JPH10322548A - スーパーセルの作成方法、および、このスーパーセルの作成方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体 - Google Patents

スーパーセルの作成方法、および、このスーパーセルの作成方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読取可能な記録媒体

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JPH10322548A
JPH10322548A JP9127638A JP12763897A JPH10322548A JP H10322548 A JPH10322548 A JP H10322548A JP 9127638 A JP9127638 A JP 9127638A JP 12763897 A JP12763897 A JP 12763897A JP H10322548 A JPH10322548 A JP H10322548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スーパーセルの作成を効率的に行うと共に画
質の劣化を抑制すること。 【解決手段】 適当に決めた制限に達するまでスーパー
セルを拡大し、拡大毎のスーパーセルの線数と指定され
た線数との線数差を求め、当該スーパーセルの角度と指
定された角度との角度差を求め、これら線数差と角度差
とを加算した値が最小となるときのスーパーセルを採用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルスクリ
ーニングにおける量子化に伴う誤差を軽減させるために
用いるスーパーセルの作成方法、および、このスーパー
セルの作成方法をコンピュータに実行させるプログラム
を格納したコンピュータが読取可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高解像度の商業型印刷におけるスクリー
ニングでは、集合型ディザが用いられる。また、集合型
ディザを用いたカラースクリーニングでは、それぞれの
カラーでスクリーンの角度を変えて、スクリーンを配置
する方法が一般的に行われている。
【0003】一方、デジタルスクリーニングにおいて
は、図9に示すように、セルSxの角がデバイスのピク
セル・グリッドGの交点に重なるように量子化される。
このため、1ピクセルの違いでも、指定された線数、角
度と大きく変わってしまい、指定された角度、線数を再
現することが難しくなる。係る状態で、カラースクリー
ニングを行うと、指定した角度、線数が正確に再現され
ないために干渉パターンであるモアレが発生し、画質の
低下をもたらす結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなデジタル
化による問題を解決するために、デジタルスクリーニン
グの世界では、複数のセルの集合からなるスーパーセル
を用いたスクリーニングが行われている。このスーパー
セルは、大きくするほど正確な角度、線数を得ることが
できる。
【0005】しかしながら、スクリーンの計算に使用で
きるメモリ容量や時間などとの関係から、スーパーセル
を際限なく大きくするには限界がある。また、スーパー
セルを用いる場合には、指定された線数、角度により近
い線数、角度を持つスーパーセルを早期に選択する必要
がある。
【0006】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、スーパーセルの作成を効率的に行い、
画像の劣化を効果的に抑制できるスーパーセルの作成方
法、および、このスーパーセルの作成方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを格納したコンピュータが読
取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係るスーパーセルの作成方法は、スー
パーセルを用いたスクリーニングにおいて、適当に決め
た制限に達するまでスーパーセルを拡大し、拡大毎のス
ーパーセルの線数と指定された線数との線数差を求め、
当該スーパーセルの角度と指定された角度との角度差を
求め、これら線数差と角度差とを加算した値が最小とな
るときのスーパーセルを採用するものである。
【0008】また、請求項2に係るスーパーセルの作成
方法は、上記スーパーセルの作成方法において、スーパ
ーセルの拡大過程で、前記線数差と角度差とを加算した
値が所定の範囲内のものとなった場合に、その値となる
スーパーセルを採用するものである。
【0009】また、請求項3に係るスーパーセルの作成
方法は、上記スーパーセルの作成方法において、前記線
数差と角度差とにそれぞれ重みを付けて加算し、その値
が最小となるときのスーパーセルを採用するものであ
る。
【0010】また、請求項4に係るコンピュータが読取
可能な記録媒体は、上記スーパーセルの作成方法をコン
ピュータに実行させるプログラムを格納したものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0012】図1は、この発明のスーパーセルの作成工
程を示すフローチャートである。ステップS101で
は、デバイス解像度(例えば600dpi)を指定線数
で割ることにより、当該指定線数を実現する正方形の理
想的なセル(以下、理想セルという)一辺hの長さを求
める。図2にそのような理想セルS’を示す。符号θ
