JPH0772869A - 電子楽器のチューニング支援装置 - Google Patents

電子楽器のチューニング支援装置

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JPH0772869A
JPH0772869A JP5241976A JP24197693A JPH0772869A JP H0772869 A JPH0772869 A JP H0772869A JP 5241976 A JP5241976 A JP 5241976A JP 24197693 A JP24197693 A JP 24197693A JP H0772869 A JPH0772869 A JP H0772869A
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JP
Japan
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rhythm
tuning
data
musical instrument
switch
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JP5241976A
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English (en)
Inventor
Sadasuke Wakuta
定資 和久田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は電子楽器と他の楽器とのチューニング
を支援する電子楽器のチューニング支援装置に関し、所
定の楽器のピッチを、簡単な操作で電子楽器のピッチに
合わせることのできる電子楽器のチューニング支援装置
を提供することを目的とする。 【構成】複数のリズムパターンが内蔵された電子楽器に
おいて、前記複数のリズムパターンの中から所定のリズ
ムパターンを指示するリズムパターン指示手段14と、
該リズムパターン指示手段で特定のリズムパターンが指
示された場合に、特定ピッチの持続音を発生させる楽音
発生手段10,18〜22、とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器と他の楽器と
のチューニングを支援する電子楽器のチューニング支援
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リズム演奏機能付電子楽器が開発
され実用に供されている。かかる電子楽器では、他の楽
器とのアンサンブル演奏を可能にするために、当該電子
楽器自体のチューンを設定するチューニング装置が内蔵
されているのが一般的である。そして、チューニングを
行う際は、例えばシステム設定スイッチの押下や、特定
の複数スイッチを同時に押下するといった操作によりチ
ューニングモードに入り、このチューニングモードにお
いて、例えば数値キー等を操作して所望のピッチに設定
するということを行っていた。
【0003】かかるチューニング装置は、当該電子楽器
のピッチを他の楽器のピッチに合わせるという目的で設
けられているものである。ところが、電子楽器において
は、電子的な発振器に基づいてピッチが決められること
から、正確且つ安定したピッチが得られる。従って、上
記とは逆に、電子楽器のピッチを基準にして、これに他
の楽器のピッチを合わせる場合も少なくない。
【0004】このような場合は、所定の音色を選択して
鍵盤装置の所定の鍵を押下し続けることにより所定ピッ
チの持続音を発生させながらチューニングを行ったり、
或いは減衰音の音色の場合は打鍵を繰り返しながらチュ
ーニングを行っている。かかる楽器のチューニングは、
特に弦楽器のように、ピッチが変わりやすい楽器では比
較的頻繁に行う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は、楽
曲データが記憶されたフロッピーディスクやリードオン
リメモリ(以下、「ROM」という。)カード等の記憶
媒体を装着し、この記憶媒体に記憶された楽曲データに
基づいて楽音を発生させることのできる電子楽器も開発
されている。かかる電子楽器では、フロッピーディスク
やROMカード等に記憶された楽曲データに基づいて楽
音を発生させながら、この楽音に合わせて他の楽器、例
えばギター等を弾いて楽しむことができる。
【0006】この場合、演奏に先だって、電子楽器のピ
ッチを基準にしてギター等のピッチを合わせる必要があ
るが、従来のチューニング方法では鍵盤装置の特定の鍵
を押下する必要があり、一人でチューニングを行うのが
困難であるという問題があった。
【0007】また、リズム演奏機能付き電子楽器におい
ては、電子楽器に内蔵されるリズム演奏機能を使用して
所定の伴奏音を発生させながら、例えばギター等を弾い
て楽しむというアプリケーションも可能であるが、この
場合も電子楽器のピッチにギター等のピッチを合わせる
必要があり、上記と同様の問題があった。
【0008】かかる問題は、例えば上述したチューニン
グモードに入り、このチューニングモードにおいて所定
の操作を行うことによりチューニング用の音を発生させ
るように構成することが考えられるが、弦楽器のように
頻繁にチューニングを行う必要のある楽器ではチューニ
ング音が発生されるまでの操作が面倒であり、短時間で
チューニングを完了することができないという問題は残
る。
【0009】さらに、最近は、例えば楽器の独習用に用
いられるリズム演奏装置等のように、鍵盤装置を持たな
い小型の電子楽器が開発されている。このリズム演奏装
置は、操作パネルを用いて予め内蔵された複数のリズム
パターンの中から所望のリズムパターンを選択し、この
選択されたリズムパターンに基づいて、例えばドラム、
ベース及びコード音等で構成される伴奏音を発生させる
というものである。
【0010】このようなリズム演奏装置においても、上
記と同様に、リズム演奏装置のピッチとギター等のピッ
