは流量可変式ポンプ、4はエジェクター、5はスラッ
ジ排出口、6はスラッジ、7は酸洗槽1内底部かつ酸洗
液中に設置されたスラッジのレベル計、10は酸洗液吸引
用の配管8および酸洗液供給用の配管9から成る酸洗液
循環用の配管、11はレベル計7からの入力信号に基づき
流量可変式ポンプ3Aの酸洗液の吸引、循環量を制御する
ための制御装置、fはスラッジの移動方向、Lは酸洗液
を示す。
洗槽とも記す)、1wは酸洗槽槽壁、2は酸洗槽1内の酸
洗液中に配設された酸洗液吸引開口部のストレーナー、
3Aは流量可変式ポンプ、4はエジェクター、5はスラッ
ジ排出口、6はスラッジ、7は酸洗槽1内底部かつ酸洗
液中に設置されたスラッジのレベル計、10は酸洗液吸引
用の配管8および酸洗液供給用の配管9から成る酸洗液
循環用の配管、11はレベル計7からの入力信号に基づき
流量可変式ポンプ3Aの酸洗液の吸引、循環量を制御する
ための制御装置、fはスラッジの移動方向、Lは酸洗液
を示す。
【0028】なお、本第1の発明および後記の第2の発
明〜第4の発明において、エジェクター(4, 4i , 4
0,41 )とは、酸洗液を酸洗槽1内に循環、噴出するノ
ズルまたは開孔管を示す。図1に示すように、流量可変
式ポンプ3Aは、酸洗液循環用の配管10によって、ストレ
ーナー2およびエジェクター4と接続されており、流量
可変式ポンプ3Aによってストレーナー2において吸引し
た酸洗液を、エジェクター4からスラッジ排出口5に向
けて噴出することにより、スラッジ6を酸洗槽1から排
出する。
明〜第4の発明において、エジェクター(4, 4i , 4
0,41 )とは、酸洗液を酸洗槽1内に循環、噴出するノ
ズルまたは開孔管を示す。図1に示すように、流量可変
式ポンプ3Aは、酸洗液循環用の配管10によって、ストレ
ーナー2およびエジェクター4と接続されており、流量
可変式ポンプ3Aによってストレーナー2において吸引し
た酸洗液を、エジェクター4からスラッジ排出口5に向
けて噴出することにより、スラッジ6を酸洗槽1から排
出する。
【0029】この場合、エジェクター4からの酸洗液の
時間当たりの噴出量を一定とすると、酸洗条件が変更さ
れスラッジの発生量が多くなった場合、エジェクター4
はスラッジに埋没して、閉塞してしまう。このため、本
発明においては、スラッジのレベル計7を、酸洗槽1
内、好ましくは酸洗槽1内の酸洗液中に設置してスラッ
ジの堆積量を検知し、検知量に基づき流量可変式ポンプ
3Aの酸洗液の吸引、循環量を調節することにより、エジ
ェクター4からの酸洗液の吐出速度を調節し、常にスラ
ッジがエジェクター4より低い位置に保持されるように
制御する。
時間当たりの噴出量を一定とすると、酸洗条件が変更さ
れスラッジの発生量が多くなった場合、エジェクター4
はスラッジに埋没して、閉塞してしまう。このため、本
発明においては、スラッジのレベル計7を、酸洗槽1
内、好ましくは酸洗槽1内の酸洗液中に設置してスラッ
ジの堆積量を検知し、検知量に基づき流量可変式ポンプ
3Aの酸洗液の吸引、循環量を調節することにより、エジ
ェクター4からの酸洗液の吐出速度を調節し、常にスラ
ッジがエジェクター4より低い位置に保持されるように
制御する。
【0030】この結果、エジェクター4の閉塞がなくな
り、酸洗槽が稼動中でもスラッジが排出除去できる。な
お、上記したスラッジのレベル計7としては、特にその
形式は制限されるものではないが、スラッジ堆積量の制
御性の面から、超音波測深器などの音響測深器などが好
ましく用いられる。
り、酸洗槽が稼動中でもスラッジが排出除去できる。な
お、上記したスラッジのレベル計7としては、特にその
形式は制限されるものではないが、スラッジ堆積量の制
御性の面から、超音波測深器などの音響測深器などが好
ましく用いられる。
【0031】次に、本発明によって得られる他の効果に
ついて述べる。酸洗処理される金属帯は、酸洗処理工程
の前工程あるいは後工程との関係から、金属帯のライン
速度(通板速度)を早めたり、低下したりすることが多
い。ライン速度を早めたときは、スラッジの発生量は多
くなり、ライン速度を低下したときは、スラッジの発生
量は少なくなる。
ついて述べる。酸洗処理される金属帯は、酸洗処理工程
の前工程あるいは後工程との関係から、金属帯のライン
速度(通板速度)を早めたり、低下したりすることが多
い。ライン速度を早めたときは、スラッジの発生量は多
くなり、ライン速度を低下したときは、スラッジの発生
量は少なくなる。
【0032】また、金属帯の板幅が広い場合は、スラッ
ジの発生量は多くなり、板幅が狭い場合は少なくなる。
すなわち、酸洗槽1で処理される金属帯の単位時間当た
りの被処理表面積が大であれば、発生するスラッジ量が
多くなり、該表面積が小であれば発生するスラッジ量は
少なくなる。
ジの発生量は多くなり、板幅が狭い場合は少なくなる。
すなわち、酸洗槽1で処理される金属帯の単位時間当た
りの被処理表面積が大であれば、発生するスラッジ量が
