JPH10316673A - 新規抗炎症薬 - Google Patents

新規抗炎症薬

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JPH10316673A
JPH10316673A JP12249697A JP12249697A JPH10316673A JP H10316673 A JPH10316673 A JP H10316673A JP 12249697 A JP12249697 A JP 12249697A JP 12249697 A JP12249697 A JP 12249697A JP H10316673 A JPH10316673 A JP H10316673A
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JP
Japan
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formula
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alkenyl
phenyl
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Withdrawn
Application number
JP12249697A
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English (en)
Inventor
Toru Asari
徹 浅利
Shigeru Okamoto
茂 岡本
Shinkichi Kono
慎吉 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、新規チオフェン誘導体およびそれ
を有効成分とする抗炎症・抗アレルギ−剤を提供するこ
と。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で表されるチオフェン誘導体またはその薬学的に許容さ
れる塩、及びそれらを有効成分とする抗炎症・抗アレル
ギ−剤。 【効果】 本発明のチオフェン誘導体は、抗炎症・鎮痛
作用をもつ抗炎症剤、抗アレルギー剤、細胞接着阻害剤
などの医薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の所属する技術分野】本発明は、新規チオフェン
誘導体およびその医薬用途、特に炎症性疾患、アレルギ
ー性疾患等の治療に適用される医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】炎症性またはアレルギー性疾患の治療剤
としては、アスピリンをはじめとするNSAIDS(非ステロ
イド系抗炎症薬)、DペニシラミンをはじめとするDMARD
S(遅効性抗リウマチ薬)、金製剤、ステロイドホルモ
ン剤が用いられている。最近では、メトトレキセート等
の代謝拮抗薬やシクロスポリンA等の免疫抑制剤が用い
られることもある。しかし、これらの薬剤は、特に慢性
炎症性疾患に対し、作用の面からあるいは副作用の面か
ら見ても満足のゆくものではない。即ち、アスピリンを
はじめとするNSAIDSは、シクロオキシゲナーゼを阻害
し、炎症のケミカルメディエーターのプロスタグランジ
ンE2の産生を抑制することで、炎症の諸症状を緩和する
対症療法的薬剤であり、上記の炎症性疾患に対して充分
な治療効果があるとはいえない。また、長期にわたる連
続投与によって、消化管障害をおこすことがある。Dペ
ニシラミンをはじめとするDMARDS、金製剤は、作用機序
に不明の点が多く、その薬効が発現するまでに2〜3週
間の長期投与が必要な遅効性の薬剤である。造血系や消
化器系、あるいは、腎臓に対して重篤な副作用を示すこ
とが多い。ステロイドホルモン剤およびメトトレキセー
ト等の代謝拮抗薬やシクロスポリンA等の免疫抑制剤
は、NSAIDSやDMARDSに比べてある程度有効である。しか
し、これらの薬剤は、非特異的に免疫系を抑制するた
め、細菌などの感染症を往々にして引き起こす。また、
ステロイドホルモン剤は、副腎皮質機能不全をはじめと
する重篤な副作用を多々引き起こす。メトトレキセート
等の代謝拮抗薬やシクロスポリンA等の免疫抑制剤は、
造血系や消化器系、精神・神経系に重篤な副作用を起こ
すことが多い。
【0003】ところで、種々の炎症性疾患は、白血球の
炎症巣への集積・浸潤が原因となって引き起こされる。
白血球が炎症巣へ集積・浸潤するために、まず、血管内
皮細胞と接着する必要がある。この接着の過程は、1)
血管内皮細胞上での白血球のローリング、2)白血球の
活性化、3)血管内皮細胞に対する白血球の強い接着、
という3つの段階から成る。
【0004】このうち最も初期の段階である1)ローリ
ングは、炎症性サイトカイン(例えば、インターロイキ
ンー1、TNF-α)により誘導され、血管内皮細胞上に発
現する細胞接着分子の一つELAM-1(Endotherial Leukoc
yte Adhesion Molecule-1)と、白血球上に発現している
シアリルLewis X(sLeX)糖鎖抗原の結合によって引き
起こされることが明らかとなっている。白血球のローリ
ングに続いて起こる2)活性化、3)強い接着の段階
は、白血球上に発現しているインテグリンと、炎症性サ
イトカインにより血管内皮細胞上に誘導される細胞接着
