JPH10319960A - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JPH10319960A
JPH10319960A JP9145872A JP14587297A JPH10319960A JP H10319960 A JPH10319960 A JP H10319960A JP 9145872 A JP9145872 A JP 9145872A JP 14587297 A JP14587297 A JP 14587297A JP H10319960 A JPH10319960 A JP H10319960A
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Shu Nagataki
周 永瀧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏や歌の盛り上がりに応じて伴奏パターンが
変化する自動伴奏を行うことのできる自動伴奏装置を提
供する。 【解決手段】伴奏音信号に基づいて伴奏音を自動的に発
生する自動伴奏装置であって、複数の伴奏パターンのそ
れぞれに対応する複数の自動伴奏データを記憶する自動
伴奏データ記憶手段15と、外部からの音量を検出する
音量検出手段10、18及び19と、該音量検出手段に
おける検出結果に応じて該自動伴奏データ記憶手段から
1つの自動伴奏データを選択する選択手段10と、該選
択手段で選択された自動伴奏データに従って伴奏音信号
を生成する伴奏音信号生成手段16、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲の伴奏音を自動
的に発生する自動伴奏装置に関し、特に外部からの要因
に反応して伴奏パターンを変化させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1つの曲に対応する自動伴奏デー
タに従って自動伴奏を行う自動伴奏装置が知られてい
る。ユーザは、この自動伴奏装置で発生される伴奏音に
合わせて、例えば楽器を演奏したり、歌を歌ったりする
ことができる。なお、本明細書でいう「自動伴奏装置」
は、数小節のリズムパターンで成る伴奏音を繰り返して
発生する装置ではなく、例えばシーケンサやカラオケ装
置等のように、曲全体の伴奏音を発生する装置をいう。
【0003】しかし、この従来の自動伴奏装置は、自動
伴奏装置の周囲の状況とは全く無関係に、自動伴奏デー
タに忠実に従った伴奏音を発生する。従って、例えば演
奏者によるメロディ演奏又は歌手による歌が盛り上がっ
ても、自動伴奏は予め決められたとおりの画一的な伴奏
パターンで独自に進行するだけである。従って、伴奏と
演奏、或るいは伴奏と歌とに一体感が得られないという
問題があった。
【0004】このような問題を解消するために、従来、
画一的な自動伴奏をリアルタイムに変化させる幾つかの
試みがなされている。例えば、打鍵の強さによって伴奏
パターンを変化させたり、鍵やスイッチを叩く時間間隔
によって伴奏パターンを変化させ、これによって変化に
富んだ自動伴奏を行わせる試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな試みは特に鍵盤型の電子楽器を対象とするものであ
り、ピアノ、ギター、管楽器等といったアコースティッ
ク楽器や歌は対象外である。従って、これらのアコース
ティック楽器の演奏者や歌手は、自動伴奏装置が発生す
る画一的な伴奏パターンに従って演奏し、或いは歌わな
ければならないという問題が残っている。
【0006】本発明はこのような問題を解消するために
なされたものであり、その目的は、演奏や歌の盛り上が
りに応じて伴奏パターンが変化する自動伴奏を行うこと
のできる自動伴奏装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る自動伴奏装置は、上記目的を達成するために、伴奏音
信号に基づいて伴奏音を自動的に発生する自動伴奏装置
であって、複数の伴奏パターンのそれぞれに対応する複
数の自動伴奏データを記憶する自動伴奏データ記憶手段
と、外部からの音量を検出する音量検出手段と、該音量
検出手段における検出結果に応じて該自動伴奏データ記
憶手段から1つの自動伴奏データを選択する選択手段
と、該選択手段で選択された自動伴奏データに従って伴
奏音信号を生成する伴奏音信号生成手段、とを備えてい
る。
【0008】自動伴奏データ記憶手段は、例えばリード
オンリメモリ(以下、「ROM」と略す)又はランダム
アクセスメモリ(以下、「RAM」と略す)で構成でき
る。自動伴奏データ記憶手段をRAMで構成する場合
は、この自動伴奏装置を動作させるに先立って、自動伴
奏データが自動伴奏データ記憶手段にロードされる。
【0009】この自動伴奏データ記憶手段には、複数の
曲のそれぞれ対応する複数の自動伴奏データを記憶する
ように構成できる。この場合、自動伴奏させる曲の種類
は、例えば操作パネルに設けた曲選択スイッチで選択す
るように構成できる。各自動伴奏データは、1曲分の伴
奏パターンを発生するための音符データ群で構成でき
る。各音符データとしては、例えば発音タイミングを規
定するステップタイムデータが付加されたMIDIメッ
セージや、ステップタイム、音高、音長及びベロシティ
を指定するデータで構成される音符データ、その他種々
の形式のデータを用いることができる。また、各自動伴
奏データは、複数のパートを担当する音符データ群で構
成することができる。
【0010】上記音量検出手段は、例えばマイクロフォ
ン、A/D変換器及び中央処理装置(以下、「CPU」
という)で構成できる。なお、マイクロフォンの代わり
に振動ピックアップ、マグネチックピックアップ等を用
いてもよい。この音量検出手段は、例えばマイクロフォ
ンからのアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に
変換する。そして、この変換により得られたデジタル信
号を量子化することにより音量値が得られる。この音量
値は、選択手段において自動伴奏データを選択するため