チとを合わせるチューニング作業が必要であるが、鍵盤
装置がないため単音を発生することができず、何らかの
方法でチューニング音を発生させる必要が生じていた。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、所定の楽器のピッチを、簡単な操作で電子楽
器のピッチに合わせることのできる電子楽器のチューニ
ング支援装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の電子楽器のチューニング支援装置
は、複数のリズムパターンが内蔵された電子楽器におい
て、前記複数のリズムパターンの中から所定のリズムパ
ターンを指示するリズムパターン指示手段と、該リズム
パターン指示手段で特定のリズムパターンが指示された
場合に、特定ピッチの持続音を発生させる楽音発生手
段、とを具備したことを特徴とする。
【0013】また、同様の目的で、請求項2に記載の電
子楽器のチューニング支援装置は、複数のリズムパター
ンが内蔵された電子楽器において、前記複数のリズムパ
ターンの中から所定のリズムパターンを指示するリズム
パターン指示手段と、該リズムパターン指示手段で指示
されたリズムパターンが予め定められた特定の複数のリ
ズムパターンに属する場合に、指示されたリズムパター
ンに応じてそれぞれ異なるピッチの持続音を発生させる
楽音発生手段、とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明においては、チューニン
グ音としての特定ピッチの持続音を、リズムパターン指
定手段で特定のリズムパターンを指示することにより発
生させるようにしたものである。
【0015】これにより、演奏者は、リズムパターン選
択と同じ操作でチューニング音を発生させることができ
るようになっている。電子楽器においては、リズムパタ
ーンの切り換えは、演奏途中でも簡単に行える必要があ
る。従って、操作手順の如何を問わず、少ない操作でリ
ズムパターンを指定できるように構成されているのが一
般的である。かかるリズムパターン選択操作と同じ操作
でチューニング音の発生を指示できるので、所定の楽器
のピッチを、簡単な操作で電子楽器のピッチに合わせる
ことのできるものとなっている。
【0016】請求項2に記載の発明においては、複数の
リズムパターンの中の特定の複数リズムパターンをチュ
ーニング音発生用に割り当て、リズムパターン指示手段
でこの特定の複数リズムパターンの中の何れかが指示さ
れた場合に、そのリズムパターンに割り当てられている
ピッチの持続音を発生させるようにしたものである。
【0017】これにより、演奏者は、リズムパターン選
択と同じ操作でチューニング音を発生させることができ
ると共に、複数のピッチのチューニング音を簡単に発生
させることができるものとなっている。例えば、上記特
定の複数リズムパターンにギターの6本の開放弦の音
(ピッチ)を予め割り当てておけば、リズムパターン選
択操作と同じ操作で、次々に各弦に対応したチューニン
グ音を発生させることができるので、チューニング操作
をより簡単に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の電子楽器のチューニング支援
装置の実施例につき、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0019】図1は、本発明のチューニング支援装置が
適用された電子楽器の実施例の概略構成を示すブロック
図である。本電子楽器は、中央処理装置(以下、「CP
U」という。)10、プログラムメモリ11、ランダム
アクセスメモリ(以下、「RAM」という。)12、パ
ネルインタフェース回路13、鍵盤インタフェース回路
15、リズム演奏データメモリ17、波形メモリ18及
び音源(トーンジェネレータ)19の各主要構成要素が
システムバス30を介して相互に接続されて構成されて
いる。
【0020】システムバス30は、例えばアドレス線、
データ線及び制御信号線等で成るバスラインであり、上
記各構成要素間において各種データの送受を行うために
使用される。このシステムバス30は、CPU10と音
源19とにより時分割で使用される。
【0021】CPU10は楽音発生手段の一部に対応す
るものであり、プログラムメモリ11に格納されている
制御プログラムに従って、本電子楽器の全体を制御する
ものである。例えば、CPU10は、操作パネル14か
らパネルインタフェース回路13を経由して音色ナンバ
を取り込み、また、鍵盤装置16から鍵盤インタフェー
ス回路15を経由してキーデータ及びイニシャルタッチ
データ等を取り込み、これら各データに基づいて、例え
ば波形アドレス、周波数データ、エンベロープデータ、
フィルタ係数等を生成してシステムバス30を介して音
源19に送ることにより所定の楽音を発生させる処理等
を行う。
【0022】また、CPU10は、リズム演奏データメ
モリ17からシステムバス30を介してリズム演奏デー
タを読み出し、これに基づいて例えば波形アドレス、周
波数データ、エンベロープデータ、フィルタ係数等を生
成してシステムバス30を介して音源19に送ることに
より、所定のリズム演奏を行わせる処理を行う。
【0023】このCPU10には、リズム演奏用のタイ
ムカウンタが含まれている。このタイムカウンタは、ス
タート指令により動作が開始され、以降は一定周期でカ
ウントアップ動作を行うものである。このタイムカウン
タは、後述するリズム演奏処理において発音又は消音の
タイミングを検出するために使用される。
【0024】プログラムメモリ11は、例えばROMで
構成されるものであり、上述したCPU10を動作させ
るための制御プログラムが記憶されている他、CPU1
0が各種処理に用いる種々の固定データが記憶されてい
る。
【0025】このプログラムメモリ11の記憶内容は、
システムバス30を介してCPU10により読み出され
