JPH10323596A - ロールコータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ロールコータの制御装置及び制御方法

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JPH10323596A
JPH10323596A JP13681997A JP13681997A JPH10323596A JP H10323596 A JPH10323596 A JP H10323596A JP 13681997 A JP13681997 A JP 13681997A JP 13681997 A JP13681997 A JP 13681997A JP H10323596 A JPH10323596 A JP H10323596A
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roll
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coating liquid
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pressing force
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Kaoru Okada
薫 岡田
Kiyotake Nishii
廉剛 西井
Masanobu Matsumoto
昌信 松本
Takaaki Yamane
孝明 山根
Koichi Kamikita
廣一 上北
Yoshitoshi Mitani
恵敏 三谷
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールコータでウエブに塗工液を塗工する場
合に、目的の塗工厚で塗工できるように自動制御できる
ロールコータを提供する。 【解決手段】 Dロール、Mロール、Tロール、Cロー
ル、Bロールの順番に配されたロールコータにおいて、
塗工液の温度とウエブ1の走行速度に基づいて、Mロー
ルの回転速度、Tロールの回転速度、ニップ幅を調整し
て、ウエブ1に対する塗工液の塗工厚を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、フィルム等の
ウエブに、例えば、シリコン等のように比較的粘度の高
い樹脂(50cps〜1000cps)を少ない塗布量
(0.1〜3.0g/m2 )で塗布するためのロールコ
ータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエブに塗工液を塗布する装
置として、ロールを幾つか組合わせて塗布するものがあ
る。
【0003】例えば、5本のロールを組合わせたロール
コータは、ドクターロール(以下、Dロールという)、
メタリングロール(以下、Mロールという)、トランス
ファロール(以下、Tロールという)、コーティンクロ
ール(以下、Cロールという)及びバックアップロール
(以下、Bロールという)の順番に配され、Dロールと
Mロールとの間に塗工液を溜め、この塗工液をTロール
を介してCロールを供給し、Bロールの外周面に沿って
走行するウエブーへCロールによって塗工液を塗布する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の5本のロールコ
ータにおいて、ウエブに塗工液を塗工する場合には、ほ
ぼ一定の塗工厚で塗工する必要があるが、従来、この塗
工厚を一定にする制御システムはなく、このロールコー
タを操作する作業者の勘によって行っていた。
【0005】その方法は、各ロールの回転速度を変化さ
せたりしていたが、客観的な操作基準がなく、非常に困
難な操作であった。特に、ロールコータの始動時におい
ては、各ロールの回転速度が次第に上昇してくるため、
この上昇による塗工厚の変化に、作業者は対応できない
ため、従来は、各ロールが一定の速度に達するまでの間
ウエブに塗工された塗工厚は目的の塗工厚とは全く異な
るものであるため、この部分のウエブは破棄されてい
た。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ロー
ルコータでウエブに塗工液を塗工する場合に、目的の塗
工厚で塗工できるように自動制御できるロールコータの
制御装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ドク
ターロール、メタリングロール、トランスファロール、
コーティングロール、バックアップロールの順番に配さ
れ、前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間
に塗工液を溜め、この塗工液を前記トランスファロール
を介して前記コーティングロールへ供給し、前記バック
アップロールの外周面に沿って走行するウエブへ、前記
コーティングロールによって塗工液を塗布する5本ロー
ルコータにおいて、前記塗工液の温度を測定する温度測
定手段と、前記ウエブの走行速度を検出する速度検出手
段と、前記メタリングロールの回転速度を制御するメタ
リングロール制御手段と、前記ドクターロールと前記メ
タリングロールとの間の押圧力を調整する押圧力調整手
段と、前記トランスファロールの回転速度を制御するト
ランスファロール制御手段と、前記温度測定手段の測定
した塗工液温度、または、前記速度検出手段の検出した
走行速度に基づいて、前記メタリングロール制御手段、
前記トランスファロール制御手段、または、前記押圧力
調整手段を制御して、ウエブに対する塗工液の塗工厚を
制御する主制御手段とよりなることを特徴とするロール
コータの制御装置である。
【0008】請求項2の発明は、前記主制御手段は、前
記押圧力調整手段、前記メタリングロール制御手段、前