分子VCAM-1 (Vascular Cell Adhesion molecule-1)、細
胞接着分子ICAM-1 (Intercellular Adhesion Molecule-
1)という免疫グロブリンスーパーファミリーに属する細
胞接着分子により引き起こされることが明らかとなって
いる。[参考文献:Molecular Medicine, 32, 90 (199
5) 、化学と生物, 30, 502 (1992)]また、こうした様
々な細胞接着分子の発現が、種々の炎症性病変局所にお
いて亢進していることも報告され、慢性炎症の病態形成
に関与していることが明らかとなっている。
【0005】以上のことから、炎症部位において、種々
の炎症性サイトカインによって誘導される細胞接着分子
の発現を抑制すれば、白血球の炎症巣への集積・浸潤を
阻止でき、炎症性またはアレルギー性疾患の治療が可能
であると考えることができる。一方、抗炎症・鎮痛作用
をもつ幾つかのチオフェン誘導体が、欧州特許出願公開
24042、同87629、アメリカ特許4749712、特表平6-50191
9、DE4118014などに記載され、既に公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、種々の炎症性サイトカイン(IL-1または TNF-a)に
よって誘導される細胞接着因子( ICAM-1、VCAM-1また
はELAM-1)の産生を抑制することによる抗炎症・鎮痛作
用をもつ新規チオフェン化合物およびそれを有効成分と
する抗炎症・鎮痛剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らは、前記の
課題を受けて鋭意検討した結果、種々の置換チオフェン
骨格にアミノアルキルカルボニル基を導入することで、
炎症性サイトカイン(IL-1または TNF-a)によって誘導
される細胞接着因子( ICAM-1、VCAM-1またはELAM-1)
の産生を抑制する化合物を得るに至り、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は一般式 (I):
【0008】
【化12】
【0009】〔式中、R1は、非置換または置換アリール
を表し;R2は、非置換または置換アリール、アルキル、
アルケニルあるいは式(IV)
【0010】
【化13】
【0011】(ただし、式中 A,Aは酸素あるい
は硫黄原子に結合しうる基を表す)で表される基、ニト
ロ、ハロゲンを表し; k は1〜3の整数値を表し;R8は式
(II)又は(III)
【0012】
【化14】
【0013】
【化15】
【0014】(式中、R3、R4は、各々独立に、水素、非
置換または置換アルキル、アルケニル、アルキニル、ア
リールまたはハロゲン、ニトロあるいは(VI)
【0015】
【化16】
【0016】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で
表される基を表し;p, q, r, sはそれらの合計が0〜4と
なる整数値を表し;Yは、CH2、NHまたは Sを表す。)の
基を表す。〕で示されるチオフェン誘導体またはその薬
学的に許容される塩。さらに、本発明は一般式(V):
【0017】
【化17】
【0018】〔式中、R5、R6は、各々独立に、水素、非
置換または置換アルキル、アルケニル、アリールまたは
ニトロ、ハロゲン、あるいは式(VI)
【0019】
【化18】
【0020】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)を
表し;R7は、非置換または置換アルキル、アルケニル、
アルキニルまたはニトロ、ハロゲン、あるいは式(IV)
【0021】
【化19】
【0022】(ただし、式中 A1,A2は酸素あるいは硫黄
原子に結合しうる基を表す)を表し;kは1〜3の整数値を
表し; R8は式(II)又は(III)
【0023】
【化20】
【0024】
【化21】
【0025】(式中、R、R4は、各々独立に、水素:
非置換または置換アルキル、アルケニル、アルキニル、
またはハロゲン、ニトロあるいは式(VI)
【0026】
【化22】
【0027】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)を
表し;p, q, r, sはそれらの合計が0〜4となる整数値を
表し;Yは、CH2、NHまたは Sを表す。)の基を表す。〕
で示されるチオフェン誘導体またはその薬学的に許容さ
れる塩である。さらに、本発明は前記チオフェン誘導体
またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有
する医薬である。そして、この医薬としては、抗炎症
剤、抗アレルギー剤、細胞接着阻害剤等が挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の一般式(I)の化合物におけるR1におい
て、適当なアリール基とは、炭素数3〜10個からなる芳
香環で、環内に1〜4個の窒素原子または硫黄原子を含ん
でいてもよいものである。。例えば、フェニル、ピリジ
ル、ピリミジル、トリアゾール、テトラゾール、ナフチ
ル、キノリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリ
ル、インドリルなどであるが、好ましくはフェニル、ピ
リジル、ピリミジルである。また、二環性の場合、どち
