JPH10320574A - 重ね文字作成方法および装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

重ね文字作成方法および装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

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JPH10320574A
JPH10320574A JP9145943A JP14594397A JPH10320574A JP H10320574 A JPH10320574 A JP H10320574A JP 9145943 A JP9145943 A JP 9145943A JP 14594397 A JP14594397 A JP 14594397A JP H10320574 A JPH10320574 A JP H10320574A
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Hideki Naka
秀樹 中
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に重ね書体を作成することができる技術
を提供する。 【解決手段】 重ね文字を作成するための処理条件を設
定する(ステップS100)。重ね合わせられる2つの
文字のうちの前側の第1の文字と後側の第2の文字の形
状データを読み出す(ステップS108,S110)。
太らせ量に応じた第2の文字の太らせ後の形状データを
作成する(ステップS112)。第1の文字と太らせ後
の第2の文字とを重ね合わせ量に応じて重ね合わせて重
ね領域の図形データを求める(ステップS114)。重
ね領域の図形データと、第1の文字の図形データと、太
らせた第2の文字の図形データとに基づいて重ね文字の
図形データを生成する(ステップS116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムを用いてチラシ・カタログ等を作成する組版に使
用される重ね文字の作成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、重ね書体の例を示す説明図で
ある。重ね書体とは、図14(A)に示すように、前の
文字(前文字)に後の文字(後文字)が重なり合うよう
に用いられて初めて整った文字として表示可能な文字書
体をいう。組版装置を用いてチラシ・カタログ等を作成
する際には、このような重ね書体を用いて値段表示等を
作成する場合が多く、これにより表示の省スペース化や
値段表示の強調化等を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】重ね書体に含まれる文
字(重ね文字)それぞれの輪郭形状は、図14(B)に
示すように、後ろに重ね合わせる文字の重なりに対応し
て、通常の文字とは異なった輪郭形状を有している。し
たがって、重ね書体としては、重ね文字として使用され
る文字(例えば、”1、2、3、4、5、6、7、8、
9、0、,、.、¥、円”等)のそれぞれに対して後ろ
に重ね合わせる文字毎に異なった書体(約160文字程
度)があらかじめ必要である。例えば、前文字”0”に
対して後文字として”1、2、3、4、5、6、7、
8、9、0、,、.、円”を重ね合わせる可能性があ
り、これらのそれぞれに対応した書体があらかじめ必要
であった。従来、デザイナーが、あらかじめ、このよう
な重ね文字の形状データを、例えば、以下のような手順
で作成していた。
【0004】通常の文字図形を台紙上で重ね合わせ
る。 における重なり状態をトレースして重ね文字の形状
データを作成する。
【0005】すなわち、デザイナーが一つ一つの重ね文
字書体を手作業で作成していたため、非常に手間がかか
り、種々の重ね書体を用意することが困難であった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、従来技術に比べ
て容易に重ね書体を作成することができる技術を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の方
法は、重なり合って表示される重ね文字を表す形状デー
タを作成する重ね文字作成方法であって、(1)重ね合
わせられる2つの文字のうちの前側の第1の文字と後側
の第2の文字を表す第1と第2の形状データを準備する
工程と、(2)前記第1の文字と前記第2の文字との重
なり度合いを示す重ね量を設定する工程と、(3)前記
第2の文字の少なくとも最外周の輪郭を、あらかじめ設
定された太らせ量だけ太らせ処理することによって、太
らせ後の第2の文字を表す太らせ形状データを生成する
工程と、(4)前記第1の文字と前記太らせ後の第2の
文字とを前記重ね合わせ量に基づいて重ね合わせ、前記
第1の文字の形状から前記太らせ後の第2の文字の形状
と重なる部分を削除することによって、前記第1の文字
の重ね文字を表す重ね文字形状データを生成する工程
と、を備えることを特徴とする。
【0008】上記方法によれば、第2の文字は、通常の