記トランスファロール制御手段の順番、または、前記ト
ランスファロール制御手段、前記メタリングロール制御
手段、前記押圧力調整手段の順番で制御を行い、前記塗
工厚を制御することを特徴とする請求項1記載のロール
コータの制御装置である。
【0009】請求項3の発明は、前記主制御手段は、前
記押圧力調整手段によって1μm単位の塗工厚を制御
し、前記メタリングロール制御手段によって0.1μm
単位の塗工厚を制御し、前記トランスファロール制御手
段によって0.01μm単位の塗工厚を制御することを
特徴とする請求項1記載のロールコータの制御装置であ
る。
【0010】請求項4の発明は、ドクターロール、メタ
リングロール、コーティングロール、バックアップロー
ルの順番に配され、前記ドクターロールと前記メタリン
グロールとの間に塗工液を溜め、この塗工液を前記コー
ティングロールへ供給し、前記バックアップロールの外
周面に沿って走行するウエブへ、前記コーティングロー
ルによって塗工液を塗布する4本ロールコータにおい
て、前記塗工液の温度を測定する温度測定手段と、前記
ウエブの走行速度を検出する速度検出手段と、前記メタ
リングロールの回転速度を制御するメタリングロール制
御手段と、前記ドクターロールと前記メタリングロール
との間の押圧力を調整する押圧力調整手段と、前記温度
測定手段の測定した塗工液温度、または、前記速度検出
手段の検出した走行速度に基づいて、前記メタリングロ
ール制御手段、または、前記押圧力調整手段を制御し
て、ウエブに対する塗工液の塗工厚を制御する主制御手
段とよりなることを特徴とするロールコータの制御装置
である。
【0011】請求項5の発明は、前記主制御手段は、前
記押圧力調整手段、前記メタリングロール制御手段の順
番、または、前記メタリングロール制御手段、前記押圧
力調整手段の順番で制御を行い、前記塗工厚を制御する
ことを特徴とする請求項4記載のロールコータの制御装
置である。
【0012】請求項6の発明は、ドクターロール、メタ
リングロール、第1トランスファロール、第2トランス
ファロール、コーティングロール、バックアップロール
の順番に配され、前記ドクターロールと前記メタリング
ロールとの間に塗工液を溜め、この塗工液を前記第1ト
ランスファロール、前記第2トランスファロールを介し
て前記コーティングロールへ供給し、前記バックアップ
ロールの外周面に沿って走行するウエブへ、前記コーテ
ィングロールによって塗工液を塗布する6本ロールコー
タにおいて、前記塗工液の温度を測定する温度測定手段
と、前記ウエブの走行速度を検出する速度検出手段と、
前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
ロール制御手段と、前記ドクターロールと前記メタリン
グロールとの間の押圧力を調整する押圧力調整手段と、
前記第1トランスファロールの回転速度を制御する第1
トランスファロール制御手段と、前記第2トランスファ
ロールの回転速度を制御する第2トランスファロール制
御手段と、前記温度測定手段の測定した塗工液温度、ま
たは、前記速度検出手段の検出した走行速度に基づい
て、前記メタリングロール制御手段、前記第1トランス
ファロール制御手段、前記第2トランスファロール制御
手段、または、前記押圧力調整手段を制御して、ウエブ
に対する塗工液の塗工厚を制御する主制御手段とよりな
ることを特徴とするロールコータの制御装置である。
【0013】請求項7の発明は、ドクターロール、メタ
リングロール、トランスファロール、コーティングロー
ル、バックアップロールの順番に配され、前記ドクター
ロールと前記メタリングロールとの間に塗工液を溜め、
この塗工液を前記トランスファロールを介して前記コー
ティングロールへ供給し、前記バックアップロールの外
周面に沿って走行するウエブへ、前記コーティングロー
ルによって塗工液を塗布する5本ロールコータにおい
て、前記塗工液の温度を測定する温度測定ステップと、
前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ステップと、
前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
ロール制御ステップと、前記ドクターロールと前記メタ
リングロールとの間の押圧力を調整する押圧力調整ステ
ップと、前記トランスファロールの回転速度を制御する
トランスファロール制御ステップと、前記温度測定ステ
ップで測定した塗工液温度、または、前記速度検出ステ
ップで検出した走行速度に基づいて、前記メタリングロ
ール制御ステップ、前記トランスファロール制御ステッ
プ、または、前記押圧力調整ステップによって、ウエブ
に対する塗工液の塗工厚を制御することを特徴とするロ
ールコータの制御方法である。
【0014】請求項8の発明は、前記主制御ステップ
は、前記押圧力調整ステップ、前記メタリングロール制
御ステップ、前記トランスファロール制御ステップの順
番、または、前記トランスファロール制御ステップ、前
記メタリングロール制御ステップ、前記押圧力調整ステ
ップの順番で前記塗工厚を制御することを特徴とする請
求項7記載のロールコータの制御方法である。
【0015】請求項9の発明は、前記主制御ステップ
は、前記押圧力調整ステップによって1μm単位の塗工
厚を制御し、前記メタリングロール制御ステップによっ
て0.1μm単位の塗工厚を制御し、前記トランスファ
ロール制御ステップによって0.01μm単位の塗工厚
を制御することを特徴とする請求項7記載のロールコー
タの制御方法である。
【0016】請求項10の発明は、ドクターロール、メ
タリングロール、コーティングロール、バックアップロ
ールの順番に配され、前記ドクターロールと前記メタリ
ングロールとの間に塗工液を溜め、この塗工液を前記コ
ーティングロールへ供給し、前記バックアップロールの
