JPH1032095A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH1032095A
JPH1032095A JP22029196A JP22029196A JPH1032095A JP H1032095 A JPH1032095 A JP H1032095A JP 22029196 A JP22029196 A JP 22029196A JP 22029196 A JP22029196 A JP 22029196A JP H1032095 A JPH1032095 A JP H1032095A
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JP
Japan
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discharge lamp
inductance coil
filament
coil
switch element
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JP22029196A
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English (en)
Inventor
Shigeo Ikeda
茂穂 池田
Takeshi Kirimura
武志 桐村
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Meiji National Industrial Co Ltd
Original Assignee
Meiji National Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電流カット用のスイッチ素子に印加され
る高電圧を抑制し、信頼性が高く、かつ、低コストの放
電灯点灯装置を提供すること。 【解決手段】 放電灯を始動点灯させる高周波インバー
タ2の発振トランス4に、2次コイル9、10を設け、
2次コイル9、10のそれぞれに逆接続されたインダク
タンスコイル11、12のそれぞれを介して放電灯7、
7Aに接続し、放電灯7のフイラメント19をインダク
タンスコイル30を介して放電灯7Aのフイラメント1
9Aに接続し、前記2次コイル9、10を、直流電源の
端子1Aから、放電灯の各フイラメント及び前記インダ
クタンスコイル30並びに熱用スイッチ素子20を経
て前記直流電源の他方の端子(アース)に至る直列回路
中に直列に接続し、放電灯7、7Aの点灯始動ずれによ
りインダクタンスコイル11又は12で発生する高電圧
をインダクタンスコイル30でカットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波インバータを用いて複数の放電灯
を点灯する放電灯点灯装置がある。図3はその一例の放
電灯点灯装置の回路図で、図において、1、1Aは直流
電源の一方(例えば正)の端子、2は高周波インバータ
で、トランジスタ3、発振トランス4、帰還トランス5
及び始動用のスイッチ素子6等から構成され、1次コイ
ル8がトランジスタ3に接続されてある発振トランス4
に2個の2次コイル9、10が備えられている。
【0003】7は内部両端部にフイラメント18、19
を備える放電灯、7Aは同様に内部両端部にフイラメン
ト18A、19Aを備える放電灯、11、12は互いに
逆極性に接続されてあるインダクタンスコイル、20は
余熱電流カット用のスイッチ素子、21は余熱電流調整
用のインピーダンス素子(図の例では抵抗)である。
【0004】そして、放電灯7の各フイラメント18、
19の各一方の端部間に2次コイル10、インダクタン
スコイル12の直列回路を接続し、放電灯7Aの各フイ
ラメント18A、19Aの各一方の端部間に2次コイル
9、インダクタンスコイル11の直列回路を接続する。
また、フイラメント19、19Aの各他方の端部同士を
接続する。更に放電灯7のフイラメント18の他方の端
部は電源端子1Aに、又放電灯7Aのフイラメント18
Aの他方の端部は、スイッチ素子20及び抵抗21を介
して、直流電源の他方の端子(図の例ではアース)に接
続してある。
【0005】以上の構成で、スイッチ素子20をオンに
すると、電源端子1Aから、フイラメント18、2次コ
イル10、インダクタンスコイル12、フイラメント1
9、19A、インダクタンスコイル11、2次コイル
9、フイラメント18A、抵抗21及びスイッチ素子2
0を経てアースに至る回路に直流電流が流れ、放電灯の
