JPH10320948A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH10320948A
JPH10320948A JP9127728A JP12772897A JPH10320948A JP H10320948 A JPH10320948 A JP H10320948A JP 9127728 A JP9127728 A JP 9127728A JP 12772897 A JP12772897 A JP 12772897A JP H10320948 A JPH10320948 A JP H10320948A
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JP
Japan
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optical disk
optical
laser beam
disk
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP9127728A
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English (en)
Inventor
Toshio Watanabe
俊夫 渡辺
Hidenori Mori
秀則 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to US09/078,235 priority patent/US6198718B1/en
Publication of JPH10320948A publication Critical patent/JPH10320948A/ja
Priority to US09/611,894 priority patent/US6314080B1/en
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/033Containers for flat record carriers for flexible discs
    • G11B23/0332Containers for flat record carriers for flexible discs for single discs, e.g. envelopes

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクカートリッジに関し、塵等の影響によ
る記録再生特性の劣化を有効に回避する。 【解決手段】シャッター68とケース63、64との隙
間を埋める緩衝部材63D、64Dを配置し、またはシ
ート状部材61、62を配置して光ディスク12を清掃
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジに関し、特に光ディスクシステムに適用することが
できる。本発明は、シャッターとケースとの隙間を埋め
る緩衝部材を配置し、またシート状部材を配置して光デ
ィスクを清掃する等により、塵等の影響による記録再生
特性の劣化を有効に回避する。
【0002】
【従来の技術】従来、高密度に情報を記録する光ディス
ク装置として、DVD(Digital Versatile Disc)が提
案されている。このDVDは、波長650〔nm〕のレ
ーザービームを開口数0.6の光学系により光ディスク
に照射して、片面で2.6〔MB〕のデータを記録でき
るようになされ、これにより片面で約1時間の映像信号
を記録することができるようになされている。
【0003】このような光ディスク装置においては、光
ディスクに非接触で所望のデータを記録再生できること
により、指紋等の付着防止用、長時間の保存用でなるプ
ラスチック性のケースより光ディスクを取り出して光デ
ィスク装置に装填するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで家庭用のビデ
オテープレコーダにおいては、基本の録画時間が2時間
でなることにより、ビデオテープレコーダと同様の使い
勝手を光ディスク装置で確保する為には、さらに多くの
データを記録可能にする必要がある。また光ディスクの
特徴であるランダムアクセス機能等を有効に利用して編
集等の処理を実行可能にするためには、映像信号を3時
間程度記録することが必要になる。この場合DVDシス
テムを参考にすれば8〔MB〕程度のデータを記録可能
に設定する必要がある。
【0005】このためには光ディスク装置において、高
開口数の光学系を用いて、高密度記録することが必要に
なる。さらに光ディスクにおいては、レーザービームを
透過する光透過層の厚さを低減して、スキューの影響を
低減する必要がある。ところがこのようにすると、ディ
スク表面の塵等により記録再生特性が劣化する問題があ
る。
【0006】すなわち図25に示すように、開口数0.
8、光透過層の厚さ0.1〔mm〕による場合と、開口
数0.6、光透過層の厚さ0.6〔mm〕の場合とにつ
いて比較した結果によれば、開口数を大きくして光透過
層の厚さを薄くすると、小さな塵等によってもバースト
エラーが発生する。このような塵等は、時間経過と共に
光ディスクに堆積し、結局、長期の使用により徐々に光
ディスク装置の記録再生特性を劣化させることになる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して高密度にデータを記録する場合に、塵
等の影響による記録再生特性の劣化を有効に回避するこ
とができるディスクカートリッジを提案しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、光ディスクを回転可能に、かつ取
り出し困難に内部に収納して保持し、レーザービームを
光ディスクに照射可能に形成された開口の全部又は一部
を囲んで、シッターと開口の周辺部材との隙間を塞ぐ緩
衝部材を配置する。
【0009】また同様に光ディスクを保持して、シャッ
ターの可動を制限する可動制限機構を設ける。
【0010】またシート状の部材を配置して、光ディス
クを清掃するさらにこのシート状の部材を光ディスクの
表面に押圧する押圧部材を配置する。
【0011】また光ディスクの両面に配置するシート状
の部材について、袋状に一体化して光ディスクを内側に
保持する。
【0012】これらの場合に、光ディスクの回転中心近
傍と、開口からのレーザービームの入射を害する範囲と
を除いて、光ディスクの両面を覆うようにこれらのシー
ト状の部材を形成する。
【0013】光ディスクを回転可能に、取り出し困難に
内部に収納して保持し、レーザービームを光ディスクに
照射可能に形成された開口の全部又は一部を囲んで、シ
ッターと開口の周辺部材との隙間を塞ぐ緩衝部材を配置
すれば、塵等の侵入を低減することができる。
【0014】また同様に光ディスクを保持して、シャッ
ターの可動を制限する可動制限機構を設けるようにすれ
ば、不用意なシャッターの開閉を防止でき、塵等の侵入
を低減することができる。
【0015】さらにシート状の部材を配置して、光ディ
スクを清掃すれば、内部に侵入した塵等の堆積を防止す
ることができる。
【0016】さらにこのシート状の部材を光ディスクの
表面に押圧する押圧部材を配置すれば、シート状の部材
による清掃の効果を増大することができる。
【0017】また光ディスクの両面に配置するシート状
の部材について、袋状に一体化して光ディスクを内側に
保持すれば、その分カートリッジ内部に侵入した塵等の
うち、光ディスクに付着する塵等を低減することができ
る。
【0018】これらの場合に、光ディスクの回転中心近
傍と、開口からのレーザービームの入射を害する範囲と
を除いて、光ディスクの両面を覆うようにこれらのシー
ト状の部材を形成すれば、必要最低限度だけ光ディスク
をシート状の部材より露出させて、効率良く光ディスク
を清掃することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0020】(1)実施の形態 (1−1)実施の形態の構成 図2は、本発明の実施の形態に係るマスタリング装置を
示すブロック図である。この実施の形態に係る光ディス
クの製造工程では、このマスタリング装置1によりディ
スク原盤2を露光し、このディスク原盤2より光ディス
クを製造する。
【0021】ここでマスタリング装置1において、ディ
スク原盤2は、例えばガラス基板の表面にレジストを塗
布して形成され、スピンドルモータ3により角速度一定
の条件により回転駆動される。
【0022】光ヘッド4は、所定のスレッド機構によ
り、このディスク原盤2の回転に同期して、ディスク原
盤2の内周側より順次外周側に変位しながら、ディスク
原盤2にレーザービームLを照射する。これにより光ヘ
ッド4は、ディスク原盤2の内周側より外周側に、ラセ
ン状にトラックを形成する。このとき光ヘッド4は、デ
ィスク原盤2が1回転する周期で、約1.0〔μm〕だ
け変位するようにスレッド機構により制御され、いわゆ
るランドグルーブ記録による場合、トラックピッチ0.
5〔μm〕によりトラックを形成するようになされてい
る。なおこのランドグルーブ記録による場合のトラック
ピッチは、DVDにおけるトラックピッチ0.74〔μ
m〕の1.48倍である。
【0023】これによりマスタリング装置1では、この
ディスク原盤2により作成した光ディスクに対して線記
録密度、約0.21〔μm/bit〕により所望のデー
タを記録して、次式の関係式より、この光ディスクに容
量8〔GB〕以上のデータを記録できるようになされて
いる。
【0024】
【数1】
【0025】なおここで数字4.7は、DVDの記録容
量〔GB〕であり、数字0.74及び数字0.267
は、DVDのトラックピッチ〔μm〕及び線記録密度
〔μm/bit〕である。従って(1)式においては、
DVDと同一のデータ処理による記録容量を示している
ことになる。
【0026】さらにこのとき光ヘッド4は、このディス
ク原盤2より光ディスクを作成した際に、このレーザー
ビームLの露光により形成されるグルーブと、隣接する
グルーブ間のランドの幅とがほぼ等しくなるように、レ
ーザービームLのスポット径が設定される。なおここで
は、最終目標でなるグルーブの幅に対して、レーザービ
ームによる実効的な露光範囲が120〔%〕程度増大す
るように、レーザービームのスポット形状、光量が設定
される。これにより光ヘッド4は、このディスク原盤2
により作成される光ディスクがランドグルーブ記録可能
に、ディスク原盤2を露光する。
【0027】さらに光ヘッド4は、光学系がディスク原
盤2の半径方向に可動するように構成される。
【0028】駆動回路5は、駆動信号SDに応じて光ヘ
ッド4を駆動する。このとき駆動回路5は、ディスク原
盤2の回転に同期したタイミングにより、レーザービー
ム照射位置に応じて、光ヘッド4の駆動の条件を切り換
え、これにより図3に示すように、ディスク原盤2をゾ
ーニングする。なおこの図3においては、グルーブ及び
ピットの記載を簡略化して示す。
【0029】すなわちこのマスタリング装置1では、コ
ンパクトディスクと等しい直径120〔mm〕の光ディ
スクにおいて、半径24〔mm〕〜58〔mm〕の領域
を情報記録面に設定するように、ディスク原盤2に順次
トラックを形成する。このとき駆動回路5は、この情報
記録面を放射状の領域に分割してセクタ構造を形成する
ように、光ヘッド4の駆動条件を切り換える。さらにこ
の切り換えのタイミングを内周側より外周側に順次段階
的に変化させることにより、情報記録面を同心円状に分
割して14のゾーンZ0〜Znを形成する。
【0030】これにより駆動回路5は、最内周のゾーン
Z0においては、1トラックに9個のセクタを形成し、
順次外周側のゾーンZ1、……に変位するに従って、1
トラックのセクタ数を1づつ増大する。
【0031】各セクタは、矢印A及びBによりセクタの
境界を拡大して示すように、先頭がアドレスエリアAR
2に割り当てられ、続く残りの領域AR1がユーザーエ