る。即ち、CPU10は、システムバス30を介してプ
ログラムメモリ11から制御プログラム(命令)を読み
出して解釈・実行すると共に、所定の固定データを読み
出して各種処理に使用する。
【0026】RAM12は、制御プログラムの実行に用
いられる種々のデータを一時記憶するものであり、例え
ばデータバッファ、レジスタ、フラグ等の各領域が定義
されている。このRAM12は、システムバス30を介
してCPU10によりアクセスされる。
【0027】パネルインタフェース回路13には、操作
パネル14が接続されている。この操作パネル14は、
本電子楽器に各種動作を指示するために用いられるもの
であり、各種スイッチ及び表示器等が設けられている。
この実施例で用いられる操作パネル14の一例を図2に
示す。なお、図2には、本実施例に直接関係する部分の
みが図示されている。
【0028】図2において、140はリズム演奏スイッ
チであり、リズム演奏の開始又は停止を指示するために
使用されるものである。
【0029】141はバリュー設定スイッチであり、リ
ズムパターン指示手段に対応するものである。このバリ
ュー設定スイッチ141は、「+」キーを押下する度に
バリューが増加し、「−」キーを押下する度にバリュー
が減少するように制御される。そして、入力値が確定し
たとき、例えば「+」キー又は「−」キーが操作されて
から一定時間が経過した時にオンにされた旨の信号が発
生するようになっている。そして、「+」キー又は
「−」キーを用いて置数されたデータはパネルインタフ
ェース回路13に設けられた受け渡しバッファに記憶さ
れるようになっている。
【0030】このバリュー設定スイッチ141は、複数
の機能を実現するために使用されるスイッチである。即
ち、このバリュー設定スイッチは、図示しないモード切
換スイッチによってリズム選択モード、音色選択モード
又は音響効果選択モードにされることにより、それぞれ
リズム選択スイッチ、音色選択スイッチ又は音響効果選
択スイッチとして動作することになる。
【0031】このバリュー設定スイッチ141は、リズ
ム選択スイッチとして動作する場合は、本電子楽器に用
意されている複数のリズムの中から1つのリズムを選択
するために使用され、音色選択スイッチとして動作する
場合は、同様に複数音色の中から1つの音色を選択する
ために使用され、音響効果選択スイッチとして動作する
場合は複数の音響効果の中から1つの音響効果(例えば
リバーブ)を指定するために使用される。
【0032】また、142は7セグメントのLED表示
器を2桁分備えて構成される表示器である。この表示器
142は、CPU10の制御の下に数字や英文字等を表
示するために使用される。通常の状態では、この表示器
142は、バリュー設定スイッチ141で設定されたバ
リューを表示するように制御される。
【0033】なお、操作パネル14には、上記の他に、
音量を制御するための音量制御スイッチ等(図示しな
い。)が設けられているが、本発明とは直接関係しない
ので説明は省略する。
【0034】上記パネルインタフェース回路13は、操
作パネル14とCPU10との間のデータの送受を制御
するものである。即ち、パネルインタフェース回路13
は操作パネル14に対してスキャン信号を送出し、この
スキャン信号に応答して操作パネル14から返送される
各スイッチのオン/オフを示す信号を入力する。
【0035】そして、この信号から各スイッチのオン/
オフをビットに対応させて成るパネルデータを生成し、
システムバス30を介してCPU10に送る。このパネ
ルデータは、CPU10の制御の下にRAM12に格納
され、パネルイベントの有無の判断に使用される(詳細
は後述する)。
【0036】また、パネルインタフェース回路13は、
CPU10からシステムバス30を介して送られてきた
表示用データを操作パネル14に送る。これにより、表
示器142に所定の数字又は英文字等が表示される。
【0037】鍵盤インタフェース回路15には鍵盤装置
16が接続されている。鍵盤装置16は、音高を指示す
るための複数の鍵を有している。この鍵盤装置16とし
ては、例えば2接点方式の鍵盤装置が用いられ、鍵のオ
ン/オフと共に、イニシャルタッチデータを検出するこ
とができるようになっている。即ち、鍵盤装置16の各
鍵は、押鍵又は離鍵動作によってオン/オフする2個の
キースイッチを有し、それぞれのキースイッチは異なる
押圧深さでオン/オフされる。
【0038】鍵盤インタフェース回路15は、鍵盤装置
16とCPU10との間のデータの送受を制御するもの
である。具体的には、鍵盤インタフェース回路15は、
鍵盤装置16に対してスキャン信号を送出し、このスキ
ャン信号に応答して鍵盤装置16から返送される各鍵の
2個のキースイッチのオン/オフ状態示す信号を受け取
る。
【0039】そして、この受け取った信号から、各鍵の
オン/オフをビットに対応させて成るキーデータ及びイ
ニシャルタッチデータを生成し、システムバス30を介
してCPU10に送る。このキーデータ及びイニシャル
タッチデータは、CPU10の制御の下にRAM12に
格納されて鍵盤イベントの有無の判断に使用される。そ
して、この判断結果に基づき鍵盤装置16の押鍵又は離
鍵に伴う発音/消音処理が行われることになる。
【0040】リズム演奏データメモリ17は、例えばR
OMで構成されている。このリズム演奏データメモリ1
7には、複数のリズムパターンに対応したリズム演奏デ
ータが記憶されている。このリズム演奏データは、例え
ばコード、ベース及びドラムといった3つのパート音を
発生するためのデータにより構成されている。各パート
のリズム演奏データは、例えばMIDIデータと同様の
形式で作成され、発音タイミングを指示するステップタ
イムデータを含んで構成されている。
【0041】本実施例では、各パートは、以下のよう
に、各発音チャンネル(CHn)に対応付けられている
ものとする。 CH0:チューニング用 CH1:メロディ CH2:コード CH3:ベース CH4:ドラム