全てのフイラメントが余熱される。
【0006】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11を通して流れる。
【0007】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動したとすると、2次コイル10の誘起電圧
は放電灯7のランプ電圧にまで低下し、同一の鉄心に巻
装されている2次コイル9の誘起電圧も2次コイル10
の誘起電圧にほぼ等しく低下し、2次コイル9の誘起電
圧のみでは放電灯7Aを始動するには足りなくなる。
【0008】しかし、放電灯7が点灯することにより、
インダクタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダ
クタンスコイル11の両端に高電圧が発生する。その高
電圧は、インダクタンスコイル11はインダクタンスコ
イル12と逆極性に巻回してあるため2次コイル9の誘
起電圧に加算されて放電灯7Aに印加されることにな
り、加算された高電圧により放電灯7Aも確実に点灯す
る。なお、両放電灯7、7Aがともに点灯すれば、イン
ダクタンスコイル11、12は互いに逆極性に巻回して
あるので、誘起電圧はほとんど零となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインダクタンスコイル11に電圧が発生したとき、
放電灯7及び7Aのフイラメント19、19A側は同一
電位であるため、放電灯7Aのフイラメント18A側は
高い電位となる。そのため、余熱電流カット用のスイッ
チ素子20は高耐圧の高価なものを用いる必要があり、
この種の放電灯点灯装置がコスト高なものになるという
問題がある。
【0010】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、余熱電流カット用のスイッチ素子に印加される高電
圧を抑制し、信頼性が高く、かつ、低コストの放電灯点
灯装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、放電灯
を始動点灯させる高周波出力を発生する高周波インバー
タの発振トランスに、少なくとも第1及び第2の2次コ
イルを設け、前記第1の2次コイルを第1のインダクタ
ンスコイルを介して第1の放電灯にまたがって接続し、
前記第2の2次コイルを第2のインダクタンスコイルを
介して第2の放電灯にまたがって接続するとともに、前
記第1の放電灯の一方のフイラメントを第3のインダク
タンスコイルを介して前記第2の放電灯の一方のフイラ
メントに接続し、前記第1及び第2の2次コイルを、直
流電源の一方の端子から、前記両放電灯の各フイラメン
ト及び前記第3のインダクタンスコイル並びに余熱中は
オンとされるスイッチ素子を経て前記直流電源の他方の
端子に至る直列回路中に直列に、かつ前記両2次コイル
には互いに逆方向に直流電流が流れるように接続してな
り、更に前記第1及び第2のインダクタンスコイルを互
いに逆極性に接続してなることを特徴とする放電灯点灯
装置とすることにより達成される。
【0012】また、本発明の目的は、上記の放電灯点灯
装置において、直流電源の一方の端子と第1のインダク
タンスコイルと余熱中はオンとされるスイッチ素子の接
続点間にコンデンサを接続してなる放電灯点灯装置とす
ることにより達成される。
【0013】本発明の上記特徴によれば、第1の放電灯
が先に始動した場合、第2のインダクタンスコイルで発
生した高電圧は、第2の2次コイルに誘起されている電
圧に加算されて、第2の放電灯の両端のフイラメント間
に印加され、第2の放電灯は始動する。また、第2の放
電灯が先に始動した場合、第1のインダクタンスコイル
で発生した高電圧は、第1の2次コイルに誘起されてい
る電圧に加算されて、第1の放電灯の両端のフイラメン
ト間に印加され、第1の放電灯は始動する。
【0014】そして、いずれの場合においても、第1又
は第2のインダクタンスコイルで発生した高電圧は、直
流電源の一方の端子から、余熱中はオンとされるスイッ
チ素子に至る直列回路中に接続されてある第3のインダ
クタンスコイルによってカットされ余熱中はオンとされ
るスイッチ素子にかかる高電圧は抑制される。
【0015】したがって、余熱中はオンとされるスイッ
チ素子に高電圧がかからず、該スイッチ素子として高耐
圧のスイッチ素子を用いなくても、信頼性の高い放電灯
用点灯装置を得ることができる。
【0016】また、直流電源の一方の端子と余熱中はオ
ンとされるスイッチ素子との間にコンデンサを挿入接続
