JPH10323331A - 健康管理ネットワークシステム - Google Patents

健康管理ネットワークシステム

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JPH10323331A
JPH10323331A JP10164315A JP16431598A JPH10323331A JP H10323331 A JPH10323331 A JP H10323331A JP 10164315 A JP10164315 A JP 10164315A JP 16431598 A JP16431598 A JP 16431598A JP H10323331 A JPH10323331 A JP H10323331A
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JP
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individual
data
controller
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microcomputer
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JP10164315A
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English (en)
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Kiyoshi Arifuku
潔 有福
Yoshiki Hiruta
義樹 蛭田
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い最新の生体情報が日々得ら
れ、得られた情報は機器の使用において最適の健康管理
・健康維持に利用されるようなシステムの提供。 【解決手段】 測定して個人の生体情報を検出する機
器と、個人の健康管理に寄与するべく生体情報に基づい
て好ましい作動条件が規定される機器とを備え、前記2
つの機器は通信手段を介して互いに接続されており、通
信手段を介して互いに生体情報を交換することを特徴と
する。他の実施態様では、生体情報はコントローラに蓄
積され、生体情報と必要とする機器はコントローラにア
クセスして生体情報を入手する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭や職場などの
個人の日常生活環境において個人の生体情報を収集し、
得られた生体情報を日常生活における当該個人の健康管
理・健康維持(健康増進、疾患の予防、疾患の早期発
見、治療の継続、等のヘルス・ケア)に寄与させること
の可能な、健康管理ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】社会の高齢化に伴い、年齢層を問わず、
健康管理・健康維持・健康増進に対する人々の認識が向
上している。今日では、多くの人々は、疾患の早期発見
或いは予防を目的として病院などの医療施設の専門家の
診断や助言を受けているだけでなく、所謂スポーツクラ
ブのような非医療施設を利用して自分の健康管理・維持
・増進の努力をしている。また、家庭内で自分の健康を
監視し或いは治療を継続するためのホーム・ヘルス・ケ
ア支援装置も多数開発されている。
【0003】病院や診療所のような専門的医療施設にお
いて、施設内に各種の生体徴候検出用計測機器を配置
し、これらの機器で検出された生体情報をローカルエリ
アネットワーク又はテレメトリーを介して施設のホスト
コンピュータ(又は、医局のワークステーション)に伝
送し、医療データの集中管理をすることは知られている
(例えば、特開平2-140875、特開平2-116351、特開平2-
164336、特開平2-299632、欧州特許出願269、907 A
1)。
【0004】斯る専門的医療機関での生体情報の採取の
ためには、入院していない限り人々はその都度わざわざ
医療機関に出向く必要があるので、少なからぬ負担を人
々に課すことになり、特に、疾患治療中の患者にとって
は、かなりの肉体的・精神的疲労を伴う。その結果、必
然的に、生体情報の採取の回数は最小限値に制限される
ことになり、最新の生体情報を蓄積することができない
という不都合がある(情報の最新性の不充分)。
【0005】専門的医療機関における生体情報収集の他
の重要な問題点は、得られた生体情報の信頼性がしばし
ば充分でないことにある。即ち、例えば、心電図の記録
や血圧の測定に際しては、患者は測定を意識し、緊張し
又は興奮するので、得られたデータが異常値を示すこと
がしばしばあり、測定のやり直しを必要とすることが多
いのが実情である(データとしての信頼性の不充分)。
【0006】患者の家庭に生体徴候検出用計測機器を設
置し、得られた生体情報を公衆通信回線を介して専門的
医療機関のホストコンピュータに伝送することも知られ
ている(例えば、特開平2-54031、特開平2-279056、特
開平2-121627、米国特許4、962、550、欧州特許出願29
2、311 A1)。例えば、米国特許4、962、550に開示され
た家庭用システムは、家庭用の便所に関連して尿分析装
置を設置し、得られた尿分析データを遠隔地のコンピュ
ータに伝送するようになっている。また、国際特許出願
WO/91/05311には、血圧などの生体情報測定機能を備え
た端末機器を患者の家庭に配置し、中央ステーションか
らの指示により血圧などを家庭内で測定してデータを中
央ステーションに送り、伝送されたデータに基づいて中
央ステーションが医薬の投与を判断し患者に指示するよ
うになったヘルスケア支援システムが開示されている。
【0007】これらの家庭用システムは、測定を家庭で
行うことができるので、より頻繁に生体情報を採取で
き、最新の情報を入手できるという利点がある。しかし
ながら、これらのシステムは、使用者がキーボードその
他のマンマシン・インターフェースを通じて測定装置の
コンピュータ又は中央ステーションと対話しながら装置
を操作することにより、一連の測定プログラムを実行す
るようになっているので、操作が面倒であるだけでな
く、使用者が測定に積極的に操作に関与することが必要
である。特に、高齢者は一般にマンマシン・インターフ
ェースに不慣れなだけでなく、記憶力や視力や筋肉の応
答が充分でないので、高齢者にとってはマンマシン・イ
ンターフェースとの付き合いは極めて困難な場合が多
い。
【0008】他方、健康管理に使用される各種の家庭用
機器を作動させるためには、予め利用者の或る種の生体
情報を入力しなければならない。例えば、エルゴメータ
のような家庭用運道具を利用するには、使用者の身長、
体重、年齢、性別、体脂肪率、要求運動量、のような種
々のパラメータを入力する必要がある。また、家庭にお
いて体脂肪率を測定するためには、身長、体重、年齢、
性別、日常の運動量のようなデータを入力するのが望ま
しい。更に、データベースからなる献立作成器を使用す
るには、体重、尿分析データ、その日の運動量、その他
の生体情報の入力が必要である。この種の情報も使用者
がキーボード等のマンマシン・インターフェースを通じ
て入力しなければならないので、操作が面倒である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一観点におい
ては、本発明の目的は、個人の日常生活活動に伴い受動
的に個人の生体情報を採取することが可能で、もって、
最新の生体情報を収集することの可能な、健康管理ネッ
トワークシステムを提供することにある。
【0010】他の観点においては、本発明の目的は、個
人の日常生活活動に伴い、個人に測定を意識させること
なく、個人の知らず知らずの内に、前記生体情報を収集
し、もって、信頼性の高い生体情報を収集可能な健康管
理ネットワークシステムを提供することにある。
【0011】更に他の観点においては、本発明の目的
は、高齢者のようなマンマシン・インターフェースの操
作に困難を感ずる個人についても、マンマシン・インタ
ーフェースによる個人の積極的関与を必要とすることな
く、個人の日常生活活動に伴い受動的に生体情報を収集
可能な、“ユーザー・フレンドリー”な健康管理ネット
ワークシステムを提供することにある。
【0012】更に他の観点においては、本発明の目的
は、病院や診療所のような専門的医療施設に行かなくて
も、家庭や職場などの日常生活環境において、ヘルス・
ケア(疾患の予防、早期発見、治療の継続、等の健康管
理)を支援することの可能な健康管理ネットワークシス
テムを提供することにある。
【0013】更に他の観点においては、本発明の目的
は、斯く収集された生体情報を個人の日常の健康管理活
動において利用し、個人の健康管理・健康維持・健康増
進に貢献することの可能な健康管理ネットワークシステ
ムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
の健康管理ネットワークシステムは、家庭や職場などの
日常生活環境において、排泄や入浴や睡眠や休息や室内
運動のような個人の日常の生活活動に伴い受動的に、個
人の生体情報を得ることを可能にするものである。この
ため、住設機器等の生活用機器に関連づけて各種測定装
置が設置されるもので、測定装置は個人による生活用機
器の利用に伴い受動的に個人の生体的特徴を検出して当
該個人の生体情報を出力するようになっている。本明細
書において『機器』或いは『生活用機器』とは、個人の
日常的生活活動に使用される設備、器具、道具全般をさ
す。また『住設機器』とは、建物内に設置され、排泄や
入浴や睡眠や休息や運動や食事のような個人の日常的生
活活動に使用される機器を意味するものと定義し、建物
とは住宅だけでなくオフィスも含む。測定装置が設置さ
れる住設機器は、典型的には、便所設備、ベッド、又は
入浴設備からなる。例えば、便所には、個人の体重や尿
成分や心電図や血圧/脈拍数や体脂肪率を検出する測定
装置を設置することができる。また、ベッドには、個人
の体温を検出する測定装置を設置することができる。ま
た、入浴設備には、個人の精神的疲労度を検出するため
の心電計を設置することができる。
【0015】便所設備やベッドのような住設機器は、人
々が一日に少なくとも一回は使用するものであるから、
斯る住設機器の使用に関連して生体情報を採取すること
により、日々最新のデータを得ることができる。
【0016】本発明の一実施態様においては、本発明の
健康管理ネットワークシステムは所謂“集中型”に構成
されており、ネットワークシステム内の個々の測定装置
で得られた生体情報は、建物内に敷設された伝送媒体を
介して単一のコントローラに夫々伝送され、特定の個人
に関連づけてコントローラのメモリに蓄積され、コント
ローラによって集中管理される。コントローラのメモリ
に蓄積された生体情報は、エルゴメータや献立作成器な
どの健康管理用の他の住設機器の要求に応じてそれらに
伝送され、健康管理用住設機器は得られた生体情報に基
づいて個人の最適の健康管理を行うべく作動する。ま
た、コントローラのメモリに格納された生体情報を、情
報を提供した測定装置とは別の測定用住設機器が入手す
ることもでき、後者の測定装置は得られたデータを自己
の測定動作のために利用することができる。
【0017】本発明の他の実施態様においては、本発明
の健康管理ネットワークシステムは所謂“分散型”に構
成され、夫々の測定装置により得られた生体情報は、夫
々の測定装置のメモリに格納される。生体情報を必要と
する他の測定用住設機器又は健康管理用住設機器は、生
体情報を保有する機器のメモリに伝送媒体を介してアク
セスし、そこから必要な情報を入手して、自己の動作又
は制御に利用する。
【0018】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い更に明らかと
なろう。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照
しながら、本発明をより詳しく説明する。
【0020】最初に、図1から図46を参照して本発明
の“集中型”の健康管理ネットワークシステムについて
説明する。
【0021】図1および図2は、本発明の健康管理ネッ
トワークシステムを住宅内に構築したところを示す。図
1に示したように、健康管理ネットワークシステム10
は、同軸線又はツイストペア線からなるデータ伝送媒体
11を備え、この伝送媒体11は図2に示した住宅内に
敷設されている。伝送媒体11には、複数の住設機器に
関連づけて配置された計測および/又は制御装置がロー
カルエリアネットワークを構成するべく接続されてい
る。
【0022】図示した実施例では、住設機器は、便所設
備12、ベッド13、入浴設備14、エルゴメータ1
5、安楽椅子16、献立作成器17、モデム付き電話機
18、およびモニター19からなる。図3の第1欄から
第4欄に示したように、これらの住設機器は、日常生活
上の本来の機能の他に、生体情報を収集し、および/又
は、健康管理を行うための種々の付加的機能を付与され
ており、そのための種々の計測/制御装置がそれらの住
設機器に関連づけて設置されている。より詳しくは、水
洗便所12は、本来は排泄(用便)に使用されるが、付
加的生体情報測定機能を遂行するための尿分析装置、心
電図記録装置、血圧/脈拍数測定装置、体脂肪率測定装
置、および、体重測定装置が組み込まれている。また、