外周面に沿って走行するウエブへ、前記コーティングロ
ールによって塗工液を塗布する4本ロールコータにおい
て、前記塗工液の温度を測定する温度測定ステップと、
前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ステップと、
前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
ロール制御ステップと、前記ドクターロールと前記メタ
リングロールとの間の押圧力を調整する押圧力調整ステ
ップと、前記温度測定ステップで測定した塗工液温度、
または、前記速度検出ステップで検出した走行速度に基
づいて、前記メタリングロール制御ステップ、または、
前記押圧力調整ステップによって、ウエブに対する塗工
液の塗工厚を制御することを特徴とするロールコータの
制御方法である。
【0017】請求項11の発明は、前記主制御ステップ
は、前記押圧力調整ステップ、前記メタリングロール制
御ステップの順番、または、前記メタリングロール制御
ステップ、前記押圧力調整ステップの順番で前記塗工厚
を制御することを特徴とする請求項10記載のロールコ
ータの制御方法である。
【0018】請求項12の発明は、ドクターロール、メ
タリングロール、第1トランスファロール、第2トラン
スファロール、コーティングロール、バックアップロー
ルの順番に配され、前記ドクターロールと前記メタリン
グロールとの間に塗工液を溜め、この塗工液を前記第1
トランスファロール、前記第2トランスファロールを介
して前記コーティングロールへ供給し、前記バックアッ
プロールの外周面に沿って走行するウエブへ、前記コー
ティングロールによって塗工液を塗布する6本ロールコ
ータにおいて、前記塗工液の温度を測定する温度測定ス
テップと、前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ス
テップと、前記メタリングロールの回転速度を制御する
メタリングロール制御ステップと、前記ドクターロール
と前記メタリングロールとの間の押圧力を調整する押圧
力調整ステップと、前記第1トランスファロールの回転
速度を制御する第1トランスファロール制御ステップ
と、前記第2トランスファロールの回転速度を制御する
第2トランスファロール制御ステップと、前記温度測定
ステップで測定した塗工液温度、または、前記速度検出
ステップで検出した走行速度に基づいて、前記メタリン
グロール制御ステップ、前記第1トランスファロール制
御ステップ、前記第2トランスファロール制御ステッ
プ、または、前記押圧力調整ステップによって、ウエブ
に対する塗工液の塗工厚を制御することを特徴とするロ
ールコータの制御方法である。
【0019】
【作 用】請求項1,7のロールコータの制御装置及び
制御方法において塗工厚を一定の塗工厚に制御する場合
について説明する。
【0020】塗工厚を変化させる要因としては、次の5
つのものがある。
【0021】第1の要因は、塗工液の粘度であり、この
粘度が変化すると塗工厚も変化する。粘度の変化は塗工
液の温度によって変化するため、この塗工液の温度を温
度測定手段によって測定する。
【0022】第2の要因は、ウエブの走行速度であり、
これは速度検出手段によって検出する。
【0023】以上の2つの要因は、制御においてはいわ
ゆる外乱的要因に当たる。
【0024】第3は、Mロールの回転速度であり、これ
はメタリングロール制御手段によって制御する。
【0025】第4の要因は、DロールとMロールのニッ
プ幅であり、これはDロールとMロールとの間の押圧力
で決定されるため、押圧力調整手段によって調整する。
【0026】第5の要因は、Tロールの回転速度であ
り、これはトランスファー制御手段によって制御するこ
とができる。
【0027】第3〜第5の要因は、ロールコータ自身で
制御できる要因である。
【0028】以上により、主制御手段は、温度測定手段
の測定した塗工液温度と速度検出手段の検出した走行速
度に基づいて、メタリングロール制御手段、トランスフ
ァロール制御手段及び押圧力調整手段を制御して、ウエ
ブに対する塗工液の塗工厚を制御する。
【0029】請求項2,8のロールコータの制御装置及
び制御方法について説明する。
【0030】Mロールの回転速度、押圧力及びTロール
の回転速度が、塗工厚の変化に影響を及ぼす順は、押圧
力、Mロールの回転速度、Tロールの回転速度の順番で
あることが判明した。そのため、主制御手段が塗工厚を
制御する場合には、押圧力を調整し、Mロールの回転速
度を制御し、Tロールの回転速度を制御する順番、また
は、その逆の順番で制御を行う。
【0031】請求項3,9のロールコータの制御装置及
び制御方法について説明する。
【0032】主制御手段は、前記メタリングロール制御
手段によって0.1μm単位の塗工厚を制御し、前記ト
ランスファロール制御手段によって0.01μm単位の
塗工厚を制御し、前記押圧力調整手段によって1μm単
位の塗工厚を制御する。
【0033】請求項4,10のロールコータの制御装置
及び制御方法について説明する。
【0034】このロールコータは4本ロールコータであ
り、この場合の制御方法は、主制御手段が、温度測定手
段で測定した塗工液温度と速度検出手段の測定した走行
速度に基づいて、メタリングロール制御手段及び押圧力
を調整して、ウエブに対する塗工液の塗工厚を制御す
る。
【0035】請求項5,11のロールコータの制御装置
及び制御方法について説明する。
【0036】主制御手段は、押圧力の調整の後にMロー
ルの回転速度を制御して塗工厚を制御するか、その逆の
制御を行う。
【0037】請求項6,12のロールコータの制御装置
及び制御方法について説明する。
【0038】このロールコータは、6本のロールコータ
であり、この場合には、主制御手段は、温度測定手段の
