JP3577399B2 - 制御棒位置監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電プラントにおいて、原子炉内の制御棒位置を制御して原子炉出力を調整する機能と、制御棒位置を検出して表示する機能を有する制御棒位置監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子炉内には多数(約200本)の制御棒が配置されており、この制御棒を挿入または引抜操作をして原子炉出力を上昇または下降及び出力分布の調整を行っている。また、各制御棒の位置により炉心状態を常時監視して、炉内の健全性を確認しながら運転する。
【0003】
この種の制御棒操作及び制御棒位置監視を行う従来の制御棒位置監視装置をBWR(沸騰水型)原子力発電所を例に取り、図12乃至図14を参照しながら説明する。
【0004】
図12において、原子炉1内には、複数の制御棒2が配置されており、各制御棒2に対応してCRD(Control Rod Drive)水圧駆動機構3が配管上に設置されている。CRD水圧駆動機構3は、1制御棒当たり4つの方向制御弁4a〜4dを適宜開閉動作することにより、制御棒2を挿入方向または引抜き方向に操作し、原子炉内の反応度を制御する。かかる方向制御弁4a〜4dは、制御棒操作監視装置100の現場駆動部9からの指令信号によって制御される。
【0005】
制御棒操作監視装置100は、大別して制御棒操作コントローラ8と現場駆動部9と現場位置検出部11と位置監視コントローラ12とからなっている。
【0006】
ここで、制御棒操作コントローラ8は、原子炉制御盤5に接続すると共に、監視装置14に接続しており、現場駆動部9は各CRD水圧駆動機構3を駆動する各方向制御弁4a〜4dに接続している。また、現場位置検出部11は、位置検出器10に接続し、位置監視コントローラ12は原子炉制御盤5へ接続している。
【0007】
具体的に説明すると、原子炉制御盤5上の制御棒選択SW6および挿入/引抜きSW7から操作員が操作すると、制御棒選択SW6からの制御棒選択SW信号Qは通常制御棒選択部8aへ入力されて、選択制御棒アドレスa11が算出される。また、制御棒挿入/引抜きSW信号pが挿入/引抜きインタロック部8bに入力される一方、原子炉1内の反応度を監視する監視装置14からの引抜き許可信号lおよび原子炉制御盤5上の原子炉モードSW13からの原子炉モード信号M(m1,m2,m3)が挿入/引抜きインタロック部8bへ入力されて、挿入指令信号a2または引抜き指令信号a3が生成される。
【0008】
原子炉モード信号Mは原子炉モードSW位置により、燃料交換モードはm1=1、起動モード時はm2=1、運転モード時はm3=1となる信号である。また、制御棒アドレス信号a1と挿入指令信号a2または引抜き指令信号a3が駆動指令出力部8cから駆動指令信号A(a1,a2,a3)として現場駆動部9へ出力される。
【0009】
ここで、駆動指令信号Aを(a11,1,0)とすると、現場駆動部9内の選択制御棒アドレスa11に対応した基板9aiから挿入指令信号a2が1、すなわち、挿入方向に制御棒2を制御するように、4弁ある方向制御弁の内4b,4cを励磁して開操作し、CRD水圧駆動機構3を押し上げる方向、すなわち、制御棒2を挿入する側に駆動する。
【0010】
一方、CRD水圧駆動機構3の位置に応じて、図13に示すように位置検出器10内に一定間隔に設置された接点S00,S01・・・のうちの1つが動作することによって制御棒2の位置が検出できるように接点信号Bが出力される。
【0011】
図14に示すように位置検出器10内の複数の接点からの接点信号B(H1,H2,H3,H4,H5,V1,V2,V3,V4,V5,V6)は、水平軸(H軸)5ビット、垂直軸(V軸)6ビット計11ビットのマトリクスで構成されている。これら接点信号Bは、11芯のケーブルで入力され、1つの接点が動作すると、11芯のケーブルの内でH軸とV軸が各1ビットがONし、制御棒操作監視装置100の位置監視側の各制御機器により位置が表示される。
【0012】
すなわち、各位置検出器10からの接点信号Bが、現場位置検出部11内の各制御棒2に対応する各位置検出基板11aiに入力され、伝送部11bを経由して中操の位置監視コントローラ12の伝送部12aへ送信され、信号変換部12bにて操作員またはプロセス計算機等が判断できる制御棒位置情報nに変換されて、原子炉制御盤5上の表示装置およびプロセス計算機等の他装置へ出力される。
【0013】
また、位置検出基板11aiに入力された接点信号Bから位置検出器10の制御棒駆動時間測定として、図13に示すように、位置検出接点と位置検出接点の間に設置される駆動時間測定接点S01、S03・・・・・・S47があるが、これらの接点をOR配線として、どれか1つが動作したとき、V1とH2のビットがONしたことを検出し、このビットのON/OFF状態を駆動時間測定信号Dとして制御棒駆動時間測定装置110へ駆動時間測定の信号として出力する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の制御棒位置監視装置は、次のように通常運転時及び保守時に運転員が手動で操作を行っているため、運転員や保守員の負担が大きい等、操作性、保守性の面で解決すべき課題がある。
【0015】
第1に、原子力発電プラントは通常運転中は、出力一定で運転されるため、原子炉内の出力を調整する制御棒の原子炉内の位置は一定となっている。このため、制御棒の駆動機構の健全性を確認するため、ノッチサーベイランス試験と称する制御棒の1ノッチの挿入/引抜の操作を通常運転中に定期的に実施する必要がある。
【0016】
本制御棒位置監視装置100は、制御棒を1本しか選択できないインターロックとなっており、約200本の制御棒のノッチサーベイランス試験を順次1本ずつ実施すると、各制御棒の選択、選択した制御棒の1ノッチ挿入操作及び引抜操作という、同じ操作を約200回繰り返し実施する必要がある。この間、制御棒の選択、1ノッチの挿入操作及び引抜操作は運転員が継続して操作するため、運転員の操作負担が過大である。また、ノッチサーベイランス試験の済んだ制御棒の試験完了の履歴は、紙にマーキングして試験履歴を残し、約200本の制御棒に対して、漏れなく試験ができるよう実施していたため、これもまた、運転員の負担となっている。
【0017】
第2に、原子力発電プラントは約1年の通常運転を継続すると、発電設備の点検及び燃料交換のため、プラントを停止し定期点検(以下定検と称す)を実施する。この定検中、制御棒の駆動機構の点検作業と燃料交換作業2つの異なる作業を実施するが、本制御棒位置監視装置100のプラント停止中に約200本の制御棒の内1本のみ制御棒を引抜できるインターロックとなっている。ところがそれぞれの作業が制御棒を原子炉より引抜いて実施する作業であり、この2つの作業は期間を分け別々に実施する必要があった。定検の期間は限られており、各作業の時間を短縮するために交代制で作業を行う等、保守員に対しての負担が大となっていた。
【0018】