【0042】このリズム演奏データメモリ17に記憶さ
れたリズム演奏データは、後述するリズム演奏処理にお
いて音源19が処理することができる形式のデータに変
換されて音源19に送られる。
【0043】なお、上記リズム演奏データは、上記リズ
ム演奏データメモリ17に代えて、上述したRAM12
に記憶するように構成しても良い。この場合、システム
バス30に例えばフロッピーディスク装置(又はROM
カード制御装置)を接続すると共に、フロッピーディス
ク(又はROMカード)にリズム演奏データを記憶させ
ておき、例えば本電子楽器の電源投入時にフロッピーデ
ィスク装置に装着されたフロッピーディスク(又はRO
Mカード制御装置に挿入されたROMカード)からリズ
ム演奏データをRAM12にロードするように構成すれ
ば良い。
【0044】波形メモリ18、音源19、D/A変換器
20、増幅器21及びスピーカ22は、それぞれ楽音発
生手段の一部に対応するものである。
【0045】波形メモリ18は、パルスコード変調(P
CM)された波形データが記憶されるものである。この
波形メモリ18には、複数種類の音色を実現するべく、
各鍵域と各音色に対応した複数種類の波形データが記憶
されている。
【0046】音源19は、例えば複数のオシレータを備
えて構成されている。そして、各パートの楽音を発生す
る各発音チャンネルに対して1個乃至数個のオシレータ
が割り当てられるようになっている。発音が割り当てら
れたオシレータは、波形メモリ18に記憶されている波
形データを時分割で読み出し、これにエンベロープを付
加してデジタル楽音信号を生成する。この音源19にお
いて時分割で生成されたデジタル楽音信号は、D/A変
換器20に送られる。
【0047】D/A変換器20は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換して出力するもので
ある。このD/A変換器20が出力するアナログ楽音信
号は増幅器21に送られる。
【0048】増幅器21は、入力されたアナログ楽音信
号を所定の増幅率で増幅して出力するものである。この
増幅器21が出力するアナログ楽音信号はスピーカ22
に送られる。
【0049】スピーカ22は、電気信号としてのアナロ
グ楽音信号を音響信号に変換する周知のものである。こ
のスピーカ22により、鍵盤装置16の押鍵又はリズム
演奏データメモリ17から読み出されたリズム演奏デー
タに応じた楽音が放音されることになる。
【0050】次に、上記の構成において、本発明に係る
チューニング支援装置が適用された電子楽器の動作につ
き、図3〜図6のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、本実施例の電子楽器は、20種のリズムパタ
ーンと6種のチューニング音を発生できるものとし、リ
ズム番号「1〜20」がリズムパターンの演奏用、「2
1〜26」がチューニング音発生用に割り当てられてい
るものとする。
【0051】図3は、本電子楽器のメインルーチンを示
すフローチャートであり、電源投入により起動される。
即ち、電源が投入されると、先ず、初期化処理が行われ
る(ステップS10)。
【0052】この初期化処理は、CPU10の内部状態
を初期状態に設定すると共に、RAM12に定義されて
いるレジスタ、カウンタ或いはフラグ等に初期値を設定
する処理である。また、この初期化処理では、音源19
に所定のデータを送り、電源投入時に不要な音が発生さ
れるのを防止する処理も行われる。
【0053】この初期化処理が終了すると、スイッチイ
ベント処理が行われる(ステップS11)。このスイッ
チイベント処理の詳細は、図4のフローチャートに示さ
れている。
【0054】即ち、スイッチイベント処理では、先ず、
スイッチイベントの有無が調べられる(ステップS2
0)。これは、次のようにして行われる。即ち、先ずパ
ネルインタフェース回路13が操作パネル14をスキャ
ンすることにより得られる各スイッチのオン/オフ状態
を示すデータ(以下、「新パネルデータ」という。)を
各スイッチに対応したビット列として取り込む。
【0055】次いで、前回読み込んで既にRAM12に
記憶されているデータ(以下、「旧パネルデータ」とい
う。)と、上記新パネルデータとを比較して相違するビ
ットが存在するか否かを調べ、相違するビットをオンに
したパネルイベントマップを作成する。スイッチイベン
トの有無の判断は、このパネルイベントマップを参照す
ることにより行われる。即ち、パネルイベントマップ中
にオンになっているビットが1つでも存在するとスイッ
チイベントがあった旨が判断される。
【0056】上記ステップS20でスイッチイベントが
なかったことが判断されると、何等の処理も行わずにこ
のスイッチイベント処理ルーチンからリターンしてメイ
ンルーチンに戻る。
【0057】一方、上記ステップS20でスイッチイベ
ントがあったことが判断されると、そのスイッチイベン
トはリズム演奏スイッチのイベントであるか否かが調べ
られる(ステップS21)。これは、パネルイベントマ
ップ中のリズム演奏スイッチに対応するビットがオンに
なっているか否かを調べることにより行われる。
【0058】ここで、リズム演奏スイッチのイベントが
あったことが判断されると、そのイベントはオンイベン
トであるか否かが調べられる(ステップS22)。これ
は、新パネルデータ中のリズム演奏スイッチに対応する
ビットがオンになっているか否かを調べることにより行
われる。
【0059】ここで、リズム演奏スイッチのオンイベン
トであることが判断されると、先ず、リズム演奏フラグ
が「1」にセットされる(ステップS23)。このリズ
ム演奏フラグは、RAM12に定義されるフラグであ
り、本電子楽器がリズム演奏モードにされているか否か
を記憶するために使用されるものである。このリズム演
奏フラグが「1」にセットされることにより、本電子楽
器はリズム演奏モードに移行される。
【0060】次いで、タイムカウンタのスタート処理が