測定した塗工液温度と速度検出手段の検出した走行速度
に基づいて、押圧力の調整、Mロールの回転速度、T1
ロールの回転速度,T2ロールの回転速度を制御してウ
エブに対する塗工液の塗工厚を制御する。
【0039】
【発明の実施の形態】5本のロールコータの場合 まず、5本のロールコータ10において、ウエブ1に対
する塗工厚CWが制御できることを解明した内容につい
て、以下説明する。
【0040】図2は、5本のロールコータ10であっ
て、Dロール12、Mロール14、Tロール16、コー
ティングロール18、バックアップロール20の順番に
配されている。
【0041】シリコン樹脂よりなる塗工液は、Dロール
12とMロール14の間に設けられた液溜め部13に溜
められ、この溜められた塗工液はTロール16を介して
Cロール18へ供給され、Bロール20の外周面に沿っ
て走行するウエブ1へCロール18によって塗工液を塗
布する。なお、塗工液は、シリコン等のように比較的粘
度の高い樹脂(50cps〜1000cps)であり、
また、これをウエブ1へ少ない塗布量(0.1〜3.0
g/m2 )で塗布するとする。
【0042】この場合に、Dロール12は、表面に硬質
クロムメッキ等を施した鋼製のロールであり、Mロール
14は表面にゴムが巻かれた鋼製のロールであり、Tロ
ール16は表面に硬質クロムメッキ等を施した鋼製のロ
ールであり、Cロール18は表面にゴムが巻かれた鋼製
のロールであり、Bロール20は表面に硬質クロムメッ
キ等を施した鋼製のロールである。なお、Dロール12
を表面にゴムが巻かれた鋼製のロールとし、Mロール1
4を表面に硬質クロムメッキ等を施した鋼製のロールと
し、Tロール16を表面にゴムが巻かれた鋼製のロール
とし、Cロール18を表面に硬質クロムメッキ等を施し
た鋼製のロールとし、Bロール20を表面にゴムが巻か
れた鋼製のロールとしてもよい。
【0043】上記ロールコータ10を使用して、各ロー
ルの回転速度や塗工液の粘度との関係を本出願人は調べ
るために、次のような5つの実験を行った。
【0044】(第1の実験)第1の実験は,Mロール1
4の回転速度MVと塗工厚CWとの関係について実験を
行った。その実験結果が図2のグラフである。
【0045】この実験の条件は、Bロール20の回転速
度BV(m/分)が300m/分であり、Tロール16
の回転速度TVが、Bロール20の回転速度BVの90
%である。なお、Bロール20の回転速度BV(m/
分)がウエブ1の走行速度となる。
【0046】そして、グラフの縦軸が塗工厚CW(μ
m)、横軸がMロール14の回転速度MV(%)を示し
ている。Mロール14の回転速度MV(%)の単位はB
ロール20の回転速度に対する百分率である。すなわ
ち、Bロール20が300m/分で走行しているため、
それの5%〜10%の範囲で回転している。
【0047】このグラフから、塗工厚CWとMロールの
回転速度MVとの関係を調べると(1)式に表すことが
できる。
【0048】CW=a×MV+b (1) 但し、a及びbは係数である。
【0049】また、図2のグラフから、Mロール14の
回転速度MVは、塗工厚CWに対し0.1μm単位で影
響を及すことが明らかになった。
【0050】(第2の実験)第2の実験は,Tロール1
6の回転速度TVと塗工厚CWの関係について実験を行
った。その実験結果が図3のグラフである。
【0051】この実験の条件は、Bロール20の回転速
度BV(ウエブ1の走行速度)を300m/分とした。
【0052】グラフの縦軸が塗工厚CW(μm)であ
り、横軸がTロール16の回転速度TV(%)を示し、
単位はBロール20の回転速度BVの百分率である。
【0053】このグラフより、Tロール16の回転速度
TVと塗工厚CWの関係を表すと、(2)式に表すこと
ができる。
【0054】 CW=c×TV2 +d×TV+e (2) 但し、c、d、eは係数である。
【0055】また、図3のグラフより、Tロールの回転
速度TVは、塗工厚CWに対して0.01μm単位で影
響を及すことが明らかになった。
【0056】(第3の実験)第3の実験は、ニップ幅N
Wと塗工厚CWとの関係について実験を行った。ここ
で、ニップ幅NW(mm)とは、図1においてMロール
14にDロール12を押しつけた場合のMロール14の
へこみ寸法17を言い、Mロール14に対するDロール
12の押圧力F(kg/cm)によって決まるものであ
り、その関係は(3)式に表すことができる。
【0057】NW=h×F1/2 (3) 但し、hは係数である。
【0058】この加圧力F(kg/cm)は、Dロール
12に設けられた油圧シリンダ22によって決定され
る。この油圧シリンダ22は、Dロール12の回転軸を
両側から支持するように設けられており、この油圧シリ
ンダ22を作動させることによってDロール12をMロ
ール14に加圧できる。そして、その加圧力Fが(3)
式の値となる。
【0059】ニップ幅NW(mm)と塗工厚CW(μ
m)の関係を調べると、図4に示すグラフとなる。
【0060】この実験において、Bロール20の回転速
度BV(ウエブ1の走行速度)は、300m/分であ
り、Tロール16の回転速度TVはBロール20の回転
速度BVの90%であり、Mロール14の回転速度MV
はBロール20の回転速度BVの8%となっている。ま
た、グラフの縦軸がニップ幅NW(mm)であり、横軸
が塗工厚CW(μm)である。
【0061】この関係を式に表すと次のようになる。
【0062】CW=g×1/NWα (4) (3)式と(4)式とより、加圧力Fと塗工厚CWの関
係は、次のような関係となる。
【0063】 CW=g×1/(h×F1/2 α=p×F−α/2 (5) 但し、p=g/hαであり、g、h、p及びαは係数で
ある。
【0064】また、このグラフからも明らかなように、
ニップ幅NWはその値を動かすと、塗工厚CWに対し、
