JPH10317765A - 収納用キャビネット - Google Patents

収納用キャビネット

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Publication number
JPH10317765A
JPH10317765A JP14116497A JP14116497A JPH10317765A JP H10317765 A JPH10317765 A JP H10317765A JP 14116497 A JP14116497 A JP 14116497A JP 14116497 A JP14116497 A JP 14116497A JP H10317765 A JPH10317765 A JP H10317765A
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JP
Japan
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door
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storage body
outer case
guide
Prior art date
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Pending
Application number
JP14116497A
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English (en)
Inventor
Koichi Miyanaga
浩一 宮永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Cabinets, Racks, Or The Like Of Rigid Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉に収納部を取り付けて物品収納体を形成し
た場合でも、扉を大きくすることなく、ガイド機構の構
成を簡単にすることができる収納用キャビネットを提供
する。 【解決手段】 外ケ−ス10の開口を覆う扉20の裏面
側に、収納部30を取り付けて物品収納体50を形成
し、下部が外ケ−ス10に回動自在に支持される扉20
の上部側を、前後方向に回動させることにより、物品収
納体50の開閉がなされる収納用キャビネット8におい
て、扉20の回動を案内するとともに、物品収納体50
を開位置イに位置決めするガイド機構を、扉20の側縁
部22bに、この側縁部22bに沿うように長く形成さ
れたガイド孔H1と、一端側が外ケ−ス10に回動自在
に支持されるとともに、他端側がガイド孔H1に沿って
移動するガイドロッド40とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、収納用キャビネ
ットに関するものであり、更に詳しくは、外ケ−スの開
口を覆う扉の裏面側に、収納部を取り付けて物品収納体
を形成し、下部が外ケ−スに回動自在に支持される扉の
上部側を、前後方向に回動させることにより、物品収納
体の開閉がなされる収納用キャビネットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の収納用キャビネットの一例
を示している(実開昭63ー117974号公報)。こ
の収納用キャビネットでは、外ケース100の開口10
0aを覆う扉101の裏面側に,収納カゴ102を支持
させることにより物品収納体103が形成されていると
ともに、扉101の下部を外ケース100に回動自在に
支持せて、この扉101の上部側を前後方向に回動させ
ることにより、物品収納体103の開閉がなされる。こ
の収納用キャビネットは、軽い収納カゴ102を用いて
いる分、物品収納体103の重量が小さくなり、この物
品収納体103の開閉を小さな力で行なうことができる
とともに、物品収納体103の内部がよく見え、収納物
の取り出しを容易に行なうことができるという利点を有
している。もちろん、濡れた物を収納する場合に、物品
収納体103内の水切りも容易になされる。
【0003】一方、この収納用キャビネットでは、扉1
01と外ケース100とにガイド機構110が取り付け
られ、このガイド機構110によって、扉101の回動
が案内されるとともに、物品収納体103が開き切った
所定位置(開位置)に位置決めされる。
【0004】このガイド機構110は、図7で示される
ように、外ケース100の内側面に取り付けられた案内