すると、第1又は第2のインダクタンスコイルで発生し
た高周波電流は、余熱中はオンとされるスイッチ素子を
バイパスしてコンデンサ側を流れ、該スイッチ素子にか
かる高電圧はより一層抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
放電灯点灯装置の実施形態例を説明する。図1は本発明
に係る放電灯点灯装置の一例の回路図である。なお、図
3と同一及び対応する部分には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0018】図1において、30はインダクタンスコイ
ルで、放電灯7のフイラメント19と放電灯7Aのフイ
ラメント19Aの端部間に接続されている。すなわち、
図1に示す放電灯点灯装置では、放電灯7の各フイラメ
ント18、19の各一方の端部間に2次コイル10、イ
ンダクタンスコイル12の直列回路を接続し、放電灯7
Aの各フイラメント18A、19Aの各一方の端部間に
2次コイル9、インダクタンスコイル11の直列回路を
接続されている。
【0019】また、フイラメント19の他方の端部はイ
ンダクタンスコイル30の一方の端部に接続され、イン
ダクタンスコイル30の他方の端部はフイラメント19
Aの他方の端部に接続されている。更に放電灯7のフイ
ラメント18の他方の端部は電源端子1Aに、又放電灯
7Aのフイラメント18Aの他方の端部は、スイッチ素
子20及び抵抗21を介して、直流電源の他方の端子
(図の例ではアース)に接続されている。
【0020】今、スイッチ素子20をオンにすると、電
源端子1Aから、フイラメント18、インダクタンスコ
イル12、2次コイル10、フイラメント19、インダ
クタンスコイル30、フイラメント19A、2次コイル
9、インダクタンスコイル11、フイラメント18A、
抵抗21及びスイッチ素子20を経てアースに至る回路
に直流電流が流れ、放電灯の全てのフイラメントが余熱
される。
【0021】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11を通して流れる。
【0022】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動し、放電灯7が点灯したとすると、インダ
クタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダクタン
スコイル11の両端に高電圧が発生する。その高電圧
は、2次コイル9の誘起電圧に加算されて放電灯7Aに
印加されることになり、加算された高電圧により放電灯
7Aも確実に点灯する。
【0023】また、インダクタンスコイル11の両端に
発生した高電圧は、フイラメント18A、抵抗21及び
スイッチ素子20、直流電源、電源端子1A、フイラメ
ント18、インダクタンスコイル12、2次コイル1
0、フイラメント19、インダクタンスコイル30、フ
イラメント19A、2次コイル9からなる回路に印加さ
れるが、インダクタンスコイル30によって高周波はカ
ットされスイッチ素子にかかる高電圧は抑制される。
【0024】図2は、本発明に係る放電灯点灯装置の他
の例の回路図である。なお、図1及び図3と同一及び対
応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。図1の例の放電灯点灯装置と異なる点は、放電灯
7Aのフイラメント18Aの他方の端部に電源端子1A
が接続され、電源端子1Aとインダクタンスコイル11
とスイッチ素子20に接続されてある抵抗21との接続
点間に直流カット用のコンデンサ31が設けられている
点である。
【0025】すなわち、図2に示す放電灯点灯装置で
は、スイッチ素子20をオンにすると、電源端子1Aか
ら、フイラメント18A、フイラメント18、インダク
タンスコイル12、2次コイル10、フイラメント1
9、インダクタンスコイル30、フイラメント19A、
2次コイル9、インダクタンスコイル11、抵抗21及
びスイッチ素子20を経てアースに至る回路に直流電流
が流れ、放電灯の全てのフイラメントが余熱される。
【0026】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11、コンデンサ31を通
して流れる。
【0027】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動し、放電灯7が点灯したとすると、インダ
クタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダクタン
スコイル11の両端に高電圧が発生する。その高電圧
は、2次コイル9の誘起電圧に加算されて放電灯7Aに
印加されることになり、加算された高電圧により放電灯
7Aも確実に点灯する。
【0028】また、インダクタンスコイル11の両端に
発生した高電圧は、コンデンサ31、フイラメント18
A、フイラメント18、インダクタンスコイル12、2
次コイル10、フイラメント19、インダクタンスコイ
ル30、フイラメント19A、2次コイル9からなる回
路に印加されるが、インダクタンスコイル30によって
高周波はカットされ、また、コンデンサ31によって短
絡状態にされスイッチ素子にかかる高電圧は抑制され
る。
【0029】なお、図2に示す放電灯点灯装置では、イ
ンダクタンスコイル30は放電灯7のフイラメント19
と放電灯7Aのフイラメント19Aの端部間に接続され
ているが、放電灯7のフイラメント18と放電灯7Aの
フイラメント18Aの端部間に接続されても良い。ま
た、図1に示す放電灯点灯装置において、電源端子1A
とフイラメント18Aとスイッチ素子20に接続されて
ある抵抗21との接続点間にコンデンサを接続するよう
にしても良い。
【0030】更に各例では、2個の放電灯を直列余熱、
並列点灯する構成であるが、放電灯を更に多灯にわたっ
て点灯することは任意である。この場合、2次コイルの
数を増すようにすれば良い。更に又、多灯、例えば4灯
にして2灯づつ2次コイルを切り換えるようにしても良
い。この場合、インダクタンスコイル30を兼用するこ
とも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、余熱中はオンとされるスイッチ素子に高電圧がかか
わらず、該スイッチ素子として高耐圧のスイッチ素子を
用いなくても、信頼性の高い放電灯点灯装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の一例を示す回路
図である。
【図2】本発明に係る放電灯点灯装置の他の例を示す回
路図である。
【図3】従来の放電灯点灯装置の例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1、1A 直流電源端子 2 高周波インバータ 4 発振トランス 6 始動スイッチ素子 7、7A 放電灯 8 1次コイル 9、10 2次コイル 11 インダクタンスコイル(第1のインダクタンスコ
イル) 12 インダクタンスコイル(第2のインダクタンスコ
イル) 18、19、18A、19A フイラメント 20 余熱電流カット用スイッチ素子 21 インピーダンス素子(抵抗) 30 インダクタンスコイル(第3のインダクタンスコ
イル) 31 コンデンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 放電灯点灯装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波インバータを用いて複数の放電灯
を点灯する放電灯点灯装置がある。図3はその一例の放
電灯点灯装置の回路図で、図において、1、1Aは直流
電源の一方(例えば正)の端子、2は高周波インバータ
で、トランジスタ3、発振トランス4、帰還トランス5
及び始動用のスイッチ素子6等から構成され、1次コイ
ル8がトランジスタ3に接続されてある発振トランス4
に2個の2次コイル9、10が備えられている。
【0003】7は内部両端部にフイラメント18、19
を備える放電灯、7Aは同様に内部両端部にフイラメン
ト18A、19Aを備える放電灯、11、12は互いに
逆極性に接続されてあるインダクタンスコイル、20は
熱電流カット用のスイッチ素子、21は熱電流調整
用のインピーダンス素子(図の例では抵抗)である。
【0004】そして、放電灯7の各フイラメント18、
19の各一方の端部間に2次コイル10、インダクタン
スコイル12の直列回路を接続し、放電灯7Aの各フイ
ラメント18A、19Aの各一方の端部間に2次コイル
9、インダクタンスコイル11の直列回路を接続する。
また、フイラメント19、19Aの各他方の端部同士を
接続する。更に放電灯7のフイラメント18の他方の端
部は電源端子1Aに、又放電灯7Aのフイラメント18
Aの他方の端部は、スイッチ素子20及び抵抗21を介
して、直流電源の他方の端子(図の例ではアース)に接
続してある。
【0005】以上の構成で、スイッチ素子20をオンに
すると、電源端子1Aから、フイラメント18、2次コ
イル10、インダクタンスコイル12、フイラメント1
9、19A、インダクタンスコイル11、2次コイル