第3に、定検中の発電設備の点検の1つとして、制御棒の駆動時間の測定を目的として使用される制御棒駆動時間測定装置110があるが、本装置は原子力発電プラントで常時使用される制御棒位置監視装置の位置監視側の制御機器と別装置であり、設備点検のための要領書作成等の準備や装置試験、試験データの整理もそれぞれ実施していたため、多大の時間を要している。また、制御棒駆動時間測定装置110は、定検中に実施される制御棒の駆動時間調整時の測定器として使用されるため本装置の設備点検は、制御棒の駆動を行う制御棒駆動機構を制御する制御棒位置監視装置の設備点検前に実施する必要がある。このため、上記作業を短時間で実施しなければならないため保守員に対しての負担が大となっていた。点検項目の削減や従来の手作業部分の機械化等のニーズが高まっている。
【0019】
第4に、前述の制御棒の駆動時間の測定は位置検出器内に一定間隔で設置されるS01、S03・・・・・・S47迄の24個の制御棒駆動時間測定接点から算出する。すなわち、制御棒の駆動に伴い、パルス状に変化する接点信号を制御棒位置監視装置100の位置検出側の位置検出基板に入力し、駆動時間測定の接点のみを抽出し制御棒駆動時間測定信号として、制御棒駆動時間測定装置110に出力する。制御棒駆動時間測定装置110は駆動時間測定の接点信号を入力し、本信号の変化時間を制御棒駆動時間とし測定する測定器である。測定器の場合、測定器の持つ基準が正常でないと、測定結果が有効でないため、通常、定期的に較正を行っている。この較正方法は、可搬式の制御棒駆動時間測定基準信号発生器を準備し、位置検出基板に接続されるケーブルを外し、基準信号発生器からのケーブルに順次つなぎかえて、駆動時間測定の接点信号を位置検出基板へ入力し、基準信号の測定結果を確認することで制御棒駆動時間測定装置110の較正を行っていた。入力ケーブルのつなぎ替え作業のための所要時間は制御棒1本当たり10分程度必要とし、約200本の制御棒では30時間以上も要していた。これらの一連の作業を手作業で行っていたため、保守員に多大な負担がかかっていた。
【0020】
第5に、前述の制御棒の駆動時間の測定において、駆動時間測定接点の動作から発生するパルスのON/OFFが規定回数以上の場合、制御棒の駆動時間の測定は正常にできないため測定異常と判断し、駆動時間の測定を再度実施及び再度の測定も異常の場合は駆動時間接点を電磁オシロ等の波形測定器に出力し、どの駆動時間測定接点が故障か判断していたため、故障箇所の特定、復旧から駆動時間の再測定までの作業は保守員に多大な負担がかかっていた。
【0021】
第6に、制御棒位置監視側の制御機器においては、制御棒位置検出器からの接点信号を位置監視コントローラの信号変換回路で運転員またはプロセス計算機等が判断できる制御棒位置情報に変換している。制御棒位置検出用の接点に接触不良が発生した場合、接点信号のビットは全てOFFとなり、制御棒位置の変換が正常にできないため制御棒位置が不明となる。制御棒位置が不明になった場合、炉心内の状態が正常に監視できなくなり、長時間監視が不能となるとプラント運転を継続できないため、原子力発電プラントの通常運転中の制御棒位置となる全引抜位置の検出用接点は位置検出器内の同一位置に2つ設置し多重化を行っている。このため、全引抜位置検出用の接点の内、一方が接触不良等により動作しない場合でも、接点信号が全引抜位置であるという確認は可能である。しかし、故障原因の特定という観点からは2つの接点の内1つに接触不良が発生したのか、位置検出基板に不適合があるのか現状では制御棒位置信号入力ケーブルをリフトし、接点間ラインのインピーダンスを測定したり基板を入れ替えたりして故障箇所を特定しており保守員の負担が大であった。
【0022】
第7に、本制御棒位置監視装置100は前述のように、特に、現場の駆動部及び位置検出部の基板が多いため、故障発生時に早期に復旧するためには、故障要因と故障発生箇所とを特定する必要がある。しかしながら、現状は本装置の設備機器が多い反面、故障情報を運転員に詳細に告知する表示スペースが制約されているため、故障情報を全て故障表示パネルに出力できなかった。また、故障発生時に故障箇所を特定するためには、装置を熟知した技術者が連絡を受けてから、故障表示内容や操作状況等から必要な調査項目を指示し、その調査結果から故障要因を推定しており、故障発生から故障要因の推定迄に時間を要していた。また、故障要因の推定をするための情報が、故障発生からの時間経過により、運転員の記憶が薄れて故障表示内容、操作状況が正確に把握できないケースがあった。また、プラント運転中に発生した故障の場合、制御棒位置監視装置100の運転を継続させながら、故障情報は採取する必要があるため、装置を停止しないと採取できない故障情報は、システム運転の継続を優先するため、採取できないというケースもあつた。
【0023】
以上に述べたように、近年、原子力発電プラントの運転中の運転員への操作負担低減を要求されているが、現状は約200本の制御棒の挿入/引抜操作や制御棒の駆動時間の測定作業を運転員が実施しており、この操作負担を低減させる必要がある。
【0025】
そこで、本発明は、本制御装置に要求されている信頼性を維持しつつ、近年の要求である、運転員の操作負担低減や故障発生時の保守時間短縮を可能とする運転員/保守員の負担を軽減させた制御棒位置監視装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、前記制御棒操作コントローラは、前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える切替部と、前記切替部の出力信号と前記挿入/引抜スイッチ信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えたものである。
【0027】
また、制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、前記制御棒操作コントローラは、前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているとき、自動挿入/引抜指令信号を生成するノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部と、前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える第1の切替部と、前記制御盤からの挿入/引抜スイッチ信号を出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記ノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部からの自動挿入/引抜指令信号を出力するように切り替える第2の切替部と、前記第1の切替部の出力信号と前記第2の切替部の出力信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えたものである。
【0028】
また、前記制御棒操作コントローラは、前記試験完了制御棒記憶部へ記憶された内容を試験の中断信号により保存する一方、試験の再開信号により保存された内容を前記制御棒自動選択部へ出力する保存部を設けて、ノッチサーベイランス試験の完了した制御棒の次の制御棒を選択するものである。
