JPH10317298A - 無機繊維質ペーパー - Google Patents
無機繊維質ペーパーInfo
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- JPH10317298A JPH10317298A JP13917097A JP13917097A JPH10317298A JP H10317298 A JPH10317298 A JP H10317298A JP 13917097 A JP13917097 A JP 13917097A JP 13917097 A JP13917097 A JP 13917097A JP H10317298 A JPH10317298 A JP H10317298A
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Abstract
する。 【解決手段】 主成分としての無機繊維と、ミクロフィ
ブリル化した有機繊維と、必要に応じて結合材とからな
るペーパーにおいて、ペーパーの厚みが20〜100μ
であり、無機繊維は、長さが1〜300μであり、直径
が0.1〜4μであり、無機繊維に含まれるショットは
ペーパーの厚みに対する直径の比率が1:1〜2:1で
あるショットがペーパーに対して1.0重量%以下であ
ることを特徴とする無機繊維質ペーパー。
Description
に関し、厚みが薄く緻密でその表面が平滑であり、例え
ばプラスチックや金属の補強材などとして有用な無機繊
維質ペーパーに関する。
は、ガラス繊維や炭素繊維等の織布がある。または数m
mから数cmに切断した短繊維を均一に散布して結合材
によって繊維を結合させた不織布等がある。これらは、
プラスチックや金属の補強に用いられている。
常、液状樹脂や溶剤を用いた樹脂液または溶融金属を含
浸させるため、含浸処理に耐える強度が要求される。ま
た含浸処理によって補強材を構成するペーパーがほぐれ
ないようにするために相当な結合力も必要である。この
ために、特開昭60−81399号公報では、繊維径が
100μ以下で、繊維長が繊維径の10倍以上としたペ
ーパーが提案されている。
して、セラミックファイバーが知られている。この種の
セラミックファイバーは、アルミナとシリカが共に40
〜60重量%であり、またはアルミナとシリカとジルコ
ニアを主成分とする組成を有し、溶融物を瞬間に冷却し
ながら繊維化して作られる。
方法に起因して50重量%程度の非繊維物であるショッ
トを含んでいる。
ァイバーを使用する場合、ショットを含んだまま、また
は前処理によりショットを減少させてから、使用してい
た。
ーパーの厚みは1〜3mm、薄いものでも0.3mm程
度であった。
トの径が比較的小さいので、ショットの大きさは問題に
ならなかった。表面にあるショットは振動や擦れにより
簡単に除去されて、ショットが表面に残ることがなく、
平滑なペーパーが得られた。これらのペーパーは他の材
質のペーパーと積層しても他を傷つけることはなかっ
た。
は目覚ましく、電子機器の高性能化、小型化、軽量化が
進んでいる。このため、機器部材の小型化が必要であ
る。例えば、摺動部材の耐摩耗性を向上させたり、半導
体基板の熱伝導性を向上させる補強材として使用する無
機繊維質ペーパーも、その厚みを100μ以下にするこ
とが望まれている。
行くと、従来は問題にならなかったショットの大きさが
問題になってきた。ショットが抄紙後のペーパーの表面
に突起物として残るという現象が問題になってきた。
は、径が小さいと簡単に取り除けない。径の小さいショ
ットを取り除くことは、非常な労力とコストを要する。
ショットの径が小さくなればなるほど、その労力とコス
トは飛躍的に大きくなる。
労力とコストを低減できる無機繊維質ペーパーを提供す
ることである。
の無機繊維と、ミクロフィブリル化した有機繊維からな
り、必要に応じて結合材を加えてなるペーパーにおい
て、ペーパーの厚みが20〜100μであり、無機繊維
は、長さが1〜300μであり、直径が0.1〜4μで
あり、無機繊維に含まれるショットは、ペーパーの厚み
に対する直径の比率が1:1〜2:1であるショットが
ペーパーに対して1.0重量%以下であることを特徴と
する無機繊維質ペーパーを要旨としている。
内、特定の大きさのものに量的な限定を加えることによ
り除去に要するコストを低く押さえ、非常に薄く、緻密
で、柔軟で、強度があり、かつ平滑な無機繊維質ペーパ
ーを得た。すなわち、本発明に含まれるショットは、ペ
ーパーの厚みに対する直径の比率が1:1〜2:1であ
るショットの量が1.0重量%以下である。
バーやウイスカーである。
シリカが共に40〜60重量%を占め、またはアルミナ
とシリカとジルコニアを主成分とする組成を有し、溶融
急冷法で作られ、ショットを含んでいる。
細かくて揃っているので、ペーパーの透気度を調整する
のに好適である。ウイスカーとしては、例えば炭化珪
素、窒化珪素、チタン酸カリウム、硼酸アルミニウム、
ムライトなどのウイスカーが使用できる。チタン酸カリ
ウム、ムライトのウイスカーが安価に入手容易であり、
特に好ましい。ウイスカーの含有量は、無機繊維に占め
る割合で、50重量%以下が好ましい。50重量%を越
えると、透気度が大きくなって、プラスチックや金属の
含浸が困難になる。
い。1μ未満では抄紙のために結合材が多量に必要にな
る。300μを越えると、ムラができ易く、また抄紙し
たペーパーの細孔径が大きくなって、透気度が下がる。
い。0.1μ以下では繊維を製造するのが困難であり、
4μを越えると、ムラができて、薄いペーパーを抄紙で
きない。
の比率が1:1〜2:1(すなわち、厚み対直径が1対
1〜1対2)であるショットが1.0重量%以下が好ま
しい。比率を1:1〜2:1としたのは、1:1未満で
あれば、ショットはペーパーの内に埋もれてしまい、
2:1を越えると、ショットはペーパーから容易に脱落
して、ペーパーに与える影響が少ないからである。ま
た、ペーパー厚み対直径が1対1〜1対2のショットが
1.0重量%を越えると、ペーパーの強度、表面の平滑
さ、柔軟性などが乏しくなる。
機繊維は、例えばセルロースが好適に使用できる。この
ような有機繊維は、抄紙の際に無機繊維と絡み合って、
十分な強度を付与する働きがある。有機繊維の割合は、
20〜40重量%が好ましい。20重量%未満では、ペ
ーパーの強度が小さく、40重量%を越えると、耐熱温
度や耐食性の無機繊維質としての特性が低下する。
ましい。20μm以下では製造が困難となり、100μ
m以上では、例えば小型部材や微少部分の補強材として
使用しにくい。
引張強度を向上させるために必要に応じて使用する有機
系結合材である。例えばアクリル樹脂、PVA、澱粉、
