JPH10319171A - 制御棒位置監視装置 - Google Patents

制御棒位置監視装置

Info

Publication number
JPH10319171A
JPH10319171A JP9141146A JP14114697A JPH10319171A JP H10319171 A JPH10319171 A JP H10319171A JP 9141146 A JP9141146 A JP 9141146A JP 14114697 A JP14114697 A JP 14114697A JP H10319171 A JPH10319171 A JP H10319171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control rod
signal
control
unit
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9141146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3577399B2 (ja
Inventor
Akio Kato
秋夫 加藤
Takeji Haniyuda
武二 羽生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP14114697A priority Critical patent/JP3577399B2/ja
Publication of JPH10319171A publication Critical patent/JPH10319171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3577399B2 publication Critical patent/JP3577399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転員の操作負担を軽減し、作業時間の短縮
を図る。 【解決手段】 制御棒自動選択部8dは,ノッチサーベ
イランス試験信号が入力しているときに、予め定めた所
定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを
有する自動制御棒選択信号を出力する。試験完了制御棒
記憶部8fは制御棒を試験完了した制御棒を記憶する。
切替スイッチSW2は、通常制御棒選択部からの制御棒
アドレスと一緒に原子炉制御盤からの挿入/引抜スイッ
チSW信号を挿入/引抜インターロック部8bへ出力す
る一方、制御棒選択切替信号Sが入力しているとき制御
棒自動選択部8dからの自動制御棒選択信号と一緒に制
御盤からの挿入/引抜SW信号とを挿入/引抜インター
ロック部へ出力するように切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トにおいて、原子炉内の制御棒位置を制御して原子炉出
力を調整する機能と、制御棒位置を検出して表示する機
能を有する制御棒位置監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉内には多数(約200本)の制御
棒が配置されており、この制御棒を挿入または引抜操作
をして原子炉出力を上昇または下降及び出力分布の調整
を行っている。また、各制御棒の位置により炉心状態を
常時監視して、炉内の健全性を確認しながら運転する。
【0003】この種の制御棒操作及び制御棒位置監視を
行う従来の制御棒位置監視装置をBWR(沸騰水型)原
子力発電所を例に取り、図12乃至図14を参照しなが
ら説明する。
【0004】図12において、原子炉1内には、複数の
制御棒2が配置されており、各制御棒2に対応してCR
D(Control Rod Drive)水圧駆動機
構3が配管上に設置されている。CRD水圧駆動機構3
は、1制御棒当たり4つの方向制御弁4a〜4dを適宜
開閉動作することにより、制御棒2を挿入方向または引
抜き方向に操作し、原子炉内の反応度を制御する。かか
る方向制御弁4a〜4dは、制御棒操作監視装置100
の現場駆動部9からの指令信号によって制御される。
【0005】制御棒操作監視装置100は、大別して制
御棒操作コントローラ8と現場駆動部9と現場位置検出
部11と位置監視コントローラ12とからなっている。
【0006】ここで、制御棒操作コントローラ8は、原
子炉制御盤5に接続すると共に、監視装置14に接続し
ており、現場駆動部9は各CRD水圧駆動機構3を駆動
する各方向制御弁4a〜4dに接続している。また、現
場位置検出部11は、位置検出器10に接続し、位置監
視コントローラ12は原子炉制御盤5へ接続している。
【0007】具体的に説明すると、原子炉制御盤5上の
制御棒選択SW6および挿入/引抜きSW7から操作員
が操作すると、制御棒選択SW6からの制御棒選択SW
信号Qは通常制御棒選択部8aへ入力されて、選択制御
棒アドレスa11が算出される。また、制御棒挿入/引
抜きSW信号pが挿入/引抜きインタロック部8bに入
力される一方、原子炉1内の反応度を監視する監視装置
14からの引抜き許可信号lおよび原子炉制御盤5上の
原子炉モードSW13からの原子炉モード信号M(m
1,m2,m3)が挿入/引抜きインタロック部8bへ
入力されて、挿入指令信号a2または引抜き指令信号a
3が生成される。
【0008】原子炉モード信号Mは原子炉モードSW位
置により、燃料交換モードはm1=1、起動モード時は
m2=1、運転モード時はm3=1となる信号である。
また、制御棒アドレス信号a1と挿入指令信号a2また
は引抜き指令信号a3が駆動指令出力部8cから駆動指
令信号A(a1,a2,a3)として現場駆動部9へ出
力される。
【0009】ここで、駆動指令信号Aを(a11,1,
0)とすると、現場駆動部9内の選択制御棒アドレスa
11に対応した基板9aiから挿入指令信号a2が1、
すなわち、挿入方向に制御棒2を制御するように、4弁
ある方向制御弁の内4b,4cを励磁して開操作し、C
RD水圧駆動機構3を押し上げる方向、すなわち、制御
棒2を挿入する側に駆動する。
【0010】一方、CRD水圧駆動機構3の位置に応じ
て、図13に示すように位置検出器10内に一定間隔に
設置された接点S00,S01・・・のうちの1つが動
作することによって制御棒2の位置が検出できるように
接点信号Bが出力される。
【0011】図14に示すように位置検出器10内の複
数の接点からの接点信号B(H1,H2,H3,H4,
H5,V1,V2,V3,V4,V5,V6)は、水平
軸(H軸)5ビット、垂直軸(V軸)6ビット計11ビ
ットのマトリクスで構成されている。これら接点信号B
は、11芯のケーブルで入力され、1つの接点が動作す
ると、11芯のケーブルの内でH軸とV軸が各1ビット
がONし、制御棒操作監視装置100の位置監視側の各
制御機器により位置が表示される。
【0012】すなわち、各位置検出器10からの接点信
号Bが、現場位置検出部11内の各制御棒2に対応する
各位置検出基板11aiに入力され、伝送部11bを経
由して中操の位置監視コントローラ12の伝送部12a
へ送信され、信号変換部12bにて操作員またはプロセ
ス計算機等が判断できる制御棒位置情報nに変換され
て、原子炉制御盤5上の表示装置およびプロセス計算機
等の他装置へ出力される。
【0013】また、位置検出基板11aiに入力された
接点信号Bから位置検出器10の制御棒駆動時間測定と
して、図13に示すように、位置検出接点と位置検出接
点の間に設置される駆動時間測定接点S01、S03・
・・・・・S47があるが、これらの接点をOR配線と
して、どれか1つが動作したとき、V1とH2のビット
がONしたことを検出し、このビットのON/OFF状
態を駆動時間測定信号Dとして制御棒駆動時間測定装置
110へ駆動時間測定の信号として出力する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の制御棒位
置監視装置は、次のように通常運転時及び保守時に運転
員が手動で操作を行っているため、運転員や保守員の負
担が大きい等、操作性、保守性の面で解決すべき課題が
ある。
【0015】第1に、原子力発電プラントは通常運転中
は、出力一定で運転されるため、原子炉内の出力を調整
する制御棒の原子炉内の位置は一定となっている。この
ため、制御棒の駆動機構の健全性を確認するため、ノッ
チサーベイランス試験と称する制御棒の1ノッチの挿入
/引抜の操作を通常運転中に定期的に実施する必要があ
る。
【0016】本制御棒位置監視装置100は、制御棒を
1本しか選択できないインターロックとなっており、約
200本の制御棒のノッチサーベイランス試験を順次1
本ずつ実施すると、各制御棒の選択、選択した制御棒の
1ノッチ挿入操作及び引抜操作という、同じ操作を約2
00回繰り返し実施する必要がある。この間、制御棒の
選択、1ノッチの挿入操作及び引抜操作は運転員が継続
して操作するため、運転員の操作負担が過大である。ま
た、ノッチサーベイランス試験の済んだ制御棒の試験完
了の履歴は、紙にマーキングして試験履歴を残し、約2
00本の制御棒に対して、漏れなく試験ができるよう実
施していたため、これもまた、運転員の負担となってい
る。
【0017】第2に、原子力発電プラントは約1年の通
常運転を継続すると、発電設備の点検及び燃料交換のた
め、プラントを停止し定期点検(以下定検と称す)を実
施する。この定検中、制御棒の駆動機構の点検作業と燃
料交換作業2つの異なる作業を実施するが、本制御棒位
置監視装置100のプラント停止中に約200本の制御
棒の内1本のみ制御棒を引抜できるインターロックとな
っている。ところがそれぞれの作業が制御棒を原子炉よ
り引抜いて実施する作業であり、この2つの作業は期間
を分け別々に実施する必要があった。定検の期間は限ら
れており、各作業の時間を短縮するために交代制で作業
を行う等、保守員に対しての負担が大となっていた。
【0018】第3に、定検中の発電設備の点検の1つと
して、制御棒の駆動時間の測定を目的として使用される
制御棒駆動時間測定装置110があるが、本装置は原子
力発電プラントで常時使用される制御棒位置監視装置の
位置監視側の制御機器と別装置であり、設備点検のため
の要領書作成等の準備や装置試験、試験データの整理も
それぞれ実施していたため、多大の時間を要している。
また、制御棒駆動時間測定装置110は、定検中に実施
される制御棒の駆動時間調整時の測定器として使用され
るため本装置の設備点検は、制御棒の駆動を行う制御棒
駆動機構を制御する制御棒位置監視装置の設備点検前に
実施する必要がある。このため、上記作業を短時間で実
施しなければならないため保守員に対しての負担が大と
なっていた。点検項目の削減や従来の手作業部分の機械
化等のニーズが高まっている。
【0019】第4に、前述の制御棒の駆動時間の測定は
位置検出器内に一定間隔で設置されるS01、S03・
・・・・・S47迄の24個の制御棒駆動時間測定接点
から算出する。すなわち、制御棒の駆動に伴い、パルス
状に変化する接点信号を制御棒位置監視装置100の位
置検出側の位置検出基板に入力し、駆動時間測定の接点
のみを抽出し制御棒駆動時間測定信号として、制御棒駆
動時間測定装置110に出力する。制御棒駆動時間測定
装置110は駆動時間測定の接点信号を入力し、本信号
の変化時間を制御棒駆動時間とし測定する測定器であ
る。測定器の場合、測定器の持つ基準が正常でないと、
測定結果が有効でないため、通常、定期的に較正を行っ
ている。この較正方法は、可搬式の制御棒駆動時間測定
基準信号発生器を準備し、位置検出基板に接続されるケ
ーブルを外し、基準信号発生器からのケーブルに順次つ