リアに割り当てられる。駆動回路5は、図示しないシス
テム制御回路の制御により、このユーザーエリアAR1
においては、駆動信号SDによりレーザービーム照射位
置を変位させ、これによりこのユーザーエリアAR1に
グルーブを蛇行させて形成する。
【0032】またアドレスエリアAR2においては、こ
のアドレスエリアAR2の前半部分で、レーザービーム
照射位置の変位を中止し、駆動信号SDによりレーザー
ビームの光量を間欠的に立ち上げ、これによりグルーブ
によるトラックセンタ上にピット列を形成する。またア
ドレスエリアAR2の後半部分で、レーザービーム照射
位置を内周側のランドによるトラックセンタ上に変位さ
せ、駆動信号SDによりレーザービームの光量を間欠的
に立ち上げ、これによりランドによるトラックセンター
上にピット列を形成する。
【0033】これにより駆動回路5は、アドレスエリア
AR2の前半側には、続くグリーブによるセクタのアド
レスデータを対応するトラックセンタ上にピット列によ
り記録し、アドレスエリアAR2の後半側には、続く内
周側のランドによるセクタのアドレスデータを対応する
トラックセンタ上にピット列により記録するようになさ
れている。
【0034】このとき駆動回路5は、このディスク原盤
2より光ディスクを作成した際に、波長650〔nm〕
のレーザービームに対して、ピット及びグルーブの深さ
が1/6〜1/5波長になるように、レーザービーム照
射時の光量を設定する。なおグルーブについては、振幅
が15〜30〔nm〕になるように形成される。
【0035】ウォウブル信号発生回路7は、ディスク原
盤2の回転に同期した所定周波数の正弦波信号をウォウ
ブル信号WBとして出力する。このときウォウブル信号
発生回路7は、図3について上述したゾーニングに対応
して、ウォウブル信号WBの周波数を順次段階的に増大
して出力する。これによりウォウブル信号発生回路7
は、このウォウブル信号WBによりレーザービーム照射
位置を変位させて、1セクタ当たり397周期だけグル
ーブを蛇行させる。
【0036】これによりアドレスエリア(ヘッダエリ
ア)AR2においては、グルーブの5周期に相当する長
さが割り当てられ、最内周のゾーンZ0のトラックで
は、グルーブが3573周期蛇行するように形成され、
外周側のゾーンに移るに従って、順次グルーブの蛇行が
1トラック当たり397周期増大するように形成され
る。なおこの実施の形態では、このグルーブの蛇行の1
周期に対して、25バイトのデータがユーザーエリアA
R1に割り当てられ、この1周期が約42〔μm〕の長
さにより形成される。
【0037】アドレス信号生成回路6は、システム制御
回路の制御により光ヘッド4の変位に応じて順次値の変
化するアドレス信号SAを生成して出力する。すなわち
アドレス信号生成回路6は、ディスク原盤2の回転に同
期したタイミング信号(FG信号等でなる)をスピンド
ルモータ3等より受け、このタイミング信号を所定のカ
ウンタによりカウントする。これによりアドレス信号生
成回路6は、図4に示すように、レーザービーム照射位
置のアドレスデータIDを生成する(図4(A)、(C
1)及び(C2))。なおこの図4に示す数字は、各デ
ータのバイト数である。
【0038】アドレス信号生成回路6は、このアドレス
データIDに対してセクタマークSM、同期用のタイミ
ングデータVFO、アドレスマークAM、ポストアンブ
ルPAを付加して、それぞれアドレスエリアAR2の前
半部分及び後半部分に割り当てるセクタヘッダを生成す
る(図4(B)、(C1)及び(C2))。なおここで
アドレス信号生成回路6は、各セクタヘッダを62バイ
トにより形成し、アドレスエリアAR2に記録するデー
タを8Kバイトにより形成する。セクタマークSMは、
セクタヘッダの開始を示すために設定され、4バイトが
割り当てられる。同期用のタイミングデータVFOは、
光ディスク装置におけるPLL回路のロックのために配
置され、それぞれ先頭側より26バイト及び16バイト
が割り当てられる。
【0039】アドレスマークAMは、アドレスの同期信
号であり、1バイトが割り当てられる。アドレスデータ
IDは、6バイトであり、内2バイトが誤り検出符号で
ある。アドレスデータIDは、同一のデータが繰り返し
2回記録され、その分信頼性を向上するようになされて
いる。ポストアンブルPAは、信号の極性を設定するた
めに配置され、1バイトが割り当てられる。
【0040】アドレス信号生成回路6は、このようにし
て生成したセクタヘッダを、シリアルデータ列に変換
し、このシルアルデータ列を所定フォーマットにより変
調する。さらにアドレス信号生成回路6は、この被変調
信号をアドレス信号SAとして出力する。このときアド
レス信号生成回路6は、このアドレス信号SAをレーザ
ービームLの走査に対応するタイミングにより出力す
る。
【0041】合成回路8は、このウォウブル信号WB
と、アドレス信号SAとを合成して、光ヘッド4の光学
系を変位される変位信号と、レーザービームの光量を制
御する光量制御信号とでなる駆動信号SDを生成し、こ
の駆動信号SDを駆動回路5に出力する。
【0042】これによりこのディスク原盤2より作成さ
れる光ディスクは、情報記録面が同心円状に分割され
て、内周側より外周側のゾーンに向かってセクタ数が順
次増大するようにプリフォーマットされて形成される。
さらに各セクタの先頭には、アドレスエリアAR2が形
成され、続くグルーブによるセクタのアドレスと、続く
ランドによるセクタのアドレスとがこのアドレスエリア
AR2に記録され、続くユーザーエリアAR1に所望の
データが記録されることになる。
【0043】このユーザーエリアAR1に対して(図4
(B))、この実施の形態では、ギャップ0.5バイト
及び8バイトを間に挟んで、24バイトのガード、25
バイトのVFO、2バイトの同期バイト、9672バイ
トのユーザーデータ、1バイトのポストアンブル(P
A)、52バイトのガード、16バイトのバッファが順
次割り当てられるようになされている。
【0044】なおここでギャップは、ランドグルーブの
切り換え領域及びレーザービーム光量の切り換え領域で
あり、ガードは、記録メディアとして相変化メディアを
用いた場合に、オーバーライトによる記録材料の流動性
を抑え、記録エリアのオーバーライトサイクルを向上さ
せるために配置される。同期バイトは、光ディスク装置
におけるPLL回路のロックのために配置され、ポスト
アンブルは、極性設定のために配置され、バッファは、
偏心等によるジッタを吸収する記録エリアの冗長エリア
である。
【0045】図5は、このディスク原盤2より作成され
る光ディスクを示す斜視図と、グルーブの部分で断面を
取って示す断面図である。この光ディスクは、全体が
1.2〔mm〕の板厚により形成され、相変化型の光デ
ィスクにおいては、ディスク基板上に、アルミニウム
膜、ZnS−SiO2 膜、GeSbTe膜、ZnS−S
iO2 膜が順次形成されて情報記録面が作成される。ま
た光磁気ディスクにおいては、ディスク基板上に、アル
ミニウム膜、SiN膜、TbFeCo膜、SiN膜が順
次形成されて情報記録面が作成され、追記型の場合、デ
ィスク基板上に、アルミニウム又は金のスパッタ膜、所
定の有機色素膜が順次形成されて情報記録面が作成され
る。
【0046】さらにこの情報記録面の上に、レーザービ
ームを透過してこのレーザービームを情報記録面に導く
光透過面が約0.1〔mm〕の厚さで形成される。これ
によりこの実施の形態に係る光ディスクは、光透過面を
介して高開口数の光学系よりレーザービームを照射して
も、スキューの影響を有効に回避してこの情報記録面に
所望のデータを確実に記録再生できるようになされてい
る。
【0047】なおこの光ディスクは、直径が120〔m
m〕により形成され、半径24〔mm〕〜58〔mm〕
の領域が記録領域に割り当てられるようになされてい
る。
【0048】さらに光ディスクは、光ディスクの種類を
識別できるように形成された所定のカートリッジに収納
されて保存され、またこのカートリッジごと光ディスク
装置に装填できるように形成され、これにより高開口数
の光学系によりアクセスする場合でも、塵等の影響を有
効に回避できるようになされている。
【0049】これらにより光ディスクは、相変化型の光
ディスクにおいては、レーザービームの照射により情報
記録面の結晶構造を局所的に変化させて所望のデータを
記録できるように形成され、また戻り光の光量変化を検
出して記録したデータを再生できるように形成される。
【0050】また光磁気ディスクにおいては、レーザー
ビーム照射位置に磁界を印加して所望のデータを熱磁気
記録できるように形成され、また戻り光の偏光面を検出
することにより磁気カー効果を利用して記録したデータ
を再生できるように形成される。さらに追記型の場合、
レーザービームの照射により情報記録面を局所的に破壊
して所望のデータを記録できるように形成され、また戻
り光の光量変化を検出して記録したデータを再生できる
ように形成される。
【0051】これらの場合に光ディスクにおいては、各
ゾーンにおいて、角速度一定の条件によりディスク原盤
2を回転駆動して、順次段階的にウォウブル信号の周波
数が切り換えられ、このウォウブル信号WBによりグル
ーブが形成されることになる。これにより光ディスク
は、ゾーニングされて、各ゾーン内において、光ディス
クの回転角度に換算したグルーブの蛇行周期が一定に形
成される。
【0052】さらにこの実施の形態において、光ディス
クは、情報記録面が片面のみに形成されたものと、情報
記録面が両面に形成されたものとの2種類が製造され、
この両面に情報記録面が形成された光ディスクは、ディ
スク基板を薄く形成した光ディスクを貼り合わせて、厚
さ1.2〔mm〕、光透過層の厚さ0.1〔mm〕によ
り形成されるようになされている。
【0053】図6は、このようにして製造された光ディ
スクをアクセスする光ディスク装置について、ウォウブ
ル信号の処理系を中心に示すブロック図である。この光
ディスク装置10においては、光ヘッド11より光ディ
スク12にレーザービームを照射し、その戻り光を受光
する。
【0054】すなわち図7に示すように、光ヘッド11
において、半導体レーザー13は、所定の駆動信号SL
により駆動されて、波長650〔nm〕のレーザービー
ムを射出する。このとき半導体レーザー13は、再生時
においては、一定の光量によりレーザービームを射出す
る。これに対して記録時においては、間欠的に光量を立
ち上げてレーザービームを射出し、この実施の形態で
は、このレーザービームの光量の立ち上げにより、光デ
ィスク12の情報記録装置にピット又はマークを形成で
きるようになされている。
【0055】続くコリメータレンズ14は、半導体レー
ザー13より射出されたレーザービームを平行光線に変
換し、続く整形レンズ15は、このレーザービームの非
点収差を補正し、ビームスプリッタ16を透過させて対
物レンズ17に出射する。
【0056】対物レンズ17は、このレーザービームを
光ディスク12の情報記録面に集光し、その戻り光を受
光する。これにより光ディスク装置10では、光ディス
ク12が再生専用の光ディスクの場合、この戻り光の光
量の変化に応じて光ディスク12に記録されたデータを
再生できるようになされている。また光ディスク12が
相変化型の光ディスクの場合、レーザービーム照射位置
の結晶構造を局所的に変化させて所望のデータを記録
し、また戻り光の光量変化に応じて記録したデータを再
生できるようになされている。
【0057】さらに光ディスク12が追記型の光ディス
クの場合、レーザービーム照射位置を局所的に破壊して
所望のデータを記録し、また戻り光の光量変化に応じて
記録したデータを再生できるようになされている。これ
に対して光ディスク12が光磁気ディスクの場合、対物
レンズ17に近接して配置した変調コイル18を所定の
駆動回路19により駆動し、レーザービーム照射位置に
所定の変調磁界を印加することにより、熱磁気記録の手
法を適用して所望のデータを記録し、また戻り光の偏光
面の変化を検出して記録したデータを再生できるように
なされている。
