JPH10318973A - 塩素イオン感応膜及びその製造方法 - Google Patents

塩素イオン感応膜及びその製造方法

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JPH10318973A
JPH10318973A JP9125249A JP12524997A JPH10318973A JP H10318973 A JPH10318973 A JP H10318973A JP 9125249 A JP9125249 A JP 9125249A JP 12524997 A JP12524997 A JP 12524997A JP H10318973 A JPH10318973 A JP H10318973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン選択性が改善された塩素イオン感応膜
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 塩素イオン感応膜は、アニオン交換樹脂
膜を、メタフェニレンジアミンを溶媒に溶解した溶液に
浸漬する第1の工程と、メタフェニレンジアミンが含浸
したアニオン交換樹脂膜を、ホルムアルデヒドと塩酸と
の混合液に浸漬して、メタフェニレンジアミンとホルム
アルデヒドとの縮合物を生成する第2の工程とを有する
製造方法により形成される。 【効果】 イオン選択性、及び安定性が向上し高信頼性
をもつ塩素イオンセンサが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子を基本骨格
とし第4級アンモニウム基を陰イオン交換基として含む
アニオン交換樹脂膜を用いた塩素イオン感応膜及びその
製造方法、塩素イオンセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】イオンセンサの使用により、溶液中の特
定のイオン濃度を選択的に定量でき、特定イオンの濃度
モニタ、水質分析等の広い分野で使用されてきた。特
に、医療分野では、生体液(血液、尿等)中に含まれる
イオン(例えば塩素イオン、カリウムイオン等)の定量
に応用されている。生体液中の特定イオン濃度は、生体
の代謝反応と密接な関係にあり、特定イオン濃度の測定
により、高血圧症状、腎疾患、神経症害等の種々の診断
が可能である。イオンセンサでは、対象とするイオンの
活量aとイオンセンサが示す電位Eとの間に、(数1)
の関係が成立する。
【0003】
【数1】 E=E0+2.303{RT/(ZF)}log(a) …(数1) (数1)においてRは気体定数、Tは絶対温度、Zはイ
オン価、Fはファラデー定数、E0は系の標準電極電
位、S=RT/(ZF)はスロープ感度である。イオン
センサが示す電位Eはイオンの活量aの常用対数に比例
し、電位の測定値から目的とするイオンの活量aが簡単
に計算でき、電位Eの測定から広い濃度範囲でイオンの
定量が可能となる。イオンセンサで使用される塩素イオ
ン感応膜中の塩素イオン選択性リガンドとして、従来か
ら、第4級アンモニウム塩が使用されており、塩素イオ
ン選択性の向上を目的として様々な研究がなされている
(Mikrochimica Acta (Wien)
1984 III、1−16)。第4級アンモニウム
塩の中でもテトラオクタデシルアンモニウム塩を用いた
イオンセンサは塩素イオン選択性が優れている(特開昭
64−23151号公報)。また、イオン交換樹脂膜を
用いるイオンセンサも数多く研究されている(特開昭5
7−40642号公報)。塩素イオン選択性リガンドと
して第4級アンモニウム塩以外の物質に関して従来多く
の研究があるが、近年、有機水銀を用いる高選択性リガ
ンドも開発された(Analytica Chimic
a Acta、271(1993)135−141)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】イオン交換樹脂膜をイ
オン感応物質とするイオンセンサでは、アニオン交換膜
を用いた場合、アニオン選択性を示すが(特開昭57−
40642号公報)、一価アニオン選択性交換膜を用い
た場合でも、二価アニオンの感応性が残存するという問
題があった。また、一般に電析や濃縮に使用されている
アニオン交換樹脂はポリスチレン骨格から構成され、イ
