JPH10317972A - 筒内噴射式火花点火内燃機関 - Google Patents
筒内噴射式火花点火内燃機関Info
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Abstract
火プラグ7のくすぶりを抑制するとともに、圧縮行程中
に燃料噴射を行う成層希薄燃焼時の混合改善を図る。 【解決手段】 一対の吸気弁5a,5bに対応する第1
吸気ポート8aと第2吸気ポート8bとが互いに独立し
ている。第1吸気ポート8aは、エンジンセンターライ
ンLに直交している。第2吸気ポート8bは、点火プラ
グ7を指向するように内向している。燃料噴射弁10
は、吸気弁5b側に片寄って位置しており、その噴霧の
中心線Fは、第2吸気ポート8bの中心線M2とシリン
ダ水平平面上において略平行である。第2吸気ポート8
bの上流には、空気制御弁15が介装されている。燃料
噴霧が吸気弁5a,5bの傘部裏面へ衝突しても、点火
プラグ7には集中しない。また、シリンダ3内に生成さ
れる縦渦が傾いたものとなる。
Description
に配置した燃料噴射弁からシリンダ内に直接燃料を噴射
する筒内噴射式内燃機関、特にガソリン機関に代表され
る筒内噴射式火花点火内燃機関に関する。
料を噴射し、その混合気に点火プラグにより点火するよ
うにした筒内噴射式火花点火内燃機関においては、一般
に、特開昭63−230920号公報に記載されている
ように、噴射された燃料がシリンダを直径方向に横切る
ようにシリンダ側壁寄りのシリンダヘッド下面部に燃料
噴射弁が配置される場合が多い。そして、各気筒毎に一
対の吸気弁を備えた吸気2弁式機関においては、このシ
リンダ側壁寄りのシリンダヘッド下面部に設けられる燃
料噴射弁を、一対の吸気弁の中間位置に配置した構成が
一般的なレイアウトとなっている。つまり、シリンダ中
心軸に直交するシリンダ水平平面において見た場合に
は、燃料噴射弁の噴霧中心線が、シリンダの略中心部に
位置する点火プラグを指向している。
るために、吸気2弁式機関において、吸気ポート上流
に、各吸気弁へ向かう新気の流量割合を可変制御する空
気制御弁を配設し、機関低負荷時には、主に一方の吸気
弁からシリンダ内に新気を導入して、シリンダ内に強い
旋回流(スワール)を発生させる一方、機関高負荷時に
は、一対の吸気弁の双方からシリンダ内に新気を導入す
ることによりシリンダ内に強い縦渦(タンブル)を発生
させるようにした燃焼改善技術も知られている。
内に直接燃料を噴射する筒内噴射式火花点火内燃機関に
おいては、機関の全負荷時には、通常、混合気の均質化
を図るために、吸気行程中に燃料噴射が行われるのであ
るが、上述したような従来の吸気2弁式機関のレイアウ
トでは、吸気弁がリフトしている状態でシリンダヘッド
下面部の燃料噴射弁から燃料が噴射されると、燃料噴霧
の一部が吸気弁の傘部裏面に衝突し、かつ反射して点火
プラグ側に向かうため、点火プラグ周辺の混合気が部分
的に過濃となる。そのため、点火プラグがくすぶり、燃
焼安定性が損なわれるという問題がある。特に、この機
関全負荷時には、燃料供給量そのものが多いため、燃料
が点火プラグに集中すると、くすぶりが発生し易い。
吸気弁の双方からシリンダ内に新気を導入した際にシリ
ンダ内に縦渦(タンブル)が生じるように吸気ポートを
構成した場合に、燃焼安定化のためにこの縦渦を強化し
たとしても、ピストン冠面近くの排気弁側シリンダ壁面
寄りの部分は、縦渦の外側となるため、流れの弱い淀み
点となる。上述した一般的な燃料噴射弁のレイアウトで
は、機関の全負荷時に吸気行程中に噴射された燃料は、
シリンダを直径方向に横切ってピストン冠面の排気弁側
に到達するため、この淀み点となる部分に一部の燃料が
滞留してしまい、空気と十分に混合せずに燃焼効率の低
下を招くという問題がある。
に、気筒列方向に並んだ2つの吸気弁および2つの排気
弁を有し、かつこれらの4個の弁の略中央位置に点火プ
ラグが配置され、2つの吸気弁の間でかつシリンダ側壁
寄りのシリンダヘッド下面部に配置された燃料噴射弁か
らシリンダ内に直接燃料が噴射される筒内噴射式火花点
火内燃機関において、吸気弁の一方に対応する第1吸気
ポートと他方に対応する第2吸気ポートとが、互いに独
立して構成されているとともに、シリンダ中心軸に直交
するシリンダ水平平面へ投影した各吸気ポートの中心線
が、第1吸気ポートは気筒列方向に対し略垂直な形状
に、第2吸気ポートはシリンダの略中心を指向するよう