【0058】これによりビームスプリッタ16は、整形
レンズ15より入射するレーザービームを透過して対物
レンズ17に出射するのに対し、対物レンズ17より入
射する戻り光を反射して光路を分離し、ビームスプリッ
タ20に出射する。
【0059】ビームスプリッタ20は、この戻り光を透
過及び反射することにより、戻り光を2条の光束に分離
して出射する。
【0060】レンズ21は、ビームスプリッタ20で反
射された戻り光を入射し、この戻り光を収束光束に変換
する。シリンドリカルレンズ22は、レンズ21より出
射される戻り光に非点収差を与える。光検出器23は、
このシリンドリカルレンズ22より出射される戻り光を
受光する。
【0061】ここで光検出器23は、受光面を所定形状
に分割し、分割した各受光面の受光結果を出力できるよ
うになされている。これにより光検出器23は、図示し
ない電流電圧変換回路により各受光面の受光結果を電流
電圧変換した後、マトリックス回路により加減算処理す
ることにより、戻り光の光量に応じて信号レベルが変化
する再生信号RF、グルーブ又はピット列に対するレー
ザービーム照射位置の変位に応じて信号レベルが変化す
るプッシュプル信号PP、デフォーカス量に応じて信号
レベルが変化するフォーカスエラー信号FEを検出する
ようになされている。
【0062】これに対して1/2波長板25は、ビーム
スプリッタ20を透過した戻り光を入射し、この戻り光
の偏光面を変化させて、後述する偏光ビームスプリッタ
27における戻り光の分離に適した偏光面により出射す
る。レンズ26は、1/2波長板25より出射する戻り
光を収束光束に変換する。偏光ビームスプリッタ27
は、この戻り光を受け、所定の偏光成分を反射すると共
に残りを透過し、これにより偏光面に応じて相補的に光
量の変化する2条の光束に戻り光を分離する。
【0063】光検出器28及び29は、この偏光ビーム
スプリッタ27により分離された2条の光束をそれぞれ
受光し、受光光量に応じて信号レベルの変化する受光結
果を出力する。差動アンプ30は、電流電圧変換回路を
介して、この2つの光検出器28及び29の受光結果を
受け、その差動増幅結果を得ることにより、戻り光の偏
光面に応じて信号レベルが変化する再生信号MOを出力
する。
【0064】これらにより光ヘッド11は、各種の光デ
ィスク12を対象にして、所望のデータを記録し、また
記録したデータを再生できるようになされている。
【0065】図8は、この光ヘッド11の対物レンズ1
7の周辺構成を示す断面図である。この対物レンズ17
は、第1レンズ17A及び第2レンズ17Bにより構成
される。ここでこの第1レンズ17A及び第2レンズ1
7Bは、共に非球面のプラスチックレンズで形成され、
所定の保持部材17Cに一体に保持され、駆動アクチュ
エータ17Dにより図面上にて上下左右に可動できるよ
うになされている。これにより光ディスク装置10で
は、第1レンズ17A及び第2レンズ17Bを一体に可
動してトラッキング制御及びフォーカス制御できるよう
になされている。
【0066】さらにこの第1レンズ17A及び第2レン
ズ17Bは、レーザービームの入射側でなる第2レンズ
17Bが比較的大口径に形成されるのに対し、光ディス
ク12側の第1レンズ17Aが小口径により形成され、
対物レンズ17全体として開口数が0.78になるよう
に各焦点距離及び間隔が設定されるようになされてい
る。
【0067】これにより対物レンズ17は、次式の関係
式を満足できるようになされている。なおここでλは、
レーザービームの波長であり、NAは対物レンズ17の
開口数であり、tは、光ディスク12の光透過層の厚さ
であり、Δtは、tのばらつきである。またθは、光デ
ィスク12のスキューマージンである。
【0068】
【数2】
【0069】
【数3】
【0070】ここで(2)式は、光ディスクを安定にア
クセス可能なスキューマージンθと光学系との関係を示
すもので(特開平3−225650号公報)、現在量産
されているコンパクトディスク等においては、スキュー
マージンθとして0.6度程度のものが市場に流通して
いる。またDVDでは、スキューマージンθは0.4度
に設定されている。これによりこの実施の形態では、光
ディスク12において、光透過層の厚さを0.1〔m
m〕に設定し、光学系の開口数NAを大きな値に設定し
ても実用上充分に安定に光ディスク12をアクセスでき
るようになされている。
【0071】また(3)式は、光学系に許容し得る光透
過層の厚さtのばらつきを示すもので、定数0.526
は、コンパクトディスクを基準にして算出された値であ
り、Δtは、コンパクトディスクで±100〔μm〕、
DVDでは±30〔μm〕である。これによりこの光デ
ィスク装置10では、光透過層の厚さtがばらついても
安定に光ディスク12をアクセスできるようになされて
いる。
【0072】かくするにつき光ヘッド11は、開口数
0.78の光学系を介して、波長650〔nm〕のレー
ザービームを光ディスク12に照射することにより、次
式の関係式を満足するようになされている。
【0073】
【数4】
【0074】なおここで数字4.7は、DVDの記録容
量〔GB〕であり、数字0.65及び数字0.6は、そ
れぞれDVDにおけるレーザービームの波長及び光学系
の開口数である。これにより光ヘッド11においては、
DVDと同一のフォーマットによりデータ処理して約8
〔GB〕の記録容量を確保できるようになされている。
【0075】このように形成される対物レンズ17にお
いて、第1レンズ17Aは、光ディスク12側に飛び出
すように保持され、これによりこの開口数により要求さ
れるワーキングディスタンスDWにより保持されるよう
になされている。なおこの実施の形態では、第1レンズ
17A及び第2レンズ17Bの特性、配置を選定して、
ワーキングディスタンスDWは、560〔μm〕程度に
設定され、これにより光ヘッド11は、対物レンズ17
のレンズ面間の偏心許容度、面角許容度、レンズの曲率
を実用上十分に量産可能な範囲に設定できるようになさ
れ、また全体形状を小型化できるようになされ、さらに
は光ディスクへの衝突を有効に回避できるようになされ
ている。
【0076】すなわち光ヘッドでは、同一ビーム径のレ
ーザービームを入射するとして、開口数を増大すると、
光ディスクの情報記録面に対して対物レンズを近接して
配置する必要がある。これにより光ディスクに対して充
分な間隔を確保して光ヘッドを配置しようとすると、レ
ーザービームのビーム径を従来に比して格段的に増大さ
せる必要がある。これに対してレーザービームのビーム
径においては、DVDによる場合にほぼ等しい4.5
〔mm〕程度が実用的な上限値である。
【0077】これに対して光ヘッドを光ディスクに近接
して配置して、その分レーザービームのビーム径を小型
化し、また光学系の形状を小型化する場合には、その分
対物レンズの制作精度、配置精度が高精度化し、さらに
は光ディスクに光ヘッドが衝突する恐れもある。これに
よりこの実施の形態では、ワーキングディスタンスDW
は、560〔μm〕程度に設定し、これらの条件を満足
する。
【0078】さらに第1レンズ17Aの光ディスク12
側レンズ面が平坦に形成され、これにより確実にフォー
カス制御できるように形成され、また光ディスク12が
スキューしても、光透過層の表面に衝突しないようにな
されている。
【0079】さらに対物レンズ17は、光ディスク12
側の直径が階段状に小径化され、レーザービームを光デ
ィスク12に導くに十分なだけ、光ディスク12側のレ
ンズ面が小径に形成される。
【0080】変調コイル18は、この第1レンズ17A
の先端側を囲むように、また光ディスク12側の側面が
第1レンズ17Aのレンズ面とほぼ平坦になるように配
置される。これにより変調コイル18は、第1レンズ1
7Aのレンズ面より突出しない範囲で、光ディスク12
に可能な限り近接して配置され、レーザービーム照射位
置に効率良く変調磁界を印加できるようになされてい
る。
【0081】さらに変調コイル18は、この第1レンズ
17Aを囲むように、第2レンズ17B側に配置された
放熱板17Eにより温度上昇が低減され、これにより温
度上昇による種々の特性変化を実用上十分な範囲に留め
ることができるようになされている。
【0082】光ディスク装置10において(図6)、ス
ピンドルモータ33は、システム制御回路34の制御に
より、光ディスク12を回転駆動する。このときスピン
ドルモータ33は、PLL回路35で生成される書き込
み読み出しクロックR/WCKが一定周波数になるよう
に光ディスク12を回転駆動することにより、いわゆる
ZCLV(Zone Constant Liner Velocity)の手法によ
り光ディスク12を回転駆動する。なおここでこのZC
LVによるゾーニングは、図3について説明したゾーン
ニングに対応する。
【0083】スレッドモータ36は、システム制御回路
34の制御により光ヘッド11を光ディスク12の半径
方向に可動し、光ディスク装置10では、これによりシ
ークできるようになされている。
【0084】アドレス検出回路37は、光ヘッド11よ
り戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号
RFを受け、この再生信号RFを2値化する。さらに2
値化した信号よりセクタヘッダに割り当てた同期信号を
基準にしてアドレスデータIDを検出してシステム制御
回路34に出力し、またこの検出したタイミングをクラ
スタカウンタ38に通知する。これにより光ディスク装
置10は、システム制御回路34において、光ディスク
12にプリフォーマットされたこのアドレスデータID
に基づいてレーザービーム照射位置を特定できるように
なされ、またクラスタカウンタ38において、セクタの
タイミングを確認できるようになされている。
【0085】さらにアドレス検出回路37は、このアド
レスデータIDを出力する際に、この各アドレスデータ
IDに割り当てられた誤り検出符号により誤り検出処理
し、正しいと判断されるアドレスデータIDを選択的に
出力する。
【0086】ウォウブル信号検出回路39は、光ヘッド
11より出力されるプッシュプル信号PPをバンドパス
フィルタ39Aに与え、ここでウォウブル信号WBを抽
出する。さらにウォウブル信号検出回路39は、続く比
較回路(COM)39Bにおいて、0レベルを基準にし
てウォウブル信号WBを2値化し、これによりウォウブ
ル信号WBのエッジ情報を抽出する。
【0087】ウォウブリング周期検出回路40は、この
2値化された2値化信号S1を受け、この2値化信号S
1の各エッジのタイミングを基準にして対応するエッジ
のタイミングを判定することにより、正しい周期により
ウォウブル信号WBが変化しているか否か判定する。さ
らにウォウブリング周期検出回路40は、正しい周期と
判断したエッジ情報を選択的にPLL回路35に出力す
る。これによりウォウブリング周期検出回路40は、光
ディスク12に付着した塵等によって、クロックCKが
変位しないようにする。
【0088】PLL回路35は、ウォウブリング周期検
出回路40より出力される2値化信号を位相比較回路
(PC)35Aに与え、ここで分周器35Bより出力さ
れるクロックCKと位相比較する。ここで分周器35B
においては、システム制御回路34の設定により、分周
比を切り換えて所定のクロックCKを出力する。
【0089】これによりこのPLL回路35において
は、ローパスフィルタ(LPF)35Cにより、位相比
較回路35Aより出力される位相比較結果の低周波成分
を抽出し、この低周波成分により電圧制御型発振回路
(VCO)36Dの発振周波数を制御する。さらにこの
電圧制御型発振回路36Dの発振出力を分周器35Bで
分周し、これにより精度の高いクロックCKを生成でき
るようになされている。
【0090】このPLL回路35において、分周器35
Bは、システム制御回路34の設定により、図3につい
て説明したゾーニングに対応するように、レーザービー
ム照射位置が光ディスク12の外周側に変位するに従っ
て分周比が順次増大するように設定される。これにより