ベッド13は本来は睡眠に使用されるが、付加的生体情
報測定機能として使用者の体温を測定する体温測定装置
が組み込まれている。入浴設備14は本来は入浴に使用
されるが、付加的機能として、入浴中の個人の心電図の
R−R間隔を測定し、精神的ストレスの度合いを検出す
る装置が組み込まれている。入浴設備14は、更に、付
加的健康管理機能として、後述の如く入浴者をマッサー
ジすると共に、浴槽内の湯温を制御する装置が組み込ま
れている。エルゴメータ15は、負荷装置を備え自転車
をシミュレートした室内運道具であり、本来は健康管理
のための室内運動に使用されるが、付加的生体情報測定
機能として、血圧/脈拍数、運動量、および、体重を測
定することができ、更に、付加的健康管理機能として、
生体情報に基づいて運動の負荷を制御することができ
る。安楽椅子16は、付加的生体情報測定機能として、
心電図記録装置、血圧/脈拍数測定装置、および、体重
測定装置が組み込まれており、付加的健康管理機能とし
て、振動によるマッサージ機能を有する。献立作成器1
7は、データベースを備え献立作成プログラムをロード
した汎用コンピュータからなり、生体情報に基づいて家
人の健康管理や治療継続に適した献立を提案する。モデ
ム付き電話機18は、ネットワーク10で得られた生体
情報を公衆通信回線を通じて医療機関や中央監視センタ
ーのホストコンピュータに伝送するために使用される。
モニター19は、例えばパーソナルコンピュータと表示
装置からなり、生体情報を表示し、家人による健康状態
の監視と疾患の早期発見に使用される。
【0023】伝送媒体11には、更に、メモリを備えた
コントローラ20が接続してある。図1に示した“集中
型”ネットワークにおいては、コントローラ20は、ネ
ットワークの住設機器の各種計測装置で得られた生体情
報を集中管理するもので、図3の第6欄に示したよう
に、健康管理機能を備えた住設機器(例えば、風呂1
4、エルゴメータ15、安楽椅子16、献立作成器1
7、モニター19)にそれらの作動に必要な生体情報を
供給すると共に、例えば、体脂肪率の演算に必要な生体
情報を水洗便所12の体脂肪率計測装置に提供する。
【0024】図2は本発明の健康管理ネットワークシス
テムが設置された住宅の一部を模式的に示したもので、
住宅内には、水洗便所設備12および入浴設備14が設
置されている。浴室への入口には入浴者の体重を検出す
るための体重計21が配置してあり、ヘルス・ルーム内
にはエルゴメータ15が設置してある。安息室では男性
が安楽椅子16でくつろぎながら、モニター19により
家族の健康状態をチェックしている。
【0025】図4はネットワークシステム10のブロッ
ク図で、夫々の住設機器12〜19に関連づけられた計
測/制御装置は同軸線11を介してコントローラ20と
生体情報をやり取りするようになっている。より詳しく
は、同軸線11には、通信インターフェースユニット2
2〜30と従来型のTコネクタ(図示せず)を介して、
便所12に関連づけられた計測・制御装置31、ベッド
13に関連づけられた計測装置32、入浴設備14に関
連づけられた計測・制御装置33、エルゴメータ15に
関連づけられた計測・制御装置34、コントローラ2
0、安楽椅子16に関連づけられた計測・制御装置3
5、献立作成器17、モデム付き電話機18、および、
モニター19が夫々接続されている。周知のように、同
軸線11の両端にはターミネータ36および37が接続
してある。
【0026】便所設備12用の計測・制御装置31はマ
イクロコンピュータ38を備え、後者には尿分析、心電
図記録、血圧/脈拍数測定、体脂肪率測定、体重測定を
行うための一連の計測・制御器39と入力装置40と液
晶表示装置(LCD)41が接続されている。ベッド1
3用の計測装置32は、マイクロコンピュータ42と体
温測定用の計測器43とLCD44からなる。入浴設備
14用の計測・制御装置33はマイクロコンピュータ4
5を有し、後者には一連の計測・制御器46とLCD4
7が接続されている。エルゴメータ15用の計測・制御
装置34はマイクロコンピュータ48を備え、後者には
血圧/脈拍数測定、体重測定、負荷制御を行うための一
連の計測・制御器49とLCD50が接続されている。
コントローラ20は、マイクロコンピュータ51とキー
ボード52と表示装置(CRT)53とハードディスク
装置のような補助メモリ54からなる。安楽椅子16用
の計測・制御装置35はマイクロコンピュータ55を有
し、後者には心電図記録、血圧/脈拍数測定、体重測定
を行うための一連の計測・制御器56とLCD57が接
続されている。献立作成器17は汎用のパーソナルコン
ピュータ58からなり、キーボード59、ハードディス
ク装置に蓄積されたデータベース60、CRT61が接
続されている。モデム付き電話機18は、マイクロコン
ピュータ62、ICカード読み書き装置63、入力装置
64、LCD65、およびモデム66を有する。電話機
18のモデム66は、公衆通信回線を通じて、病院、診
療所、中央監視センター、又はライフケア・センターの
ホストコンピュータ67のモデム68に接続することが
できる。モニター19は汎用パーソナルコンピュータ6
9とキーボード70とCRT71で構成することができ
る。
【0027】図5に示したように、マイクロコンピュー
タ38は、中央演算処理装置(CPU)72、ランダム
アクセスメモリ(RAM)73、プログラムなどを格納
するためのリードオンリーメモリ(ROM)74、およ
び入出力インターフェース75、76からなる。マイク
ロコンピュータ38としては、好ましくは、三菱電機の
8ビット・シングルチップ・マイクロコンピュータM374
50を使用することができる。他のマイクロコンピュータ
42、45、48、51、55、62もマイクロコンピュータ38と
同様に前記M37450で構成することができる。
【0028】より詳しくは後述するように、このネット
ワークシステム10のある種の住設機器の測定装置は、
個人が住設機器を使用すると受動的に(つまり、個人が
積極的に指令しなくても自動的に)、当該個人の少なく
とも1つの身体的特徴(図3の第5欄のパラメータ参
照)を検出して個人認識用データを発生すると共に、当
該個人の少なくとも1つの生理学的特徴(図3の第3欄
参照)を検出して、当該個人の健康状態を表す生体デー
タを発生し、これらのデータを同軸線11に伝送せしめ
るようになっており、コントローラ20は個人認識用デ
ータに基づいて個人を認識し、当該個人に関連づけて生
体情報をメモリ54に格納するようになっている。
【0029】例えば、小便のために便所設備12を使用
すると、水洗便所12の計測・制御装置31は受動的に
使用者の体重を検出し、体重値をインターフェースユニ
ット22を介して同軸線11に伝送する。コントローラ
20は同軸線11からインターフェースユニット26を
介して体重値を受信する。コントローラ20のメモリ5
4にはキーボード52により家族の全員の体重値を予め
入力しておくことができ、コントローラ20は水洗便所
12の計測・制御装置31から使用者の体重値を受信す
ると、メモリ54から家族の体重値を呼び出し、水洗便
所12の計測・制御装置31から送られた体重値と比較
することにより使用者を認識し、使用者の個人認識番号
(ID番号)を便所12へ送信する。その後放尿が検知
された場合には、尿検査が自動的に行われ、尿分析デー
タがコントローラ20へ送られ、メモリ54に格納され
る。また、後述するように、使用者が便座に腰掛けて小
便をした場合には、更に、心電図の記録と体脂肪率の測
定とが自動的に行われ、それらのデータもコントローラ
20に送られ、使用者に関連づけてメモリ54に格納さ
れる。
【0030】また、ベッド13が使用されると、ベッド
13の計測装置32は受動的に使用者の身長と体温を検
出し、データをインターフェースユニット23を介して
同軸線11に伝送する。コントローラ20のメモリ54
には予め家族の全員の身長データが格納してあり、コン
トローラ20は伝送された身長データに基づいて同様に
個人を認識し、体温データを同様に当該使用者に関連づ
けてメモリ54に格納する。さらに、入浴設備14が使
用されると、入浴設備14の計測・制御装置33は受動
的に使用者の人体体積と心電図のR−R間隔(後述)を
測定し、データをインターフェースユニット24を介し
て同軸線11に伝送する。コントローラ20のメモリ5
4には予め家族の全員の体積データが格納してあり、コ
ントローラ20は伝送された体積データに基づいて同様
に個人を認識し、心電図R−R間隔データを同様に当該
使用者に関連づけてメモリ54に格納する。安楽椅子1
6の個人認識パラメータは体重であり、安楽椅子16の
計測・制御装置35は受動的に使用者の体重と心電図を
検出し、データをインターフェースユニット27を介し
て同軸線11に伝送する。
【0031】また、ネットワークシステム10のある種
の住設機器の測定装置は、使用者が積極的に関与するこ
とにより初めて生体情報の収集を開始するが、個人認識
用データは上記と同様に受動的に検出される。例えば、
水洗便所12とエルゴメータ15と安楽椅子16におい
ては、使用者が測定用のカフを装着することにより血圧
と脈拍数が測定され、個人認識パラメータと共に測定デ
ータはコントローラ20に送られる。
【0032】また、より詳しくは後述するように、ある
種の住設機器の制御装置は、使用者に関する生体情報を
コントローラ20から入手することにより住設機器を制
御し或いは作動させるようになっている。例えば、献立
作成器17は、尿分析データと、エルゴメータ15によ
る運動量のデータと、体脂肪率のデータと、体重値とを
コントローラ20から受け取ることにより、献立を提案
する。コントローラ20から住設機器に伝送される生体
情報は図3の第6欄に示してある。
【0033】上記のデータ送受信を実行するため、通信
インターフェースユニット22〜30は、対応するマイ
クロコンピュータ38、42、45、48、51、55、62およびパ
ーソナルコンピュータ58、69と同軸線11との間
で、所定のプログラム(主として図6から図8を参照し
て後述する)および通信プロトコルに従い、データ通信
を行うものである。インターフェースユニット22〜3
0は互いに同一のハードウェアおよびソフトウェア構成
を有することができるので、インターフェースユニット
22のみについて説明するに、インターフェースユニッ
ト22は、図5に示したように、マイクロコンピュータ
77とトランシーバ78と比較器79とで構成されてい
る。インターフェースユニットのマイクロコンピュータ
77は、計測/制御装置のマイクロコンピュータ38と
同様に、前述の8ビット・シングルチップ・マイクロコ
ンピュータM37450で構成することができる。このマイク
ロコンピュータM37450は、EIA(米電子工業会)のイ
ンターフェース規格RS−232Cに基づく非同期式入
出力装置(UART)を備えており、同軸線11に対し
て非同期方式でデータ通信を行うのに適している。複数
のインターフェースユニット22〜30から同時に同軸
線11に信号が伝送されることによる衝突を回避するた
め、インターフェースユニット22は、同軸線11がビ
ジーでないときにのみデータを伝送するようになってい
る。このため、同軸線11のライン電圧は比較器79の
マイナス入力端子に印加されると共に、プラス入力端子
には基準電圧が印加されており、比較器79の出力はM3
7450マイクロコンピュータ77の端子P00に印加され
る。図6を参照して後述するように、インターフェース
ユニット22は同軸線11がビジーでないときにのみ同
軸線に対するデータの伝送を許可されるようにプログラ
ムされている。M37450の入力端子RXDにはトランシー
バ78のレシーバ80が接続され、出力端子TXDには
ドライバ81が接続されている。レシーバ80は同軸線
11の±13Vの電圧信号をM37450が処理可能な0〜5
Vの電圧信号にレベルシフトして端子RXDに入力し、
反対に、ドライバ81はM37450の端子TXDからの0〜
5Vの出力電圧を±13Vの電圧にレベルシフトして同
軸線11に伝送するためのものである。好ましくは、レ
シーバ80には日立製作所のラインレシーバHD75189を
使用し、ドライバ81にはラインドライバHD75188を使
用する。
【0034】通信インターフェースユニット22〜30
はいづれも、基本的に、図6のフローチャートに示した
ように動作するべくプログラムされている。即ち、夫々
のインターフェースユニット22〜30は対応する住設
機器のマイクロコンピュータから送信開始コマンドが出
されたかどうかを周期的にチェックしている(ステップ
S101)。図21、図26、図33を参照して後述す
るように、送信開始コマンドは、例えば、個人認識用デ
ータ(体重、身長、又は体積)が検出された時に、生体
情報測定機能を備えた住設機器のマイクロコンピュータ
38、42、45、48、55から対応するインターフ
ェースユニットに出力される。マイクロコンピュータ3
8、42、45、48、又は、55からの送信開始コマ
ンドを認識すると、対応するインターフェースユニット
はタイマーを設定し(S102)、設定時間が経過する
と(S103)、比較器(例えば、図5の比較器79)
からの入力により同軸線11がビジーであるか否かを判
定する(S104)。ラインがビジーであれば、再びタ
イマーを設定する(S102)。このようにラインがビ
ジーであるかどうかを判定するのは、複数のインターフ
ェースユニットが同時に送信を開始することにより信号