多くなり、該表面積が小であれば発生するスラッジ量は
少なくなる。
【0033】このような被処理表面積の変動は、酸洗槽
においてよく起こることである。したがって、ストレー
ナ7からの酸洗液の吸引量、すなわちエジェクター4か
らの酸洗液の吐出量を一定にすると、スラッジ発生量が
大のときは、酸洗槽1の底部に堆積するスラッジの量が
多くなり、酸洗液が槽外へオーバーフローしたり、前記
したように金属帯の下面がスラッジに接触するといった
トラブルを起こす危険性がある。
においてよく起こることである。したがって、ストレー
ナ7からの酸洗液の吸引量、すなわちエジェクター4か
らの酸洗液の吐出量を一定にすると、スラッジ発生量が
大のときは、酸洗槽1の底部に堆積するスラッジの量が
多くなり、酸洗液が槽外へオーバーフローしたり、前記
したように金属帯の下面がスラッジに接触するといった
トラブルを起こす危険性がある。
【0034】また、反対に、スラッジ発生量が少ないと
きは、必要以上に酸洗液を吸引し、スラッジと共にかな
りの量の酸洗液を酸洗槽1外に抜き出して、それを酸洗
槽1内に循環するという無駄なエネルギー(電力)を消
費することになる。本発明によれば、スラッジの堆積量
に応じて酸洗液の循環量を制御するため、このような従
来技術の有する問題点も解消可能となった。
きは、必要以上に酸洗液を吸引し、スラッジと共にかな
りの量の酸洗液を酸洗槽1外に抜き出して、それを酸洗
槽1内に循環するという無駄なエネルギー(電力)を消
費することになる。本発明によれば、スラッジの堆積量
に応じて酸洗液の循環量を制御するため、このような従
来技術の有する問題点も解消可能となった。
【0035】〔第2の発明:〕第2の発明は、前記した
課題(2) を解決し、スラッジの再沈降に伴う酸洗槽内底
部におけるスラッジの部分的過剰堆積を防止するもので
ある。図2は、第2の発明の一実施例を示す連続酸洗槽
の平面図(a) およびB−B部矢視図(b) である。
課題(2) を解決し、スラッジの再沈降に伴う酸洗槽内底
部におけるスラッジの部分的過剰堆積を防止するもので
ある。図2は、第2の発明の一実施例を示す連続酸洗槽
の平面図(a) およびB−B部矢視図(b) である。
【0036】図2において、3はポンプ、4,4iはエジェ
クター、20は2対のガイド板20a,20b および20c,20d か
ら構成されるガイド板を示し、その他の符号は図1と同
様の内容を示す。図2(a) 、(b) に示すように、ガイド
板20a,20b,20c,20d は、いずれも板面方向が酸洗槽1の
上下高さ方向に向かって配設され、二対のガイド板20a,
20b および20c,20d の各々の水平断面がハの字状となる
ように配設され、該ハの字状の断面の狭部側がスラッジ
排出口5側に配設されている。
クター、20は2対のガイド板20a,20b および20c,20d か
ら構成されるガイド板を示し、その他の符号は図1と同
様の内容を示す。図2(a) 、(b) に示すように、ガイド
板20a,20b,20c,20d は、いずれも板面方向が酸洗槽1の
上下高さ方向に向かって配設され、二対のガイド板20a,
20b および20c,20d の各々の水平断面がハの字状となる
ように配設され、該ハの字状の断面の狭部側がスラッジ
排出口5側に配設されている。
【0037】ポンプ3は、酸洗液循環用の配管10によっ
て、ストレーナー2およびエジェクター4と接続されて
おり、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター4か
らスラッジ排出口5に向けて噴出することにより、スラ
ッジ6を酸洗槽1から排出する。この場合、エジェクタ
ー4iは、スラッジ排出口5から遠いため、エジェクター
4iから噴出する酸洗液に随伴されたスラッジの一部が酸
洗槽1の中央部で再沈降し、堆積するという問題があっ
た。
て、ストレーナー2およびエジェクター4と接続されて
おり、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター4か
らスラッジ排出口5に向けて噴出することにより、スラ
ッジ6を酸洗槽1から排出する。この場合、エジェクタ
ー4iは、スラッジ排出口5から遠いため、エジェクター
4iから噴出する酸洗液に随伴されたスラッジの一部が酸
洗槽1の中央部で再沈降し、堆積するという問題があっ
た。
【0038】このため、本発明においては、酸洗槽1内
に、スラッジの流れをスラッジ排出口5の方向に導くた
めのガイド板20を配設した。この結果、ガイド板20(:
20a,20b,20c,20d )に沿ってスラッジを効果的にスラッ
ジ排出口5迄移動することが可能となり、スラッジの再
沈降に伴う酸洗槽内底部におけるスラッジの部分的過剰
堆積を防止しつつ、酸洗槽が稼働中でもスラッジを排
出、除去することが可能となった。
に、スラッジの流れをスラッジ排出口5の方向に導くた