なぎかえて、駆動時間測定の接点信号を位置検出基板へ
入力し、基準信号の測定結果を確認することで制御棒駆
動時間測定装置110の較正を行っていた。入力ケーブ
ルのつなぎ替え作業のための所要時間は制御棒1本当た
り10分程度必要とし、約200本の制御棒では30時
間以上も要していた。これらの一連の作業を手作業で行
っていたため、保守員に多大な負担がかかっていた。
【0020】第5に、前述の制御棒の駆動時間の測定に
おいて、駆動時間測定接点の動作から発生するパルスの
ON/OFFが規定回数以上の場合、制御棒の駆動時間
の測定は正常にできないため測定異常と判断し、駆動時
間の測定を再度実施及び再度の測定も異常の場合は駆動
時間接点を電磁オシロ等の波形測定器に出力し、どの駆
動時間測定接点が故障か判断していたため、故障箇所の
特定、復旧から駆動時間の再測定までの作業は保守員に
多大な負担がかかっていた。
【0021】第6に、制御棒位置監視側の制御機器にお
いては、制御棒位置検出器からの接点信号を位置監視コ
ントローラの信号変換回路で運転員またはプロセス計算
機等が判断できる制御棒位置情報に変換している。制御
棒位置検出用の接点に接触不良が発生した場合、接点信
号のビットは全てOFFとなり、制御棒位置の変換が正
常にできないため制御棒位置が不明となる。制御棒位置
が不明になった場合、炉心内の状態が正常に監視できな
くなり、長時間監視が不能となるとプラント運転を継続
できないため、原子力発電プラントの通常運転中の制御
棒位置となる全引抜位置の検出用接点は位置検出器内の
同一位置に2つ設置し多重化を行っている。このため、
全引抜位置検出用の接点の内、一方が接触不良等により
動作しない場合でも、接点信号が全引抜位置であるとい
う確認は可能である。しかし、故障原因の特定という観
点からは2つの接点の内1つに接触不良が発生したの
か、位置検出基板に不適合があるのか現状では制御棒位
置信号入力ケーブルをリフトし、接点間ラインのインピ
ーダンスを測定したり基板を入れ替えたりして故障箇所
を特定しており保守員の負担が大であった。
【0022】第7に、本制御棒位置監視装置100は前
述のように、特に、現場の駆動部及び位置検出部の基板
が多いため、故障発生時に早期に復旧するためには、故
障要因と故障発生箇所とを特定する必要がある。しかし
ながら、現状は本装置の設備機器が多い反面、故障情報
を運転員に詳細に告知する表示スペースが制約されてい
るため、故障情報を全て故障表示パネルに出力できなか
った。また、故障発生時に故障箇所を特定するために
は、装置を熟知した技術者が連絡を受けてから、故障表
示内容や操作状況等から必要な調査項目を指示し、その
調査結果から故障要因を推定しており、故障発生から故
障要因の推定迄に時間を要していた。また、故障要因の
推定をするための情報が、故障発生からの時間経過によ
り、運転員の記憶が薄れて故障表示内容、操作状況が正
確に把握できないケースがあった。また、プラント運転
中に発生した故障の場合、制御棒位置監視装置100の
運転を継続させながら、故障情報は採取する必要がある
ため、装置を停止しないと採取できない故障情報は、シ
ステム運転の継続を優先するため、採取できないという
ケースもあつた。
【0023】以上に述べたように、近年、原子力発電プ
ラントの運転中の運転員への操作負担低減を要求されて
いるが、現状は約200本の制御棒の挿入/引抜操作や
制御棒の駆動時間の測定作業を運転員が実施しており、
この操作負担を低減させる必要がある。
【0024】また、プラント出力の安定維持を実現する
ためには、定検時の保守作業を確実に実施することやプ
ラント運転中の本装置の故障発生時に、本装置内の故障
箇所の特定を迅速に行い、故障箇所の復旧を行う必要が
あるが、保守や調査対象機器、特に、現場基板やケーブ
ルが多く保守員の負担が大きいため負担を低減させる必
要がある。
【0025】そこで、本発明は、本制御装置に要求され
ている信頼性を維持しつつ、近年の要求である、運転員
の操作負担低減や故障発生時の保守時間短縮を可能とす
る運転員/保守員の負担を軽減させた制御棒位置監視装
置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、制御
盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御
棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対
象となる制御棒の挿入または引抜き信号と原子炉の状態
を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動
させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コント
ローラと、駆動信号によって駆動操作対象の制御棒を挿
入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、
各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を
入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によっ
て各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部と
を有する位置検出部と、各位置信号を受信して各制御棒
位置情報へ変換して制御盤へ出力する位置監視コントロ
ーラとを具備する制御棒位置監視装置において、制御棒
操作コントローラは、制御盤から操作された制御棒選択
SW情報から制御棒アドレスを算出して出力する通常制
御棒選択部と、ノッチサーベイランス試験信号が入力し
ているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選
択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号
を出力する制御棒自動選択部と、この制御棒自動選択部
から出力された自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの
制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制
御棒記憶部と、制御棒アドレスと制御盤から入力する挿
入/引抜情報とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜
インターロック部と、通常制御棒選択部からの制御棒ア
ドレスと一緒に制御盤からの挿入/引抜スイッチSW信
号を挿入/引抜インターロック部へ出力する一方、制御
棒選択切替信号が入力しているとき制御棒自動選択部か
らの自動制御棒選択信号と一緒に制御盤からの挿入/引
抜SW信号とを挿入/引抜インターロック部へ出力する
ように切替える切替え部とを設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、通常運転中にされるノッチサー
ベイランス試験時に制御棒アドレスを有する自動制御棒
選択信号が予め定めた順番で順次出力されて人手を介す
ることなくノッチサーベイランス試験がされる。そし
て、自動制御棒選択信号が出力され試験の完了した制御
棒アドレスが記憶される。これによって従来のように制
御盤から制御棒アドレスを特定し手動で数百本の制御棒
の挿入/引抜を繰返し順次行う過大な作業負担が大幅に
削減され、また、従来のように試験完了した制御棒を紙
等に記録する必要もなく漏れなく信頼性のある試験をす
ることができる。従って、運転員または保守員は、他の
作業に専念できる。
【0027】請求項2の発明は、請求項1記載の制御棒
位置監視装置において、制御棒操作コントローラは、ノ
ッチサーベイランス信号が入力しているとき、自動挿入
/引抜指令信号を生成するノッチサーベイランス時挿入
/引抜自動発生部と、通常制御棒選択部からの制御棒ア
ドレスと制御盤からの挿入/引抜スイッチSW信号とを
挿入/引抜インターロック部へ出力する一方、制御棒選
択切替信号が入力しているとき制御棒自動選択部からの
自動制御棒選択信号とノッチサーベイランス時挿入/引
抜自動発生部からの自動挿入/引抜指令信号とを挿入/
引抜インターロック部へ出力するように切替える切替部
を設けるようにしたものである。この手段によれば、通
常運転中にされるノッチサーベイランス試験時に制御棒
アドレスを有する自動制御棒選択信号が予め定めた順番
で順次出力されて人手を介することなくノッチサーベイ
ランス試験がされると共に、人手を介することなく挿入
/引抜信号も出力される。そして、自動制御棒選択信号
が出力され試験の完了した制御棒アドレスが記憶され
る。これによって、従来のように制御盤から制御棒アド
レスを特定し手動で数百本の制御棒の挿入/引抜を繰返
し順次行う過大な作業負担が大幅に削減され、また、従
来のように試験完了した制御棒を紙等に記録する必要も
なく漏れなく信頼性のある試験をすることができる。従
って、運転員または保守員は、他の作業に専念できる。
【0028】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載の制御棒位置監視装置において、制御棒操作コン
トローラは、試験完了制御棒記憶部へ記憶された内容を
試験の中断信号により保存する一方、試験の再開信号に
より保存された内容を制御棒自動選択部へ出力する保存
部を設けて、ノッチサーベイランス試験の完了した制御
棒の次の制御棒を選択するようにしたものである。この
手段によれば、ノッチサーベイランス試験を途中で中断
するとき、中断信号により試験完了制御棒記憶部に記憶
された試験済の制御棒アドレスが一時的に保存部へ保存
される。次に、試験が再開したとき再開信号によって保
存部の内容が参照され、中断直前に試験完了した次の制
御棒が選択され順次試験ができる。従って、最初からノ
ッチサーベイランス試験をやり直す必要もなく、試験完
了の制御棒を重複して試験するおそれがなく、ノッチサ
ーベイランス試験が効率よくでき、運転員の過大な負担
が削減できる。
【0029】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載のいずれかの制御棒位置監視装置において、制御棒
操作コントローラは、ノッチサーベイランス試験を除外
する制御棒を特定する試験除外制御棒データを予め設定
する設定部を設けて、試験除外制御棒データを制御棒自
動選択部へ通知するようにしたことである。この手段に
よれば、ノッチサーベイランス試験を除外する制御棒ア
ドレスが設定部に設定され、除外対象の制御棒アドレス
については、自動制御棒選択信号として出力されない。
これにより、当初から明らかに判っている制御棒につい
て不必要な、例えば、既に故障している制御棒等の試験
がされることがなく試験効率を向上させる一方、運転員
の手間も削減することができる。
【0030】請求項5の発明は、制御盤から操作された
制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御
棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の
挿入または引抜き信号と原子炉の状態を表す原子炉モー
ド信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動
指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、駆動指
令信号によって操作対象の制御棒を挿入または引抜きさ
せる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置
