JPH10320986A - Eeprom装置 - Google Patents

Eeprom装置

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JPH10320986A
JPH10320986A JP13185297A JP13185297A JPH10320986A JP H10320986 A JPH10320986 A JP H10320986A JP 13185297 A JP13185297 A JP 13185297A JP 13185297 A JP13185297 A JP 13185297A JP H10320986 A JPH10320986 A JP H10320986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み時間を可変するEEPROM装置に
おいて、分解能の向上等により歩留まりの向上等を図
る。 【解決手段】 EEPROM装置は電気的に書き込み及
び消去が可能な不揮発性記憶素子から成るメモリセルア
レイ6、7を有するものである。メモリセルアレイ6、
7に前記書き込み及び消去を行う時間のデータを記憶す
る領域が設けられている。該EEPROM装置は前記領
域から前記データを読み出して記憶するラッチ回路と、
発振回路より発振されるクロックをカウントするカウン
タ3とを備える。そして、前記カウンタでは前記データ
により前記書き込み及び消去を行う時間を可変してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性記憶素子の
メモリセルアレイを有するEEPROM(Electrically
Erasable and Programmable Read Only Memory)装置
に関し、特にそのメモリセルアレイに書き込み及び消去
を行う時間を可変するEEPROM装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM装置は、例えば酸化膜に高
電圧を印加すると、その酸化膜をトンネル効果による電
流が流れることを利用したもので、フローティングゲー
トに電子の注入又は放出をすることにより電気的にデー
タの消去や書き込み(以下「書き込み等」という)を行
う。しかし、製造段階において特性のばらつきが比較的
大きいため、一律に書き込み時間(本明細書において
「書き込み時間」とはメモリセルでの消去及び書き込み
の一連のサイクル時間をいう)を決定していたのでは、
特性のばらつきにより次のような問題があった。
【0003】すなわち、書き込み時間を長く設定する
と、電子の注入や放出の特性が良いメモリセルの場合、
電子注入量や放出量が増大してトンネル酸化膜の絶縁破
壊等が発生し、特性が劣化してしまう。逆に、上記特性
の悪いメモリセルの場合、書き込みが十分に行われて歩
留まりは確保されることになる。一方、書き込み時間を
短く設定すると、上記特性の良いセルの場合には歩留ま
りは確保されるが、逆に上記特性の悪いメモリセルの場
合には十分な電子注入や放出が行えなくなり、データエ
ラーが発生する。
【0004】この対策として従来より書き込み時間を可
変することが行われている。この種のEEPROM装置
には例えば特許番号第2510521号の特許公報に記
載されている装置がある。この従来のEEPROM装置
は、発振回路で生成されるクロックから分周回路で分周
比のそれぞれ異なる複数の基準信号を出力し、これらの
基準信号から適当な信号を選択して書き込み時間を可変
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のE
EPROM装置では、基準信号数をあまり多くすること
ができないので書き込み時間の分解能が低いという問題
があった。また、分周比の異なる信号から選択を行うた
めにメモリセルアレイとは別個にこのデータを記憶する
ものであった。そのため、例えばポリヒューズを使用す
る構成となるが、ポリヒューズのレーザカット用に位置
を認識するマークのため及び周囲に影響しないようにす
るために十分なスペースが必要となるのでチップ面積が
増大するという問題もあった。
【0006】本発明は上記課題を解決し、書き込み時間
を可変するEEPROM装置において、書き込み時間の
設定の分解能の向上等により歩留まりの向上等を図るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の構成では、電気的に書き込み及び消