めのガイド板20を配設した。この結果、ガイド板20(:
20a,20b,20c,20d )に沿ってスラッジを効果的にスラッ
ジ排出口5迄移動することが可能となり、スラッジの再
沈降に伴う酸洗槽内底部におけるスラッジの部分的過剰
堆積を防止しつつ、酸洗槽が稼働中でもスラッジを排
出、除去することが可能となった。
【0039】なお、本発明においては、図2(b) に示す
ように、各ガイド板20a,20b,20c,20d の底辺が、酸洗槽
の底部に固接されていることが好ましい。また、本発明
においては、前記したように、ガイド板20a,20b,20c,20
d は、いずれも板面方向が酸洗槽1の上下高さ方向に向
かって配設され、二対のガイド板20a,20b および20c,20
d の各々の水平断面がハの字状となるように配設され、
該ハの字状の断面の狭部側がスラッジ排出口5側に配設
されていることが、より好ましい。
ように、各ガイド板20a,20b,20c,20d の底辺が、酸洗槽
の底部に固接されていることが好ましい。また、本発明
においては、前記したように、ガイド板20a,20b,20c,20
d は、いずれも板面方向が酸洗槽1の上下高さ方向に向
かって配設され、二対のガイド板20a,20b および20c,20
d の各々の水平断面がハの字状となるように配設され、
該ハの字状の断面の狭部側がスラッジ排出口5側に配設
されていることが、より好ましい。
【0040】なお、ガイド板20a,20b,20c,20d は、一対
のガイド板20a,20b もしくは20c,20d のみの設置によっ
てもスラッジを効果的にスラッジ排出口迄移動すること
が可能である。 〔第3の発明:〕第3の発明は、前記した課題(3) を解
決し、エジェクターに接続された酸洗液循環用の配管お
よびエジェクターの結晶化したスラッジによる閉塞を防
止するものである。
のガイド板20a,20b もしくは20c,20d のみの設置によっ
てもスラッジを効果的にスラッジ排出口迄移動すること
が可能である。 〔第3の発明:〕第3の発明は、前記した課題(3) を解
決し、エジェクターに接続された酸洗液循環用の配管お
よびエジェクターの結晶化したスラッジによる閉塞を防
止するものである。
【0041】図3は、第3の発明の一実施例を示す連続
酸洗槽の平面図である。図3において、30は酸洗槽内の
酸洗液吸引開口部、50は循環酸洗液加熱用の加熱装置、
50a は蒸気など加熱媒体を流通せしめる加熱媒体用配管
を示し、その他の符号は図1、図2と同様の内容を示
す。なお、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30には、前記し
た図1、図2と同様にストレーナーを設けることが好ま
しい。
酸洗槽の平面図である。図3において、30は酸洗槽内の
酸洗液吸引開口部、50は循環酸洗液加熱用の加熱装置、
50a は蒸気など加熱媒体を流通せしめる加熱媒体用配管
を示し、その他の符号は図1、図2と同様の内容を示
す。なお、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30には、前記し
た図1、図2と同様にストレーナーを設けることが好ま
しい。
【0042】図3に示すように、本発明においては、酸
洗液吸引開口部30とポンプ3とエジェクター4との間に
配設された酸洗液循環用の配管10の途中に、循環酸洗液
加熱用の加熱装置50を設けた。加熱装置50としては、本
発明の技術的内容から、その具体的構成は特に制限され
るものではないが、熱交換器などを用いることが好まし
い。
洗液吸引開口部30とポンプ3とエジェクター4との間に
配設された酸洗液循環用の配管10の途中に、循環酸洗液
加熱用の加熱装置50を設けた。加熱装置50としては、本
発明の技術的内容から、その具体的構成は特に制限され
るものではないが、熱交換器などを用いることが好まし
い。
【0043】ポンプ3は、酸洗液循環用の配管10によっ
て、酸洗液吸引開口部30およびエジェクター4と接続さ
れており、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター
4から噴出することにより、スラッジを、スラッジ排出
口5を経由して酸洗槽1外へ排出する。この場合、外気
温度が低下した場合、酸洗液中に含まれるスラッジが、
酸洗液循環用の配管10内およびエジェクター4内におい
て結晶化し、配管、エジェクターの閉塞が生じる。
て、酸洗液吸引開口部30およびエジェクター4と接続さ
れており、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター
4から噴出することにより、スラッジを、スラッジ排出
口5を経由して酸洗槽1外へ排出する。この場合、外気
温度が低下した場合、酸洗液中に含まれるスラッジが、
酸洗液循環用の配管10内およびエジェクター4内におい
て結晶化し、配管、エジェクターの閉塞が生じる。