に内向した形状に、それぞれ構成されており、上記燃料
噴射弁の先端位置が、2つの吸気弁の間の中央位置から
上記第2吸気ポート寄りに片寄って配置されているとと
もに、この燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧を上記シ
リンダ水平平面に投影したときの噴霧中心線が、該シリ
ンダ水平平面に投影した上記第2吸気ポートの中心線と
略平行に構成されていることを特徴としている。
均質な混合気を確保するために、燃料は、吸気行程中に
噴射される。従って、吸気弁のリフト中に燃料が噴射さ
れるので、燃料噴霧の一部は吸気弁傘部の裏面に衝突
し、ここで反射することがあるが、シリンダ中心軸に直
交するシリンダ水平平面において、噴霧中心線は、第2
吸気ポートの中心線と略平行となるように傾いているの
で、吸気弁傘部裏面で反射した燃料は点火プラグ付近に
は集中しない。つまり、吸気弁リフト中に燃料噴射が行
われても、点火プラグ近傍が部分的に過濃となることが
ない。
ートから流入した新気の進行方向とは平行にならず、シ
リンダ水平平面において、互いに交差するようになるた
め、燃料噴霧と新気との相対速度が大きく得られ、気化
拡散が促進されて混合気の均質化が促進される。
方向に対し略垂直であるのに対し、第2吸気ポートの中
心線はシリンダの略中心を指向するように内向している
ため、両吸気ポートから同時にシリンダ内に新気が流入
すると、シリンダ内には、斜め方向に傾いた縦渦が発生
する。そのため、吸気行程後半から圧縮行程にかけてピ
ストン冠面の排気バルブ側部分を流れる流動場成分が存
在し、ここに到達した燃料を拡散することが可能とな
る。これにより、シリンダ内の混合気の均質化が進み、
燃焼効率が改善される。
ポートのシリンダ軸方向の高さが、第2吸気ポートのシ
リンダ軸方向の高さよりも高く設定されている。
時に新気が流入してシリンダ内に縦渦が生成される際
に、その縦渦が一層強化される。これにより均質燃焼時
にピストン冠面の排気弁側に存在する燃料に対するかき
あげ効果が増加し、混合気の均質性が改善される。ま
た、点火時期におけるみだれも増加するため、燃焼効率
の改善および熱効率の改善が図れる。
の冠面における上記の2つの排気弁に対向する部分が、
気筒列方向に、上記第1吸気ポート側から上記第2吸気
ポート側へ向かって、徐々に低く形成されている。
に斜め方向に傾いた縦渦が発生した際に、この縦渦がピ
ストン冠面の排気弁側に一層積極的に導入されるように
なり、この部分の燃料の拡散が一層促進される。
ているが、その中心軸の軸線方向に沿って燃料が噴射さ
れる場合には、この燃料噴射弁自体をシリンダヘッドに
気筒列方向に対し斜めに取り付ける必要がある。
筒状をなす燃料噴射弁の中心軸に対して燃料噴霧の中心
軸が傾斜しており、燃料噴射弁自体は、その中心軸が気
筒列方向に直交する姿勢で取り付けられている。
ポートの上流に、該吸気ポートを開閉する吸気制御弁が
配設されているとともに、ピストン冠部に、凹部状の燃
焼室が形成されており、成層希薄燃焼時に上記吸気制御
弁を閉として主に第1吸気ポートから新気を導入するよ
うにしたことを特徴としている。
心線がシリンダ水平平面において気筒列方向に対し略垂
直に構成されているので、成層希薄燃焼時に主に第1吸
気ポートから新気を導入することにより、シリンダ内に
水平方向の旋回流(スワール)が効果的に生成される。
この成層希薄燃焼時には、燃料は、一般に圧縮行程後半
に噴射される。このように圧縮行程後半に噴射された燃
料は、ピストン冠部の凹部状の燃焼室内で適度に新気と
混合し、かつスワール旋回流によって点火プラグ付近に
集められる。これにより確実な着火が可能となる。ここ
で、上記燃料噴射弁の先端位置は、2つの吸気弁の間の
中央位置から第2吸気ポート寄りに片寄って配置されて
いるので、点火プラグに対し、上記燃焼室に生成される
旋回流の一層上流側へ向かって燃料が噴射されることに
なる。従って、燃料噴霧が点火プラグ近傍に到達するま
での時間が増加し、燃料と新気との混合状態が改善され
る。これにより一層高負荷域まで成層燃焼を広げること
が可能となる。
上記吸気制御弁を開として両吸気ポートから新気を導入
するようにしたことを特徴としている。
ることにより、上述したように斜め方向に傾いたタンブ
ルが生成される。
機関においては、機関の全負荷時等において吸気行程中
に燃料噴射が行われる場合に、噴射された燃料が点火プ
ラグ近傍に集中することがなく、点火プラグのくすぶり