1μm単位で影響があることが明らかになった。
【0065】(第4の実験)第4の実験は、塗工液であ
るシリコン樹脂の粘度VISと塗工厚CWとの関係につ
いて実験を行った。
【0066】まず、シリコン樹脂の粘度VISは、シリ
コン樹脂の温度Tによって変化し、その関係は次のよう
なものである。
【0067】VIS=i×eβT (6) 但し、i,βは係数である。
【0068】この実験において、Bロール20の回転速
度BVは300m/分であり、Tロール16の回転速度
TVはBロール20の回転速度BVの90%であり、M
ロール14の回転速度MVはBロール20の回転速度B
Vの8%であり、ニップ幅NWは14mmである。グラ
フの縦軸が塗工厚(μm)であり、横軸が粘度VIS
(cps)である。
【0069】このグラフより、塗工厚CW(μm)と粘
度VIS(cps)との関係は(7)式のような関係と
なる。
【0070】CW=j×VIS+k (7) 但し、j,kは係数である。
【0071】(6)式と(7)式から、塗工厚CWと温
度Tとの関係は次のような関係となる。
【0072】 CW=j×i×eβT+k=q×eβT+k (8) 但し、q=i×jであり、qは係数である。
【0073】(第5の実験)第5の実験は、ウエブ1の
走行速度、すなわち、Bロール24の回転速度BVと塗
工厚CWとの関係との関係について実験を行った。
【0074】この実験において、Cロール18の回転速
度CVは、Bロール20の回転速度BVと等しくし、T
ロール16の回転速度TVはBロール20の回転速度B
Vの90%とし、Mロール14の回転速度MVはBロー
ル20のの回転速度BVの8%である。
【0075】このグラフの縦軸は、塗工厚CW(μm)
であり、横軸は回転速度BV(m/分)である。
【0076】このグラフから、回転速度BVと塗工厚C
Wとの関係は(9)式のようになる。
【0077】CW=m×BV+n (9) 但し、m、nは係数である。
【0078】(実験のまとめ)以上により、塗工厚CW
と各ロールの回転速度BV,MV,TV及び粘度VIS
との関係は、上記に示す(1)式、(2)式、(5)
式、(8)式、(9)式の関係となった。
【0079】そして、本出願人は上記に実験した条件以
外でも、上記の式の関係が満たされることが明らかにな
った。そこで、本出願人はロールコータ10において次
のような制御を行うこととした。
【0080】(本発明の制御の内容)図7は、ロールコ
ータ10の制御関係を示すブロック図であり、メモリ、
CPU、I/Oポート等を有したマイクロコンピュータ
よりなる主制御部24を中心にして制御を行う。
【0081】この主制御部24には、各ロールの回転速
度を制御するために、Mロール制御部26、Tロール制
御部28、Cロール制御部30、Bロール制御部32が
接続され、各制御部に、Mロールモータ34、Tロール
モータ36、Cロールモータ38、Bロールモータ40
が接続されている。ここで、各モータは、3相交流モー
タであり、各制御部は、このモータを制御するためのイ
ンバータ回路から構成されている。そのため、主制御部
24からパルス信号等を出力することによって、インバ
ータ回路で各モータの回転速度、トルク等を制御でき
る。
【0082】また、主制御部24には、Dロール12と
Mロール14の押圧力を調整するための油圧シリンダ2
2が接続され、また、ロールコータ10の雰囲気温度を
測定するための室温測定部42が接続されている。塗工
液の温度を直接測定してもよいが、通常は、室温(雰囲
気温度)と塗工液温度とは同じであるため、室温をこの
室温測定部42で測定している。なお、塗工液の温度を
直接測定しても良い。さらに、主制御部24を作業者が
操作する操作部44が設けられている。
【0083】上記実験において、5つの要因のうち、塗
工液の粘度VISとBロール20の回転速度BVは、そ
の塗工環境によって変化するいわゆる外乱である。すな
わち、塗工液の粘度VISは、ロールコータ10が設置
されている室温によって変化し、また、Bロール20の
回転速度BVはロールコータ20の始動時、定速時、終
動時ではその値が異なる。
【0084】一方、Mロール14とTロール16の回転
速度は制御可能であり、押圧力も制御可能である。
【0085】そこで、この制御系統は、外乱であるBロ
ール20の回転速度BVと塗工液の粘度VISが変化し
た場合に、Mロール14とTロール16の回転速度M
V,TV及び押圧力F(ニップ幅NW)を変化させて常
に一定の塗工厚に制御するものである。
【0086】以下、その制御方法を、図8のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0087】ステップ1において、Bロール20の回転
速度BVが変化したかどうかを検知し、変化していなけ
ればこの状態を続け、変化すればステップ2に進む。
【0088】ステップ2において、回転速度BVの値を
検出しステップ5に進む。
【0089】ステップ3においては雰囲気温度Tを測定
し,変化しなければこの状態を続け、変化すればステッ
プ4に進む。
【0090】ステップ4において、雰囲気温度Tを測定
しステップ5に進む。
【0091】ステップ5において、回転速度BVまたは
雰囲気温度Tから塗工厚CWの変化を演算する。この演
算は、(8)式及び(9)式から演算する。なお、各式
の係数は予め試験走行を行ってその係数の値を決めてお
く(なお、下記で使用される(1)(2)(5)式の係
数も予め試験走行を行って算出する。)。そして、変化
するCWが求められれば、ステップ6に進む。
【0092】ステップ6において、塗工厚CWの変化が
1μm単位の場合には、押圧力Fの調整で制御する。こ
の制御は(5)式の関係を用いる。そしてステップ9に
進む。
【0093】ステップ7において、CWの変化が0.1
μm単位の変化である場合にはMロール14の回転速度