部111のガイドパイプ111a中に、一端が扉101
に取り付けられたロッド112を差し込み、クッション
バネ113を嵌め込んだこのロッド112の他端側に、
ストッパー114を取り付けたものである。そして、扉
101の上部側を前後に回動させることにより、ガイド
パイプ111aが回動しつつロッド112がこのガイド
パイプ111a中を移動して、扉101の回動時の振れ
が防止されるとともに、ストッパー114がクッション
バネ113を介して、案内部111に突き当たることに
より、物品収納体103は、衝撃なく開位置に位置決め
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の収納用キャビネットでは、ガイド機構110に、少
なくとも、案内部111と、ロッド112と、ストッパ
ー114とが必要であり、このガイド機構110の構成
が複雑であるという問題があった。このため、ガイド機
構110の製作等に多くの工数や時間がかかってしま
い、このガイド機構110に起因して、収納用キャビネ
ットが高コストなものになってしまうという問題があっ
た。
【0006】一方、図8で示されるように、樹脂材等に
より、物品収納体103を扉101と一体的に形成した
収納用キャビネットの場合、ガイド機構110を、この
物品収納体103の外側壁にこれらと一体に形成された
ガイド部115と、このガイド部115に沿って移動す
る、外ケース100側の案内ピン116とにより構成で
きる。この場合、ガイド機構110の構成は簡単なもの
となるが、物品収納体103を、扉と別体の収納部によ
り形成できないため、物品収納体103の設計の幅が限
定されてしまうという問題が生じる。このため、例え
ば、図6で示されるような、収納部に、軽くて、収納物
が外部から容易に判断できるカゴを使用したが物品収納
体103が簡単には形成できないという問題が生じる。
【0007】なお、収納カゴ102を取り付ける扉10
1に、上記のようなガイド部115を一体的に形成する
ことも考えられるが、かくすれば、ガイド部115が外
ケ−ス100側に大きく突出し、使用者に煩雑な感じを
与えるとともに、扉101がガイド部115の分だけ、
大きくなってしまうという問題が生じる
【0008】この発明は、以上の点に鑑み、扉に収納部
を取り付けて物品収納体を形成した場合でも、扉等を大
きくすることなく、ガイド機構の構成を簡単にすること
ができる収納用キャビネットを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、外ケ−スの開口を覆う扉の裏面側に、収納部
を取り付けて物品収納体を形成し、下部が外ケ−スに回
動自在に支持される扉の上部側を、前後方向に回動させ
ることにより、物品収納体の開閉がなされる収納用キャ
ビネットにおいて、扉の回動を案内するとともに、物品
収納体を開位置に位置決めするガイド機構を、扉の側縁
部に、この側縁部に沿うように長く形成されたガイド孔
と、一端側が外ケ−スに回動自在に支持されるととも
に、他端側がガイド孔に沿って移動するガイドロッドと
から構成していることである。
【0010】この発明では、扉の上部を前方に引くこと
により、扉の上部が前方に回動して、カゴ状収納部の上
部側が外ケースから外方に出てくるが、この場合、外ケ
ース側に位置していたガイドロッドの他端側が、一端側
を回動させつつ、扉の側縁部に沿ってガイド孔中を移動
し、扉を案内する。このため、物品収納体は振れること
なく開いていく。そして、ガイドロッドの他端側がガイ
ド孔の端部に達すると、物品収納体は、ガイドロッドに
より倒れが防止されて、開位置に位置決めされる。ま
た、この状態から扉の上部を後方に押すと、カゴ状収納
部が外ケース内に入って、物品収納体は閉じた状態とな
る。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、物品収納体を閉位置に位
置決めするキャッチ機構が、ガイドロッド側に形成され
たフック部と、扉側に設けられ、物品収納体の開閉に当
り、フック部を弾性変形させて、このフック部に係脱す
るロックピンとから構成されていることである。
【0012】この発明では、扉側のロックピンをガイド
ロッド側のフック部に当てて、これを弾性変形させるこ
とにより、ロックピンがフック部に係合して物品収納体
が閉位置に位置決めされるとともに、係合したロックピ
ンを、フック部を弾性変形させて、このフック部から離
脱することにより、閉位置にある物品収納体が開けられ
る。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、物品収納体を徐々に開か
