JPH10319627A - 静電荷像現像用トナーの製造方法及び静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法及び静電荷像現像用トナー

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JPH10319627A
JPH10319627A JP12687197A JP12687197A JPH10319627A JP H10319627 A JPH10319627 A JP H10319627A JP 12687197 A JP12687197 A JP 12687197A JP 12687197 A JP12687197 A JP 12687197A JP H10319627 A JPH10319627 A JP H10319627A
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external additive
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JP12687197A
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Yuji Marukawa
雄二 丸川
Takeshi Uchida
剛 内田
Toru Shoji
亨 庄司
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適性かつ均一な帯電量が安定して得られ、電
子写真法により画像形成を行ったとき、カブリの発生や
画像濃度の低下がなく、鮮明な画像が安定して得られる
トナーの製造方法、及び該製造方法により得られるトナ
ーの提供。 【解決手段】 着色粒子と外添剤とを混合する工程を有
する静電荷像現像用トナーの製造法において、該着色粒
子と外添剤とを混合する前に、少なくとも着色粒子及び
外添剤の何れかに水の液滴を噴霧して加湿した後、混合
することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記
録、静電印刷等に用いられる静電荷像現像用トナーの製
造方法及び該製造方法により得られた静電荷像現像用ト
ナーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法により画像形成を行う
には、電子写真感光体(以後、単に感光体ともいう)上
に帯電及び像露光を経て静電荷像を形成し、これを静電
荷像現像用トナー(以後、単にトナーともいう)により
現像してトナー像を形成し、加熱又は加圧により該トナ
ー像を支持体上に定着して可視画像を形成する。
【0003】従来、上記トナーを製造するには、まず結
着樹脂に着色剤、離型剤、荷電制御剤、及び必要に応じ
てその他の助剤を配合し、得られた配合物を予備混合、
溶融混練、冷却粉砕、分級して着色粒子を得、該着色粒
子にさらに無機微粒子、及び必要に応じて有機微粒子、
滑剤等の外添剤を混合することにより製造される。な
お、上記外添剤を添加する目的は、トナーの流動性を改
良すると共に帯電性を制御するためのものである。
【0004】上記着色粒子の表面には、結着樹脂、着色
剤、さらには離型剤、荷電制御剤等が種々の異なった組
成分布で存在しているため、帯電性の異なる部分が露出
して存在している。このような着色粒子に外添剤を混合
した場合に、着色粒子と外添剤の相互摩擦により、外添
剤が着色粒子に対して静電的に付着し易い部分に選択的
に付着し、不均一なトナーが得られる。その結果、得ら
れたトナーの帯電性が不均一となり、過剰帯電量トナ
ー、又は弱帯電トナーを生じ、適正な帯電量を安定して
有するトナーが得られないという問題が生じる。
【0005】特に、混練、粉砕、分級工程を経た直後の
着色粒子は、非常に乾燥していて静電的に活性な状態に
あり、その状態で着色粒子に外添剤を混合した場合、相
互摩擦による外添剤のミクロ的な遍在が発生し、過剰帯
電トナー又は弱帯電トナーの発生の原因となっている。
このように適性、かつ均一な帯電量のトナーが安定して
得られないことから、電子写真等で画像形成を行ったと
き、カブリ及び画像濃度の低下等の原因となっている。
【0006】従来技術として、着色粒子及び外添剤等の
トナーの原材料の加湿について例えば特開平3−116
053号公報及び特開平7−56389号公報等が知ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−116053号公報は、単に特定環境下の外添
剤(流動性付与剤)の水分量を規定したものであり、又
特開平7−56389号公報は、主として着色粒子及び
外添剤等の原材料の混合時に調湿空気を導入して調湿す
る方法が記載されているが、この方法では上記着色粒子
及び外添剤の如き微粉体に対する調湿量の制御が難し
く、適正な調湿ができないという欠点があった。その
他、トナーの原材料の調湿に関する多くの研究がなされ
ているが、何れも満足できるものではなく、適性かつ均
一な帯電量のトナーが得られていないのが現状である。
【0008】本発明は上記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは適性かつ均一な帯電量