MVを制御して塗工厚CWを目的の塗工厚にフィードバ
ック制御する。この制御は(1)式の関係を用いる。そ
してステップ7に進む。
【0094】ステップ8においては、CWの変化が0.
01μm単位の変化である場合には、Tロールの回転速
度TVを制御する。この制御は(2)式の関係を用い
る。そしてステップ8に進む。
【0095】ステップ9において、変化させた値が目的
の値だけ変化した場合にはステップ1またはステップ3
に戻り、目的の値になっていない場合にはステップ6に
戻る。
【0096】ここで、例えば回転速度BVと雰囲気温度
Tが変化して、(8)式または(9)式から塗工厚CW
が1.67μm変化すると演算された場合について、制
御をするには、1μmの変化を押圧力Fで制御し、0.
6μmの変化はMロール14の回転速度MVで制御し、
0.07μmの変化はTロール16の回転速度TVで制
御する。
【0097】なお、上記制御においてはウエブ1に塗工
液を塗工した後その塗工厚を塗工厚検出装置では検出し
ていない。すなわち、この制御の場合にはそのような塗
工厚検出装置を用いることなく、目的の塗工厚で制御で
きるものである。
【0098】また、上記ステップ1からステップ9の制
御内容をFDやCD−ROM等の記録媒体に記憶させ
て、これのみを販売し、これを購入した客がパソコン等
の主制御部24にダウンロードして、ロールコータ10
を制御しても良い。
【0099】4本のロールコータの場合 次に、4本のロールコータの制御方法について説明す
る。
【0100】4本のロールコータ100の構造は、図9
に示すように5本のロールコータ10のTロール16が
抜けている構造である。したがって、この制御ではTロ
ール16の回転制御ができないため、押圧力F,Mロー
ル14の回転速度だけで塗工液の塗工厚を制御する。
【0101】なお、その制御方法は5本のロールコータ
10と同じである。
【0102】3本のロールコータの場合 次に3本のロールコータ200の制御方法について説明
する。
【0103】3本のロールコータ200は、図10に示
すように5本ロールコータ10のTロール16とDロー
ル12を取り除いたものであり、Mロール14に液溜部
46を設けている。
【0104】したがって、この場合に塗工液の塗工厚を
制御するためにはMロール14の回転速度のみによって
制御する。
【0105】なお、その制御方法は5本のロールコータ
10と同じである。
【0106】6本のロールコータの場合 次に、6本のロールコータの制御方法について説明す
る。
【0107】6本のロールコータ300の構造は、図1
1に示すように5本のロールコータ10のTロールを2
本に増加させたものである。したがって、この制御では
2本のT1ロール16、T2ロール16の回転制御をす
ることによってより正確な塗工厚さの制御が可能であ
る。
【0108】なお、その制御方法は5本のロールコータ
10と同じである。
【0109】
【発明の効果】以上により5本のロールコータの制御装
置及び制御方法は、塗工液の粘度やウエブの走行速度が
変化しても、Mロールの回転速度、Tロールの回転速度
及び押圧力を調整することによって常に所定の塗工厚で
塗工することができる。
【0110】4本のロールコータの制御装置及び制御方
法は、塗工液の粘度及びウエブの走行速度が変化して
も、Mロールの回転速度、押圧力を制御することによっ
て常に所定の塗工厚で塗工することができる。
【0111】6本のロールコータの制御装置及び制御方
法は、塗工液の粘度及びウエブの走行速度が変化して
も、Mロールの回転速度、T1ロールの回転速度、T2
ロールの回転速度及び押圧力を調整することによって常
に所定の塗工厚で塗工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】5本のロールコータの説明図である。
【図2】塗工厚とMロールの回転速度の関係を示すグラ
フである。
【図3】塗工厚とTロールの回転速度との関係を示すグ
ラフである。
【図4】塗工厚とニップ幅との関係を示すグラフであ
る。
【図5】塗工厚と塗工液の粘度との関係を示すグラフで
ある。
【図6】塗工厚とBロールの回転速度との関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明のブロック図である。
【図8】本発明の制御を示すフローチャートである。
【図9】4本のロールコータの説明図である。
【図10】3本のロールコータの説明図である。
【図11】6本のロールコータの説明図である。
【符号の説明】
10 ロールコータ 12 Dロール 14 Mロール 16 Tロール 18 Cロール 20 Bロール 22 油圧シリンダ 24 主制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 昌信 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内 (72)発明者 山根 孝明 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内 (72)発明者 上北 廣一 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内 (72)発明者 三谷 恵敏 奈良県北葛城郡河合町大字川合101番地の 1 株式会社ヒラノテクシード内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドクターロール、メタリングロール、トラ
    ンスファロール、コーティングロール、バックアップロ
    ールの順番に配され、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記トランスファロールを介
    して前記コーティングロールへ供給し、前記バックアッ