検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒
に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各
位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出
部と、各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換し
て制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する
制御棒位置監視装置において、外部からの要求に応じて
各制御棒の最小位置の全挿入と最大位置の全引抜とを切
替えて模擬位置設定信号を出力する模擬位置部と、位置
検出部からの制御棒位置送信データを受信する位置入力
部と、制御棒位置送信データを制御棒位置情報に変換す
る信号変換部と、プラント停止中に、1本以上の制御棒
の引抜き不可とする条件下で制御棒1本引抜いた後に、
この引抜済制御棒の他に、さらに、制御棒を引抜き可能
とするために、引抜済制御棒について最小位置の全挿入
の模擬位置設定信号を出力するように切替え、この最小
位置の全挿入の模擬位置設定信号と引抜済制御棒の実際
の制御棒位置情報とを入力して最小位置の全挿入の模擬
位置設定信号を出力して引抜済制御棒を模擬的に全挿入
状態とする低値選択部とを備えて、複数本の制御棒の引
抜きを可能とするようにしたものである。この手段によ
れば、1本以上の制御棒を引抜き不可とする制御棒引抜
インターロック条件下で、定検中に他のもう1本引抜い
て効率的に試験をしたいとき、現在引抜かれている制御
棒に該当する模擬位置設定信号を全挿入位置として出力
すると見掛け上制御棒は、1本も引抜かれていないこと
になる。この状況で、他の1本引抜いても制御棒引抜イ
ンターロック条件が充足する。これにより、実際に2本
引抜きができ、2本の点検や分解等燃料交換の別作業が
できるので、従来の1本のみを対象とする場合に比べて
作業期間を大幅に短縮することができる。
【0031】請求項6の発明は、制御盤から操作された
制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御
棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の
挿入または引抜き信号と原子炉の状態を表す原子炉モー
ド信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動
指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、駆動指
令信号によって操作対象の制御棒を挿入または引抜きさ
せる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置
検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒
に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各
位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出
部と、各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換し
て制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する
制御棒位置監視装置において、位置検出部は、制御棒の
接点信号の変化状態と基準時間とから制御棒駆動時間算
出用信号を記憶する記憶部と、接点信号及び制御棒駆動
時間算出用信号とを伝送する伝送部とを各位置検出基板
に備える一方、位置監視コントローラは、制御棒駆動時
間算出用信号を入力して駆動時間を算出して出力する制
御棒駆動時間算出部を設けるようにしたものである。こ
の手段によれば、各位置検出部の各位置検出基板内に各
制御棒の駆動時間を算出するためのデータを記憶する手
段を設け、位置監視コントローラによって各制御棒の駆
動時間が算出される。従って、外部に別の制御棒駆動時
間測定装置に設けなくてもよく、また、外部の別の制御
棒駆動時間測定装置の点検中にも制御棒の駆動時間の調
節ができる。
【0032】請求項7の発明は、請求項6記載の制御棒
位置監視装置において、位置監視コントローラは、制御
棒駆動時間の測定のための較正用模擬基準信号を発生す
る基準信号発生部とを設ける一方、位置検出部は、必要
によって制御棒の接点信号に代えて切替手段により較正
用模擬基準信号を取込み、較正用模擬基準信号に基づき
制御棒駆動時間算出用信号を作成して伝送部から位置監
視コントローラの制御棒駆動時間算出部へ出力し、制御
棒駆動時間算出結果の健全性を確認するようにしたもの
である。この手段によれば、実際の制御棒の接点信号の
代わりに較正用模擬基準信号により制御棒駆動時間が算
出され、実際の制御棒の接点信号と対比できるので、制
御棒駆動時間の健全性が確認でき、健全性の確認のため
外部に測定装置を接続して較正等をする作業が削減され
る。
【0033】請求項8の発明は、請求項6記載の制御棒
位置監視装置において、位置検出部の記憶部は、同一制
御棒について接点信号と別の位置の接点信号を取込み、
この別の位置の接点信号の変化状態と基準時間とから別
の制御棒駆動時間算出用信号を記憶する記憶部を追設す
る一方、位置監視コントローラの制御棒駆動時間算出部
は、別の制御棒駆動時間算出用信号を入力して別の制御
棒駆動時間を算出し、この算出された駆動時間と接点信
号による制御駆動時間とを時間の経過と共に、比較して
異常箇所の診断するようにしたものである。この手段に
よれば、同一制御棒についての接点信号と別の箇所の接
点信号とのそれぞれに基づき各接点信号の変化状態が対
比して出力される。これにより、測定された制御棒駆動
時間に異常があるとき、各接点信号の変化状態から迅
速、かつ、容易に故障の部所が特定でき、従来のよう
に、オシロ等を接続して波形解析をする手間が不要とな
り、迅速な作業ができる。
【0034】請求項9の発明は、請求項5乃至請求項8
記載のいずれかの制御棒位置監視装置において、位置監
視コントローラは、制御棒の全引抜位置または全挿入位
置にあるときの異常時の接点信号のビット列を保存し、
位置にあるとき接点信号が異常時ビット列に該当するか
否かを判定して外部へ出力する故障判定部とを設けるよ
うにしたものである。この手段によれば、制御棒が全挿
入または引抜の状態のとき接点の異常が検出され、外部
へ知らされる。従って、従来のように制御盤で制御棒位
置情報が判るが、故障部所が判らず、各部所を点検する
大変な手間が削減できる。
【0035】請求項10の発明は、制御盤から操作され
た制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制
御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒
の挿入または引抜き信号と原子炉の状態を表す原子炉モ
ード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆
動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、駆動
指令信号によって操作対象の制御棒を挿入または引抜き
させる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位
置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御
棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を
各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検
出部と、各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換
して制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備す
る制御棒位置監視装置において、事故時に制御棒操作コ
ントローラ及び位置監視コントローラから通知された情
報を保存すると共に、情報に応じて必要となる情報採取
項目リストを保存する情報採取データベースと、この情
報採取データベースから通知された情報に基づき故障要
因や故障発生箇所を特定するための情報採取項目リスト
を抽出して制御棒操作コントローラ及び位置監視コント
ローラから情報採取項目リストに該当する運転状況/故
障情報信号を採取して端末へ送る情報採取部とを有する
保守コントローラを設ける一方、端末と通信回線で結ば
れ専門技術者へ運転状況/故障状況を正確に伝えるため
の端末装置を設けるようにしたものである。この手段に
よれば、故障発生時に故障要因や箇所を特定するに必要
な運転状況や故障情報が外部の専門家へ正確に迅速に伝
えられる。これにより、故障要因と故障箇所が短時間
で、かつ、正確に判り、復旧が短時間にできる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0037】図1は、本発明の第1実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図1
2と同一符号は、同一部分または相当部分を示してい
る。
【0038】図1において、制御棒操作コントローラ8
内には、制御棒自動選択部8d、試験完了制御棒記憶部
8fを設けて、通常制御棒選択部8aと制御棒自動選択
部8dとの出力を切替スイッチSW2により切替えるよ
うに構成したものである。
【0039】ここで、切替スイッチSW2は、制御棒操
作コントローラ8の外部に設置された制御棒選択切替ス
イッチSW1の入力がONのとき、切替スイッチSW2
が制御棒自動選択部8dの出力である自動制御棒選択信
号a111を選択する。自動制御棒選択信号a111
は、駆動する制御棒のアドレスを示すものである。試験
完了制御棒記憶部8fは、自動制御棒選択信号a111
のアドレス情報に基づいて、試験完了した制御棒を記憶
するものである。
【0040】次に、本発明の第1実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0041】先ず、プラント運転中にノッチサーベイラ
ンス試験のための制御棒操作を実施するケースについて
説明する。
【0042】ノッチサーベイランスを実施する場合、運
転員が原子炉制御盤5上に設置した制御棒選択切替スイ
ッチSW1をONすると、制御棒選択切替信号Sが制御
棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コン
トローラ8内では、制御棒選択切替信号Sが入力する
と、切替スイッチSW2の接点を通常制御棒選択部8a
の出力側から制御棒自動選択部8dの出力側へ切替え
る。制御棒選択切替スイッチSW1がONされた後に、
原子炉制御盤5上に設置した、試験開始スイッチSW4
をONとすると、次制御棒試験信号rが制御棒操作コン
トローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8
内では、次制御棒選択信号rを制御棒自動選択部8dへ
入力して、制御棒アドレスを示す自動制御棒選択信号a
111が生成される。
【0043】ここで、自動制御棒選択信号a111は、
制御棒自動選択部8d内に、予め設定されている約20
0本の制御棒の選択順を示すデータベースの内容を参照
し、挿入/引抜する制御棒のアドレスを指定する信号で
ある。