行われる(ステップS24)。これは、CPU10に含
まれる図示しないタイムカウンタにスタート指令を与え
てカウントアップ動作を開始させる処理である。以降、
このタイムカウンタは一定時間間隔でカウントアップさ
れることになる。
【0061】次いで、リズム演奏スタート処理が行われ
る(ステップS25)。このリズム演奏スタート処理
は、バリュー設定スイッチ141で指定されたリズムパ
ターンに対応するリズム演奏データが記憶されているリ
ズム演奏データメモリ17の先頭アドレス(スタートア
ドレス)をカレントポインタにセットする処理である。
【0062】ここで、カレントポインタは、RAM12
に設けられたポインタであり、リズム演奏データの現在
位置を記憶するために使用される。このカレントポイン
タには、初期値としてスタートアドレスがセットされ、
1つのデータに対する処理が完了する度にインクリメン
トされる。以上のようにして、リズム演奏スタート処理
が終了するとステップS28に進む。
【0063】一方、上記ステップS22で、リズム演奏
スイッチのイベントがオンイベントでないことが判断さ
れると、リズム演奏フラグが「0」にクリアされる(ス
テップS26)。このリズム演奏フラグを「0」にクリ
アすることにより、本電子楽器はリズム演奏モードから
通常演奏モードに移行される。
【0064】次いで、タイムカウンタのストップ処理が
行われる(ステップS27)。これは、CPU10に含
まれる図示しないタイムカウンタにストップ指令を与え
て動作を停止させる処理であり、以降、タイムカウンタ
のカウントアップ動作は停止される。
【0065】以上のリズム演奏スイッチのイベントに対
する処理(ステップS22〜S27)が終了し、又は上
記ステップS21でリズム演奏スイッチのイベントがな
かったことが判断されると、次いで、リズム選択スイッ
チのオンイベントであるか否かが調べられる(ステップ
S28)。
【0066】即ち、図示しないモード切換スイッチでリ
ズム選択モードにされた状態であって、上記パネルイベ
ントマップ中のバリュー設定スイッチ141に対応する
ビットがオンになっており、且つ、新パネルデータ中の
バリュー設定スイッチ141に対応するビットがオンに
なっているか否かが調べられる。
【0067】ここで、リズム選択スイッチのオンイベン
トであることが判断されると、リズム変更処理が行われ
る(ステップS29)。このリズム変更処理の詳細は、
図5のフローチャートに示されている。
【0068】即ち、リズム変更処理では、先ず、パネル
インタフェース回路13の受け渡しバッファの内容を取
り込んでリズム番号を記憶するためのレジスタ(以下、
「リズム番号レジスタ」という。)にセットする処理が
行われる(ステップS40)。受け渡しバッファには、
バリュー設定スイッチ141の操作に応じたデータが記
憶されている。リズム番号レジスタは、例えばRAM1
2に設けられるレジスタである。
【0069】次いで、リズム演奏フラグが「1」である
か否かが調べられる(ステップS41)。ここで、リズ
ム演奏フラグが「1」である、つまりリズム演奏中であ
ることが判断されると、先ず、リズム演奏フラグが
「0」にクリアされる(ステップS43)。次いで、リ
ズム停止、つまりコード進行が停止されると共に、コー
ドシーケンス停止、つまりコード展開処理が停止される
(ステップS44)。
【0070】次いで、リズム番号が「21」以上である
か否かが調べられる(ステップS45)。これは、上記
リズム番号レジスタの内容を参照することにより行われ
る。そして、リズム番号が「21」以上でない、つまり
リズムパターンの演奏用のリズム番号であることが判断
されると、設定されたリズムパターンに対応するリズム
開始、つまりコード進行が開始されると共に、コードシ
ーケンス開始、つまりコード展開処理が開始される(ス
テップS46)。
【0071】次いで、リズム演奏フラグが「1」にセッ
トされる(ステップS47)。これにより、新たなリズ
ム番号に対応するリズム演奏が開始されることになる。
【0072】一方、上記ステップS45でリズム番号が
「21」以上である、つまりチューニング音発生用のリ
ズム番号であることが判断されると、上記ステップS4
6及びS47はスキップされる。従って、リズム演奏の
停止状態が継続される。
【0073】上記ステップS41でリズム演奏フラグが
「1」でない、つまり、リズム演奏中でないことが判断
されると、全パート、つまり発音チャンネルCH0〜C
H4の設定状態がオフにされ、バリュー設定スイッチ1
41で設定されたリズム番号に対応するベース及びコー
ドの音色がセットされる(ステップS42)。これによ
り、例えば、ウッドベースのベース音がエレキベースの
ベース音に変更され、或いはピアノのコード音がストリ
ングスのコード音に変更される。その後、ステップS4
8に分岐する。
【0074】ステップS48では、再度、リズム番号が
「21」以上であるか否かが調べられる。そして、リズ
ム番号が「21」以上でない、つまりリズムパターンの
演奏用のリズム番号であることが判断されると、当該リ
ズム番号が表示器142に表示される(ステップS5
2)。
【0075】即ち、バリュー設定スイッチ141で設定
されたリズム番号に対応するデータがパネルインタフェ
ース回路13を介して操作パネル14に送られることに
より、バリュー設定スイッチ141で設定されたリズム
番号が表示される。これにより、演奏者は、現在どのリ
ズムパターンが選択されているかを知ることができるよ
うになっている。その後、このリズム変更処理ルーチン
からリターンしてスイッチイベント処理ルーチンに戻
る。
【0076】一方、上記ステップS48で、リズム番号
が「21」以上であることが判断されると、表示データ
作成処理が行われる(ステップS49)。この表示デー
タ作成処理は、単にバリュー設定スイッチ141で設定
されたリズム番号を表示するだけでなく、演奏者が理解
しやすい記号等に変換して表示させるために、リズム番