が衝突するのを回避するためである。夫々のインターフ
ェースユニット毎にタイマー設定時間を変えることによ
り優先順位を付けることが可能であり、その場合には設
定時間の短いインターフェースユニットは設定時間の長
いインターフェースユニットよりも頻繁にS104の判
定を行うので、ラインが空いたときにはタイマー設定時
間の短いインターフェースユニットにはいち早く送信の
チャンスが与えられる。ラインがビジーでなくなると、
送信開始コマンドを受けたインターフェースユニットは
ドライバ(例えば、図5のドライバ81)を介してデー
タを同軸線11に送信する(S105)。以上の送信ル
ーチンS101〜S105は、例えば、個人認識用デー
タが検出された時に行われるもので、マイクロコンピュ
ータ38、42、45、48、又は、55に対応するイ
ンターフェースユニント22、23、24、25、又は
27によって行われる。
【0035】すべてのインターフェースユニット22〜
30は、レシーバ(例えば、図5のレシーバ80)を介
して同軸線に接続されているので、S101〜S105
に従いいづれか1つのインターフェースユニットから同
軸線11に伝送された信号は、コントローラ20のイン
ターフェースユニット26を含む他のすべてのインター
フェースユニットにより受信される。また、送信(S1
05)を行ったインターフェースユニット自身も、送信
が終わると受信態勢となる。すべてのインターフェース
ユニットは、周期的に送信開始コマンドをチェックする
と共に(S101)、ラインがビジーかどうかをチェッ
クしている(S106)。夫々のインターフェースユニ
ットは他のいづれかのインターフェースユニットからの
データ伝送によりラインがビジーとなると、ラインを読
み(S107)、夫々のバッファメモリにデータを取り
込む(S108)。データ転送が終了すると(S10
9)、夫々のインターフェースユニットは受信したデー
タを対応するマイクロコンピュータ又はパーソナルコン
ピュータのメモリに格納する必要があるか否かを判断し
(S110)、必要なければバッファメモリをクリアー
し(S112)、必要があれば対応するコンピュータへ
転送し(S111)、メモリ(例えば、図5のRAM7
3)に格納させる。
【0036】コントローラ20は、住設機器の計測装置
により測定された生体情報を集中管理すると共に、住設
機器の計測装置又は制御装置が必要とする生体情報を供
給するため、図7のフローチャートに示すように作動す
るべくプログラムされている。図7を参照するに、コン
トローラ20は、先ず、メモリ54に格納されたデータ
を同軸線11に送信すべきかどうかを判定する(ステッ
プS121)。この判定は、ネットワークの住設機器か
らデータ送信要求があったかどうかを判別するためのも
ので、住設機器のインターフェースユニット22〜2
5、27〜30から同軸線11に伝送された信号の送信
コマンドに基づいて行うことができる。図8は、同軸線
11に転送されるシリアルデータ転送フォーマットの一
例を示すもので、1ビットの送信コマンドが設けてあ
り、例えば、送信コマンドが“1”の場合はいづれかの
住設機器からデータ送信要求があったと判定し、“0”
の場合は送信要求がないと判定することができる。デー
タ送信要求があった場合には、伝送された信号の機器I
D番号(図8)に基づいて機器を認識し(S122)、
次に個人を識別する(S123)。住設機器のインター
フェースユニットから伝送されたデータに個人認識パラ
メータ(体重、身長、又は体積)のみが含まれている
が、個人ID番号が含まれていない場合には、個人認識
は、コントローラ20のメモリ54から家族全員の個人
認識パラメータを呼び出し、住設機器から送られた個人
認識パラメータと比較することにより行われる。伝送さ
れたデータに既に個人ID番号が含まれている場合に
は、個人ID番号に基づいて個人が認識される。次に、
その機器に対してコントローラ20が送信するべきデー
タ種別を図3の第6欄のテーブルに基づいて決定し(S
124)、必要なデータを同軸線11に伝送する(S1
25)。コントローラ20からの伝送は、同様に、図8
のフォーマットに従うが、送信コマンドは“0”とす
る。ステップS121の判定において、機器からの送信
要求がない場合には、コントローラ20は、単に、機器
から同軸線11に伝送されたデータをメモリ54に格納
する(S126)。
【0037】次に、図9から図22を参照して、水洗便
所設備12について説明する。前述したように、水洗便
所設備12には、尿分析機能、心電図記録機能、血圧/
脈拍数測定機能、体脂肪率測定機能、および、体重測定
機能が組み込まれている。
【0038】図9から図11に示したように、水洗便所
12は便器82、便座83、便蓋84を備え、リヤボッ
クス85内には便器洗浄用の水槽86が設けてある。左
アームレスト兼用制御ボックス87には計測・制御装置
31の入力装置40とLCD41が設けてあると共に、
ボックス87内にはウォシュレットTM制御装置と温水タ
ンク(図示せず)が配置してある。右アームレスト兼用
制御ボックス88内にはマイクロコンピュータ38と音
センサ89(図19)が配置してある。音センサ89は
放尿を検出するためのもので、電磁ピックアップで構成
することができ、その出力は図19に示したようにマイ
クロコンピュータ38のA/D変換器に入力される。
【0039】便器82の前方には第1の体重計90が配
置してある。使用者が立って小便をした場合には、その
者の体重は体重計90によって計測される。また、図1
1に示したように、便座83には4つの圧力センサ91
が設置してあり、第2の体重計を構成している。便座8
3に着座した使用者の体重の大部分は第2の体重計91
によって検出され、体重の残部は第1体重計90によっ
て検出される。これらの出力もマイクロコンピュータ3
8のA/D変換器に入力され、体重の検出に利用され
る。体重の検出は、水洗便所12が使用される時には何
時でも、使用者が積極的に指令することなく、自動的に
行われる。
【0040】図10に示したように、便座83には体脂
肪率測定計のセンサ部92が埋め込んである。この体脂
肪率測定計は米国特許4、633、087 Rosenthal et alの
原理に基づくもので、センサ部92は図19に示したよ
うに近赤外線発光素子(IRED)93と受光素子94
(図19)を備え、受光素子94の出力は分析用マイク
ロコンピュータ95に入力される。体脂肪率の測定も、
使用者が便座に腰掛けると自動的に行われるもので、I
RED93は近赤外線で使用者の大腿部を照射し、反射
光の強さは受光素子94により検知される。
【0041】水洗便所12はまた心電図記録機能と血圧
/脈拍数測定機能を有する。心電図記録は第2誘導法に
よるもので、このため、図10に示したように、右アー
ムレスト88には第1電極96が設けてあって、便座に
腰掛けた使用者が右手を電極96に接触させるようにな
っていると共に、便座83には、第2電極97および第
3電極98が設けてあって、便座に腰掛けた使用者の左
右の脚の大腿部がそれらの電極97、98に接触するよ
うになっている。これらの電極96〜98の出力は、図
19に示したように、分析用マイクロコンピュータ99
に入力される。第2電極97と第3電極98は使用者が
便座に腰掛けると必然的に左右の脚の大腿部に接触する
が、心電図の記録のためには、使用者がその右手を右ア
ームレスト88に載せ、第1電極96に接触させること
が必要であり、使用者の積極的な関与を必要とする。血
圧と脈拍数の測定は、従来型の容積振動法による指血圧
計によって行われるもので、血圧計の測定用カフ100
は右アームレスト88に取り付けてあり、血圧計の制御
部は右アームレスト兼用制御ボックス88内に収容して
ある。周知のように、血圧と脈拍数の計測は、使用者が
右手人差し指をカフ100に差し込むことにより行われ
る。斯る指血圧計は種々のメーカーから市販されてお
り、本発明の目的のためには、例えばオムロン株式会社
から市販されている指血圧計HEM801を好適に使用
することができる。図19に示したように、カフ100
内のセンサの出力は分析用マイクロコンピュータ99に
送られる。血圧と脈拍数の測定も、また、使用者が指を
カフ100に差し込む必要があり、使用者の積極的な関
与を必要とする。
【0042】水洗便所12は、更に、尿分析装置を備え
ている。この尿分析装置は、基本的には、本出願人の特
願平2−233742号に開示された装置と同一のもの
で、前記出願の開示は本明細書に援用する。図9から図
19を参照して以下に簡単に説明するに、水洗便所12
のリヤボックス85内には尿分析装置101が収容して
ある。図12から良く分かるように、便器82には、小
さな尿溜まり102が形成してあり、使用者が放尿する
と尿の一部がこの尿溜まり102に採取されるようにな
っている。尿分析には図15に示したような試験紙10
3を使用することができる。試験紙103はプラスチッ
ク製の台紙からなり、台紙には異なる試薬を含浸させた
例えば4つのパッチ104が付着させてある。試薬は、
例えば、ブドウ糖、蛋白質、ウロビリノーゲン、潜血を
呈色反応により検出できるように選択される。
【0043】概略的に述べれば、この尿分析装置101
は、音センサ89により放尿を検出すると、試験紙10
3を自動的に尿溜まり102内の尿に接触させることに
より試薬を発色させ、発色した試薬の色を分析ヘッド1
05(図14および図16〜18)で検出し、分析後の
試験紙を自動的にごみ箱106(図9および図13)に
廃棄するようになっている。
【0044】より詳しくは、図12から良く分かるよう
に、尿分析装置101は試験紙103を載置するための
可動テーブル107を有する。このテーブル107は、
電動モータ108とピニオン/ラック・スライド機構1
09により、図14に2点鎖線で示した測定位置と、実
線で示した基準位置と、1点鎖線で示した待機位置との
間で移動するようになっている。テーブル107への試
験紙103の供給はリヤボックス85(図9)に設けた
自動給紙装置110により行われるもので、図14に示
したように、ケース111は複数枚の試験紙103を収
容するようになっており、ステッピング・モータ112
によりピックアップローラ113を回転させることによ
り、試験紙が1枚づつ搬送路114を経てテーブル10
7に供給されるようになっている。テーブル107には
1対の位置決めピン115が設けてあり、供給された試
験紙103を図12に示したように位置決めするように
なっている。
【0045】図12〜図14から良く分かるように、試
験紙103の取り扱いは搬送機構116により行われ
る。即ち、便器82には搬送機構の基台117が据え付
けてあり、この基台117に旋回キャリッジ118が旋
回可能に装着してある。図13から良く分かるように、
キャリッジ118は垂直軸線119を中心として約90
度旋回可能であり、モータ120とギヤ列121(図1
2)により旋回せられる。キャリッジ118には、モー
タ122とベルト/プリー機構123により昇降せられ
るスライドアーム124が装着してあり、アーム124
にはソレノイド125とワイヤー126により開閉され
るクランプ127が装着してある。
【0046】自動給紙装置110により試験紙103が
テーブル107にセットされると、クランプ127が試
験紙を掴み、テーブル107が後退した後、アーム12
4が降下して、試験紙を尿溜まり102の尿に浸す。ア
ーム124を上昇させ、テーブル107を前進させた
後、クランプ127を釈放すると、試験紙は再びテーブ
ル107上にセットされる。次に、図16に示したよう
に、テーブル107を更に前進させ、図17に示したよ
うに分析ヘッド105に密着させて暗箱128を形成
し、この中で尿分析が行われる。即ち、分析ヘッド10
5に設けた一連の発光素子129から試験紙の夫々の試
薬パッチ104に光りを照射し、反射光量を受光素子1
30により検出することにより、試薬の呈色反応の強度
が検出される。受光素子130の出力は尿分析のため分
析用マイクロコンピュータ95に入力される。
【0047】次に、便所設備12のマイクロコンピュー
タ38の動作を示す図20から図22のフローチャート
を参照して、水洗便所12に関連する測定装置による生
体情報の収集と得られたデータの伝送について説明す
る。
【0048】図20のフローチャートを参照するに、水
洗便所12の使用に伴い体重計90および/又は体重セ
ンサ91からの信号により体重が検知されると(S13
1)、マイクロコンピュータ38は体重の測定と情報の
受信を行う(S132)。
【0049】体重測定と情報受信は、図21のフローチ
ャートにサブルーチンとして示してあり、マイクロコン
ピュータ38は、センサ90および/又は91からのア
ナログ信号を入力して(S151)、A/D変換し(S
152)、平均値を計算した後(S153)、一旦メモ
リ73に格納する(S154)。次に、マイクロコンピ
ュータ38はインターフェースユニット22に送信開始
コマンドを送り(S155)、インターフェースユニッ
ト22に送受信を実行させる(S156)。
【0050】この送受信ルーチンS156は、同軸線1
1を介してマイクロコンピュータ38のインターフェー
スユニット22とコントローラ20のインターフェース
ユニット26との間で行われる一連の通信であり、次の
ように行われる。即ち、図6を参照して前述したよう
に、マイクロコンピュータ38から送信開始コマンドを
受け取ると、インターフェースユニット22は、送信要
求コマンドと機器ID番号(図8参照)とデータ種別