【0044】本発明によれば、前記した加熱装置50を設
置し、配管内およびエジェクター内の酸洗液の温度を常
に60℃以上に保持しておくことで、スラッジの結晶化を
防止し、閉塞を防止することが可能となり、酸洗槽が稼
働中でもスラッジを排出、除去できる。なお、本第3の
発明は、図3に示した前記エジェクターA方式に限定さ
れることはなく、前記エジェクターB方式などエジェク
ター方式の連続酸洗槽全般に適用可能である。
置し、配管内およびエジェクター内の酸洗液の温度を常
に60℃以上に保持しておくことで、スラッジの結晶化を
防止し、閉塞を防止することが可能となり、酸洗槽が稼
働中でもスラッジを排出、除去できる。なお、本第3の
発明は、図3に示した前記エジェクターA方式に限定さ
れることはなく、前記エジェクターB方式などエジェク
ター方式の連続酸洗槽全般に適用可能である。
【0045】〔第4の発明:〕第4の発明は、前記した
課題(4) を解決し、酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、
成長を防止するものである。図4は、第4の発明の一実
施例を示す連続酸洗槽の平面図(a) およびC−C部正面
図(b) である。
課題(4) を解決し、酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、
成長を防止するものである。図4は、第4の発明の一実
施例を示す連続酸洗槽の平面図(a) およびC−C部正面
図(b) である。
【0046】図4において、6B は酸洗槽1内の底部に
堆積したスラッジ、6W は酸洗槽内の側壁に付着したス
ラッジ、40、41はエジェクターを示し、その他の符号は
図1〜図3と同様の内容を示す。図4(a) 、(b) に示す
ように、エジェクター40は、酸洗槽1内の壁面に沿って
酸洗液を噴出するように構成され、エジェクター41は、
酸洗槽1内の内部方向に酸洗液を噴出するように構成さ
れている。
堆積したスラッジ、6W は酸洗槽内の側壁に付着したス
ラッジ、40、41はエジェクターを示し、その他の符号は
図1〜図3と同様の内容を示す。図4(a) 、(b) に示す
ように、エジェクター40は、酸洗槽1内の壁面に沿って
酸洗液を噴出するように構成され、エジェクター41は、
酸洗槽1内の内部方向に酸洗液を噴出するように構成さ
れている。
【0047】ポンプ3は、酸洗液循環用の配管10によっ
て、ストレーナー2およびエジェクター40、41と接続さ
れており、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター
40、41から噴出することにより、スラッジを、スラッジ
排出口5を経由して酸洗槽1外へ排出する。本発明によ
れば、酸洗槽1内の側壁に設置した前記したエジェクタ
ー40から酸洗液を噴出することによって、側壁に付着し
たスラッジ6W を小粒子の段階で酸洗槽1内の底部に落
下せしめる。
て、ストレーナー2およびエジェクター40、41と接続さ
れており、ポンプ3で吸引した酸洗液を、エジェクター
40、41から噴出することにより、スラッジを、スラッジ
排出口5を経由して酸洗槽1外へ排出する。本発明によ
れば、酸洗槽1内の側壁に設置した前記したエジェクタ
ー40から酸洗液を噴出することによって、側壁に付着し
たスラッジ6W を小粒子の段階で酸洗槽1内の底部に落
下せしめる。
【0048】落下したスラッジは、エジェクター41から
噴出される酸洗液によって、スラッジ6B と共にスラッ
ジ排出口5を経由して酸洗槽1外へ排出される。この結
果、酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、成長を防止し、
付着、成長したスラッジの落下に起因する廃酸の循環系
統の配管の閉塞を防止することが可能となった。
噴出される酸洗液によって、スラッジ6B と共にスラッ
ジ排出口5を経由して酸洗槽1外へ排出される。この結
果、酸洗槽内側壁へのスラッジの付着、成長を防止し、
付着、成長したスラッジの落下に起因する廃酸の循環系
統の配管の閉塞を防止することが可能となった。
【0049】なお、本第4の発明は、図4に示した前記
エジェクターA方式に限定されることはなく、前記エジ
ェクターB方式などエジェクター方式の連続酸洗槽全般
に適用可能である。 〔各発明の構成要件を共有した装置:〕前記したよう
に、本発明においては、前記した第1の発明、第2の発
明、第3の発明の各構成要件を共有した下記装置も、さ
らに好適な装置として用いることができる。
エジェクターA方式に限定されることはなく、前記エジ
ェクターB方式などエジェクター方式の連続酸洗槽全般
に適用可能である。 〔各発明の構成要件を共有した装置:〕前記したよう
に、本発明においては、前記した第1の発明、第2の発
明、第3の発明の各構成要件を共有した下記装置も、さ
らに好適な装置として用いることができる。