せる緩衝機構が、ガイド孔の幅サイズを漸次小さく形成
することと、ガイド孔とこのガイド孔に沿って形成され
た長孔との間に形成され、弾性変形してガイド孔の幅サ
イズを大きくできる弾性部とから構成されていることで
ある。
【0014】この発明では、収納物等に起因して、物品
収納体に、これを強く開かせるような倒れモーメントが
作用しても、ガイドロッドの端部が、弾性部を弾性変形
させつつ、漸次幅の小さくなるガイド孔中を移動するた
め、この弾性部によって、ガイド孔中のガイドロッドの
移動が抑制され、上記倒れモーメントはガイドロッドを
介して外ケース側に伝えられる。このため、物品収納体
は、これに僅かに力を加えるか、又は、これに手を添え
ているだけで除々に開くこととなる。
【0015】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、外ケ−ス側のピン部に回
動自在に支持されるガイドロッドの一端側に、開位置に
ある物品収納体に一定値以上の外力が作用した場合に、
ガイドロッドをピン部から離脱させる切欠部が形成され
ていることである。
【0016】この発明では、開位置にある物品収納体に
一定値以上の外力が作用した場合、例えば、これを足で
踏んだり、この上に重い物を落した場合、ガイドロッド
の一端側が、切欠部を介して外ケースのピン部側から外
れ、この物品収納体に一時的に大きな力が作用するのが
防止される。
【0017】この発明の請求項5記載の発明は、外ケ−
スの開口を覆う扉の裏面側に、収納部を取り付けて物品
収納体を形成し、下部が外ケ−スに回動自在に支持され
る扉の上部側を、前後方向に回動させることにより、物
品収納体の開閉がなされる収納用キャビネットにおい
て、扉の回動を案内するとともに、物品収納体を開位置
に位置決めするガイド機構を、扉の側縁部に対向する外
ケ−スに、この側縁部に沿うように長く形成されたガイ
ド孔と、一端側が扉側に回動自在に支持されるととも
に、他端側がガイド孔に沿って移動するガイドロッドと
から構成していることである。
【0018】この発明では、ガイド孔を扉の側縁部に沿
って外ケース側に形成した場合であり、作用は、請求項
1の場合と同じである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る収納用キャビネットが備えられた浴室の外観を
示している。
【0020】浴室内には、図1で示されるように、左方
に浴槽1が設置され、右方に洗い場Aが形成されてい
る。この洗い場Aの壁面Wには、下部に、洗い場カウン
ター2が取り付けられ、この洗い場カウンター2の上方
に、水栓3、シャワーセット4、壁鏡5、及び小物棚6
が取り付けられている。そして、洗い場Aの床面F上に
は、洗い場カウンター2の前方に腰掛Yが置かれてい
る。
【0021】洗い場カウンター2は、図1で示されるよ
うに、入浴者が腰掛Yに座った状態で、洗体や、洗顔及
び洗髪等を楽に行なうために設けられたものであり、下
方の床面Fとの間に、足入空間Vが形成されるように、
壁面Wに取り付けられている。この洗い場カウンター2
は、壁面Wに取り付けられたカウンタ−本体7と、この
カウンタ−本体7の右部側下方に取り付けられた収納用
キャビネット8とから構成されている。
【0022】カウンタ−本体7は、板上体の後部側が一
段高くなるように形成されたものであり、前部側上面に
洗面器等を載置する主カウンタ−面D1が形成され、後
部側の一段高い上面に、入浴時の小物(石鹸やスポン
ジ)等を置く副カウンタ−面D2が形成されている。そ
して、このカウンタ−本体7の主カウンタ−面D1側に
は、洗面器からの排水を下方に排出する排水部7aが形
成されている。
【0023】収納用キャビネット8は、浴室内を清掃す
る洗剤や、入浴時に体を洗う小物(例えば、石鹸やスポ
ンジ)等を収納するものであり、図5で示されるよう
に、外ケース10と、扉20と、収納部であるカゴ状収
納部30と、ガイドロッド40とから構成されている。
【0024】外ケース10は、図2で示されるように、
略帯状の薄いステンレス板をコの字形に曲げた本体部1
1の下部側自由端側を、ステンレス製の棒部材12で連
結したものであり、カウンター本体2aの裏面側に、上
端側がネジ等によって取り付けられている。この場合、
外ケース10は、足入空間Vを確保するために、カウン
タ−本体7の前後方向の中程に取り付けられている。
【0025】扉20は、図2で示されるように、外ケー
ス10の前面側開口を覆うものであり、下部側が外ケー
ス10の棒部材12に回動自在に支持されて、上部側が
前後方向に回動できるようになっている。この扉20