号を所定のデータに変換する処理である。
【0077】例えば、本チューニング支援装置がギター
のチューニングを支援することを目的として作製される
場合は、各リズム番号は以下のような表示文字に変換さ
れる。 <リズム番号> <表示文字> 21 6E 22 5A 23 4d 24 3g 25 2b 26 1E
【0078】上記表示文字は、ギターの開放弦の音名を
示している。即ち、第1弦は音名E、第2弦は音名B、
第3弦は音名G、第4弦は音名D、第5弦は音名A、第
6弦は音名Eであることを示している。
【0079】次いで、チューニング音の発音が行われる
(ステップS50)。即ち、例えばギターの音色の波形
データが記憶されている波形メモリ18の波形アドレ
ス、設定されたリズム番号の弦に対応する音高を実現す
るための読み出し速度を指定する周波数データ、読み出
した波形データに付加すべきエンベロープデータ、フィ
ルタ係数等を生成して音源19の発音チャンネルCH0
に送り、発音開始を指示する。
【0080】これにより、リズム番号で指定された弦に
対応する音高の持続音がギターの音色で発音されること
になる。なお、チューニング音の音色は、必ずしもチュ
ーニングすべき楽器の音色と同一にする必要はなく、そ
のギターのチューニングに適した種々の音色を用いるこ
とができる。
【0081】次いで、発音中の音名を表示器142に表
示する(ステップS51)。即ち、上記ステップS49
で作成した表示データをパネルインタフェース回路13
を介して操作パネル14に送る。これにより、上記の表
示文字の何れかが表示器142に表示される。これによ
り、弦の種類とその音名が表示されると共にチューニン
グ音が発生されることになるので、チューニング作業を
容易に行うことができるものとなっている。その後、こ
のリズム変更処理ルーチンからリターンしてスイッチイ
ベント処理ルーチンに戻る。
【0082】なお、上記実施例では、ギターの音をチュ
ーニングする場合の例について説明したが、その他の楽
器のチューニングを支援する場合は、その楽器のチュー
ニングに必要な音名を表示し、且つその楽器のチューニ
ングに適した音色でチューニング音を発生するように構
成することができる。更に、チューニングすべき楽器の
選択スイッチを設け、選択された楽器のチューニングに
必要な音名を表示してチューニング音を発生することに
より、複数の楽器のチューニングを支援するように構成
することもできる。
【0083】スイッチイベント処理ルーチンでは、次い
で、その他のスイッチに対する処理が行われる(ステッ
プS30)。この「その他のスイッチ処理」により、例
えば、音色選択スイッチ、音量制御スイッチ、音響効果
選択スイッチ等の各スイッチイベントに対する処理が行
われることになるが、これらの各処理は本発明とは直接
関係しないので説明は省略する。この「その他のスイッ
チ処理」が終了すると、スイッチイベント処理ルーチン
からリターンしてメインルーチンに戻る。
【0084】メインルーチンでは、次いで、鍵盤イベン
ト処理が行われる(ステップS12)。この鍵盤イベン
ト処理では、先ず、鍵盤イベントの有無が調べられる。
これは、次のようにして行われる。即ち、鍵盤インタフ
ェース回路15で鍵盤装置16をスキャンすることによ
り、各鍵の押下状態を示すデータ(以下、「新キーデー
タ」という。)を各鍵に対応したビット列として取り込
む。
【0085】次いで、前回読み込んで既にRAM12に
記憶されているデータ(以下、「旧キーデータ」とい
う。)と、上記新キーデータとを比較して相違するビッ
トが存在するか否かを調べ、相違するビットをオンにし
た鍵イベントマップを作成する。鍵盤イベントの有無の
判断はこの鍵イベントマップを参照することにより行わ
れる。即ち、鍵イベントマップ中にオンになっているビ
ットが1つでも存在すると鍵盤イベントがあった旨が判
断されることになる。
【0086】上記で作成した鍵イベントマップを参照す
ることにより鍵盤イベントがあったことが判断される
と、鍵盤イベント処理が行われる。鍵盤イベント処理で
は、鍵のオンイベントの場合は、鍵盤イベント用に定め
られたパート(発音チャンネルCH1)に音源19中の
所定のオシレータが割り当てられる。
【0087】次いで、そのオンイベントのあった鍵を示
すキーナンバ、鍵の押下の強さ(速度)を示すイニシャ
ルタッチデータ、及びその時点で選択されている音色ナ
ンバ等に基づいて、例えば波形アドレス、周波数デー
タ、エンベロープデータ、フィルタ係数等が生成され、
音源19に送られる。これにより、上述したような動作
により、音源19の割り当てられたオシレータで、上記
各データに基づいた楽音の発音が行われる。
【0088】一方、オフイベントがあった場合は、その
オフイベントがあった鍵に割り当てられている音源19
中のオシレータが検索され、所定のデータが音源19に
送られることにより消音が行われる。
【0089】この鍵盤イベント処理が終了すると、次い
で、リズム演奏処理が行われる(ステップS13)。こ
のリズム演奏処理の詳細について、図6に示したフロー
チャートを参照しながら説明する。
【0090】リズム演奏処理では、先ず、リズム演奏フ
ラグが「1」であるか否かが調べられる(ステップS6
0)。そして、リズム演奏フラグが「0」、即ち通常演
奏モードであることが判断されると、何等の処理を行う
ことなくこのリズム演奏処理ルーチンからリターンして
メインルーチンに戻る。
【0091】一方、リズム演奏フラグが「1」、即ち、
リズム演奏モードであることが判断されると、リズム演
奏データの読み込みが行われる(ステップS61)。即
ち、CPU10は、カレントポインタで示されるリズム
演奏データメモリ17中のリズム演奏データを1つだけ
取り出す。次いで、リズム演奏イベントの有無が調べら
れる(ステップS62)。これは、リズム演奏データに
含まれているステップタイムと図示しないタイムカウン
タでカウントアップされているタイム値とを比較するこ
とにより行われる。