に使用される。
【0011】上記選択手段は、音量検出手段で検出され
た音量値に応じて1つの自動伴奏データを選択する。こ
の選択手段はCPUで構成することができる。この選択
手段で選択された自動伴奏データは、伴奏音信号生成手
段において、伴奏音信号を生成するために使用される。
伴奏音信号生成手段で生成された伴奏音信号は、例えば
スピーカに供給される。これにより、この自動伴奏装置
において伴奏音信号に基づく伴奏音が発生される。
【0012】この本発明の第1の態様に係る自動伴奏装
置によれば、複数の伴奏パターンのそれぞれに対応して
自動伴奏データが作成されるので、音量検出手段で検出
された音量値に応じて伴奏パターンが変化することにな
る。例えば、選択手段は、音量値が所定値以下の場合は
通常の伴奏パターンに対応する自動伴奏データを選択
し、該所定値より大きい場合は複雑なリズムパターンを
有する伴奏パターンに対応する自動伴奏データを選択す
るように構成することができる。
【0013】この構成によれば、通常の演奏又は歌が行
われている状態ではマイクロフォンから入力される音量
値が所定値以下になるので通常の伴奏パターンで伴奏音
が発生されるが、演奏又は歌が盛り上がることによって
マイクロフォンから入力される音量値が所定値を超える
と複雑なリズムパターンを有する伴奏パターンで伴奏音
が発生されるように変化する。従って、演奏や歌の盛り
上がりに合わせて自動伴奏音を変化させることができ
る。
【0014】前記選択手段は、前記音量検出手段で検出
された複数の音量を表す値の平均値に基づいて前記自動
伴奏データ記憶手段から1つの自動伴奏データを選択す
るように構成できる。この構成によれば、瞬間的に演奏
や歌の音量が大きくなっても、平均音量が所定値より小
さければ直ちに伴奏パターンが変化することはない。従
って、全体的な曲の盛り上がりに従って徐々に複雑なリ
ズムパターンでの自動伴奏に移行させることができる。
【0015】前記選択手段は、前記音量検出手段で検出
された複数の音量を表す値の変化パターンに基づいて前
記自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴奏データを
選択するように構成できる。この構成によれば、音量変
化のパターンに応じて伴奏パターンを変化させることが
できるので、演奏者又は歌手は恣意的に音量を特定のパ
ターンで変化させることにより、所望の伴奏パターンに
よる自動伴奏を行わせることができる。
【0016】なお、この構成では、音量変化のパターン
によって伴奏パターンを変化させるように構成している
が、音量変化のパターンによって伴奏を停止させたり、
再開させたり、或いはリズムや音色を変更したりするよ
うに構成することもできる。
【0017】また、本発明の第2の態様に係る自動伴奏
装置は、上記と同様の目的で、伴奏音信号に基づいて伴
奏音を自動的に発生する自動伴奏装置であって、複数の
伴奏パターンのそれぞれに対応する複数の自動伴奏デー
タを記憶する自動伴奏データ記憶手段と、ソロイストの
状態を検出する検出手段と、該検出手段における検出結
果に応じて該自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴
奏データを選択する選択手段と、該選択手段で選択され
た自動伴奏データに従って伴奏音信号を生成する伴奏音
信号生成手段、とを備えている。
【0018】自動伴奏データ記憶手段は、上述した本発
明の第1の態様に係る自動伴奏装置と同様にROM又は
RAMで構成できる。また、この自動伴奏データ記憶手
段に記憶する自動伴奏データも、上述した本発明の第1
の態様に係る自動伴奏装置と同様に作成できる。
【0019】上記検出手段は、演奏者又は歌手といった
ソロイストの状態を検出するセンサ、A/D変換器及び
CPUで構成される。この検出手段は、例えばセンサか
らのアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換
する。そして、この変換により得られたデジタル信号を
量子化することによりセンサ値を得る。このセンサ値
は、選択手段において自動伴奏データを選択するために
使用される。
【0020】上記選択手段は、検出手段における検出結
果、つまりセンサ値に応じて1つの自動伴奏データを選
択する。この選択手段はCPUで構成することができ
る。この選択手段で選択された自動伴奏データは、伴奏
音信号生成手段において、伴奏音信号を生成するために
使用される。伴奏音信号生成手段で生成された伴奏音信
号は、例えばスピーカに供給される。これにより、この
自動伴奏装置において伴奏音信号に基づく伴奏音が発生
される。
【0021】この本発明の第2の態様に係る自動伴奏装
置によれば、複数の伴奏パターンのそれぞれに対応して
自動伴奏データが作成されるので、検出手段で検出され
たセンサ値に応じて伴奏パターンが変化することにな
る。例えば、選択手段は、センサ値が所定値以下の場合
は通常の伴奏パターンに対応する自動伴奏データを選択
し、該所定値より大きい場合は複雑なリズムパターンを
有する伴奏パターンに対応する自動伴奏データを選択す
るように構成することができる。
【0022】この構成によれば、ソロイストが通常の演
奏又は歌を行っている状態ではセンサからのセンサ値が
所定値以下になるので通常の伴奏パターンで伴奏音が発
生されるが、演奏又は歌が盛り上がることによってソロ
イストが興奮状態になり、これによってセンサからのセ
ンサ値が所定値を超えると複雑なリズムパターンを有す
る伴奏パターンで伴奏音が発生されるように変化する。
従って、ソロイストの状態に合わせて自動伴奏音を変化
させることができる。
【0023】また、前記選択手段は、前記選択手段は、
前記検出手段で検出された複数の、ソロイストの状態を
表す値の平均値に基づいて前記自動伴奏データ記憶手段
から1つの自動伴奏データを選択するように構成でき
る。この構成によれば、この構成によれば、瞬間的にセ
ンサ値が大きくなっても、センサ値の平均値が所定値よ
り小さければ直ちに伴奏パターンが変化することはな
い。従って、全体的な曲の盛り上がり、つまりソロイス