は、樹脂材によって一体的に形成されたものであり、前
部21a、水平部21b、後部21cから階段状に形成
された前板部21の左右両側端側に、水平な前部側縁部
22aと略垂直な後部側縁部22bとからなる側縁部2
2が形成されたものである。なお、前板部21の前部2
1a及び水平部21bと、前部側縁部22aとで、カウ
ンタ−本体7の前部側下方に、足入空間Vを残した状態
で、小収納部S1が前方に突出するように形成される。
【0026】前板部21の後部21cに沿って略垂直に
形成された、後部側縁部22bには、幅が上向きに漸次
小さくなるガイド孔H1が、この後部側縁部22bに沿
って上下に長く形成されている。また、この後部側縁部
22bには、このガイド孔H1に沿って細い長孔H2が
形成され、この長孔H2とガイド孔H1間に、容易に弾
性変形して、ガイド孔H1の幅サイズを大きくできる弾
性部Q1が形成されている。そして、ガイド孔H1の幅
サイズを漸次小さくしたことと、このガイド孔H1に沿
って設けられた弾性部Q1とにより、物品収納体50を
徐々に開かせる緩衝機構を構成している。
【0027】さらに、この後部側縁部22bには、下部
に、外ケース10の棒部材12に嵌まり込む凹部P1が
下端側を切り欠くようにして形成されているとともに、
図2で示されるように、中間部に、ロックピンQ2が外
方に突出するように形成されている。
【0028】なお、前部収納部S1の底部、すなわち、
前板部21の水平部21bには、図4で示されるよう
に、物品収納体50を開閉するための把手孔K1や、水
切りを行なう水切孔K2が形成されているとともに、収
納物の取り出しを容易にする突起部Lが形成されてい
る。
【0029】カゴ状収納部30は、扉20と一体となっ
て物品収納体50をなし、扉20の後方に、大収納部S
2を形成するものである。このカゴ状収納部30は、図
5等で示されるように、ステンレス製の針金によって形
成されており、上面側と前面側とが開放された形状をし
ている。このカゴ状収納部30は、図4で示されるよう
に、上かぎ部31が扉20の水平部21b後端に形成さ
れた凹部P2に差し込まれ、かつ、下かぎ部32が扉2
0の後部21c下端に、支持部材MとネジNとによって
挟着されて、扉20に取り付けられている。
【0030】物品収納体50は、図2の鎖線で示される
ように、扉20の上部側が所定量だけ前方側に回動する
ことにより、小収納部S1が下向き前方に移動して、カ
ウンタ−本体7から離れるとともに、カゴ状収納部30
の上部側が外ケース10から外方に出て、この小及び大
収納部S1,S2が開けられる。また、この物品収納体
50は、図2の実線で示されるように、扉20の上部側
を後方に回動することにより、小収納部S1側がカウン
タ−本体7の下面側に移動するとともに、カゴ状収納部
30が外ケース10内に移動して、小及び大収納部S
1,S2が閉じられる。なお、説明の都合上、物品収納
体50が、充分に開けられた図2の鎖線の位置にある場
合を開位置イにあると言い、閉じられた図2の実線の位
置にある場合を閉位置ロにあると言う。
【0031】ガイドロッド40は、図2で示されるよう
に、扉20のガイド孔H1と共に、扉20の回動を案内
し、かつ、物品収納体50を開位置イに位置決めするガ
イド機構を構成するものである。このガイドロッド40
は、一端側が外ケース10の内面側に支持ピン11aを
介して回動自在に支持されているとともに、他端側に、
扉20のガイド孔H1に沿って移動するピン部41が設
けられている。また、このガイドロッド40には、上部
側に、物品収納体50が閉位置ロに閉じられたり、この
閉位置ロから開けられる場合に、扉20側のロックピン
Q2に、弾性変形して係脱するフック部42が形成され
ている。なお、ガイドロッド40のフック部42と扉2
0のロックピンQ2とで、物品収納体50を閉位置ロに
位置決めするキャッチ機構を構成している。
【0032】さらに、ガイドロッド40には、図2で示
されるように、ピン部11a側に、安全機構をなす切欠
部Rが形成されている。この切欠部Rは、開位置イにあ
る物品収納体50に一定値以上の下向き力が作用した場
合、ガイドロッド40を扉20のピン部11a側から外
して、物品収納体50に大きな力が作用するのを防止す
るためのものである。
【0033】つぎに、この収納用キャビネット8の動作
について説明する。扉20の把手孔K1に手の指を差し
込み、この扉20の上部を前方へやや強く引くと、フッ
ク部42がロックピンQ2に押されて弾性変形し、この
フック部42とロックピンQ2との係合が解除される。
このことにより、扉20の上部側が外ケース10の棒部
材12を中心に前方に回動し、物品収納体50が開けら
れていく。この場合、ガイドロッド40のピン部41が
扉20のガイド孔H1中を移動し、ガイドロッド40が
支持ピン11aを中心に回動するため、扉20は、前後
左右に振れることなく、スムーズに回動する。
【0034】この場合、物品収納体50が開いていき、
扉20の傾斜角が大きくなると、この扉20には、物品
収納体50中の収納物の重みによって、図2中反時計回
り方向への倒れモーメントが除々に大きく作用する。こ
のため、一般には、扉20にかけた手に、上記倒れモー
メントに対抗するような力を加え、物品収納体50の開
く速度を抑える必要が生じる。ところが、この収納用キ
ャビネット8では、物品収納体50が開いていくと、ガ
イドロッド40のピン部11aがガイド孔H1の幅が小
さくなる方へ移動し、ピン部11aが弾性部Q1を弾性
変形させつつ移動するため、ピン部11aの移動が弾性
部Q1によって抑制され、物品収納体50側の倒れモ−
メントはガイドロッド40を介して外ケース10側に伝
えられる。このため、操作者は扉20に手を添えている
だけで、物品収納体50を徐々に開けていくことができ
る。そして、ガイドロッド40のピン部11aがガイド
孔H1の一端側に移動すると、物品収納体50は、開位
置イに位置決めされる。
【0035】そして、物品収納体50が開位置イにある
場合、小収納部S1が洗い場カウンター2の前端側より
前方に突き出した位置に位置決めされるため、入浴者
は、この小収納部S1から石鹸やスポンジを取り出して
体を洗うことができる。また、この場合、物品収納体5
0のカゴ状収納部30が上端側を斜め前方に向けた状態
で位置決めされ、カウンタ−本体7の前方から大収納部
S2内が見えるようになるため、例えば、浴室内を清掃
する場合に、この大収納部S2内から洗剤等を簡単に取
り出すことができる。
【0036】さらに、開位置イにある物品収納体50に
やや大きな下向き力が作用した場合、例えば、物品収納
体50を踏み付けたり、これに重い物を落下させたりし
た場合、ガイドロッド40の支持ピン11a側が、切欠
部Rを介して、この支持ピン11aから外れ、物品収納
体50の小収納部S1側が床面Fに当たるまで回動す
る。このため、開位置イにある物品収納体50等に大き
な力が作用して、これらが破損してしまうこともない。
【0037】一方、扉20の上部を後方に押していく
と、ガイドロッド40のピン部41がガイド孔H1に沿
って移動し、扉20が図2中時計回り方向に回動するた
め、物品収納体50は、小収納部S1がカウンタ−本体
7の下方に位置決めされるとともに、大収納部S2のカ
ゴ状収納部30が外ケース10内に入り込み、閉じてい
く。そして、ロックピンQ2がフック部42に当たっ
て、これを弾性変形させることにより、このロックピン
Q2がフック部42に係合し、物品収納体50は閉位置
ロに位置決めされる。
【0038】なお、開位置イにある物品収納体50に所
定の下向き力を加えて、ガイドロッド40を支持ピン1
1aから外した後、扉20を上向きに引上げれば、物品
収納体50とガイドロッド40とを外ケース10から取
り外すことができる。このため、物品収納体50の清掃
等も容易に行なうことができる。
【0039】以上のように、この収納用キャビネット8
では、扉20に別体の収納部(カゴ状収納部30)を取
り付けて物品収納体50を形成し、この物品収納体部5
0の設計の幅を大きくした場合でも、扉20の回動を案
内するとともに、物品収納体50を開位置イに位置決め
するガイド機構を、ガイドロッド40と扉20側のガイ
ド孔H1とで構成でき、このガイド機構の構成の簡単化
を図ることができる。このため、ガイド機構の製作の容
易化と低コスト化を図ることができ、その分、収納用キ
ャビネット8の製作の容易化や低コスト化を図ることが
できる。この場合、ガイド孔H1が扉20の後部側縁部
22bに形成されるため、このガイド孔H1用に扉20
を前後に長くする必要はなく、扉20の小型化をも図る
ことができる。
【0040】また、この収納用キャビネット8では、物
品収納体50を閉位置ロに位置決めするキャッチ機構
を、ガイドロッド40に形成されたフック部42と、こ
のフック部42を弾性変形させて、これに係脱する扉2
0側のロックピンQ2とで構成できるため、このキャッ
チ機構の構成の簡単化をも図ることができる。
【0041】さらに、この収納用キャビネット8では、
物品収納体50に衝撃を与えず、これを徐々に開かせる
緩衝機構を、扉20のガイド孔H1の幅サイズを漸次変
えることと、ガイド孔H1に沿って扉20に形成された
弾性部Q1とで構成できるため、この緩衝機構としての
特別な部材は不要となり、その分、収納用キャビネット
8の低コスト化や製作の容易化等を図ることができる。
【0042】また、この収納用キャビネット8では、安
全機構を設けて、開位置イにある物品収納体50に所定
値以上の大きな外力が加えられた場合に、この物品収納
体50を床面F側まで回動できるようにしているため、
この物品収納体50に加えられる力が弱められるととも
に、物品収納体50が床面Fで全体的に支持され、この
物品収納体50の破損等を最小限に抑えることができ
る。この場合、安全機構をガイドロッド40の切欠部R
によって構成できるため、この安全機構に特別な部材が
不要となり、その分、収納用キャビネット8の低コスト
化等を図ることができる。
【0043】さらに、この収納用キャビネット8では、
物品収納体50の前部側(扉20側)に回動部を設け、
開位置イにある物品収納体50の下端側を床面Fから離
した位置に位置決めできるため、入浴者が、洗い場カウ
ンター2下方の足入空間V中に足を入れていても、この
物品収納体50によって足を挟んでしまうこともない。
【0044】また、この収納用キャビネット8では、物
品収納体50の大収納部S2をカゴ状収納部30等から
形成するとともに、小収納部S1にも水切孔K2を設け
ているため、この物品収納体50中に水で濡れた収納物
を収納しても、これらの水切りは充分になされ、内部に
カビ等が生じることはない。
【0045】なお、ガイド孔H1を外ケース10側に形
成するとともに、ガイドロッド40の一端側を扉20側
に回動自在に支持させるようにしても、同様な効果を得
ることができる。この場合、ガイド孔H1を、閉位置ロ
にある物品収納体50の後部側縁部22bに沿うように
形成すれば、外ケース10を前後に長い大きなものとす
る必要もない。
【0046】また、この収納用キャビネット8では、物
品収納体50に大収納部S2の他に小収納部S1を設け
たが、この小収納部S1は無くてもよいのはもちろんで
ある。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以下に記載されるような効
果を奏する。
【0048】この発明の請求項1記載の発明によれば、
外ケ−スの開口を覆う扉の裏面側に、収納部を取り付け
て物品収納体を形成し、下部が外ケ−スに回動自在に支
持される扉の上部側を、前後方向に回動させることによ
り、物品収納体の開閉がなされる収納用キャビネットに
おいて、扉の回動を案内するとともに、物品収納体を開
位置に位置決めするガイド機構を、扉の側縁部に、この
側縁部に沿うように長く形成されたガイド孔と、一端側
が外ケ−スに回動自在に支持されるとともに、他端側が
ガイド孔に沿って移動するガイドロッドとから構成して
いるので、扉に収納部を取り付けて物品収納体を形成し
た場合に、扉を大きくしなくても、ガイド機構の構成の
簡単化を図ることができる。
【0049】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、物品収納体を閉位
置に位置決めするキャッチ機構が、ガイドロッド側に形
成されたフック部と、扉側に設けられ、物品収納体の開
閉に当り、フック部を弾性変形させて、このフック部に
係脱するロックピンとから構成されているので、このキ
ャッチ機構の構成の簡単化も図ることができる。
【0050】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、物品収納体を徐々
に開かせる緩衝機構が、ガイド孔の幅サイズを漸次小さ
く形成することと、ガイド孔とこのガイド孔に沿って形
成された長孔との間に形成され、弾性変形してガイド孔
の幅サイズを大きくできる弾性部とから構成されている
ので、緩衝機構にも特別な部材は不要となり、その分、
収納用キャビネットの構成の簡単化を図ることができ
る。
【0051】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、外ケ−ス側のピン
部に回動自在に支持されるガイドロッドの一端側に、開
位置にある物品収納体に一定値以上の外力が作用した場
合に、ガイドロッドをピン部から離脱させる切欠部が形
成されているので、物品収納体に大きな外力が作用して
も、この物品収納体の破損を簡単に防止できる。
【0052】この発明の請求項5記載の発明によれば、
外ケ−スの開口を覆う扉の裏面側に、収納部を取り付け
て物品収納体を形成し、下部が外ケ−スに回動自在に支
持される扉の上部側を、前後方向に回動させることによ
り、物品収納体の開閉がなされる収納用キャビネットに
おいて、扉の回動を案内するとともに、物品収納体を開