は、指定角度である。図中の理想セルS’は、量子化に
よる誤差を考慮していないため、セルの角がピクセル・
グリッドGの交点と一致していない。
【0013】ステップS102では、理想セルS’を量
子化する。量子化は、理想セルS’の一辺hの長さに指
定角度θの余弦および正弦をかけて、四捨五入する(整
数化する)ことにより行う。これより、デバイス上での
ピクセル数(dx、dy)が得られる。量子化したセル
Sの四角は、図3に示すように、デバイス上のピクセル
・グリッドGの交点と一致する。ここで、量子化された
セルSと理想セルS’との間には、デジタル化に伴う誤
差が生じる。量子化されたセルSと理想セルS’とが一
致しない状態でスクリーニングを行うと、モアレなどを
発生させて画質の低下が大きくなる。
【0014】ステップS103では、量子化されたセル
Sの線数および角度を求める。線数は、
【数1】 により求める。角度は、
【数2】 により求める。
【0015】ステップS104では、前記求めた線数と
指定された線数との差(線数差)を求める。同じく、前
記求めた角度と指定された角度との差(角度差)を求め
る。つぎに、求めたそれぞれの線数差と角度差とを加算
する。この加算した差(指定差)を判断の基礎とする。
【0016】ステップS105では、前記指定差と、こ
れまでに求めたもののうち最小となる指定差とを比較
し、その差が小さくなる方のピクセル数(dx、dy)
およびループ回数を選択して記憶する(ステップS10
6)。但し、最初は比較対象がないので、そのままピク
セル数(dx、dy)およびループ回数(1回)を記憶
する。
【0017】ステップS107では、上記工程をセルの
制限まで繰り返す。図4は、ループ回数を2回としたと
きの、セルS2’を示す説明図である。このセルS2’
は、理想セルS’の各辺を2倍したものである(ステッ
プS101)。この場合においても、量子化による誤差
を考慮していないため、セルS2’の角はピクセル・グ
リッドGの交点と一致しない。
【0018】続いて、上記セルS2’を量子化する。量
子化は、セルS2’の一辺h2の長さに指定角度θの余
弦および正弦をかけて、四捨五入することにより行う。
これより、デバイス上でのピクセル数(dx、dy)が
得られる。量子化したセルS2の四角は、図5に示すよ
うに、デバイス上のピクセル・グリッドGの交点と一致
する。このセルS2は、上記ループ回数が1回(拡大し
ていない)のセルSに比べて、デジタル化に伴う誤差が
縮小している。
【0019】続いて、上記量子化されたセルS2の線数
および角度を求める(ステップS103)。線数、角度
は、上記と同じ式により求める。ステップS104で
は、求めた線数と指定された線数との線数差を求める。
同じく、前記求めた角度と指定された角度との角度差を
求める。つぎに、求めたそれぞれの線数差と、角度差と
を加算して指定差を求める。
【0020】ステップS105では、前記指定差と、こ
れまでに求めたもののうち最小となる指定差とを比較
し、小さい指定差に係るピクセル数(dx、dy)およ
びループ回数を選択して記憶する(ステップS10
6)。このとき、比較対象となるのは、ループ回数が1
回のときのピクセル数(dx、dy)である。
【0021】例えば、ループ回数が2回の場合の方が、
ループ回数が1回の場合に比べて指定差が小さくなると
きは、ループ回数が2回のときのピクセル数(dx、d
y)とループ回数(2回)を記憶する。逆に、ループ回
数が1回の場合の方が、前記指定差が小さくなるとき
は、ループ回数が2回のときのピクセル数(dx、d
y)とループ回数との記憶は行わなわれず、ループ回数
が1回の場合のピクセル数(dx、dy)とループ回数
との記憶が維持される。
【0022】図6と図7とは、ループ回数が3回のとき
の説明図である。この場合も上記同様の工程を経て、セ
ルS3’とセルS3との指定差が最も小さくなるピクセ
ル数(dx、dy)とループ回数を選択し記憶する(ス
テップS101〜S106)。上記の工程(ステップS
101〜S106)は、セルの制限まで繰り返す(ステ
ップS107)。
【0023】セルのサイズは、数個のセルから3000
個以上のセルを含むものまでスクリーンの計算に使用で
きるメモリの容量と時間が許す限り、大きくすることが
できる。逆に、このメモリの容量などがセル拡大の制限
となる。この発明では、かかるセルの制限を限界とし
て、セルの拡大を行う。また、セルの限界は、適当に設
定できる。もっとも、セルの制限に達するまでの間に、
スクリーン上で画像劣化が問題にならない程度の線数、
角度が得られたときは、前記限界までセルを拡大する必
要はない。
【0024】以上のようにして、理想セルの線数および
角度と、全体として最も近い線数および角度を得る。そ
して、この最も近い線数および角度を持つセルを、スー
パーセルとして採用する。
【0025】図8は、600dpiのデバイス上で60
線、30度の指定を行った場合において、上記方法にて
指定差を求めたときの例を示す。この指定条件で、上記
工程を実施したところ、ループ回数が3回目および18
回目のときに、指定差が「0.0516681671」
となり最小となった。ゆえ、最も早い3回目のループ回
数のときのセルをスーパーセルとして採用した。
【0026】また、指定差の許容できる範囲を予め設定
しておき、指定値がその設定値以下となるセルをスーパ
ーセルとして採用してもよい。例えば指定差が「0.0
6」以下となるセルをスーパーセルとして採用する。図
8の例では、ループ回数が3回のときに、指定差が設定
値以下となるので、そのときのセルをスーパーセルとし
て採用する。