【0050】図5は、前記した第1の好適態様のスラッ
ジ排出装置、第2の好適態様のスラッジ排出装置、第3
の好適態様のスラッジ排出装置、およびこれらの装置
に、前記した第4の発明に係わる酸洗槽内の側壁に沿っ
て酸洗液を噴出するエジェクターを配設した連続酸洗槽
の実施例を示す平面図(a) およびD−D部矢視図(b) で
ある。
ジ排出装置、第2の好適態様のスラッジ排出装置、第3
の好適態様のスラッジ排出装置、およびこれらの装置
に、前記した第4の発明に係わる酸洗槽内の側壁に沿っ
て酸洗液を噴出するエジェクターを配設した連続酸洗槽
の実施例を示す平面図(a) およびD−D部矢視図(b) で
ある。
【0051】なお、図5における各符号は、図1〜図4
と同様の内容を示す。 (第1の好適態様のスラッジ排出装置;)本装置は、図
5に示すように、スラッジの堆積量を検知するために酸
洗槽1内に設置されたレベル計7と、レベル計7の検知
量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節可能な流量
可変式ポンプ3Aと、ポンプ3Aに吸引された酸洗液を、酸
洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジェクタ
ー4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラッジ排出口5
と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口5の方向に導
くためのガイド板20とを配設した連続酸洗槽のスラッジ
排出装置である。
と同様の内容を示す。 (第1の好適態様のスラッジ排出装置;)本装置は、図
5に示すように、スラッジの堆積量を検知するために酸
洗槽1内に設置されたレベル計7と、レベル計7の検知
量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調節可能な流量
可変式ポンプ3Aと、ポンプ3Aに吸引された酸洗液を、酸
洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出するエジェクタ
ー4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラッジ排出口5
と、スラッジの流れを前記スラッジ排出口5の方向に導
くためのガイド板20とを配設した連続酸洗槽のスラッジ
排出装置である。
【0052】本装置によれば、酸洗槽底部のスラッジ
堆積量に応じてエジェクターからの循環酸洗液の吐出量
を制御し、さらには酸洗槽内に、スラッジの流れをス
ラッジ排出口の方向に導くためのガイド板を配設するこ
とによって、エジェクターから吐出される循環酸洗液の
運動エネルギーがスラッジの排出に有効に利用され、酸
洗液の循環に伴う所要電力を最小限度に抑制することが
できる。
堆積量に応じてエジェクターからの循環酸洗液の吐出量
を制御し、さらには酸洗槽内に、スラッジの流れをス
ラッジ排出口の方向に導くためのガイド板を配設するこ
とによって、エジェクターから吐出される循環酸洗液の
運動エネルギーがスラッジの排出に有効に利用され、酸
洗液の循環に伴う所要電力を最小限度に抑制することが
できる。
【0053】(第2の好適態様のスラッジ排出装置;)
本装置は、図5に示すように、スラッジの堆積量を検知
するために酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、レベ
ル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調
節可能な流量可変式ポンプ3Aと、ポンプ3Aに吸引された
酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出す
るエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラ
ッジ排出口5と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30と流量
可変式ポンプ3Aとエジェクター4との間に配設された酸
洗液循環用の配管10と、配管10の途中に設けられた循環
酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設した連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置である。
本装置は、図5に示すように、スラッジの堆積量を検知
するために酸洗槽1内に設置されたレベル計7と、レベ
ル計7の検知量にしたがって酸洗液の吸引・循環量が調
節可能な流量可変式ポンプ3Aと、ポンプ3Aに吸引された
酸洗液を、酸洗槽1の底部に堆積したスラッジに噴出す
るエジェクター4と、酸洗槽1内底部に設けられたスラ