    プロールの外周面に沿って走行するウエブへ、前記コー
    ティングロールによって塗工液を塗布する5本ロールコ
    ータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定手段と、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出手段と、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御手段と、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整手段と、 前記トランスファロールの回転速度を制御するトランス
    ファロール制御手段と、 前記温度測定手段の測定した塗工液温度、または、前記
    速度検出手段の検出した走行速度に基づいて、前記メタ
    リングロール制御手段、前記トランスファロール制御手
    段、または、前記押圧力調整手段を制御して、ウエブに
    対する塗工液の塗工厚を制御する主制御手段とよりなる
    ことを特徴とするロールコータの制御装置。
  2. 【請求項2】前記主制御手段は、 前記押圧力調整手段、前記メタリングロール制御手段、
    前記トランスファロール制御手段の順番、または、前記
    トランスファロール制御手段、前記メタリングロール制
    御手段、前記押圧力調整手段の順番で制御を行い、前記
    塗工厚を制御することを特徴とする請求項1記載のロー
    ルコータの制御装置。
  3. 【請求項3】前記主制御手段は、 前記押圧力調整手段によって1μm単位の塗工厚を制御
    し、 前記メタリングロール制御手段によって0.1μm単位
    の塗工厚を制御し、 前記トランスファロール制御手段によって0.01μm
    単位の塗工厚を制御することを特徴とする請求項1記載
    のロールコータの制御装置。
  4. 【請求項4】ドクターロール、メタリングロール、コー
    ティングロール、バックアップロールの順番に配され、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記コーティングロールへ供
    給し、前記バックアップロールの外周面に沿って走行す
    るウエブへ、前記コーティングロールによって塗工液を
    塗布する4本ロールコータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定手段と、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出手段と、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御手段と、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整手段と、 前記温度測定手段の測定した塗工液温度、または、前記
    速度検出手段の検出した走行速度に基づいて、前記メタ
    リングロール制御手段、または、前記押圧力調整手段を
    制御して、ウエブに対する塗工液の塗工厚を制御する主
    制御手段とよりなることを特徴とするロールコータの制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記主制御手段は、 前記押圧力調整手段、前記メタリングロール制御手段の
    順番、または、前記メタリングロール制御手段、前記押
    圧力調整手段の順番で制御を行い、前記塗工厚を制御す
    ることを特徴とする請求項4記載のロールコータの制御
    装置。
  6. 【請求項6】ドクターロール、メタリングロール、第1
    トランスファロール、第2トランスファロール、コーテ
    ィングロール、バックアップロールの順番に配され、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記第1トランスファロー
    ル、前記第2トランスファロールを介して前記コーティ
    ングロールへ供給し、前記バックアップロールの外周面
    に沿って走行するウエブへ、前記コーティングロールに
    よって塗工液を塗布する6本ロールコータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定手段と、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出手段と、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御手段と、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整手段と、 前記第1トランスファロールの回転速度を制御する第1
    トランスファロール制御手段と、 前記第2トランスファロールの回転速度を制御する第2
    トランスファロール制御手段と、 前記温度測定手段の測定した塗工液温度、または、前記
    速度検出手段の検出した走行速度に基づいて、前記メタ
    リングロール制御手段、前記第1トランスファロール制
    御手段、前記第2トランスファロール制御手段、また
    は、前記押圧力調整手段を制御して、ウエブに対する塗
    工液の塗工厚を制御する主制御手段とよりなることを特
    徴とするロールコータの制御装置。
  7. 【請求項7】ドクターロール、メタリングロール、トラ
    ンスファロール、コーティングロール、バックアップロ
    ールの順番に配され、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記トランスファロールを介
    して前記コーティングロールへ供給し、前記バックアッ