PLL回路35は、レーザービーム照射位置が光ディス
ク12の外周側に変位するに従って、順次段階的に、ウ
ォウブル信号WBの周波数に対して電圧制御型発振回路
36Dの発振出力の周波数が増大するようになされ、こ
の発振出力を書き込み読み出し用クロックR/W CK
として出力する。
【0091】光ディスク装置10においては、スピンド
ルモータ33により、この書き込み読み出しクロックR
/W CKが一定周波数になるよう光ディスク12を回
転駆動することにより、またこの書き込み読み出しクロ
ックR/W CKを基準にして所望のデータを記録する
ことにより、内周側と外周側とで線記録密度が大きく変
化しないようにし、その分記録密度を増大できるように
なされている。
【0092】クラスタカウンタ38は、アドレス検出回
路37の検出結果を基準にして、書き込み読み出し用ク
ロックR/W CKをカウントすることにより、この書
き込み読み出し用クロックR/W CKを基準にして高
い精度によりレーザービーム照射位置を特定する。さら
にクラスタカウンタ38は、カウント結果に基づいて、
システム制御回路34にクラスタスタートパルスを出力
する。なおここでクラスタは、光ディスク12に対する
データの記録再生の単位であり、クラスタスタートパル
スは、このクラスタの開始のタイミングを指示するパル
スである。
【0093】この処理においてクラスタカウンタ38
は、例えばディスク表面の塵等により、アドレス検出回
路37よりセクタ開始のタイミングが検出されない場
合、書き込み読み出し用クロックR/W CKのカウン
ト結果を基準にした同期処理により、クラスタスタート
パルスを補間処理する。
【0094】システム制御回路34は、この光ディスク
装置10全体の動作を制御するコンピュータにより構成
され、順次入力されるアドレスデータIDに基づいて、
スレッドモータ36等の動作を制御し、また全体の動作
モードを切り換えることにより、レーザービーム照射位
置に応じて、さらには外部機器からの制御により、全体
の動作を制御する。
【0095】この一連の処理においてシステム制御回路
34は、アドレスデータIDを基準にしたレーザービー
ム照射位置に応じて、メモリ42に格納した分周比のデ
ータにより分周器35Bの分周比を切り換える。
【0096】これによりシステム制御回路34は、図3
について上述したゾーンZ0、Z1、……、Zn−1、
Znに対応するように、内周側から外周側のゾーンに向
かって、順次段階的に光ディスクの回転速度を低減し
て、内周側のゾーンと外周側のゾーンとで各セクタを等
しい記録密度に設定する。
【0097】またこのときクラスタカウンタ38より出
力されるクラスタスタートパルスに従って書き込み読み
出しの制御を実行することにより、各セクタに設定した
アドレスエリアAR2を基準にして、連続する4つのセ
クタに1クラスタのデータを割り当てる。これによりシ
ステム制御回路34は、内周側のゾーンから外周側のゾ
ーンに向かって、順次各ゾーンに割り当てるクラスタ数
を増大するようになされている。
【0098】さらにシステム制御回路34は、図示しな
いトラッキングサーボ回路に対してトラッキングエラー
信号の極性に対する対物レンズ17の可動方向を切り換
え指示し、これによりレーザービームの走査を、グルー
ブと、グルーブ間のランドとの間で切り換え制御する。
これによりこの光ディスク装置10では、いわゆるラン
ド/グルーブ記録できるようになされている。
【0099】図9は、この光ディスク装置10の記録再
生系を示すブロック図である。この光ディスク装置10
において、ディスク弁別器50は、例えばカートリッジ
に形成された凹部より光ディスク12の種類を識別し、
識別信号をシステム制御回路34に出力する。これによ
り光ディスク装置10は、装填された光ディスク12の
種類に応じて、記録再生系の動作を切り換え、各種光デ
ィスクをアクセスできるようになされている。
【0100】ここでエンコーダ51は、記録時、編集時
等において、外部機器よりビデオ信号及びオーディオ信
号でなる入力信号SINを入力し、このビデオ信号及び
オーディオ信号をアナログディジタル変換処理した後、
MPEG(Moving Picture Experts Group)に規程のフ
ォーマットによりデータ圧縮してユーザーデータDUを
生成する。
【0101】これに対してデコーダ52は、エンコーダ
51とは逆に、再生時、編集時において、記録再生回路
53より出力されるユーザーデータDUをMPEGに規
程のフォーマットによりデータ伸長してディジタルビデ
オ信号、ディジタルオーディオ信号を生成し、このディ
ジタルビデオ信号及びディジタルオーディオ信号をアナ
ログ信号SOUTに変換して出力する。
【0102】記録再生回路53は、記録時、編集時、エ
ンコーダ51より出力されるユーザーデータDUをメモ
リ54に蓄積すると共に、所定ブロック単位で処理して
光ディスク12に記録する。
【0103】すなわち図10に示すように、記録再生回
路53は、ユーザーデータDUを2048バイト単位で
順次ブロック化し、各ブロックに16バイトによるアド
レスデータ及びエラー検出符号を付加する。記録再生回
路53は、この2048バイト+16バイトによりセク
タデータブロックを形成する。アドレスデータは、この
セクタデータブロックのアドレスデータである。なおユ
ーザーデータDUによるセクタは、図3について上述し
たプリフォーマットによるセクタとは異なる。またエラ
ー検出符号は、このアドレスデータの誤り検出符号であ
る。
【0104】さらに図11に示すように、記録再生回路
53は、16個のセクタデータブロックによりECCデ
ータブロック(182バイト×208バイト)を形成す
る。すなわち記録再生回路53は、図面にて、2048
バイト×16バイトによる16個のセクタデータブロッ
クを172バイト単位で順次ラスタ走査の順に配列し、
この横方向に、内符号でなる誤り訂正符号(PI)を生
成する。さらにこの縦方向に外符号でなる誤り訂正符号
(PO)を生成する。
【0105】記録再生回路53は、このECCブロック
をインターリーブ処理して、図12に示すフレーム構造
を形成する。すなわち記録再生回路53は、182バイ
ト×208バイトのECCデータブロックの各91バイ
トに対して、2バイトのフレーム同期信号(FS)を割
り当て、これにより1のECCデータブロックで208
フレームを形成する。これにより記録再生回路53は、
この図12に示すフレーム構造により1クラスタのデー
タを形成し、この1クラスタを連続する4つのセクタに
割り当てる。
【0106】このとき記録再生回路53は、必要に応じ
て所定の固定値のデータを割り当てて、図4について上
述したセクタ構造により、連続するデータを処理する。
さらに記録再生回路53は、このような配列によるデー
タ列を(1、7)RLL変調した後、連続するビット間
で演算処理して出力する。またこの出力の際に、ユーザ
ーデータDUに換算して11.08〔Mbps〕のデー
タ転送速度により出力することにより、エンコーダ51
より入力されるユーザーデータDUのデータ転送速度に
比して高い転送速度により間欠的に出力する。これによ
り記録再生回路53は、間欠的にユーザーデータDUを
記録して余る空き時間を利用して、シークできるように
なされ、また振動等によりデトラックしても、連続する
ユーザーデータDUを途絶えることなく記録できるよう
になされている。
【0107】このデータ記録の際に、記録再生回路53
は、図6について上述した書き込み読み出しクロックR
/W CKを基準にして変調したデータを出力し、また
システム制御回路34の制御により、クラスタカウンタ
38で検出されたタイミングを基準にして変調したデー
タの出力を開始する。
【0108】さらに記録再生回路53は、再生時、光ヘ
ッド11より入力される再生信号RF、MOを増幅した
後、2値化して2値化信号を生成する。さらにこの2値
化信号を基準にして再生信号RF、MOよりクロックを
再生する。かくするにつき、この再生されたクロック
は、書き込み読み出しクロックR/W CKに対応する
ことになる。さらにこの再生したクロックを基準にして
順次2値化信号をラッチすることにより再生データを検
出する。
【0109】このとき記録再生回路53は、PRML
(Patial-Response Maximum-Likelihood)の手法を適用
して、この再生データを復号して復号データを生成す
る。さらに記録再生回路53は、この復号データをデイ
ンターリーブ処理した後、誤り訂正処理し、デコーダ5
2に出力する。
【0110】かくするにつきDVDにおいては、(1、
7)RLL変調したデータを最短ピット長0.4〔μ
m〕で記録するようになされており、単純に開口数によ
り換算してDVDと同一のマージンにより記録再生系を
形成すると、最短ピット長0.3〔μm〕、線記録密度
0.23〔μm/bit〕により所望のデータを記録再
生することができる。これに対してPRMLにより積極
的に符号間干渉を利用すれば、その分線記録密度0.2
3〔μm/bit〕以下により同様のマージンを確保す
ることができる。
【0111】このとき記録再生回路53は、記録時と同
様に、ユーザーデータDUに換算して11.08〔Mb
ps〕のデータ転送速度によりクラスタを単位にして間
欠的に光ディスク12よりデータ再生し、この再生した
ユーザーデータDUを連続的にデコーダ52に出力す
る。
【0112】この一連の再生時における処理において、
記録再生回路53は、光ディスク12が光磁気ディスク
の場合、システム制御回路34の制御により、偏光面に
応じて信号レベルが変化する再生信号MOを選択的に処
理して、ユーザーデータDUを再生する。また光ディス
ク12が再生専用の光ディスク、追記型、相変化型の場
合、戻り光の光量変化に応じて信号レベルが変化する再
生信号RFを選択的に処理してユーザーデータDUを再
生する。さらに光ディスク12が光磁気ディスクの場合
でも、内周側のリードインエリアを再生する場合、再生
信号RFを選択的に処理してユーザーデータDUを再生
する。
【0113】アドレス読出回路55は、記録時、各セク
タデータブロック(図10)に付加するアドレスデータ
を生成して記録再生回路53に出力し、再生時、記録再
生回路53で検出されたアドレスデータを解析してシス
テム制御回路34に通知する。
【0114】レーザー駆動回路57は、書き込み時、光
ディスク12が光磁気ディスクの場合、システム制御回
路34の制御により、書き込み読み出しクロックR/W
CKに同期したタイミングにより光ヘッド11の半導
体レーザーを駆動し、これによりレーザビームの光量を
間欠的に立ち上げる。
【0115】またレーザー駆動回路57は、書き込み
時、光ディスク12が相変化型又追記型の場合、システ
ム制御回路34の制御により、記録再生回路53の出力
データによりレーザビームの光量を間欠的に立ち上げ、
これにより光ディスク12にユーザーデータDUを記録
する。
【0116】これに対してレーザー駆動回路57は、読
み出し時、レーザービームの光量を一定の低レベルに保
持する。
【0117】変調コイル駆動回路56は、光ディスク1
2が光磁気ディスクの場合、システム制御回路34の制
御により記録時動作を立ち上げ、記録再生回路53の出
力データにより光ヘッド11の変調コイルを駆動する。
これにより変調コイル駆動回路56は、間欠的に光量が
立ち上がるレーザービーム照射位置に変調磁界を印加し
て、熱磁気記録によりユーザーデータDUを記録する。
【0118】図1は、光ディスク12を収納するカート
リッジを示す分解斜視図である。この実施の形態では、
光ディスク12をこのカートリッジ60に取り出し困難
に収納して保持し、この状態で光ディスク装置10に装
填する。なおこの図1においては、シャッターを取り外
した状態を示す。
【0119】すなわち光ディスク12は、シート材61
及び62が両面に配置されて、上ケース63及び下ケー
ス64に収納される。ここでシート材61及び62は、
不織布を略円盤形状に打ち抜いて形成され、この不織布
は、表面に微小が凹凸が形成された繊維により形成され