ッジ排出口5と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30と流量
可変式ポンプ3Aとエジェクター4との間に配設された酸
洗液循環用の配管10と、配管10の途中に設けられた循環
酸洗液加熱用の加熱装置50とを配設した連続酸洗槽のス
ラッジ排出装置である。
【0054】本装置によれば、酸洗槽底部のスラッジ
堆積量に応じてエジェクターからの循環酸洗液の吐出量
を制御し、さらには酸洗液循環用の配管の途中に循環
酸洗液加熱用の加熱装置を配設することによって、エジ
ェクターからの循環酸洗液の吐出量低減時の配管内の酸
洗液の流速低下に伴う配管内におけるスラッジの結晶
化、堆積を防止した状態で、酸洗液の循環に伴う所要電
力を最小限度に抑制することができる。
堆積量に応じてエジェクターからの循環酸洗液の吐出量
を制御し、さらには酸洗液循環用の配管の途中に循環
酸洗液加熱用の加熱装置を配設することによって、エジ
ェクターからの循環酸洗液の吐出量低減時の配管内の酸
洗液の流速低下に伴う配管内におけるスラッジの結晶
化、堆積を防止した状態で、酸洗液の循環に伴う所要電
力を最小限度に抑制することができる。
【0055】(第3の好適態様のスラッジ排出装置;)
本装置は、図5に示すように、酸洗液吸引・循環用のポ
ンプ3と、ポンプ3に吸引された酸洗液を酸洗槽1の底
部に堆積したスラッジに噴出するエジェクター4と、酸
洗槽1内の底部に設けられたスラッジ排出口5と、スラ
ッジの流れをスラッジ排出口5の方向に導くためのガイ
ド板20と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30とポンプ3と
エジェクター4との間に配設された酸洗液循環用の配管
10と、配管10の途中に設けられた循環酸洗液加熱用の加
熱装置50とを配設した連続酸洗槽のスラッジ排出装置で
ある。
本装置は、図5に示すように、酸洗液吸引・循環用のポ
ンプ3と、ポンプ3に吸引された酸洗液を酸洗槽1の底
部に堆積したスラッジに噴出するエジェクター4と、酸
洗槽1内の底部に設けられたスラッジ排出口5と、スラ
ッジの流れをスラッジ排出口5の方向に導くためのガイ
ド板20と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部30とポンプ3と
エジェクター4との間に配設された酸洗液循環用の配管
10と、配管10の途中に設けられた循環酸洗液加熱用の加
熱装置50とを配設した連続酸洗槽のスラッジ排出装置で
ある。
【0056】本装置によれば、酸洗槽内に、スラッジ
の流れをスラッジ排出口の方向に導くためのガイド板を
配設し、さらには酸洗液循環用の配管の途中に循環酸
洗液加熱用の加熱装置を配設することによって、配管お
よびエジェクターのスラッジによる閉塞を防止し、スラ
ッジを効果的にスラッジ排出口迄移動することが可能な
ため、酸洗槽の稼働率を極めて効果的に向上することが
できる。
の流れをスラッジ排出口の方向に導くためのガイド板を
配設し、さらには酸洗液循環用の配管の途中に循環酸
洗液加熱用の加熱装置を配設することによって、配管お
よびエジェクターのスラッジによる閉塞を防止し、スラ
ッジを効果的にスラッジ排出口迄移動することが可能な
ため、酸洗槽の稼働率を極めて効果的に向上することが
できる。
【0057】なお、前記した第1の発明、第2の発明、
第3の発明、第1の好適態様のスラッジ排出装置、第2
の好適態様のスラッジ排出装置、または、第3の好適態
様のスラッジ排出装置においては、図5に示すように、
酸洗槽内酸洗液中に、酸洗槽1内の側壁に沿って酸洗液
を噴出するエジェクター40を配設することがより好まし
い。
第3の発明、第1の好適態様のスラッジ排出装置、第2
の好適態様のスラッジ排出装置、または、第3の好適態
様のスラッジ排出装置においては、図5に示すように、
酸洗槽内酸洗液中に、酸洗槽1内の側壁に沿って酸洗液
を噴出するエジェクター40を配設することがより好まし
い。
【0058】これは、酸洗槽内の側壁に沿って酸洗液を
噴出することによって、酸洗槽内の側壁に付着、成長し
たスラッジの落下に伴う廃酸の循環系統の配管の閉塞を
防止することが可能となり、酸洗槽の稼働率をさらに効
果的に向上することができるためである。
噴出することによって、酸洗槽内の側壁に付着、成長し
たスラッジの落下に伴う廃酸の循環系統の配管の閉塞を
防止することが可能となり、酸洗槽の稼働率をさらに効
果的に向上することができるためである。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、鋼帯など金属材料の連
続酸洗槽において、(1) エジェクターおよび酸洗液循環
用の配管の閉塞防止、(2) 酸洗槽内底部におけるスラッ
ジの部分的過剰堆積の防止、および(3) 酸洗槽内側壁へ
のスラッジの付着、成長の防止を達成し、連続酸洗槽内
に生成、堆積するスラッジを、酸洗処理を中断すること
なく効果的かつ効率的に槽外に排出することが可能とな