(体重)を付してメモリ73内の体重値を同軸線11に
送信する(S101〜105)。この時のデータ伝送フ
ォーマットには個人ID番号は含まれていなくともよ
い。
【0051】この伝送に応答し、コントローラ20のイ
ンターフェースユニット26は受信ルーチンを実行し
(図6のS106〜S111)、データをコントローラ
20のRAMに格納させる。次に、コントローラ20
は、図7のフローチャートに関連して前述したように、
機器と個人を認識し(S122〜S123)、図3のテ
ーブルを参照する(S124)。図3の第6欄に示した
ように、コントローラ20が水洗便所12に送信すべき
データは個人の身長データと性別データであるので、コ
ントローラ20は機器ID番号および個人ID番号と共
にそれらのデータを同軸線11に送信する(S12
5)。このため、コントローラ20のインターフェース
ユニット26は図6のフローチャートの送信ルーチン
(S101〜105)を実行する。
【0052】コントローラ20のインターフェースユニ
ット26による送信中は、マイクロコンピュータ38の
インターフェースユニット22は図6の受信ルーチン
(S106〜S111)を実行し、コントローラ20か
ら受信した情報(個人ID番号と、その個人の身長と性
別)をマイクロコンピュータ38のRAMに格納させる
(S157)。
【0053】再び図20のフローチャートを参照する
に、以上のようにしてコントローラ20から必要な情報
を入手したならば、水洗便所設備12のマイクロコンピ
ュータ38は、体重検知から1分以内に音センサ89が
音を検知したかどうかを判定する(S133)。音が検
知された場合には、音が終了するまで待ち(S13
4)、音の検知が最初のものである場合には(S13
5)、放尿があったと判定し、尿検査を実施する(S1
36)。音の検知が最初のものであるかどうかを判定す
るのは、放尿音を水洗便所の洗浄音から区別するためで
ある。体重検知から1分以内に音が検知されない場合に
は、放尿以外の目的で水洗便所12が使用されたと判断
し、尿検査は実施しない。
【0054】尿検査(S136)のやり方を図22のフ
ローチャートを参照して説明するに、放尿の終了が検出
されると(図20のS135)、マイクロコンピュータ
38は試験紙供給用のステッピングモータ112を所定
角度回転させ、試験紙103をテーブル107に供給す
る(S161)。次に、テーブルモータ108を駆動し
てテーブル107を図14に2点鎖線で示した測定位置
まで前進させ(S162)、予備測定を行う(S16
3)。予備測定は、呈色反応前の試験紙の試薬の色を計
測するためである。得られたデータは分析用コンピュー
タ95のメモリに格納され、尿分析に利用される。次
に、図14に実線で示した基準位置までテーブル107
を後退させ(S164)、アーム昇降用のモータ122
を駆動してアーム124を下げ(S165)、ソレノイ
ド125を励磁することによりクランプ127に試験紙
を掴ませる(S166)。次に、アーム124を引き上
げて(S167)、図14に1点鎖線で示した待機位置
までテーブルを後退させた後(S168)、アームを下
降させることにより(S169)、試験紙103を便器
の尿溜まり102内の尿に浸す(S170)。次いでア
ームを引き上げ(S171)、基準位置までテーブルを
前進させた後(S172)、クランプ127を釈放する
と(S173)、尿に接触せられた試験紙はテーブル1
07上に載置される。再びテーブルを測定位置まで前進
させて分析ヘッド105に当接させ(S174)、所定
の呈色反応時間後にセンサ129、130により試薬の
発色を測定し、尿分析を行わせる(S175)。分析用
コンピュータ95にデータを出力させた後(S17
6)、テーブルを後退させて(S177)、アームを下
げ(S178)、試験紙をクランプさせた後(S17
9)、アームを引き上げ(S180)、テーブルを待機
位置まで退却させる(S181)。この状態で、キャリ
ッジモータ120を駆動してキャリッジ118を図9に
示した位置まで旋回させ(S182)、クランプ127
を釈放することにより分析済みの試験紙をごみ箱106
に廃棄する(S183)。最後に、キャリッジを初期位
置に旋回させ(S184)、テーブル107を基準位置
まで前進させて次の尿分析に備える(S185)。
【0055】再び図20を参照するに、以上のようにし
て尿分析(S136)が終わると、圧力センサ91から
の信号により使用者が便座に着座しているかどうか判定
し(S137)、着座の場合には体脂肪センサ92によ
り体脂肪を測定し、分析用コンピュータ95に体脂肪率
を演算させる(S138)。体脂肪率の演算にはコント
ローラ20から入手した身長および性別データを使用す
るのが好ましく、例えば、『近赤外分光法による体脂肪
測定』(体力科学第39巻第3号別刷、1990年6月、155
〜163、沢井等)に記載された推定式によることができ
る。
【0056】体脂肪率測定(S138)が終わると、着
座検知から1分以内に血圧計のカフ100に指が挿入さ
れたかどうかを判定する(S139)。指が検知された
場合には、血圧と脈拍数を測定する(S140)。ま
た、血圧測定中は、使用者の右手はアームレスト88の
第1電極96に接触しているので、第2電極97および
第3電極98からの出力と併せて第2誘導法により心電
図を記録する。
【0057】血圧/脈拍数の測定と心電図の記録が終
り、データが得られた場合には(S141)、データを
LCD41に表示させた後(S142)、マイクロコン
ピュータ38はインターフェースユニット22をして同
軸線11にデータを伝送させる(S143)。コントロ
ーラ20のインターフェースユニット26はマイクロコ
ンピュータ38からのデータを受信し、メモリ54に格
納する。
【0058】このようにして、水洗便所12の使用に伴
い、受動的に、個人の尿分析データ、体重データ、およ
び体脂肪率データが得られ、コントローラ20のメモリ
に蓄積される。また、使用者が積極的に指をカフ100
に差し込んだ場合には、更に、心電図と血圧/脈拍数デ
ータが得られ、それらもメモリに蓄積される。
【0059】次に、図23から図27を参照してベッド
13について説明する。図示した実施例では、ベッド1
3は、ベッド上の体温分布を検出することにより個人認
識パラメータとしての身長を検出すると共に、生体情報
としての個人の基礎体温を測定するように設計されてい
る。図23に示したように、ベッド13のマットレス1
40の内部には、サーミスタのマトリックスが配置して
ある。例えば、サーミスタのマトリックスは20本のラ
イン141からなる。個人認識パラメータとしての身長
を正確に検出するためには、マトリックスのライン14
1の間隔は、ベッド13の中央部において粗に、ベッド
の周辺部において密に配置するのが好ましい。夫々のラ
イン141は同一に構成することができるので、1つの
ラインのみについて説明するに、図24に示したように
夫々のラインには8つのサーミスタ142が配置してあ
る。夫々のサーミスタ142の一方の端子には抵抗14
3を介して基準電圧が印加され、他方の端子は接地され
ている。サーミスタ142と抵抗143との接合部の電
位はマルチプレクサ144を介してマイクロコンピュー
タ42に入力される。マイクロコンピュータ42は4ビ
ットのアドレスバス145を介してマルチプレクサ14
4をスイッチングし、接合部の電位を順次に入力する。
サーミスタ142の抵抗は温度に応じて変化し、従っ
て、サーミスタ142と抵抗143との接合部の電位は
体温に応じて変化するので、接合部の電位を検出するこ
とにより、夫々のサーミスタの温度が検出される。好ま
しくは、マットレス140内にはサーミスタ142と配
線のみを配置し、抵抗143とマルチプレクサ144と
マイクロコンピュータ42とインターフェースユニット
23はベッドサイドの制御ボックス146内に配置す
る。
【0060】図25から図27のフローチャートを参照
してマイクロコンピュータ42の動作を説明することに
より、ベッド13による身長と体温の検出およびデータ
の伝送を説明するに、図25に示したように、マイクロ
コンピュータ42は身長を測定してデータをコントロー
ラ20に伝送した後(S191)、体温を測定し(S1
92)、体温データをコントローラ20に伝送する(S
193)。身長測定ルーチンおよび体温測定ルーチン
は、夫々、図26および図27にサブルーチンとして示
してある。
【0061】図26を参照するに、マイクロコンピュー
タ42は周期的にすべてのサーミスタ142をチェック
することによりサーミスタマトリックスの最低温度を検
出すると共に(S201)、マトリックスのいづれかの
点の温度が最低温度より上昇したか否かをチェックする
(S202)。いづれかの点の温度が上昇すると、ベッ
ド13が使用されていると判断し、温度上昇を生じたラ
インを検出すると共に(S203)、温度上昇を生じた
ラインの最大間隔を測定し(S204)、身長を演算す
る(S205)。ベッドのサーミスタマトリックスの各
点はベッドに横たわる個人の体温により加熱され、温度
上昇を生じたラインの最大間隔は個人の身長に比例する
ので、最大間隔を測定することにより使用者の身長を推
定することができる。前述したように、マトリックスの
ライン141の間隔をベッドの周辺部において密に設定
することにより、例えば2cm単位で身長を検出するこ
とがてきる。マイクロコンピュータ42は得られた身長
データを一旦メモリに格納し(S206)、インターフ
ェースユニット23に送信開始コマンドを送ると共に
(S207)、インターフェースユニット23に図6に
示した送受信ルーチン(S101〜105)を実行させ
(S208)、身長データを同軸線11に伝送する。図
3の第6欄から分かるように、ベッド13はコントロー
ラ20からデータの転送を受ける必要はないので、コン
トローラ20は機器ID番号及び個人ID番号のみを同
軸線11に送信する。その後、ベッドのインターフェー
スユニット23を経由して送られて来る情報をメモリに
格納する(S209)。
【0062】図27を参照するに、体温測定ルーチンで
は、マイクロコンピュータ42はサーミスタマトリック
スの最高温度を測定し(S211)、データをRAMに
格納し(S212)、10分経過するのを待つ(S21
3)。10分経過後、再び最高温度を測定し(S21
4)、10分前の最高温度と比較し(S215)、10
分間の前後で温度降下があったかどうかを判定する(S
216)。温度降下がなければ、体温データを更新する
(S218)。10分間に温度降下があれば、使用者が
ベッド13から起き出したと判断し、10分前の温度を
基礎体温データとして確定する(S217)。このデー
タはコントローラ20に伝送され(S193)、コント
ローラ20のメモリに記録される。このようにして、ベ
ッド13の使用に伴い、受動的にベッド使用者の基礎体
温が測定され、体温データがコントローラ20に収集さ
れる。
【0063】次に、図28から図36を参照して入浴設
備(風呂)14およびその関連設備について説明する。
この入浴設備は心電図のR−R間隔を測定することによ
り入浴者の精神的ストレスの度合いを生体情報として受
動的に検出するようになっていると共に、入浴者の健康
管理を目的として入浴者にマッサージを与え、かつ、湯
温を調節するようになっている。
【0064】図28を参照するに、風呂14は噴流発生
装置を備えた浴槽150を有する。斯る噴流発生装置は
周知のもので、本出願人から“ブローバスTM”の商品名
で市販されており、噴流により入浴者にマッサージ効果
を与えることを目的としている。浴槽150内の湯は循
環パイプ151を介してポンプユニット152に送られ
て加圧され、そこから圧送パイプ153を介して例えば
4つのノズルユニット154に送られ、ノズルユニット
154内で空気と混合された上で、気泡入りの噴流とし
て再び浴槽内に吹き込まれるようになっている。ノズル
ユニット154は電磁弁からなり、空気取入口155か
ら空気パイプ156を介して取入れられ噴流に混合され
る空気の量を制御するようになっている。図29に示し
たように、ノズルユニット154の電磁弁のソレノイド
157およびポンプユニット152のモータ158はマ
イクロコンピュータ45により制御される。マイクロコ
ンピュータ45は浴室の壁に取付けた制御ボックス15
9内に配置される。制御ボックス159にはマニュアル
入力装置160が設けてあり、マニュアルにより浴室条
件を設定できるようになっている。浴槽内の湯は、ま
た、1対の循環パイプ161を介して従来型のガスバー
ナ式給湯機162に送られる。図29に示したように、
給湯機162にはガスバーナのガス量を制御する制御部
163と燃焼用空気量を制御する空気量制御部164が
設けてあり、浴槽に循環される湯温をマイクロコンピュ
ータ45の制御により調節するようになっている。浴室
の湿度は従来型のミスト発生装置により調節されるよう
になっており、このため、浴室の壁にはミスト噴射ノズ
ル165が設置してあり、ポンプユニット166からパ
イプ167及びヒータ167Aを介して圧送された湯を
噴射するようになっている。ポンプユニット166のモ
ータ168はマイクロコンピュータ45により制御され
る。
【0065】給湯機162にはポテンショメータ型の水
位センサ170が設けてあり、後述するように、入浴者
の人体の体積を検出するようになっている。さらに、循
環パイプ161には圧力センサ171が設置してあり、
浴槽内に入浴者が居るかどうかを水圧の変化により検出