【0044】制御棒自動選択部8dで生成された自動制
御棒選択信号a111は、切替スイッチSW2に入力さ
れる。切替スイッチSW2は、このとき制御棒選択切替
信号SがONで入力されているため、切替スイッチSW
2が自動制御棒選択信号a111の出力側を選択し、挿
入/引抜インターロック部8bへ制御棒アドレスとして
出力する。
【0045】挿入/引抜インターロック部8b内では、
自動制御棒選択信号a111と制御棒挿入/引抜スイッ
チ信号pとから制御棒の駆動指令信号Aを生成し、制御
棒操作コントローラ8からの駆動指令信号Aとして、現
場駆動部9へ出力する。
【0046】現場駆動部9内では、駆動指令信号A、す
なわち、(a11、a2、a3)の制御棒アドレスa1
1の制御棒に対する駆動基板9a1・・・・・・9ai
から制御棒に対応する方向制御弁4aから4cを励磁し
て制御棒2を挿入/引抜駆動する。
【0047】また、制御棒引抜駆動が終了した時点で既
に生成された上記自動制御棒選択信号a111の制御棒
アドレスは、試験完了制御棒記憶部8fに入力され試験
完了の履歴として記録される。その後、運転員が再度の
試験開始スイッチSW4をONとして次制御棒試験信号
rが制御棒操作コントローラ8で入力すると、次の挿入
/引抜の駆動する制御棒を上記と同様に選択し、選択し
た制御棒に対し挿入/引抜駆動までの一連の操作が繰り
返される。
【0048】次に、プラント運転中の通常の制御棒操作
において、制御棒選択切替スイッチSW1をOFF状態
として実施するケースについて説明する。
【0049】運転員が原子炉制御盤5の制御棒選択スイ
ッチSW6により、任意の制御棒を選択して挿入または
引抜駆動を行う場合、前述のように制御棒操作コントロ
ーラ8内では制御棒選択切替スイッチSW1がOFFで
入力される。このため切替スイッチSW2は通常制御棒
選択部8aの出力側を選択している。これにより、通常
制御棒選択部8aからの信号と通常の挿入/引抜スイッ
チSW7からの信号を選択し、挿入/引抜インターロッ
ク部8bに出力する。従って、現場駆動部9では、選択
制御棒アドレスa11に対応する駆動基板9a1から対
応する制御棒1本の方向制御弁4aから4cを励磁して
制御棒2を駆動する。
【0050】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、制御棒のノッチサーベイランス試験時、制御棒の選
択、試験履歴が自動で実施できるので、運転員の操作負
担を大幅に低減することができる。また、制御棒選択ス
イッチSW1がOFF時は運転員が任意に選択した制御
棒の挿入/引抜駆動を実施することができる。
【0051】図2は、本発明の第2実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図1
2と同一符号は、同一部分または相当部分を示す。
【0052】図2において、制御棒操作コントローラ8
内には、制御棒自動選択部8d、サーベイランス時挿入
/引抜自動発生部8e及び試験完了制御棒記憶部8fを
設けて通常の通常制御棒選択部8aと制御棒自動選択部
8dの出力を切替スイッチSW2により切替える一方、
サーベイランス時挿入/引抜自動発生部8eと通常の挿
入/引抜スイッチから作成される挿入/引抜スイッチ信
号pとを切替スイッチSW3により切り替えるように構
成したものである。
【0053】ここで、切替スイッチSW2及び切替スイ
ッチSW3は、制御棒操作コントローラの外部に設置さ
れた制御棒選択方法切替スイッチSW1の入力がONの
とき、切替スイッチSW2が制御棒自動選択部8dの出
力である自動制御棒選択信号a111を選択する一方、
切替スイッチSW3がサーベイランス時挿入/引抜自動
発生部8eの出力である自動挿入/引抜指令信号p1を
選択するように構成している。ここで、自動制御棒選択
信号a111は、制御棒のアドレスを示すものである。
試験完了制御棒記憶部8fは、自動制御棒選択信号a1
11のアドレス情報に基づいて、試験完了した制御棒を
記憶するものである。
【0054】次に、本発明の第2実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0055】先ず、プラント運転中にノッチサーベイラ
ンス試験のための制御棒操作を実施するケースについて
説明する。
【0056】ノッチサーベイランスを実施する場合、運
転員が原子炉制御盤5上に設置した制御棒選択切替スイ
ッチSW1をONとすると、制御棒選択切替信号Sが制
御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コ
ントローラ8内では、制御棒選択切替信号Sが入力する
と切替スイッチSW2及び切替スイッチSW3が制御棒
自動選択部8d及びサーベイランス時挿入/引抜自動発
生部8eの出力側を選択するようになっている。制御棒
選択切替スイッチSW1がONされた後に、原子炉制御
盤5上に設置した試験開始スイッチSW4をONとする
と、次制御棒試験信号rが制御棒操作コントローラ8内
に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、次制
御棒選択信号rを制御棒自動選択部8dへ入力して、制
御棒のアドレスを示す自動制御棒選択信号a111を生
成する。
【0057】ここで、自動制御棒選択信号a111のア
ドレスは制御棒自動選択部8d内に、予め設定されてい
る約200本の制御棒の選択順を示すデータベースの内
容を参照し、挿入/引抜する制御棒のアドレスを指定す
る信号である。また、次制御棒試験信号rがサーベイラ
ンス時自動挿入/引抜自動発生部8eへも同時に入力し
て、自動挿入/引抜指令を生成する。
【0058】サーベイランス時挿入/引抜自動発生部8
eで生成された自動挿入/引抜指令信号p1は、切替ス
イッチSW3に入力される。切替スイッチSW3は、こ
のとき制御棒選択切替信号sがONで入力されている。
これにより、切替スイッチSW2が自動制御棒選択信号
a111側を選択して挿入/引抜インターロック部8b
へ制御棒アドレスとして出力し、切替スイッチSW3が
同じく自動挿入/引抜指令信号p1側を選択して挿入/
引抜インターロック部8bへ制御棒の駆動指令生成用と
して出力する。
【0059】挿入/引抜インターロック部8b内では、
自動制御棒選択信号a111と自動挿入/引抜指令信号
p1とから制御棒の駆動指令信号Aを生成し、制御棒操
作コントローラ8からの駆動指令信号Aとして、現場駆
動部9へ出力する。
【0060】現場駆動部9内では、駆動指令信号A、す
なわち、(a11、a2、a3)の制御棒アドレスa1
1の制御棒に対する駆動基板9a1・・・・・・9ai
から制御棒に対応する方向制御弁4aから4cを励磁し
て制御棒2を挿入/引抜駆動する。
【0061】また、引抜駆動が終了した時点で既に生成
された自動制御棒選択信号a111が試験完了制御棒記
憶部8fに入力され試験完了の履歴として記録される。
その後、運転員からの再度の試験開始スイッチSW4が
ONとして制御棒操作コントローラ8へ入力すると、次
の挿入/引抜駆動する制御棒を上記と同様に選択し、選
択した制御棒に対し挿入/引抜駆動までの一連の操作が
繰り返される。
【0062】次に、プラント運転中の通常の制御棒操作
について、制御棒選択切替スイッチSW1がOFF状態
として実施するケースについて説明する。
【0063】運転員が原子炉制御盤5の制御棒選択スイ
ッチSW6により、任意の制御棒を選択して挿入または
引抜駆動を行う場合、前述のように制御棒操作コントロ
ーラ8内では制御棒選択切替スイッチSW1がOFFで
入力されている。このため、切替スイッチSW2は通常
の制御棒選択部8aからの信号と通常の挿入/引抜スイ
ッチSW7からの信号を選択し、挿入/引抜インターロ
ック部8bに出力する。従って、現場駆動部9では、選
択制御棒アドレスa11に対応する駆動基板9a1から
対応する制御棒1本の方向制御弁4aから4cを励磁し
て制御棒2を駆動する。
【0064】このように本発明の第2実施の形態によれ
ば、制御棒のノッチサーベイランス時、制御棒の選択、
挿入/引抜駆動及び試験履歴が自動で実施できるので、
運転員の操作負担を大幅に低減することができる。ま
た、制御棒選択スイッチSWがOFF時は運転員が任意
に選択した制御棒の挿入/引抜駆動を実施することがで
きる。
【0065】図3は、本発明の第3実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、ノッチサーベイラ
ンス試験を自動で行う第1、2実施の図1と同一符号は
同一部分または相当部分を示している。
【0066】図3は、図2において、制御棒操作コント
ローラ8内に保存部8gを追設して、中断/再開スイッ
チSW4′の入力により、試験完了制御棒記憶部8fの
内容を保存部8gに保存する一方、再度の中断/再開ス
イッチSW4′の入力により、保存部8gの内容を制御
棒自動選択部8dのデータベースに出力するように構成
したものである。
【0067】ここで、保存部8gは、ノッチサーベイラ
ンス時に1回目の中断/再開スイッチSW4′入力がO
Nのとき、試験完了制御棒記憶部8fの内容を保存部8
gに保存すると共に、2回目の中断/再開スイッチSW
4′入力がONのとき、保存部8gの内容を制御棒自動
選択部8dのデータベースへ出力し、試験中断前のデー
タベースの状態に戻るように構成する。
【0068】次に本発明の第3実施の形態の作用につい
て説明する。
【0069】ノッチサーベイランス試験中に試験を中断
するために、中断/再開スイッチSW4′をON操作す
ると、中断/再開信号r′が制御棒操作コントローラ8
内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、中
断/再開信号r′の入力により、試験完了制御棒記憶部
8fで記憶している試験完了制御棒a111′が保存部
8gに保存される。
【0070】次に、試験を再開するために2回目の中断
/再開スイッチSW4′をON操作すると、前述のよう
に制御棒操作コントローラ8内に入力され、保存部8g
に保存されている試験完了制御棒a111′が制御棒自
動選択部8dのデータベースに入力される。制御棒自動
選択部8dに入力された試験完了制御棒a111′によ
り、制御棒を自動選択するためのデータベースが試験中
断前の状態となり、中断した制御棒の次の制御棒からノ
ツチサーベイランス試験が再開できる。
【0071】このように本発明の第3実施の形態によれ
ば、制御棒のノッチサーベイランス試験が中断及び中断
後、試験完了した次の順番の制御棒よりノッチサーベイ
ランス試験が実施できるので、ノッチサーベイラス試験
を最初の制御棒から重複して試験することがなく、運転
員の操作負担を低減することができる。
【0072】図4は、本発明の第4実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、ノッチサーベイラ
ンス試験を自動で行う第1、2実施の形態を示す図1及
び図2と同一符号は同一部分または相当部分を示してい
る。
【0073】図4は、図2において、制御棒操作コント
ローラ8内に設定部8hを追設して、設定部8hからの
試験除外制御棒データr′′を制御棒自動選択部8dの
データベースに出力するように構成したものである。
【0074】ここで、設定部8hは試験除外制御棒デー
タr′′を出力し対象の制御棒を制御棒自動選択部8d
のデータベースから除外できるようにする。
【0075】次に、本発明の第4実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0076】ノッチサーベイランス試験において、挿入
/引抜駆動を実施の必要がなく、かつ、駆動できる全て