った。
続酸洗槽において、(1) エジェクターおよび酸洗液循環
用の配管の閉塞防止、(2) 酸洗槽内底部におけるスラッ
ジの部分的過剰堆積の防止、および(3) 酸洗槽内側壁へ
のスラッジの付着、成長の防止を達成し、連続酸洗槽内
に生成、堆積するスラッジを、酸洗処理を中断すること
なく効果的かつ効率的に槽外に排出することが可能とな
った。
【図1】本発明の一実施例を示す連続酸洗槽の平面図
(a) およびA−A部矢視図(b) である。
(a) およびA−A部矢視図(b) である。
【図2】本発明の一実施例を示す連続酸洗槽の平面図
(a) およびB−B部矢視図(b) である。
(a) およびB−B部矢視図(b) である。
【図3】本発明の一実施例を示す連続酸洗槽の平面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の一実施例を示す連続酸洗槽の平面図
(a) およびC−C部正面図(b) である。
(a) およびC−C部正面図(b) である。
【図5】本発明の実施例を示す連続酸洗槽の平面図(a)
およびD−D部矢視図(b) である。
およびD−D部矢視図(b) である。
1 連続酸洗槽(:酸洗槽) 1w 酸洗槽槽壁 2 ストレーナー 3 ポンプ 3A 流量可変式ポンプ 4、4i 、40、41 エジェクター 5 スラッジ排出口 6 スラッジ 6B 酸洗槽内の底部に堆積したスラッジ 6W 酸洗槽内の側壁に付着したスラッジ 7 スラッジのレベル計 8 酸洗液吸引用の配管 9 酸洗液供給用の配管 10 酸洗液循環用の配管 11 制御装置 20,20a,20b,20c,20d ガイド板 30 酸洗液吸引開口部 50 循環酸洗液加熱用の加熱装置 50a 加熱媒体用配管 f スラッジの移動方向 L 酸洗液
Claims (5)
- 【請求項1】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、スラッジの
堆積量を検知するために酸洗槽(1) 内に設置されたレベ
ル計(7) と、該レベル計(7) の検知量にしたがって酸洗
液の吸引・循環量が調節可能な流量可変式ポンプ(3A)
と、該ポンプ(3A)に吸引された酸洗液を、酸洗槽(1) の
底部に堆積したスラッジに噴出するエジェクター(4)
と、酸洗槽(1) 内底部に設けられたスラッジ排出口(5)
とを配設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排
出装置。 - 【請求項2】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、酸洗液吸引
・循環用のポンプ(3) と、該ポンプ(3) に吸引された酸
洗液を酸洗槽(1) の底部に堆積したスラッジに噴出する
エジェクター(4) と、前記酸洗槽(1) 内の底部に設けら
れたスラッジ排出口(5) と、スラッジの流れを前記スラ
ッジ排出口(5) の方向に導くためのガイド板(20)とを配
設したことを特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装
置。 - 【請求項3】 前記ガイド板(20)が、少なくとも一対の
ガイド板(20a,20b)から構成され、該ガイド板(20a,20b)
の各々の板面方向が酸洗槽(1) の上下高さ方向に向か
って配設され、かつ該ガイド板(20a,20b) の各々の水平
断面がハの字状となるように配設され、該ハの字状の断
面の狭部側が前記スラッジ排出口(5)側に配設されたこ
とを特徴とする請求項2記載の連続酸洗槽のスラッジ排
出装置。 - 【請求項4】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、酸洗槽(1)
内から酸洗液を吸引するポンプ(3) と、該ポンプ(3) で
吸引した酸洗液を酸洗槽(1) 内に循環、噴出するエジェ
クター(4) と、酸洗槽内の酸洗液吸引開口部(30)と前記
ポンプ(3) と前記エジェクター(4) との間に配設された
酸洗液循環用の配管(10)と、該配管(10)の途中に設けら
れた循環酸洗液加熱用の加熱装置(50)とを配設したこと
を特徴とする連続酸洗槽のスラッジ排出装置。 - 【請求項5】 金属材料の連続酸洗槽の底部に堆積する
スラッジを、酸洗槽内酸洗液中に設けられたエジェクタ
ーから噴出する循環酸洗液によって、酸洗槽外へ排出す
る連続酸洗槽のスラッジ排出装置であって、酸洗槽内酸
洗液中に、酸洗槽(1) 内の側壁に沿って酸洗液を噴出す
るエジェクター(40)を配設したことを特徴とする連続酸
洗槽のスラッジ排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21159597A JPH10324987A (ja) | 1997-03-24 | 1997-08-06 | 連続酸洗槽のスラッジ排出装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-88939 | 1997-03-24 | ||