するようになっている。また、浴室の壁には光電センサ
172が設けてあり、浴室内の人を検知できるようにな
っている。これらのセンサ170〜172に出力は、マ
イクロコンピュータ45に送られる。浴槽150には、
更に、心電図記録用の4つの電極173が設けてあり、
その出力はマイクロコンピュータ45に入力される。
【0066】図30から図36のフローチャートを参照
して風呂14とそれに関連する計測・制御装置の作動を
説明する。先ず、図30〜31を参照するに、マイクロ
コンピュータ45は体重計21(図2)からの信号によ
り、浴室への入口で入浴者が検知されたかどうかをチェ
ックする(S221)。入口で体重が検知されない場合
には、入浴者が体重計を跨いで通ることがあるので、光
電センサ172により浴室内に人が入ったかどうかを監
視する(S224)。体重が検知された場合は図21の
フローチャートに関連して前述したのと同様の体重測定
・情報送受信ルーチン(S151〜S157)を実行し
て(S222)、コントローラ20から図3の第6欄に
示したデータを受信した後、浴室条件の設定を行う(S
223)。浴室条件の設定は例えば図32に示すサブル
ーチンに従って行うことができるもので、コントローラ
20から入手した体脂肪率とエルゴメータ15による運
動量(発汗量を表す)に基づいて適切な湯温が得られる
ように給湯機の制御部163、164を作動させ(S2
51)、ミスト発生装置165、166を作動させ(S
252)、ポンプユニット152による噴流の強さを設
定すると共に(S253)、ノズルユニット154によ
る気泡発生量を設定する(S254)。噴流の強さは、
例えば、前回測定の心電図のR−R間隔および運動量に
応じて決定することができ、精神的疲労および肉体的疲
労が激しいときにはマッサージ効果を増強することが望
ましい。
【0067】浴室設定が終わると、光電センサ172に
より浴室内に人が入ったかどうかを監視し(S22
4)、入浴者が検知されない場合にはタイマーを設定し
(S225)、設定時間の経過を待つ(S226〜S2
27)。体重計21が作動した後設定時間が経過しても
光電センサ172が人を検知しない場合には、浴室の利
用がキャンセルされたものと見做し、浴室設定を解除す
る(S228)。浴室内に入浴者が検知された場合に
は、入力装置160によるマニュアル入力があるかどう
かを判定し(S229)、マニュアル入力が選択されて
いる場合には、マニュアル入力による浴室設定を優先す
る(S230)。次に、水位センサ170からの出力に
より浴槽内の湯の初期水位を検出し(S231)、メモ
リに格納する(S232)。そして、圧力センサ171
からの信号により水圧の変化を監視する(S233)。
水圧の変化があると入浴者が浴槽内に入ったと判断し、
体積測定ルーチンを実行する(S234)。
【0068】体積測定ルーチンS234は、図33のフ
ローチャートにサブルーチンとして展開してあり、図2
1の体重測定ルーチンに関連して前述したように、個人
認識パラメータとしての入浴者の身体の体積の値を演算
してコントローラ20に伝送し、風呂14に関連する計
測・制御装置に必要なデータをコントローラ20から受
信するためのものである。即ち、マイクロコンピュータ
45は、水位センサ170からのアナログ信号を入力し
て(S261)、A/D変換し(S262)、平均値を
計算した後(S263)、データを一旦メモリに格納す
る(S264)。そして、S231で検出された初期水
位とS263で得られた平均値とに基づいて、入浴者の
体積を演算する(S265)。次に、図21の体重測定
ルーチンに関連して前述したところと同様に、マイクロ
コンピュータ45はインターフェースユニット24に送
信開始コマンドを送り(S266)、インターフェース
ユニット22に送受信を実行させ(S267)、コント
ローラ20から伝送されたデータをメモリに格納する
(S268)。図3の第6欄から分かるように、コント
ローラ20からは、体脂肪率、血圧/脈拍数、運動量、
前回の心電図のR−R間隔に関する情報が伝送される。
【0069】体積測定ルーチン(S234)が終わる
と、既に浴室設定が済んでいるかどうかチェックする
(S235)。入浴者が浴室入口の体重計21を跨いで
入室した場合には浴室設定(S223)は未だ完了して
いないので、浴室設定を行う(S236)。次に気泡発
生装置154と噴流発生装置152の作動を開始させ
(S237〜S238)、心電図のR−R間隔を測定す
る(S239)。
【0070】心電図R−R間隔測定ルーチン(S23
9)は図34のフローチャートに示されている。先ず、
マイクロコンピュータ45は、心電図検出用電極173
からの出力により、心電図のR−R間隔が測定する(S
271)。図35に模式的に示したように、心電図のR
波は高いピークを示すので、浴槽150の電極173に
より充分検出することができる。隣り合う2つのR波の
間隔は精神的ストレスに関連があるものとして知られて
おり、図36のグラフに示したようにR−R間隔のヒス
トグラムにおいて偏差値の幅が狭い場合には精神的スト
レスの度合いが強く、反対に広い場合にはリラックスし
ていると考えられている。R−R間隔の測定は100拍
分行われ(S272)、データはメモリに格納される
(S273)。次いで、データを統計処理をして図36
のヒストグラムを作成し(S274)、標準値と比較す
ることにより(S275)、ストレスの度合いを判定し
(S276)、結果をLCD47に表示すると共に(S
277)、データをコントローラ20に転送する(S2
78)。
【0071】このようにして心電図のR−R間隔が測定
されると、新たに得られたデータに基づいて浴室設定が
修正され(S240)、入浴者の疲労状態に適合したマ
ッサージ効果を与えるように噴流の強さその他の条件が
変更される。従って、疲労回復が促進され、きめ細かな
健康管理を行うことができる。マイクロコンピュータ4
5は水位センサ170からの信号により水位が初期値に
戻ったかどうかをチェックしており(S241)、水位
が初期値に戻らない限りR−Rの測定と浴室設定の修正
を繰り返す。水位が初期値に戻ると、入浴者が浴槽から
出たものと判断し、気泡発生装置および噴流発生装置を
停止させる(S242)。光電センサ172が浴室内に
人を検知しなくなると(S243)、マイクロコンピュ
ータ45はミスト発生装置を停止させる(S244)。
【0072】図37を参照するに、エルゴメータ15
は、個人の健康管理や体力測定の目的で室内運動に使用
されるものであるが、図示した実施例では、生体情報と
して血圧/脈拍数と体重を測定することができ、個人認
識パラメータとして体重を検出することができる。体重
の検出は受動的に行われる。このエルゴメータ15は、
さらに、コントローラ20から受け取った生体情報およ
び自ら測定した生体情報に基づいて運動の負荷を制御す
ることができる。図示した実施例では、エルゴメータ1
5は、例えば、水洗便所12で検出された体脂肪率をコ
ントローラ20から受け取り、これに基づいて運動負荷
を可変制御するようになっている。
【0073】即ち、エルゴメータ15の基部には体重計
180が設けてあり、個人認識パラメータ並びに生体情
報として使用者の体重を検出するようになっている。ハ
ンドル181に装着された制御ボックス182には、マ
イクロコンピュータ48と指血圧計の制御部が収蔵して
ある。血圧計のカフ183は着脱自在にハンドル181
に付着してあり、エルゴメータ15の使用者がその指に
装着して運動中に血圧と脈拍数を測定できるようになっ
ている。エルゴメータ15に好適に使用可能な指血圧計
としては、前述したHEM801指血圧計がある。制御
ボックス182には、LCD50が設けてあり、運動中
に血圧/脈拍数を表示するようになっている。また、制
御ボックス182には、従来型のマニュアル入力スイッ
チ(図示せず)が設けてあり、予め設定された簡易運動
プログラムを使用者の要望に応じて選択できるようにな
っている。
【0074】エルゴメータ15は自転者を模したもの
で、ペダル付きのクランク184によりベルト185を
介して回転輪186を回転させるようになっている。回
転輪186には回転抵抗ローラ187が接触させてあ
り、回転輪186に対する回転抵抗ローラ187の接触
圧力をリニアDCモータ188により調節することによ
り回転摩擦抵抗を増減させ、運動負荷を可変制御するよ
うになっている。このため、回転ローラ187を回転可
能に支持するフォーク189はリニアDCモータ188
の出力軸に連結してあり、DCモータ188をいづれか
の方向に回転させると回転輪186に加わる摩擦抵抗が
増加し、反対方向に回転させると摩擦抵抗が減少するよ
うになっている。リニアDCモータ188は駆動回路1
90により制御され、この駆動回路190はマイクロコ
ンピュータ48により制御される。図38に駆動回路1
90の一例を示す。この回路は周知のもので、図39に
示したように、端子191に電圧を印加するとモータ1
88が正転し、端子192に電圧を印加すると逆転する
ようになっている。DCモータ188は、例えば図40
に示したように、休脂肪量に比例して、負荷×時間から
なる合計運動量が線形関係で増加するように制御するこ
とができる。
【0075】図41に示したフローチャートを参照して
エルゴメータ15の、マイクロコンピュータ48の動作
を説明するに、体重計180が体重を検知すると(S2
81)、体重測定・情報送受信ルーチンが実行される
(S282)。このルーチン(S282)は、図21の
フローチャート(S151〜S157)に関連して前述
したのと同様に行われるもので、コントローラ20は、
エルゴメータ15から体重値を受け取ると、機器と個人
を認識し(図7のS122〜S123)、図3の第6欄
を参照することにより当該個人の体脂肪率、血圧/脈拍
数、基礎体温に関するデータをエルゴメータ15に転送
する。エルゴメータ15に転送される体脂肪率データは
前述したように水洗便所12で測定されたものであり、
基礎体温はベッド13で測定されたものである。これら
のデータを受け取ると、マイクロコンピュータ48は制
御ボックス182のマニュアル入力スイッチによる簡易
負荷設定が選択されているか否か判別し(S283)、
選択されている場合には予め用意された簡易負荷を設定
する(S286)。簡易負荷の設定では、マイクロコン
ピュータ48は例えば3種の負荷(強・中・弱)のいづ
れかを設定し、使用者は設定された負荷に抗して運動を
行う。簡易負荷設定が選択されていない場合には、マイ
クロコンピュータ48はコントローラ20から入手した
生体情報の種別に応じて負荷プログラムを選択し(S2
84)、負荷と運動時間を設定する(S285)。負荷
プログラムの選択(S284)は、例えば、高血圧の使
用者が運動をする場合には、運動時の脈拍数が、通常時
の脈拍数×1.5を越えないように選択される。負荷の
設定(S285)は、例えば図40に示したように、体
脂肪率に応じて設定することができる。次に、体重検知
から例えば5分以内にペダルが回転したかどうかを判定
し(S287)、ペダル回転が検出されない場合にはメ
モリをクリアし(S297)、メインルーチンを終了す
る。ペダルの回転を検出した場合には、カフ183から
の出力により血圧と脈拍数を測定し(S288)、使用
者のために結果をリアルタイムにLCD50に表示し
(S289)、測定された血圧と脈拍数に基づいて負荷
を修正する(S290)。マイクロコンピュータ48は
設定運動時間の経過を監視しており(S291)、血圧
/脈拍数の測定(S288)と負荷の修正(S290)
は設定時間が経過するまで繰り返えされる。設定運動時
間が経過すると、その旨を表示すると共に(S29
2)、運動量(負荷×運動時間)と脈拍数を一時的に、
メモリに格納し(S293)、インターフェースユニッ
ト25に送信開始コマンドを送り(S294)、コント
ローラ20のインターフェースユニットとの間で送受信
を実行させる(S295)。この送受信(S295)
は、図21を参照して水洗便所12のインターフェース
ユニット22の送受信ルーチン(S156)に関連して
前述したのと同様に行われるもので、エルゴメータ15
で計測された体重値と運動量と血圧/脈拍数はコントロ
ーラ20のメモリに生体情報として格納される。次に、
マイクロコンピュータ48は最終結果(運動量と脈拍
数)を表示した後(S296)、そのメモリをクリアす
る(S297)。
【0076】このように、エルゴメータ15において
は、他の住設機器で得られた生体情報(例えば、水洗便
所で計測された体脂肪率および血圧、ベッドで計測され
た体温)に基づいて運動プログラムが設定され、運動中
に自ら計測する脈拍数に基づいて運動中プログラムが修
正される。
【0077】図42は本発明の健康管理ネットワークに
利用可能な安楽椅子16を示す。この安楽椅子16は、
ボディソニック株式会社(東京)から市販されている安
楽椅子“Refresh-1”を改造したもので、同社の安楽椅
子には、オーディオ装置200により駆動される複数の
トランスデューサ201が組み込んであり、低周波振動
によりマッサージ効果を生ずるようになっている。
【0078】本発明の目的のため、安楽椅子16の本体
202は体重計203の上に搭載してあり、着席に伴い
受動的に体重を計測するようになっている。体重計20
3の出力はマイクロコンピュータ55に入力される。肘
掛け204には心電図記録用の測定電極205が設けて
あって、使用者の右手に接触させるようになっていると
共に、脚載せ206には基準電極207と測定電極20