の制御棒を自動でノッチサーベイランス試験を実施する
場合、試験前に設定部8hに対して試験除外する制御棒
を設定する。
【0077】これにより、試験除外する制御棒データ
r′′が制御棒自動選択部8dのデータベースに出力さ
れる。制御棒自動選択部8dは、試験除外制御棒データ
r′′で指定される制御棒をデータベースより除外す
る。
【0078】このように本発明の第4実施の形態によれ
ば、制御棒のノッチサーベイランス試験を実施したくな
い制御棒を予め設定し、試験除外したい制御棒を自動的
に試験除外できるため、運転員の操作負担を低減するこ
とができる。
【0079】図5は、本発明の第5実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す、図
12と同一符号は同一部分または相当部分を示してい
る。
【0080】図5において、位置監視コントローラ12
内に、模擬位置部12cと低値選択部12dを設けて、
信号変換部12bと模擬位置部12cの出力を低値選択
部12dにより模擬位置部12cで生成された模擬位置
情報n11を制御棒位置情報nとして代用できるように
構成したものである。
【0081】ここで、模擬位置部12cは、予め制御棒
位置の最大値(全引抜位置)を設定し、外部からの代用
値要求信号tがONの時、その制御棒の位置を最小値
(全挿入位置)に設定する模擬位置情報n11を出力す
るように構成する。また、低値選択部12dは、位置変
換部12bと模擬位置部12cから出力される制御棒位
置情報n′と模擬位置情報n11とを比較し、その低値
側の信号を制御棒位置情報nとして選択するように構成
する。
【0082】次に、本発明の第5実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0083】まず、低値選択部12dは高値、中間値等
使用目的により適宜最適なものを採用するが、本実施の
形態では、低値選択部を例にとり説明する。
【0084】先ず、プラント停止中、制御棒の駆動機構
の点検作業や燃料交換のために、1本以上の引抜不可の
制御棒インタロック条件下で、制御棒の引抜を2本以上
実施したいケースについて説明する。
【0085】プラント停止中、制御棒駆動機構の点検作
業や燃料交換のために、制御棒2を1本引抜いた状態か
ら、他の制御棒の引抜を行うために、先に引抜いた引抜
済の制御棒2Aに対して代用値要求信号tをON操作す
る。これにより、模擬位置部12c内の先に引抜いた引
抜済制御棒2Aの位置には最小値(L全挿入)が設定さ
れ模擬位置情報n11として低値選択部12dへ入力さ
れる。一方、先に引抜いた引抜済制御棒2Aの制御棒位
置を示す実際の接点信号Bは位置変換部12bに入力さ
れ、制御棒位置情報n′に変換され、低値選択部12d
に入力される。
【0086】ここで、低値選択部12dにより模擬位置
情報n11と制御棒位置情報n′とが比較され低値側で
ある模擬位置情報n11を制御棒位置情報nとして出力
される。これにより、引抜済制御棒2Aの実際の制御棒
2Aの位置は全引抜であるが、見掛け上全挿入位置とし
て位置監視コントローラ12及び制御棒操作コントロー
ラ8により認識される。この結果、プラント停止中の1
本以上の引抜不可の制御棒引抜インターロック条件が成
立する。従って、2本目の制御棒2Bの引抜操作が実施
できる。
【0087】次に、通常時、代用値要求信号tがOFF
状態のケースについて説明する。
【0088】通常、模擬位置部12cでは、代用値要求
信号tがOFF時には制御棒位置に最大値(H全引抜)
が設定され、模擬位置情報n11として低値選択部12
dへ入力される。一方、実際の制御棒位置は前ケースと
同様に、低値選択部12dへ入力される。低値選択部1
2dでは模擬位置情報n11と制御棒位置情報n′とが
比較される。このとき、模擬位置情報n11は最大値
(H全引抜)であるため、低値側の制御棒位置情報n′
が制御棒位置情報nとして出力され、挿入ができる。
【0089】このように本発明の第5実施の形態によれ
ば、プラント停止中の制御棒の駆動機構の分解及び燃料
交換のための制御棒引抜操作が、実際に1度引抜いた制
御棒を分解、燃料交換を完了させた後、再挿入し全挿入
状態に戻さなくても、制御棒全挿入位置を模擬的なスイ
ッチSWにて簡単に設定できるので、運転員の操作負担
を低減することができる。また、プラント停止中の制御
棒引抜インターロック条件が模擬制御棒位置情報より成
立するため、次の制御棒の分解、燃料交換のための引抜
操作ができるため、制御棒駆動機構の分解、燃料交換時
の作業期間を大幅に短縮することができる。
【0090】図6は、本発明の第6実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図1
2と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0091】図6において、現場位置検出部11内の各
位置検出基板11ai内に駆動時間測定接点の変化時間
を記憶する記憶部11ai1と位置監視コントローラ1
2内に制御棒駆動時間算出部12e及び制御棒位置監視
装置100内に駆動時間測定結果出力スイッチSW10
を設け、制御棒の駆動に伴いパルス状に変化する駆動時
間測定の接点の変化時間を記憶し、記憶した変化時間か
ら制御棒駆動時間を算出するように構成したものであ
る。
【0092】ここで、記憶部11ai1は、制御棒2の
位置検出器10からの接点信号Bより制御棒の位置検出
用の接点と駆動時間測定の接点の2種類の内で、駆動時
間測定の接点S01、S03・・・のみが記憶部11a
i1へ入力される。記憶部11ai1は、入力した接点
S01、S03・・・のOFFからONへの変化及びO
NからOFFへの変化を検出する検出部11aaと、変
化中ONとなる接点11asを介して基準時間パルス1
1arより取出してメモリ11amへ記憶するように構
成している。
【0093】次に、本発明の第6実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0094】プラント停止中、制御棒の駆動時間の健全
性を確認するために、制御棒を駆動させ、駆動時間を測
定する場合について説明する。
【0095】まず、制御棒の駆動時間を測定するため、
原子炉制御盤5上の制御棒選択スイッチSW6及び挿入
/引抜スイッチSW7を連続的に操作して、駆動時間を
測定したい制御棒2を駆動操作する。これにより、駆動
操作中の制御棒が連続的に駆動され、位置検出器10内
に設置される駆動時間測定の接点S01、S03・・・
が駆動と同期し、パルス状の信号として現場位置検出部
11へ入力される。
【0096】これに伴い駆動時間測定の接点S01、S
03・・・が位置検出基板11aiの記憶部11ai1
へ入力される。
【0097】記憶部11ai1は、図6に示すように、
パルス状に変化する駆動時間測定の接点S01、S03
・・・の変化(OFFからON、ONからOFF)が検
出部11aaにより検出され、検出された時間、接点1
1asが閉となって基準時間パルス11arが取出され
メモリ11amへ記憶される。
【0098】次に、記憶されたメモリ11amの内容が
制御棒駆動時間算出用信号dとして、位置監視コントロ
ーラ12に出力される位置監視コントローラ12は、制
御棒駆動時間算出用信号dを制御棒駆動時間算出部12
eに入力し、ここで制御棒駆動時間算出用信号dから制
御棒の駆動時間を算出する。制御棒位置監視コントロー
ラ12の外部にある駆動時間測定結果出力スイッチSW
10がONされると、接点12e1が閉じると、制御棒
の駆動時間データが算出結果として印字装置120へ帳
票出力される。
【0099】このように本発明の第6実施の形態によれ
ば、外に別の制御棒駆動時間測定装置を設けなくても、
制御棒の駆動時間の測定ができ点検設備の減少により、
保守員の負担を低減することができる。また、外部の制
御棒位置監視装置の点検中にも、制御棒の駆動時間を調
整することができ、作業時間を短縮することができる。
【0100】図7は、本発明の第7実施の形態を示す制
御棒駆動時間測定機能をもつ制御棒位置監視装置の構成
図であって、制御棒駆動時間測定機能を持つ第6実施の
形態の図6と同一符号は同一部分または相当部分を示し
ている。
【0101】図7において、位置監視コントローラ12
内に、基準信号発生部12fを設け、位置検出基板11
ai内に駆動時間測定接点S01、S03・・・・・の
入力を切替える切替スイッチSW20とを設けて、位置
検出器10から出力される接点信号Bから抽出した駆動
時間測定接点S01、S03・・・と基準信号発生部1
2fから出力される基準信号uとを切替スイッチSW2
0により切替えるように構成したものである。
【0102】ここで、切替スイッチSW20は、位置監
視コントローラ12の外部に設置された較正許可スイッ
チSW11の入力がONのとき、基準信号発生部12f
の出力である基準信号uが選択されるように構成されて
いる。基準信号発生部12fは出力される基準信号uと
して駆動時間測定接点S00、S01、S03・・・の
動作を模擬した信号出力し、この基準信号の変化は一定
間隔でパルス状に変化するように構成されている。
【0103】次に、本発明の第7実施の形態の作用につ
いて説明する。
【0104】先ず、プラント停止中に制御棒駆動時間の
較正を実施するケースについて説明する。
【0105】初めに、較正許可スイッチSW11がON
とする操作がされる。これにより、切替スイッチSW2
0が測定側20aから較正側20bへ切替えられる。こ
の結果、記憶部11ai1へ基準信号uが入力される。
基準信号uが記憶部11ai1に入力されると、記憶部
11ai1では入力した基準信号uの変化(OFFから
ON、ONからOFF)が検出され、検出した時の時間
が制御棒駆動時間算出用信号dとして位置監視コントロ
ーラ12へ出力される。
【0106】一方、プラント停止中、実際の制御棒の駆
動時間の測定を実施するとき、較正許可スイッチSW1
1をOFF操作する。これにより、切替スイッチSW2
0が測定側20aへ切替えられ記憶部11aへ通常の駆
動時間測定の接点S01、S03が選択され、駆動時間
測定の接点が記憶部11ai1に入力される。
【0107】このように本発明の第7実施の形態によれ
ば、駆動時間測定の接点動作の模擬信号をコネクタのつ
なぎ替えなしで、各制御棒位置検出手段へ入力し、制御
棒駆動時間の測定の健全性を確認できるようにしたの
で、較正のための保守員の負担及び作業時間を短縮する
ことができる。また、通常の制御棒駆動時間の測定も較
正許可スイッチSWの操作により実施できる。
【0108】図8は、本発明の第8実施の形態を示す制
御棒位置監視装置の構成図であって、制御棒駆動時間測
定機能を持つ第6実施の図6と同一符号は同一部分また
は相当部分を示している。
【0109】図8において、記憶部11ai1内に位置
検出接点S00、S02・・・の変化時間を記憶するメ
モリ11am′と位置監視コントローラ12内に基準信
号発生部12fと診断結果出力スイッチSW10′とを
設け、制御棒の駆動に伴い変化する位置検出用の接点の
S01、S03・・・と対応するもう一つの接点S0
0、S02・・・との変化時間を各記憶、各記憶した変
化時間から制御棒駆動時間測定の診断を実施できるよう
に構成したものである。
【0110】ここで、メモリ11am′は、制御棒2の
位置検出器10からの接点信号Bより制御棒の位置検出
用の接点S00、S02・・・の変化時間を第6実施の
形態と同一手段でメモリ11am′に入力する。メモリ
11am′は記憶した変化時間は制御棒駆動時間解析用
信号d’として位置監視コントローラ12へ出力するよ
うに構成したものである。また、診断部12fの結果は
