JPH10317198A - バレルめっき装置 - Google Patents

バレルめっき装置

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Publication number
JPH10317198A
JPH10317198A JP14328597A JP14328597A JPH10317198A JP H10317198 A JPH10317198 A JP H10317198A JP 14328597 A JP14328597 A JP 14328597A JP 14328597 A JP14328597 A JP 14328597A JP H10317198 A JPH10317198 A JP H10317198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
plated
plating
side wall
main body
Prior art date
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Pending
Application number
JP14328597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanobu Shimizu
寿展 清水
Hiroshi Nakagawa
洋 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP14328597A priority Critical patent/JPH10317198A/ja
Publication of JPH10317198A publication Critical patent/JPH10317198A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バレル本体の内部側面への被めっき物の貼り付
きを防止し、めっき不良を解消できるバレルめっき装置
を提供する。 【解決手段】バレル10の軸方向両端部に側壁部12,
13が設けられ、バレルの胴部11にはその内外に貫通
する多数の連通穴18が形成される。バレル10をめっ
き浴中に浸漬し、側壁部12,13の軸心部を水平支持
して回転させながら、バレル10内に収容された被めっ
き物Wをめっき処理する。側壁部12,13の内面には
被めっき物Wより小さなダイヤカット面20が形成さ
れ、被めっき物Wの貼り付きを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバレルめっき装置、
特に小型薄型電子部品のめっき処理に適したバレルの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家電通信、産業用電子機器などの
ダウンサイジング化に伴い、電子部品も小型化かつ薄型
化が著しく、同様にめっき加工品もその傾向がある。例
えば、セラミックチップ部品の外部電極をめっき加工す
る場合、低コストで大量に処理できるバレルめっき法が
主流となっている。
【0003】従来のバレルめっき装置は、図1に示され
るように、円筒形または多角筒形のバレル本体1を備え
ており、このバレル本体1の内部に被めっき物Wが収容
されている。バレル本体1の胴部には多数の小さな連通
穴(図示せず)が設けられ、バレル本体1をめっき浴2
中に浸漬することにより、被めっき物Wもめっき浴2中
に浸漬される。バレル本体1の軸方向両端には側壁部
3,4が設けられ、それらの軸心穴に軸6aが挿通さ
れ、この軸6aをめっき槽5の上部に設置されたハンガ
ー6に固定することで、バレル本体1は水平にかつ回転
自在に吊り下げ支持されている。バレル本体1の一方の
側壁部4の外側にはリングギヤ4aが設けられ、このリ
ングギヤ4aに駆動用モータ7によって駆動されるギヤ
8がかみ合っている。
【0004】なお、バレル本体1の内部には陰極端子9
が挿入され、バレル本体1の外部には陽極部(図示せ
ず)が設けられている。そして、上記陰極端子9および
陽極部より給電しながら、バレル本体1をモータ7で回
転させることにより、被めっき物Wを攪拌しつつめっき
処理している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のバレ
ルめっき装置の場合、バレル本体1を回転させてめっき
処理を行なっている際、バレル本体1の内側面、特にバ
レル本体1の側壁部3,4の内面に被めっき物Wが貼り
付いてしまうという不具合が発生した。この貼り付き現
象がめっき処理中に継続すると、貼り付いた被めっき物
Wは通電不能となり、めっき不良となる。さらに、貼り
付いた被めっき物Wが、図2のようにバレル本体1の側
壁部外周部から軸心部まで連なると、被めっき物Wやバ
レル本体1が破損したり、バレル本体1の回転が阻害さ
れたり、さらにはモータ7,ギヤ4a,8などが破損す
る恐れがあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、バレル本体の側
壁部内面への被めっき物の貼り付きを防止し、めっき不
良を解消できるバレルめっき装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、バレルの軸方向両端部に側壁部が設けら
れ、バレルの胴部にはその内外に貫通する多数の連通穴
が形成され、上記バレルをめっき浴中に浸漬し、側壁部
の軸心部を水平支持して回転させながら、バレル内に収
容された被めっき物をめっき処理するバレルめっき装置
において、上記バレルの側壁部の内面に被めっき物より
小さな凹凸面を形成したものである。
【0008】従来のバレル本体では、側壁部の内面が平
坦であったため、被めっき物が面で側壁部内面に貼り付
き、側壁部内面と被めっき物との隙間にめっき液が流れ
込まず、容易に剥がれなかった。これに対し、本発明の
ように側壁部内面に緻密な凹凸面を形成すれば、被めっ
き物と凹凸面との接触面積が減少し、凹凸面と被めっき
物との隙間にめっき液が流れ込みやすく、貼り付きを防
止できる。そのため、被めっき物はバレル本体内で自由
に転がり、通電不良を解消できる。
【0009】凹凸面としては種々の形状が考えられる
が、ダイヤカット面が望ましい。例えば、小突起を多数
突設してもよいが、被めっき物がセラミックチップのよ
うな小型で偏平な部品の場合には、突起の間に被めっき
物が挟まったり、詰まったりする恐れがある。これに対
し、ダイヤカット面の場合には、それぞれの面が角度を
持っているので、小型で偏平な部品でも被めっき物の挟
まりや詰まり、貼り付きを防止できる利点がある。な
お、凹凸面は、ダイヤカット面のほかにランダムな波形
状など、他の形状であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図3は本発明にかかるバレルめっ
き装置のバレル本体の一例を示す。バレル本体10はそ
の全体がアクリル樹脂などの絶縁体で形成されている。
バレル本体10はほぼ六角筒形状をなす胴部11を備え
ており、その軸方向両端部は胴部11と同等、若しくは
図3のように胴部11より大きな外径を有する円盤状の
側壁部12,13で閉じられ、胴部11と側壁部12,
13の内部に被めっき物を収容するための空間が形成さ
れている。なお、側壁部12,13の外面の軸心部には
軸穴21が設けられ、これら軸穴21に挿通された軸2
2がめっき槽の上部に設置されたハンガー(図1参照)
に固定されることによって、バレル本体10は水平にか
つ回転自在に吊り下げ支持されている。一方の側壁部1
3の周面にはリングギヤ14が形成されており、このリ
ングギヤ14に駆動用モータによって駆動されるギヤ
(図1参照)がかみ合うようになっている。
【0011】胴部11の6面のうちの1面には開口部1
5が形成され、この開口部15より被めっき物Wを投入
した後、開口部15は着脱可能な蓋16によって閉鎖さ
れる。蓋16には止め具17が回転可能に取り付けら
れ、上記開口部15に蓋16を嵌合させた状態で止め具
17をほぼ垂直位置まで回転させることにより、蓋16
の裏面側の止め具レバー17aが開口部15の内面側に
係止され、蓋16を胴部11に固定することができる。
【0012】なお、胴部11および蓋16には、めっき
液が流動するように多数の連通穴18が形成されてい
る。これら連通穴18は当然ながらバレル本体10の内
部に収容された被めっき物Wより小さいが、その形状は
丸穴、角穴、スリット状の穴など如何なる形状でもよ
い。また、一方の側壁部13の中心を貫通するように、
給電用の陰極端子19がバレル本体10の内部に挿入さ
れている。
【0013】側壁部12,13の内面には、図4に示す
ように凹凸面の一例である例えば1.5mmピッチのダ
イヤカット面20が形成されている。この実施例では、
側壁部12,13の内面がアクリル樹脂等の熱可塑性樹
脂で形成されているので、予めダイヤカット面を有する
焼きゴテを加熱して側壁部12,13の内面に押し付け
れば、容易にダイヤカット面20を形成することができ
る。なお、ダイヤカット面20のピッチおよび高さは、
被めっき物Wの大きさや形状に応じて適宜選択すればよ
いが、被めっき物Wの貼り付きを防止するため、ダイヤ
カット面20を構成する個々の平面は被めっき物Wより
小さく形成されている。
【0014】上記のように側壁部12,13の内面にダ
イヤカット面20を形成したバレル本体10を用いてめ
っき処理すると、被めっき物Wとダイヤカット面20と
の接触面積が小さいので、ダイヤカット面20と被めっ
き物Wとの隙間にめっき液が流れ込み、側壁部12,1
3への貼り付きを防止できる。そのため、被めっき物W
はバレル本体10内で自由に転がり、バレル本体10内
の被めっき物Wに均等に通電される。そのため、めっき
不良の発生を防止できる。
【0015】なお、本発明が対象とする被めっき物Wと
しては、セラミックチップのような小型で薄型の部品に
限るものではないが、このような小型薄型部品のめっき
処理には好適である。また、バレル本体の形状は六角筒
型に限らず、円筒形、六角以外の多角筒型など如何なる
形状であってもよい。さらに、バレル本体は水平な軸心
を中心として回転する水平バレルに限らず、傾斜した軸
心を中心として回転する傾斜バレルでもよい。傾斜バレ
ルの場合、バレル本体の形状は多角錐型、円錐型など如
何なる形状でもよいが、その底面側の内側壁に凹凸面を
形成すればよい。さらにまた、バレル本体の素材はアク
リル樹脂に限らないが、電気絶縁性と化学的安定性に優
れ、凹凸面の加工が容易で被めっき物Wに損傷を与えに
くい素材が望ましく、塩化ビニルなどを用いることも可
能である。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、バレル本体の側壁部の内面に被めっき物より小
さな凹凸面を形成したので、被めっき物と凹凸面との接
触面積が減少し、被めっき物の側壁部への貼り付きを防
止できる。そのため、被めっき物はバレル本体内で自由
に転がり、通電不良や被めっき物およびバレル本体など
の破損を防止でき、良好なめっき品質を安定して得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバレルめっき装置の全体断面図である。
【図2】従来のバレルめっき装置の側壁部に被めっき物
が貼り付いた状態を示す部分斜視図である。
【図3】本発明にかかるバレル本体の斜視図である。
【図4】バレル本体の側壁部の内側面図である。
【符号の説明】
10 バレル本体 11 胴部 12,13 側壁部 18 連通穴 20 ダイヤカット面(凹凸面)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バレルの軸方向両端部に側壁部が設けら
    れ、バレルの胴部にはその内外に貫通する多数の連通穴
    が形成され、上記バレルをめっき浴中に浸漬し、側壁部
    の軸心部を水平支持して回転させながら、バレル内に収
    容された被めっき物をめっき処理するバレルめっき装置
    において、 上記バレルの側壁部の内面に被めっき物より小さな凹凸
    面を形成したことを特徴とするバレルめっき装置。
  2. 【請求項2】上記凹凸面はダイヤカット面であることを
    特徴とする請求項1に記載のバレルめっき装置。
JP14328597A 1997-05-15 1997-05-15 バレルめっき装置 Pending JPH10317198A (ja)

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JP14328597A JPH10317198A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 バレルめっき装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14328597A JPH10317198A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 バレルめっき装置

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Publication Number Publication Date
JPH10317198A true JPH10317198A (ja) 1998-12-02

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ID=15335182

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JP14328597A Pending JPH10317198A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 バレルめっき装置

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