8が設けてあって、使用者の左右の脚に夫々接触させる
ようになっている。心電図記録は第2誘導法によるもの
で、電極の出力はマイクロコンピュータ55に送られ、
心電図が記録される。更に、肘掛け204にはLCD5
7と前記従来型の指血圧計のカフ209が設けてある。
血圧計の制御部とマイクロコンピュータ55とインター
フェースユニット27は体重計内の制御ボックス210
内に配置されており、血圧計の制御部はマイクロコンピ
ュータ55に接続されている。また、マイクロコンピュ
ータ55はトランスデューサ201によるマッサージ効
果を制御するべくオーディオ装置200に接続されてい
る。
【0079】図43のフローチャートを参照して安楽椅
子16の動作を説明するに、体重計203が体重を検知
すると(S301)、体重測定・情報送受信ルーチンが
実行される(S302)。この体重測定・情報送受信ル
ーチン(S302)も、また、図21のフローチャート
(S151〜S157)に関連して前述したのと同様に
行われるもので、コントローラ20は、安楽椅子16か
ら体重値を受け取ると、機器と個人を認識し(図7のS
122〜S123)、図3の第6欄を参照することによ
り当該個人の心電図のR−R間隔に関するデータを安楽
椅子16に転送する。安楽椅子16に転送されるR−R
間隔データは前述したように風呂14で測定され、コン
トローラ20に記録されているものである。前述したよ
うに、心電図のR−R間隔は精神的ストレスを表すもの
として知られており、マイクロコンピュータ55はR−
R間隔データに基づいてトランスデューサ201による
振動レベルを設定する(S303)。次に、カフ209
からの信号により安楽椅子使用者がカフ209を装着し
たかどうかを判定する(S304)。安楽椅子16にお
いても、血圧の測定のためには、使用者がカフ209を
装着することが必要であり、多少なりとも使用者の積極
的な関与が必要であろう。また、指にカフ209を嵌め
れば測定電極205は使用者の手にほぼ接触するが、他
の電極207および208に脚を接触させる必要があ
る。風呂上がりの場合には、接触は比較的容易に行われ
る。使用者がカフ209を装置していない場合には、マ
イクロコンピュータ55はステップS310にスキップ
する。カフが装着されている場合には、マイクロコンピ
ュータ55は心電図を記録し(S305)、新たに測定
されたR−R間隔に基づいて振動レベルを修正し(S3
06)、血圧を測定し(S307)、LCD57にデー
タを表示し(S308)、得られたデータをコントロー
ラ20に転送する(S309)。次に、オーディオ装置
200のスイッチが投入されているかどうかをチェック
し(S310)、ONの場合にはオーディオ装置を作動
させる(S311)。マイクロコンピュータ55は体重
計203からの出力を監視しており(S312)、体重
を感知する限り測定と制御(S304〜S311)を継
続する。体重が検出されなくなると、使用者が安楽椅子
の利用を終了したと見做し、オーディオ装置200を停
止する。
【0080】図44は、献立作成器17を台所に設置し
たところを示す。図4に示したように、献立作成器17
としては、キーボード59とCRT61を備え市販の献
立作成プログラムがインストールされた汎用のパーソナ
ルコンピュータ58を利用することができる。データベ
ース60には献立作成用データが格納されている。
【0081】図45を参照して作動を説明するに、献立
作成器17のスイッチがONになるのを検知すると(S
321)、インターフェースユニット28に送信開始コ
マンドが送られ(S322)、インターフェースユニッ
ト28は前述したように同軸線11を介してコントロー
ラ20との間でデータの通信を行う(S323)。この
場合、献立作成器17のインターフェースユニット28
からコントローラ20には献立作成の対象となる個人の
ID番号が送信され、当該個人に関してコントローラ2
0は図3の第6欄に示した生体情報を献立作成器17に
伝送する。前述したように、尿分析データと体脂肪率は
水洗便所12で計測されたものであり、運動量はエルゴ
メータ15で測定されたものである。コンピュータ58
はコントローラ20から受信したデータをそのメモリに
格納し(S324)、献立を選択し(S325)、CR
T61に献立を表示する(S326)。表示された献立
とは別の献立を使用者が希望すると(S327)、献立
の選択と表示が繰り返えされ、献立の表示は使用者が希
望する限り継続される(S328)。献立作成プログラ
ムは、例えば、糖尿病の傾向がある場合には、食餌療法
に適切な何種類かの献立を表示させ、使用者の選択を可
能にするように構成することができる。また、献立作成
器17にインターフェースユニット28を介して塩分や
糖分を測定するセンサ、食物用の秤、ペーハーセンサ等
を接続することによって、これらの周辺機器からのデー
タを参考として更に充実した献立作成が可能となる。
【0082】図46は本発明の健康管理ネットワークシ
ステムに接続可能なICカード読み書き装置付きモデム
付き電話機18を示す。図46および図4を参照する
に、電話機18はモデム66を備え、ネットワークシス
テム10で得られた生体情報を公衆通信回線を通じて、
病院、診療所、中央監視センター、又はライフケア・セ
ンターのホストコンピュータ67に伝送できるようにな
っている。また、周知のように、ICカード読み書き装
置63はICカード220の情報を読み書きすることが
可能で、ネットワーク10で得られた生体情報をICカ
ード220に記録して病院等に持参するのに利用するこ
とができる。また、職場や病院や運動施設で得られた情
報をICカード220に書き込んで家庭に持ち帰り、ネ
ットワークシステム10のコントローラ20に情報を入
力するためにICカード220を利用することもでき
る。更に、ICカード220にはオートダイヤルプログ
ラムを書き込んでおくこともできる。
【0083】斯る目的を達成するため、電話機18のマ
イクロコンピュータ62は図47のフローチャートに示
したようにプログラムすることができる。即ち、マイク
ロコンピュータ62はモデム66を介してデータを外部
へ転送する必要があるかどうかを判定する(S33
1)。ネットワークシステム10で得られた情報を外部
へ転送する場合にはS332〜S337の手順を実行
し、外部で得られICカード220に記録された生体情
報をネットワークシステム10のコントローラ20に入
力する場合にはS340〜S341の手順を実行し、ネ
ットワークシステム10で得られた情報を病院などへの
持参の目的でICカード220に書き込む場合にはS3
43〜S346の手順を実行する。
【0084】モデム66を介してデータを外部へ転送す
る場合には、転送すべきデータ(個人ID番号とデータ
種別)をキー入力により使用者に選択させ(S33
2)、インターフェースユニット29に送信開始コマン
ドを送り(S333)、電話機18のインターフェース
ユニット29とコントローラ20のインターフェースユ
ニット26との間でデータ通信を実行させる(S33
4)。この通信(S334)も、図21を参照して水洗
便所12のインターフェースユニット22の送受信ルー
チン(S156)に関連して前述したのと同様の手順で
行われるもので、マイクロコンピュータ62は通信によ
りコントローラ20から得られたデータをそのメモリに
格納し(S335)、オートダイヤルを行い(S33
6)、データを外部へ送信させる(S337)。
【0085】S331の判定において外部への転送が選
択されていないことが検知された場合には、ICカード
読み書き装置63にICカード220が挿入されたかど
うかを判定し(S338)、挿入の場合にはコントロー
ラ20へのデータの転送が選択されているかどうかを判
定する(S339)。コントローラ20へのデータの転
送が選択されている場合には、インターフェースユニッ
ト29に送信開始コマンドを送り(S340)、電話機
18のインターフェースユニット29とコントローラ2
0のインターフェースユニット26との間で前述したよ
うな送受信を実行させる(S341)。これにより、I
Cカード220に記録されたデータはコントローラ20
に転送され、メモリ54に蓄積される。
【0086】S339の判定においてコントローラ20
へのデータ転送が選択されていないことが検知された場
合には、ICカード220へのデータ書き込みが選択さ
れているかどうかを判定し(S342)、データ書き込
みが選択されている場合には、使用者による個人ID番
号とデータ種別の選択を待ち(S343)、インターフ
ェースユニット29に送信開始コマンドを送り(S34
4)、電話機18のインターフェースユニット29とコ
ントローラ20のインターフェースユニット26との間
で送受信を実行させる(S345)。これにより、マイ
クロコンピュータ62はコントローラ20のメモリに蓄
積された生体情報を入手する。最後に、得られた情報は
ICカード220に書き込まれる(S346)。
【0087】モニター19は、図4を参照して前述した
ように、汎用パーソナルコンピュータ69とキーボード
70とCRT71で構成することができる。
【0088】モニター19のコンピュータ69の動作は
図48のフローチャートに示してあり、最初にスイッチ
の投入を検知したならば(S351)、キーボード70
により個人ID番号とデータ種別が入力されるのを待っ
て(S352)、インターフェースユニット30に送信
開始コマンドを送る(S353)。これにより、モニタ
ー19のインターフェースユニット30とコントローラ
20のインターフェースユニット26との間で前述した
ように送受信が実行され(S354)、コンピュータ6
9は図3の第6欄に示されたデータをコントローラ20
から受信する。コンピュータ69は、受信したデータを
メモリに格納し(S355)、キーボード70からの入
力に応じてデータを処理し(S356)、CRT71に
表示する(S357)。表示の終了が選択されるまで表
示は継続される(S358)。
【0089】図1から図48を参照して以上に説明した
健康管理ネットワークシステム10は所謂“集中型”の
ネットワークシステムであり、住設機器の個々の測定装
置で得られた生体情報はコントローラ20によって集中
管理され、夫々の住設機器は必要に応じ生体情報をコン
トローラ20から入手するようになっている。
【0090】次に、図49から図59を参照して、本発
明の“分散型”の健康管理ネットワークシステムについ
て説明する。前述した“集中型”ネットワークシステム
との構成上の基本的な相違点は、この“分散型”ネット
ワークシステムにおいては、図4に示した集中型ネット
ワークシステムからコントローラ20が除去されている
ことである。従って、改めてネットワーク構成を図示す
ることを要しないであろう。
【0091】このように、この分散型ネットワークシス
テムにはコントローラがないので、住設機器に関連する
夫々の測定装置により得られた生体情報は夫々の測定装
置に分散される。他の住設機器の関連装置が保有する生
体情報を測定又は健康管理のために必要とする測定装置
または制御装置は、ネットワークを介して当該他の住設
機器の関連装置にアクセスし、そこから必要な情報を入
手して、自己の測定又は制御に利用する。集中型では、
個人認識はコントローラ20により行われるので、コン
トローラのメモリには個人認識に必要なデータが格納さ
れた。また、テーブル参照(図7のS124)もコント
ローラ20が行うので、図3のテーブルはコントローラ
20のメモリに格納されている。分散型では、個人認識
およびテーブル参照は夫々の住設機器の関連装置のコン
ピュータが行うので、夫々のコンピュータは比較的大量
のデータをメモリしなければならない。従って、住設機
器の関連装置のコンピュータとして前記M37450を使用す
る場合には、住設機器が汎用パーソナルコンピュータで
ある場合(献立作成器とモニターの場合)を除き、それ
らのメモリを拡張する必要がある。また、住設機器の電
源が断たれてもデータを保持できるようにするため、メ
モリ(RAM)には補助記憶媒体としてハードディスク
を使用するのが好ましい。図49には、分散型ネットワ
ークシステムに好適なマイクロコンピュータおよび通信
インターフェースユニットの構成例を示す。図49に示
したマイクロコンピュータおよびインターフェースユニ
ットは、図5に示したマイクロコンピュータおよびイン
ターフェースユニットに代えて、分散型ネットワークシ
ステムのすべての住設機器の計測装置および/又は制御
装置に共通に使用することができるものであり、図5の
要素と共通する要素は同一の参照番号で示し、説明は省
略する。
【0092】図49を参照するに、夫々の住設機器の計
測装置および/又は制御装置のマイクロコンピュータ3
8(例えば、前記M37450)には、読み書き可能な補助メ
モリ(RAM)としてハードディスク302が接続して
ある。ノイズによる影響を低減するため、夫々のインタ
ーフェースユニット303においては、レシーバおよび
ドライバとしてフォトカプラ304および305が使用
してある。同軸線11の信号はバッファ306および抵
抗307を介してレシーバ304に入力され、マイクロ
コンピュータ(M37450)77の受信端子RXDに入力さ
れる。マイクロコンピュータ(M37450)77の送信端子
TXDからの信号はバッファ308および抵抗309を
介してドライバ305に入力され、同軸線11に伝送さ
れる。
【0093】各インターフェースユニット303は、基
本的に、図50のフローチャートに示したように作動す