【0027】また、上記では線数差と角度差とを単純に
加算して指定差を算出したが、これに限られない。例え
ば、線数差と角度差とにそれぞれ重みを付けて加算して
もよい。このようにすれば、重視する要素(線数または
角度)に基づいたスクリーニングをすることができる。
【0028】なお、上記スーパーセルの作成方法は、プ
ログラムとしてコンピュータが読取可能な記録媒体に格
納することにより、いずれのコンピュータによっても実
施することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のスーパ
ーセルの作成方法(請求項1)によれば、スーパーセル
を用いたスクリーニングにおいて、適当に決めた制限に
達するまでスーパーセルを拡大し、拡大毎のスーパーセ
ルの線数と指定された線数との線数差を求め、当該スー
パーセルの角度と指定された角度との角度差を求め、こ
れら線数差と角度差とを加算した値が最小となるときの
スーパーセルを採用するので、指定された線数、角度に
より近いセルを作成できる。この結果、デジタルスクリ
ーニングにおいて、モアレの発生などを減少させること
ができることとなり、画質の低下を効果的に抑制できる
ようになる。
【0030】また、この発明のスーパーセルの作成方法
(請求項2)によれば、スーパーセルの拡大過程で、前
記線数差と角度差とを加算した値が所定の範囲内のもの
となった場合に、その値となるスーパーセルを採用する
ので、前記加算した値が早期に前記所定の範囲内の値と
なれば、それ以上、セルの拡大を行う必要がない。この
結果、スーパーセルの作成を効率的に行うことができる
ようになる。
【0031】また、この発明のスーパーセルの作成方法
(請求項3)によれば、前記線数差と角度差とにそれぞ
れ重みを付けて加算し、その値が最小となるときのスー
パーセルを採用するので、重みの付け方により、線数、
角度のいずれを重視して画質劣化防止を図るかを選択で
きる。
【0032】また、この発明のコンピュータが読取可能
な記録媒体(請求項4)によれば、上記スーパーセルの
作成方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納
したので、このプログラムを使用すれば、デジタルスク
リーニングにおいて上記効果を全て得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスーパーセルの作成工程を示すフロ
ーチャートである。
【図2】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図3】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図4】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図5】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図6】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図7】スーパーセルの作成工程を説明するための説明
図である。
【図8】600dpiのデバイス上で60線、30度の
指定に基づき、指定差を求めたときの結果を示す図表で
ある。
【図9】デジタルスクリーニングにおけるセルの量子化
を示す説明図である。
【符号の説明】
S’ 理想セル S セル(スーパーセル)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スーパーセルを用いたスクリーニングに
    おいて、適当に決めた制限に達するまでスーパーセルを
    拡大し、拡大毎のスーパーセルの線数と指定された線数
    との線数差を求め、当該スーパーセルの角度と指定され
    た角度との角度差を求め、これら線数差と角度差とを加
    算した値が最小となるときのスーパーセルを採用するこ
    とを特徴とするスーパーセルの作成方法。
  2. 【請求項2】 スーパーセルの拡大過程で、前記線数差
    と角度差とを加算した値が所定の範囲内のものとなった
    場合に、その値となるスーパーセルを採用することを特
    徴とする請求項1に記載のスーパーセルの作成方法。
  3. 【請求項3】 前記線数差と角度差とにそれぞれ重みを
    付けて加算し、その値が最小となるときのスーパーセル
    を採用することを特徴とする請求項1または2に記載の
    スーパーセルの作成方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれか1つに記載
    されたスーパーセルの作成方法を、コンピュータに実行
    させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュ
    ータが読取可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8279290B2 (en) 2008-11-14 2012-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Blur correcting image pickup apparatus and control method
CN112327194A (zh) * 2020-10-21 2021-02-05 北京航空航天大学 一种锂电池容量跳水识别方法及装置

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