太らせ処理で太らせることができる。第1の文字の形状
から、太らせ後の第2の文字と重なる部分を削除すれ
ば、第1の文字の重ね文字を得ることができる。第1の
文字の形状は第1の形状データで表されており、太らせ
後の第2の文字の形状は太らせ形状データで表されてい
るので、これらのデータから、第1の文字の重ね文字を
表す形状データを作成することができる。
【0009】上記の方法において、前記工程(1)は、
さらに、作成しようとする重ね文字の対象である複数の
文字をあらかじめ設定する工程と、前記複数の文字の中
から、重ね文字を作成するための複数の組合せを設定す
る工程と、前記組合せのそれぞれを、順に前記第1の文
字と前記第2の文字に指定する工程と、を備え、各組合
せに対して前記工程(3)および(4)が実行されるよ
うにすることが好ましい。
【0010】このようにすれば、あらかじめ設定した複
数の文字の全組合せについて、容易に重ね文字を作成す
ることができる。
【0011】なお、文字を表す形状データは、アウトラ
インデータであることが好ましい。形状データをアウト
ラインデータとすれば、高精細な重ね文字の作成が可能
である。
【0012】また、本発明の装置は、重なり合って表示
される重ね文字を表す形状データを作成する重ね文字作
成装置であって、重ね合わせられる2つの文字のうちの
前側の第1の文字と後側の第2の文字を表す第1と第2
の形状データを記憶する記憶手段と、前記第1の文字と
前記第2の文字との重なり度合いを示す重ね量を設定す
る処理条件設定手段と、前記第2の文字の少なくとも最
外周の輪郭を、あらかじめ設定された太らせ量だけ太ら
せ処理することによって、太らせ後の第2の文字を表す
太らせ形状データを生成する太らせ処理手段と、前記第
1の文字と前記太らせ後の第2の文字とを前記重ね合わ
せ量に基づいて重ね合わせ、前記第1の文字の形状から
前記太らせ後の第2の文字の形状と重なる部分を削除す
ることによって、前記第1の文字の重ね文字を表す重ね
文字形状データを生成する重ね文字作成手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0013】上記装置も、上記各手段を実行することに
よって、上記方法と同様の作用・効果を得ることができ
る。
【0014】また、本発明の記録媒体は、重なり合って
表示される重ね文字を表す形状データを作成するための
コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体であって、(a)重ね合わせられる2
つの文字のうちの前側の第1の文字と後側の第2の文字
を表す第1と第2の形状データを準備する工程と、
(b)前記第1の文字と前記第2の文字との重なり度合
いを示す重ね量を設定する工程と、(c)前記第2の文
字の少なくとも最外周の輪郭を、あらかじめ設定された
太らせ量だけ太らせ処理することによって、太らせ後の
第2の文字を表す太らせ形状データを生成する工程と、
(d)前記第1の文字と前記太らせ後の第2の文字とを
前記重ね合わせ量に基づいて重ね合わせ、前記第1の文
字の形状から前記太らせ後の第2の文字の形状と重なる
部分を削除することによって、前記第1の文字の重ね文
字を表す重ね文字形状データを生成する工程と、をコン
ピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを
記録したことを特徴とする。
【0015】上記記録媒体に記録されたコンピュータプ
ログラムをコンピュータが読み取って実行することによ
って、上記方法および装置と同様の作用・効果を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、上記装置を備えた組版装
置である。
【0017】第2の態様は、コンピュータシステムに上
記の発明の各工程または各手段の機能を実現させるコン
ピュータプログラムを通信回線を介して供給するプログ
ラム供給装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき説明する。図1は、本発明の一実施例である重ね文
字作成装置のハードウェア構成を示すブロック図であ
る。図1に示すように、重ね文字作成装置は、CPU2
0と、ROM21と、RAM22と、ハードディスク等
の外部記憶装置23と、キーボード等の入力装置24
と、CRT等の表示装置25と、レコーダ等の出力装置
26と、を備えるコンピュータシステムである。そし
て、このコンピュータは、あらかじめROM21に格納
されたコンピュータプログラムや、外部記憶装置23か
ら内部記憶装置であるRAM22にロードされるコンピ
ュータプログラムを実行することによって重ね文字作成
装置として動作する。
【0019】図2は、本実施例の重ね文字作成装置の機
能的構成を示すブロック図である。本実施例の重ね文字
作成装置が重ね文字の書体を作成する場合には、上記各
種プログラムの作用によりCPU20は図2に示すよう
に、各処理段階に応じて、処理条件設定手段30、作成
文字設定手段31、文字データリード手段32、太らせ
処理手段33、重ね領域抽出手段34、および重ね文字
作成手段35として動作する。また、RAM22の一部
は、処理条件データメモリ36、作成文字組合せデータ
メモリ37、前文字データメモリ38、後文字データメ
モリ39、太らせ文字データメモリ40、および重ね文
字データメモリ41として動作する。
【0020】これらの各手段の機能を実現するコンピュ
ータプログラムは、フレキシブルディスクやCD−RO
M等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録さ
れた形態で提供される。コンピュータシステムは、その
記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部
記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通
信経路を介してプログラム供給装置からコンピュータシ
ステムにコンピュータプログラムを供給するようにして
もよい。コンピュータプログラムの機能を実現するとき
には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラ
ムがコンピュータシステムのマイクロプロセッサによっ
て実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュー
タプログラムをコンピュータシステムが直接実行するよ
うにしてもよい。
【0021】この明細書において、コンピュータシステ
ムとは、ハードウェア装置とオペレーションシステムと
を含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下
で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュ
ータプログラムは、このようなコンピュータシステム
に、上述の各手段の機能を実現させる。なお、上述の機
能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペ
レーションシステムによって実現されていても良い。
【0022】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷さ
れた印刷物、コンピュータシステムの内部記憶装置(R
AMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、
コンピュータシステムが読取り可能な種々の媒体を利用
できる。
【0023】図3は、本実施例における重ね文字を作成
する手順を示すフローチャートである。重ね文字の作成
を開始すると、オペレータは、まずステップS100に
おいて、処理条件設定手段30によって、重ね文字を作
成するための処理条件を設定する。設定した処理条件
は、処理条件データメモリ36に記憶される。図4は、
処理条件設定の例を示す説明図である。図5は、設定さ
れた処理条件データの例である。処理条件を設定すると
きには、処理条件設定手段30によって、図に示すよう
な処理条件設定画面が表示される。そして、オペレータ
は、マウスやキーボード等の入力装置24によって各条
件を入力する。重ね処理条件としては、書体名と、重ね
量と、太らせ量と、文字とがある。
【0024】図4の「書体名」欄には、重ね文字書体を
作成するための元になる文字(基本文字)の書体(元書
体)名、例えば、ゴシック体、明朝体等を入力する。な
お、文字の形状を表すデータの形式としては、アウトラ
インフォントやパラメトリックフォントなどが好まし
い。
【0025】図6は、第2の重ね処理条件である重ね量
を示す説明図である。重ね量(K)は、2つの文字の重
ね合わせの度合いを示す値である。1つの文字は、通常
は正方形の文字枠の中に収納されている。「重ね量」欄
には、後文字(”1”)の前側への移動量と、前文
字(”0”)の横方向の大きさとの比率を入力する。図
の例では、文字の横方向の大きさの基準を1000とし
ている。
【0026】図7は、第3の重ね処理条件である太らせ
量を示す説明図である。重ね文字を作成する場合には、
文字を見やすくするために、前文字(”0”)と後文字
(”1”)の重なり部分における文字の境界を明確にす
ることが重要である。そこで、重ね文字を作成するとき
には、後文字の輪郭を太らせ量(F)に応じて太らせて
重ねることにより、重なり部分に隙間を設ける方法が用
いられる。したがって、「太らせ量」欄には、例えば、
後文字(”1”)の太らせ幅と、文字の大きさとの比率
を入力する。図7の例では、文字の大きさの基準を10
00としている。もちろん、これに限定されるものでは
なく、2つの文字を重ね合わせる度合いや後文字を太ら
せる度合いを決定できればよい。また、太らせ量として
は、あらかじめ設定された値を用いてもよい。さらに、
太らせ量を重ね量に応じて自動的に決定するようにして
もよい。例えば、太らせ量と重ね量との関係をあらかじ
め登録しておき、この関係に従って、重ね量から太らせ
量を自動的に決定することが可能である。こうすれば、
重ね量に応じた好ましい太らせ量(すなわち重ね文字の
隙間)を自動的に決定することができるという利点があ
る。
【0027】図4の「文字」の欄には、重ね文字を作成
したい文字、すなわち、重ね合わせられる2つの文字と
なりうる文字の全てを設定する。
【0028】上記の重ね処理条件が設定されると、図3
に示すステップS102において、作成文字設定手段3
1は、ステップS100において「文字」欄に設定され
た文字種に対して重ね文字を作成する組合せ、および、
それぞれの組合せから作成される重ね文字を示す文字コ
ードを設定し、作成文字組合せデータメモリ37に記憶
する。図4に示すように「文字」欄に0、1、2、3、
4、5、6、7、8、9、円の11種類の文字が設定さ
れた場合には、”円”を除く10種類の文字のそれぞれ
に対して、自文字を含む11種類の文字との組合せ、す
なわち110組の組合せが設定される。
【0029】図8は、ステップS102において作成さ
れた作成文字組合せデータの例である。図8に示すよう
に、各組のデータは、重ね文字を作成する前文字を示す
文字コード、前文字に重ね合わせる後文字を示す文字コ
ード、作成される重ね文字を示す文字コード、等から構
成される。ここで、文字コードは、一般的には、文字の
形状データを格納する記憶領域のアドレスの一部を示し
ている。重ね文字のコードとしては、通常の文字の文字
コードの体系において未定義のコードが用いられる。
【0030】図3に示すステップS104において、ユ
ーザが処理条件設定画面(図4)の下部に示されている
「O.K」ボタンを押すことによって、重ね文字の作成
が開始される。重ね文字の作成が開始されると、作成文
字組合せデータ(図8)に基づいて、順番に重ね文字の
作成が実行される。
【0031】ステップS106では、まず、処理条件設
定手段30によって、1組の組合せに対応する文字が作
成文字組合せデータメモリ37から読み出される。そし
て、ステップS108では、文字データリード手段32
によって、読み出された1組の文字における前文字の形
状データが外部記憶装置23から読み出されて前文字デ
ータメモリ38に記憶される。また、ステップS110
では、同様に、文字データリード手段32によって、後
文字の形状データが読み出されて後文字データメモリ3
9に記憶される。図9は、前文字および後文字の形状デ
ータの例である。図9に示したように、前文字および後
文字の形状データは、文字を構成する図形数と、各図形
を表す図形要素データとで構成されている。また、各図
形データは、1以上の図形要素で構成されている。各図
形要素を表すデータは、円弧、ベクトル、ベジェ曲線等
の描画形式(図形要素ID)を示す情報と、その描画に
使用される座標点とを含んでいる。
【0032】図3に示すステップS112では、太らせ
処理手段33(図2)が、ステップS100で設定した
太らせ量(F)に基づいて、後文字データメモリ39に
記憶されている後文字の形状データに対して太らせ処理
(図7)を実行し、太らせ文字データメモリ40に記憶
する。なお、太らせ処理は、文字の少なくとも最外周の
輪郭について行えばよい。
【0033】ステップS114およびステップS116
において、前文字データメモリ38に記憶された前文字
の形状データと、太らせ文字データメモリ40に記憶さ
れた太らせ文字の形状データと、ステップS100で設
定された重ね量(K)とに基づいて重ね文字データが求
められる。図10は、前文字と太らせ後の後文字とを重
ね合わせた状態を示す説明図である。図11は、作成さ
れた重ね文字を示す説明図である。図11に示すよう
に、重ね文字は、図10において斜線で示された前文字
(”0”)と太らせ文字(”1”)との重なり部分を、
前文字(”0”)の図形から削除した文字である。した
がって、重ね文字の形状データは、図10に示した斜線
部分を前文字図形から削除することによって求めること
ができる。すなわち、ステップS114では、重ね領域
抽出手段34によって、前文字(”0”)と太らせ文字
(”1”)とを重ね合わせ、それらの輪郭の交点(R
1,R2,R3,R4)を求めて、重ね領域の形状デー
タを抽出する。次に、ステップS116では、重ね文字
作成手段35によって、前文字および後文字のそれぞれ
の形状データと、ステップS114で求めた重ね領域の
形状データとから、重なり領域をカットした前文字の形
状データ、すなわち、重ね文字の形状データを求める。
そして、求められた重ね文字の形状データは重ね文字デ
ータメモリ41に記憶される。図12は、作成された重
ね文字の形状データの例である。図12の太枠で囲われ
た部分が、重ね合わせによって削られた部分を示してい
る。すなわち、図10に示すように、元の形状データで
は座標点P7,P8,P9を結ぶ円弧であった部分が、
図11に示すように座標点P7,P8,R4を結ぶ円弧
となり、その次に座標点R4,Q11’,R3を結ぶラ
イン(直線)が挿入されている。そして、座標点P9,
P10,P11を結ぶ円弧であった部分が、座標点R
3,P10,R2を結ぶ円弧となり、その次に座標点R
2,Q7’,R1を結ぶラインが挿入されている。ま
た、座標点P11,P12,P1を結ぶ円弧で表されて
いた部分が、座標点R1,P12,P1を結ぶ円弧とな
っている。
【0034】図3に示すステップS118では、ステッ
プS102で設定された作成文字組合せにおいて、重ね
文字の作成がまだ残っている組合せがあるか否かを判断
する。組合せがまだ残っているならば、ステップS11
8からステップS106に戻り、全ての組合せが終了す
るまで上記処理を繰り返す。一方、全ての組合せが終了
したならば、ステップS120において、重ね文字デー
タメモリ41に記憶された重ね文字の形状データを重ね
書体として外部記憶装置23等に格納する。なお、図1
3は、重ね書体の保存データの例である。図13に示す
ように、各重ね文字毎に、前文字コードと、後文字コー
ドと、重ね文字のための生成した文字コードと、重ね文
字の形状データが保存されている。
【0035】重ね書体の外観は、文字の重ね量や後文字
の太らせ量によって、大きく変化する。従来技術で説明
したような方法で重ね書体を作成した場合、ある程度の
数の重ね文字を作成しなければ、その外観を確認するこ
とはできなかった。また、作成された重ね書体に、修正
の必要があった場合にも、再度多くの時間をかけて作成
し直す必要があった。このため、重ね書体の種類を多く
そろえることが困難であった。本実施例による重ね文字
作成装置では、上記に示した重ね文字を作成する手順に
よって、容易に重ね書体を作成することが可能である。
したがって、重ね文字の元になる基本文字の書体(元書
体)や、重ね量、太らせ量等の条件における書体の外観
を容易に確認することができるため、適切な重ね書体を
容易に作成することができる。また、容易に異なった種
類の重ね書体を作成することができる。
【0036】この発明は上記の実施例や実施形態に限ら
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において
種々の態様において実施することが可能である。
【0037】上記実施例では、図3に示したステップS
100において、処理条件(元書体、重ね量、太らせ
量、文字種)をあらかじめ設定しておき、ステップS1
02において、作成文字設定手段31によって設定され
た重ね文字の組合せの全てについて、それぞれの重ね文
字の形状データをステップS108〜ステップS120
の手順によって作成している。しかし、必ずしも、処理
条件をあらかじめ設定しておく必要はなく、例えば、以
下のようにしてもよい。
【0038】チラシ・カタログ等の組版を行う組版装置
に、上記の重ね文字作成装置を備えておく。そして、実
際にチラシ・カタログ等の組版を作成する際に、任意の
2つの文字を重ねるような組版状態が発生した時点で、
その2つの文字およびその元書体、重ね量、太らせ量等
を設定後、上記実施例の手順(ステップS108〜ステ
ップS116)に従って、その重ね文字の形状データを
作成する。このようにすれば、重ね文字書体をあらかじ
め作成しておく必要がない。また、任意の2つの文字に
関する重ね文字を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である重ね文字作成装置のハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の重ね文字作成装置の機能的構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施例における重ね文字を作成する手順を示
すフローチャートである。
【図4】処理条件設定の一例を示す説明図である。
【図5】設定された処理条件データの例を示す図であ
る。
【図6】重ね量を示す説明図である。
【図7】太らせ量を示す説明図である。
【図8】ステップS102において作成された作成文字
組合せデータの例を示す図である。
【図9】前文字および後文字の形状データの例を示す図
である。
【図10】前文字と太らせ後の後文字とを重ね合わせた
状態を示す説明図である。
【図11】作成された重ね文字を示す説明図である。
【図12】作成された重ね文字の形状データの例を示す
図である。
【図13】重ね書体の保存データの例を示す図である。
【図14】重ね書体の例を示す説明図である。
【符号の説明】
20…CPU 21…ROM 22…RAM 23…外部記憶装置 24…入力装置 25…表示装置 26…出力装置 30…処理条件設定手段 31…作成文字設定手段 32…文字データリード手段 33…太らせ処理手段 34…重ね領域抽出手段 35…重ね文字作成手段 36…処理条件データメモリ 37…作成文字組合せデータメモリ 38…前文字データメモリ 39…後文字データメモリ 40…太らせ文字データメモリ 41…重ね文字データメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/24 630 G09G 5/24 630B 630S B41J 3/12 W

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重なり合って表示される重ね文字を表す
    形状データを作成する重ね文字作成方法であって、
    (1)重ね合わせられる2つの文字のうちの前側の第1
    の文字と後側の第2の文字を表す第1と第2の形状デー
    タを準備する工程と、(2)前記第1の文字と前記第2
    の文字との重なり度合いを示す重ね量を設定する工程