るべくプログラムされている。即ち、インターフェース
ユニット303は対応する住設機器のマイクロコンピュ
ータ38から送信開始コマンドが出されたかどうかを周
期的にチェックしている(S401)。マイクロコンピ
ュータからの送信開始コマンドを認識すると、インター
フェースユニット303はタイマーを設定し(S40
2)、設定時間が経過すると(S403)、同軸線11
がビジーであるか否かを判定する(S404)。ライン
がビジーでなければ、信号の衝突が起きないので、デー
タを送信する(S405)。ラインがビジーであれば、
他の機器のインターフェースユニットが送信中であるの
で、ラインを読む(S407)。集中型について前述し
たのと同様に、夫々のインターフェースユニット毎にタ
イマーを設定時間を変えることにより、通信の優先順位
を付けることができる。
【0094】対応するマイクロコンピュータ38から送
信開始コマンドが出されていない場合には、インターフ
ェースユニット303はラインがビジーかどうかを監視
しており(S406)、他のインターフェースユニット
から伝送される信号を受信するべく待機している。他の
インターフェースユニットからの伝送によりラインがビ
ジーとなると、ラインを読み(S407)、バッファメ
モリにデータを取り込む(S408)。データ転送が終
了すると(S409)、インターフェースユニットは受
信したデータを対応するマイクロコンピュータ又はパー
ソナルコンピュータのメモリに格納する必要があるか否
かを判断し(S410)、必要なければバッファメモリ
をクリアーし(S412)、必要があれば対応するコン
ピュータへ転送し(S411)、対応するコンピュータ
のメモリに格納させる。夫々のインターフェースユニッ
ト303が他の機器のインターフェースユニットから伝
送されるデータを格納する必要があるかどうかの判断
は、図3の第6欄を参照することにより行われるもの
で、このため、夫々のコンピュータのRAM302に
は、住設機器の種類に応じて、図3第6欄のテーブルが
予め格納されている。
【0095】分散型ネットワークシステムにおいては、
コントローラがないので、個人認識に必要なデータ(家
族全員の体重、身長、体積)は少なくとも1つの住設機
器の計測装置および/又は制御装置のコンピュータに予
め入力しておかねばならない。個人認識に必要なデータ
は、例えば、任意の1つの住設機器(例えば、水洗便所
12の入力装置)から予め入力しておくことができる。
他の住設機器が初めて使用される場合には、当該他の住
設機器の計測装置および/又は制御装置のコンピュータ
は、先ず、ネットワークを介して個人認識用のデータを
保有するコンピュータ(例えば、水洗便所のコンピュー
タ)のメモリから個人認識用のデータを入手する必要が
ある。図51に示したイニシャライズ・ルーチンは、こ
の目的のため、電源が投入された時に夫々の住設機器の
計測装置および/又は制御装置のコンピュータによって
実行されるもので、夫々の住設機器の計測装置および/
又は制御装置のコンピュータは、電源が投入されると
(S413)、個人認識データを自ら保有しているかど
うかをチェックし(S414)、保有している場合には
イニシャライズを終了し、保有していない場合にはイン
ターフェースユニットに送信開始コマンドを送り(S4
15)、そのインターフェースユニットとネットワーク
の他の住設機器の計測装置および/又は制御装置のコン
ピュータのインターフェースユニットとの間で送受信を
実行させ(S416)、他のコンピュータから受信した
個人認識データをRAM302に格納する(S41
7)。
【0096】次に、図52から図59のフローチャート
を参照して、分散型ネットワークシステムにおける各住
設機器の関連装置間のデータの送受信について説明す
る。
【0097】水洗便所12のハードウェア構成は図9か
ら図19を参照して集中型について前述したのと同様で
ある。図52のフローチャートは水洗便所12のマイク
ロコンピュータの動作を示すもので、マイクロコンピュ
ータは、他の機器からデータ送信要求があったかどうか
常時監視している(S421)。他の機器からデータ送
信要求があると、機器ID番号により当該機器を認識す
ると共に(S422)、個人ID番号により個人を認識
する(S423)。他の機器から伝送されたデータに個
人ID番号が含まれていない場合には、伝送されて来た
個人認識データ(体重、身長、又は体積)を家族全員の
個人認識データと比較することにより個人認識を行う。
次に、図3のテーブルを参照し(S424)、図3の第
6欄に記載されたような他の機器に必要なデータを送信
する(S425)。これにより、他の機器は自己に必要
なデータを入手する。体重検知の判定(S426)から
データの表示(S437)までの測定手順は、図20を
参照して集中型の場合について説明した手順(S131
〜S142)と同様であり、改めて説明することを要し
ないであろう。体重測定・情報送受信ルーチン(S42
7)は、集中型の場合(図21)と同様に行われる。集
中型では得られたデータはコントローラ20に伝送され
たが、分散型では、得られたデータは水洗便所12のマ
イクロコンピュータの補助メモリに格納される(S43
8)。
【0098】ベッド13のハードウェア構成も、図23
および図24を参照して集中型について前述したのと同
様である。図53のフローチャートはベッド13のマイ
クロコンピュータの動作を示す。水洗便所12のマイク
ロコンピュータと同様に、ベッド13のマイクロコンピ
ュータも、他の機器からデータ送信要求があったかどう
か常時監視しており(S441)、他の機器からデータ
送信要求があると、機器ID番号により当該機器を認識
すると共に(S442)、個人を認識し(S443)、
図3のテーブルを参照し(S444)、他の機器に必要
なデータを送信する(S445)。これにより、他の機
器は自己に必要なデータをベッド13から入手する。次
に、サーミスタマトリックスの最低温度を検出すると共
に(S446)、マトリックスのいづれかの点の温度が
最低温度より上昇したか否かをチェックする(S44
7)。温度差の検出によりベッドの使用が検出されたと
きには、身長を測定し(S448)、体温を測定し(S
449)、得られたデータを補助メモリに格納する(S
450)。身長の測定(S448)は、図54に示した
サブルーチンに従って行われるもので、温度上昇を生じ
たラインを検出すると共に(S461)、温度上昇を生
じたラインの最大間隔を測定し(S462)、身長を演
算し(S463)、得られた身長データをメモリに格納
する(S464)。体温の測定は、図27を参照して前
述したように行われる。
【0099】風呂14のハードウェア構成も、図28お
よび図29を参照して集中型について前述したのと同様
である。図55および図56のフローチャートは風呂1
4のマイクロコンピュータの動作を示す。風呂14のマ
イクロコンピュータも、他の機器からデータ送信要求が
あったかどうか常時監視しており(S471)、他の機
器からデータ送信要求があると、機器ID番号により当
該機器を認識すると共に(S472)、個人を認識し
(S473)、図3のテーブルを参照し(S474)、
他の機器に必要なデータを送信する(S475)。これ
により、他の機器は自己に必要なデータを風呂14から
入手する。体重の検知以降の測定・制御手順(S476
〜S500)は、基本的に、集中型について図30およ
び図31に示した手順(S224〜S244)と同様に
実行されるもので、浴室の設定(S478)は図32の
フローチャートと同様に行われ、体積の測定も図33の
フローチャートと同様に行われる。しかし、心電図のR
−R間隔の測定手順(S495)においては、集中型の
場合には得られたデータがコントローラ20に転送(図
34のS278)されたのと異なり、分散型の場合に
は、図57に示したように、得られたデータは風呂14
のマイクロコンピュータの補助メモリに格納される(S
508)。
【0100】エルゴメータ15のハードウェア構成も、
図37および図38を参照して集中型について前述した
のと同様である。図58のフローチャートはエルゴメー
タ15のマイクロコンピュータの動作を示すもので、マ
イクロコンピュータは、他の機器からデータ送信要求が
あったかどうか常時監視し(S511)、他の機器から
データ送信要求があると、機器ID番号により当該機器
を認識すると共に(S512)、個人を認識し(S51
3)、図3のテーブルを参照し(S514)、他の機器
に必要なデータを送信する(S515)。これにより、
他の機器は自己に必要なデータをエルゴメータ15から
入手する。体重検知(S516)から時間経過の表示
(S527)までの手順は、集中型の場合の手順(図4
1のS281〜S292)と同様である。分散型の場合
には、エルゴメータ15のマイクロコンピュータは、運
動時間の経過を表示すると(S527)、運動量と脈拍
数を補助メモリに記録し(S528)、最終結果を表示
した後(S529)、プログラムを終了する。
【0101】安楽椅子16のハードウェア構成も、図4
2の集中型と同様であり、そのマイクロコンピュータの
動作手順には、図59に示したように、他の機器からの
データ送信要求の監視(S531)、機器の認識(S5
32)、個人認識(S533)、テーブル参照(S53
4)、データ送信(S535)が含まれている。体重検
知(S536)からマッサージ停止(S548)までの
手順は、得られたデータが安楽椅子16のマイクロコン
ピュータに記憶される(S544)のを除き、集中型の
場合(図43のS301〜S313)と同様である。
【0102】献立作成器17、モデム付き電話機18、
および、モニタ19のハードウェア構成と動作は、集中
型の場合と同様である。
【0103】次に、分散型ネットワークシステムにおい
て、エルゴメータ15が水洗便所12で計測された生体
情報(例えば、体脂肪率)をネットワークシステムを介
して入手する場合を例にとって、住設機器間のデータ送
受信の一連の手順を複数のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0104】先ず、図58からスタートするに、エルゴ
メータ15のマイクロコンピュータは、体重を検知する
と(図58のS516)、体重を測定する(S51
7)。このとき、ポイントP1で示したように、エルゴ
メータ15のマイクロコンピュータは図21の体重測定
・情報送受信ルーチンを実行する。このルーチンがステ
ップS155まで進むと、ポイントP2で示したよう
に、エルゴメータ15のインターフェースユニットは図
50の送信ルーチンを開始して、ステップS401、S
402、S403、S404、S405と進み、体重値
を同軸線11に伝送する。ポイントP3で示したよう
に、エルゴメータ15のインターフェースユニットによ
る伝送に応答して、水洗便所12のインターフェースユ
ニットは図50の受信ルーチンを開始して、ステップS
401、S406〜S411へと進む。水洗便所12の
インターフェースユニットによる受信(S411)が終
わると、ポイントP4で示したように、水洗便所12の
マイクロコンピュータはステップS421〜S425を
実行する。ステップS425では、ポイントP5で示し
たように、水洗便所12のインターフェースユニットは
図50の送信ルーチンを開始して、ステップS401、
S402、S403、S404、S405と進む。ポイ
ントP6で示したように、水洗便所12のインターフェ
ースユニットによる送信に応答して、エルゴメータ15
のインターフェースユニットは図50の受信ルーチンを
開始して、ステップS401、S406〜S411へと
進む。このとき、図50および図21にポイントP7で
示したように、エルゴメータ15のマイクロコンピュー
タは水洗便所12から伝送されたデータをメモリに格納
する(S157)。このようにして、エルゴメータ15
はネットワークシステムを介して水洗便所12から生体
情報を入手し、運動負荷の制御に利用する。
【0105】ここでは、エルゴメータ15と水洗便所1
2との間の生体情報の送受信について例示したが、分散
型ネットワークシステムの他の住設機器間のデータ送受
信も同様に行われるもので、説明を要しないであろう。
【0106】以上には、本発明の特定の実施例について
説明したが、本発明はそれらに限定されるものではな
く、当業者は本発明の範囲内で種々の変更や修正を加え
ることができよう。
【0107】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のネット
ワークシステムによれば、排泄や入浴や睡眠や運動のよ
うな個人の日常生活活動の都度、知らず知らずの内に、
受動的に個人の生体情報が収集されるので、最新の生体
情報を得ることができる。
【0108】見地においては、生体情報の収集は、人々
に測定や検査を意識させることなく、本人の知らず知ら
ずの内に行われるので、信頼性の高い生体情報を収集す
ることができる。
【0109】更に他の見地においては、生体情報の収集
は、個人の積極的関与を必要とすることなく、人々の日
常生活活動に伴い受動的に行われるので、高齢者のよう
なマンマシン・インターフェースの操作に困難を感ずる
人々でも、生体情報の収集を受け、疾患の予防、早期発
見、治療の継続、等の健康管理・健康維持・健康増進に
利用することができる。
【0110】他の見地においては、本発明のネットワー
クシステムの各住設機器は、生体情報を他の複数の住設
機器から入手することができるので、最適できめ細かい