9、フイラメント18A、抵抗21及びスイッチ素子2
0を経てアースに至る回路に直流電流が流れ、放電灯の
全てのフイラメントが予熱される。
【0006】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11を通して流れる。
【0007】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動したとすると、2次コイル10の誘起電圧
は放電灯7のランプ電圧にまで低下し、同一の鉄心に巻
装されている2次コイル9の誘起電圧も2次コイル10
の誘起電圧にほぼ等しく低下し、2次コイル9の誘起電
圧のみでは放電灯7Aを始動するには足りなくなる。
【0008】しかし、放電灯7が点灯することにより、
インダクタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダ
クタンスコイル11の両端に高電圧が発生する。その高
電圧は、インダクタンスコイル11はインダクタンスコ
イル12と逆極性に巻回してあるため2次コイル9の誘
起電圧に加算されて放電灯7Aに印加されることにな
り、加算された高電圧により放電灯7Aも確実に点灯す
る。なお、両放電灯7、7Aがともに点灯すれば、イン
ダクタンスコイル11、12は互いに逆極性に巻回して
あるので、誘起電圧はほとんど零となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインダクタンスコイル11に電圧が発生したとき、
放電灯7及び7Aのフイラメント19、19A側は同一
電位であるため、放電灯7Aのフイラメント18A側は
高い電位となる。そのため、熱電流カット用のスイッ
チ素子20は高耐圧の高価なものを用いる必要があり、
この種の放電灯点灯装置がコスト高なものになるという
問題がある。
【0010】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、予熱電流カット用のスイッチ素子に印加される高電
圧を抑制し、信頼性が高く、かつ、低コストの放電灯点
灯装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、放電灯
を始動点灯させる高周波出力を発生する高周波インバー
タの発振トランスに、少なくとも第1及び第2の2次コ
イルを設け、前記第1の2次コイルを第1のインダクタ
ンスコイルを介して第1の放電灯にまたがって接続し、
前記第2の2次コイルを第2のインダクタンスコイルを
介して第2の放電灯にまたがって接続するとともに、前
記第1の放電灯の一方のフイラメントを第3のインダク
タンスコイルを介して前記第2の放電灯の一方のフイラ
メントに接続し、前記第1及び第2の2次コイルを、直
流電源の一方の端子から、前記両放電灯の各フイラメン
ト及び前記第3のインダクタンスコイル並びに熱中は
オンとされるスイッチ素子を経て前記直流電源の他方の
端子に至る直列回路中に直列に、かつ前記両2次コイル
には互いに逆方向に直流電流が流れるように接続してな
り、更に前記第1及び第2のインダクタンスコイルを互
いに逆極性に接続してなることを特徴とする放電灯点灯
装置とすることにより達成される。
【0012】また、本発明の目的は、上記の放電灯点灯
装置において、直流電源の一方の端子と第1のインダク
タンスコイルと熱中はオンとされるスイッチ素子の接
続点間にコンデンサを接続してなる放電灯点灯装置とす
ることにより達成される。
【0013】本発明の上記特徴によれば、第1の放電灯
が先に始動した場合、第2のインダクタンスコイルで発
生した高電圧は、第2の2次コイルに誘起されている電
圧に加算されて、第2の放電灯の両端のフイラメント間
に印加され、第2の放電灯は始動する。また、第2の放
電灯が先に始動した場合、第1のインダクタンスコイル
で発生した高電圧は、第1の2次コイルに誘起されてい
る電圧に加算されて、第1の放電灯の両端のフイラメン
ト間に印加され、第1の放電灯は始動する。
【0014】そして、いずれの場合においても、第1又
は第2のインダクタンスコイルで発生した高電圧は、直
流電源の一方の端子から、熱中はオンとされるスイッ
チ素子に至る直列回路中に接続されてある第3のインダ
クタンスコイルによってカットされ熱中はオンとされ
るスイッチ素子にかかる高電圧は抑制される。
【0015】したがって、熱中はオンとされるスイッ
チ素子に高電圧がかからず、該スイッチ素子として高耐
圧のスイッチ素子を用いなくても、信頼性の高い放電灯
用点灯装置を得ることができる。