    プロールの外周面に沿って走行するウエブへ、前記コー
    ティングロールによって塗工液を塗布する5本ロールコ
    ータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定ステップと、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ステップと、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御ステップと、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整ステップと、 前記トランスファロールの回転速度を制御するトランス
    ファロール制御ステップと、 前記温度測定ステップで測定した塗工液温度、または、
    前記速度検出ステップで検出した走行速度に基づいて、
    前記メタリングロール制御ステップ、前記トランスファ
    ロール制御ステップ、または、前記押圧力調整ステップ
    によって、ウエブに対する塗工液の塗工厚を制御するこ
    とを特徴とするロールコータの制御方法。
  8. 【請求項8】前記主制御ステップは、 前記押圧力調整ステップ、前記メタリングロール制御ス
    テップ、前記トランスファロール制御ステップの順番、
    または、前記トランスファロール制御ステップ、前記メ
    タリングロール制御ステップ、前記押圧力調整ステップ
    の順番で前記塗工厚を制御することを特徴とする請求項
    7記載のロールコータの制御方法。
  9. 【請求項9】前記主制御ステップは、 前記押圧力調整ステップによって1μm単位の塗工厚を
    制御し、 前記メタリングロール制御ステップによって0.1μm
    単位の塗工厚を制御し、 前記トランスファロール制御ステップによって0.01
    μm単位の塗工厚を制御することを特徴とする請求項7
    記載のロールコータの制御方法。
  10. 【請求項10】ドクターロール、メタリングロール、コ
    ーティングロール、バックアップロールの順番に配さ
    れ、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記コーティングロールへ供
    給し、前記バックアップロールの外周面に沿って走行す
    るウエブへ、前記コーティングロールによって塗工液を
    塗布する4本ロールコータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定ステップと、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ステップと、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御ステップと、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整ステップと、 前記温度測定ステップで測定した塗工液温度、または、
    前記速度検出ステップで検出した走行速度に基づいて、
    前記メタリングロール制御ステップ、または、前記押圧
    力調整ステップによって、ウエブに対する塗工液の塗工
    厚を制御することを特徴とするロールコータの制御方
    法。
  11. 【請求項11】前記主制御ステップは、 前記押圧力調整ステップ、前記メタリングロール制御ス
    テップの順番、または、前記メタリングロール制御ステ
    ップ、前記押圧力調整ステップの順番で前記塗工厚を制
    御することを特徴とする請求項10記載のロールコータ
    の制御方法。
  12. 【請求項12】ドクターロール、メタリングロール、第
    1トランスファロール、第2トランスファロール、コー
    ティングロール、バックアップロールの順番に配され、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間に塗
    工液を溜め、この塗工液を前記第1トランスファロー
    ル、前記第2トランスファロールを介して前記コーティ
    ングロールへ供給し、前記バックアップロールの外周面
    に沿って走行するウエブへ、前記コーティングロールに
    よって塗工液を塗布する6本ロールコータにおいて、 前記塗工液の温度を測定する温度測定ステップと、 前記ウエブの走行速度を検出する速度検出ステップと、 前記メタリングロールの回転速度を制御するメタリング
    ロール制御ステップと、 前記ドクターロールと前記メタリングロールとの間の押
    圧力を調整する押圧力調整ステップと、 前記第1トランスファロールの回転速度を制御する第1
    トランスファロール制御ステップと、 前記第2トランスファロールの回転速度を制御する第2
    トランスファロール制御ステップと、 前記温度測定ステップで測定した塗工液温度、または、
    前記速度検出ステップで検出した走行速度に基づいて、
    前記メタリングロール制御ステップ、前記第1トランス
    ファロール制御ステップ、前記第2トランスファロール
    制御ステップ、または、前記押圧力調整ステップによっ
    て、ウエブに対する塗工液の塗工厚を制御することを特
    徴とするロールコータの制御方法。
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JP2001010606A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Toa Kiko Kk サニタリー用品包装装置
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