JPH05263719A - エンジンの排気環流装置 - Google Patents

エンジンの排気環流装置

Info

Publication number
JPH05263719A
JPH05263719A JP4091925A JP9192592A JPH05263719A JP H05263719 A JPH05263719 A JP H05263719A JP 4091925 A JP4091925 A JP 4091925A JP 9192592 A JP9192592 A JP 9192592A JP H05263719 A JPH05263719 A JP H05263719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
intake passage
air intake
valve
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4091925A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP4091925A priority Critical patent/JPH05263719A/ja
Publication of JPH05263719A publication Critical patent/JPH05263719A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分なEGR量を確保してもエンジンの燃焼
特性が悪化しない。 【構成】 エンジンの主吸気路2の途中で補助吸気路4
を分岐せしめて、これを主吸気路2の開口より外周位置
の燃焼室1a壁に開口せしめ、その開口に補助吸気弁7
を設ける。排気環流路5を補助吸気路4の途中に開口せ
しめて、排気環流弁6により開閉する。排気環流弁6が
開いた状態で補助吸気弁7を開くと、排気ガスが補助吸
気路4を経て燃焼室1a内に供給され、その周壁に沿う
旋回流となる。主吸気路2の吸気弁3開放により供給さ
れる吸気は、燃焼室1aの中心部に至るから、吸気と排
気ガスの混合は殆ど生じず、充分な量の排気ガスを燃焼
室1aに環流しても、常に良好な燃焼状態が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの排気環流装置
に関し、特にエンジンの燃焼不安定をきたすことがない
排気環流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NOxの低減等を目的として排気環流
(EGR)装置が設けられており、従来のEGR装置
は、スロットル弁下流のエンジン吸気路壁等に接続され
たEGR路を、EGR弁により適宜開放して排気ガスの
一部を吸気路内に環流せしめる構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、排気ガスは混合気に混入してこれと一体
に燃焼室内へ供給されるため、混合気中の排気ガス成分
が増大して燃焼が不安定となり、甚だしい場合は着火不
能となる。このため、EGR量の増量には限界があっ
た。
【0004】そこで、本発明はかかる課題を解決するも
ので、充分なEGR量を確保してもエンジンの燃焼特性
を悪化せしめることがない、エンジンの排気環流装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、エンジンシリンダ1の燃焼室壁に主吸気路2を開口
せしめてここに吸気弁3を設けるとともに、上記主吸気
路2の途中で補助吸気路4を分岐せしめて、これを上記
主吸気路2の開口より外周位置の燃焼室壁に開口せし
め、排気ガスの一部をエンジンの吸気側に環流せしめる
排気環流路5を上記補助吸気路4の途中に開口せしめ
て、該開口を排気環流弁6により開閉するようになし、
かつ上記補助吸気路4の開口に補助吸気弁7を設けて、
該補助吸気弁7開放時の流入気体が燃焼室1aの周壁に
沿って旋回するようになしたものである。
【0006】
【作用】上記構成の排気環流装置によれば、排気環流弁
6が開いた状態で補助吸気弁7を開くと、排気ガスが補
助吸気路4を経て燃焼室1a内に供給され、その周壁に
沿う旋回流となる。一方、主吸気路2の吸気弁3開放に
より供給される吸気は、燃焼室1aの中心部に至るか
ら、吸気と排気ガスの混合は殆ど生じず、また、上記旋
回流に伴い吸気も旋回して燃料との混合が促進される。
したがって、シリンダヘッドの中心部に点火プラグを設
置すれば、充分な量の排気ガスを燃焼室1aに環流して
も、常に良好な着火状態を確保することができ、NOx
の低減、HCエミッションの改善、およびポンピングロ
スの低減等が実現される。
【0007】また、排気環流弁6を閉じた場合には、主
吸気路2の吸気の一部が補助吸気路4を経て燃焼室1a
内に供給されるから、充填効率が向上するとともに、こ
の場合にも燃焼室1aに生じる旋回流により燃料と吸気
の混合が促進されて着火性能が向上せしめられる。
【0008】
【実施例】図1には排気環流装置を設けたエンジン部の
構造を示す。エンジンシリンダ1の頂部は半球形をなす
シリンダヘッド11となっており、その下方に燃焼室1
aが形成されている。上記シリンダヘッド11には周面
の対向位置に主吸気路2と排気路9が接続され、各開口
には公知の吸気弁3および排気弁10が設けられてい
る。
【0009】上記シリンダヘッド11の頂面中心には点
火プラグ81が設けてあり、主吸気路2の路壁には上記
吸気弁3の方向へ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁82
が設けてある。主吸気路2の途中より補助吸気路4が分
岐せしめてあり、該補助吸気路4は主吸気路2に沿う路
壁の一部をこれと共用している。補助吸気路4は吸気弁
3よりも外周位置、すなわち点火プラグ81より遠いシ
リンダ1の周壁近くに開口し、この開口を開閉する補助
吸気弁7が設けてある。補助吸気弁7の直径は吸気弁2
1の1/3〜1/4としてある。
【0010】排気路3より排気環流(EGR)路5が分
岐せしめてあり、これは上記補助吸気路4の途中に開口
して、公知のEGR弁6により開閉される。EGR弁6
はリニヤソレイド等により駆動され、エンジン負荷に比
例してその開度が大きくなるが、最大負荷では全閉とな
る。そして、EGR弁6の全閉状態では、補助吸気路4