【0016】また、直流電源の一方の端子と熱中はオ
ンとされるスイッチ素子との間にコンデンサを挿入接続
すると、第1又は第2のインダクタンスコイルで発生し
た高周波電流は、熱中はオンとされるスイッチ素子を
バイパスしてコンデンサ側を流れ、該スイッチ素子にか
かる高電圧はより一層抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
放電灯点灯装置の実施形態例を説明する。図1は本発明
に係る放電灯点灯装置の一例の回路図である。なお、図
3と同一及び対応する部分には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0018】図1において、30はインダクタンスコイ
ルで、放電灯7のフイラメント19と放電灯7Aのフイ
ラメント19Aの端部間に接続されている。すなわち、
図1に示す放電灯点灯装置では、放電灯7の各フイラメ
ント18、19の各一方の端部間に2次コイル10、イ
ンダクタンスコイル12の直列回路を接続し、放電灯7
Aの各フイラメント18A、19Aの各一方の端部間に
2次コイル9、インダクタンスコイル11の直列回路を
接続されている。
【0019】また、フイラメント19の他方の端部はイ
ンダクタンスコイル30の一方の端部に接続され、イン
ダクタンスコイル30の他方の端部はフイラメント19
Aの他方の端部に接続されている。更に放電灯7のフイ
ラメント18の他方の端部は電源端子1Aに、又放電灯
7Aのフイラメント18Aの他方の端部は、スイッチ素
子20及び抵抗21を介して、直流電源の他方の端子
(図の例ではアース)に接続されている。
【0020】今、スイッチ素子20をオンにすると、電
源端子1Aから、フイラメント18、インダクタンスコ
イル12、2次コイル10、フイラメント19、インダ
クタンスコイル30、フイラメント19A、2次コイル
9、インダクタンスコイル11、フイラメント18A、
抵抗21及びスイッチ素子20を経てアースに至る回路
に直流電流が流れ、放電灯の全てのフイラメントが
される。
【0021】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11を通して流れる。
【0022】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動し、放電灯7が点灯したとすると、インダ
クタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダクタン
スコイル11の両端に高電圧が発生する。その高電圧
は、2次コイル9の誘起電圧に加算されて放電灯7Aに
印加されることになり、加算された高電圧により放電灯
7Aも確実に点灯する。
【0023】また、インダクタンスコイル11の両端に
発生した高電圧は、フイラメント18A、抵抗21及び
スイッチ素子20、直流電源、電源端子1A、フイラメ
ント18、インダクタンスコイル12、2次コイル1
0、フイラメント19、インダクタンスコイル30、フ
イラメント19A、2次コイル9からなる回路に印加さ
れるが、インダクタンスコイル30によって高周波はカ
ットされスイッチ素子にかかる高電圧は抑制される。
【0024】図2は、本発明に係る放電灯点灯装置の他
の例の回路図である。なお、図1及び図3と同一及び対
応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。図1の例の放電灯点灯装置と異なる点は、放電灯
7Aのフイラメント18Aの他方の端部に電源端子1A
が接続され、電源端子1Aとインダクタンスコイル11
とスイッチ素子20に接続されてある抵抗21との接続
点間に直流カット用のコンデンサ31が設けられている
点である。
【0025】すなわち、図2に示す放電灯点灯装置で
は、スイッチ素子20をオンにすると、電源端子1Aか
ら、フイラメント18A、フイラメント18、インダク
タンスコイル12、2次コイル10、フイラメント1
9、インダクタンスコイル30、フイラメント19A、
2次コイル9、インダクタンスコイル11、抵抗21及
びスイッチ素子20を経てアースに至る回路に直流電流
が流れ、放電灯の全てのフイラメントが予熱される。
【0026】ついで、スイッチ素子20をオフし、スイ
ッチ素子6をオンにすると、高周波インバータ2が発振
を開始し、2次コイル9、10に2次電圧が発生し、こ
の2次電圧が各放電灯7、7Aに印加され、これにより
各放電灯7、7Aは点灯する。この点灯により放電灯7
のランプ電流は2次コイル10、インダクタンスコイル
12を通して流れ、放電灯7Aのランプ電流は2次コイ