る。これによりカートリッジ60では、光ディスク12
が回転すると、光ディスク12表面の塵等をシート材6
1及び62に吸着させ、このシート材61及び62によ
り光ディスク12の両面を清掃する。
【0120】さらにシート材61及び62は、光ディス
ク12より大径に形成され、光ディスク12の周囲を囲
むように、接着材により周囲(図面にてハッチングによ
り示す)が接着される。これによりシート材61及び6
2は、光ディスク12を内部に収納する袋状に形成さ
れ、カートリッジ60内に侵入した塵等が、容易に光デ
ィスク12に付着しないように、光ディスク12を保護
する。
【0121】さらにシート材61及び62は、光ディス
ク12の回転中心近傍と、この回転中心近傍より外周側
に延長する切り欠きが形成され、この回転中心近傍の切
り欠き61A、62Aにより光ディスク装置10で光デ
ィスク12をチャッキングできるように形成され、また
回転中心近傍から延長する切り欠き61B、62Bによ
り、光ディスク12をアクセスできるように形成され
る。
【0122】ここで図13に示すように、この回転中心
近傍の切り欠き61A、62Aは、光ディスク12をチ
ャッキングするのに必要最小限度の大きさに形成され
る。また回転中心近傍から延長する切り欠き61B、6
2Bは、光ヘッド11がアクセスするのに必要最小限度
の大きさに形成され、具体的に、この実施の形態では、
光ディスク装置10が小さなワーキングディスタンスに
より光ディスク12をアクセスすることにより、光ヘッ
ド11がシークしても、光ヘッド11の第1レンズ17
Aと変調コイル18等の構成部品が接触しない形状に形
成される。
【0123】これによりシート材61及び62は、光デ
ィスク12の回転中心近傍と、レーザービームの入射を
害する範囲とを除いて、光ディスク12の表面を覆い、
可能な限り光ディスク12を露出させないようになされ
ている。なお光ディスク12が片面のみに情報記録面が
形成されている場合、シート材61及び62の何れか
は、回転中心近傍の切り欠きのみ形成される。
【0124】上ケース63及び下ケース64は、樹脂を
射出形成して形成され、シート材61及び62の切り欠
き61A〜62Bに対応して、光ディスク12の回転中
心近傍と、この回転中心近傍より光ディスク12の外周
方向に延長する開口63A及び64Aが形成される。こ
こで回転中心近傍には、光ディスク12をチャッキング
するために、この回転中心近傍より光ディスク12の外
周方向については、光ヘッド11を近接して配置するた
めに、開口が形成される。
【0125】このため回転中心近傍より光ディスク12
の外周方向については、シート材61及び62の切り欠
き61B、62Bに比して幅広に開口が形成される。な
お光ディスク12が片面のみに情報記録面を有する場
合、上ケース63及び下ケース64の何れかについて
は、回転中心近傍にのみ開口が形成される。
【0126】さらに下ケース64は、開口64Aの近
傍、光ディスク12の情報記録面が開口64Aに侵入す
る側に、押圧部材65が配置され、この押圧部材65に
よりシート材62を押圧して、光ディスク12に対して
シート材61及び62を押圧する。ここで押圧部材65
は、金属板材をバネ状に曲げ加工して形成される。これ
により光ディスク12は、シート材61及び62による
清浄の効果を増大するようになされている。
【0127】さらに図14に示すように、上ケース63
及び下ケース64は、開口63A、64Aとは逆側の隅
部が光ディスク12の識別領域63B、64Bに割り当
てられ、内部に保持する光ディスク12に応じてこの識
別領域63B、64Bに、矩形形状の凹部66が形成さ
れる。これによりカートリッジ60では、光ディスク1
2の種類を簡易かつ確実に識別できるようになされてい
る。なお、内部に収納する光ディスク12が、両面に情
報記録面を有するいわゆる両面ディスクの場合、上ケー
ス63及び下ケース64は、それぞれに識別領域63
B、64Bが形成されるのに対し、光ディスク12が片
面のみに情報記録面を有する場合、上ケース63及び下
ケース64の何れかについてだけ識別領域が形成され
る。
【0128】さらに上ケース63及び下ケース64は、
残る隅部に、アクセス制限の設定領域63C、64Cが
形成され、この設定領域63C、64Cにスライドスイ
ッチ67が配置される。ここでこのスライドスイッチ6
7は、矢印に示すようにスライドさせて、この設定領域
63C、64Cに貫通孔を形成し、またこの貫通孔を閉
じることができるように形成される。これによりカート
リッジ60では、このスライドスイッチ67を操作し
て、光ディスク12の各面について、それぞれ書き込み
禁止の状態を設定できるようになされている。なお光デ
ィスク12が片面のみに情報記録面を有する場合、上ケ
ース63及び下ケース64の何れかについてだけアクセ
ス制限の設定領域が形成される。
【0129】カートリッジ60は、このようにして上ケ
ース63及び下ケース64に光ディスク12を収納した
状態で、シャッター68を配置して形成される。ここで
シャッター68は、金属板材を曲げ加工して形成され、
又は樹脂を射出成形して形成され、断面コの字状に形成
される。このシャッター68は、上ケース63及び下ケ
ース64の開口63A及び64Aを塞ぐように配置さ
れ、光ディスク装置10のローディング機構によりスラ
イドして開口63A及び64Aを露出させる。
【0130】このシャッター68に対応して、上ケース
63及び下ケース64は、開口63A、64Aを囲むよ
うに、緩衝部材63D及び64Dが配置される。ここで
この緩衝部材63D及び64Dは、図15に示すよう
に、弾性を有するシート材でなる、例えばフェルトのシ
ート材を、開口63A、64Aを囲む形状に打ち抜き、
これを上ケース63及び下ケース64にそれぞれ貼り付
けて配置される。これによりカートリッジ60は、シャ
ッター68により開口63A、64Aを塞いだ際に、シ
ャッター68と上ケース63及び下ケース64との間の
隙間より塵等が侵入しないように、緩衝部材63D及び
64Dにより隙間を塞ぐようになされている。
【0131】さらに上ケース63及び下ケース64は、
矢印A及びBに示すように(図14)、開口63A、6
4A側の隅部に、シャッター68のスライドを制限する
可動制限機構が配置される。ここで可動制限機構は、カ
ートリッジ60の両側面に形成された溝より飛び出さな
いように、両側面にボタン70A、70Bが配置され
る。さらに可動制限機構は、開口63A及び64Aをシ
ャッター68が覆った状態で、シャッター68の両側、
カートリッジ60の側面に、ボタン71A、71Bが配
置される。
【0132】図16は、図14において符号Aにより示
した一方の可動制限機構を示す平面図である。この可動
制限機構において、ボタン70Aは、回動部材72Aの
一部が側面より突出して形成される。ここで回動部材7
2Aは、樹脂を射出成形して形成され、カートリッジ6
0の隅部に配置された回動軸73Aを回動中心にして回
動自在に保持される。さらに回動部材72Aは、カート
リッジ60の側面に形成された窓よりボタン70Aだけ
しか突出しないように、ボタン70Aの根元側が大きな
形状により形成され、この根元側の部分が連結部材74
Aを介して、第1のストッパー75Aに接続される。
【0133】この第1のストッパー75Aは、弾性を有
する樹脂を射出成形して形成され、回動軸76Aに回動
自在に軸支される。第1のストッパー75Aは、この回
動軸76Aの付近より2つの腕が延長するように形成さ
れ、そのうちの1つの腕が上ケース63又は下ケース6
4に形成された突起77Aに引っ掛かって、この突起7
7Aと、この突起77Aに引っ掛かる腕の弾性力によ
り、矢印Cで示すように、ボタン70A側に回動する方
向に、全体を押圧する。また第1のストッパー75A
は、残りの腕が連結部材74Aを介して回動部材72A
と連結される。これにより第1のストッパー75Aは、
矢印Dにより示すように、カートリッジ60の窓よりボ
タン70Aが突出するように、回動部材72Aを押圧
し、回動部材72Aは、ボタン70Aの根元側がカート
リッジ60の窓に突き当たることにより、第1のストッ
パー75Aの回動を制限する。
【0134】さらに第1のストッパー75Aは、連結部
材74Aの接続部より、1の腕がほぼ直角に折れ曲がっ
て側面とほぼ平行に延長し、シャッター68の端部近傍
にて、この腕の先端がシャッター側側面に折れ曲がる。
第1のストッパー75Aは、このシャッター側側面に折
れ曲がった腕の先端で、第2のストッパー79Aの動き
を規制する。
【0135】すなわち第2のストッパー79Aは、第1
のストッパー75Aと同一の樹脂を射出成形して形成さ
れ、所定の回動軸80Aに回動自在に軸支される。第2
のストッパー79Aは、この回動軸80Aの付近より2
つの腕が延長するように形成され、そのうちの1つの腕
にボタン71Aが形成される。さらに第2のストッパー
79Aは、他方の腕の先端が突起81Aに引っ掛かる。
ここで突起81Aは、ケース63又は64より突出する
ように、第1のストッパー75Aの腕の背側に形成され
る。これにより第2のストッパー79Aは、この突起7
7Aに引っ掛かる腕の弾性力により、矢印Eにより示す
ように、ボタン71A側に回動するように、全体を押圧
する。
【0136】さらに第2のストッパー79Aは、このボ
タン71A側の腕の先端がシャッター68の根元部分ま
で延長し、この腕の先端部分がシャッター68の突起と
噛み合うように形成され、またこのようにシャッター6
8の突起と噛み合った状態で、この腕の背の部分に第1
のストッパー75Aの腕の先端が突き当たるように形成
される。
【0137】これにより第2のストッパー79Aは、ボ
タン71Aがカートリッジ60の内側に変位してシャッ
ター68との噛み合いが外れないように、第1のストッ
パー75Aにより動きが規制されるようになされてい
る。
【0138】これによりカートリッジ60では、この一
の可動制限機構により、ユーザーの誤操作等によりシャ
ッター68をスライドさせて開口を露出しないように
し、塵等の侵入を有効に回避するようになされている。
【0139】かくするにつき図17に示すように、この
可動制限機構においては、カートリッジ60の側面より
突出するボタン70Aを所定の押圧部材82Aにより押
圧することにより、矢印Fに示すように、連結部材74
Aを介して第1のストッパー75Aが回動して、この第
1のストッパー75Aの腕の先端部分が第2のストッパ
ー79Aの背の分より遠ざかり、これにより第2のスト
ッパー79Aに配置されたボタン71Aが変位可能な状
態に保持される。
【0140】さらに図18に示すように、この状態で第
2のストッパー79Aに配置されたボタン71Aを押圧
することにより、シャッター68と第2のストッパー7
9Aとの噛み合いが外れ、その後図19に示すように、
他方の可動制限機構による可動の制限を受けないことを
前提として、シャッター68が可動するようになされて
いる。これによりカートリッジ60では、一方の可動制
限機構において、ボタン70A及び71Bを順次押圧し
てシャッター68をスライドできるように形成され、こ
れによりユーザーによる単純な誤操作によっては、開口
が露出しないようになされている。
【0141】図20〜図22は、他方の可動制限機構を
示す平面図である。この他方の可動制限機構は、対応す
る符号の添え字を代えて示すように、図16〜図19に
ついて説明した一方の可動制限機構と対称に形成され
る。これによりカートリッジ60では、いわゆる両面デ
ィスクを収納した場合に、カートリッジ60を裏返して
光ディスク装置10に装填して、片面の光ディスクの場
合と同様に、簡易に装填できるようになされ、また光デ
ィスク装置10側でも、共通のローディング機構により
片面ディスクと両面ディスクとをローディングできるよ
うになされている。
【0142】なおこの他方の可動制限機構は、側面のボ
タン70Bを押圧して、第2のストッパー79Bの回動
の規制を解除するまでは、一方の可動制限機構と同一に
動作するものの、その後の動きにおいて、図22に示す