には主吸気路2より分岐した空気のみが流通する。
【0011】補助吸気路4の開口部の詳細を図2に示
す。図において、補助吸気路4はシリンダヘッド11の
内壁面11aに対し傾斜して開口し、シリンダヘッド1
1の周方向にある一方の開口縁は深い凹所となって規制
壁13を形成している。補助吸気弁7は上記吸気路4の
中心線にステム71を一致せしめて配設され、ステム7
1に直交する傘部72の外周背面が開口周縁のバルブシ
ート12に当接して補助吸気路4を閉鎖している。しか
して、補助吸気弁7を開放すると、規制壁13がない他
方の開口縁より大部分の気流が流出し(図の矢印)、後
述の如く燃焼室1a内に旋回流を生じる。
【0012】なお、補助吸気弁7の傘部72前面とシリ
ンダ内壁面11aのなす角度θ1 は5°〜20°、ステ
ム中心軸(投影線)Aとシリンダヘッド内壁面11aの
なす角度θ2 は70°〜85°となっている。
【0013】補助吸気弁7の設置姿勢を図3、図4で更
に詳細に説明する。図3はステム中心軸とシリンダヘッ
ド内壁面11a(図2)との交点Cと、シリンダ1の中
心軸Eを含む縦断面図であり、ステム中心軸の投影線A
はシリンダヘッド11の中心Fを通り、上記中心軸Eと
角度θ3 で交差している。角度θ3 は60°〜80°で
ある。ちなみに、吸気弁3や排気弁10は中心軸に対し
て45°の角度で設置されており、これらに比して補助
吸気弁7はよりシリンダ1の周壁に近い位置(すなわち
点火プラグ81より遠い位置)に設置されている。
【0014】図4は上記C点を含む水平面で切った横断
面図であり、C点におけるシリンダヘッド11の接線と
ステム中心軸の投影線Aは既述の如く角度θ2 を成して
いる。
【0015】上記構造のEGR装置において、補助吸気
弁7はほぼ吸気弁3と同じクランク角度範囲でエンジン
のクランクシャフトに連動して開閉作動せしめられる。
EGR弁6が所定量開いている状態で補助吸気弁7が開
放すると、EGRガスは補助吸気路4の開口より燃焼室
1a内に流入し、図4の矢印で示す如く、燃焼室1aの
周壁に沿って旋回する旋回流を生成する。しかして、吸
気路2より燃焼室1aの中心部に供給された混合気の外
周部を排気ガスが旋回するから(図1参照)、排気ガス
が点火プラグ81の近傍に至ることは殆どなく、充分な
排気ガスを環流せしめても燃焼の不安定や着火ミス等を
生じることはない。また、排気ガスの旋回流により混合
気も旋回せしめられ、空気と燃料の混合が促進されて、
これによっても良好な燃焼状態が維持される。
【0016】なお、補助吸気弁7の閉鎖時期は下死点前
(BBDC)30°CA〜90°CAの範囲として、吸
気弁3の閉鎖時期よりも少なくとも30°CA以上早く
するのが良い。こうすることにより、吸入された排気ガ
スはシリンダ1の下部に分布し、点火プラグ81への影
響はさらに小さくなる。
【0017】補助吸気路4は路壁の一部を主吸気路2と
共用しているから、補助吸気路4を流通する排気ガスの
熱は主吸気路2に良く伝達し、燃料噴射弁82より供給
される燃料の霧化が促進されて、燃焼効率が向上せしめ
られる。
【0018】エンジンの最高負荷域ではEGR弁6が全
閉となるが、この場合は補助吸気路4には主吸気路2よ
り分流した空気が流入し、これが燃焼室1a内に旋回流
として供給されるから、充填効率が向上するとともに燃
焼の安定化も実現され、大きな出力トルクを得ることが
できる。
【0019】本発明はディーゼルエンジンや筒内噴射ガ
ソリンエンジンへの適用も可能であり、前者の場合には
上記点火プラグの位置にこれに代えて燃料噴射弁を設置
し、後者の場合には点火プラグの近傍に燃料噴射弁を設
けることにより、同様の効果が得られる。なお、これら
の場合には、主吸気路2と補助吸気路4の路壁を共通に
する必要は全くない。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明の排気環流装置によ
れば、充分な排気ガスを環流せしめてもエンジンの不安
定燃焼を生じることはないから、大きなエンジン出力を
確保しつつNOxの排出抑制およびポンピングロスの低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置を設けたエンジン部の概略斜視図である。
【図2】補助吸気弁の弁部断面図である。
【図3】エンジンシリンダ上部の概略縦断面図である。
【図4】エンジンシリンダの概略横断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンシリンダ 1a 燃焼室 2 主吸気路 3 吸気弁 4 補助吸気路 5 排気環流(EGR)路 6 排気環流(EGR)弁 7 補助吸気弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンシリンダの燃焼室壁に主吸気路
    を開口せしめてここに吸気弁を設けるとともに、上記主
    吸気路の途中で補助吸気路を分岐せしめて、これを上記
    主吸気路の開口より外周位置の燃焼室壁に開口せしめ、
    排気ガスの一部をエンジンの吸気側に環流せしめる排気
    環流路を上記補助吸気路の途中に開口せしめて、該開口
    を排気環流弁により開閉するようになし、かつ上記補助
    吸気路の開口に補助吸気弁を設けて、該補助吸気弁開放
    時の流入気体が燃焼室の内周壁に沿って旋回するように
    なしたことを特徴とするエンジンの排気環流装置。
JP4091925A 1992-03-17 1992-03-17 エンジンの排気環流装置 Withdrawn JPH05263719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091925A JPH05263719A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 エンジンの排気環流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091925A JPH05263719A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 エンジンの排気環流装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05263719A true JPH05263719A (ja) 1993-10-12