が安定して得られ、電子写真法により画像形成を行った
とき、カブリや画像濃度の低下がなく、鮮明な画像が安
定して得られるトナーの製造方法、及び該製造方法によ
り得られるトナーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、下記構成
により達成される。
【0010】1.着色粒子と外添剤とを混合する工程を
有する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該着
色粒子と外添剤とを混合する前に、少なくとも着色粒子
及び外添剤の何れかに水の液滴を噴霧して加湿した後、
混合することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造
方法。
【0011】2.前記少なくとも着色粒子及び外添剤の
何れかに水の液滴を噴霧して加湿する方法が、2流体ス
プレーノズルを用い、体積メジアン径が100μm以下
の水の液滴を噴霧して加湿することを特徴とする前記1
に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【0012】3.前記1又は2に記載の製造方法により
製造されたことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【0013】以下本発明の構成を詳細に説明する。
【0014】本発明は少なくとも着色粒子及び外添剤の
何れかに水の液滴を噴霧して加湿した後、該着色粒子及
び外添剤を混合してトナーを製造することにより、粒子
間の相互摩擦による静電的障害を受けることなく、該着
色粒子と外添剤とを、均一に混合分散することができ、
その結果、適正かつ均一な帯電量のトナーを安定して生
産することを可能とした点に特長が有る。
【0015】上記のように、少なくとも着色粒子及び外
添剤の何れかに水の液滴を噴霧して加湿した後、該着色
粒子及び外添剤を混合してトナーを製造することによ
り、帯電性に優れたトナーが得られる理由は、必ずしも
明確ではないが、以下のように推察される。具体的に正
帯電性トナーを例として説明すれば、正帯電性トナーの
着色粒子は一般に結着樹脂、着色剤、離型剤(例えば低
分子量ポリプロピレン又はポリエチレン等の比較的負帯
電性の強い材料)、荷電制御剤(例えばニグロシン系染
料、又は第四級アンモニウム塩系化合物等の正帯電性の
高い材料)等より構成される。今、乾燥状態の該着色粒
子に対して同じく乾燥状態にある比較的に正帯電性の高
い外添剤を添加混合した場合、該外添剤が着色粒子の負
帯電性の高い部分(例えば表面に露出した離型剤の部
分)に選択的に付着してしまい、帯電量(正)が過剰に
高いトナーが得られる。従ってこれを、例えば2成分現
像剤として画像形成に用いたとき、均一に外添剤が付着
したトナーに比較して現像不足となり、十分満足できる
画像濃度が得られないという問題が生ずる。
【0016】又、上記乾燥状態にある着色粒子に対して
同じく乾燥状態にある比較的に負帯電性の高い外添剤を
使用した場合は、該外添剤が上記着色粒子の正帯電性の
高い部分(例えば表面に露出した荷電制御剤部分)に選
択的に付着し、低い帯電量のトナーが得られる。従って
これを、例えば2成分現像剤として画像形成に用いたと
き、均一に外添剤が付着したトナーに比較して過剰現像
となり易く、かつカブリが発生し易くなるという問題が
生ずる。
【0017】かくして、本発明者等は上記着色粒子と外
添剤との静電的な相互作用を、両者の混合前に水の液滴
を噴霧する方法で加湿処理して緩和することにより、該
着色粒子に対する外添剤の均一分散を実現し、適性、か
つ均一な帯電量のトナーを安定して得ることが可能とな
ったのである。
【0018】本発明の水の液滴を噴霧して加湿する方法
としては超音波加湿機、又はスプレーノズルを用いる方
法があるが、水の液滴が均一に噴霧され、従って適正な
加湿が達成され、かつ工業的に加工し易い点からスプレ
ーノズルを用いた方法が好ましく、特により細かい水の
液滴が容易に得られる点から二流体スプレーノズルが好
適に用いられる。
【0019】ところで、本発明のトナーは着色粒子及び
外添剤の何れか、又は両方を加湿した後、混合して製造
されるが、少なくとも着色粒子を加湿してトナーを製造
する場合の該着色粒子の水分量は0.1〜2.0wt%
が好ましい。0.1wt%未満では、トナーの帯電性が
過剰に高くなり、現像不足となり、画像濃度低下を生
じ、2.0wt%を越えるとトナーの帯電量が小さくな
り、過剰現像によりカブリを生ずる。又、少なくとも外
添剤を加湿してトナーを製造する場合の該外添剤の水分
量は0.3〜3.0wt%が好ましい。0.3wt%未
満では、トナーの帯電性が過剰に高くなり、現像不足と
なり、画像濃度低下を生じ、3.0wt%を越えるとト
ナーの帯電量が小さくなり、過剰現像によりカブリを生
ずる。
【0020】〈スプレーノズルの構成と加湿方法〉以下
本発明の着色粒子及び外添剤の何れかに水の液滴を噴霧
して加湿する2流体スプレーノズルとは、気体と液体と
をそれぞれのノズルから噴出混合させることによって微
細なスプレーを作り出すものである。上記気体と液体の
混合方法としては基本的に以下の3種類がある。
