JPH06158370A - ステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去方法及び除去装置 - Google Patents

ステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去方法及び除去装置

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JPH06158370A
JPH06158370A JP32035792A JP32035792A JPH06158370A JP H06158370 A JPH06158370 A JP H06158370A JP 32035792 A JP32035792 A JP 32035792A JP 32035792 A JP32035792 A JP 32035792A JP H06158370 A JPH06158370 A JP H06158370A
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JP
Japan
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sludge
pickling
tank
stainless steel
pickling tank
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Application number
JP32035792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Midorikawa
繁 緑川
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH06158370A publication Critical patent/JPH06158370A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス鋼帯酸洗槽の底部に沈降堆積した
スラッジの効率的な除去法の提案。 【構成】 従来のスラッジを酸洗槽端部に掻寄せエヤー
バブリングにより槽外へ排出する方法に対し、本発明は
スラッジを吸引する方式を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼帯の酸洗
スラッジの除去方法及び除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にステンレス酸洗槽内で発生したス
ラッジは槽の底部に徐々に堆積し、ストリップに接触す
る限界点に達する時点で操業を停止し、槽を開放したう
えで人間が槽内に入って手作業で掃除することが行われ
ている。この方法では定期的に操業を停止することにな
り操業の阻害要因となっていた。
【0003】そこで、これに替わる方法として連続式ス
ラッジ排出設備が特公平2−10874号公報で提案されて
いる。これによれば酸洗槽底部に堆積したスラッジをス
クレーパーで酸洗槽の両端に掻寄せてエヤーにてバブリ
ングし液と共にオーバーフローさせ、直近に配設した沈
降槽において除去している。図5はその側断面図、図6
は斜視図であり、30がスクレーパー、31がスラッジチャ
ンバー、32がエヤーバブリング装置、33がスラッジ分離
装置、35は沈降スラッジを切り出すバルブ開閉装置、36
は隔壁である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
掻寄せ方式のような方法では、掻寄せた後のスラッジを
槽外に排出するため、エヤーバブリングという方法をと
っているが、スラッジの攪拌効果を高めるために非常に
多くの圧縮空気を使用することとなり、エネルギーロス
が大きい。また攪拌されたスラッジがストリップに付着
することは操業上重大な支障となるので、隔壁をしっか
り設ける必要があり余計な装置とも言える。更に当装置
を既設の酸洗槽に採用するにあたっては、チャンバーを
設けるために酸洗槽の大巾改造を必要とする。操業中の
酸洗槽を改造することは後々漏洩事故を発生させる大き
なリスクを有することにもなる。またこれ以上に改造に
要する操業休止による損失ははかり知れない。
【0005】また、酸洗液として硝酸、硝弗酸を使用し
た場合には環境面でもバブリングに使用したエヤーが硝
酸と反応してNoxを発生させるため、その対策が必要
である。つまり、この技術はランニングコストならびに
イニシャルコスト共に大きいという問題があった。
【0006】本発明は、イニシャルコスト及びランニン
グコストの小さいステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジの除
去方法及び除去装置を提案することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ス
テンレス鋼帯の連続式酸洗槽底部に沈降堆積したスラッ
ジを吸引し該酸洗槽外に排出し、かつスラッジとともに
排出された酸洗液を分離し該酸洗槽に還流させるステン
レス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去方法であり、また本発明
は、ステンレス鋼帯の連続式酸洗槽において、該酸洗槽
の底部に沿って往復移動するスラッジ吸引ノズルと吸引
したスラッジを該酸洗槽側部に平行に設けた傾斜樋に導
くスラッジ排出管を走行架台上に設け、かつ該傾斜樋下
方には排出されたスラッジ及び酸洗液を受ける沈降タン
クを設け、かつ該沈降タンクの上部には酸洗液を該酸洗
槽にポンプを介して還流させるオーバーフロー管と、底
部には沈降したスラッジを端部に集積させる第1のスク
リューコンベヤーを設け、かつ集積されたスラッジを水
切りしながら該沈降タンクの外部に排出する第2のスク
リューコンベヤーを設けたことを特徴とするステンレス
鋼帯酸洗槽のスラッジ除去装置である。
【0008】
【作用】本発明は、スラリーポンプ又はエヤーリフトに
より比較的ふわふわした状態のスラッジを直接吸引する
方式としたため、従来の掻寄せてバブリングするという
間接的な方式より、極めて確実にスラッジの捕集、吸引
ができるのでエネルギーロスが小さい。
【0009】また、本発明は既設の酸洗槽(煉瓦部分)
自体の改造は殆ど必要としないので長期間の操業休止の