【0029】
また、前記制御棒操作コントローラは、ノッチサーベイランス試験を除外する制御棒を特定する試験除外制御棒データを予め設定する設定部を設けて、前記試験除外制御棒データを前記制御棒自動選択部へ通知するものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
図1は、本発明の第1実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図12と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0038】
図1において、制御棒操作コントローラ8内には、制御棒自動選択部8d、試験完了制御棒記憶部8fを設けて、通常制御棒選択部8aと制御棒自動選択部8dとの出力を切替スイッチSW2により切替えるように構成したものである。
【0039】
ここで、切替スイッチSW2は、制御棒操作コントローラ8の外部に設置された制御棒選択切替スイッチSW1の入力がONのとき、切替スイッチSW2が制御棒自動選択部8dの出力である自動制御棒選択信号a111を選択する。自動制御棒選択信号a111は、駆動する制御棒のアドレスを示すものである。試験完了制御棒記憶部8fは、自動制御棒選択信号a111のアドレス情報に基づいて、試験完了した制御棒を記憶するものである。
【0040】
次に、本発明の第1実施の形態の作用について説明する。
【0041】
先ず、プラント運転中にノッチサーベイランス試験のための制御棒操作を実施するケースについて説明する。
【0042】
ノッチサーベイランスを実施する場合、運転員が原子炉制御盤5上に設置した制御棒選択切替スイッチSW1をONすると、制御棒選択切替信号Sが制御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、制御棒選択切替信号Sが入力すると、切替スイッチSW2の接点を通常制御棒選択部8aの出力側から制御棒自動選択部8dの出力側へ切替える。制御棒選択切替スイッチSW1がONされた後に、原子炉制御盤5上に設置した、試験開始スイッチSW4をONとすると、次制御棒試験信号rが制御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、次制御棒選択信号rを制御棒自動選択部8dへ入力して、制御棒アドレスを示す自動制御棒選択信号a111が生成される。
【0043】
ここで、自動制御棒選択信号a111は、制御棒自動選択部8d内に、予め設定されている約200本の制御棒の選択順を示すデータベースの内容を参照し、挿入/引抜する制御棒のアドレスを指定する信号である。
【0044】
制御棒自動選択部8dで生成された自動制御棒選択信号a111は、切替スイッチSW2に入力される。切替スイッチSW2は、このとき制御棒選択切替信号SがONで入力されているため、切替スイッチSW2が自動制御棒選択信号a111の出力側を選択し、挿入/引抜インターロック部8bへ制御棒アドレスとして出力する。
【0045】
挿入/引抜インターロック部8b内では、自動制御棒選択信号a111と制御棒挿入/引抜スイッチ信号pとから制御棒の駆動指令信号Aを生成し、制御棒操作コントローラ8からの駆動指令信号Aとして、現場駆動部9へ出力する。
【0046】
現場駆動部9内では、駆動指令信号A、すなわち、(a11、a2、a3)の制御棒アドレスa11の制御棒に対する駆動基板9a1・・・・・・9aiから制御棒に対応する方向制御弁4aから4cを励磁して制御棒2を挿入/引抜駆動する。
【0047】
また、制御棒引抜駆動が終了した時点で既に生成された上記自動制御棒選択信号a111の制御棒アドレスは、試験完了制御棒記憶部8fに入力され試験完了の履歴として記録される。その後、運転員が再度の試験開始スイッチSW4をONとして次制御棒試験信号rが制御棒操作コントローラ8で入力すると、次の挿入/引抜の駆動する制御棒を上記と同様に選択し、選択した制御棒に対し挿入/引抜駆動までの一連の操作が繰り返される。
【0048】
次に、プラント運転中の通常の制御棒操作において、制御棒選択切替スイッチSW1をOFF状態として実施するケースについて説明する。
【0049】
運転員が原子炉制御盤5の制御棒選択スイッチSW6により、任意の制御棒を選択して挿入または引抜駆動を行う場合、前述のように制御棒操作コントローラ8内では制御棒選択切替スイッチSW1がOFFで入力される。このため切替スイッチSW2は通常制御棒選択部8aの出力側を選択している。これにより、通常制御棒選択部8aからの信号と通常の挿入/引抜スイッチSW7からの信号を選択し、挿入/引抜インターロック部8bに出力する。従って、現場駆動部9では、選択制御棒アドレスa11に対応する駆動基板9a1から対応する制御棒1本の方向制御弁4aから4cを励磁して制御棒2を駆動する。
【0050】
このように本発明の第1実施の形態によれば、制御棒のノッチサーベイランス試験時、制御棒の選択、試験履歴が自動で実施できるので、運転員の操作負担を大幅に低減することができる。また、制御棒選択スイッチSW1がOFF時は運転員が任意に選択した制御棒の挿入/引抜駆動を実施することができる。
【0051】
図2は、本発明の第2実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図12と同一符号は、同一部分または相当部分を示す。
【0052】
図2において、制御棒操作コントローラ8内には、制御棒自動選択部8d、サーベイランス時挿入/引抜自動発生部8e及び試験完了制御棒記憶部8fを設けて通常の通常制御棒選択部8aと制御棒自動選択部8dの出力を切替スイッチSW2により切替える一方、サーベイランス時挿入/引抜自動発生部8eと通常の挿入/引抜スイッチから作成される挿入/引抜スイッチ信号pとを切替スイッチSW3により切り替えるように構成したものである。
【0053】
ここで、切替スイッチSW2及び切替スイッチSW3は、制御棒操作コントローラの外部に設置された制御棒選択方法切替スイッチSW1の入力がONのとき、切替スイッチSW2が制御棒自動選択部8dの出力である自動制御棒選択信号a111を選択する一方、切替スイッチSW3がサーベイランス時挿入/引抜自動発生部8eの出力である自動挿入/引抜指令信号p1を選択するように構成している。ここで、自動制御棒選択信号a111は、制御棒のアドレスを示すものである。試験完了制御棒記憶部8fは、自動制御棒選択信号a111のアドレス情報に基づいて、試験完了した制御棒を記憶するものである。
【0054】
次に、本発明の第2実施の形態の作用について説明する。
【0055】
先ず、プラント運転中にノッチサーベイランス試験のための制御棒操作を実施するケースについて説明する。
【0056】
ノッチサーベイランスを実施する場合、運転員が原子炉制御盤5上に設置した制御棒選択切替スイッチSW1をONとすると、制御棒選択切替信号Sが制御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、制御棒選択切替信号Sが入力すると切替スイッチSW2及び切替スイッチSW3が制御棒自動選択部8d及びサーベイランス時挿入/引抜自動発生部8eの出力側を選択するようになっている。制御棒選択切替スイッチSW1がONされた後に、原子炉制御盤5上に設置した試験開始スイッチSW4をONとすると、次制御棒試験信号rが制御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、次制御棒選択信号rを制御棒自動選択部8dへ入力して、制御棒のアドレスを示す自動制御棒選択信号a111を生成する。
【0057】
ここで、自動制御棒選択信号a111のアドレスは制御棒自動選択部8d内に、予め設定されている約200本の制御棒の選択順を示すデータベースの内容を参照し、挿入/引抜する制御棒のアドレスを指定する信号である。また、次制御棒試験信号rがサーベイランス時自動挿入/引抜自動発生部8eへも同時に入力して、自動挿入/引抜指令を生成する。
【0058】
サーベイランス時挿入/引抜自動発生部8eで生成された自動挿入/引抜指令信号p1は、切替スイッチSW3に入力される。切替スイッチSW3は、このとき制御棒選択切替信号sがONで入力されている。これにより、切替スイッチSW2が自動制御棒選択信号a111側を選択して挿入/引抜インターロック部8bへ制御棒アドレスとして出力し、切替スイッチSW3が同じく自動挿入/引抜指令信号p1側を選択して挿入/引抜インターロック部8bへ制御棒の駆動指令生成用として出力する。
【0059】
挿入/引抜インターロック部8b内では、自動制御棒選択信号a111と自動挿入/引抜指令信号p1とから制御棒の駆動指令信号Aを生成し、制御棒操作コントローラ8からの駆動指令信号Aとして、現場駆動部9へ出力する。
【0060】
現場駆動部9内では、駆動指令信号A、すなわち、(a11、a2、a3)の制御棒アドレスa11の制御棒に対する駆動基板9a1・・・・・・9aiから制御棒に対応する方向制御弁4aから4cを励磁して制御棒2を挿入/引抜駆動する。
【0061】
また、引抜駆動が終了した時点で既に生成された自動制御棒選択信号a111が試験完了制御棒記憶部8fに入力され試験完了の履歴として記録される。その後、運転員からの再度の試験開始スイッチSW4がONとして制御棒操作コントローラ8へ入力すると、次の挿入/引抜駆動する制御棒を上記と同様に選択し、選択した制御棒に対し挿入/引抜駆動までの一連の操作が繰り返される。
【0062】
次に、プラント運転中の通常の制御棒操作について、制御棒選択切替スイッチSW1がOFF状態として実施するケースについて説明する。
【0063】
運転員が原子炉制御盤5の制御棒選択スイッチSW6により、任意の制御棒を選択して挿入または引抜駆動を行う場合、前述のように制御棒操作コントローラ8内では制御棒選択切替スイッチSW1がOFFで入力されている。このため、切替スイッチSW2は通常の制御棒選択部8aからの信号と通常の挿入/引抜スイッチSW7からの信号を選択し、挿入/引抜インターロック部8bに出力する。従って、現場駆動部9では、選択制御棒アドレスa11に対応する駆動基板9a1から対応する制御棒1本の方向制御弁4aから4cを励磁して制御棒2を駆動する。
【0064】
このように本発明の第2実施の形態によれば、制御棒のノッチサーベイランス時、制御棒の選択、挿入/引抜駆動及び試験履歴が自動で実施できるので、運転員の操作負担を大幅に低減することができる。また、制御棒選択スイッチSWがOFF時は運転員が任意に選択した制御棒の挿入/引抜駆動を実施することができる。
【0065】
図3は、本発明の第3実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、ノッチサーベイランス試験を自動で行う第1、2実施の図1と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0066】
図3は、図2において、制御棒操作コントローラ8内に保存部8gを追設して、中断/再開スイッチSW4′の入力により、試験完了制御棒記憶部8fの内容を保存部8gに保存する一方、再度の中断/再開スイッチSW4′の入力により、保存部8gの内容を制御棒自動選択部8dのデータベースに出力するように構成したものである。
【0067】
ここで、保存部8gは、ノッチサーベイランス時に1回目の中断/再開スイッチSW4′入力がONのとき、試験完了制御棒記憶部8fの内容を保存部8gに保存すると共に、2回目の中断/再開スイッチSW4′入力がONのとき、保存部8gの内容を制御棒自動選択部8dのデータベースへ出力し、試験中断前のデータベースの状態に戻るように構成する。
【0068】
次に本発明の第3実施の形態の作用について説明する。
【0069】
ノッチサーベイランス試験中に試験を中断するために、中断/再開スイッチSW4′をON操作すると、中断/再開信号r′が制御棒操作コントローラ8内に入力される。制御棒操作コントローラ8内では、中断/再開信号r′の入力により、試験完了制御棒記憶部8fで記憶している試験完了制御棒a111′が保存部8gに保存される。
【0070】
次に、試験を再開するために2回目の中断/再開スイッチSW4′をON操作すると、前述のように制御棒操作コントローラ8内に入力され、保存部8gに保存されている試験完了制御棒a111′が制御棒自動選択部8dのデータベースに入力される。制御棒自動選択部8dに入力された試験完了制御棒a111′により、制御棒を自動選択するためのデータベースが試験中断前の状態となり、中断した制御棒の次の制御棒からノツチサーベイランス試験が再開できる。
【0071】
このように本発明の第3実施の形態によれば、制御棒のノッチサーベイランス試験が中断及び中断後、試験完了した次の順番の制御棒よりノッチサーベイランス試験が実施できるので、ノッチサーベイラス試験を最初の制御棒から重複して試験することがなく、運転員の操作負担を低減することができる。
【0072】
図4は、本発明の第4実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、ノッチサーベイランス試験を自動で行う第1、2実施の形態を示す図1及び図2と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0073】
図4は、図2において、制御棒操作コントローラ8内に設定部8hを追設して、設定部8hからの試験除外制御棒データr′′を制御棒自動選択部8dのデータベースに出力するように構成したものである。
【0074】
ここで、設定部8hは試験除外制御棒データr′′を出力し対象の制御棒を制御棒自動選択部8dのデータベースから除外できるようにする。
【0075】
次に、本発明の第4実施の形態の作用について説明する。
【0076】
ノッチサーベイランス試験において、挿入/引抜駆動を実施の必要がなく、かつ、駆動できる全ての制御棒を自動でノッチサーベイランス試験を実施する場合、試験前に設定部8hに対して試験除外する制御棒を設定する。
【0077】
これにより、試験除外する制御棒データr′′が制御棒自動選択部8dのデータベースに出力される。制御棒自動選択部8dは、試験除外制御棒データr′′で指定される制御棒をデータベースより除外する。
【0078】
このように本発明の第4実施の形態によれば、制御棒のノッチサーベイランス試験を実施したくない制御棒を予め設定し、試験除外したい制御棒を自動的に試験除外できるため、運転員の操作負担を低減することができる。
【0079】
図5は、本発明の第5実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す、図12と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0080】
図5において、位置監視コントローラ12内に、模擬位置部12cと低値選択部12dを設けて、信号変換部12bと模擬位置部12cの出力を低値選択部12dにより模擬位置部12cで生成された模擬位置情報n11を制御棒位置情報nとして代用できるように構成したものである。
【0081】
ここで、模擬位置部12cは、予め制御棒位置の最大値(全引抜位置)を設定し、外部からの代用値要求信号tがONの時、その制御棒の位置を最小値(全挿入位置)に設定する模擬位置情報n11を出力するように構成する。また、低値選択部12dは、位置変換部12bと模擬位置部12cから出力される制御棒位置情報n′と模擬位置情報n11とを比較し、その低値側の信号を制御棒位置情報nとして選択するように構成する。
【0082】
次に、本発明の第5実施の形態の作用について説明する。
【0083】
まず、低値選択部12dは高値、中間値等使用目的により適宜最適なものを採用するが、本実施の形態では、低値選択部を例にとり説明する。
【0084】
先ず、プラント停止中、制御棒の駆動機構の点検作業や燃料交換のために、1本以上の引抜不可の制御棒インタロック条件下で、制御棒の引抜を2本以上実施したいケースについて説明する。
【0085】
プラント停止中、制御棒駆動機構の点検作業や燃料交換のために、制御棒2を1本引抜いた状態から、他の制御棒の引抜を行うために、先に引抜いた引抜済の制御棒2Aに対して代用値要求信号tをON操作する。これにより、模擬位置部12c内の先に引抜いた引抜済制御棒2Aの位置には最小値(L全挿入)が設定され模擬位置情報n11として低値選択部12dへ入力される。一方、先に引抜いた引抜済制御棒2Aの制御棒位置を示す実際の接点信号Bは位置変換部12bに入力され、制御棒位置情報n′に変換され、低値選択部12dに入力される。
【0086】
ここで、低値選択部12dにより模擬位置情報n11と制御棒位置情報n′とが比較され低値側である模擬位置情報n11を制御棒位置情報nとして出力される。これにより、引抜済制御棒2Aの実際の制御棒2Aの位置は全引抜であるが、見掛け上全挿入位置として位置監視コントローラ12及び制御棒操作コントローラ8により認識される。この結果、プラント停止中の1本以上の引抜不可の制御棒引抜インターロック条件が成立する。従って、2本目の制御棒2Bの引抜操作が実施できる。
【0087】
次に、通常時、代用値要求信号tがOFF状態のケースについて説明する。
【0088】
通常、模擬位置部12cでは、代用値要求信号tがOFF時には制御棒位置に最大値(H全引抜)が設定され、模擬位置情報n11として低値選択部12dへ入力される。一方、実際の制御棒位置は前ケースと同様に、低値選択部12dへ入力される。低値選択部12dでは模擬位置情報n11と制御棒位置情報n′とが比較される。このとき、模擬位置情報n11は最大値(H全引抜)であるため、低値側の制御棒位置情報n′が制御棒位置情報nとして出力され、挿入ができる。
【0089】
このように本発明の第5実施の形態によれば、プラント停止中の制御棒の駆動機構の分解及び燃料交換のための制御棒引抜操作が、実際に1度引抜いた制御棒を分解、燃料交換を完了させた後、再挿入し全挿入状態に戻さなくても、制御棒全挿入位置を模擬的なスイッチSWにて簡単に設定できるので、運転員の操作負担を低減することができる。また、プラント停止中の制御棒引抜インターロック条件が模擬制御棒位置情報より成立するため、次の制御棒の分解、燃料交換のための引抜操作ができるため、制御棒駆動機構の分解、燃料交換時の作業期間を大幅に短縮することができる。
【0090】
図6は、本発明の第6実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図12と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0091】
図6において、現場位置検出部11内の各位置検出基板11ai内に駆動時間測定接点の変化時間を記憶する記憶部11ai1と位置監視コントローラ12内に制御棒駆動時間算出部12e及び制御棒位置監視装置100内に駆動時間測定結果出力スイッチSW10を設け、制御棒の駆動に伴いパルス状に変化する駆動時間測定の接点の変化時間を記憶し、記憶した変化時間から制御棒駆動時間を算出するように構成したものである。
【0092】
ここで、記憶部11ai1は、制御棒2の位置検出器10からの接点信号Bより制御棒の位置検出用の接点と駆動時間測定の接点の2種類の内で、駆動時間測定の接点S01、S03・・・のみが記憶部11ai1へ入力される。記憶部11ai1は、入力した接点S01、S03・・・のOFFからONへの変化及びONからOFFへの変化を検出する検出部11aaと、変化中ONとなる接点11asを介して基準時間パルス11arより取出してメモリ11amへ記憶するように構成している。
【0093】
次に、本発明の第6実施の形態の作用について説明する。
【0094】
プラント停止中、制御棒の駆動時間の健全性を確認するために、制御棒を駆動させ、駆動時間を測定する場合について説明する。
【0095】
まず、制御棒の駆動時間を測定するため、原子炉制御盤5上の制御棒選択スイッチSW6及び挿入/引抜スイッチSW7を連続的に操作して、駆動時間を測定したい制御棒2を駆動操作する。これにより、駆動操作中の制御棒が連続的に駆動され、位置検出器10内に設置される駆動時間測定の接点S01、S03・・・が駆動と同期し、パルス状の信号として現場位置検出部11へ入力される。
【0096】
これに伴い駆動時間測定の接点S01、S03・・・が位置検出基板11aiの記憶部11ai1へ入力される。
【0097】
記憶部11ai1は、図6に示すように、パルス状に変化する駆動時間測定の接点S01、S03・・・の変化(OFFからON、ONからOFF)が検出部11aaにより検出され、検出された時間、接点11asが閉となって基準時間パルス11arが取出されメモリ11amへ記憶される。
【0098】
次に、記憶されたメモリ11amの内容が制御棒駆動時間算出用信号dとして、位置監視コントローラ12に出力される位置監視コントローラ12は、制御棒駆動時間算出用信号dを制御棒駆動時間算出部12eに入力し、ここで制御棒駆動時間算出用信号dから制御棒の駆動時間を算出する。制御棒位置監視コントローラ12の外部にある駆動時間測定結果出力スイッチSW10がONされると、接点12e1が閉じると、制御棒の駆動時間データが算出結果として印字装置120へ帳票出力される。
【0099】
このように本発明の第6実施の形態によれば、外に別の制御棒駆動時間測定装置を設けなくても、制御棒の駆動時間の測定ができ点検設備の減少により、保守員の負担を低減することができる。また、外部の制御棒位置監視装置の点検中にも、制御棒の駆動時間を調整することができ、作業時間を短縮することができる。
【0100】
図7は、本発明の第7実施の形態を示す制御棒駆動時間測定機能をもつ制御棒位置監視装置の構成図であって、制御棒駆動時間測定機能を持つ第6実施の形態の図6と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0101】
図7において、位置監視コントローラ12内に、基準信号発生部12fを設け、位置検出基板11ai内に駆動時間測定接点S01、S03・・・・・の入力を切替える切替スイッチSW20とを設けて、位置検出器10から出力される接点信号Bから抽出した駆動時間測定接点S01、S03・・・と基準信号発生部12fから出力される基準信号uとを切替スイッチSW20により切替えるように構成したものである。
【0102】
ここで、切替スイッチSW20は、位置監視コントローラ12の外部に設置された較正許可スイッチSW11の入力がONのとき、基準信号発生部12fの出力である基準信号uが選択されるように構成されている。基準信号発生部12fは出力される基準信号uとして駆動時間測定接点S00、S01、S03・・・の動作を模擬した信号出力し、この基準信号の変化は一定間隔でパルス状に変化するように構成されている。
【0103】
次に、本発明の第7実施の形態の作用について説明する。
【0104】
先ず、プラント停止中に制御棒駆動時間の較正を実施するケースについて説明する。
【0105】
初めに、較正許可スイッチSW11がONとする操作がされる。これにより、切替スイッチSW20が測定側20aから較正側20bへ切替えられる。この結果、記憶部11ai1へ基準信号uが入力される。基準信号uが記憶部11ai1に入力されると、記憶部11ai1では入力した基準信号uの変化(OFFからON、ONからOFF)が検出され、検出した時の時間が制御棒駆動時間算出用信号dとして位置監視コントローラ12へ出力される。
【0106】
一方、プラント停止中、実際の制御棒の駆動時間の測定を実施するとき、較正許可スイッチSW11をOFF操作する。これにより、切替スイッチSW20が測定側20aへ切替えられ記憶部11aへ通常の駆動時間測定の接点S01、S03が選択され、駆動時間測定の接点が記憶部11ai1に入力される。
【0107】
このように本発明の第7実施の形態によれば、駆動時間測定の接点動作の模擬信号をコネクタのつなぎ替えなしで、各制御棒位置検出手段へ入力し、制御棒駆動時間の測定の健全性を確認できるようにしたので、較正のための保守員の負担及び作業時間を短縮することができる。また、通常の制御棒駆動時間の測定も較正許可スイッチSWの操作により実施できる。
【0108】
図8は、本発明の第8実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、制御棒駆動時間測定機能を持つ第6実施の図6と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0109】
図8において、記憶部11ai1内に位置検出接点S00、S02・・・の変化時間を記憶するメモリ11am′と位置監視コントローラ12内に基準信号発生部12fと診断結果出力スイッチSW10′とを設け、制御棒の駆動に伴い変化する位置検出用の接点のS01、S03・・・と対応するもう一つの接点S00、S02・・・との変化時間を各記憶、各記憶した変化時間から制御棒駆動時間測定の診断を実施できるように構成したものである。
【0110】
ここで、メモリ11am′は、制御棒2の位置検出器10からの接点信号Bより制御棒の位置検出用の接点S00、S02・・・の変化時間を第6実施の形態と同一手段でメモリ11am′に入力する。メモリ11am′は記憶した変化時間は制御棒駆動時間解析用信号d’として位置監視コントローラ12へ出力するように構成したものである。また、診断部12fの結果は診断結果出力スイッチSW10′の入力をONすると帳票出力するように構成したものである。
【0111】
次に、本発明の第8実施の形態の作用としてプラント停止中、制御棒の駆動時間の健全性を確認するために、制御棒を駆動させ、駆動時間を測定し、測定異常が発生した場合について説明する。
【0112】
まず、制御棒の駆動時間を測定するため、第6実施と同様に、駆動時間を測定したい制御棒2を駆動操作する。駆動操作中の制御棒は連続的に駆動するため、位置検出器10内に設置される駆動時間測定の接点S01、S03・・・が駆動と同期しパルス状の信号となる。このパルス状の信号が正常時は既定回数のON/OFFとなり、正常に駆動時間の測定が実施できる。
【0113】
ところが、図9の上段の駆動時間測定接点S01、S03・・・についてのパルス状の信号が図9の図示A部に示すように変化する場合がある。この場合、パルス状の信号の変化は既定回数以上となり、駆動時間の算出ができない。この時、位置検出接点の変化は、図9の下段のB部の状態で記憶されている。このような結果が診断結果出力スイッチSW10′をONすることにより診断部12fから帳票出力される。従って、図9のA,B部を比較することにより、何処の駆動時間測定接点が故障し、パルスのON/OFF回数が増えたかを判断することができる。
【0114】
このように本発明の第8実施の形態によれば、制御棒の駆動時間の測定が、異常の場合、故障箇所の特定が迅速、かつ、容易となり、保守員の負担を低減することができる。
【0115】
図10は、本発明の第9実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図12と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0116】
図10において、位置監視コントローラ12内の信号変換部12bでは、制御棒の位置を示す接点信号Bの制御棒位置情報nへの変換処理において、接点信号Bの故障判定を行い、基準となるデータベース12b1の条件に全引抜位置検出用の接点信号Bの2ビット以下ONを故障とする条件であるデータベース12b1′を設けたものである。
【0117】
ここで、データベース12b1は次のように設定されている。
【0118】
接点信号Bは、図14の従来構成例のように、11ビットから構成されており、位置検出器10内の接点が動作すると、この接点信号Bの11ビット上でONする箇所は、動作する各接点に対してそれぞれのパターンを持っている。このため、図10のデータベース12b1には、この11ビット上の正常時と特定の異常時のON/OFFパターンを設定する一方、入力される接点信号Bとを故障判定手段12b2により比較し、正常なパターンと一致すれば接点信号Bを正常と判断し、パターン不一致であれば接点信号Bを故障と判断するようにしている。
【0119】
次に、本発明の第9実施の形態の作用について、制御棒位置が全引抜位置にあり、この状態から全引抜位置検出用の接点S全引抜、接点S48の1つが接触不良を起こした場合について説明する。
【0120】
かかる場合、接点に接触不良を起こすと、接点信号Bの11ビット上ONする箇所は2つとなり、位置変換部12bに出力される。例えば、図示するデータベース12b1′の最上段は、接点S48の異常のビット列を示し、2段目は、全引抜の異常を示している。位置変換部12bでは、接点信号Bの11ビットのON/OFFパターンとデータベース12b1とが比較し、全引抜位置で2ビットのみONの場合はパターン不一致と検出される。不一致が検出されると入力した接点信号Bの11ビットのON/OFFパターンをそのままビット列で表示器14へ出力する。なお、12b3は制御棒位置情報へ変換する信号変換手段を示している。
【0121】
このように本発明の第9実施の形態によれば、制御棒が全引抜位置で2つの接点の内1つに接触不良が発生した場合に接点信号の故障が確認できるため、故障箇所の特定が容易となり保守員の負担が低減できる。また、制御棒位置情報は2つの接点の内片方の接点から変換できるため制御棒の位置が判らなくなることはない。
【0122】
図11は、本発明の第10実施の形態を示す制御棒位置監視装置の構成図であって、従来例を示す図12と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
【0123】
図11において、制御棒位置監視装置100内に、制御棒操作コントローラ8及び位置監視コントローラ12からの運転状況や故障情報等の情報E及びFを入力する保守コントローラ17と、保守コントローラ17からの運転状況/故障情報信号vを公衆回線を使った通信回線16に出力する端末15と、プラントの外部で通信回線16に出力されている運転状況/故障情報信号vを通信回線16から入力する端末201と、端末201により入力した運転状況/故障情報信号vを専門技術者にタイムリーに提供するパソコン等の端末装置200を設置している。
【0124】
そして、保守コントローラ17内には、故障発生時の発生事象に対応し制御棒位置監視装置の状態を自動的に採取する採取項目を設定した情報採取データベース17aと情報採取データベース17aで指定される情報採取箇所を制御棒操作コントローラ8及び位置監視コントローラ12から入力し通信部16に出力する情報採取部17bとを設けたものである。
【0125】
次に、本発明の第10実施の形態の作用について説明する。
【0126】
制御棒位置監視装置100の制御棒操作コントローラ8及び位置監視コントローラ12に故障が発生した場合、制御棒操作コントローラ8から情報E(ei)が情報採取データベース17aへ入力される。情報採取データベース17aは情報E(ei)を受け取ると、情報E(ei)に対応した、情報E(ei)が発生時に故障要因を特定するために、情報採取が必要となる項目リストxを情報採取部17bへ出力する。
【0127】
情報採取部17bでは入力された項目リストxから採取が必要となる運転状況、故障情報を制御棒位置監視装置100内の各コントローラから抽出し、各コントローラの運転状況/故障情報信号vを情報採取部17bへ入力する。情報採取部17bでは入力した運転状況/故障情報信号yを端末15へ出力する。
【0128】
端末15に入力された運転状況/故障情報信号yは、公衆の通信回線16に乗り、プラント外部の端末201へ出力する。端末201では運転状況/故障情報信号vを専門技術者の端末装置200に出力し、専門技術者は端末装置200に提供される制御棒位置監視装置100の故障発生時の運転状況、故障情報を正確に確認することが可能となる。
【0129】
このように本発明の第10実施の形態によれば、装置故障発生時に発生事象に対応した故障要因を特定するための運転状況、故障情報が正確に専門技術者に提供されるため、運転員の負担を低減できる。また、故障情報を正確に把握することによる故障箇所の特定と復旧迄の時間が短縮可能となる。
【0130】
なお、本発明の実施の形態では、CRD(Control Rod Drive)水圧駆動機構を用いた例を説明したが、これに限らず改良型制御棒駆動機構(FMCRD:Fine Motion Control Rod Drive)においても本発明を実施することができる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、前記制御棒操作コントローラは、前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える切替部と、前記切替部の出力信号と前記挿入/引抜スイッチ信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えので、従来のように制御盤から制御棒アドレスを特定し手動で数百本の制御棒の挿入/引抜を繰返し順次行う過大な作業負担が大幅に削減でき、また、従来のように試験完了した制御棒を紙等に記録する必要もなく漏れなく信頼性のある試験をすることができるという効果を得る。
【0132】
また、制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、前記制御棒操作コントローラは、前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、ノッチサーベイランス信号が入力しているとき、自動挿入/引抜指令信号を生成するノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部と、前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える第1の切替部と、前記制御盤からの挿入/引抜スイッチ信号を出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記ノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部からの自動挿入/引抜指令信号を出力するように切り替える第2の切替部と、前記第1の切替部の出力信号と前記第2の切替部の出力信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えたので、従来のように制御盤から制御棒アドレスを特定し手動で数百本の制御棒の挿入/引抜を繰返し順次行う過大な作業負担が大幅に削減でき、また、従来のように試験完了した制御棒を紙等に記録する必要もなく漏れなく信頼性のある試験をすることができるという効果も得る。
【0133】
また、ノッチサーベイランス試験を途中で中断するとき、中断信号により試験完了制御棒記憶部に記憶された試験済の制御棒アドレスを一時的に保存部へ保存し、次に、試験が再開したとき再開信号によって保存部の内容が参照され、中断直前に試験完了した次の制御棒を選択して順次試験ができるので、最初からノッチサーベイランス試験をやり直す必要もなく、試験完了の制御棒を重複して試験するおそれがなく、ノッチサーベイランス試験が効率よくでき、運転員の過大な負担が削減できるという効果も得る。
【0134】
また、ノッチサーベイランス試験を除外する制御棒アドレスを設定部に設定し、除外対象の制御棒アドレスについては、自動制御棒選択信号として出力しないので、当初から明らかに判っている制御棒について不必要な制御棒等の試験がされることがなく試験効率を向上させる一方、運転員の手間も削減することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す制御棒位置監視装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す制御棒位置監視装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す制御棒位置監視装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図4】本発明の第4実施の形態を示す制御棒位置監視装置の制御棒操作コントローラの構成図である。
【図5】本発明の第5実施の形態を示す制御棒位置監視装置の位置監視コントローラの構成図である。
【図6】本発明の第6実施の形態を示す制御棒位置監視装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図である。
【図7】本発明の第7実施の形態を示す制御棒位置監視装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図である。
【図8】本発明の第8実施の形態を示す制御棒位置監視装置の位置監視コントローラと現場位置検出部の構成図である。
【図9】本発明の第8実施の形態の診断結果を説明する図である。
【図10】本発明の第9実施の形態を示す制御棒位置監視装置の位置監視コントローラの構成図である。
【図11】本発明の第10実施の形態を示す制御棒位置監視装置の保守コントローラの構成図である。
【図12】従来の制御棒位置監視装置の構成図である。
【図13】位置検出器を説明する図である。
【図14】制御棒位置検出器内の接点構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 原子炉
2 制御棒
3 CRD水圧駆動機構
8 制御棒操作コントローラ
8a 通常制御棒選択部
8b 挿入/引抜インターロック部
8c 駆動指令出力部
8d 制御棒自動選択部
8e サーベイランス時挿入/引抜自動発生部
8f 試験完了制御棒記憶部
8g 保存部
8h 設定部
9 現場駆動部
10 位置検出器
11 現場位置検出部
12 位置監視コントローラ
12a 位置入力部
12b 信号変換部
12c 模擬位置部
12d 低値選択部
12e 制御棒駆動時間算出部
12f 基準信号発生部
17 保守コントローラ
17a 情報採取データベース
17b 情報採取部
100 制御棒位置監視装置
110 制御棒駆動時間測定装置
120 印字装置
200 端末装置

Claims (4)

  1. 制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、
    前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、
    各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、
    前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、
    前記制御棒操作コントローラは、
    前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、
    ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、
    この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、
    前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える切替部と、
    前記切替部の出力信号と前記挿入/引抜スイッチ信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えることを特徴とする制御棒位置監視装置。
  2. 制御盤から操作された制御棒選択SW情報から操作する制御棒を特定する制御棒アドレスを算出すると共に、操作対象となる制御棒の挿入/引抜きスイッチ信号と原子炉の状態を表す原子炉モード信号とから操作対象の制御棒を駆動させるための駆動指令信号を出力する制御棒操作コントローラと、
    前記駆動指令信号によって前記駆動操作対象の制御棒を挿入または引抜きさせる駆動機構を作動させる駆動部と、
    各制御棒の各位置検出器から位置を特定する接点信号を入力する各制御棒に対応して設ける位置検出基板によって各接点信号を各位置信号に変換して伝送する伝送部とを有する位置検出部と、
    前記各位置信号を受信して各制御棒位置情報へ変換して前記制御盤へ出力する位置監視コントローラとを具備する制御棒位置監視装置において、
    前記制御棒操作コントローラは、
    前記制御盤から操作された制御棒選択SW情報から前記制御棒アドレスを算出して出力する通常制御棒選択部と、
    ノッチサーベイランス信号が入力しているときに、予め定めた所定の順番で制御棒を自動選択して順次制御棒アドレスを有する自動制御棒選択信号を出力する制御棒自動選択部と、
    この制御棒自動選択部から出力された前記自動制御棒選択信号の制御棒アドレスの制御棒を試験完了した制御棒として記憶する試験完了制御棒記憶部と、
    ノッチサーベイランス信号が入力しているとき、自動挿入/引抜指令信号を生成するノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部と、
    前記通常制御棒選択部からの制御棒アドレスを出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記制御棒自動選択部からの自動制御棒選択信号を出力するように切り替える第1の切替部と、
    前記制御盤からの挿入/引抜スイッチ信号を出力する一方、制御棒選択切替信号が入力しているとき前記ノッチサーベイランス時挿入/引抜自動発生部からの自動挿入/引抜指令信号を出力するように切り替える第2の切替部と、
    前記第1の切替部の出力信号と前記第2の切替部の出力信号とから駆動指令信号を生成する挿入/引抜インターロック部とを備えることを特徴とする制御棒位置監視装置。
  3. 前記制御棒操作コントローラは、前記試験完了制御棒記憶部へ記憶された内容を試験の中断信号により保存する一方、試験の再開信号により保存された内容を前記制御棒自動選択部へ出力する保存部を設けて、ノッチサーベイランス試験の完了した制御棒の次の制御棒を選択することを特徴とする請求項1または請求項2記載の制御棒位置監視装置。
  4. 前記制御棒操作コントローラは、ノッチサーベイランス試験を除外する制御棒を特定する試験除外制御棒データを予め設定する設定部を設けて、前記試験除外制御棒データを前記制御棒自動選択部へ通知することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかの制御棒位置監視装置。
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