が抑制でき、安定した燃焼が可能となる。また、両吸気
ポートから流入する新気によってシリンダ内に生成され
る縦渦が斜め方向に傾いたものとなり、その結果、ピス
トン冠面の排気弁側に生じる淀みが少なくなり、シリン
ダ内混合気の一層の均質化が図れ、燃焼効率が向上す
る。さらに、燃料噴霧と新気との混合および燃料の気化
促進が促進され、混合気の均質化が促進される。
ば、均質燃焼時における混合気の均質性が一層向上し、
燃焼効率および熱効率が改善される。
自体は、気筒列方向に直交する姿勢で取り付けられるの
で、シリンダヘッド側面における噴射弁取付孔の加工や
取付作業が容易となる。
ば、成層希薄燃焼から均質燃焼に亙る広範囲の燃焼性能
を改善することができる。
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
火花点火内燃機関の第1実施例を示している。図4に示
すように、シリンダブロック1には、複数のシリンダ3
が直列に配置されており、その上面を覆うように、シリ
ンダヘッド2が固定されている。上記シリンダ3内に
は、ピストン4が摺動可能に嵌合している。また、上記
シリンダヘッド2によって形成されるシリンダ3の頂面
3aは、いわゆるペントルーフ型に構成されており、そ
の一方の傾斜面に一対の吸気弁5a,5bが、他方の傾
斜面に一対の排気弁6a,6bがそれぞれ配置されてい
る。そして、図1に示すように、これらの一対の吸気弁
5a,5bおよび一対の排気弁6a,6bによって囲ま
れたシリンダ3の略中心位置に、点火プラグ7が配置さ
れている。尚、図1,図2において、符号Lは、気筒列
方向に沿ったエンジンセンターラインを示しており、一
対の吸気弁5a,5bは、このエンジンセンターライン
Lに沿って並んでいる。同様に一対の排気弁6a,6b
も、エンジンセンターラインLに沿って並んでいる。
5aに対応する第1吸気ポート8aと他方の吸気弁5b
に対応する第2吸気ポート8bとが、互いに独立して構
成されている。つまり、これらの第1,第2吸気ポート
8a,8bは、シリンダヘッド2内で合流せず、それぞ
れシリンダヘッド2側面において独立して開口してい
る。また上記排気弁6a,6bに対応して排気ポート9
が形成されている。(図4参照)。
図4に示すように、吸気弁5a,5b側のシリンダ3側
壁寄りのシリンダヘッド2下面部に配置されており、そ
の中心軸が斜め下方へ向かった姿勢で取り付けられてい
る。特に、図1に示すように、上記燃料噴射弁10は、
2つの吸気弁5a,5bの間に配置されている。
の冠面は、図4に示すように、吸気弁5a,5bに向か
う傾斜面11と、排気弁6a,6bへ向かう傾斜面12
とを備えており、かつ吸気弁5a,5b側に偏心した位
置に、円形の凹部状の燃焼室13が形成されている。
bの形状をシリンダ3の中心軸に直交するシリンダ水平
平面へ投影した場合に、第1吸気ポート8aの中心線M
1は、気筒列方向つまりエンジンセンターラインLに対
し略垂直となっている。これに対し、第2吸気ポート8
bの中心線M2は、シリンダ3の略中心を指向するよう
に内向している。つまり、エンジンセンターラインLに
対し直交しておらず、僅かに傾いている。そして、燃料
噴射弁10における噴霧の中心線Fは、図1に示すよう
に、上記シリンダ水平平面に投影した場合に、上記第2
吸気ポート8bの中心線M2と略平行となっている。こ
の実施例では、燃料噴射弁10の噴霧中心線Fは、略円
筒状をなす燃料噴射弁10の中心軸に沿ったものとなっ
ており、従って、上述した噴霧中心線Fに沿うように燃
料噴射弁10自体がシリンダヘッド2に取り付けられて
いる。また、上記燃料噴射弁10の先端の噴孔位置は、
図1に示すように、両吸気弁5a,5bの間の中央位置
から吸気弁5bつまり第2吸気ポート8b寄りに片寄っ
て配置されている。
は、それぞれ吸気マニホルド側に独立して形成された吸
気通路14a,14bに接続されている。そして、上記
第2吸気ポート8bに接続された吸気通路14b内に
は、第2吸気ポート8bを開閉するバタフライバルブ型
の空気制御弁15が介装されている。この空気制御弁1
5は、図示せぬ駆動機構により機関運転条件に応じて開
閉制御される。
る。
の中でも比較的空燃比が小さな領域では、シリンダ3内
に均質な混合気を形成して点火する均質燃焼が行われ
る。この均質燃焼時には、上記空気制御弁15は、開状
態に制御され、一対の吸気ポート8a,8bの双方から
シリンダ3内へ新気が導入される。また、燃料は、吸気