去が可能な不揮発性記憶素子から成るメモリセルアレイ
を有するEEPROM装置において、前記メモリセルア
レイに前記書き込み及び消去を行う時間のデータを記憶
する領域を設け、前記領域から前記データを読み出して
記憶するラッチ回路と、発振回路より発振されるクロッ
クをカウントするカウンタとを備えるもので、前記カウ
ンタでは前記ラッチ回路からの信号により前記書き込み
及び消去を行う時間を可変している。
【0008】このような構成によると、EEPROM装
置はメモリセルアレイより書き込み時間のデータを読み
取ってラッチ回路に記憶する。そして、書き込み等を行
うときには例えばラッチ回路に記憶されているデータで
カウンタをセットしてカウントを開始する。カウンタよ
り出力される信号を書き込み時間として用いることによ
り、書き込み時間を可変する。
【0009】また、本発明の第2の構成では、上記第1
の構成において、前記ラッチ回路はデータリセット信号
の入力により前記カウンタに特定の信号を出力してい
る。
【0010】このような構成では、ラッチ回路にデータ
リセット信号が入力されると、ラッチ回路は記憶してい
るデータにかかわりなく、例えば設定し得る最大の時間
となるようにカウンタに信号を伝える。これにより、例
えば書き込み時間のデータをメモリセルアレイに記憶す
るときにはデータリセット信号をラッチ回路に入力すれ
ば、確実に上記データをメモリセルアレイに記憶するこ
とができるようになる。
【0011】また、本発明の第3の構成では、上記第1
の構成又は上記第2の構成において、EEPROM装置
は電源導通開始時に前記領域から前記データを読み出し
て前記ラッチ回路に記憶するようにしている。このよう
な構成では、EEPROM装置は電源導通開始時に書き
込み時間のデータをメモリセルアレイから読み出してラ
ッチ回路に記憶する。そのため、通常の使用時には書き
込み時間を設定する特別な操作等は必要でない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
〜図4を用いて説明する。図1は本実施形態のブロック
図である。本実施形態のEEPROM装置はシリアル信
号でデータの入出力を行うものである。ロジックバッフ
ァ5はチップセレクト信号CS、データ入力信号DIN
及びクロックCLKの入力により各種の命令コード等を
識別してデータの書き込みや読み出し等を行う。EEP
ROM装置はチップセレクト信号CSによりアクティブ
とされたものだけが使用可能となるので、複数のEEP
ROM装置より特定の装置を選んで使用するときにチッ
プセレクト信号CSが用いられる。
【0013】リングオシレータ4はクロックを発振する
発振回路であり、そのクロックを昇圧回路1やカウンタ
3に送出する。昇圧回路1は例えば複数段の昇圧用のコ
ンデンサの両極間に保持されている電圧にクロック信号
を加えることにより段階的に昇圧を行う回路である。
【0014】高電圧スイッチング回路/デコーダ2は、
電源として用いる電圧を通常の電源電圧又は昇圧回路1
で発生した高電圧のいずれか一方に切り換える回路と、
ロジックバッファ5からのアドレス信号をデコードする
デコーダとを有する。また、この高電圧により書き込み
等が行われるが、書き込み時間はカウンタ3からの信号
WTにより可変する。
【0015】メモリセルアレイ6、7は電気的に書き換
え可能な不揮発性記憶素子から成る。メモリセルアレイ
6は書き込み時間のデータを記憶する領域である。Yゲ
ート8はロジックバッファ5からのアドレス信号をデコ
ードする。センス回路9はメモリセルアレイ6、7から
高電圧スイッチング回路/デコーダ2とYゲート8で指
定されたアドレスのデータの判別を行う。
【0016】シフタ回路10はシリアル信号とパラレル
信号の変換を行う。センス回路9で読み出されたデータ
をシフタ回路10はパラレル信号に変換して出力バッフ
ァ11に送出する。出力バッファ11はデータを一時的
に記憶するものでシリアル信号DOUTを出力する。ま
た、信号DOUTが書き込み時間のデータであるときは
ロジックバッファ5の制御により信号DOUTはバッフ
ァ回路12を介してカウンタ3に送信され、カウンタ3
で記憶される。
【0017】このEEPROM装置よりデータを読み出
すときには、クロックCLKに同期してロジックバッフ
ァ5に読み出し命令コード及びアドレスを含む信号DI
Nをロジックバッファ5に入力する。ロジックバッファ