診断結果出力スイッチSW10′の入力をONすると帳
票出力するように構成したものである。
【0111】次に、本発明の第8実施の形態の作用とし
てプラント停止中、制御棒の駆動時間の健全性を確認す
るために、制御棒を駆動させ、駆動時間を測定し、測定
異常が発生した場合について説明する。
【0112】まず、制御棒の駆動時間を測定するため、
第6実施と同様に、駆動時間を測定したい制御棒2を駆
動操作する。駆動操作中の制御棒は連続的に駆動するた
め、位置検出器10内に設置される駆動時間測定の接点
S01、S03・・・が駆動と同期しパルス状の信号と
なる。このパルス状の信号が正常時は既定回数のON/
OFFとなり、正常に駆動時間の測定が実施できる。
【0113】ところが、図9の上段の駆動時間測定接点
S01、S03・・・についてのパルス状の信号が図9
の図示A部に示すように変化する場合がある。この場
合、パルス状の信号の変化は既定回数以上となり、駆動
時間の算出ができない。この時、位置検出接点の変化
は、図9の下段のB部の状態で記憶されている。このよ
うな結果が診断結果出力スイッチSW10′をONする
ことにより診断部12fから帳票出力される。従って、
図9のA,B部を比較することにより、何処の駆動時間
測定接点が故障し、パルスのON/OFF回数が増えた
かを判断することができる。
【0114】このように本発明の第8実施の形態によれ
ば、制御棒の駆動時間の測定が、異常の場合、故障箇所
の特定が迅速、かつ、容易となり、保守員の負担を低減
することができる。
【0115】図10は、本発明の第9実施の形態を示す
制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図
12と同一符号は同一部分または相当部分を示してい
る。
【0116】図10において、位置監視コントローラ1
2内の信号変換部12bでは、制御棒の位置を示す接点
信号Bの制御棒位置情報nへの変換処理において、接点
信号Bの故障判定を行い、基準となるデータベース12
b1の条件に全引抜位置検出用の接点信号Bの2ビット
以下ONを故障とする条件であるデータベース12b
1′を設けたものである。
【0117】ここで、データベース12b1は次のよう
に設定されている。
【0118】接点信号Bは、図14の従来構成例のよう
に、11ビットから構成されており、位置検出器10内
の接点が動作すると、この接点信号Bの11ビット上で
ONする箇所は、動作する各接点に対してそれぞれのパ
ターンを持っている。このため、図10のデータベース
12b1には、この11ビット上の正常時と特定の異常
時のON/OFFパターンを設定する一方、入力される
接点信号Bとを故障判定手段12b2により比較し、正
常なパターンと一致すれば接点信号Bを正常と判断し、
パターン不一致であれば接点信号Bを故障と判断するよ
うにしている。
【0119】次に、本発明の第9実施の形態の作用につ
いて、制御棒位置が全引抜位置にあり、この状態から全
引抜位置検出用の接点S全引抜、接点S48の1つが接
触不良を起こした場合について説明する。
【0120】かかる場合、接点に接触不良を起こすと、
接点信号Bの11ビット上ONする箇所は2つとなり、
位置変換部12bに出力される。例えば、図示するデー
タベース12b1′の最上段は、接点S48の異常のビ
ット列を示し、2段目は、全引抜の異常を示している。
位置変換部12bでは、接点信号Bの11ビットのON
/OFFパターンとデータベース12b1とが比較し、
全引抜位置で2ビットのみONの場合はパターン不一致
と検出される。不一致が検出されると入力した接点信号
Bの11ビットのON/OFFパターンをそのままビッ
ト列で表示器14へ出力する。なお、12b3は制御棒
位置情報へ変換する信号変換手段を示している。
【0121】このように本発明の第9実施の形態によれ
ば、制御棒が全引抜位置で2つの接点の内1つに接触不
良が発生した場合に接点信号の故障が確認できるため、
故障箇所の特定が容易となり保守員の負担が低減でき
る。また、制御棒位置情報は2つの接点の内片方の接点
から変換できるため制御棒の位置が判らなくなることは
ない。
【0122】図11は、本発明の第10実施の形態を示
す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す
図12と同一符号は同一部分または相当部分を示してい
る。
【0123】図11において、制御棒位置監視装置10
0内に、制御棒操作コントローラ8及び位置監視コント
ローラ12からの運転状況や故障情報等の情報E及びF
を入力する保守コントローラ17と、保守コントローラ
17からの運転状況/故障情報信号vを公衆回線を使っ
た通信回線16に出力する端末15と、プラントの外部
で通信回線16に出力されている運転状況/故障情報信
号vを通信回線16から入力する端末201と、端末2
01により入力した運転状況/故障情報信号vを専門技
術者にタイムリーに提供するパソコン等の端末装置20
0を設置している。
【0124】そして、保守コントローラ17内には、故
障発生時の発生事象に対応し制御棒位置監視装置の状態
を自動的に採取する採取項目を設定した情報採取データ
ベース17aと情報採取データベース17aで指定され
る情報採取箇所を制御棒操作コントローラ8及び位置監
視コントローラ12から入力し通信部16に出力する情
報採取部17bとを設けたものである。
【0125】次に、本発明の第10実施の形態の作用に
ついて説明する。
【0126】制御棒位置監視装置100の制御棒操作コ
ントローラ8及び位置監視コントローラ12に故障が発
生した場合、制御棒操作コントローラ8から情報E(e
i)が情報採取データベース17aへ入力される。情報
採取データベース17aは情報E(ei)を受け取る
と、情報E(ei)に対応した、情報E(ei)が発生
時に故障要因を特定するために、情報採取が必要となる
項目リストxを情報採取部17bへ出力する。
【0127】情報採取部17bでは入力された項目リス
トxから採取が必要となる運転状況、故障情報を制御棒
位置監視装置100内の各コントローラから抽出し、各
コントローラの運転状況/故障情報信号vを情報採取部
17bへ入力する。情報採取部17bでは入力した運転
状況/故障情報信号yを端末15へ出力する。
【0128】端末15に入力された運転状況/故障情報
信号yは、公衆の通信回線16に乗り、プラント外部の
端末201へ出力する。端末201では運転状況/故障
情報信号vを専門技術者の端末装置200に出力し、専
門技術者は端末装置200に提供される制御棒位置監視
装置100の故障発生時の運転状況、故障情報を正確に
確認することが可能となる。
【0129】このように本発明の第10実施の形態によ
れば、装置故障発生時に発生事象に対応した故障要因を
特定するための運転状況、故障情報が正確に専門技術者
に提供されるため、運転員の負担を低減できる。また、
故障情報を正確に把握することによる故障箇所の特定と
復旧迄の時間が短縮可能となる。
【0130】なお、本発明の実施の形態では、CRD
(Control Rod Drive)水圧駆動機構
を用いた例を説明したが、これに限らず改良型制御棒駆
動機構(FMCRD:Fine Motion Con
trol Rod Drive)においても本発明を実
施することができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、通常運転中にされるノッチサーベイランス試験時
に制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を予め定
めた順番で順次出力し、自動制御棒選択信号が出力され
試験の完了した制御棒アドレスを記憶するので、従来の
ように制御盤から制御棒アドレスを特定し手動で数百本
の制御棒の挿入/引抜を繰返し順次行う過大な作業負担
が大幅に削減でき、また、従来のように試験完了した制
御棒を紙等に記録する必要もなく漏れなく信頼性のある
試験をすることができる。
【0132】請求項2の発明によれば、通常運転中にさ
れるノッチサーベイランス試験時に制御棒アドレスを有
する自動制御棒選択信号を予め定めた順番で順次出力
し、挿入/引抜信号も出力し、また、自動制御棒選択信
号が出力され試験の完了した制御棒アドレスを記憶する
ので、従来のように制御盤から制御棒アドレスを特定し
手動で数百本の制御棒の挿入/引抜を繰返し順次行う過
大な作業負担が大幅に削減でき、また、従来のように試
験完了した制御棒を紙等に記録する必要もなく漏れなく
信頼性のある試験をすることができる。
【0133】請求項3の発明によれば、ノッチサーベイ
ランス試験を途中で中断するとき、中断信号により試験
完了制御棒記憶部に記憶された試験済の制御棒アドレス
を一時的に保存部へ保存し、次に、試験が再開したとき
再開信号によって保存部の内容が参照され、中断直前に
試験完了した次の制御棒を選択して順次試験ができるの
で、最初からノッチサーベイランス試験をやり直す必要
もなく、試験完了の制御棒を重複して試験するおそれが
なく、ノッチサーベイランス試験が効率よくでき、運転
員の過大な負担が削減できる。
【0134】請求項4の発明によれば、ノッチサーベイ
ランス試験を除外する制御棒アドレスを設定部に設定
し、除外対象の制御棒アドレスについては、自動制御棒
選択信号として出力しないので、当初から明らかに判っ
ている制御棒について不必要な制御棒等の試験がされる
ことがなく試験効率を向上させる一方、運転員の手間も
削減することができる。
【0135】請求項5の発明によれば、1本以上の制御
棒を引抜き不可とする制御棒引抜インターロック条件下
で、現在引抜かれている制御棒に該当する模擬位置設定
信号を全挿入位置として出力して、1本も引抜かれてい
ないように見掛け上して、他の1本引抜いても制御棒引
抜インターロック条件が充足するようにして、実際に2
本引抜きができ、2本の点検や分解等ができるので、従
来の1本のみを対象とする場合に比べて作業期間を大幅
に短縮することができる。
【0136】請求項6の発明によれば、各位置検出基板
内に各制御棒の駆動時間を算出するためのデータを記憶
する手段を設け、位置監視コントローラによって各制御
棒の駆動時間を算出するので、外部に別の制御棒駆動時
間測定装置に設けなくてもよく、また、外部の別の制御
棒駆動時間測定装置の点検中にも制御棒の駆動時間の調
節ができる。
【0137】請求項7の発明によれば、実際の制御棒の
接点信号の代わりに較正用模擬基準信号により制御棒駆
動時間を算出して、実際の制御棒の接点信号と対比でき
るので、制御棒駆動時間の健全性が確認でき、健全性の
確認のため外部に測定装置を接続して較正等をする作業
が削減される。
【0138】請求項8の発明によれば、同一制御棒につ
いての接点信号と別の箇所の接点信号とのそれぞれに基
づき各接点信号の変化状態を対比して出力するので、測
定された制御棒駆動時間に異常があるとき、各接点信号
の変化状態から迅速、かつ、容易に故障の部所が特定で
き、従来のように、オシロ等を接続して波形解析をする
手間が不要となり、迅速な作業ができる。
【0139】請求項9の発明によれば、制御棒が全挿入
または引抜の状態のとき接点の異常を検出して、外部へ
知らせるので、従来のように制御盤で制御棒位置情報が
判るが故障部所が判らず、各部所を点検する大変な手間
が削減できる。
【0140】請求項10の発明によれば、故障発生時に
故障要因や箇所を特定するに必要な運転状況や故障情報
が外部の専門家へ正確に迅速に伝えられるので、故障要
因と故障箇所が短時間で、かつ、正確に判り、復旧が短
