JPH103184A - 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用キャリア及びその製造方法

Info

Publication number
JPH103184A
JPH103184A JP15686896A JP15686896A JPH103184A JP H103184 A JPH103184 A JP H103184A JP 15686896 A JP15686896 A JP 15686896A JP 15686896 A JP15686896 A JP 15686896A JP H103184 A JPH103184 A JP H103184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
binder resin
magnetic powder
developing
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15686896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Takagi
正博 高木
Akihiro Iizuka
章洋 飯塚
Takashi Imai
孝史 今井
Masanori Ichimura
正則 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP15686896A priority Critical patent/JPH103184A/ja
Publication of JPH103184A publication Critical patent/JPH103184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負帯電トナーの帯電劣化を防止し、より長期
に渡って現像特性を安定させることができ、また、小粒
径トナーを使用する系や、画像密度の高い原稿を連続出
力する系においても、補給トナーの帯電不良によるカブ
リや粒状性悪化がなく、安定した画質を出力できる静電
荷像現像用キャリア及びその製造方法を提供しようとす
るものである。 【解決手段】 結着樹脂としてポリオレフィン系樹脂を
用い、キャリアの製造過程で変形しない含窒素樹脂粒
子、及び、磁性粉を前記結着樹脂中に分散させたことを
特徴とする静電荷像現像用キャリア及びその製造方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等により形成される静電荷像を現像する際に用いる静
電荷像現像用キャリア及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々の分野で利用されてい
る。電子写真法は、帯電、露光する工程で感光体上に静
電潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像を現像
し、転写、定着工程を経て可視化する方法である。ここ
で用いる現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現
像剤と、磁性トナーなどのようにトナー単独で用いる一
成分現像剤とがあるが、二成分現像剤は、キャリアが現
像剤の攪拌・搬送・帯電などの機能を分担し、現像剤と
して機能分離されているため、制御性がよいなどの特徴
があり、現在広く用いられている。現像方法としては、
古くはカスケード法などが用いられていたが、現在は現
像剤搬送担体として磁気ロールを用いる磁気ブラシ法が
主流であり、現像効率を高めるために交流電界を現像バ
イアスに付加している場合が増えてきている。
【0003】また、近年は感光体上に静電潜像を形成す
る工程において、小径レーザービーム等を用いて感光体
に露光する技術が発達し、静電潜像が細密化してきてい
る。これに伴い、静電潜像に対して忠実に現像を行い、
より高画質出力を得るために、トナー粒子を小径化する
傾向がある。なお、有機感光体にレーザーで潜像を書き
込み、反転現像を行う場合にはキャリア粒子の極性を正
極性とし、トナー粒子の極性を負極性とすることが一般
的である。
【0004】上記のような二成分現像剤を用いる磁気ブ
ラシ法には、現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、
著しい背景部汚れの発生、及び、画像濃度ムラの発生な
どの問題がある。現像剤の帯電劣化は、キャリア表層へ
のトナー成分の付着や、キャリア表層成分の摩耗などに
より、キャリア表面組成が変化すると発生し易い。ま
た、二成分現像剤には、初期の段階においても、補給ト
ナーが十分に帯電せず、カブリとなったり、粒状性を悪
化させたりすることがある。この現象は現像剤の帯電立
ち上がり速度が遅いことに起因するとされている。この
ような帯電劣化や補給トナー帯電不良は、特に小径トナ
ーを用いる系や、画像密度が高く消費トナー量が多い系
において顕著に発生しやすい。
【0005】これら二成分現像剤の摩擦帯電特性に係わ
る諸問題を改善する方法の1つとして、樹脂中に磁性粉
末を分散させた軽量キャリアが多数提案された。例え
ば、特公平7ー46236号公報には、ポリオレフィン