5は読み出し命令コードを認識すると、高電圧スイッチ
ング回路/デコーダ2とYゲート8で指定したアドレス
のデータを読み取り、データをセンス回路9で判別す
る。そして、シフタ回路10でシリアル信号に変換し、
出力バッファ11より信号DOUTとして出力する。こ
のとき、高電圧スイッチング回路/デコーダ2では昇圧
回路1からの高電圧でなく通常の電源電圧が使用され
る。
【0018】メモリセルアレイ6に書き込み時間のデー
タを記憶するときには、クロックCLKに同期してその
ことを示す命令コードとそのデータを含む信号DINを
ロジックバッファ5に入力する。これにより、ロジック
バッファ5は高電圧スイッチング回路/デコーダ2とY
ゲート8を制御してメモリセルアレイ6にそのデータを
記憶する。そして、電源導通開始時にはロジックバッフ
ァ5はメモリセルアレイ6からその書き込み時間のデー
タを読み出してカウンタ3で記憶するようにする。
【0019】メモリセルアレイ7に書き込み等を行うと
きには、クロックCLKに同期して書き込み命令コー
ド、アドレス及びデータを含む信号DINをロジックバ
ッファ5に入力する。ロジックバッファ5は書き込み命
令コードを認識すると、シリアルに入力されたデータを
シフタ回路10でパラレルに変換した後、高電圧スイッ
チング回路/デコーダ2及びYゲート8で指定したメモ
リセルに書き込み等を行う。書き込み時間はカウンタ3
からの信号WTにより可変する。尚、高電圧スイッチン
グ回路/デコーダ2では例えばスイッチング動作をする
トランジスタを用いることにより通常の電源電圧と高電
圧との切り換えを行うことができる。
【0020】このEEPROM装置について基本的な書
き込み時間の決定方法を図2に示す。まだ書き込み時間
のデータが記憶されていない状態のEEPROM装置
に、まずステップS1で、ある書き込み時間のデータを
入力する。このとき、確実に書き込み等を行うためにロ
ジックバッファ5よりカウンタ3にデータリセット信号
DR(後述する)を送り、書き込み時間が最大となるよ
うにする。
【0021】そして、ステップS2でそのデータで書き
込みや読み出し動作等を行ってしきい値のマージンが最
適の状態にあるかチェックする。もしマージンが最適の
状態でなければステップS6で書き込み時間のデータを
変更して再度ステップS1でそのデータをEEPROM
装置に入力する。一方、ステップS3でマージンが最適
の状態であればステップS4に進み、論理検査やDC検
査等のその他の項目の検査をする。ここまでがウエハ状
態で検査するEDS(Electrical Die SORT)であり、
これにて不良ならば不良を示すマークが付されることと
なる。
【0022】そして、パッケージング等を行い、ステッ
プS5で機能テスト(FT)を行う。前述の不良を示す
マークが付されたものも取り除かれ、機能テストに合格
したものだけが出荷される。製品として出荷されるEE
PROM装置は電源導通開始時に自動的に最適な書き込
み時間に設定する。
【0023】図3はカウンタ3とリングオシレータ4の
一例の回路図である。リングオシレータ4では、複数段
のインバータ25、26・・・27が接続されており、
各インバータ25、26・・・27の接続間にコンデン
サ22、23・・・がインバータ25、26・・・の各
出力電圧で充電されるように接続されている。
【0024】各インバータ25、26・・・27では例
えばインバータ25におけるMOSFET(Metal Oxid
e Semiconductor Field Effect Transistor)20、2
1のようにそれぞれNチャネルMOSFETが直列に接
続された構成となっている。最終段のインバータ27の
出力は初段のインバータ25に帰還しているためリング
オシレータ4は発振動作し、クロックをカウンタ3に送
出する。尚、インバータ25、26・・・27の段数は
奇数である。
【0025】カウンタ3では、リングオシレータ4から
のクロックをインバータ15で反転して信号CKとし、
ダウンカウンタ16及びシフトレジスタ18に入力す
る。また、電源導通開始時等に信号DOUTをバッファ
回路12からシフトレジスタ18に入力し、Nビットの
データD0〜DNをラッチ回路17で記憶する。このと
き、データD0〜DNは書き込み時間を表し、ダウンカ
ウンタ16に伝えられる。
【0026】ダウンカウンタ16はロジックバッファ5
からのカウンタスタート信号STによってカウントを開
始する。また、ロジックバッファ5よりラッチ回路17