Family

ID=14040166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4091925A Withdrawn JPH05263719A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 エンジンの排気環流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05263719A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19644529A1 (de) * 1996-10-26 1998-05-07 Daimler Benz Ag Brennkraftmaschine
EP0942166A3 (de) * 1998-03-12 2000-03-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft, Patentabteilung AJ-3 Mehrzylindrige Brennkraftmaschine mit Abgasrückführung
US8146572B2 (en) * 2009-12-21 2012-04-03 Chrysler Group Llc Cooled exhaust gas recirculation system with cylinder-level control

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19644529A1 (de) * 1996-10-26 1998-05-07 Daimler Benz Ag Brennkraftmaschine
EP0942166A3 (de) * 1998-03-12 2000-03-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft, Patentabteilung AJ-3 Mehrzylindrige Brennkraftmaschine mit Abgasrückführung
US8146572B2 (en) * 2009-12-21 2012-04-03 Chrysler Group Llc Cooled exhaust gas recirculation system with cylinder-level control

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0238768B2 (ja)
JPS6060010B2 (ja) 多気筒内燃機関の吸気装置
JPH06159079A (ja) エンジンの吸気装置
US4286561A (en) Internal combustion engine intake system having jet-producing nozzle in intake port
EP1111218A2 (en) Charge motion control valve in upper intake manifold
JP3327168B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関のピストン
US6928993B2 (en) Engine throttle body
JPH048606B2 (ja)
JPH05263719A (ja) エンジンの排気環流装置
US6089203A (en) Internal combustion engine with offset intake valve seat for improved intake charge motion
JP5447128B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP3635730B2 (ja) 内燃機関の吸気構造
JP3591141B2 (ja) 筒内直接噴射式火花点火内燃機関
JP3153598B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH06213081A (ja) エンジンのegr装置
JP3903200B2 (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP3639048B2 (ja) 筒内燃料噴射式エンジン
JPH0415939Y2 (ja)
JP3500701B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP2563943B2 (ja) エンジンの燃焼室構造
JPH10339144A (ja) 筒内噴射式内燃機関のピストン
JP3903567B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関のピストン
JPH0236905Y2 (ja)
JPS641650B2 (ja)
JPH0647955B2 (ja) 複吸気弁エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518