【0021】即ち内部混合方式:気体と液体はノズル
の内部の混合室内で予め混合された上でスプレーとして
噴射される方法、外部混合方式:液体は液体用キャッ
プのオリフィスから液柱として噴射され、その直後に気
体用キャップのオリフィスより噴射される気体により液
柱が粉砕されることによってスプレーとして噴射される
方法、及びサイフォン式:供給される気体によって生
じる吸引力で液体が吸い上げられ、ノズルから液体がで
ると同時に気体と混合されスプレーとして噴射される方
法がある。以上何れの方法を用いても良いが、本発明の
トナーの製造方法では、上記水の液滴の体積メジアン径
が100μm以下とするのが好ましく、上記液滴径が1
00μmを越えると着色粒子及び外添剤の凝集が起こり
所望の帯電性が得られず、50μm以下がより好まし
い。
【0022】上記100μm以下の水の液滴を得る手段
としては、サイフォン式が好適に使用される。又、上記
体積メジアン径(以後、単に液滴径ともいう)とは、ス
プレーされた液量の50%はその粒径以下であり、他の
50%はその粒径以上であることを示す。上記液滴径は
レーザー回折法により測定することができる。
【0023】〈スプレーノズルを用いた加湿装置構成〉
スプレーノズルを用いた加湿装置の構成の一例を図1に
示す。図1において、まず、コンプレッサー1を作動さ
せて減圧弁2、水タンク3、ニードルバルブ4、流量計
5、圧力計6を介して、高速撹拌型混合器(以下、単に
混合器ともいう)11の上蓋14に設置されたスプレー
ノズル7のA側に水を定量供給する。他方、コンプレッ
サー1の作動により減圧弁8及び圧力計9を介して圧縮
空気を上記スプレーノズル7のB側に供給し、定量供給
されている水と混合噴射して混合器11内の被加湿物を
加湿する。同時にジャケット10に温水を流し加温する
のが好ましい。液滴径はスプレーノズル7のキャップの
種類、水と空気の混合比、及び圧力等により調整可能で
ある。又、スプレーノズル7のキャップの種類、水と空
気の圧力等により噴霧流量をコントロールすることがで
き、さらに噴霧時間を調整することにより、被加湿物が
所望の水分量となるように設定することができる。な
お、上記液滴径は上記2流体スプレーノズルに代えて1
流体スプレーノズルのような異なる種類のスプレーノズ
ルを用いることによっても調整可能である。
【0024】具体的な加湿処理方法としては、着色粒子
又は外添剤を所定量計量し混合器11の上蓋14の投入
口P1から混合器11内に投入する。次にモーター13
を駆動して撹拌羽根12を回転させて撹拌しながらスプ
レーノズル7に水と圧縮空気を供給し液滴を噴霧する。
所望の水分量の噴霧を行ったら、撹拌羽根12を停止し
加湿を完了させる。なお、15はフィルターであり、P
2は加湿終了後の着色粒子又は外添剤を混合器11から
取り出すための排出口である。又16及び17は投入口
P1及び排出口P2の開閉手段である。
【0025】〈水分量の測定〉図1の加湿装置により加
湿された着色粒子又は外添剤の水分量の測定は、カール
フィッシャー法「AQS−724」(平沼産業(株)社
製)により行い、特にサンプリングには注意が必要で以
下のようにして行う。上記加湿された着色粒子又は外添
剤を、加湿時の雰囲気内(混合器11内、又は該混合器
11から加湿された着色粒子又は外添剤を同湿度の容器
に移し代えた場合の該容器内)で、専用のパッキン及び
ネジ付き瓶にサンプリングし、かつ加湿時の雰囲気中で
蓋を閉める必要がある。さもないと疎水性の高い着色粒
子又は外添剤はサンプリングした雰囲気に左右され(比
較的短時間にその雰囲気の水分量になってしまい)正確
な値が得られない。本発明での水分量は、弱い物理吸着
も重要であり測定には細心の注意が必要である。
【0026】〔トナーの構成〕以下、本発明のトナーは
着色粒子と該着色粒子に添加混合される外添剤とから構
成される。
【0027】〈着色粒子〉本発明のトナーを構成する着
色粒子に含有される結着樹脂としては、例えばポリエス
テル樹脂、スチレン−アクリル酸アルキル系樹脂、スチ
レン−メタアクリル酸アルキル系樹脂、スチレン−ブタ
ジエン系樹脂、スチレン−アクリロニトリル樹脂、スチ
レン−アクリル−ポリエステル樹脂、スチレン−アクリ
ル−結晶性ポリエステルグラフト樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジ
ン、フェノール樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
【0028】又、上記着色粒子に含有される着色剤とし
ては、例えばカーボンブラック、クロムイエロー、デュ
ポンオイルレッド、キノリンイエロー、フタロシアニン
ブルー及び、磁性体等が挙げられる。磁性体としてはフ
ェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、コバルト、
ニッケル等の強磁性を示す金属もしくは合金またはこれ
らの元素を含む化合物が挙げられる。
【0029】又、上記着色粒子に含有される離型剤とし
ては、例えば数平均分子量が1500〜20000の低
分子量ポリエチレン、及び数平均分子量が1000〜1
0000の低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチ
レン−ポリプロピレン共重合体等のポリオレフィンワッ
クス、例えばマイクロワックス、フィッシャートロプシ
ュワックス等の高融点パラフィンワックス、例えば脂肪
酸低級アルコールエステル、脂肪酸高級アルコールエス
テル、脂肪酸多価アルコールエステル等のエステル系ワ
ックス、アミド系ワックス等を用いることができる。
【0030】又、上記着色粒子に含有される荷電制御剤
としては、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属錯体、カリ
ックスアレン系化合物などの負帯電性荷電制御剤、ニグ
ロシン染料、4級アンモニウム塩系化合物等の正帯電性
荷電制御剤をあげることができる。
【0031】〈外添剤〉本発明のトナーに添加混合され
る外添剤は、無機微粒子及び有機微粒子の何れでもよ
く、また必要に応じて滑剤等のその他の添加剤を用いて
も良い。無機微粒子としては、シリカ、チタニア、アル
ミナ、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタ
ン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、
酸化セリウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、
炭化ケイ素、窒化ケイ素等を挙げる事ができる。これら
は、それぞれ疎水化処理されたもの、あるいは疎水化処
理されていないもの、のいずれのものであってもよい。
また、平均粒径は1次平均粒径で、0.005μm〜
3.0μmのものが好ましく特に0.006μm〜0.
5μmのものが好ましい。なお、無機微粒子の平均粒子
径は走査型電子顕微鏡により観察して画像解析により測
定される1次数平均粒径をいう。
【0032】好適範囲の無機微粒子を得るには、表面処
理剤を用いて表面処理することにより帯電量を調整する
ことができる。かかる表面処理剤としては、チタンカッ
プリング剤として、テトラブチルチタネート、テトラオ
クチルチタネート、イソプロピルトリイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルフォ
ニルチタネート、ビス(ジオクチルパイロフォスフェー
ト)オキシアセテートチタネートなどがある。さらに、
シランカップリング剤としては、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−
β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラ
ザン、メチルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシ
シラン、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリ
メトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシル
トリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、o−メチルフェニルトリメ
トキシシラン、p−メチルフェニルトリメトキシシラン
などがあげられる。更に、シリコーンオイルとしては、
オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーンオイ
ル、ポリシロキサンアンモニウム塩、等を用いることが
できる。これらの表面処理剤は適宜併用してもよい。
【0033】有機微粒子としては、特にその組成が限定
されるものではなく、一般的にはビニル系の有機微粒子
が好ましい。この理由としては乳化重合法や懸濁重合法
等の製造方法によって容易に製造することが可能である
からである。具体的には、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、
p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等の様なス
チレンあるいはスチレン誘導体、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸2−エチルヘキシル
等のメタクリル酸エステル誘導体、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル等のアクリル酸エステル誘導体、エチレン、
プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、フッ
化ビニリデン等のハロゲン系ビニル類、プロピオン酸ビ
ニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル
類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
等のN−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリ
ジン等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミ
ド、N,N−ジブチルアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルア
クリルアミド等のアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導
体がある。これらビニル系単量体も単独あるいは組み合
わせて使用することができる。
【0034】本発明のトナーは、キャリアと混合して2
成分現像剤として用いても良いし、キャリアと混合せず
に1成分現像剤として使用してもよいが、現像剤の流動
性、摩擦帯電性等に優れていて良質の画像が安定して得
られることから、2成分現像剤が好ましく用いられる。
【0035】〈2成分現像剤を構成するキャリア〉2成
分現像剤を構成するキャリアとしては、従来公知のキャ
リアを使用するこができ、樹脂被覆キャリアの芯材とな
るキャリアコアは、従来公知の種々の磁性キャリアコア
を使用することができる。例えば、フェライト、マグネ
タイト、及び、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示
す金属或いは、これらの金属を含む合金又は化合物を用
いることができる。なおフェライトとは、ここでは、鉄
と1価又は2価の金属を含む磁性酸化物を総称してお
り、2価の金属としては、マンガン、鉄、ニッケル、コ
バルト、銅、亜鉛、マグネシウム、等が挙げられ、1価
の金属としてはリチウム等が挙げられる。又、樹脂中に
上述の如き磁性体粉を分散させて得た磁性粒子をキャリ
アコアとして用いても良い。
【0036】上記キャリアコア材にフッ化ビニリデン−
四フッ化エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、ペン
タフルオロ−n−プロピルメタクリレート等のフッ素樹
脂、シリコーン樹脂等を被覆してなるキャリアを好まし
く用いることができる。かかるキャリアの体積平均粒径
は20〜200μmの範囲が好ましく、特に30〜15
0μmの範囲が好ましい。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様がこれにより限定させるもの
ではない。
【0038】 〈着色粒子の調製〉 結着樹脂(スチレン−アクリル樹脂) 100重量部 着色剤(カーボンブラック) 10重量部 離型剤(低分子量ポリプロピレン) 3重量部 上記成分をヘンシェルミキサー「FM−10B」(三井
三池加工機(株)社製)を用いて混合し、混練機「PC
M−30」(池貝(株)社製)により溶融混練し、冷却
後粉砕機「IDS2型」(日本ニューマチック(株)社
製)により粉砕し、さらに分級機「ミクロプレックス1
32MP」(安川−アルビネ(株)社製)により分級し
て体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。上記全工
程を連続的に行い分級直後における着色粒子の水分量
は、0.07wt%であった。
【0039】〈外添剤〉疎水化処理を施した一次粒径7
nmのシリカ微粒子を用いた。
【0040】〈スプレーノズルセット(図1)の型式〉
以下に本実施例に用いられる加湿用スプレーノズルセッ
ト(図1)の種類を示すが、用いられるスプレーノズル
セットの全てがスプレーイングシステムスジャパン
(株)社製である。
【0041】《2流体スプレーノズルA(サイフォン
型):本発明用》 スプレーノズル:1/4JAU−SS 液体用キャップ:PF1650−ss 気体用キャップ:PA64−SS 《2流体スプレーノズルB(外部混合型):本発明用》 スプレーノズル:1/4JAU−SS 液体用キャップ:PF1650−ss 気体用キャップ:PA62240−60° 《1流体スプレーノズルC:本発明用》 スプレーノズル:ユニジェット(TPタイプ) チップ番号:500017(オリフィス径0.28m
m) 〈トナー1〜8の調製〉上記着色粒子及び外添剤を適宜
秤量し、これらをまず表1の如く加湿するものと、加湿
しないものに分け、加湿するものについて投入口P1か
ら、図1の加湿用スプレーノズル7が装着された混合器
11〔(ヘンシェルミキサー「FM10B」(三井三池
加工機(株)社製)〕に順次投入し、撹拌羽根12の先
端周速が20m/secとなるように回転数を調整し、
上蓋14に設置されたスプレーノズル7から表1の如く
スプレーノズルの種類、空気圧(kg/cm2)、水圧
(kg/cm2)及び液滴径(μm)を変化させ、かつ
スプレー時間を調整することにより着色粒子及び外添剤
の水分量が表1の如くなるように水の液滴を噴霧して加
湿し、表1の6種類の水分量を有する着色粒子及び外添
剤を得た。
【0042】上記6種類の着色粒子及び6種類の外添剤
を、それぞれ排出口P2から加湿時と同湿度の容器に排
出し、密閉収容した。
【0043】なお16及び17は投入口P1及び排出口
P2の開閉手段である。
【0044】次いで、上記加湿した6種類の着色粒子及
び加湿しない表1の2種類の着色粒子のそれぞれ198
0gと、上記加湿した6種類の外添剤及び加湿しない表
1の2種類の外添剤のそれぞれ20gとを採取秤量し、
表1の如く組み合わせて加湿用スプレーノズル7を不作
動とした混合器11に順次投入し、撹拌羽根12の先端
の周速が40m/secとなるよう回転数を調整してそ