時間にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図4】本発明の第4実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図5】本発明の第5実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の位置監視コントローラの構成図である。
【図6】本発明の第6実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図
である。
【図7】本発明の第7実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図
である。
【図8】本発明の第8実施の形態を示す制御棒位置監視
装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図
である。
【図9】本発明の第8実施の形態の診断結果を説明する
図である。
【図10】本発明の第9実施の形態を示す制御棒位置監
視装置の位置監視コントローラの構成図である。
【図11】本発明の第10実施の形態を示す制御棒位置
監視装置の保守コントローラの構成図である。
【図12】従来の制御棒位置監視装置の構成図である。
【図13】位置検出器を説明する図である。
【図14】制御棒位置検出器内の接点構成を説明する図
である。
【符号の説明】
1 原子炉 2 制御棒 3 CRD水圧駆動機構 8 制御棒操作コントローラ 8a 通常制御棒選択部 8b 挿入/引抜インターロック部 8c 駆動指令出力部 8d 制御棒自動選択部 8e サーベイランス時挿入/引抜自動発生部 8f 試験完了制御棒記憶部 8g 保存部 8h 設定部 9 現場駆動部 10 位置検出器 11 現場位置検出部 12 位置監視コントローラ 12a 位置入力部 12b 信号変換部 12c 模擬位置部 12d 低値選択部 12e 制御棒駆動時間算出部 12f 基準信号発生部 17 保守コントローラ 17a 情報採取データベース 17b 情報採取部 100 制御棒位置監視装置 110 制御棒駆動時間測定装置 120 印字装置 200 端末装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御盤から操作された制御棒選択SW情
    報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出
    すると共に、操作対象となる制御棒の挿入または引抜き
    信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作
    対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力す
    る制御棒操作コントローラと、前記駆動信号によって前
    記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動
    機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器か
    ら位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応し
    て設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号
    に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前
    記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前
    記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する
    制御棒位置監視装置において、 前記制御棒操作コントローラは、 前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記
    制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部
    と、 ノッチサーベイランス試験信号が入力しているときに、
    予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御
    棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御
    棒自動選択部と、 この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選
    択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒
    として記憶する試験完了制御棒記憶部と、 前記制御棒アドレスと制御盤から入力する挿入/引抜情
    報とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロ
    ック部と、 前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスと一緒に制
    御盤からの挿入/引抜スイッチSW信号を挿入/引抜イ
    ンターロック部へ出力する一方、制御棒選択切替信号が
    入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御
    棒選択信号と一緒に制御盤からの挿入/引抜SW信号と
    を前記挿入/引抜インターロック部へ出力するように切
    替える切替え部とを備えることを特徴とする制御棒位置
    監視装置。
  2. 【請求項2】 前記制御棒操作コントローラは、 ノッチサーベイランス信号が入力しているとき、自動挿
    入/引抜指令信号を生成するノッチサーベイランス時挿
    入/引抜自動発生部と、 前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスと前記制御
    盤からの挿入/引抜スイッチSW信号とを前記挿入/引
    抜インターロック部へ出力する一方、制御棒選択切替信
    号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動
    制御棒選択信号と前記ノッチサーベイランス時挿入/引
    抜自動発生部からの自動挿入/引抜指令信号とを前記挿
    入/引抜インターロック部へ出力するように切替える切
    替部を備えることを特徴とする請求項1記載の制御棒位
    置監視装置。
  3. 【請求項3】 前記制御棒操作コントローラは、 前記試験完了制御棒記憶部へ記憶された内容を試験の中
    断信号により保存する一方、試験の再開信号により保存
    された内容を前記制御棒自動選択部へ出力する保存部を
    設けて、ノッチサーベイランス試験の完了した制御棒の
    次の制御棒を選択することを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の制御棒位置監視装置。
  4. 【請求項4】 前記制御棒操作コントローラは、 ノッチサーベイランス試験を除外する制御棒を特定する
    試験除外制御棒データを予め設定する設定部を設けて、
    前記試験除外制御棒データを前記制御棒自動選択部へ通
    知することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のい
    ずれかの制御棒位置監視装置。
  5. 【請求項5】 制御盤から操作された制御棒選択SW情
    報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出
    すると共に、操作対象となる制御棒の挿入または引抜き
    信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作
    対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力す
    る制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によっ
    て前記操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動
    機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器か
    ら位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応し
    て設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号
    に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前
    記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前
    記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する
    制御棒位置監視装置において、 前記位置監視コントローラは、 外部からの要求に応じて各制御棒の最小位置の全挿入と
    最大位置の全引抜とを切替えて模擬位置設定信号を出力
    する模擬位置部と、 前記位置検出部からの制御棒位置送信データを受信する
    位置入力部と、 前記制御棒位置送信データを制御棒位置情報に変換する
    信号変換部と、 プラント停止中に、1本以上の制御棒の引抜き不可とす
    る条件下で制御棒1本引抜いた後に、この引抜済制御棒
    の他に、さらに、制御棒を引抜き可能とするために、前
    記引抜済制御棒について最小位置の全挿入の模擬位置設
    定信号を出力するように切替え、この最小位置の全挿入
    の模擬位置設定信号と前記引抜済制御棒の実際の制御棒
    位置情報とを入力して前記最小位置の全挿入の模擬位置
    設定信号を出力して前記引抜済制御棒を模擬的に全挿入
    状態とする低値選択部とを備えて、複数本の制御棒の引
    抜きを可能とすることを特徴とする制御棒位置監視装
    置。
  6. 【請求項6】 制御盤から操作された制御棒選択SW情
    報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出
    すると共に、操作対象となる制御棒の挿入または引抜き
    信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作
    対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力す
    る制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によっ
    て前記操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動
    機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器か
    ら位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応し
    て設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号
    に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前