JP8893997 | 1997-03-24 | ||
JP21159597A JPH10324987A (ja) | 1997-03-24 | 1997-08-06 | 連続酸洗槽のスラッジ排出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10324987A true JPH10324987A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=26430270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21159597A Pending JPH10324987A (ja) | 1997-03-24 | 1997-08-06 | 連続酸洗槽のスラッジ排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10324987A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002239305A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-27 | Toyota Motor Corp | クーラント濾過方法とその装置 |
KR200450574Y1 (ko) * | 2010-03-22 | 2010-10-13 | 주식회사 청호엔텍 | 침전지용 슬러지 배출장치 |
KR101265457B1 (ko) | 2012-10-09 | 2013-05-16 | 허종형 | 침전지용 유체이송 슬러지 배출장치 |
GB2523106A (en) * | 2014-02-12 | 2015-08-19 | Cde Global Ltd | Sludge Conditioning apparatus |
CN110318062A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-11 | 江苏贝斯特水处理科技有限公司 | 一种节能酸洗方法及酸洗系统 |
CN110976401A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-10 | 长飞光纤光缆(天津)有限公司 | 一种预处理scr酸洗槽加热设备 |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP21159597A patent/JPH10324987A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002239305A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-27 | Toyota Motor Corp | クーラント濾過方法とその装置 |
JP4578696B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2010-11-10 | トヨタ自動車株式会社 | クーラント濾過方法とその装置 |
KR200450574Y1 (ko) * | 2010-03-22 | 2010-10-13 | 주식회사 청호엔텍 | 침전지용 슬러지 배출장치 |
KR101265457B1 (ko) | 2012-10-09 | 2013-05-16 | 허종형 | 침전지용 유체이송 슬러지 배출장치 |
WO2014058203A1 (ko) * | 2012-10-09 | 2014-04-17 | Hur Jong Hyung | 침전지용 유체이송 슬러지 배출장치 |
US9700817B2 (en) | 2012-10-09 | 2017-07-11 | Jong Hyung Hur | Fluid-forwarding sludge-discharge device for settlement basin |
GB2523106A (en) * | 2014-02-12 | 2015-08-19 | Cde Global Ltd | Sludge Conditioning apparatus |
CN110318062A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-11 | 江苏贝斯特水处理科技有限公司 | 一种节能酸洗方法及酸洗系统 |
CN110976401A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-10 | 长飞光纤光缆(天津)有限公司 | 一种预处理scr酸洗槽加热设备 |
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