ル9、インダクタンスコイル11、コンデンサ31を通
して流れる。
【0027】このとき、例えば放電灯7が放電灯7Aよ
りも先に始動し、放電灯7が点灯したとすると、インダ
クタンスコイル12にランプ電流が流れ、インダクタン
スコイル11の両端に高電圧が発生する。その高電圧
は、2次コイル9の誘起電圧に加算されて放電灯7Aに
印加されることになり、加算された高電圧により放電灯
7Aも確実に点灯する。
【0028】また、インダクタンスコイル11の両端に
発生した高電圧は、コンデンサ31、フイラメント18
A、フイラメント18、インダクタンスコイル12、2
次コイル10、フイラメント19、インダクタンスコイ
ル30、フイラメント19A、2次コイル9からなる回
路に印加されるが、インダクタンスコイル30によって
高周波はカットされ、また、コンデンサ31によって短
絡状態にされスイッチ素子にかかる高電圧は抑制され
る。
【0029】なお、図2に示す放電灯点灯装置では、イ
ンダクタンスコイル30は放電灯7のフイラメント19
と放電灯7Aのフイラメント19Aの端部間に接続され
ているが、放電灯7のフイラメント18と放電灯7Aの
フイラメント18Aの端部間に接続されても良い。ま
た、図1に示す放電灯点灯装置において、電源端子1A
とフイラメント18Aとスイッチ素子20に接続されて
ある抵抗21との接続点間にコンデンサを接続するよう
にしても良い。
【0030】更に各例では、2個の放電灯を直列熱、
並列点灯する構成であるが、放電灯を更に多灯にわたっ
て点灯することは任意である。この場合、2次コイルの
数を増すようにすれば良い。更に又、多灯、例えば4灯
にして2灯づつ2次コイルを切り換えるようにしても良
い。この場合、インダクタンスコイル30を兼用するこ
とも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、熱中はオンとされるスイッチ素子に高電圧がかか
わらず、該スイッチ素子として高耐圧のスイッチ素子を
用いなくても、信頼性の高い放電灯点灯装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の一例を示す回路
図である。
【図2】本発明に係る放電灯点灯装置の他の例を示す回
路図である。
【図3】従来の放電灯点灯装置の例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】 1、1A 直流電源端子 2 高周波インバータ 4 発振トランス 6 始動スイッチ素子 7、7A 放電灯 8 1次コイル 9、10 2次コイル 11 インダクタンスコイル(第1のインダクタンスコ
イル) 12 インダクタンスコイル(第2のインダクタンスコ
イル) 18、19、18A、19A フイラメント 20 熱電流カット用スイッチ素子 21 インピーダンス素子(抵抗) 30 インダクタンスコイル(第3のインダクタンスコ
イル) 31 コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を始動点灯させる高周波出力を発
    生する高周波インバータの発振トランスに、少なくとも
    第1及び第2の2次コイルを設け、前記第1の2次コイ
    ルを第1のインダクタンスコイルを介して第1の放電灯
    にまたがって接続し、前記第2の2次コイルを第2のイ
    ンダクタンスコイルを介して第2の放電灯にまたがって
    接続するとともに、前記第1の放電灯の一方のフイラメ
    ントを第3のインダクタンスコイルを介して前記第2の
    放電灯の一方のフイラメントに接続し、前記第1及び第
    2の2次コイルを、直流電源の一方の端子から、前記両
    放電灯の各フイラメント及び前記第3のインダクタンス
    コイル並びに余熱中はオンとされるスイッチ素子を経て
    前記直流電源の他方の端子に至る直列回路中に直列に、
    かつ前記両2次コイルには互いに逆方向に直流電流が流
    れるように接続してなり、更に前記第1及び第2のイン
    ダクタンスコイルを互いに逆極性に接続してなることを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 直流電源の一方の端子と第1のインダク
    タンスコイルと余熱中はオンとされるスイッチ素子の接
    続点間にコンデンサを接続してなる請求項1に記載の放
    電灯点灯装置。
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