系樹脂に磁性粉を溶融混合し、噴霧冷却することによ
り、磁性粉分散型球形キャリアを得ることが提案されて
いる。しかし、このキャリアはキャリア表層のトナー汚
染を防止する上では有効であるものの、帯電付与能力が
十分でないため、補給トナーの帯電不良を改善できな
い。
【0006】また、特開平5−197209号公報や、
特開平5−197210号公報にはアミノ樹脂などの機
能性材料を、重合性単量体と磁性粉とともに混合し、懸
濁重合してキャリア化する方法が提案されている。これ
らのキャリアは、中心より表層のアミノ樹脂濃度が高
く、帯電立ち上がり速度の向上による補給トナーの帯電
不良の改善には有効ではあるものの、キャリア表層への
トナー汚染を十分に防止することができず、満足なもの
となっていない。さらに、このような機能性材料が濃度
勾配を有するキャリアは、キャリア表層の摩耗によっ
て、表面組成が変化しやすく、帯電劣化の要因となる。
【0007】さらに、特開平7ー46236号公報に
は、キャリアの表層にビニル基を導入したアミノ樹脂粉
末、ビニル単量体及び磁性粉を混合し、懸濁重合してキ
ャリア化する方法が提案されている。このキャリアも、
帯電立ち上がり速度の向上による補給トナーの帯電不良
の改善には有効ではあるものの、キャリア表層へのトナ
ー汚染が防止しきれず満足なものとなっていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、以下の特徴を備えた静電荷像現像
用キャリア及びその製造方法を提供しようとするもので
ある。 負帯電トナーの帯電劣化を防止し、より長期に渡って
現像特性を安定させること。 小粒径トナーを使用する系や、画像密度の高い原稿を
連続出力する系においても、補給トナーの帯電不良によ
るカブリや粒状性悪化がなく、安定した画質を出力でき
ること。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
採用することにより、上記の課題を解決することに成功
した。即ち、 (1) 結着樹脂としてポリオレフィン系樹脂を用い、キャ
リアの製造過程で軟化・溶融による熱変形が実質的に生
じない含窒素樹脂粒子、及び、磁性粉を前記結着樹脂中
に分散させてなることを特徴とする静電荷像現像用キャ
リア。
【0010】(2) 前記含窒素樹脂として熱硬化性樹脂を
用いることを特徴とする上記(1) 記載の静電荷像現像用
キャリア。 (3) 前記含窒素樹脂粒子の平均粒径が0.1〜2μmの
範囲にあることを特徴とする上記(1) 又は(2) 記載の静
電荷像現像用キャリア。 (4) 前記含窒素樹脂粒子と前記ポリオレフィン系樹脂と
の配合比が21:4〜1:20の範囲にあることを特徴
とする上記(1) 〜(3) のいずれか1つに記載の静電荷像
現像用キャリア。
【0011】(5) 前記磁性粉の平均粒径が0.1〜5μ
mの範囲にあることを特徴とする上記(1) 〜(4) のいず
れか1つに記載の静電荷像現像用キャリア。 (6) 前記磁性粉がキャリア中に50〜90重量%の範囲
で配合されていることを特徴とする上記(1) 〜(5) のい
ずれか1つに記載の静電荷像現像用キャリア。 (7) 前記キャリアの平均粒径が10〜500μmの範囲
にあることを特徴とする上記(1) 〜(6) のいずれか1つ
に記載の静電荷像現像用キャリア。
【0012】(8) ポリオレフィン系結着樹脂、含窒素樹
脂粒子及び磁性粉を前記結着樹脂の溶融する温度で混合
した後、噴霧冷却することを特徴とする静電荷像現像用
キャリアの製造方法。 (9) ポリオレフィン系結着樹脂、含窒素樹脂粒子及び磁
性粉を前記結着樹脂の溶融する温度で混合した後、冷却
固化し、粉砕した後、熱処理して球形化することを特徴
とする静電荷像現像用キャリアの製造方法。
【0013】
【発明の実施の態様】本発明者等は磁性粉分散型キャリ
アについて鋭意検討した結果、結着樹脂と帯電付与材料
の選択、及び、帯電付与材料の分散制御が重要であるこ
とを見出した。即ち、結着樹脂としてはポリオレフィン
系樹脂を用い、かつ帯電付与材料としてキャリアの製造
過程で熱変形しない含窒素樹脂粒子を均一分散させるこ
とにより、上記の欠点を克服することができた。
【0014】本発明で使用する含窒素樹脂粒子は、結着
樹脂の軟化点より100℃高い温度まで固体を維持でき
る高融点材料か、硬化反応が進行した硬さが増す材料で
ある。本発明で使用する磁性粉分散型キャリアは、キャ
リアの中心から表層に向かって帯電付与粒子が均一に分
散しており、同時に結着樹脂も同様に均一である。それ
故、キャリアが長時間の使用によってその表層が磨耗し
ても、その表層の組成は使用前と同じ組成を保つことが
でき、トナーに対して良好な帯電付与能力を維持するこ
とができる。
【0015】従来のキャリアは、結着剤としての機能を
有するモノマーと帯電付与剤としての機能を有するモノ
マーの重合反応によりキャリア化したり、ともに熱可塑
性樹脂である結着樹脂と帯電付与性樹脂を混練粉砕して
キャリア化するときには、モノマー同士の反応性の差、
材料間の相溶性・臨界表面張力差・溶融粘度差等により
均一組成のキャリアを作ることが極めて困難であった。
【0016】本発明では、結着樹脂としてポリオレフィ