ように、シャッター68によりボタン71Bが押圧され
て、シャッター68がスライドするようになされてい
る。
【0143】これによりこのカートリッジ60では、三
重の安全機構によりシャッター68の誤操作による塵等
の侵入を有効に回避するようになされている。
【0144】図23は、この可動制限機構と、光ディス
ク装置10のローディング機構との関係を示す斜視図で
ある。この光ディスク装置10では、所定のトレイ85
にカートリッジ60を引き込んで光ディスク12をロー
ディングする。このトレイ85は、内側側面に、押圧部
材でなる突起82A及び82Bが配置され、トレイ85
上をカートリッジ60が所定位置までスライドすると、
この突起82A及び82Bによりボタン70A及び70
Bを押圧する。
【0145】さらに光ディスク装置10は、このトレイ
85の奥に、2つのローラー83及び84が配置され
る。ここでこの2つのローラー83及び84は、所定の
回動軸に軸支された腕の先端に取り付けられ、矢印Gに
より示すように、トレイ85側に付勢されるようになさ
れている。この2つのローラー83及び84は、カート
リッジ60が所定位置までスライドすると、ボタン70
A及び70Bが押圧された状態で、ローラー83がボタ
ン71Aとシャッター68の端部に、ローラー84がボ
タン71Bとシャッター68に当接する。
【0146】さらに2つのローラー83及び84は、カ
ートリッジ60がさらにスライドすると、一方のローラ
ー83がボタン71Aを押圧してシャッター68をスラ
イドさせ、他方のローラー84がボタン71B及びシャ
ッター68より押圧されて回動し、これにより矢印Hに
より示すように、シャッター68をスライドさせて開口
を露出させる。光ディスク装置10では、このようにし
てシャッター68が完全に開くと、図面にてカートリッ
ジ60の下側より光ヘッド11が光ディスク12に接近
し、その後フォーカスサーチ等の処理が実行される。
【0147】これに対してこのカートリッジ60を排出
する場合、光ディスク装置10では、ローディング時
に、ボタン71B及びシャッター68より押圧されて回
動した他方のローラー84によりシャッター68を押圧
し、これにより元の状態に復帰させる。
【0148】なおカートリッジ60においては、片面デ
ィスクを収納する場合、シャッター68の1方向へのス
ライドを制限するように、上ケース63、下ケース64
が形成され、これにより誤装着を有効に回避できるよう
になされている。
【0149】図24は、識別領域63B又は64Bと、
光ディスク装置10との関係を示す略線図である。この
光ディスク装置10においては、識別領域64Bの凹部
66に対応して配置された複数のスイッチ87A〜87
Dによりディスク弁別器50が形成される。
【0150】すなわちこれらスイッチ87A〜87D
は、識別領域64Bにおける凹部66の有無に応じてそ
れぞれオンオフ動作し、このオンオフ動作により得られ
る4値の判別信号をシステム制御回路34に出力する。
【0151】システム制御回路34は、カートリッジ6
0が上述のトレイ85に挿入されると、所定の駆動機構
を駆動してカートリッジ60をローディングし、このデ
ィスク弁別器50の判別信号を基準にしてカートリッジ
60に収納された光ディスク12の種類を判別する。さ
らにシステム制御回路34は、この判別結果に基づいて
メモリ42に保持された対応する基準レーザー光量をロ
ードし、この基準レーザー光量によりレーザー駆動回路
57の駆動条件を設定する。ここでメモリ42は、上述
した分周器35Bの分周比に加えて、各種光ディスク1
2の基準レーザー光量を保持する。
【0152】これによりシステム制御回路34は、書き
込み時、光ディスク12の種類に対応する基準光量によ
り光ディスク12にレーザービームLを照射し、このレ
ーザービームLの照射結果より最終的な書き込み用のレ
ーザービーム光量を設定し、また光ディスク12が光磁
気ディスクの場合、変調コイル駆動回路56を駆動して
レーザービーム照射位置に変調磁界を印加する。
【0153】(1−2)実施の形態の動作 以上の構成において、マスタリング装置1では(図
2)、ディスク原盤2を回転駆動して内周側より外周側
に向かってらせん状にレーザービームLを照射すること
により、約1.0〔μm〕の間隔で、グルーブの形状が
形成され、このグルーブ形状がウォウブル信号WBによ
り蛇行するように形成される。
【0154】さらにこのときマスタリング装置1では、
レーザービームLの露光により形成されるグルーブと、
隣接するグルーブ間の間隔とがほぼ等しくなるように、
レーザービームLのスポット形状、光量が設定され、こ
れにより光ディスクは、グルーブを基準にしてランドグ
ルーブ記録可能なように形成される。またこのときグル
ーブを基準にして約0.21〔μm/bit〕の線記録
密度によりランドグルーブ記録して容量8〔GB〕以上
のデータを記録できるように形成される。これによりマ
スタリング装置1は、このディスク原盤2より作成され
る光ディスクについては、情報記録面を有効に利用して
容量8〔GB〕以上のデータを記録できるようにする。
【0155】また角速度一定の条件によりディスク原盤
2を回転駆動して、順次段階的に周波数が増大するウォ
ウブル信号WBによりレーザービーム照射位置が変位す
ることによりゾーニングされ、各ゾーン内においては、
光ディスクの回転角度に換算して、グルーブの蛇行周期
が内周側と外周側とで一定になるように形成される。
【0156】このときマスタリング装置1では、アドレ
ス信号生成回路6において、ディスク原盤2の回転に応
じて順次値が変化するアドレスデータID(図3
(A))が形成され、このアドレスデータIDに同期デ
ータ等が付加されてアドレスエリアAR2に割り当てる
データが形成される(図1)。さらにこのデータが変調
された後、合成回路8においてウォウブル信号WBと合
成された後、駆動回路5に出力される。これによりマス
タリング装置1では、グルーブの蛇行が所定の角間隔で
中断されて、ディスク原盤2にピット列によるアドレス
データが記録され、このアドレスデータを先頭にしてデ
ィスク原盤2を所定の角間隔で放射状に分割してなるセ
クタ構造が形成される。
【0157】これによりこのディスク原盤2により形成
される光ディスクにおいては、このアドレスデータを基
準にして各セクタをアクセスするにつき、塵等により正
しくアドレスデータを再生できない場合でも、グルーブ
の蛇行を基準にした補間処理により、各セクタを正しく
アクセスすることができる。従ってアドレスデータにお
いては、高密度に情報を記録する場合でも、冗長度を低
く設定することができ、その分情報記録面を有効に利用
して光ディスクに記録されたアドレスを確実に検出する
ことができる。
【0158】このようにしてセクタ構造を形成する際
に、マスタリング装置1では、ウォウブル信号WBの周
波数の切り換えにより、ディスク原盤2が同心円状にゾ
ーニングされ、内周側のゾーンより外周側のゾーンに向
かって順次セクタ数が増大するように、ピット列が形成
される。これによりこのゾーニングに対応してゾーンC
LVの手法を適用して光ディスクをアクセスして、情報
記録面を効率良く利用することができ、またアクセス速
度を向上することができる。
【0159】さらにこのときアドレスエリアAR2を前
後の領域に分割して、それぞれ続くグルーブによるセク
タと、続くランドによるセクタとのアドレスデータを割
り当てたことにより、ランドグルーブ記録により高密度
にデータを記録する場合でも、隣接トラックからのクロ
ストークを有効に回避して、確実にアドレスデータを再
生することができる。
【0160】またこのときアドレスデータIDのうちの
2ビットに誤り検出符号が割り当てられ、また1つの領
域に同一のアドレスデータIDを繰り返し割り当てたこ
とによっても、確実にアドレスデータを再生することが
できる。
【0161】これによりこの実施の形態に係る光ディス
クの製造工程では、このマスタリング装置1によるディ
スク原盤2より、所定の工程を経て、ディスク原盤2に
形成したセクタ構造により光ディスクが作成される。
【0162】この光ディスクは(図4)、この情報記録
面の上に、レーザービームを透過してこのレーザービー
ムを情報記録面に導く光透過層が約0.1〔mm〕の厚
さで形成され、これにより光透過層を介して高開口数の
光学系よりレーザービームを照射しても、スキューの影
響を有効に回避してこの情報記録面に所望のデータを確
実に記録再生できるように形成される。
【0163】この光ディスク12は、光ディスク装置に
おいて、このようにして生成されたグルーブの蛇行を基
準にしてスピンドル制御等の処理が実行され、このとき
PLL回路35においてグルーブの蛇行を基準にした精
度の高いクロックCKが生成され、またクラスタカウン
タ38によりセクタのタイミングが検出される(図
6)。
【0164】すなわち光ディスク12は、光ディスク装
置10において(図6、図7)、ワーキングディスタン
スDWが560〔μm〕に設定された開口数0.78の
対物レンズ17を介して波長650〔nm〕のレーザー
ビームが照射され、その戻り光が光ヘッド11により受
光されて、戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する
再生信号RF、戻り光の偏光面に応じて信号レベルが変
化する再生信号MO、グルーブ又はピット列に対するレ
ーザービーム照射位置の変位に応じて信号レベルが変化
するプッシュプル信号PP、デフォーカス量に応じて信
号レベルが変化するフォーカスエラー信号FEが検出さ
れる。
【0165】このうちプッシュプル信号PPから、ウォ
ウブル信号検出回路39において、ウォウブル信号WB
が抽出され、このウォウブル信号WBが2値化されてエ
ッジ情報が抽出される。さらに続くPLL回路35にお
いて、このエッジ情報を有してなる2値化信号S1が分
周器35Bの出力信号CKとの間で位相同期され、書き
込み読み出しクロックR/W CKが生成される。
【0166】このときウォウブル信号WBが単一周波数
のキャリア信号により生成されていることにより、2値
化して得られるエッジ情報においては、各エッジ情報が
正しい位相情報を有していることになる。これによりこ
のエッジ情報に位相同期させて、精度の高い書き込み読
み出しクロックR/W CKが生成される。
【0167】さらに書き込み読み出しクロックR/W
CKは、アドレス検出回路37においてアドレスエリア
AR2より検出されるフレーム同期のタイミングを基準
にして、クラスタカウンタ38によりカウントされ、こ
れにより記録再生回路53(図9)における書き込み読
み出しのタイミングが設定される。このとき精度の高い
クロックR/W CKを基準にしてこのタイミングが設
定されることにより、光ディスク装置10においては、
レーザービーム照射位置を高い精度により判定して書き
込みのタイミング等を設定することができる。従って光
ディスク12に高密度にユーザーデータを記録するにつ
き、光ディスク12の情報記録面を高密度に利用してこ
れらユーザーデータを記録することができる。
【0168】このとき塵等の影響によりアドレス検出回
路37において、正しくフレーム同期のタイミングを検
出困難な場合でも、PLL回路35より出力されるクロ
ックR/W CKをクラスタカウンタ38でカウントす
ることにより、正しいタイミングを検出することがで
き、これにより高開口数の光学系により所望のデータを
高密度に記録再生する場合でも、これらのデータを確実
に記録再生することができる。
【0169】このようにしてウォウブル信号WBを処理
する際に、PLL回路35において、レーザービーム照
射位置に応じて分周器35Bの分周比が切り換えられ、
これによりZCLVにより光ディスク12が回転駆動さ
れる。
【0170】このときグルーブの蛇行周期が、回転角度
に換算して各領域で一定に形成されていることにより、
各ゾーン内において速やかにPLL回路35の同期が形
成され、その分アクセス速度を向上することができる。
また光ディスク12の回転速度に換算してグルーブの蛇
行が一定周期により形成されていることにより、隣接ト
ラックからの影響も有効に回避することができる。
【0171】かくするにつき光ディスク装置10では
(図9)、このような記録再生のタイミングの制御によ
り、記録時においては、エンコーダ51においてビデオ
信号及びオーディオ信号がMPEGに規程のフォーマッ
トによりデータ圧縮されてユーザーデータDUに変換さ
れ、このユーザーデータDUが所定のECCブロック単
位で変調処理される。さらに光ディスク12が光磁気デ
ィスクの場合、光ヘッド11より書き込み読み出しクロ
ックR/W CKに同期したタイミングにより間欠的に
レーザービームの光量を立ち上げた状態で、変調コイル
駆動回路56によりこのレーザービーム照射位置に変調
処理されたECCブロックのデータに従って変調磁界が
印加され、これによりユーザーデータDUが熱磁気記録
される。
【0172】また光ディスク12が相変化型の場合、又
は追記型の場合、書き込み読み出しクロックR/W C
Kに同期したタイミングで、ECCブロックのデータに
従って、レーザー駆動回路57により間欠的にレーザー
ビームの光量が切り換えられ、これによりユーザーデー
タDUが光ディスク12に記録される。
【0173】このときこの光ディスク装置10では、1
ECCブロックのユーザーデータDUが、4つのセクタ
に順次割り当てられて記録され、このとき精度の高いク
ロックにより記録開始のタイミングを精度良く検出する
ことができることにより、また塵等によっても補間処理
により正しいタイミングを検出できることにより、高開
口数の光学系により光ディスク12に高密度に記録する
場合でも、対応するセクタに確実に記録することができ
る。
【0174】これに対して再生時、光ディスク装置10
においては、記録時と同様にして、対応するセクタが検
出される。また光ヘッド11より得られる再生信号RF
又はMOが2値化された後、再生クロックが生成され、
この再生クロックを基準にして順次再生データが得ら
れ、この再生データが復号されて出力される。このとき
光磁気ディスク12より得られる再生信号MOは、ピッ
ト列より得られる再生信号RFに比して小さいS/N比
により得られる。ところがこの実施の形態では、ピット
列によるアドレスエリアAR2が、各ゾーンで放射状に
形成されていることにより、このピット列からの再生信
号MOに対するクロストークが有効に回避される。
【0175】このようにして光ディスク12をアクセス
するにつき、この光ディスク装置10では、光透過層の
厚さが0.1〔mm〕に設定された光ディスクを、高開
口数の光学系によりアクセスすることにより、光ディス
ク12の表面に堆積する小さな塵等によっても再生信号
RF、MOの信号レベルが変化し、これにより従来に比
してエラーレートが劣化する恐れがある。
【0176】このため光ディスク12は(図1)、カー
トリッジ60に取り出し困難に収納されて、このカート
リッジ60により光ディスク装置10に装填され、これ
により塵等の付着が回避される。
【0177】またこのとき光ディスク12は、シート材
61及び62が両面に配置されてカートリッジ60に収
納され、このシート材61及び62により表面の塵等が
清掃され、これにより塵等の影響によるエラーレートの
低下が有効に回避される。
【0178】またこのときこのシート材61及び62の
周囲が接着されて、光ディスク12を袋状に保持するこ
とにより、カートリッジ60内に侵入した塵等の光ディ
スク12への付着が有効に回避される。
【0179】さらに光ディスク12をチャッキングする
のに必要最小限度の大きさにより、また光ヘッド11が
アクセスするのに必要最小限度の大きさにより切り欠き
が形成されてシート材61及び62により覆われること
により、塵等の付着が低減される。また押圧部材65に
より、シート材61及び62が押圧されることにより、
さらにシート材61及び62による清浄の効果を増大す
るようになされる。
【0180】このようにしてカートリッジ60に保持す
るつき、カートリッジ60は、シャッター68をスライ
ドさせて、上ケース63及び下ケース64に形成された
開口63A、64Aを露出することにより、光ディスク
12が露出し、光ディスク12がアクセス可能に保持さ
れる。カートリッジ60は、この開口63A、64Aの
周囲を囲むように配置された緩衝部材63D及び64D
により、シャッター68と上ケース63及び下ケース6
4との間の隙間が塞がれ、これにより塵等の侵入が有効
に回避される(図15)。
【0181】またカートリッジ60は(図16〜図2
2)、側面に配置されたボタン70A、70Bを押圧し
て、第1のストッパー75A、75Bによる第2のスト
ッパー79A、79Bの動きの規制を解除した後、ボタ
ン71A又は71Bを押圧して第2のストッパー79A
又は79Bとシャッター68との噛み合いを解除しなけ
ればスライドしないように形成され、これによりユーザ
ーの誤操作により開口63A、64Aが露出しないよう
になされ、このような誤操作による塵等の侵入が有効に
回避される。
【0182】またこのとき順次ボタン70A、70B、
71A又は70A、70B、71Bを操作しなければシ
ャッター68がスライドしないことにより、確実に必要
な場合にだけしか開口63A、64Aが露出しないよう
になされ、これにより塵等の侵入が確実に低減される。
【0183】これによりこのようにカートリッジ60に
収納されてなる光ディスク12は(図23)、トレイ8
5に配置されると、システム制御回路34により駆動機
構が駆動されてトレイ85上をスライドし、このトレイ
85に形成された突起82A、82Bによりカートリッ
ジ60のボタン70A、70Bが押圧される。その後カ
ートリッジ60は、ローラー83によりボタン71Aが
押圧されると共に、シャッター68が押圧され、これに
よりシャッター68がスライドして開口63A、64A
が露出し、この開口63A、64Aに光ヘッド11が侵
入して光ディスク12のローディングを完了する。
【0184】この状態で光ディスク装置10では(図2
4)、光ヘッド11によりアクセスする光ディスク12
の情報記録面に対応して、カートリッジ60に形成され
た識別領域63B又は64Bについて、ディスク弁別器
50により凹部66の有無が検出され、これによりこの
情報記録面の種類が判定される。またカートリッジ60
のスイッチ67の設定により(図24)、この情報記録
面が書き込み禁止に設定されているか否か検出される。
【0185】これにより光ディスク装置10では、光デ
ィスク12が光磁気ディスクの場合、変調コイル駆動回
路56及びレーザー駆動回路57の動作が立ち上げられ
て、光ディスク12にユーザーデータDUが熱磁気記録
される。また光ディスク12が、相変化型光ディスク、
追記型光ディスクの場合、レーザー駆動回路57の動作
が立ち上げられて、ピット列によりユーザーデータDU
が記録される。
【0186】このとき光ディスク装置10では、メモリ
42に保持された各光ディスクの種類に応じた基準レー
ザー光量により光ディスク12にレーザビームLが照射
され、このレーザービームLの照射結果に基づいて、最
適光量が設定される。これによりこの光ディスク装置1
0では、種々の光ディスク12に所望のデータを記録で
きるようになされている。
【0187】またこのとき光ヘッド11において(図
8)、対物レンズ17側に配置した変調コイル18によ
り、光透過層の厚さを0.1〔mm〕に設定した光ディ
スクに対して変調磁界を印加することにより、高開口数
の光学系により光ディスク12をアクセスする場合に、
相変化型光ディスク、追記型光ディスクについてだけで
なく、光磁気ディスクについても、種々のデータを記録
することができ、これにより光ディスク装置10の適用
範囲が格段的に拡大される。
【0188】(1−3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、取り出し困難に光ディスクをカー
トリッジに収納して保持し、シャッターを開閉して光デ
ィスクをアクセスするようにし、このシャッターとカー
トリッジケースとの間の隙間を緩衝部材により塞ぐこと
により、塵等の侵入を低減することができ、その分塵等
の影響による記録再生特性の劣化を有効に回避すること
ができる。
【0189】またこのシャッターの可動を制限する可動
制限機構を配置することにより、ユーザーの誤操作によ
るシャッターの開閉を回避でき、塵等の侵入を低減する
ことができる。またこの可動制限機構により、3重にシ
ャッターの開閉を制限することにより、誤操作によるシ
ャッターの開閉を確実に防止することができる。
【0190】さらにシート状部材を配置して光ディスク
の両面を清浄し、さらにこのシート状部材を袋状に形成
することにより、一段と塵等の付着による記録再生特性
の劣化を有効に回避することができる。また弾性部材に
よりシート状部材を光ディスクに押圧することにより、
シート状部材による光ディスクの清掃効果を増大して記
録再生特性の劣化を有効に回避することができる。
【0191】さらに光ディスクを回転駆動し、アクセス
するのに必要最小限度の切り欠きを設け、光ディスク1
2の両面を可能な限りシート状部材により覆うことによ
り、シート状部材により光ディスクを確実に清浄に保持
することができる。
【0192】(2)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、シャッターとケース
との隙間を埋める緩衝部材については、フェルト材によ
り、光ディスクを清掃するシート状部材については、不
織布により形成する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、緩衝部材及びシート状部材をそれぞれ不織
布、フェルト材により形成する場合等、種々の部材を広
く適用することができる。
【0193】また上述の実施の形態においては、カート
リッジの両側面に配置したボタンと、この両側面に挟ま
れた端面に配置したボタンとを押圧してシャッターを開
くように、シャッターの可動制限機構を構成するについ
て述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々
の構成による可動制限機構を広く適用することができ
る。
【0194】さらに上述の実施の形態においては、シー
ト状部材の周囲を接着して袋状に形成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、光ディスク装置にお
ける誤り訂正能力に応じて塵等による影響の程度が変化
すること等により、実用上十分な範囲においては、周囲
の一部だけを接着して袋状に形成してもよく、また接着
に代えて部分的にシート状部材を重ね併せて折り返すこ
と等により、袋状に形成してもよい。
【0195】また上述の実施の形態においては、シャッ
ターとケースとの隙間を埋める緩衝部材の配置等と共
に、シート状部材を袋状に形成して光ディスクを保持す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、緩衝
部材の配置等により塵等の影響を実用上十分な程度に低
減できる場合は、単にシート状部材を光ディスクの両面
に、又は片面に配置するだけの構成を採用しても良く、
また弾性部材による押圧を省略しても良い。さらにはシ
ート状部材を部分的に配置するだけでも良く、またシー
ト状部材の配置を省略してもよい。
【0196】またこれとは逆に、シート状部材の配置に
より塵等の影響を有効に低減できる場合は、シャッター
とケースとの隙間を埋める緩衝部材を省略してもよい。
【0197】さらに上述の実施の形態においては、下ケ
ースに押圧部材を配置してシート状部材を光ディスクに
押圧する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、シート状部を部分的に折り返して配置することによ
り、またケースより弾性を有する突起を形成すること等
により、カートリッジを構成する他の構成部品により弾
性部材を作成してもよい。