にデータリセット信号DRが入力される。信号DRがハ
イレベルのときにラッチ回路17は記憶しているデータ
にかかわらず、データD0〜DNの各ビットを全て
「1」としてダウンカウンタ16に伝える。
【0027】カウンタ3での基本的な動作を説明する
と、ダウンカウンタ16はカウンタスタート信号STの
入力によりデータD0〜DNでセットしてカウントを開
始する。このとき、ダウンカウンタ16は出力信号WT
をハイレベルとする。そして、カウントを終了すると信
号WTをロウレベルとする。信号WTがハイレベルであ
る期間を高電圧スイッチング回路/デコーダ2は上述の
書き込み時間とする。
【0028】尚、高電圧スイッチング回路/デコーダ2
では例えば信号WTによってオン/オフするスイッチン
グ素子を回路に挿入することにより、信号WTに応じて
高電圧をメモリセルアレイ6、7に印加する時間を可変
することができる。また、データリセット信号DRがハ
イレベルであるときに書き込み時間は最大となる。
【0029】図4は動作の一例を示す波形図である。信
号CK、ST、DRはカウンタ3に入力される前述の各
信号である。信号WTはカウンタ3より出力される信号
である。信号DOUTは出力バッファ11(図1参照)
より出力される信号であり、ロジックバッファ5の制限
により一部がカウンタ3に入力される。
【0030】信号CKは一定の周期で繰り返している。
データリセット信号DRがハイレベルであるときにカウ
ンタスタート信号STが入力されると、カウンタ3より
出力される信号WTはK1に示すように消去期間A1と
書き込み期間B1が最大となる。書き込み時間のデータ
をメモリセルアレイ6に記憶するときにはロジックバッ
ファ5はデータリセット信号DRをハイレベルとして確
実に書き込み等を行うようにしている。
【0031】これにより、高電圧スイッチング回路/デ
コーダ2では期間A1で消去を行い、期間B1で必要な
書き込みを行う。書き込み時間とは期間A1、B1のよ
うに消去及び書き込みの一連のサイクル時間のことであ
る。このとき、信号DOUTのデータ31をカウンタ3
に入力して、ラッチ回路17で記憶するようにする。
尚、メモリセルアレイ6にデータの書き込む等をするの
はEDSだけで書き込み回数が少ないので、期間K1に
示すように書き込み時間を十分に長くしても問題はな
い。
【0032】次に、ロジックバッファ5は信号DRをロ
ウレベルとし、メモリセルアレイ7にデータを記憶する
ためにカウンタスタート信号STをカウンタ3に入力す
ると、ダウンカウンタ16はデータ31に応じてカウン
ト値がセットされる。これにより、期間K2での消去期
間A2と書き込み期間B2は書き込み時間のデータによ
り可変する。本実施形態では消去期間A2と書き込み期
間B2がそれぞれ期間A1、B1よりも短縮された波形
となる。期間A2、B2はデータD0〜DNの各ビット
が全て「1」である場合を除き、それぞれ期間A1、B
2よりも短くなる。
【0033】その後、データリセット信号DRがロウレ
ベルである限り、カウンタスタート信号STが入力され
ると、設定された書き込み時間のデータで期間K3では
消去期間A3は書き込み期間B3は期間K2ときとそれ
ぞれ等しくなる。また、EEPROM装置の電源導通時
にもメモリセルアレイ6から書き込み時間のデータを読
み出してラッチ回路17で記憶する。
【0034】以上説明したように本実施形態によれば、
EEPROM装置は製造段階で特性にばらつきがあって
も最適の書き込み時間に設定することができるので、E
DSやFTの歩留まりが向上する。具体的に言えば、メ
モリセルアレイ6、7の特性が悪い場合には書き込み時
間を長くし、逆に特性が良い場合には書き込み時間を短
くする。書き込み時間のデータの設定はEDSで行い得
るので、通常の使用では書き込み時間を設定するための
特別な操作等は不要である。将来EEPROM装置はメ
モリサイズの微細化等にともなって特性のばらつきが更
に増大すると考えられるが、本実施形態のEEPROM
装置では信頼性を確保しつつ歩留まりを向上することが
できる。
【0035】上記公報(特許番号第2510521号)
に記載の従来のEEPROM装置では、分解能が低く、
また書き込み時間のデータを記憶する部分がメモリセル
アレイとは別々に設けられているためにチップ面積が増
大するという問題があったが、本実施形態ではメモリセ
ルアレイ6、7を共通のメモリセルアレイとして一部の
領域を前記データの記憶用として使用し、ここのデータ