オン交換基としてトリメチルベンジルアンモニウム基等
を含み、生体液中のイオン濃度定量においてイオン選択
性が必ずしも十分ではないという問題があった。本発明
の目的は、高いイオン選択性を有する塩素イオンセンサ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】イオン交換樹脂膜のイオ
ン選択性は、イオン透過性と関係しており、一般に、カ
チオン交換膜はカチオンに対して選択性を示し、アニオ
ン交換膜はアニオンに対して選択性を示す。一般のイオ
ン交換膜を用いるイオンセンサでは、カチオン選択性、
アニオン選択性が得られるが、正負の極性のイオンにつ
いて電価数による選択性を得ることは難しい。本発明で
は、アニオン選択性の改善のために、メタフェニレンジ
アミン(MPDA)を溶媒に溶解した溶液(以下では、
単にメタフェニレンジアミン溶液と記す)、及びカルボ
ニル基をもつ化合物(例えば、ホルムアルデヒド)と無
機酸(例えば、塩酸)との混合液により、アニオン交換
樹脂を処理してアニオン交換樹脂表面に、メタフェニレ
ンジアミンとカルボニル基をもつ化合物(例えば、ホル
ムアルデヒド)との縮合物の薄膜を形成して、塩素イオ
ンセンサの塩素イオン感応膜として使用し、イオン選択
性、及び安定性が非常に高い塩素イオンセンサを実現す
る。
【0006】本発明の塩素イオンセンサは、生体液(血
液、尿等)中に種々の妨害イオンが存在していても、塩
素イオンの応答性、選択性が非常に高いため、生体液中
の塩素イオンの定量を極めて正確にできる。即ち、本発
明では、メタフェニレンジアミン溶液、及びカルボニル
基をもつ化合物(例えば、ホルムアルデヒド)と無機酸
(例えば、塩酸)との混合液を使用して、アニオン交換
樹脂を処理することにより、一価アニオンに選択的に感
応するアニオン感応膜を作成する。
【0007】本発明による塩素イオン感応膜の製造方法
では、アニオン交換膜を、メタフェニレンジアミンを溶
媒に溶解した溶液(メタフェニレンジアミン溶液)中に
浸漬し、次いで、ホルムアルデヒドと無機酸との混合液
に浸漬することにより、メタフェニレンジアミンとホル
ムアルデヒドとの縮合物をアニオン交換膜の表面、内部
に形成する。メタフェニレンジアミンを溶解するための
溶媒としては、極性の高い水溶性溶媒が使用でき、エタ
ノール、プロパノール、及びメタノール等が使用できる
が、メタノールが最も適している。無機酸は縮合反応の
触媒として作用し、無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸
が使用できるが塩酸が最も適している。アニオン交換膜
を、メタフェニレンジアミン溶液に浸漬する時間、ホル
ムアルデヒド、無機酸、及び水の濃度比を変化させるこ
とにより、メタフェニレンジアミンとホルムアルデヒド
との縮合物をアニオン交換膜の表面、内部に形成するこ
とによりイオン感応膜としての特性(塩素イオン選択
性)を制御できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を実施
例により詳細に説明する。先ず、本発明による塩素イオ
ン感応膜を使用する塩素イオンセンサの実施例について
説明する。
【0009】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
塩素イオンセンサの構成を示す断面図である。円筒状の
ポリ塩化ビニル製のセンサ本体1の端部には塩素イオン
感応膜4が接着されており、センサ本体の内部には内部
溶液2が満たされている。銀/ハロゲン化銀からなる内
部電極3を内部溶液中に浸し、内部電極3の金属部分に
信号取り出し用のリード線5の一端を接続し他端を外部
測定回路に接続した。
【0010】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
フローセル型塩素イオンセンサの斜視図、図3は断面図
である。直方体状のポリ塩化ビニル製のフローセル型セ
ンサ本体6の一方向に直径1mmの貫通孔7を形成し、
貫通孔7を試料液の流路とする。図2に示すフローセル
型センサを複数個重ねて使用する場合、センサ同士を接
合するために、円柱状の凸部8を貫通孔7が形成された
面の一方に設けた。凸部8の上面に液洩れ防止用のO−
リング9を設置した。図3は、図2のa−a’線で切っ
た断面図である。フローセル型センサ本体6の内部の一
部に空洞10が構成されており、空洞10の一方向に湾
曲する内曲面11は流路7と交わっており、流路7の側
面に楕円形の小孔12が形成されている。小孔12を塞
ぐように、内曲面11に沿って、塩素イオン感応膜4が
流路側に凸になるように配置されている。塩素イオン感
応膜4の流路7の反対側の空洞10の内部には内部溶液
2が満たされている。銀/ハロゲン化銀からなる内部電
極3を内部溶液中に浸し、内部電極3の金属部分に信号
取り出し用のリード線5の一端を接続し他端を外部測定
回路に接続した。また、フローセル型センサを複数個重
ねて使用する場合、センサ同士を接合するために円柱状
の凸部8に合うような凹部13を設けている。フローセ
ル型センサを複数個重ねて使用する場合には、各フロー
セル型センサは互いに異なるイオン種を検出し、試料液
を順次流路に導入して連続的に複数イオン種のイオン濃
度を測定できる。
【0011】(実施例3)図4は、本発明の実施例3の
塩素イオンセンサの構成を示す断面図である。シリコン
基板14にソース15、及びドレイン16を設け、シリ
コン基板14の表面を酸化シリコン17と窒化シリコン
18の絶縁膜で被覆した電界効果トランジスタにおい
て、ソース15とドレイン16の間の窒化シリコン表面
に銀/ハロゲン化銀からなる内部電極3を形成し、内部
電極3の上に塩素イオン感応膜4を積層した。図4に示
す構成により、内部電極3は電界効果トランジスタのゲ
ートとして機能し、かつ、塩素イオン感応膜の電位検出
用の電極として機能する。本実施例では、塩素イオンセ
ンサを半導体技術を用いて製作できるので、センサの小
型化、集積化が可能であり大量生産に適しているため安
価なセンサを提供できる。
【0012】(実施例4)図5は、本発明の実施例4の
塩素イオンセンサの構成を示す断面図である。円筒状の
ポリ塩化ビニル製のセンサ本体1の端部に、銀/ハロゲ
ン化銀からなる内部電極3が接着された塩素イオン感応
膜4を接着した。内部電極3の金属部分に信号取り出し
用のリード線5の一端を接続し他端を外部測定回路に接
続した。
【0013】(実施例5)図6は、本発明の実施例5の
塩素イオンセンサの構成を示す断面図。円筒状のポリ塩
化ビニル製のセンサ本体1の端部に、高分子中間層1
9、及び銀/ハロゲン化銀からなる内部電極3が積層さ
れているアニオン交換膜4を接着した。内部電極3の金
属部分に信号取り出し用のリード線5の一端を接続し他
端を外部測定回路に接続した。
【0014】以上説明した各実施例の塩素イオンセンサ
を用いた塩素イオンの測定法、イオン選択性の評価方法
は次の通りである。例えば、実施例1の塩素イオンセン
サを、Ag/AgClの外部参照電極と飽和KClの塩
橋とを用いて接続し、外部参照電極と塩素イオンセンサ
との間の電位差測定を行ないイオン選択性の評価を行な
った。本発明の塩素イオンセンサのイオン選択性を評価
する際の比較測定に使用する塩素イオンセンサ(比較測
定用塩素イオンセンサ)では、メタフェニレンジアミン
溶液、及びホルムアルデヒドと無機酸との混合液による
処理を行なっていない、未処理のアニオン交換膜を塩素
イオン感応膜として用いた。単独溶液法により選択係数
(Kij)を求めイオン選択性を評価した。なお、以下で
説明する図9、図10、図11、図12、図13、図1
7に中の「ブランク」は、比較測定用塩素イオンセンサ
による測定値である。
【0015】独立に測定した、100mMの妨害イオン
(イオン種i:以下に説明する実施例では、妨害イオン
の例として、Br~、HCO3~、SO4 2~を使用してい
る)を含む水溶液での測定電位Eiと、100mMの塩
素イオン水溶液の測定電位Ejとの差(Ei−Ej)を、
塩素イオンセンサのスロープ感度Sで除して、(Ei
j)/S=log(Kij)から選択係数Kijを求め
た。なおSO4 2~のような多価(n)イオンの場合は、
Nicolsky−Eisenmannの式より求め
た、log(Kij)=(Ei−Ej)/S+1/n−1、
から選択係数Kijを求めた。選択係数Kijは、塩素イオ
ンを基準(即ち、イオン種iを塩素イオンとし、Kij
1である)とした相対値であり、例えば、あるイオン
(イオン種j)の選択係数が10(log(Kij)=
1)の時、塩素イオンより10倍の応答性を有すること
を意味するので、選択係数Kijの数値が小さいほど選択
性が優れていることになる。
【0016】(実施例6)以下、本発明による塩素イオ
ン感応膜の製造方法、特に、アニオン交換膜のメタフェ
ニレンジアミン溶液による処理条件(最適な縮合反応条
件(縮合反応溶液組成、縮合反応温度、及び反応時間)
の決定)について詳細に説明する。先ず、最適な縮合反
応温度、及び反応時間について説明する。
【0017】メタフェニレンジアミン3g(2.7mm
ol)をメタノール5mlに溶解した溶液(メタフェニ
レンジアミン溶液)中に、厚さ0.1〜0.15mm、
縦20mm横20mmの大きさの原料膜(イオン交感
膜、旭硝子製セレミオンASV)を約24時間漬漬して
メタフェニレンジアミンを含浸させた。メタフェニレン
ジアミンを含浸させた膜を、35%ホルムアルデヒド水
溶液、濃塩酸(12N)、及び水からなる溶液中に一定
時間浸漬して、メタフェニレンジアミンとホルムアルデ
ヒドを縮合させ、アニオン交換膜表面に縮合物の薄膜を
形成し、塩素イオン感応膜を得た。メタフェニレンジア
ミンは、温度10°C以下かつ遮光下での保存が要求さ
れるため、浸漬は冷暗所で行なった。反応時間、及び反
応温度を変化させて実験を行ない、最適な縮合反応条件
を決定した。メタフェニレンジアミン(MPDA)のメ
タノール溶液は黒色を呈し、メタフェニレンジアミン溶
液にアニオン交換膜を浸漬すると、数時間後にはアニオ
ン交換膜全体がほぼ均一に少し黒味がかる。
【0018】メタフェニレンジアミン溶液に約24時間
漬漬したイオン交感膜を取り出し、35%ホルムアルデ
ヒド水溶液、塩酸、及び水からなる反応溶液中に浸漬す
ると、表面に橙色の縮合物が析出し始める。縮合反応が
終了した後、ミクロスパーテルを用いてアニオン交換膜
表面の過剰な縮合物を擦り落とすと、濃い褐色のイオン
交換膜が塩素イオン感応膜として得られる。この塩素イ
オン感応膜を、内径4.6φのコルクボ−ラで丸く打ち
抜き、図1に示すPVC製のスティック形電極のボディ
先端にTHF(テトラヒドロフラン)で接着した後一時
間乾燥させた。このスティック形電極のボディに内部溶
液(10mMのNaCl溶液)を充填した後使用した。
【0019】図7は、反応温度21°C(室温)での縮
合反応の時間と選択係数Kijの関係を示す図、図8は、
46°Cでの縮合反応の時間と選択係数Kijの関係を示
す図である。図7、図8の比較から明らかなように、2
1°C(室温)での縮合反応により得た塩素イオン感応
膜の方が、46°Cでの縮合反応により得た塩素イオン
感応膜よりも僅かにイオン選択性が高く、縮合反応時間
を変化させた場合、縮合反応時間を3時間とした場合に
得た塩素イオン感応膜のイオン選択性は、縮合反応時間
を6時間、及び10時間とした場合に得たイオン感応膜
のイオン選択性よりも若干低かった。図7、図8に示す
結果から、縮合反応の反応温度は室温、反応時間は少な
くとも6時間以上とした。なお、図7、図8に示す結果
は、35%ホルムアルデヒド水溶液、塩酸、及び水から
なる反応溶液の組成が、ホルムアルデヒド、塩酸、及び
水の重量比を、XF、XA、及びXWとする時、XF
A:XW=1.2:0.2:5.0である場合を示す。
【0020】次に、最適な縮合反応条件を与える、塩
酸、及びホルムアルデヒドからなる縮合反応溶液の組成
比について説明する。反応時間、反応温度は本実施例で
上記した通りである。以下、35%ホルムアルデヒド水
溶液、塩酸、及び水からなる反応溶液の組成を、ホルム
アルデヒド、塩酸、及び水の重量比を、XF、XA、及び
Wとして、比、XF:XA:XWで示す。比、XF:XA
Wを変化させて実験を行ない、最適な縮合反応条件を
与える比、XF:XA:XWを決定した。
【0021】図9、及び図10は、縮合反応溶液のホル
ムアルデヒドと水の重量比を一定にした場合の、塩酸の
重量比と選択係数との関係を示す図、図11、及び図1
2は、縮合反応溶液の塩酸と水の重量比を一定にした場
合の、ホルムアルデヒドの重量比と選択係数との関係を
示す図、図13は、縮合反応溶液のホルムアルデヒドと
塩酸の重量比を一定にした場合の、水の重量比と選択係
数との関係を示す図である。先ず、塩酸濃度組成を決定
するために、ホルムアルデヒドと水の重量比を、XF
W=1.2:3.45に固定して、塩酸の重量比XA
イオン選択性との関係を調べた。図9に示すように、塩
酸の重量比XAを0.1から1.0まで変化させた場
合、XA=0.2の近傍が最適値と判明した。更に、塩
酸の重量比XAを0から0.3まで変化させて検討した
結果、図10に示すように、塩酸の重量比XA=0.2
の場合に、イオン選択性が最も高くなった。
【0022】次に、塩酸と水の重量比を、XA:XW
0.2:3.45に固定して、ホルムアルデヒドの重量
比XFとイオン選択性との関係を調べた。図11に示す
ように、ホルムアルデヒドの重量比XFを0.6から1
0まで変化させた場合、XF=1.0の近傍が最適値と
なることが判明した。更に、ホルムアルデヒドの重量比
Fを0.5から1.5まで変化させて検討した結果、
図12に示すように、ホルムアルデヒドの重量比XF
1.0の場合にイオン選択性が最も高くなった。最後
に、ホルムアルデヒドと塩酸の重量比を、XF:XA
1.0:0.2に固定して、水の重量比XWとイオン選
択性との関係を調べた結果を示す。図13から明らかな
ように、水の重量比XW=5.0の場合にイオン選択性
が最も高くなった。以上の結果から、ホルムアルデヒ
ド、塩酸、及び水の重量比は、XF:XA:XW=1:
0.2:5が最適であると判明した。図9、図10、図
11、図12、図13に示すように、ホルムアルデヒ
ド、塩酸、及び水の重量比が、XF:XA:XW=1:
0.2:5である縮合反応溶液組成で作製した塩素イオ
ン感応膜を使用する塩素イオンは、妨害イオンがHCO
3~、SO4 2~である場合、比較測定用塩素イオンセンサ
よりも優れたイオン選択性を示している。
【0023】図14は、以上の検討結果から得られた好
適な塩素イオン感応膜の製造方法を示す。 先ず、メタ
フェニレンジアミン3g(2.7mmol)をメタノー
ル5mlに溶解した溶液(メタフェニレンジアミン溶
液)中に、所定の面積の原料膜(イオン交感膜、旭硝子
製セレミオンASV)を約24時間漬漬してメタフェニ
レンジアミンを含浸させる。メタフェニレンジアミンを
含浸させた膜を、ホルムアルデヒド、塩酸、及び水の重
量比が、XF:XA:XW=1.0:0.2:5.0であ
る縮合反応溶液中に、暗所、室温で少なくとも6時間以
上浸漬して、メタフェニレンジアミンとホルムアルデヒ
ドを縮合させ、アニオン交換膜表面に縮合物の薄膜を形
成する。縮合反応が終了した後、ミクロスパーテルを用
いてアニオン交換膜の表面の過剰の縮合物を擦り落とし
整形し、塩素イオン感応膜を得る。アニオン交換膜を、
所定の大きさ、形状に打ち抜き等により成形し、図1か
ら図6に示す塩素イオンセンサにTHF(テトラヒドロ
フラン)等で接着し乾燥させる。
【0024】(実施例7)以下、本発明の塩素イオンセ
ンサの安定性について説明する。本実施例で使用する塩
素イオンセンサは、次のようにして作成した。
【0025】メタフェニレンジアミン3g(2.7mm
ol)をメタノール5mlに溶解した溶液(メタフェニ
レンジアミン溶液)中に、縦20mm横20mmの大き
さの原料膜(イオン交感膜、旭硝子製セレミオンAS
V)を約24時間漬漬してメタフェニレンジアミンを含
浸させた。メタフェニレンジアミンを含浸させた膜を、
35%ホルムアルデヒド水溶液、塩酸、及び水からなる
溶液中に一定時間浸漬して、メタフェニレンジアミンと
ホルムアルデヒドを縮合させ、アニオン交換膜表面に縮
合物の薄膜を形成して塩素イオン感応膜を得た。メタフ
ェニレンジアミンは、温度10°C以下かつ遮光下での
保存が要求されるため、浸漬は冷暗所で行なった。縮合
反応溶液のホルムアルデヒド、塩酸、及び水の重量比
は、XF:XA:XW=1.0:0.2:5.0とした。
塩素イオン感応膜を内径4.6φのコルクボ−ラで丸く
打ち抜き、図1に示すPVC製のスティック形電極のボ
ディ先端にTHFで接着後一時間乾燥させ、このスティ
ック形電極のボディに内部溶液(10mMのNaCl溶
液)を充填した後使用した。
【0026】安定性を加速評価するため、管理血清(オ
ートノルム(Nyegaard社))にスティック形電
極を連続して浸漬してイオン選択性の経時変化を調べ
た。図15は、37°Cに保った管理血清にスティック
形電極を連続して浸漬した場合の、選択係数の浸漬時間
による変化を示す図である。臭素イオンBr~、及び重
炭酸イオンHCO3~に対する選択係数Kijは殆ど変化せ
ず選択性は安定であったが、硫酸イオンSO4 2~に対す
る選択係数Kijは、浸漬時間0時間の選択係数Kijと比
較して、log(Kij)の値で、60時間浸漬後に0.
22、120時間浸漬後に0.36増大、即ち劣化し
た。120時間浸漬後では、スロープ感度Sの低下は見
られなかった。以上のように、若干の選択性の低下があ
るが、管理血清に連続浸漬する加速試験に対して、イオ
ン選択性の安定性が良いことが判明した。
【0027】次に、実施例2のフローセル型塩素イオン
センサを用いた血清の連続測定による加速試験の結果に
ついて説明する。本実施例の上記の内径4.6φの塩素
イオン感応膜を、図2に示すフローセル型塩素イオンセ
ンサの流路7の側面の楕円形の小孔12を塞ぐように、
内曲面11に沿って、塩素イオン感応膜が流路側に凸に
なるようにTHFで接着して一時間乾燥させ。図2に示
す塩素イオン感応膜4の流路7の反対側の空洞10の内
部に内部溶液2が満たした後使用した。フローセル型塩
素センサは日立7070形生化学自動分析装置に搭載し
て評価した。イオン選択性は次に説明する混合溶液法に
より評価した。一定濃度の塩素イオンを含む試料溶液に
妨害イオンを各種の濃度で添加した試料として、フロー
セル型塩素イオンセンサを用いて測定した値を、妨害イ
オンの添加濃度に対してプロットして直線を得る。この
直線の傾き、即ち混合溶液法による選択係数Kijを求め
た。安定性を加速評価するため、管理血清を5000検
体、10000検体測定して、スロープ感度S、臭素イ
オンBr~、及び重炭酸イオンHCO3~に対する選択係
数Kij、標準血清(塩素イオン濃度の検定値104.5
mM)の3回の測定値の平均値、及び管理血清(オート
ノルム(Nyegaard社))の30回の測定値の再
現性(%)を表わすCV(変動係数)値の経時変化を調
べた。図16は、スロープ感度S、選択係数Kij、標準
血清の測定値の平均値、及び管理血清(オートノルム
(Nyegaard社))の測定の再現性(%)の経時
変化の結果を示す図である。10000検体の測定後で
も、スロープ感度S、選択係数Kij、標準血清の測定値
と測定の再現性に関して、変化は殆ど見られず、本発明
の塩素イオンセンサは多数の血清測定を行なっても性能
が安定して維持されることが判明した。
【0028】(実施例8)メタフェニレンジアミン溶
液、及びホルムアルデヒドと無機酸との混合液を使用し
て、アニオン交換樹脂を処理して一価アニオンに選択的
に感応する塩素イオン感応膜を作成し、この塩素イオン
感応膜を使用する塩素イオンセンサの性能と、他の芳香
族系ジアミンを用いる縮合反応によりアニオン交換樹脂
を処理して得た塩素イオン感応膜を使用する塩素イオン
センサの性能との比較を行なった例について、以下に説
明する。
【0029】芳香族系ジアミンの例として、フェニレン
ジアミンのオルト、メタ、パラ異性体、及びナフタレン
ジアミン等があり、芳香族系ジアミンの各々とホルムア
ルデヒドとの縮合物の性状はお互いに異なる。本実施例
では、芳香族系ジアミンとして、オルトフェニレンジア
ミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、1、5−ナフタレンジアミン、1、8−ナフタレン
ジアミンの5種類を使用して、ホルムアルデヒドとの縮
合物をアニオン交換樹脂の表面、内部に形成して、塩素
イオン感応膜とし、これを用いる塩素イオンセンサを作
成し性能(塩素イオン選択性)を検討した。本実施例で
使用する塩素イオンセンサは次のようにして作製した。
上記の5種類の芳香族系ジアミンは有機溶媒に溶解する
が、(1)オルト、メタ、又はパラフェニレンジアミン
の3g(2.7mmol)をメタノール5mlに、
(2)1、5ナフタレンジアミンの0.45gをアセト
ン10mlに、(3)1、8ナフタレンジアミンの4.
3gをメタノール10mlに、各々溶解した。(1)か
ら(3)の5種類の各々の溶液中に、縦20mm横20
mmの大きさの原料膜(イオン交換膜、旭硝子セレミオ
ンASV)を約24時間浸漬して、各芳香族系ジアミン
をイオン交換膜に含浸させ、次いで、芳香族系ジアミン
を含浸したイオン交換膜を、35%ホルムアルデヒド水
溶液、塩酸、及び水からなる縮合反応液中に一定時間浸
漬することにより、各芳香族系ジアミンとホルムアルデ
ヒドとを縮合させ、アニオン交換膜の表面、内部に縮合
物の薄膜を形成して、塩素イオン交換膜を得た。縮合反
応液のホルムアルデヒド、塩酸、及び水の重量比は、実
施例6と同様に、XF:XA:XW=1.0:0.2:5
とした。塩素イオン感応膜を内径4.6φのコルクボ−
ラで丸く打ち抜き、図1に示すPVC製のスティック形
電極のボディ先端にTHFで接着後、約1時間乾燥さ
せ、スティック形電極のボディに内部溶液(10mM
NaCl溶液)を充填した後使用した。オルト、メタ、
又はパラフェニレンジアミンは温度10℃以下、かつ遮
光下での保存が要求されるため、浸漬は冷暗所で行なっ
た。
【0030】図17は、芳香族系ジアミンの種類と塩素
イオン選択性との関係を示す図である。図17におい
て、横軸に示す略号、1.5NAは1、5ナフタレンジ
アミンを、1.8NAは1、8ナフタレンジアミンを、
MPDAはメタフェニレンジアミンを、PPDAはパラ
フェニレンジアミンを、OPDAはオルトフェニレンジ
アミンを、それぞれ意味しており、1.5NA、1.8
NA、MPDA、PPDA、OPDAを用いて形成した
塩素イオン感応膜を使用する塩素イオンセンサによる選
択係数Kijを縦軸に示す。横軸のOPDAでは「ブラン
ク」と比べて塩素イオン選択性が低下し、横軸のPPD
Aでは、塩素イオン選択性の改善はほとんど見られなか
った。しかし、横軸のMPDAでは、「ブランク」と比
べて、重炭酸イオンで約3倍、硫酸イオンで約4倍の塩
素イオン選択性の改善が見られた。また、横軸1.5N
A、1.8NAでは、塩素イオン選択性の改善はほとん
ど見られなかった。以上説明したように、評価した芳香
族系ジアミン系のうち、メタフェニレンジアミンが最適
であることが判明した。
【0031】以上説明したように、メタフェニレンジア
ミン溶液、及びホルムアルデヒドと無機酸との混合液を
使用して、アニオン交換樹脂を処理することによって得
た塩素イオン感応膜を使用する塩素イオンセンサの性能
が優れていることが判明した。 以下に、本発明を要約
する。本発明による塩素イオン感応膜は、(1)メタフ
ェニレンジアミン溶液、及びカルボニル基をもつ化合物
と無機酸との混合液に、アニオン交換樹脂膜を浸漬して
形成されること、(2)アニオン交換樹脂膜の面が、メ
タフェニレンジアミンとカルボニル基をもつ化合物との
縮合物により被覆されて形成されること、(3)メタフ
ェニレンジアミン溶液、及びホルムアルデヒドと無機酸
との混合液に、アニオン交換樹脂膜を浸漬して形成され
ること、(4)アニオン交換樹脂膜の面が、メタフェニ
レンジアミンとホルムアルデヒドとの縮合物により被覆
されていることに特徴がある。更に、上記(1)から
(4)の何れかの塩素イオン感応膜を具備する塩素イオ
ンセンサに特徴がある。また、本発明の塩素イオン感応
膜の製造方法は、(a)アニオン交換樹脂膜を、メタフ
ェニレンジアミンを溶媒に溶解した溶液に浸漬する第1
の工程と、メタフェニレンジアミンが含浸したアニオン
交換樹脂膜を、カルボニル基をもつ化合物と無機酸との
混合液に浸漬して、メタフェニレンジアミンとカルボニ
ル基をもつ化合物との縮合物を生成する第2の工程とを
有すること、(b)アニオン交換樹脂膜を、メタフェニ
レンジアミンを溶媒に溶解した溶液に浸漬する第1の工
程と、メタフェニレンジアミンが含浸したアニオン交換
樹脂膜を、ホルムアルデヒドと無機酸との混合液に浸漬
して、メタフェニレンジアミンとホルムアルデヒドとの
縮合物を生成する第2の工程とを有することに特徴があ
り、無機酸が塩酸であり、混合液の組成が、ホルムアル
デヒド、塩酸、及び水の重量比を、XF、XA、及びXW
とする時、XF:XA:XW=1:0.2:5であること
にも特徴がある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、イオン選択性、及び動
作の安定性が向上し、高い信頼性を有する塩素イオン感
応膜が実現でき、イオン選択性、及び動作の安定性をも
つ塩素イオンセンサが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の塩素イオンセンサの構成を
示す断面図。
【図2】本発明の実施例2のフローセル型塩素イオンセ
ンサの斜視図。
【図3】本発明の実施例2の塩素イオンセンサの構成を
示す断面図。
【図4】本発明の実施例3の塩素イオンセンサの構成を
示す断面図。
【図5】本発明の実施例4の塩素イオンセンサの構成を
示す断面図。
【図6】本発明の実施例5の塩素イオンセンサの構成を
示す断面図。
【図7】本発明の実施例6において、反応温度21°C
(室温)での縮合反応の時間と選択係数の関係を示す
図。
【図8】本発明の実施例6において、46°Cででの縮
合反応の時間と選択係数の関係を示す図。
【図9】本発明の実施例6において、縮合反応溶液のホ
ルムアルデヒドと水の重量比を一定にした場合の、塩酸
の重量比と選択係数との関係を示す図。
【図10】本発明の実施例6において、縮合反応溶液の
ホルムアルデヒドと水の重量比を一定にした場合の、塩
酸の重量比と選択係数との関係を示す図。
【図11】本発明の実施例6において、縮合反応溶液の
塩酸と水の重量比を一定にした場合の、ホルムアルデヒ
ドの重量比と選択係数との関係を示す図。
【図12】本発明の実施例6において、縮合反応溶液の
塩酸と水の重量比を一定にした場合の、ホルムアルデヒ
ドの重量比と選択係数との関係を示す図。
【図13】本発明の実施例6において、縮合反応溶液の
ホルムアルデヒドと塩酸の重量比を一定にした場合の、
水の重量比と選択係数との関係を示す図。
【図14】本発明の実施例6の好適な塩素イオン感応膜
の製造方法を示す図。
【図15】本発明の実施例7において、37°Cに保っ
た管理血清にスティック形電極を連続浸漬した場合の、
選択係数の浸漬時間による変化を示す図。
【図16】本発明の実施例7において、スロープ感度、
選択係数、標準血清の測定値、及び管理血清測定の再現
性の経時変化を示す図。
【図17】本発明の実施例8において、芳香族系ジアミ
ンの種類と塩素イオン選択性との関係を示す図。
【符号の説明】
1…センサ本体、2…内部溶液、3…内部電極、4…塩
素イオン感応膜、5…リード線、6…フローセル型セン
サ本体、7…貫通孔、8…凸部、9…O−リング、10
…空洞、11…内曲面、12…小孔、13…凹部、14
…シリコン基板、15…ソース、16…ドレイン、17
…酸化シリコン、18…窒化シリコン、19…高分子中
間層。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素イオン感応膜が、メタフェニレンジア
    ミン溶液、及びカルボニル基をもつ化合物と無機酸との
    混合液に、アニオン交換樹脂膜を浸漬して形成されたこ
    とを特徴とする塩素イオン感応膜。
  2. 【請求項2】メタフェニレンジアミンとカルボニル基を
    もつ化合物との縮合物により、アニオン交換樹脂膜の面
    が被覆されていることを特徴とする塩素イオン感応膜。
  3. 【請求項3】塩素イオン感応膜が、メタフェニレンジア
    ミン溶液、及びホルムアルデヒドと無機酸との混合液
    に、アニオン交換樹脂膜を浸漬して形成されたことを特
    徴とする塩素イオン感応膜。
  4. 【請求項4】メタフェニレンジアミンとホルムアルデヒ
    ドとの縮合物により、アニオン交換樹脂膜の面が被覆さ
    れていることを特徴とする塩素イオン感応膜。
  5. 【請求項5】アニオン交換樹脂膜を、メタフェニレンジ
    アミンを溶媒に溶解した溶液に浸漬する第1の工程と、
    前記メタフェニレンジアミンが含浸した前記アニオン交
    換樹脂膜を、カルボニル基をもつ化合物と無機酸との混
    合液に浸漬して、前記メタフェニレンジアミンと前記カ
    ルボニル基をもつ化合物との縮合物を生成する第2の工
    程とを有することを特徴とする塩素イオン感応膜の製造
    方法。
  6. 【請求項6】アニオン交換樹脂膜を、メタフェニレンジ
    アミンを溶媒に溶解した溶液に浸漬する第1の工程と、
    前記メタフェニレンジアミンが含浸した前記アニオン交
    換樹脂膜を、ホルムアルデヒドと無機酸との混合液に浸
    漬して、前記メタフェニレンジアミンと前記ホルムアル
    デヒドとの縮合物を生成する第2の工程とを有すること
    を特徴とする塩素イオン感応膜の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の塩素イオン感応膜の製造
    方法において、前記無機酸が塩酸であり、前記混合液の
    組成が、前記ホルムアルデヒド、前記塩酸、及び水の重
    量比を、XF、XA、及びXWとする時、XF:XA:XW
    1:0.2:5であることを特徴とする塩素イオン感応
    膜の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の塩素イオン感応膜を具備
    することを特徴とする塩素イオンセンサ。
  9. 【請求項9】請求項2に記載の塩素イオン感応膜を具備
    することを特徴とする塩素イオンセンサ。
  10. 【請求項10】請求項3に記載の塩素イオン感応膜を具
    備することを特徴とする塩素イオンセンサ。
  11. 【請求項11】請求項4に記載の塩素イオン感応膜を具
    備することを特徴とする塩素イオンセンサ。
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