れぞれ3分間撹拌混合して、表1の本発明用トナー1〜
7及び比較用トナー8を得た。
【0045】
【表1】
【0046】〈トナー1〜8の帯電量の測定〉トナー1
〜8の帯電量は、下記方法で求めた。
【0047】トナー1.0gと体積平均粒径60μmの
フッ化アクリレートコートフェライトキャリア19gと
を20ccのガラス瓶に入れ、20℃、50%RHの環
境に24時間放置した後、振とう機「YS−LD」(株
式会社ヤヨイ社製)を用い、振とう角度45度、200
ストローク/分で20分間振とうしてトナー及びキャリ
アを帯電させた。上記トナー及びキャリアの帯電量をブ
ローオフ粉体帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケ
ミカル株式会社製)により測定した。即ち、帯電したト
ナーとキャリアの混合物をステンレス製400メッシュ
をセットした測定用セルに0.5g入れ、窒素ガスを用
いて内圧が1.0(kgf/cm2)となる圧力で15
秒間ブローオフし、飛散した粉体の電荷と質量を測定
し、電荷/質量(μC/g)を帯電量とし、その結果を
表2に示した。
【0048】〈現像剤1〜8の調製〉上記本発明用トナ
ー1〜7及び比較用トナー8の32.5gと、体積平均
粒径60μmのシリコーンコートフェライトキャリア6
17.5gとをそれぞれ2リットルのポリ容器に入れ、
20℃50%RHの環境下、混合機「YGG」(株式会
社ヤヨイ製)で20分間混合して本発明用現像剤1〜7
及び比較用現像剤8を調製した。
【0049】〈画像評価テスト〉上記本発明用現像剤1
〜7及び比較用現像剤8をKonicaU−BIX43
55に順次装填し、濃度1.3のベタ画像を有する原稿
を用いて画像形成を行い、ランダム5点の濃度を測定
し、それらの平均を画像濃度として表2に示した。又、
カブリについては、非画像部のランダム5点の濃度を測
定し、それらの平均をカブリ濃度として表2に示した。
濃度測定は、マクベス濃度計にて白地を0.000とし
たときの相対濃度を測定した。
【0050】
【表2】
【0051】表2から本発明のトナー7は、予備加湿処
理を施しているため画像評価テストにおいて画像濃度が
高く、良好な画像が得られた。又、本発明のトナー1〜
6においては、さらに2流体スプレーノズルを用い、水
の液滴径を制御して予備加湿しているため、画像濃度が
高く、かつカブリの発生もなく、より優れた画像が得ら
れた。しかし、比較用のトナー8では、予備加湿してい
ないため画像濃度が不足し、鮮明な画像が得られなかっ
た。
【0052】
【発明の効果】実施例で実証されたように、本発明のト
ナーの製造方法、及び該製造方法により得られるトナー
によれば、適性かつ均一な帯電量が安定して得られ、電
子写真法により画像形成を行ったとき、カブリ発生や画
像濃度の低下がなく、鮮明な画像が安定して得られる等
の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】加湿装置の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサー 2,8 減圧弁 3 水タンク 4 ニードルバルブ 5 流量計 6,9 圧力計 7 スプレーノズル 10 ジャケット 11 混合器 12 撹拌羽根 13 モーター 14 上蓋 15 フィルター P1 投入口 P2 排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色粒子と外添剤とを混合する工程を有
    する静電荷像現像用トナーの製造方法において、該着色
    粒子と外添剤とを混合する前に、少なくとも着色粒子及
    び外添剤の何れかに水の液滴を噴霧して加湿した後、混
    合することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも着色粒子及び外添剤の何
    れかに水の液滴を噴霧して加湿する方法が、2流体スプ
    レーノズルを用い、体積メジアン径が100μm以下の
    水の液滴を噴霧して加湿することを特徴とする請求項1
    に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の製造方法に
    より製造されたことを特徴とする静電荷像現像用トナ
    ー。
JP12687197A 1997-05-16 1997-05-16 静電荷像現像用トナーの製造方法及び静電荷像現像用トナー Pending JPH10319627A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281199A (ja) * 2005-03-08 2006-10-19 Sumitomo Chemical Co Ltd 粒子混合物の製造方法
US8110332B2 (en) 2007-02-28 2012-02-07 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic toner and method for producing the electrophotographic toner

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