行程、特にその前半からシリンダ3内に噴射供給され
る。
a,5bのリフト中に燃料が噴射されると、その一部は
吸気弁5a,5bの傘部裏面に衝突し、かつ反射する。
しかし、本発明では、図2に示すように、燃料噴霧の中
心線Fが点火プラグ7を指向していないので、吸気弁5
a,5bの傘部裏面に衝突した燃料は、図2に矢印で示
すように進行することになり、点火プラグ7には集中し
ない。従って、点火プラグ7のくすぶりが抑制でき、安
定した燃焼が可能となる。
10から噴射された燃料の進行方向は、第1吸気ポート
8aから流入した新気の進行方向とは平行にならず、互
いに交差する。そのため、燃料噴霧と新気との相対速度
が増加し、燃料の気化拡散が促進される。これにより均
質燃焼時に必要な混合気の均質化が促進される。
ターラインLに直交するのに対し、第2吸気ポート8b
は内側に傾斜しているため、両吸気ポート8a,8bか
ら流入する新気によってシリンダ3内に生成される縦渦
(タンブル)は、図3に矢印で示すように、斜め方向に
傾いたものとなる。つまり、縦渦がエンジンセンターラ
インLに沿って広がったものとなる。そのため、吸気行
程後半から圧縮行程にかけてピストン4の排気弁6a,
6b側の冠面外周部付近を流れる流動場成分が存在す
る。すなわち、図4に符号Aとして示す領域の淀みが少
なくなり、燃料噴射弁10からこのA部に到達した燃料
が、ここに滞留せずに積極的に拡散され、シリンダ3内
の混合気の均質化が進む。これにより燃焼効率が向上す
る。従って、均質燃焼時に、点火プラグ7のくすぶりを
抑制しつつ燃焼効率に優れた安定した燃焼が可能とな
る。
きくする希薄燃焼域では、混合気の成層化により確実な
着火を可能とする成層希薄燃焼を行う。この成層希薄燃
焼時には、上記空気制御弁15が閉じられ、第1吸気ポ
ート8aのみからシリンダ3内に新気が流入する。これ
により、シリンダ3内には、水平方向に沿った旋回流
(スワール)が生成される。ここで、上記第1吸気ポー
ト8aはエンジンセンターラインLに直交する略直線状
をなしているので、シリンダ3内にスワール旋回流が効
率良く生成される。つまり、ヘリカルポートのような吸
気抵抗の大きなポート形状とせずに十分なスワールを生
成できる。
は、圧縮行程の後半において燃料噴射弁10から噴射さ
れる。この噴射された燃料は、ピストン4冠部の凹部状
の燃焼室13内に封じ込められたスワールに乗って点火
プラグ7側へ移動し、点火プラグ7周辺に着火可能な混
合気を形成する。ここで、上記構成では、燃料噴射弁1
0の先端噴孔位置が、吸気弁5b寄りに片寄って配置さ
れているので、燃焼室13内におけるスワールの方向に
ついて見ると、点火プラグ7に対しスワールの一層上流
側に向かって燃料が噴射供給されることになる。そのた
め、スワールによって移動する燃料噴霧が点火プラグ7
近傍に到達するまでの時間が増加することになり、燃料
と新気との混合状態が改善される。従って、一層高負荷
側の領域まで成層燃焼を拡大することが可能となる。
している。この実施例においては、上記第1吸気ポート
8aのシリンダ軸方向の高さが、第2吸気ポート8bの
シリンダ軸方向の高さよりも高く設定されている。つま
り、シリンダヘッド2の下面を基準とした場合の第1吸
気ポート8aの高さHaが、第2吸気ポート8bの高さ
Hbよりも高くなっている。これにより、第2吸気ポー
ト8bから流入する新気によって発生する縦渦が強化さ
れる。従って、両吸気ポート8a,8bから新気が導入
される均質燃焼時に、ピストン4の排気側の傾斜面12
の上に存在する燃料に対するかきあげ効果が増加し、混
合気の均質性がさらに改善される。また点火時期におけ
るシリンダ3内のみだれも増加し、燃焼効率および熱効
率が改善される。
例を示している。この実施例においては、ピストン4冠
面の排気弁側つまり傾斜面12の高さが、気筒列方向に
沿って、第1吸気ポート8a側から第2吸気ポート8b
側へ向かって徐々に低くなるように形成されている。さ
らに、この実施例では、この傾斜面12に、比較的浅い
凹部16が気筒列方向にほぼ沿って細長く形成されてい
る。
a,8bから新気が導入される均質燃焼時において、図
3に示したようにシリンダ3内に生成される傾いた斜め
縦渦が、ピストン4の上部の排気側外周部に一層積極的
に案内されるようになり、この部分に到達した燃料の拡
散が促進される。従って、均質燃焼時の燃焼が一層良好
なものとなる。
ている。この実施例においては、燃料噴射弁10は、略
円筒状をなす該燃料噴射弁10の中心軸に対して燃料噴