でカウンタを動作させて書き込み時間を可変する構成と
なっているので、分解能が高く、ポリヒューズ等も必要
でない。また、書き込み時間のデータを書き込むのも通
常のデータ書き込みとほぼ同様に行っているので前記デ
ータを簡単に記憶できる。
【0036】尚、図3に示すリングオシレータ4は発振
回路の一例であり、その他の構成の発振回路でもよい。
カウンタ3についても例えばアップカウンタを用いるも
のでも同様の動作をするように構成することができる。
また、シリアルタイプのEEPROM装置に限らずパラ
レルタイプのEEPROMでも同様にメモリセルアレイ
に書き込み時間のデータを記憶する領域を設けて書き込
み時間を可変するようにすることができる。
【0037】本実施形態では電源導通開始時に書き込み
時間のデータをメモリセルアレイ6から読み出していた
が、例えば書き込み等が行われたかどうかを監視してお
いて最初に書き込み等を行う時にデータを読み出すよう
にタイミングを変更してもよい。
【0038】
【発明の効果】
<請求項1の効果>以上説明したように本発明によれ
ば、メモリセルアレイに書き込み時間のデータを記憶す
る領域が設けられていて、EEPROM装置はここより
データを読み出してラッチ回路で記憶することによりカ
ウンタで書き込み時間を可変する。これにより、製造段
階で特性にばらつきがあっても書き込み時間を適切に設
定することができるので、歩留まりの向上を図ることが
できる。また、上記公報に記載の従来のEEPROM装
置と比較しても、書き込み時間の分解能を改善すること
ができるので、さらなる歩留まりの向上が可能である。
メモリセルアレイに前記データを記憶しているためポリ
ヒューズ等が不要となるので、チップ面積が増大せず、
コストの上昇にならない。そして、書き込み時間のデー
タの記憶は通常のデータ記憶とほぼ同様に行われるので
簡単である。
【0039】<請求項2の効果>例えばデータリセット
信号の入力により最大の設定時間で書き込み等を行うよ
うにすれば、書き込み時間のデータをメモリセルアレイ
に記憶するときにはデータリセット信号を使って確実に
書き込むことができるようになる。
【0040】<請求項3の効果>電源導通開始時に書き
込み時間のデータが読み出され、EEPROM装置では
自動的に書き込み時間が設定されるので、通常の使用状
態では書き込み時間の設定のための特別な操作等が不要
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のブロック図。
【図2】 その書き込み時間を決定する基本的な方法の
フローチャート。
【図3】 そのカウンタとリングオシレータの一例の回
路図。
【図4】 その信号の一例のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 昇圧回路 2 高電圧スイッチング回路/デコーダ 3 カウンタ 4 リングオシレータ 5 ロジックバッファ 6、7 メモリセルアレイ 8 Yゲート 9 センス回路 10 シフタ回路 11 出力バッファ 16 ダウンカウンタ 17 ラッチ回路 18 シフトレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書き込み及び消去が可能な不揮
    発性記憶素子から成るメモリセルアレイを有するEEP
    ROM装置において、 前記メモリセルアレイに前記書き込み及び消去を行う時
    間のデータを記憶する領域を設け、前記領域から前記デ
    ータを読み出して記憶するラッチ回路と、発振回路より
    発振されるクロックをカウントするカウンタとを備え、
    前記カウンタでは前記ラッチ回路からの信号により前記
    書き込み及び消去を行う時間を可変することを特徴とす
    るEEPROM装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ回路はデータリセット信号の
    入力により前記カウンタに特定の信号を出力することを
    特徴とする請求項1に記載のEEPROM装置。
  3. 【請求項3】 電源導通開始時に前記領域から前記デー
    タを読み出して前記ラッチ回路に記憶することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のEEPROM装置。
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