要がない。また、本発明はスラッジの堆積部の比較的濃
度の高まった部分を液と共に吸引するためむやみに多く
の液を循環させることが無く、沈降槽も比較的少ない容
積で足りる。また設けたスクリューコンベヤーで抜き出
すことができる。それに対し従来方式は2段切出弁で抜
き出すため、有効高さが極めて大きく、既設へ採用する
場合、難しい面もある。一方本発明では、スクリューコ
ンベヤーにより床面からの高さを有効に活用でき、既設
の酸洗槽への採用を容易ならしめている。
【0010】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す側断面図、図
2は図1のとAA矢視断面図である。図中、6はスラッ
ジ吸引装置の架台を示す。吸引ノズル7は走行距離約15
mをストリップ5の進行方向に往復走行し沈降堆積範囲
の全域を吸引する。吸引ノズル7は図3に示す如くスリ
ット28の下面に案内板27を設けてスキ取効果を高めてい
る。吸引管29は液面より高くなるため始動時は呼水を供
給する。吸引量及び走行速度、インターバルは堆積スラ
ッジの量に合わせ最適条件が設定できる。スラッジ排出
管13は図4に示すように傾斜樋12に差し込み状態でシー
ルプレート25がスライドし、またシールプレート25の前
後端はアコーディオンカーテン方式のシール部材(図示
せず) に連結しており、傾斜樋上面全長にわたってシー
ルしており、臭気が外に洩れないようになっている。傾
斜樋12はスラッジが流れ落ちる充分な傾斜(実施例では
30°)を持っており、かつ傾斜面毎に走行に合わせて温
水を水洗ノズル14より流せるようになっている。
【0011】傾斜樋排出管15より排出したスラッジは沈
降槽16に流れる。沈降槽16は吸引量に見合って沈降を阻
害しない容量となっている。沈降したスラッジは底部に
設けた第1のスクリューコンベヤー19によって連続的に
抜き出され、水切りとすくい上げを兼ねた第2のスクリ
ューコンベヤー20に導かれ、シュート21よりバケット台
車23に積載される。ここでコンベヤー20の配置は、既設
及びバケット台車排出との関係で考慮すればよい。
【0012】一方、濾液はオーバーフロー管17よりこの
例では既存のサーキュレーションタンク18に流下しポン
プ24によって再び酸洗槽に還流される。酸洗液は、極め
て有害な臭気を放ったため、集気管22、26によって吸引
することが望ましい。またスラッジは温度が低下すると
固化するため保温を確実に行う事が肝要であり、必要に
より加熱装置を設けることもある。
【0013】本発明はスラッジの固着に対して最大限配
慮された設備となっており、極めて安定して長期に亘り
使用可能なものであるが、更にあらゆる箇所が温水の洗
浄、浸漬による固着物溶解が行えるようにすることもで
きる。また、本発明で使用される機器類の材質はテフロ
ン及び塩化ビニール等の一般的なものでよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、堆積したスラッジを直接吸引
するようにしたため、酸洗槽の両端でのチャンバー設備
が不要である。これにより大巾な槽の改造も圧空装置も
不要である。かつスラリーポンプで液及びスラッジを移
送するため従来の自然流下による方式よりも管内沈降閉
塞の懸念が少ない。
【0015】また、スラッジ除去能力においても前述の
通り効果的に除去できるという効果を持っている。従っ
て、本発明のスラッジの除去方法及び装置は従来のもの
よりイニシャルコスト及びランニングコストの小さい方
式である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側断面図である。
【図2】図1のAA矢視図である。
【図3】スラッジ吸引ノズルの部分拡大図である。
【図4】スラッジ排出管と傾斜樋の係合関係を示す説明
図である。
【図5】従来装置の側断面図である。
【図6】従来装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 酸洗槽 2 スラッジ 3 酸洗液 4 シンクロール 5 ストリップ 6 スラッジ吸引装置の架台 7 スラッジ吸引ノズル 8 スラリーポンプ 9 走行モーター 10 走行レール 11 走行輪 12 傾斜樋 13 スラッジ排出管 14 水洗ノズル 15 傾斜樋排出管 16 沈降タンク 17 オーバーフロー管 18 サーキュレーションタンク 19 第1のスクリューコンベヤー 20 第2のスクリューコンベヤー 21 シュート 22 集気管2 23 バケット台車 24 サーキュレーションポンプ 25 シールプレート 26 集気管1 27 案内板 28 スリット 29 吸引管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼帯の連続式酸洗槽底部に沈
    降堆積したスラッジを吸引し該酸洗槽外に排出し、かつ
    スラッジとともに排出された酸洗液を分離し該酸洗槽に
    還流させるステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去方法。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼帯の連続式酸洗槽におい
    て、該酸洗槽の底部に沿って往復移動するスラッジ吸引
    ノズルと吸引したスラッジを該酸洗槽側部に平行に設け
    た傾斜樋に導くスラッジ排出管を走行架台上に設け、か
    つ該傾斜樋下方には排出されたスラッジ及び酸洗液を受
    ける沈降タンクを設け、かつ該沈降タンクの上部には酸
    洗液を該酸洗槽にポンプを介して還流させるオーバーフ
    ロー管と、底部には沈降したスラッジを端部に集積させ
    る第1のスクリューコンベヤーを設け、かつ集積された
    スラッジを水切りしながら該沈降タンクの外部に排出す
    る第2のスクリューコンベヤーを設けたことを特徴とす
    るステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去装置。
JP32035792A 1992-11-30 1992-11-30 ステンレス鋼帯酸洗槽のスラッジ除去方法及び除去装置 Pending JPH06158370A (ja)

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