制御を行うことができ、健康管理に貢献することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の集中型健康管理ネットワー
クシステムの模式図である。
【図2】 図2は、本発明の健康管理ネットワークシス
テムを住宅内に配置したところを示す斜視図である。
【図3】 図3は、本発明のネットワークシステムにお
ける各住設機器の機能を示すと共に、ネットワークシス
テムが集中型である場合にコントローラが各住設機器に
送信するデータを示す。
【図4】 図4は、本発明の集中型ネットワークシステ
ムのブロック図である。
【図5】 図5は、本発明の集中型健康管理ネットワー
クシステムにおける便所設備のマイクロコンピュータお
よびインターフェースユニットの構成の1例を示すブロ
ック図で、献立作成機とモニタを除く他の住設機器およ
びコントローラのマイクロコンピュータも同様に構成す
ることができる。
【図6】 図6は、コントローラ及び住設機器のインタ
ーフェースユニットの動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】 図7は、集中型ネットワークシステムにおけ
るコントローラの動作を示すフローチャートである。
【図8】 図8は、コントローラと住設機器との間にお
けるデータ転送フォーマットの1例を示す。
【図9】 図9は、多機能水洗便所設備の一部切欠き斜
視図で、便蓋を閉じたところを示す。
【図10】図10は、図9に示した便所設備の斜視図
で、便蓋を上げたところを示す。
【図11】 図11は、図9に示した便所設備の斜視図
で、便座を上げたところを示す。
【図12】 図12は、図9に示した便所設備の尿分析
装置の斜視図である。
【図13】 図13は、図12に示した尿分析装置の動
作を示す模式的斜視図である。
【図14】 図14は、図12に示した尿分析装置の側
面図である。
【図15】 図15は、図12に示した尿分析装置のテ
ーブルの斜視図である。
【図16】 図16は、図12に示した尿分析装置の1
部の断面図で、テーブルが分析ヘッドから離れたところ
を示す。
【図17】 図17は、図16同様の断面図で、テーブ
ルが分析ヘッドに密着したところを示す。
【図18】 図18は、図16に示した分析ヘッドを後
方から見たところを示す。
【図19】 図19は、図9に示した便所設備の計測・
制御装置のブロック図である。
【図20】 図20は、図19に示した便所設備のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図21】 図21は、図20に示したフローチャート
における体重測定・情報送受信ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図22】 図22は、図20に示したフローチャート
における尿検査ルーチンの詳細を示すフローチャートで
ある。
【図23】 図23は、本発明のネットワークシステム
のベッドを示す斜視図である。
【図24】 図24は、図23に示したベッドのサーミ
スタ・マトリックスの構成の1例を示す配線図である。
【図25】 図25は、図23に示したベッドのマイク
ロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図26】 図26は、図25に示したフローチャート
における身長測定ルーチンの詳細を示すフローチャート
である。
【図27】 図27は、図25に示したフローチャート
における体温測定ルーチンの詳細を示すフローチャート
である。
【図28】 図28は、本発明のネットワークシステム
の多機能入浴設備を示す斜視図である。
【図29】 図29は、図28に示した入浴設備の計測
・制御装置のブロック図である。
【図30】 図30は、図29に示した入浴設備のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図31】 図31は、図29に示した入浴設備のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャートで、図3
0の続きを示す。
【図32】 図32は、図30に示したフローチャート
における浴室設定ルーチンの詳細を示すフローチャート
である。
【図33】 図33は、図30に示したフローチャート
における体積測定ルーチンの詳細を示すフローチャート
である。
【図34】 図34は、図31に示したフローチャート
における心電図R−R間隔測定ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図35】 図35は、心電図のR−R間隔を模式的に
示すグラフである。
【図36】 図36は、心電図のR−R間隔のヒストグ
ラムである。
【図37】 図37は、本発明のネットワークシステム
のエルゴメータの一部切欠き斜視図である。
【図38】 図38は、図37に示したエルゴメータの
負荷制御用リニアモータの駆動回路のブロック図であ
る。
【図39】 図39は、図38に示した駆動回路のタイ
ミングチャートである。
【図40】 図40は、エルゴメータの負荷制御の1例
を示すグラフである。
【図41】 図41は、図37に示したエルゴメータの
マイクロコンピュータの動作を示すフローチャートであ
る。
【図42】 図42は、本発明のネットワークシステム
の安楽椅子の斜視図である。
【図43】 図43は、図42に示した安楽椅子のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図44】 図44は、本発明のネットワークシステム
に使用可能な献立作成器を台所に配置したところを示す
斜視図である。
【図45】 図45は、図44に示した献立作成器のコ
ンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図46】 図46は、本発明のネットワークシステム
に使用可能なモデム付き電話機の斜視図である。
【図47】 図47は、図46に示したモデム付き電話
機のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャート
である。
【図48】 図48は、本発明のネットワークシステム
に使用可能なモニタの動作を示すフローチャートであ
る。
【図49】 図49は、本発明の分散型健康管理ネット
ワークシステムの住設機器に使用するに好適なマイクロ
コンピュータおよびインターフェースユニットの構成例
を示すブロック図である。
【図50】 図50は、図49に示したインターフェー
スユニットの動作を示すフローチャートである。
【図51】 図51は、図49に示したマイクロコンピ
ュータのイニシャライズ・ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図52】 図52は、本発明の分散型健康管理ネット
ワークシステムにおける便所設備のマイクロコンピュー
タの動作を示すフローチャートである。
【図53】 図53は、分散型健康管理ネットワークシ
ステムにおけるベッドのマイクロコンピュータの動作を
示すフローチャートである。
【図54】 図54は、図53に示した身長測定ルーチ
ンの詳細を示すフローチャートである。
【図55】 図55は、分散型健康管理ネットワークシ
ステムにおける入浴設備のマイクロコンピュータの動作
を示すフローチャートである。
【図56】 図56のフローチャートは図55に示した
フローチャートの続きを示す。
【図57】 図57は、図56に示したフローチャート
における心電図R−R間隔測定ルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図58】 図58は、分散型健康管理ネットワークシ
ステムにおけるエルゴメータのマイクロコンピュータの
動作を示すフローチャートである。
【図59】 図59は、分散型健康管理ネットワークシ
ステムにおける安楽椅子のマイクロコンピュータの動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10: 健康管理ネットワークシステム 11: 伝送媒体 12〜19: 住設機器 12: 水洗便所設備 13: ベッド 14: 入浴設備(風呂) 15: エルゴメータ 16: 安楽椅子 17: 献立作成器 20: コントローラ 22〜30: 通信インターフェースユニット 31〜35: 住設機器の計測・制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人の日常活動に関連して当該個人の少
    なくとも1つの生体的特徴を測定して当該個人の生体情
    報を自動的に検出する手段を備えた少なくとも1つの第
    1の機器と、前記情報を蓄えるコントローラと、当該個
    人の健康管理に寄与するべく前記生体情報に基づいて好
    ましい作動条件が規定される少なくとも1つの第2の機
    器とを備え、前記第1の機器と第2の機器とコントロー
    ラとは通信手段を介して互いに接続されており、前記第
    2の機器は前記通信手段を介して前記コントローラから
    前記生体情報を入手することを特徴とする家庭用健康管
    理ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 個人の健康管理に関連する情報を自動的
    に入力する手段を備えた少なくとも1つの第1の機器
    と、当該個人の生体情報を格納するメモリ及び演算手段
    を備えたコントローラと、当該個人の健康管理に寄与す
    るべく前記生体情報に基づいて好ましい作動条件が規定
    される少なくとも1つの第2の機器とを備え、前記第1
    の機器と第2の機器とコントローラとは通信手段を介し
    て互いに接続されており、前記コントローラは前記第1
    の機器からの前記情報と前記メモリに格納された情報と
    の演算処理結果を前記第2の機器に通信手段を介して伝
    送することを特徴とする家庭用健康管理ネットワークシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 個人の日常活動に関連して当該個人の少
    なくとも1つの生体的特徴を測定して当該個人の生体情
    報を自動的に出力する少なくとも1つの第1の機器と、
    当該個人の健康管理に寄与するべく前記情報に基づいて
    好ましい作動条件が規定される少なくとも1つの第2の
    機器とを備え、前記第1の機器と第2の機器とは通信手
    段を介して互いに接続されており、前記第2の機器は通
    信手段を介して前記第1の機器から前記生体情報を入手
    することを特徴とする家庭用健康管理ネットワークシス
    テム。
  4. 【請求項4】 個人の日常的生活活動に使用される少な
    くとも1つの機器に配置される個人識別手段と、前記機
    器に作動的に関連づけて配置され、個人による前記機器
    の使用に関連して当該個人の少なくとも1つの生理学的
    特徴を検出して、当該個人の健康状態を表すデータを発
    生する測定装置と、メモリを備えたコントローラと、前
    記個人識別手段及び前記測定装置及び前記コントローラ
    の間で相互にデータを伝送させるためのデータ伝送媒体
    と、を備えてなり、前記測定装置は、個人による前記機
    器の使用に関連して受動的に、健康状態を表す前記デー
    タを発生して、各データを伝送媒体に転送せしめ、前記
    メモリは、個人を認識するための情報を所定の複数の個
    人の夫々について予め格納しており、前記コントローラ
    は、伝送媒体に伝送された前記個人識別情報に基づいて
    特定の個人を認識し、伝送媒体に伝送された前記データ
    を前記特定の個人に関連づけてメモリに格納することを
    特徴とする受動的生体情報収集記録システム。
  5. 【請求項5】 データ伝送媒体と、個人の日常的生活活
    動に使用される少なくとも1つの機器に配置される個人
    識別手段と、前記機器に作動的に関連づけて配置され、
    個人による前記機器の使用に関連して当該個人の少なく
    とも1つの生理学的特徴を検出して、当該個人の健康状
    態を表すデータを発生する測定装置と、前記個人識別手
    段および測定装置とを相互に接続し、個人識別情報およ
    び前記データを前記個人識別手段および測定装置から伝
    送媒体へと転送する第1のインターフェース・ユニット
    と、メモリを備えたコントローラと、第1のインターフ
    ェース・ユニットにより伝送媒体に伝送された前記情報
    およびデータをコントローラへ転送する第2のインター
    フェース・ユニット、とを備えてなり、前記測定装置
    は、個人による前記機器の使用に関連して受動的に、健
    康状態を表す前記データを発生して、各データを伝送媒
    体に転送せしめ、前記メモリは、個人を認識するための
    情報を所定の複数の個人の夫々について予め格納してお
    り、前記コントローラは、伝送媒体に伝送された前記個
    人識別情報に基づいて特定の個人を認識し、伝送媒体に
    伝送された前記データを前記特定の個人に関連づけてメ
    モリに格納することを特徴とする受動的生体情報収集記
    録システム。
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