霧の中心軸Fが傾斜した構成となっている。これによ
り、燃料噴射弁10自体は、シリンダ水平平面上で見た
場合に、その中心軸がエンジセンターラインLに直交す
る姿勢で取り付けられており、燃料噴霧の方向のみが前
述した各実施例と同様のものとなっている。
ヘッド2における燃料噴射弁取付孔の加工や取付作用が
容易となる。
第1実施例を示す平面図。
た燃料噴霧の方向を示す説明図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 各気筒毎に、気筒列方向に並んだ2つの
吸気弁および2つの排気弁を有し、かつこれらの4個の
弁の略中央位置に点火プラグが配置され、2つの吸気弁
の間でかつシリンダ側壁寄りのシリンダヘッド下面部に
配置された燃料噴射弁からシリンダ内に直接燃料が噴射
される筒内噴射式火花点火内燃機関において、 吸気弁の一方に対応する第1吸気ポートと他方に対応す
る第2吸気ポートとが、互いに独立して構成されている
とともに、シリンダ中心軸に直交するシリンダ水平平面
へ投影した各吸気ポートの中心線が、第1吸気ポートは
気筒列方向に対し略垂直な形状に、第2吸気ポートはシ
リンダの略中心を指向するように内向した形状に、それ
ぞれ構成されており、上記燃料噴射弁の先端位置が、2
つの吸気弁の間の中央位置から上記第2吸気ポート寄り
に片寄って配置されているとともに、この燃料噴射弁か
ら噴射される燃料噴霧を上記シリンダ水平平面に投影し
たときの噴霧中心線が、該シリンダ水平平面に投影した
上記第2吸気ポートの中心線と略平行に構成されている
ことを特徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関。 - 【請求項2】 上記第1吸気ポートのシリンダ軸方向の
高さが、第2吸気ポートのシリンダ軸方向の高さよりも
高く設定されていることを特徴とする請求項1記載の筒
内噴射式火花点火内燃機関。 - 【請求項3】 ピストンの冠面における上記の2つの排
気弁に対向する部分が、気筒列方向に、上記第1吸気ポ
ート側から上記第2吸気ポート側へ向かって、徐々に低
く形成されていることを特徴とする請求項1または2に
記載の筒内噴射式火花点火内燃機関。 - 【請求項4】 略円筒状をなす燃料噴射弁の中心軸に対
して燃料噴霧の中心軸が傾斜しており、燃料噴射弁自体
は、その中心軸が気筒列方向に直交する姿勢で取り付け
られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載の筒内噴射式火花点火内燃機関。 - 【請求項5】 上記第2吸気ポートの上流に、該吸気ポ
ートを開閉する吸気制御弁が配設されているとともに、
ピストン冠部に、凹部状の燃焼室が形成されており、成
層希薄燃焼時に上記吸気制御弁を閉として主に第1吸気
ポートから新気を導入するようにしたことを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の筒内噴射式火花点火内
燃機関。 - 【請求項6】 均質燃焼時には上記吸気制御弁を開とし
て両吸気ポートから新気を導入するようにしたことを特
徴とする請求項5記載の筒内噴射式火花点火内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13267297A JP3903200B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 筒内噴射式火花点火内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13267297A JP3903200B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 筒内噴射式火花点火内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10317972A true JPH10317972A (ja) | 1998-12-02 |
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- 1997-05-23 JP JP13267297A patent/JP3903200B2/ja not_active Expired - Lifetime
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