ン系樹脂を選択することにより、溶融混合時の粘度が適
度に低く保つことができ、噴霧冷却法や混練粉砕後の熱
処理法などによりキャリアを製造するときに、溶融混合
物の表面張力により、平滑な表面性を具備した球形キャ
リアを得ることができた。このため流動性に優れ、トナ
ーとの混合が速やかになり、かつ、ポリオレフィン系樹
脂の特徴である低臨界表面張力、潤滑性がキャリア表面
において最大限に発揮され、トナー汚染防止に効果的に
作用するものと考えられる。さらに、本発明で用いる帯
電付与性樹脂粒子が、その構成成分として窒素原子を含
むことにより、補給トナーに対して速やかに負帯電性を
付与できることが判明した。
【0017】本発明で使用するポリオレフィン系結着樹
脂は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ンなどの脂肪族炭化水素系樹脂;スチロール樹脂などの
芳香族炭化水素系樹脂;テルペン樹脂、ジエン樹脂など
を主成分とするものを挙げることができるが、その中で
も低粘着性で潤滑性に優れ、加工性に優れたポリエチレ
ン、ポリプロピレンが好適である。これらの樹脂は単独
で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。本発明
で使用するポリオレフィン系結着樹脂の好ましい分子量
は3000〜200000の範囲であり、軟化点は10
0〜150℃の範囲のものが好ましく用いられる。
【0018】本発明で使用する含窒素樹脂粒子の製造方
法は、モノマー又はオリゴマーを貧溶媒中に分散して架
橋反応を行う、乳化重合、懸濁重合などの重合反応を行
いつつ表面張力により粒状化する方法、低分子成分と架
橋剤などを溶融混練して生成される架橋反応物又は重合
物を風力、機械力などにより、所定の粒度に粉砕する方
法などが挙げられる。また、このような含窒素樹脂とし
ては、架橋メラミン樹脂、架橋グアナミン樹脂、イミド
樹脂、架橋アミノアクリルエステル樹脂等を使用するこ
とができる。
【0019】含窒素樹脂粒子の平均粒径は、0.1〜2
μmの範囲が好ましく、0.2〜1μmの範囲がより好
ましい。0.1μmより小さいと材料溶融混合時の粘度
が高くなりすぎ、分散が不均一となったり、球形化度が
低下したりするため好ましくない。また、2μmより大
きいとキャリア表層からの脱落が生じ易く、本発明の課
題の解決をすることができない。
【0020】ポリオレフィン系結着樹脂と含窒素樹脂粒
子の配合比率は、重量で20:1〜4:1、好ましくは
15:1〜5:1の範囲が適している。20:1よりも
含窒素樹脂粒子の配合比が下回ると帯電付与能力が不足
し、また、4:1よりも含窒素樹脂粒子の配合比が上回
るとキャリアが脆くなり、現像機内で割れ・欠けが生
じ、画質欠陥となるため好ましくない。
【0021】本発明において用いる磁性粉は、鉄、鋼、
ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネ
タイト等の磁性酸化物等を挙げることができる。これら
の磁性粉は、帯電調整や分散性向上など目的で、カップ
リング剤や帯電制御剤などで表面処理を施したものを用
いることもできる。磁性粉の平均粒径は、0.1〜5μ
mの範囲が好ましく、0.2μm〜2μmの範囲がより
好ましい。
【0022】磁性粉の配合率は、キャリアの50〜90
重量%の範囲が好ましく、60〜85重量%の範囲がよ
り好ましい。50重量%を下回るとキャリアの磁力が不
足し、キャリア付着が生じやすくなるため好ましくな
い。また、90重量%を上回るとキャリアが脆くなり、
現像機内で割れ・欠けが生じ、画質欠陥となるため好ま
しくない。
【0023】本発明のキャリアは、ポリオレフィン系結
着樹脂、含窒素樹脂粒子、磁性粉を必須成分とし、これ
らを該ポリオレフィン系結着樹脂の軟化点以上の温度の
下で溶融混合した後、噴霧冷却し、溶融物の表面張力に
より球形状態を保ちながら固化して製造する方法、溶融
混合物を冷却固化した後、粉砕し、熱処理して球形化す
る方法などが挙げられるが、粒径の制御性や球形化度向
上の観点から前者の方法がより好ましく用いられる。キ
ャリアの平均粒径は、10〜500μmのものが用いら
れ、好ましくは30〜150μmのものが用いられる。
【0024】本発明のキャリアと共に使用されるトナー
粒子の着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシ
ン、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロ
ー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キ
ノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシア
ニンブルー、マラカイトグリーン・オキサレート、ラン
プブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レ
ッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、
C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメ
ント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー1
2、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピ
グメント・ブルー15:3などを代表的なものとして例
示することができる。
【0025】トナー結着樹脂としては、スチレン、クロ
ロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル
等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アク
リル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単独重合体あ
るいは共重合体を例示することができる。
【0026】特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン・アクリル酸アルキル共重合体、スチレ
ン・メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン・アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、
スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレンを挙げることができる。さらに、ポリエス
テル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポ
リアミド、変性ロジン、パラフィン、ワックス類を挙げ
ることができる。この中でも、特にポリエステルを結着
樹脂として有効である。例えば、ビスフェノールAと多
価芳香族カルボン酸とを主単量体成分とした重縮合物の
線状ポリエステル樹脂が好ましく使用できる。
【0027】このようなトナー結着樹脂は、軟化点90
〜150℃、ガラス転移点50〜70℃、数平均分子量
2000〜6000、重量平均分子量8000〜150
000、酸価5〜30、水酸基価5〜40を示す樹脂が
特に好ましく使用できる。
【0028】これ等のトナー粒子には、所望により公知
の帯電制御剤、定着助剤等の添加剤を含有させてもよ
い。トナーの平均粒径は、高画質化のためには、より小
径化の方が好ましく、3〜12μm、より好ましくは3
〜10μの範囲が良好である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明が限定されるものではない。なお、実施
例において『部』は重量部を意味する。 <キャリアAの製造> ポリエチレン(重量平均分子量20000、軟化点108℃) 26部 球形マグネタイト(平均粒径0.3μm) 70部 架橋メラミン樹脂粒子(平均粒径0.3μm) 4部 上記組成を加熱アトライターで175℃の高温を保ちな
がら溶融混合した後、円盤型ノズルを有する噴霧装置を
用いて噴霧冷却を行い、さらに分級を施して平均粒径6
0μmの球形キャリアAを得た。
【0030】 <キャリアBの製造> ポリプロピレン(重量平均分子量90000、軟化点145℃) 23部 球形マグネタイト(平均粒径1.0μm) 70部 架橋ベンゾグアナミン粒子(0.8μm) 7部 上記組成を実施例1と同じ加熱アトライターで190℃
の高温を保ちながら溶融混合した後、円盤型ノズルを有
する噴霧装置を用いて噴霧冷却を行い、さらに分級を施
して平均粒径50μmの球形キャリアBを得た。
【0031】 <キャリアCの製造> ポリエチレン(分子量25000、軟化点109℃) 23部 立方形マグネタイト(平均粒径0.9μm) 75部 ポリイミド粒子(平均粒径1.8μm) 2部 上記組成を2軸エクストルーダーで溶融混練後、冷却固
化させ、粉砕分級を行い平均粒径46μmの磁性粉分散
粒子を得た後、熱処理球形化を行って球形キャリアCを
得た。
【0032】<キャリアDの製造>キャリアAの架橋メ
ラミン樹脂粒子を除き、上記ポリエチレンを30部に増
加した以外はキャリアAと同様の処理を施し、球形キャ
リアDを得た。
【0033】<キャリアEの製造>キャリアBの架橋ベ
ンゾグアナミン樹脂粒子を12−ナイロン(融点181
℃)に変更した以外はキャリアBと同様の処理を施し、
球形キャリアEを得た。
【0034】<キャリアFの製造>キャリアAのポリエ
チレンを線状ポリエステル(エチレンオキサイド付加型
ビスフェノールとテレフタル酸から成る縮合物、軟化点
115℃)に変更した以外はキャリアAと同様の処理を
施し、球形キャリアFを得た。
【0035】 <トナーaの製造> 線状ポリエステル樹脂 100重量部 (テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールからなる線状ポリエステル;Tg=62℃、Mn=4000 、Mw=35000、酸価=12、水酸価=25) マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57) 4重量部 上記混合物をエクストルーダーで混練し、ジェットミル
で粉砕した後、風力式分級機で分級してd50=7.5μ
mのマゼンタトナー粒子を得た。このマゼンタトナー粒
子にシリカ(日本アエロジル社製、R972)を0.5
重量部ヘンシェルミキサーで添加してマゼンタトナー
(トナーa)を得た。
【0036】 <トナーbの製造> 線状ポリエステル樹脂 100重量部 (テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールからなる線状ポリエステル;Tg=62℃、Mn=4000 、Mw=35000、酸価=12、水酸価=25) カーボンブラック(キャボット社製、モーガルL) 6重量部 上記混合物をエクストルーダーで混練し、体積粉砕方式
の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒、粗粒を分
級しd50=9.8μmの黒トナー粒子を得た。この黒ト
ナー粒子にシリカ(日本アエロジル社製、R972)を
0.3重量部ヘンシェルミキサーで添加して黒トナー
(トナーb)を得た。
【0037】(現像剤の調製と複写試験の条件)上記キ
ャリアA〜Fとトナーa〜bを別表のように組合せ、キ
ャリア100重量部に対しトナー8重量部をV型混合機
で混合して現像剤を調整した。これらの現像剤を使用し
て、画像密度5%の原稿及び画像密度30%の原稿を電
子写真複写機(富士ゼロックス社製、A−Color6
30)で連続複写試験を行い、結果を表1及び2に示し
た。なお、複写試験を実施した環境は22℃、55%R
Hに調整した。
【0038】(帯電量と画質評価)表中の帯電量は、チ
ャージ・スペクトログラフ法の画像解析による値であ
る。また、画質評価は目視にてグレード付けを実施し
た。カブリの評価基準は、5段階の限度を見本を作成
し、許容限界レベルをG3とし、G3よりも数値が低い
ものほどカブリが少なく、より良好であることを示して
いる。また、粒状性の評価基準は、5段階の限度を見本
を作成し、許容限界レベルをG3とし、G3よりも数値
が低いものほど粒状性が優れ、G3よりも高いと粒状性
が悪く鮮明でない画像となる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表から明らかなように、実施例の現像剤を
用いる場合は、画像密度の高低にかかわらず、3万枚複
写以上でも維持性を示した。一方、比較例では、連続出
力に伴う帯電量低下及び画質劣化の度合いが大きく短寿
命であり、特に、高画像密度の試験では、実施例と比較
例の差が顕著であった。
【0042】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、負帯電トナーの劣化を防止することができ、長期
に渡って現像特性を安定させることができ、また、小粒
径トナーを使用するときや画像密度の高い原稿を連続出
力する場合においても、補給トナーの帯電不良を起こす
ことがなく、カブリや粒状性を悪化することなく、安定
した良好な画質を提供することが可能になった。
フロントページの続き (72)発明者 市村 正則 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂としてポリオレフィン系樹脂を
    用い、キャリアの製造過程で軟化・溶融による熱変形が
    実質的に生じない含窒素樹脂粒子、及び、磁性粉を前記
    結着樹脂中に分散させてなることを特徴とする静電荷像
    現像用キャリア。
  2. 【請求項2】 前記含窒素樹脂として熱硬化性樹脂を用
    いることを特徴とする請求項1記載の静電荷像現像用キ
    ャリア。
  3. 【請求項3】 前記含窒素樹脂粒子の平均粒径が0.1
    〜2μmの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2
    記載の静電荷像現像用キャリア。
  4. 【請求項4】 前記含窒素樹脂粒子と前記ポリオレフィ
    ン系樹脂との配合比が21:4〜1:20の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    静電荷像現像用キャリア。
  5. 【請求項5】 前記磁性粉の平均粒径が0.1〜5μm
    の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の静電荷像現像用キャリア。
  6. 【請求項6】 前記磁性粉がキャリア中に50〜90重
    量%の範囲で配合されていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用キャリア。
  7. 【請求項7】 前記キャリアの平均粒径が10〜500
    μmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の静電荷像現像用キャリア。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィン系結着樹脂、含窒素樹脂
    粒子及び磁性粉を前記結着樹脂の溶融する温度で混合し
    た後、噴霧冷却することを特徴とする静電荷像現像用キ
    ャリアの製造方法。
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン系結着樹脂、含窒素樹脂
    粒子及び磁性粉を前記結着樹脂の溶融する温度で混合し
    た後、冷却固化し、粉砕した後、熱処理して球形化する
    ことを特徴とする静電荷像現像用キャリアの製造方法。
JP15686896A 1996-06-18 1996-06-18 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法 Pending JPH103184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15686896A JPH103184A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15686896A JPH103184A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH103184A true JPH103184A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15637153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15686896A Pending JPH103184A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH103184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129469A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Ricoh Co Ltd 現像剤、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129469A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Ricoh Co Ltd 現像剤、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4996126A (en) Developer having specific spheriodicity
JP4197516B2 (ja) トナーと二成分現像剤及び画像形成方法
JPH09269614A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、その製造方法、静電潜像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置
JPWO2005116779A1 (ja) トナー及びトナーの製造方法
JPWO2004055600A1 (ja) 二成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法
EP0374851A2 (en) Magnetic toner
US7601475B2 (en) Carrier and developing agent for electrophotography
EP0500054B1 (en) Carrier for developing electrostatic latent image and process for producing the same
JPH10198077A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア、二成分現像剤及び画像形成方法
JP5171577B2 (ja) キャリアの製造方法、キャリア、2成分現像剤、現像装置および画像形成装置
JPH103184A (ja) 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法
JP4035040B2 (ja) トナー及び二成分現像剤
US4868083A (en) Developer carrier and process for producing the same
US4175962A (en) Electrostatographic toner material
JP3327121B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2003057878A (ja) 電子写真用トナー及びその製造方法
JP2002278164A (ja) 電子写真用トナー、現像剤及び画像形成方法
JP3036131B2 (ja) バインダー型キャリア
JPH0651556A (ja) 磁性トナー
JPH10198078A (ja) 静電潜像現像剤及びその製造方法、画像形成方法
JPH1195484A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH09305026A (ja) 画像形成方法
JP3427190B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤
JP4010214B2 (ja) 静電荷像現像剤用キャリア、静電荷像現像剤
JPH10207115A (ja) トナー用樹脂、静電荷現像用トナー及び画像形成方法