熱可塑性樹脂などが好適に使用できる。
気度は、5〜100秒が好ましい。5秒未満では、孔の
面積が大きくて、補強材として強度が低い。100秒を
越えると、プラスチックや金属を含浸するのが困難にな
る。
直径50〜100μのショットの含有量を調整した種々
のアルミナ48重量%、シリカ52重量%のセラミック
ファイバー、およびチタン酸カリウムのウイスカーを無
機繊維として使用した。有機繊維としては、カナディア
ンフリーネスによる測定結果が10cc以下のミクロフ
ィブリル化セルロース(繊維含有量10%、ダイセル化
学社製)を使用した。これらの無機繊維と有機繊維の混
合比率を変えて抄紙しペーパーを作製した。その配合を
表1に示し、その特性を表2に比較例と共に示す。
とミクロフィブリル化セルロース90gを入れ、水を加
えて、全体の容積を20リットルとする。これを均一に
分散するまで約5分間撹拌して調整液を作製した。この
調整液100mlを別に用意した20リットルの容器に
移し、水を加え、全体を15リットルとした。この液を
撹拌後、抄紙機を用いて抄紙した。その後、160℃に
加熱して乾燥することにより厚み約50μ、直径230
mmの無機繊維質ペーパーを得た。
ル化セルロースを120gとした他は、実施例1〜4と
同様にして無機繊維質ペーパーを得た。
イスカーの合量で21gと、ミクロフィブリル化セルロ
ース90gを入れ、水を加えて、全体の容積を20リッ
トルとした。これを均一に分散するまで約5分間撹拌し
て調整液を作製した。この調整液100mlを別に用意
した20リットルの容器に移し、水を加えて全体を15
リットルとした。この液を撹拌後、抄紙機を用いて抄紙
した。その後、160℃に加熱して乾燥することにより
厚み約50μ、直径230mmの無機繊維質ペーパーを
得た。
乾燥後直ちにペーパーをロールに巻き取った。長さは1
kmとした。
間であり、ペーパーの緻密度を表すものである。測定
は、JIS P 8117に従った。
比較例1は、ショットが多い例である。表面が荒れてい
て、透気度が小さい。
ブリル化セルロースを45gとした他は、実施例1〜4
と同様にして無機繊維質ペーパーを得た。比較例2〜5
は、ミクロフィブリル化した有機繊維が少ないので、強
度が小さく巻き取りができなかった。
定の大きさのショットの量を制限し、ミクロフィブリル
化した繊維を使用することで、厚みが薄く、緻密で、表
面が平滑な無機繊維質ペーパーを得ることができた。こ
のような無機繊維質ペーパーは、連続抄紙が可能であ
り、例えばプラスチックや金属の補強材、特に数十μ程
度の微少部分の補強材として有効である。
Claims (4)
- 【請求項1】 主成分としての無機繊維と、ミクロフィ
ブリル化した有機繊維からなり、必要に応じて結合材を
加えてなるペーパーにおいて、ペーパーの厚みが20〜
100μであり、無機繊維は、長さが1〜300μであ
り、直径が0.1〜4μであり、無機繊維に含まれるシ
ョットは、ペーパーの厚みに対する直径の比率が1:1
〜2:1であるショットがペーパーに対して1.0重量
%以下であることを特徴とする無機繊維質ペーパー。 - 【請求項2】 有機繊維が20〜40重量%である請求
項1に記載の無機繊維質ペーパー。 - 【請求項3】 無機繊維がウイスカーを50重量%以下
含む請求項1または2記載の無機繊維質ペーパー。 - 【請求項4】 ペーパーの透気度が5〜100秒である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の無機繊維質ペーパ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13917097A JP3554139B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 無機繊維質ペーパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13917097A JP3554139B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 無機繊維質ペーパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10317298A true JPH10317298A (ja) | 1998-12-02 |
JP3554139B2 JP3554139B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=15239216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13917097A Expired - Lifetime JP3554139B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 無機繊維質ペーパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3554139B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7597781B2 (en) | 2004-11-24 | 2009-10-06 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Inorganic fiber paper |
WO2022210020A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 株式会社巴川製紙所 | 無機繊維シート |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP13917097A patent/JP3554139B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7597781B2 (en) | 2004-11-24 | 2009-10-06 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Inorganic fiber paper |
WO2022210020A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 株式会社巴川製紙所 | 無機繊維シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3554139B2 (ja) | 2004-08-18 |
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