    と、(3)前記第2の文字の少なくとも最外周の輪郭
    を、あらかじめ設定された太らせ量だけ太らせ処理する
    ことによって、太らせ後の第2の文字を表す太らせ形状
    データを生成する工程と、(4)前記第1の文字と前記
    太らせ後の第2の文字とを前記重ね合わせ量に基づいて
    重ね合わせ、前記第1の文字の形状から前記太らせ後の
    第2の文字の形状と重なる部分を削除することによっ
    て、前記第1の文字の重ね文字を表す重ね文字形状デー
    タを生成する工程と、を備えることを特徴とする重ね文
    字作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重ね文字作成方法であっ
    て、 前記工程(1)は、さらに、 作成しようとする重ね文字の対象である複数の文字をあ
    らかじめ設定する工程と、 前記複数の文字の中から、重ね文字を作成するための複
    数の組合せを設定する工程と、 前記組合せのそれぞれを、順に前記第1の文字と前記第
    2の文字に指定する工程と、を備え、各組合せに対して
    前記工程(3)および(4)が実行されることを特徴と
    する重ね文字作成方法。
  3. 【請求項3】 重なり合って表示される重ね文字を表す
    形状データを作成する重ね文字作成装置であって、 重ね合わせられる2つの文字のうちの前側の第1の文字
    と後側の第2の文字を表す第1と第2の形状データを記
    憶する記憶手段と、 前記第1の文字と前記第2の文字との重なり度合いを示
    す重ね量を設定する処理条件設定手段と、 前記第2の文字の少なくとも最外周の輪郭を、あらかじ
    め設定された太らせ量だけ太らせ処理することによっ
    て、太らせ後の第2の文字を表す太らせ形状データを生
    成する太らせ処理手段と、 前記第1の文字と前記太らせ後の第2の文字とを前記重
    ね合わせ量に基づいて重ね合わせ、前記第1の文字の形
    状から前記太らせ後の第2の文字の形状と重なる部分を
    削除することによって、前記第1の文字の重ね文字を表
    す重ね文字形状データを生成する重ね文字作成手段と、
    を備えることを特徴とする重ね文字作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の重ね文字作成装置であっ
    て、 前記処理条件設定手段は、さらに、 作成しようとする重ね文字の対象である複数の文字をあ
    らかじめ設定する手段と、 前記複数の文字の中から、重ね文字を作成するための複
    数の組合せを設定する手段と、 前記組合せのそれぞれを、順に前記第1の文字と前記第
    2の文字に指定する手段と、を備え、各組合せに対して
    前記太らせ処理手段および重ね文字作成手段が実行され
    ることを特徴とする重ね文字作成装置。
  5. 【請求項5】 重なり合って表示される重ね文字を表す
    形状データを作成するためのコンピュータプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、(a)重ね合わせられる2つの文字のうちの前側の
    第1の文字と後側の第2の文字を表す第1と第2の形状
    データを準備する工程と、(b)前記第1の文字と前記
    第2の文字との重なり度合いを示す重ね量を設定する工
    程と、(c)前記第2の文字の少なくとも最外周の輪郭
    を、あらかじめ設定された太らせ量だけ太らせ処理する
    ことによって、太らせ後の第2の文字を表す太らせ形状
    データを生成する工程と、(d)前記第1の文字と前記
    太らせ後の第2の文字とを前記重ね合わせ量に基づいて
    重ね合わせ、前記第1の文字の形状から前記太らせ後の
    第2の文字の形状と重なる部分を削除することによっ
    て、前記第1の文字の重ね文字を表す重ね文字形状デー
    タを生成する工程と、をコンピュータに実行させるため
    のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 前記コンピュータプログラムは、さらに、 作成しようとする重ね文字の対象である複数の文字をあ
    らかじめ設定する工程と、 前記複数の文字の中から、重ね文字を作成するための複
    数の組合せを設定する工程と、 前記組合せのそれぞれを、順に前記第1の文字と前記第
    2の文字に指定する工程と、を前記コンピュータに実行
    させ、各組合せに対して前記工程(c)および前記工程
    (d)を前記コンピュータに実行させることを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001067199A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Creative Brains:Kk テキストデータの印刷方法および印刷装置

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