トの興奮状態が高まるに従って徐々に複雑なリズムパタ
ーンでの自動伴奏に移行させることができる。
【0024】また、前記選択手段は、前記検出手段で検
出された複数の、ソロイストの状態を表す値の平均値に
基づいて前記自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴
奏データを選択するように構成できる。この構成によれ
ば、センサ値の変化のパターンに応じて伴奏パターンを
変化させることができるので、ソロイストの興奮状態に
応じた伴奏パターンによる自動伴奏を行わせることがで
きる。
【0025】更に、前記ソロイストの状態は、ソロイス
トの体温、心拍数及び発汗量の少なくとも1つとするこ
とができる。この場合、選択手段は、センサからのソロ
イストの体温、心拍数及び発汗量のセンサ値に基づいて
自動伴奏データを選択するように構成してもよいし、こ
れらの2つ以上の組み合わせに基づいて自動伴奏データ
を選択するように構成してもよい。例えば、選択手段
は、心拍数が所定値以下の場合は通常の伴奏パターンに
対応する自動伴奏データを選択し、該所定値より大きい
場合は複雑なリズムパターンを有する伴奏パターンに対
応する自動伴奏データを選択するように構成することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動伴奏装置の実
施の形態につき図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、この実施の形態では、自動伴奏装置は、音量変化パ
ターンに応じて伴奏パターンを変更しながら動作するも
のとする。
【0027】図1は、本発明の実施の形態に係る自動伴
奏装置の構成を示すブロック図である。本自動伴奏装置
は、アドレスバス20及びデータバス21によって相互
に接続されたCPU10、プログラムメモリ11、ワー
クメモリ12、操作パネル13、音量変化パターンテー
ブル14、自動伴奏データテーブル15及び音源16で
構成されている。アドレスバス20は、上記各要素間で
アドレス信号を、データバス21はデータ信号をそれぞ
れ送受するために使用される。
【0028】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラムに従って自動伴奏装置の全
体を制御する。このCPU10が行う処理の詳細につい
ては後にフローチャートを参照しながら詳細に説明す
る。このCPU10には、A/D変換器18及びタイマ
10aが接続されている。また、A/D変換器18には
マイクロフォン19が接続されている。
【0029】マイクロフォン19は、楽器音又は歌声を
入力するために使用される。このマイクロフォン19か
らのアナログ信号はA/D変換器18でデジタル信号に
変換された後、CPU10に供給される。CPU10
は、このデジタル信号(以下、「音量データ」という)
に基づいて音量変化パターンを得る。
【0030】また、タイマ10aは一定時間間隔でタイ
マ割込信号を発生する。CPU10は、このタイマ割込
信号に応じて、A/D変換器18からのデジタル信号を
取り込み、順次音量レベルレジスタ(詳細は後述)に格
納する。
【0031】プログラムメモリ11は、例えばROMで
構成されている。このプログラムメモリ11には、上述
した制御プログラムの他に、CPU10が使用する種々
の固定データが記憶されている。また、このプログラム
メモリ11には、複数の楽器音に対応する複数の音色パ
ラメータが音域毎に記憶されている。1つの音色パラメ
ータは、所定の楽器音の所定の音域の音色を指定するた
めに使用される。各音色パラメータは、例えば波形アド
レス、周波数データ、エンベロープデータ、フィルタ係
数等で構成されている。
【0032】なお、このプログラムメモリ11はRAM
で構成ですることもきる。この場合、自動伴奏装置を動
作させるに先立って、上記制御プログラム、固定デー
タ、音色パラメータ等を、例えばフロッピーディスク、
磁気ディスク、光ディスク、ROMカード、CD−RO
M等といった記憶媒体からプログラムメモリにロードす
るように構成すればよい。
【0033】ワークメモリ12はRAMで構成されてい
る。このワークメモリ12は、CPU10が種々のデー
タを一時的に記憶するために使用される。このワークメ
モリ12には、この自動伴奏装置を制御するための各種
レジスタ、カウンタ、フラグ等が定義されている。これ
らの詳細については後述する。
【0034】操作パネル13には、例えば図2に示すよ
うに、自動伴奏スイッチ130、インジケータ131、
曲選択スイッチ132、ディスプレイ装置133が設け
られている。なお、実際の自動伴奏装置には、上記以外
に音色選択スイッチ、音響効果選択スイッチ、音量スイ
ッチ、種々のインジケータ等が設けられているが、図2
には、本発明の説明に必要なもののみが示されている。
【0035】自動伴奏スイッチ130は例えば押釦スイ
ッチで構成され、ユーザが自動伴奏の開始及び停止を制
御するために使用される。この自動伴奏装置では、自動
伴奏スイッチ130が押される毎に自動伴奏モードと停
止モードとが交互に設定される。現在何れのモードにあ
るかは、後述する自動伴奏フラグによって記憶される。
インジケータ131は、自動伴奏モードである場合に点
灯し、停止モードである場合に消灯するように制御され
る。
【0036】曲選択スイッチ132は、アップスイッチ
132aとダウンスイッチ132bとで成るアップダウ
ンスイッチで構成されている。アップスイッチ132a
及びダウンスイッチ132bは例えば押釦スイッチで構
成できる。アップスイッチ132aは曲番号をインクリ
メントし、ダウンスイッチ132bは曲番号をデクリメ
ントするために使用される。この曲選択スイッチ132
によって選択された曲番号は、後述する曲番号レジスタ
に記憶される。
【0037】ディスプレイ装置133は、LCD、LE
D、CRTその他の表示器で構成することができる。こ
のディスプレイ装置133は種々のメッセージを表示す
るために使用される。上述した曲番号はこのディスプレ
イ装置133に表示され、その表示内容(曲番号)は曲
選択スイッチ132が操作される毎に変化する。
【0038】操作パネル13には、図示しないパネルイ
ンタフェース回路が含まれている。このパネルインタフ
ェース回路は、CPU10からの指令に応じて操作パネ
ル13上の各スイッチをスキャンする。パネルインタフ
ェース回路は、このスキャンにより得られた各スイッチ
の開閉状態を示す信号に基づいて、各スイッチをそれぞ
れ1ビットに対応させたパネルデータを作成する。各ビ
ットは、例えば「1」でスイッチオン、「0」でスイッ
チオフ状態を表す。このパネルデータは、データバス2
1を介してCPU10に送られる。このパネルデータ
は、操作パネル13上の各スイッチのオン又はオフイベ
ントが発生したかどうかを判断するために使用される。
【0039】また、パネルインタフェース回路は、CP
U10から送られてきた文字、数字、記号等を表示する
ためのデータをディスプレイ装置133に送り、また、
インジケータを点灯するためのデータをインジケータ1
31に送る。これにより、CPU10から送られてきた
例えば文字、数字、記号等のデータに従ったメッセージ
がディスプレイ装置133に表示され、またインジケー
タ131が点灯又は消灯される。
【0040】自動伴奏データテーブル15は、例えばR
OMで構成されている。この自動伴奏データテーブル1
5には、例えば図3に示すように、m×n個(mは2以
上の整数、nは1以上の整数)の自動伴奏データが記憶
されている。これにより、n種類の曲の伴奏をm種類の
伴奏パターンで自動伴奏できるようになっている。各自
動伴奏データの先頭は、アドレスADDRij(i=1、
2、・・・nであり、j=1、2、・・・mである)で
指定される。
【0041】各自動伴奏データは、例えば図4に示すよ
うに、複数の音符データと自動伴奏データの終わりを表
すENDデータとで構成されている。各音符データは1
音を発生するために使用される。各音符データは、キー
ナンバ、ステップタイム、ゲートタイム及びベロシティ
と呼ばれる各1バイトのデータで構成されている。EN
Dデータは、キーナンバ及びステップタイムと呼ばれる
各1バイトのデータで構成される。
【0042】「キーナンバ」の最上位ビットは、当該デ
ータが音符データであるかENDデータであるかを識別
するために使用される。この最上位ビットが音符データ
であることを表している場合は、以下の7ビットはキー
ナンバとして使用される。一方、最上位ビットがEND
データであることを表している場合は、以下の7ビット
は使用されない。キーナンバは鍵盤装置の各鍵に付され
た番号に対応するものであり、音高を指定するために使
用される。
【0043】「ステップタイム」は発音開始のタイミン
グ(時刻)を指定するために使用される。「ゲートタイ
ム」は発音すべき音の長さ(音長)を指定するために使
用される。「ベロシティ」は発音すべき音の強さを指定
するために使用される。1つの伴奏パターンに対応する
自動伴奏データは、このような音符データ及びENDデ
ータがステップタイム順に並べられて構成されている。
【0044】なお、本実施の形態では、自動伴奏データ
として、図4に示した音符データを用いたが、ステップ
タイムデータが付されたMIDIメッセージで構成する
こともできる。また、自動伴奏データとしては、その他
の種々の形式のデータを用いることができる。
【0045】また、自動伴奏データテーブル15は、R
OMに限定されず、RAM、ROMカード、RAMカー
ド、フロッピーディスク、CD−ROM等で構成でき
る。自動伴奏データテーブル15としてフロッピーディ
スク、CD−ROMを用いる場合は、これらに記憶され
た自動伴奏データを一且ワークメモリ12にロードし、
ワークメモリ12内の自動伴奏データに基づき自動伴奏
を行うように構成するのが好ましい。また、自動伴奏デ
ータテーブル15としてRAMを用いる場合は、本自動
伴奏装置を動作させるに先立って、例えばフロッピーデ
ィスク、磁気ディスク、光ディスク、ROMカード、C
D−ROM等といった記憶媒体に格納されている自動伴
奏データを自動伴奏データメモリ(RAM)にロードす
るように構成すればよい。
【0046】音量変化パターンテーブル14は、例えば
ROMで構成されている。この音量変化パターンテーブ
ル14は、例えば図5に示すように、m×n個の音量変
化パターンと自動伴奏データの先頭アドレスとを対応付
けるために使用される。各音量変化パターンは、一定時
間毎にサンプリングされた4個の音量データ(aij、b
ij、cij及びdij)によって構成されている。なお、音
量変化パターンに含まれる音量データは4個に限らず、
任意の数とすることができる。この数が大きくなるにつ
れて音量変化パターンを細かく定義することができる。
【0047】この音量変化パターンテーブル14では、
各音量変化パターンに対応して各曲の自動演奏データの
先頭アドレスADDRijが記憶されている。所定の音量
変化パターンが検出された場合に、該音量変化パターン
に対応する自動伴奏データの先頭アドレスADDRij
この音量変化パターンテーブル14から読み出され、音
符データの読み出しアドレスを決定するために使用され
る。
【0048】音源16は複数の発音チャンネルを備えて
いる。この音源16は、詳細は図示しないが、波形メモ
リ、波形読出回路、エンベロープ生成回路、D/A変換
器等により構成されている。波形メモリは例えばROM
で構成され、各音色パラメータに対応する波形データを
記憶している。波形データは、例えば楽器音に対応する
楽音信号をパルスコード変調(PCM)することによっ
て作成できる。波形読出回路は、この波形メモリから波
形データを読み出す。エンベロープ生成回路は、この波
形読出回路で読み出された波形データにエンベロープを
付加するためのエンベロープ信号を生成する。
【0049】CPU10は、音符データが自動伴奏デー
タテーブル15から読み出されると、少なくとも1個の
発音チャンネルを発音用に割り当て、この割り当てられ
た発音チャンネルに音色パラメータを供給する。この発
音チャンネルは、音色パラメータを受け取ることにより
楽音信号の生成を開始する。即ち、音色パラメータ中の
波形アドレスで示される波形メモリの位置から、同じく
音色パラメータ中の周波数データに応じた速度で波形デ
ータを順次読み出し、これに音色パラメータ中のエンベ
ロープデータで指定されるエンベロープを付加し、以て
楽音信号を生成する。この音源16で生成された楽音信
号は、スピーカ17に供給される。そして、このスピー
カ17で音響信号に変換されて放音される。
【0050】次に、ワークメモリ12に定義さる主要な
レジスタ、カウンタ、フラグ等について説明する。な
お、下記以外のレジスタ、カウンタ、フラグ等について
は出現の都度説明する。
【0051】(1)自動伴奏フラグ:本自動伴奏装置が
自動伴奏モードにあるか停止モードにあるかを記憶す
る。 (2)音量レベルレジスタ:タイマ割込が発生する毎に
その時点の音量データを順次格納する。このレジスタは
スタック構造を有する。 (3)音量変化パターンレジスタ:現在の音量変化パタ
ーンを記憶する。音量レベルレジスタが満杯になった場
合にその内容がセットされる。 (4)読出アドレスレジスタ:現在処理中の自動伴奏デ
ータの先頭アドレスADDRijが格納される。 (5)カレントポインタ:現在処理中である自動伴奏デ
ータ内の音符データが置かれている位置を指定する。こ
のカレントポインタの内容は、読出アドレスレジスタの
内容からの相対値である。 (6)ステップタイムカウンタ:自動伴奏の進行を管理
する。曲の先頭でゼロにクリアされ、以後1ステップタ
イム毎にインクリメントされる。ここで1ステップタイ
ムとは、例えば1拍の1/24、1/48、1/96等
といった時間をいい、自動伴奏装置で固有に決められ
る。この1ステップタイムの絶対時間はテンポによって
決定される。 (7)読出タイミングカウンタ:1ステップタイムに相
当する時間でラウンドするカウンタである。この読出タ
イミングカウンタの内容が最大値からゼロに変化した場
合に、発音タイミングになったかどうかを調べるタイミ
ング(以下、「チェックタイミング」という)であると
判断される。 (8)曲番号レジスタ:操作パネル13の曲選択スイッ
チ132によって選択された曲の曲番号を記憶する。 (9)新パネルデータレジスタ:今回のスキャンで操作
パネル13から得られたパネルデータを記憶する。 (10)旧パネルデータレジスタ:前回のスキャンで操
作パネル13から得られたパネルデータを記憶する。
【0052】次に、以上の構成において、図6〜図10
に示したフローチャートを参照しながら本発明の実施の
形態に係る自動伴奏装置の動作について説明する。な
お、上記フローチャートに示された処理は、何れもCP
U10によって行われる。
【0053】図6は本自動伴奏装置のメイン処理を示す
フローチャートである。このメイン処理ルーチンは電源
の投入又は図示しないリセットスイッチの押下により起
動される。メイン処理では、先ず、初期化処理が行われ
る(ステップS10)。この初期化処理では、CPU1
0の内部のハードウェアが初期状態に設定されると共
に、ワークメモリ12に定義されているレジスタ、カウ
ンタ、フラグ等に初期値が設定される。また、この初期
化処理では、電源投入時に不要な音が発生されるのを防
止するために、音源16に所定のデータが送られる。
【0054】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネル処理が行われる(ステップS11)。このパネル処
理においては、操作パネル13上の各種スイッチの操作
に応じて、その操作されたスイッチの機能を実現するた
めの処理が行われる。このパネル処理の詳細は後述す
る。
【0055】次いで、伴奏パターン切換処理が行われる
(ステップS12)。この伴奏パターン切換処理では、
音量変化パターンに応じて伴奏パターンを切り換える処
理が行われる。この伴奏パターン切換処理の詳細は後述
する。
【0056】次いで、自動伴奏処理が行われる(ステッ
プS13)。この自動伴奏処理では、自動伴奏データに
基づく発音処理が行われる。この自動伴奏処理の詳細に
ついても後述する。
【0057】次いで、「その他の処理」が行われる(ス
テップS14)。この「その他の処理」では、上述した
以外の処理、例えば図示しないMIDIインタフェース
からのMIDIメッセージの送受処理等が行われる。そ
の後シーケンスはステップS11に戻り、以下ステップ
S11〜S14の各処理が繰り返される。この繰り返し
実行の過程で、操作パネル13が操作されるとそれらに
応じた処理が行われ、音量レベルレジスタが満杯になる
と伴奏パターンを切り換える処理が行われ、また自動伴
奏データに基づく発音処理が行われる。これにより自動
伴奏装置としての各種機能が実現されている。
【0058】次に、タイマ割込処理について、図7のフ
ローチャートを参照しながら説明する。タイマ割込処理
は、タイマ10aから一定周期で発生されるタイマ割込
信号に応じて、上記メイン処理に割り込んで行われる。
従って、タイマ割込処理は、上述したメイン処理と並行
して行われることになる。
【0059】タイマ割込処理では、先ず音量レベルの読
み込みが行われる(ステップS20)。即ち、CPU1
0は、A/D変換器18から音量データを読み込む。こ
の音量データは、その時点でマイクロフォン19からA
/D変換器18に供給されている信号の振幅を表す。次
いで、この音量データは、音量レベルレジスタに格納さ
れる(ステップS21)。ここで、音量レベルレジスタ
は、4個の音量データを記憶できるように構成されてお
り、音量データは順次この音量レベルレジスタにスタッ
クされる。
【0060】次いで、音量レベルレジスタが満杯である
かどうかが調べられる(ステップS22)。即ち、音量
レベルレジスタに4個の音量データが格納されたかどう
かが調べられる。そして、満杯であることが判断される
と、音量レベルレジスタの内容が音量変化パターンレジ
スタに格納される(ステップS23)。これにより、以
後はこの音量変化パターンレジスタに格納された新しい
音量変化パターンに従って自動伴奏が行われることにな
る。
【0061】次いで、音量レベルレジスタの内容がクリ
アされる(ステップS24)。これにより、次回のタイ
マ割込処理では、最初から音量データのスタックが再開
される。その後、シーケンスはメイン処理ルーチンの割
り込まれた位置にリターンする。上記ステップS22で
音量レベルレジスタが満杯でないことが判断されると、
未だ4個の音量データが得られていないものと認識さ
れ、シーケンスはメイン処理ルーチンの割り込まれた位
置にリターンする。
【0062】次に、パネル処理について、図8のフロー
チャートを参照しながら説明する。このパネル処理ルー
チンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコールされ
る。
【0063】パネル処理では、先ず、スイッチイベント
の有無が調べられる(ステップS30)。これは以下の
手順で行われる。先ず、CPU10は、操作パネル13
からパネルデータ(以下、「新パネルデータ」という)
を読み込み、新パネルデータレジスタに格納する。次い
で、この新パネルデータと、前回のパネル処理で読み込
まれて既に旧パネルデータレジスタに記憶されているパ
ネルデータ(以下、「旧パネルデータ」という)との排
他的論理和をとってパネルイベントマップを作成する。
このパネルイベントマップの全ビットがゼロであればス
イッチイベントは発生しなかったものと判断され、そう
でなければスイッチイベントが発生したものと判断され
る。
【0064】このステップS30でスイッチイベントが
ないことが判断されると、シーケンスはこのパネル処理
ルーチンからメイン処理ルーチンにリターンする。一
方、スイッチイベントがあることが判断されると、次い
で、自動伴奏スイッチ130のオンイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS31)。これは、パネル
イベントマップ中の自動伴奏スイッチ130に対応する
ビットが「1」であり、且つ新パネルデータ中の自動伴
奏スイッチ130に対応するビットが「1」であるかど
うかを調べることにより行われる。ここで、自動伴奏ス
イッチ130のオンイベントがないことが判断される
と、シーケンスはステップS36へ分岐する。
【0065】上記ステップS31で、自動伴奏スイッチ
130のオンイベントがあることが判断されると、次い
で、自動伴奏モードであるかどうかが調べられる(ステ
ップS32)。これは、自動伴奏フラグを調べることに
より行われる。自動伴奏モードであるかどうかの判断
は、以下においても同じ方法で行われる。
【0066】そして、自動伴奏モードであることが判断
されると、自動伴奏フラグが「0」にクリアされ(ステ
ップS33)、その後シーケンスはステップS36に進
む。一方、自動伴奏モードでないことが判断されると自
動伴奏フラグが「1」にセットされ(ステップS3
4)、次いで、読出アドレスが初期設定される(ステッ
プS35)。この処理では、その時点で選択されている
曲(曲番号レジスタに曲番号iとして格納されている)
の最初の伴奏パターンに対応する自動伴奏データの先頭
アドレスADDRi1が読出アドレスレジスタに格納され
る。また、カレントポインタの内容がゼロに設定され
る。またステップタイムカウンタの内容がゼロにクリア
される。更に、読出タイミングカウンタのカウントアッ
プ動作が開始される。その後シーケンスはステップS3
6に分岐する。
【0067】上記ステップS32〜S34の処理によ
り、自動伴奏スイッチ130が押される度に自動伴奏モ
ードと停止モードとが交互に反転されるトグル機能が実
現されている。また、上記ステップS35の処理によ
り、自動伴奏データテーブル15内の音符データを実際
に読み出すアドレス(以下、「実効読出アドレス」とい
う)が決定される。この実効読出アドレスは、読出アド
レスレジスタの内容とカレントポインタの内容を加算す
ることにより算出される。ここで、カレントポインタの
内容はゼロに設定されるので、自動伴奏データテーブル
15の実効読出アドレスADDRi1で指定される位置か
ら音符データの読み出しが開始されることになる。
【0068】ステップS36では、曲選択スイッチ13
2のオンイベントがあるかどうかが調べられる。これ
は、パネルイベントマップ中のアップスイッチ132a
又はダウンスイッチ132bの中の何れかに対応するビ
ットが「1」であり、且つ新パネルデータ中の当該スイ
ッチに対応するビットが「1」であるかどうかを順次調
べることにより行われる。ここで、曲選択スイッチ13
2の中の何れかのスイッチのオンイベントがあることが
判断されると、そのスイッチに対応する曲番号が、曲番
号レジスタにセットされる(ステップS37)。即ち、
アップスイッチ132aのオンイベントであれば曲番号
レジスタの内容がインクリメントされ、ダウンスイッチ
132bのオンイベントであれば曲番号レジスタの内容
がデクリメントされる。上記ステップS36で曲選択ス
イッチ132のイベントがないことが判断されると、ス
テップS37はスキップされる。
【0069】次いで、「その他のスイッチ処理」が行わ
れる(ステップS38)。この「その他のスイッチ処
理」では、例えば音色選択スイッチのイベントに応じた
音色変更処理が行われる。そして、最後に、新パネルデ
ータが旧パネルデータレジスタに移動され(図示しな
い)、パネル処理は終了する。
【0070】次に、伴奏パターン切換処理について、図
9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0071】この伴奏パターン切換処理では、先ず、音
量変化パターンテーブル14の検索開始アドレスがワー
クメモリ12に設けられたワークカウンタXにセットさ
れる(ステップS40)。ここで、検索開始アドレスと
は、音量変化パターンテーブル14中の現在伴奏中の曲
に対応する部分の先頭アドレス(音量変化パターンテー
ブル14内に自動伴奏データアドレスとして「ADDR
i1」が格納されているエントリのアドレス)をいう。
【0072】次いで、ワークカウンタXで示される音量
変化パターンテーブル14の位置から1つの音量変化パ
ターンが読み出される(ステップS41)。そして、こ
の読み出された音量変化パターンと音量変化パターンレ
ジスタの内容とが比較され(ステップS41)、一致す
るかどうかが調べられる(ステップS43)。上記ステ
ップS42では、上述した両者が完全に一致するかどう
かが調べられる。このステップS42では、上述した両
者が類似するかどうか(一定の幅をもって一致するかど
うか)を調べるように構成することもできる。例えば、
音量変化パターンレジスタ内の各音量データが、音量変
化パターンテーブル14内の各音量データに対してそれ
ぞれ所定の範囲内の値を有する場合に一致するといみな
すように構成できる。この構成によれば、音量変化パタ
ーンテーブル14に格納するデータの量を減らすことが
できる。
【0073】上記ステップS43で一致しないことが判
断されると、次いで、ワークカウンタXの内容がインク
リメントされる(ステップS44)。これにより、ワー
クカウンタXの内容は、音量変化パターンテーブル14
の次のエントリを指すように更新される。次いで、終了
か否かが調べられる(ステップS45)。これは、音量
変化パターンテーブル14中の現在伴奏中の曲に対応す
る部分の最後尾アドレス(音量変化パターンテーブル1
4内に自動伴奏データアドレスとして「ADDRim」が
格納されているエントリのアドレス)になったかどうか
を調べることにより行われる。そして、終了でないこと
が判断されると、ステップS41へ分岐し、以下同様の
処理が繰り返される。
【0074】一方、上記ステップS45で終了であるこ
とが判断されると、音量変化パターンテーブル14中に
一致する音量変化パターンが存在しないことが認識さ
れ、伴奏パターンの切換を行うことなく、この伴奏パタ
ーン切換処理ルーチンからメイン処理ルーチンにリター
ンする。
【0075】上記ステップS43で一致することが判断
されると、次いで、音量変化パターンテーブル14の当
該エントリの自動伴奏データアドレスADDRijが読出
アドレスレジスタにセットされる(ステップS46)。
この場合、音量変化パターンが変わるとjが変化するこ
とになる。これにより、以後の実効読出アドレスは、新
たな自動伴奏データアドレスADDRijとカレントポイ
ンタの内容とが加算されることによって算出される。従
って、自動伴奏データの読出位置が変更され、結果とし
て伴奏パターンが切換られる。
【0076】次に、自動伴奏処理について、図10のフ
ローチャートを参照しながら説明する。この自動伴奏処
理ルーチンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコー
ルされる。
【0077】自動伴奏処理では、先ず、自動伴奏モード
であるかどうかが調べられる(ステップS50)。そし
て、自動伴奏モードでないことが判断されると、シーケ
ンスはこの自動伴奏処理ルーチンからメイン処理ルーチ
ンにリターンする。即ち、自動伴奏処理ルーチンはメイ
ン処理ルーチンから一定周期でコールされるが、自動伴
奏モードでなければ直ちにメイン処理ルーチンに戻ると
いう処理により、自動伴奏の停止機能が実現されてい
る。
【0078】一方、自動伴奏モードであることが判断さ
れると、チェックタイミングであるかどうかが調べられ
る(ステップS51)。これは、読出タイミングカウン
タの内容が、最大値からゼロにラウンドしたかどうかを
調べることにより行われる。ここで、チェックタイミン
グでないことか判断されると、未だ前回の自動伴奏処理
から1ステップタイムが経過していないことが認識さ
れ、シーケンスはこの自動伴奏処理ルーチンからメイン
処理ルーチンにリターンする。
【0079】一方、チェックタイミングであることが判
断されると、次いで、実効読出アドレスで指定される音
符データ又はENDデータ中のステップタイムSTEP
とステップタイムカウンタの内容COUNTとが比較さ
れる(ステップS52)。そして、これらが一致しない
ことが判断されると、当該ステップタイムSTEPが含
まれた音符データ又はENDデータは未だ実行タイミン
グに至っていないものと認識される。そして、ステップ
タイムカウンタの内容COUNTがインクリメントされ
(ステップS53)、その後シーケンスはこの自動伴奏
処理ルーチンからメイン処理ルーチンにリターンする。
これにより、1ステップタイム毎にステップタイムカウ
ンタの内容かインクリメントされる機能が実現されてい
る。
【0080】このようにしてステップタイムカウンタの
内容COUNTが順次インクリメントされた結果、ステ
ップS52でステップタイムSTEPとステップタイム
カウンタの内容COUNTとが一致したことが判断され
ると、当該ステップタイムSTEPが含まれる音符デー
タ又はENDデータは実行タイミングに至ったものと判
断され、その音符データ又はENDデータが、自動伴奏
データテーブル15から読み出される(ステップS5
4)。
【0081】そして、そのデータはENDデータである
かどうかが調べられる(ステップS55)。これは、そ
のデータの第1バイト目の最上位ビットを調べることに
より行われる。ここで、ENDデータであることが判断
されると、自動伴奏データの最後に至ったことが認識さ
れ、読出アドレスの初期設定が行われる(ステップS5
6)。このステップS56の処理は、上述したパネル処
理のステップS35の処理と同じである。これにより、
同一曲の伴奏を繰り返す機能が実現されている。なお、
自動伴奏を繰り返す必要のない装置では、このステップ
S56で自動伴奏フラグをゼロにクリアすればよい。
【0082】上記ステップS55でENDデータでない
ことが判断されると、当該データは音符データであるこ
とが認識され、発音処理が行われる(ステップS5
7)。発音処理では、音符データ中のキーナンバに対応
する音色パラメータがプログラムメモリ11から読み出
されて音源16に送られる。これにより、音符データに
応じた音がスピーカ17から発生される。
【0083】次いで、カレントポインタがインクリメン
トされる(ステップS58)。より具体的には、カレン
トポインタの内容が「+4」される。その後、ステップ
S52に戻り、同様の処理が繰り返される。これによ
り、同一ステップタイムSTEPを有する全ての音符デ
ータに基づく音が発音される。
【0084】以上説明した例では、自動伴奏データは予
め自動伴奏データテーブル15に記憶されているものと
したが、ユーザが作成した自動伴奏データに基づいて自
動伴奏を行うように構成することもできる。この場合、
自動伴奏データテーブル15は、RAMで構成される。
この自動伴奏データテーブル15に記憶する自動伴奏デ
ータは例えば鍵盤装置を用いて生成することができる。
この場合、鍵盤装置の代わりにMIDIインタフェース
回路を用いることもできる。MIDIインタフェース回
路が用いられる場合は、鍵盤装置で発生される鍵盤デー
タの代わりに、MIDIインタフェース回路で受信され
たMIDIメッセージに含まれるノートオンデータが使
用される。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
演奏や歌の盛り上がりに応じて伴奏パターンが変化する
自動伴奏を行うことのできる自動伴奏装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置で使用
される操作パネルの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置で使用
される自動伴奏データテーブルの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置で使用
される自動伴奏データ形式の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置で使用
される音量変化パターンテーブルの一例を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置のメイ
ン処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置のタイ
マ割込処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置のパネ
ル処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置の伴奏
パターン切換処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る自動伴奏装置の自
動伴奏処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 10a タイマ 11 プログラムメモリ 12 ワークメモリ 13 操作パネル 14 音量変化パターンテーブル 15 自動伴奏データテーブル 16 音源 17 スピーカ 18 A/D変換器 19 マイクロフォン 20 アドレスバス 21 データバス 130 自動伴奏スイッチ 131 インジケータ 132 曲選択スイッチ 133 ディスプレイ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伴奏音信号に基づいて伴奏音を自動的に発
    生する自動伴奏装置であって、 複数の伴奏パターンのそれぞれに対応する複数の自動伴
    奏データを記憶する自動伴奏データ記憶手段と、 外部からの音量を検出する音量検出手段と、 該音量検出手段における検出結果に応じて該自動伴奏デ
    ータ記憶手段から1つの自動伴奏データを選択する選択
    手段と、 該選択手段で選択された自動伴奏データに従って伴奏音
    信号を生成する伴奏音信号生成手段、とを備えた自動伴
    奏装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、前記音量検出手段で検出
    された複数の音量を表す値の平均値に基づいて前記自動
    伴奏データ記憶手段から1つの自動伴奏データを選択す
    る請求項1に記載の自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】前記選択手段は、前記音量検出手段で検出
    された複数の音量を表す値の変化パターンに基づいて前
    記自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴奏データを
    選択する請求項1又は請求項2に記載の自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】伴奏音信号に基づいて伴奏音を自動的に発
    生する自動伴奏装置であって、 複数の伴奏パターンのそれぞれに対応する複数の自動伴
    奏データを記憶する自動伴奏データ記憶手段と、 ソロイストの状態を検出する検出手段と、 該検出手段における検出結果に応じて該自動伴奏データ
    記憶手段から1つの自動伴奏データを選択する選択手段
    と、 該選択手段で選択された自動伴奏データに従って伴奏音
    信号を生成する伴奏音信号生成手段、とを備えた自動伴
    奏装置。
  5. 【請求項5】前記選択手段は、前記検出手段で検出され
    た複数の、ソロイストの状態を表す値の平均値に基づい
    て前記自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴奏デー
    タを選択する請求項1又は請求項4に記載の自動伴奏装
    置。
  6. 【請求項6】前記選択手段は、前記検出手段で検出され
    た複数の、ソロイストの状態を表す値の変化パターンに
    基づいて前記自動伴奏データ記憶手段から1つの自動伴
    奏データを選択する請求項4又は請求項5に記載の自動
    伴奏装置。
  7. 【請求項7】前記ソロイストの状態は、ソロイストの体
    温、心拍数及び発汗量の少なくとも1つである請求項4
    乃至請求項6の何れか1項に記載の自動伴奏装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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