【0092】ここで、リズム演奏イベントが無い、即ち
上記比較の結果が一致しないことが判断されると、未だ
発音又は消音タイミングに至っていない旨が認識され、
以下の処理を行うことなくこのリズム演奏処理ルーチン
からリターンしてメインルーチンに戻る。この場合、カ
レントポインタはインクリメントされずに元の状態を維
持する。従って、ステップS61では次回も同じリズム
演奏データが読み出されることになる。
【0093】一方、リズム演奏イベントが有る、即ち上
記の比較結果が一致することが判断されると、発音又は
消音タイミングが到来した旨が認識され、次いで、リズ
ム演奏データメモリ17から読み込まれたデータがノー
トオンデータであるか否かが調べられる(ステップS6
3)。
【0094】ここで、ノートオンデータであることが判
断されると、発音処理が行われる(ステップS64)。
この際、カレントポインタがインクリメントされる。従
って、次回のステップS61では、次のリズム演奏デー
タが読み出されることになる。
【0095】発音処理は、リズム演奏データメモリ17
から読み出したリズム演奏データに基づいて、例えば波
形アドレス、周波数データ、エンベロープデータ、フィ
ルタ係数等が生成され、音源19に送られることを除け
ば、上述した鍵盤イベント処理における発音処理と同じ
であるので、詳細な説明は省略する。その後、このリズ
ム演奏処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに
戻る。
【0096】上記ステップS63でノートオンデータで
ないことが判断されると、次いで、ノートオフデータで
あるか否かが調べられる(ステップS65)。そして、
ノートオフデータであることが判断されると、消音処理
が行われる(ステップS66)。
【0097】この消音処理は、上述した鍵盤イベント処
理におけるキーオフイベントの場合と同様に、ノートオ
フが指示された楽音に割り当てられているオシレータを
検索し、所定のデータを音源19に送ることにより発音
中の音を消音させる処理である。その後、このリズム演
奏処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻
る。
【0098】上記ステップS65でノートオフデータで
ないことが判断されると、その他の処理が行われる(ス
テップS67)。この「その他の処理」には、上述した
ノートオン又はノートオフ以外のリズム演奏データに対
する処理、例えば音色変更処理、音量変更処理等が含ま
れるが、本発明とは直接関係しないので説明は省略す
る。この「その他の処理」が終了するとこのリズム演奏
処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。
【0099】メインルーチンでは、次いで、その他の処
理が行われる(ステップS14)。この「その他の処
理」には、図示しないMIDIインタフェース回路を介
して行うMIDIデータの送受信処理等が含まれる。そ
の後ステップS11に戻り、以下同様の処理を繰り返
す。上記ステップS11〜S14の繰り返し実行の過程
で、パネル操作又は鍵盤操作に基づくイベントが発生す
ると、そのイベントに対応する処理が行われることによ
り電子楽器としての各種機能が発揮される。
【0100】以上説明したように、本実施例によれば、
リズムパターンを指示するリズム番号「1〜26」のう
ち、特定のリズム番号「21〜26」をチューニング音
発生用に割り当て、リズム選択スイッチとして作用する
バリュー設定スイッチ141でこの特定のリズム番号
「21〜26」の中の何れかが指示された場合に、その
リズム番号に割り当てられているピッチの持続音、つま
りチューニング音を発生させるようにしている。
【0101】これにより、演奏者は、リズムパターン選
択と同じ操作でチューニング音を発生させることができ
るので、チューニング操作をより簡単に行うことができ
るものとなっている。
【0102】なお、上記実施例では、リズム番号を選択
するためのバリュー設定スイッチとして、「+」キーと
「−」キーとによりバリューを設定するスイッチを採用
したが、例えばテンキー、ダイヤル、その他のデータ入
力手段を用いることもできる。テンキーの場合は2桁目
が入力された時点で、ダイヤルの場合は操作が停止され
てから一定時間が経過した時点で、それぞれ入力値が確
定されてパネルイベントが発生するように制御すること
により、上記実施例のバリュー設定スイッチと全く同様
の作用・効果を奏する。
【0103】また、上記実施例では、リズム番号の選択
は、バリュー設定スイッチを用いてリズム番号を入力す
ることにより行うように構成したが、例えば従来の電子
楽器等に見られるように、各リズムに対応して設けられ
た複数のリズム選択スイッチを用いて行うこともでき
る。この場合、ワンタッチでチューニング音を発生させ
ることができるので、より操作が簡単になり使い勝手に
優れたものとなる。
【0104】また、上記実施例においては、リズム番号
「1〜20」をリズムパターンの演奏用、リズム番号
「21〜26」をチューニング音発生用に割り当てるよ
うに構成したが、リズムパターンの総数や、その中でチ
ューニング音発生用に割り当てる数は上記に限定される
ものではない。
【0105】例えば、チューニング音の数や音程は、例
えばシステム設定モード(電子楽器に一般的に設けられ
ている動作モードであり、演奏者が電子楽器に種々のパ
ラメータを与えるために使用される。)において演奏者
が任意に設定するように構成することもできる。かかる
構成によれば、あらゆる楽器のためのチューニング音を
発生することができるので、より汎用性に優れたものと
なる。
【0106】また、予め複数種類の楽器に対応するチュ
ーニング音のセットを設けておき、何れかのセットを例
えば操作パネルに設けられた所定のスイッチで選択する
ように構成しても良い。かかる構成によれば、チューニ
ング音の数や音程を設定するという手間が省け、チュー
ニング音セットの選択という比較的簡単な操作で所望の
楽器に対応したチューニング音を発生させることが可能
になる。
【0107】また、上記実施例では、バリュー設定スイ
ッチ141でリズム番号が変更された場合に、直ちにリ
ズム演奏を変更するように構成したが、小節の区切りで
リズム演奏を変更するように構成しても良い。この場
合、バリュー設定スイッチ141のイベントがあった旨
を認識して直ちにリズム演奏を停止するのではなく、先
にリズム番号がチューニング音発生用の番号であるか否
かを判断し、チューニング音発生用のリズム番号でない
場合に、小節の終わりでリズム演奏を変更するように構
成する。かかる構成とすることにより、リズム番号がチ
ューニング音発生用でない場合は、小節間の移行がスム
ーズに行われるという利点がある。
【0108】また、上記実施例では、チューニング音発
生用のリズム番号が選択された場合に、全てのリズム演
奏を停止させ、以降のリズム演奏は放棄するように構成
したが、リズム演奏を停止させる直前のカレントポイン
タの内容をセーブしておき、チューニングが終了して、
例えばリズム演奏スイッチ140を押下した時に、先に
セーブしたカレントポインタの内容からリズム演奏を再
開するように構成することもできる。
【0109】かかる構成によれば、例えばギター等の練
習途中でチューニングを行いたいときは、チューニング
を行った後に、例えばリズム演奏スイッチ140を押下
することにより元のリズム演奏を再開できるので、使い
勝手に優れたものとなる。
【0110】更に、上記実施例では、チューニング音発
生用のリズム番号が選択された場合にリズム演奏を停止
させる構成としたが、リズム演奏を停止させることなく
リズム音に重ねてチューニング音を発生させるように構
成しても良い。
【0111】また、チューニング音発生用のリズム番号
が選択された場合に、チューニングの邪魔になるベース
音とコード音の発音のみを停止させ若しくは音量を小さ
くし、例えばリズム演奏スイッチ140を押下すること
により元のリズム演奏に復帰させるように構成しても良
い。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
所定の楽器のピッチを、簡単な操作で電子楽器のピッチ
に合わせることのできる電子楽器のチューニング支援装
置を提供できる。本発明は、リズム選択操作の一態様と
してリズム演奏ではなくチューニング音が発生されるよ
うにしたので、特に鍵盤装置を有しない小型のリズム演
奏装置等に適用して顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューニング支援装置が適用された電
子楽器の実施例の概略的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係る電子楽器の操作パネルの一例を示
す図である。
【図3】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(スイッチイベント処理ルーチン)である。
【図5】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(リズム変更処理ルーチン)である。
【図6】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(リズム演奏処理ルーチン)である。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 RAM 13 パネルインタフェース回路 14 操作パネル 15 鍵盤インタフェース回路 16 鍵盤装置 17 リズム演奏データメモリ 18 波形メモリ 19 音源 20 D/A変換器 21 増幅器 22 スピーカ 30 システムバス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリズムパターンが内蔵された電子
    楽器において、 前記複数のリズムパターンの中から所定のリズムパター
    ンを指示するリズムパターン指示手段と、 該リズムパターン指示手段で特定のリズムパターンが指
    示された場合に、特定ピッチの持続音を発生させる楽音
    発生手段、 とを具備したことを特徴とする電子楽器のチューニング
    支援装置。
  2. 【請求項2】 複数のリズムパターンが内蔵された電子
    楽器において、 前記複数のリズムパターンの中から所定のリズムパター
    ンを指示するリズムパターン指示手段と、 該リズムパターン指示手段で指示されたリズムパターン
    が予め定められた特定の複数のリズムパターンに属する
    場合に、指示されたリズムパターンに応じてそれぞれ異
    なるピッチの持続音を発生させる楽音発生手段、 とを具備したことを特徴とする電子楽器のチューニング
    支援装置。
JP5241976A 1993-09-02 1993-09-02 電子楽器のチューニング支援装置 Pending JPH0772869A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009026A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Korg Inc 音楽データ記録再生装置

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JPS5127361B2 (ja) * 1971-09-22 1976-08-12
JPS5819587Y2 (ja) * 1973-09-21 1983-04-22 電気音響株式会社 チヨウリツガクオンカンシソウチ
JPS6113297A (ja) * 1984-06-29 1986-01-21 ヤマハ株式会社 調律装置付電子楽器

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Effective date: 19991006