位置に位置決めするガイド機構を、扉の側縁部に対向す
る外ケ−スに、この側縁部に沿うように長く形成された
ガイド孔と、一端側が扉側に回動自在に支持されるとと
もに、他端側がガイド孔に沿って移動するガイドロッド
とから構成しているので、扉に収納部を取り付けて物品
収納体を形成した場合にも、外ケ−スを大きくしなくて
も、ガイド機構の構成の簡単化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る収納用キャビネ
ットを備えた浴室の外観斜視図である。
【図2】収納用キャビネットの側面図である。
【図3】物品収納体の後面図である。
【図4】物品収納体の断面図である。
【図5】物品収納体が開位置にある場合の収納用キャビ
ネット等の外観斜視図である。
【図6】従来の収納用キャビネットを示す図である。
【図7】図6で示される収納用キャビネットのガイド機
構を示す図である。
【図8】他の従来の収納用キャビネットを示す図であ
る。
【符号の説明】
8 収納用キャビネット 10 外ケース 20 扉 22b 後部側縁部(側縁部) 30 カゴ状収納部(収納部) 40 ガイドロッド 42 フック部 H1 ガイド孔 H2 長孔 Q1 弾性部 Q2 ロックピン イ 開位置 ロ 閉位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ケ−スの開口を覆う扉の裏面側に、収
    納部を取り付けて物品収納体を形成し、下部が上記外ケ
    −スに回動自在に支持される上記扉の上部側を、前後方
    向に回動させることにより、上記物品収納体の開閉がな
    される収納用キャビネットにおいて、 上記扉の回動を案内するとともに、上記物品収納体を開
    位置に位置決めするガイド機構を、上記扉の側縁部に、
    この側縁部に沿うように長く形成されたガイド孔と、一
    端側が上記外ケ−スに回動自在に支持されるとともに、
    他端側が上記ガイド孔に沿って移動するガイドロッドと
    から構成していることを特徴とする収納用キャビネッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記物品収納体を閉位置に位置決めする
    キャッチ機構が、前記ガイドロッド側に形成されたフッ
    ク部と、前記扉側に設けられ、上記物品収納体の開閉に
    当り、上記フック部を弾性変形させて、このフック部に
    係脱するロックピンとから構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の収納用キャビネット。
  3. 【請求項3】 前記物品収納体を徐々に開かせる緩衝機
    構が、前記ガイド孔の幅サイズを漸次小さく形成するこ
    とと、上記ガイド孔とこのガイド孔に沿って形成された
    長孔との間に形成され、弾性変形して上記ガイド孔の幅
    サイズを大きくできる弾性部とから構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の収納用キャビネット。
  4. 【請求項4】 前記外ケ−ス側のピン部に回動自在に支
    持される前記ガイドロッドの前記一端側に、開位置にあ
    る前記物品収納体に一定値以上の外力が作用した場合
    に、上記ガイドロッドを上記ピン部から離脱させる切欠
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の収
    納用キャビネット。
  5. 【請求項5】 外ケ−スの開口を覆う扉の裏面側に、収
    納部を取り付けて物品収納体を形成し、下部が上記外ケ
    −スに回動自在に支持される上記扉の上部側を、前後方
    向に回動させることにより、上記物品収納体の開閉がな
    される収納用キャビネットにおいて、 上記扉の回動を案内するとともに、上記物品収納体を開
    位置に位置決めするガイド機構を、上記扉の側縁部に対
    向する上記外ケ−スに、この側縁部に沿うように長く形
    成されたガイド孔と、一端側が上記扉側に回動自在に支
    持されるとともに、他端側が上記ガイド孔に沿って移動
    するガイドロッドとから構成していることを特徴とする
    収納用キャビネット。
JP14116497A 1997-05-16 1997-05-16 収納用キャビネット Pending JPH10317765A (ja)

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Effective date: 20040210