    記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前
    記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する
    制御棒位置監視装置において、 前記位置検出部は、 前記制御棒の接点信号の変化状態と基準時間とから制御
    棒駆動時間算出用信号を記憶する記憶部と、 前記接点信号及び前記制御棒駆動時間算出用信号とを伝
    送する伝送部とを各位置検出基板に備える一方、 前記位置監視コントローラは、 前記制御棒駆動時間算出用信号を入力して駆動時間を算
    出して出力する制御棒駆動時間算出部を備えることを特
    徴とする制御棒位置監視装置。
  7. 【請求項7】 前記位置監視コントローラは、 制御棒駆動時間の測定のための較正用模擬基準信号を発
    生する基準信号発生部とを設ける一方、 前記位置検出部は、必要によって前記制御棒の接点信号
    に代えて切替手段により前記較正用模擬基準信号を取込
    み、前記較正用模擬基準信号に基づき制御棒駆動時間算
    出用信号を作成して前記伝送部から前記位置監視コント
    ローラの前記制御棒駆動時間算出部へ出力し、制御棒駆
    動時間算出結果の健全性を確認することを特徴とする請
    求項6記載の制御棒位置監視装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検出部の前記記憶部は、 同一制御棒について前記接点信号と別の位置の接点信号
    を取込み、この別の位置の接点信号の変化状態と基準時
    間とから別の制御棒駆動時間算出用信号を記憶する記憶
    部を追設する一方、 前記位置監視コントローラの制御棒駆動時間算出部は、 前記別の制御棒駆動時間算出用信号を入力して別の制御
    棒駆動時間を算出し、この算出された駆動時間と前記接
    点信号による制御駆動時間とを時間の経過と共に、比較
    して異常箇所の診断することを特徴とする請求項6記載
    の制御棒位置監視装置。
  9. 【請求項9】 前記位置監視コントローラは、 制御棒の全引抜位置または全挿入位置にあるときの異常
    時の接点信号のビット列を保存し、前記位置にあるとき
    接点信号が前記異常時ビット列に該当するか否かを判定
    して外部へ出力する故障判定部とを備えることを特徴と
    する請求項5乃至請求項8記載のいずれかの制御棒位置
    監視装置。
  10. 【請求項10】 制御盤から操作された制御棒選択SW
    情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算
    出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入または引抜
    き信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操
    作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力
    する制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によ
    って前記操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆
    動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器
    から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応
    して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信
    号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、
    前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して
    前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備す
    る制御棒位置監視装置において、 事故時に前記制御棒操作コントローラ及び位置監視コン
    トローラから通知された情報を保存すると共に、情報に
    応じて必要となる情報採取項目リストを保存する情報採
    取データベースと、 この情報採取データベースから前記通知された情報に基
    づき故障要因や故障発生箇所を特定するための情報採取
    項目リストを抽出して前記制御棒操作コントローラ及び
    位置監視コントローラから前記情報採取項目リストに該
    当する運転状況/故障情報信号を採取して端末へ送る情
    報採取部とを有する保守コントローラを設ける一方、前
    記端末と通信回線で結ばれ専門技術者へ運転状況/故障
    状況を正確に伝えるための端末装置を設けることを特徴
    とする制御棒位置監視装置。
JP14114697A 1997-05-16 1997-05-16 制御棒位置監視装置 Expired - Fee Related JP3577399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14114697A JP3577399B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 制御棒位置監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14114697A JP3577399B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 制御棒位置監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10319171A true JPH10319171A (ja) 1998-12-04
JP3577399B2 JP3577399B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=15285234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14114697A Expired - Fee Related JP3577399B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 制御棒位置監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3577399B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515739A (ja) * 1999-11-30 2003-05-07 コミツサリア タ レネルジー アトミーク アクセス不可能サイト上のガイド内において可動対象物に発生する摩擦力を決定するための方法
US6590952B2 (en) 2000-10-31 2003-07-08 Hitachi, Ltd. Reactor manual control system
CN105070334A (zh) * 2015-06-24 2015-11-18 中国核电工程有限公司 一种基于电流变化判断控制棒驱动机构动作的方法
KR20160112251A (ko) * 2015-03-18 2016-09-28 한국원자력연구원 원자로의 정지봉 및 제어봉 구동 명령 생성 장치 및 그 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515739A (ja) * 1999-11-30 2003-05-07 コミツサリア タ レネルジー アトミーク アクセス不可能サイト上のガイド内において可動対象物に発生する摩擦力を決定するための方法
US6590952B2 (en) 2000-10-31 2003-07-08 Hitachi, Ltd. Reactor manual control system
US6873671B2 (en) 2000-10-31 2005-03-29 Hitachi, Ltd. Reactor manual control system
KR20160112251A (ko) * 2015-03-18 2016-09-28 한국원자력연구원 원자로의 정지봉 및 제어봉 구동 명령 생성 장치 및 그 방법
CN105070334A (zh) * 2015-06-24 2015-11-18 中国核电工程有限公司 一种基于电流变化判断控制棒驱动机构动作的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3577399B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100843130B1 (ko) Iec61850 기반의 변전소 자동화 시스템에서 온라인ied 고장 진단 장치 및 방법
DE69028685T2 (de) Vorrichtung für den Betrieb und die Überwachung einer Anlage
JP2000056080A (ja) プラントの遠隔保守支援システム
CN105182912A (zh) 一种数控机床电气控制系统及维修
CN108983110A (zh) 一种换流阀监测设备的供电电源可靠性检测系统
JP3577399B2 (ja) 制御棒位置監視装置
CN117289085A (zh) 一种多线路故障分析诊断方法及系统
CN115215215A (zh) 一种大型门式造船起重机的智能预警与故障诊断方法
RU2257604C2 (ru) Автоматизированный комплекс контроля и диагностики (варианты)
CZ318994A3 (en) Process and apparatus for simultaneous testing of at least two banks of control rods
JPH0720275A (ja) 原子炉の制御棒監視制御システム
JP3892572B2 (ja) 制御棒操作監視制御システムの試験方法および試験装置
CN112051467A (zh) 一种用于储能高压箱产品的自动化测试方法
JPH06307897A (ja) プラント分散階層システムの診断装置
JP3659417B2 (ja) 制御棒操作監視装置
JPH04147095A (ja) 既設原子力発電所中央制御室計測制御設備のリプレース方法
JP2525867B2 (ja) プラント分散制御システムの故障診断装置
JP2002214382A (ja) 制御棒駆動機構の試験方法及びその装置
JPH09236687A (ja) 固定式原子炉内計装装置
JPH10160888A (ja) 制御棒操作監視装置
KR100496126B1 (ko) 제어봉구동장치 제어계통 코일전류 감시시스템 및 방법
JPH05281390A (ja) 制御棒制御装置の自動試験装置
KR100759212B1 (ko) 제어봉구동장치 제어시스템 부속 컨트롤보드의 모의진단시스템
JP2008191821A (ja) 入力試験装置
JPS63281597A (ja) 分散形制御システムの機能検査方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040712

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees