JPH10318068A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

燃料供給ポンプ

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Publication number
JPH10318068A
JPH10318068A JP13762597A JP13762597A JPH10318068A JP H10318068 A JPH10318068 A JP H10318068A JP 13762597 A JP13762597 A JP 13762597A JP 13762597 A JP13762597 A JP 13762597A JP H10318068 A JPH10318068 A JP H10318068A
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JP
Japan
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fuel
pressure
low
plunger
barrel
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Application number
JP13762597A
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English (en)
Inventor
Hideya Kikuchi
英弥 菊地
Etsuro Hozumi
悦郎 穂積
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Akinao Minegishi
昭直 峯岸
Takeo Kushida
丈夫 串田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で燃料漏れを確実に防止するとと
もにコストを低減できる燃料供給ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明による燃料供給ポンプ3は、プッ
シュロッド24とバレル33との間を弾性シール部材3
0によりシールして燃料漏れを防止する。この場合、脈
動低減空間26の燃料は、燃料供給路19に導入される
一方、脈動低減空間26と弾性シール部材30との間
は、燃料供給路19よりも更に低圧の燃料タンク40に
連通された第2低圧通路32が形成されている。従っ
て、弾性シール部材30に作用する燃料圧力は極めて小
さくなり、弾性シール部材からの燃料漏れを確実に防止
することができる。従って、プッシュロッドの周囲をベ
ローズで覆うことなく、弾性シール部材を装着するとい
う簡易な構成で、燃料漏れを確実に防止するとともに、
コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単気筒ポンプ、ピ
ストンシリンダ等の燃料供給ポンプに関し、特に、筒内
直接噴射式燃料噴射装置等に装備される燃料供給ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平7ー77160号公報に
開示されているように、燃料供給ポンプとしてのプラン
ジャポンプには、バレル(シリンダ)にプランジャが摺
動して燃料を加圧する燃料圧縮室が形成されており、プ
ランジャは、カムの回転により往復動するようになって
いる。そして、この公報に開示されているバレルには、
所定の容積を有する副室を形成し、プランジャに形成さ
れた吸入ポートが、所定の位置で副室に連通させてサー
ジ圧を低減する構成が開示されている。
【0003】一方、出願人は先の出願(特願平8ー31
1261号)において、プッシュロッドを移動させるカ
ムが設けられたカム室のオイルと、プッシュロッドとバ
レルとの間の燃料とをシールするため、プッシュロッド
の下端部の周囲をベローズで囲む構成を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
に開示の技術では、プランジャとバレルとの間隙から燃
料が漏れるおそれがあり、カム室のオイルに燃料が混入
するという不都合がある。
【0005】また、上述したように、プッシュロッドに
おける燃料のシールをベローズで覆っておこなう構成で
あると、構成が複雑になるとともに、ベローズはその伸
縮による破損を防止するために高価な材料を用いる必要
があり、コスト高になるという問題点がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、簡易な構成で燃
料漏れを確実に防止するとともにコストを低減できる燃
料供給ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、バレル内をプランジャが
摺動して、燃料を加圧する燃料圧縮室と、プランジャと
プランジャを摺動させるプッシュロッドとバレルとで画
成される脈動低減空間と、を備え、脈動低減空間は第1
低圧部に第1低圧通路を介して連通された燃料供給ポン
プにおいて、前記プッシュロッドとバレルとの間をシー
ルする弾性シール部材を配置し、この弾性シール部材と
前記脈動低減空間との間に、前記第1低圧部よりも低圧
の第2低圧部に連通する第2低圧通路を形成したもので
ある。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、プッ
シュロッドとバレルとの間を弾性シール部材によりシー
ルしてプッシュロッドとバレルとの間からの燃料漏れを
防止する。この場合、脈動低減空間に案内された燃料
は、低圧部に導入される一方、脈動低減空間と弾性シー
ル部材との間は、低圧部よりも更に低圧の第2低圧通路
に連通されており、脈動低減空間から弾性シール部材に
向かう燃料は第2低圧部に流れるので、弾性シール部材
に作用する燃料圧力は極めて小さくなり、弾性シール部
材からの燃料漏れを確実に防止することができる。従っ
て、従来なされていたように、プッシュロッドの周囲を
ベローズで覆うことなく、弾性シール部材を装着すると
いう簡易な構成で、燃料漏れを確実に防止する。更に、
ベローズ等を使用する必要がないのでコストの低減を図
ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、バレル内をプラ
ンジャが摺動して、燃料を加圧する燃料圧縮室と、プラ
ンジャとプランジャを摺動させるプッシュロッドとバレ
ルとで画成される脈動低減空間と、を備え、脈動低減空
間は第1低圧部に第1低圧通路を介して連通された燃料
供給ポンプにおいて、前記プッシュロッドと前記バレル
との摺動部側を含む燃料空間を区画してシールするダイ
ヤフラムを配置し、この燃料空間を前記第1低圧部より
も低圧の第2低圧部に連通させる第2低圧通路を形成し
たものである。
【0010】この請求項2に記載の発明は、プッシュロ
ッドとバレルとの摺動部側の燃料空間をダイヤフラムで
シールして区画し(以下、この空間を「ダイヤフラム
室」という)、摺動部から漏れた燃料をダイヤフラム室
で受けている。このダイヤフラム室は、第2低圧通路を
介して第1低圧部よりも更に低圧の第2低圧部に連通し
ているので、ダイヤフラム室内に流入された燃料は積極
的に第2低圧部に流出する。従って、ダイヤフラム室に
多量の燃料が溜まることが少なく、ダイヤフラムが破損
した場合であっても、そこから燃料が漏れることを防止
する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記第2低圧部は燃料タンクで
あり、第2低圧通路は燃料タンクに連通されていること
を特徴とするものである。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、第2
低圧部を燃料タンクとしているので、第2低圧通路を略
大気開放状態に等しい低い圧力にすることができるとと
もに、脈動低減空間から漏れた燃料を燃料タンクに戻す
ので、漏れ出た燃料の無駄がない。尚、第2低圧部は、
第1低圧室よりも低圧であればよく、例えば、吸気マニ
ホールド等であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明の実施の形態を説明するが、まず、図1乃至図5を
参照して、本発明の第1実施の形態を詳細に説明する。
尚、図1は本発明の第1実施の形態にかかる燃料供給ポ
ンプを正面側から切断した断面図であり、図2は図1に
示す燃料供給ポンプの一部を拡大して示す断面図であ
り、図3は第1実施の形態の構成を模式的に示した断面
図であり、図4は脈動低減空間における作用を説明する
図表であり、図5は脈動低減空間の作用を説明するグラ
フ図である。
【0014】本実施の形態にかかる燃料供給ポンプ3
は、ガソリンエンジンの燃焼室にガソリンを直接噴射す
るもので、いわゆる直接噴射式ガソリンエンジンと言わ
れる燃料供給系に使用され、高圧のガソリンを圧送する
ものである。
【0015】この燃料供給ポンプ3は、プランジャ5を
収納したポンプハウジング7と、このプランジャ5を駆
動するカム9を収納した下本体部10とを備えている。
カム9は、図示しないエンジンによって駆動されるシャ
フト8に連結されており、エンジンの駆動によりカム9
が回転し、プランジャ5の下端に配置されたカム当接シ
ュー11に周接してプランジャ5を上下に駆動する構成
になっている。
【0016】ポンプハウジング7には、低圧の燃料が供
給される吸入ポート13と、リーク燃料を燃料タンク4
0に戻すタンクポート15及び、プランジャ5により加
圧された燃料を吐出する吐出ポート17とが設けられて
いる。
【0017】吸入ポート13は、ポンプハウジング7に
形成された燃料供給路19を介してポンプ室(燃料圧縮
室)21に連通されており、吐出ポート17は燃料吐出
通路23を介してポンプ室21に連通されて、弁の開閉
により、ポンプ室21で圧縮した燃料を吐出ポート17
から吐出している。
【0018】ポンプハウジング7に形成された大径孔に
は、固装部材29がねじ噛合されており、この固装部材
29の内側にプランジャ5の摺動を案内するバレル33
が固定されている。
【0019】一方、プランジャ5と上述のカム当接シュ
ー11との間には、プッシュロッド24が介在されてお
り、このプッシュロッド24を介してプランジャ5を押
圧してバレル33内に摺動させている。本実施の形態で
は、このプッシュロッド24は、プランジャ5と別体に
設けられているが、プランジャ5の下端に当接してプラ
ンジャ5と一体に往復動するものであり、実質的にプラ
ンジャ5と一体のものである。そして、プランジャ5
は、このバレル33に沿って上下に摺動するようになっ
ている。プランジャ5には、スプリング35の下端部が
当接されている。このスプリング35は、プランジャ5
を常時下方に付勢するものであり、スプリング35の上
端は固定部材37の下面に支持されている。そして、固
定部材37の下面とプランジャ5との間に燃料を加圧す
るポンプ室21を形成している。
【0020】バレル33には、プランジャ5の下端側
(ポンプ室と反対の側)であってプランジャ5とプッシ
ュロッド24とで画定される脈動低減空間26が形成さ
れている。この脈動低減空間26は、第1低圧通路28
を介して燃料吸入ポート13に連通されており、ポンプ
室21の往復動作により発生する低圧側の脈動を低減す
るようになっている。即ち、脈動低減空間26は、プラ
ンジャ5の下部に形成されており、プランジャ5が下降
動作すると、脈動低減空間26内の燃料が第1低圧通路
28を介して、燃料吸入通路19に戻され、プランジャ
5が上昇すると燃料供給ポート13側から第1低圧通路
28を介して脈動低減空間26に燃料を吸入するもので
ある。本実施の形態では、脈動低減空間26とポンプ室
21との容積比が例えば1:2となっており、図4に示
すように、燃料供給ポート13における吸入量は、プラ
ンジャ5の下降時には、ポンプ室21に吸入される燃料
の容積比2に対して脈動低減空間26からの戻し量1と
なり、プランジャ5の上昇時には、燃料供給ポート13
側から第1低圧通路28を介して脈動低減空間26にの
み燃料が供給されるので、燃料供給ポート13への戻し
量が−1になる。従って、図5に示すように、燃料供給
ポート13から吸入される燃料の容積比は、プランジャ
5の下降時及び上昇時において、それぞれの場合に全体
的には1になる。
【0021】プッシュロッド24の下側にはバレル33
との間をシールする弾性シール部材30が設けられてお
り、プッシュロッド24とバレル33との間をシールし
ている。この弾性シール部材30は、Oーリング等の汎
用のシール部材であり、プッシュロッド24とバレル3
3との間の間隙からカム室9aに燃料が漏れるのを防止
するものである。
【0022】バレル33において、弾性シール部材30
と脈動低減空間26との間には、プッシュロッド24の
周面に開口する第2低圧通路32が形成されている。こ
の第2低圧通路32は、タンクポート15を介して燃料
タンク40に連通されており、プッシュロッド24とバ
レル33との間隙に漏れ出た燃料圧を燃料タンク40に
逃し、弾性シール部材30に燃料圧がかからないように
している。従って、弾性シール部材30には、燃料タン
ク40の圧力である略大気圧程度の燃料圧がかかるのみ
であるから、シールを確実におこなうことができる。
【0023】一方、燃料吐出通路23は、ポンプハウジ
ング7の上部に設けられた高圧ダンパ39を通るように
なっており、この高圧ダンパ39が燃料吐出通路23に
おける高圧の脈動を抑制している。高圧ダンパ39はガ
スが封入されたガス封入室41を備えており、このガス
封入室41は、ケース45とダイヤフラム43とで画定
されている。そして、ガス封入室41側にはダイヤフラ
ム43の背面にストッパ46を備えており、ガス封入室
41側へのダイヤフラム43の変形が過大になって破損
するのを防止している。尚、燃料吐出通路23側への変
形はその通路が形成されているポンプ本体7により過大
の変形を防止している。
【0024】次に、第1実施の形態の作用について説明
する。カム9が回転すると、カム当接シュー11を介し
てプランジャ5が上下動し、これによって、燃料供給路
19を通ってポンプ室21に燃料が供給されるととも
に、ポンプ室21内の燃料が加圧され、吐出通路23へ
吐出される。
【0025】プランジャ5が上昇すると燃料供給ポート
13側から脈動低減空間26に燃料を吸入する。プラン
ジャ5の下降時には、燃料供給通路19からポンプ室2
1に燃料が供給されるが、脈動低減空間26の燃料も燃
料供給通路19を介してポンプ室21に供給されるの
で、燃料供給ポート13からの燃料供給量は、プランジ
ャ5の下降時及び上昇時において、それぞれ同じにな
り、吸入ポート13から吸入される燃料の量が、図5に
示すように均等化ないし平準化されるので、吸入脈動を
低減する。
【0026】一方、脈動低減空間26にかかる低圧は、
プッシュロッド24とバレル33との周動面における隙
間を通ってカム室9a側に向かって、弾性シール部材3
0へ流れ、この弾性シール部材30の手前で、第2低圧
通路32に至る。この第2低圧通路32では、大気圧状
態に略等しい圧力の燃料タンク40に連通されており、
脈動低減空間26から弾性シール部材30に向かう燃料
は第2低圧通路32に流れる。従って、弾性シール部材
30には、第2低圧通路32にかかる圧力と略等しい力
がかかるので、弾性シール部材30に作用する燃料圧力
は極めて小さくなり、弾性シール部材30からの燃料漏
れを確実に防止することができる。特に、弾性シール部
材30がシールするカム室9a側は、ミスト状のオイル
で満たされており、燃料タンク40と略等しい圧力であ
るため、弾性シール部材30の前後における圧力差が小
さいので、燃料がカム室9a側に漏れ難い。
【0027】即ち、第1実施の形態によれば、プッシュ
ロッド24の周囲をベローズで覆うことなく、弾性シー
ル部材を装着するという簡易な構成で、燃料漏れを確実
に防止することができる。
【0028】次に、図6及び図7を参照して、本発明の
第2及び第3実施の形態について説明するが、以下に示
す第2及び第3実施の形態において、上述した第1実施
の形態と同一部分には同一の符号を付することによっ
て、その部分の詳細な説明を省略する。
【0029】図6に示す第2実施の形態では、第1実施
の形態と異なり、プッシュロッド24とバレル33との
摺動部50に弾性シール部材を設けず、且つカム当接シ
ューの上部にダイヤフラム51を配置して、プッシュロ
ッド24とバレル33との摺動部50側を含むダイヤフ
ラム室53を区画している。更に、ダイヤフラム空間5
3に、インテークマニホールド55に連通する第2低圧
通路57が連通されている。
【0030】ダイヤフラム51は、カム当接シュー11
の上部と下本体部(駆動台)10とに固定されており、
プッシュロッド24とバレル33側の空間をダイヤフラ
ム室53として規定するものである。このダイヤフラム
室53は、プッシュロッド24とバレル33との摺動部
50から漏れ出る燃料を受けている。ダイヤフラム51
は、保持座金61によりカム当接シュー11との間に圧
接挟持されており、この保持座金61は一端部が下本体
部10に固定された回り止めワイヤー63の他端に固定
されて、ダイヤフラム51のねじれが防止されている。
即ち、加工上カム当接シュー11の中心と、カム9の中
心とにずれが生じやすく、このずれのために、ダイヤフ
ラム51の周方向に回ろうとするため、ダイヤフラムの
ねじれの原因になり、かかるねじれによりダイヤフラム
51が破損することがある。しかし、本実施の形態で
は、回り止めワイヤー63により、ダイヤフラム51の
ねじれが防止されているので、ダイヤフラム51の破損
を防ぐ構成になっている。
【0031】第2低圧通路57は、下本体部10に形成
されて、燃料供給ポート13よりも圧力の低い燃料タン
ク40又はインテークマニホールド55等の第2低圧部
に連通されており、この第2実施の形態では、インテー
クマニホールド55に連通されている。尚、図6及び下
記する図7において、符号60は低圧ダンパ、62は圧
力制御弁、である。
【0032】この第2実施の形態では、摺動部50から
漏れた燃料をダイヤフラム室53で受けるが、ダイヤフ
ラム室53は、第2低圧通路57によりインテークマニ
ホールド55に連通しているので、ダイヤフラム室53
内に流入された燃料は積極的にインテークマニホールド
55に流出する。従って、ダイヤフラム室53に多量の
燃料が溜まることがなく、万一、ダイヤフラム51が破
損した場合であっても、そこからオイルミストで満たさ
れているカム室9aに燃料が漏れることを防止する。
【0033】また、ダイヤフラム51が破損した場合に
は、摺動部50からダイヤフラム室53に漏れる燃料
は、下記(1)式で示される量である。
【0034】
【数1】
【0035】この式(1)におけるΔPは第1低圧室P
1と第2低圧室P2との差圧であるため、極めて小さく
なるので、式(1)で示されるダイヤフラム室に漏れる
燃料の量は極めて少ない。しかも、ダイヤフラム室53
内に漏れ出た燃料は、積極的に第2低圧通路57を通っ
て、インテークマニホールド55に流出する構造になっ
ているので、カム室9a側に燃料が漏れることを確実に
防止できる。
【0036】図7に示す第3実施の形態では、燃料供給
ポンプ3を直接エンジンヘッド65に搭載したもので、
下本体部(駆動台)10を持たない直接駆動の場合を示
しており、更に、第2低圧通路57は、ポンプハウジン
グ7に形成している点が上述した第2実施の形態と異な
る構成である。
【0037】この第3実施の形態では、上述した第2実
施の形態と同様な効果を得ることができるとともに、直
接駆動であるから、ポンプハウジング7と下本体部10
との間のシール用のOリングが不要になり、構成が簡易
である。
【0038】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例
えば、本発明にかかる燃料供給ポンプは、ガソリン燃料
の噴射ポンプに用いることに限らず、ディーゼル機関に
用いられる軽油用の燃料噴射ポンプ等に用いるものであ
っても同様な効果を得ることができる。
【0039】また、上述した実施の形態では、プランジ
ャ5とプッシュロッド24とは、別体の構成としたが、
これらを一体に構成し、プッシュロッド24が実質的に
プランジャ5の一部を形成している構成であっても同様
な効果を得ることができる。
【0040】上述した第1実施の形態では、第2低圧部
として燃料タンク40を例に用いて説明したが、これに
限らず、エンジンのシリンダ筒に設けられるインテーク
マニホールド55を第2低圧部としても同様な効果を得
ることができる。
【0041】上述した第2及び第3実施の形態では、回
り止めワイヤ63は、保持座金61によりプッシュロッ
ド24側に取り付けたが、これに限らず、カム当接シュ
ーのホルダに直接取り付けるものであってもよい。
【0042】更に、第1及び第2実施の形態において、
第2低圧通路32、57はバレル33に形成するもので
あっても同様な効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、プラン
ジャとプッシュロッドとバレルとで画定される脈動低減
空間を、第1低圧通路を介して第1低圧部に連通し、プ
ッシュロッドとバレルとの間をシールする弾性シール部
材を配置するとともに、この弾性シール部材と脈動低減
空間との間に、第1低圧部よりも低圧の第2低圧部に連
通する第2低圧通路を形成した構成であるから、弾性シ
ール部材に作用する燃料圧力が極めて小さくなり、弾性
シール部材からの燃料漏れを確実に防止することができ
る。従って、プッシュロッドの周囲をベローズ等で覆う
ことなく、弾性シール部材を装着するという簡易な構成
で、燃料漏れを確実に防止する。更に、高価なベローズ
等を使用する必要がないので、コストの低減を図ること
ができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、プッシュ
ロッドとバレルとの摺動部側の空間をダイヤフラムでシ
ールしてダイヤフラム室を規定し、摺動部から漏れた燃
料をダイヤフラム室で受けるとともに、ダイヤフラム室
を、第2低圧通路により第1低圧部よりも更に低圧の第
2低圧部に連通する構成であるから、ダイヤフラム室に
多量の燃料が溜まることがなく、ダイヤフラムが破損し
た場合であっても、ダイヤフラム室の燃料が漏れ出るの
を防止できる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、低圧部を
燃料タンクとしているので、第2低圧通路を略大気圧程
度の十分に低い圧力にすることができ、弾性シール部材
により確実なシールを図ることができる。また、脈動低
減空間と弾性シール部材との間のから漏れた燃料を燃料
タンクに戻すので、漏れ出た燃料の無駄がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる燃料供給ポン
プを正面側から切断した断面図である。
【図2】図1に示す燃料供給ポンプの一部を拡大して示
す断面図である。
【図3】第1実施の形態にかかる構成を模式的に示した
断面図である。
【図4】脈動低減空間における作用を説明する図表であ
る。
【図5】脈動低減空間の作用を説明するグラフ図であ
る。
【図6】本発明の第2実施の形態にかかる燃料供給ポン
プを正面側から切断した断面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態にかかる燃料供給ポン
プを正面側から切断した断面図である。
【符号の説明】
3 燃料供給ポンプ 5 プランジャ 19 燃料供給路(第1低圧部) 21 ポンプ室(燃料圧縮室) 24 プッシュロッド 26 脈動低減空間 28 第1低圧通路 30 弾性シール部材 32,57 第2低圧通路 33 バレル 40 燃料タンク(第2低圧部) 51 ダイヤフラム 53 ダイヤフラム室(燃料空間) 55 インテークマニホールド(第2低圧部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯岸 昭直 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 串田 丈夫 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレル内をプランジャが摺動して、燃料
    を加圧する燃料圧縮室と、プランジャとプランジャを摺
    動させるプッシュロッドとバレルとで画成される脈動低
    減空間と、を備え、脈動低減空間は第1低圧部に第1低
    圧通路を介して連通された燃料供給ポンプにおいて、 前記プッシュロッドとバレルとの間をシールする弾性シ
    ール部材を配置し、この弾性シール部材と前記脈動低減
    空間との間に、前記第1低圧部よりも低圧の第2低圧部
    に連通する第2低圧通路を形成したことを特徴とする燃
    料供給ポンプ。
  2. 【請求項2】 バレル内をプランジャが摺動して、燃料
    を加圧する燃料圧縮室と、プランジャとプランジャを摺
    動させるプッシュロッドとバレルとで画成される脈動低
    減空間と、を備え、脈動低減空間は第1低圧部に第1低
    圧通路を介して連通された燃料供給ポンプにおいて、 前記プッシュロッドと前記バレルとの摺動部側を含む燃
    料空間を区画してシールするダイヤフラムを配置し、こ
    の燃料空間を前記第1低圧部よりも低圧の第2低圧部に
    連通させる第2低圧通路を形成したことを特徴とする燃
    料供給ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第2低圧部は燃料タンクであり、第
    2低圧通路は燃料タンクに連通されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の燃料供給ポンプ。
JP13762597A 1997-03-14 1997-05-13 燃料供給ポンプ Pending JPH10318068A (ja)

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US6631706B1 (en) 1999-02-09 2003-10-14 Hitachi, Ltd. High pressure fuel supply pump for internal combustion engine
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US7540274B2 (en) 1999-02-09 2009-06-02 Hitachi, Ltd. High pressure fuel supply pump for internal combustion engine

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