【0198】また上述の実施の形態においては、1のア
ドレスアリアAR2に8Kバイトのデータをピット列に
より記録する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、種々のバイト数によるデータを割り当てる場合、
さらにはピット列に代えてグルーブの蛇行によりアドレ
スを記録する場合等に広く適用することができる。
【0199】さらに上述の実施の形態においては、ウォ
ウブル信号によりグルーブ全体を蛇行させる場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、グルーブの片側エ
ッジだけ蛇行させる場合、さらには両エッジを異なるウ
ォウブル信号により蛇行させる場合にも広く適用するこ
とができる。
【0200】さらに上述の実施の形態においては、ラン
ド/グルーブ記録においてトラックピッチが0.5〔μ
m〕になるように、グルーブを形成する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、狭トラックピッチによ
りグルーブを形成する場合に広く適用することができ
る。すなわちトラックピッチ及び線記録密度の設定によ
り、また記録に供するデータの冗長度等により、トラッ
クピッチを0.64〔μm〕以下に設定して、8〔G
B〕の容量を確保することができる。
【0201】また上述の実施の形態においては、光透過
層の厚さを0.1〔mm〕に設定する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、光透過層の厚さは177
〔μm〕以下に設定して容量8〔GB〕を確保すること
ができる。因みに光透過層の厚さは、10〔μm〕は確
保することが必要である。
【0202】また上述の実施の形態においては、ユーザ
ーデータを線記録密度0.21〔μm/bit〕により
記録する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、線記録密度0.23〔μm/bit〕により記録す
る場合に適用して、上述の実施の形態とほぼ同様の容量
を確保することができる。なおこれをビット長、マーク
長に換算すると、最短ビット長、最短マーク長0.3
〔μm〕が許容可能な範囲である。
【0203】また上述の実施の形態においては、波長6
50〔nm〕のレーザー光を開口数0.78の光学系に
より照射して所望のデータを記録再生する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、高開口数の光学系に
より所望のデータを高密度に記録する場合に広く適用す
ることができる。なお光透過層の厚さ、実現可能なワー
キングディスタンス等を考慮すると、開口数0.78以
上、ワーキングディスタンス560〔μm〕以下の場合
に、上述の実施の形態とほぼ同様の容量を確保すること
ができる。
【0204】また上述の実施の形態においては、記録可
能な光ディスクに本発明を適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、再生専用の光ディスクにも
適用することができる。
【0205】
【発明の効果】以上の構成によれば、光ディスクを収納
するカートリッジにおいて、シャッターとケースとの隙
間を埋める緩衝部材を配置し、またシート状部材を配置
して光ディスクを清掃する等により、光ディスクへの塵
等の付着を低減することができき、その分塵等の影響に
よる記録再生特性の劣化を有効に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスクのカート
リッジを、シャッターを省略して示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1の光ディスクのゾーニングに適用されるマ
スタリング装置を示すブロック図である。
【図3】図1の光ディスクのゾーニングの説明に供する
平面図である。
【図4】図3のゾーニングによるセクタの構成を示す略
線図である。
【図5】図2のマスタリング装置により生成される光デ
ィスクを示す斜視図である。
【図6】光ディスクをアクセスする光ディスク装置を示
すブロック図である。
【図7】図6の光ディスク装置の光ヘッドを示す略線図
である。
【図8】図7の光ヘッドの対物レンズの周辺構成を示す
断面図である。
【図9】図6の光ディスク装置のデータ処理系を示すブ
ロック図である。
【図10】図9の光ディスク装置におけるセクタ構造の
説明に供する図表である。
【図11】図9の光ディスク装置におけるECCブロッ
クを示す図表である。
【図12】図9の光ディスク装置におけるフレーム構造
の説明に供する図表である。
【図13】図1のカートリッジについて、開口とシート
状部材の関係を示す平面図である。
【図14】図1のカートリッジについて、シャッター等
との関係を示す斜視図である。
【図15】図1のカートリッジについて、シャッター、
開口及び緩衝部材の関係を示す平面図である。
【図16】図1のカートリッジについて、一の可動制限
機構の説明に供する平面図である。
【図17】図16との対比により、一のボタン70Aが
押圧された状態を示す平面図である。
【図18】図17との対比により、他のボタン71Aが
押圧された状態を示す平面図である。
【図19】図18との対比により、シャッターが可動さ
れた状態を示す平面図である。
【図20】図1のカートリッジについて、他の可動制限
機構の説明に供する平面図である。
【図21】図20との対比により、一のボタン70Bが
押圧された状態を示す平面図である。
【図22】図21との対比により、シャッターが可動さ
れた状態を示す平面図である。
【図23】光ディスク装置のローディング機構を示す斜
視図である。
【図24】光ディスク装置における光ディスクの識別の
説明に供するブロック図である。
【図25】塵とバーストエラーとの関係を示す特性曲線
図である。
【符号の説明】
1……マスタリング装置、2……ディスク原盤、5……
駆動回路、6……アドレス信号生成回路、7……ウォウ
ブル信号発生回路、10……光ディスク装置、11……
光ヘッド、12……光ディスク、35……PLL回路、
37……アドレス検出回路、39……ウォウブル信号処
理回路、42……メモリ、50……ディスク弁別部、5
6……変調コイル駆動回路、57……レーザー駆動回
路、60……カートリッジ、61、62……シート状部
材、63A、64A……開口、63C、64C……識別
部、65……弾性部材、68……シャッター

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザービームの照射により所望のデータ
    を記録し、又は再生する光ディスクを、回転可能に、か
    つ取り出し困難に内部に収納して保持し、 前記光ディスクの半径方向に延長する開口と、 前記開口を塞ぐシャッターとを有し、 前記シャッターを可動して露出する前記開口を介して、
    前記レーザービームを前記光ディスクに照射可能に形成
    され、 前記開口の全部又は一部を囲んで、前記シッターと前記
    開口の周辺部材との隙間を塞ぐ緩衝部材が配置されたこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】前記緩衝部材は、 前記開口を囲むように、前記カートリッジのケース表面
    に配置された弾性部材でなることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】前記緩衝部材は、 前記開口を囲むように、前記カートリッジのケース表面
    に配置されたフェルトでなることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】レーザービームの照射により所望のデータ
    を記録し、又は再生する光ディスクを、回転可能に、か
    つ取り出し困難に内部に収納して保持し、 前記光ディスクの半径方向に延長する開口と、 前記開口を塞ぐシャッターとを有し、 前記シャッターを可動して露出する前記開口を介して、
    前記レーザービームを前記光ディスクに照射可能に形成
    され、 前記シャッターの可動を制限する可動制限機構を有する
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】レーザービームの照射により所望のデータ
    を記録し、又は再生する光ディスクを、回転可能に、か
    つ取り出し困難に内部に収納して保持し、 前記光ディスクの少なくとも片面にシート状の部材を配
    置し、 前記シート状の部材により、前記光ディスクを清掃する
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】前記シート状の部材を前記光ディスクの表
    面に押圧する押圧部材を有することを特徴とする請求項
    5に記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】レーザービームの照射により所望のデータ
    を記録し、又は再生する光ディスクを、回転可能に、か
    つ取り出し困難に内部に収納して保持し、 前記光ディスクの両面にシート状の部材を配置し、 前記シート状の部材により、前記光ディスクを清掃する
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】前記シート状の部材を前記光ディスクの表
    面に押圧する押圧部材を有することを特徴とする請求項
    7に記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】前記光ディスクの両面に配置される前記シ
    ート状の部材は、 袋状に一体化されて前記光ディスクを内側に保持するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  10. 【請求項10】前記シート状の部材を前記光ディスクの
    表面に押圧する押圧部材を有することを特徴とする請求
    項9に記載のディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】前記光ディスクの半径方向に延長する開
    口と、 前記開口を塞ぐシャッターとを有し、 前記シャッターを可動して露出する前記開口を介して、
    前記レーザービームを前記光ディスクに照射可能に形成
    され、 前記シート状の部材は、 前記光ディスクの回転中心近傍と、前記開口からの前記
    レーザービームの入射を害する範囲とを除いて、前記光
    ディスクの両面を覆うように形成されたことを特徴とす
    る請求項7に記載のディスクカートリッジ。
  12. 【請求項12】前記光ディスクの半径方向に延長する開
    口と、 前記開口を塞ぐシャッターとを有し、 前記シャッターを可動して露出する前記開口を介して、
    前記レーザービームを前記光ディスクに照射可能に形成
    され、 前記シート状の部材は、 前記光ディスクの回転中心近傍と、前記開口からの前記
    レーザービームの入射を害する範囲とを除いて、前記光
    ディスクの両面を覆うように形成されたことを特徴とす
    る請求項9に記載のディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】前記光ディスクの半径方向に延長する開
    口と、 前記開口を塞ぐシャッターとを有し、 前記シャッターを可動して露出する前記開口を介して、
    前記レーザービームを前記光ディスクに照射可能に形成
    され、 前記シート状の部材は、 前記光ディスクの回転中心近傍と、前記開口からの前記
    レーザービームの入射を害する範囲とを除いて、前記光
    ディスクの両面を覆うように形成されたことを特徴とす
    る請求項10に記載のディスクカートリッジ。
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