らか一方の環が飽和していてもよく、例えばテトラヒド
ロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒドロベン
ゾイミダゾリルなどである。また、適当なアリール基の
置換基としては、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐
状または環状のアルキル、アルケニル、アルキニルまた
はニトロ、ハロゲンあるいは式 (VI)
【0029】
【化23】
【0030】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で
表される基が好ましい。
【0031】R2における適当なアリール基とは、炭素数
3〜10個からなる芳香環で、環内に1〜4個の窒素原子ま
たは硫黄原子を含んでいてもよいものである。例えば、
フェニル、ピリジル、ピリミジル、トリアゾール、テト
ラゾール、ナフチル、キノリル、ベンゾチオフェニル、
ベンゾイミダゾリル、インドリルなどであるが、好まし
くはフェニル、ピリジル、ピリミジルである。また、二
環性の場合、どちらか一方の環が飽和していてもよく、
例えばテトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリ
ル、ジヒドロベンゾイミダゾリルなどである。また、ア
リール基の適当な置換基としては、一置換、二置換また
は三置換が好ましく、各々の置換基は、炭素原子数1〜6
からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、あるいは式(VI)
【0032】
【化24】
【0033】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で
表される基が好ましい。R2におけるアルキル、アルケニ
ル、アルキニルとは、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、
分岐状または環状構造が好ましい。また、アルキル、ア
ルケニル、アルキニルの適当な置換基としては、一置
換、二置換または三置換が好ましく、各々の置換基は、
炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のア
ルキル、アルケニル、アルキニル、または、環内に1〜
4個の窒素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素
数3〜10個からなるアリール、トリハロアルキル、ニト
ロ、ハロゲン、あるいは式(VI)
【0034】
【化25】
【0035】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で
表される基が好ましい。
【0036】一般式(II)、(III) 及び(V)の化合物にお
けるR3、R4、R5、R6において適当なアルキル、アルケニ
ル、アルキニルとは、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、
分岐状または環状構造が好ましい。また、アルキル、ア
ルケニル、アルキニルの適当な置換基としては、一置
換、二置換または三置換が好ましく、各々の置換基は、
炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のア
ルキル、アルケニル、アルキニル、または、環内に1〜
4個の窒素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素
数3〜10個からなるアリール、トリハロアルキル、ニト
ロ、ハロゲン、あるいは式(VI)
【0037】
【化26】
【0038】(ただし、式中 A,A,A
,Aは酸素、窒素、炭素あるいは硫黄原子に結
合しうる基を表す)で表される基が好ましい。R3、R4
R5、R6における適当なアリール基は、炭素数3〜10個か
らなる芳香環で、環内に1〜4個の窒素原子または硫黄原
子を含んでいてもよいものである。例えば、フェニル、
ピリジル、ピリミジル、トリアゾール、テトラゾール、
ナフチル、キノリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミ
ダゾリル、インドリルなどであるが、好ましくはフェニ
ル、ピリジル、ピリミジルである。また、二環性の場
合、どちらか一方の環が飽和していてもよく、例えばテ
トラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒ
ドロベンゾイミダゾリルなどである。また、アリール基
の適当な置換基としては、一置換、二置換または三置換
が好ましく、各々の置換基は、炭素原子数1〜6からなる
直鎖状、分岐状または環状のアルキル、アルケニル、ア
ルキニル、またはニトロ、ハロゲン、あるいは、式(V
I)
【0039】
【化27】
【0040】(ただし、式中 A,A,A
,Aは酸素、窒素、炭素あるいは硫黄原子に結
合しうる基を表す)で表される基が好ましい。また、
R3、R4はYがNHまたはSの場合、Y上に置換されていても
よい。
【0041】R7におけるアルキル、アルケニル、アルキ
ニルとは、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状また
は環状構造が好ましい。また、アルキル、アルケニル、
アルキニルの適当な置換基としては、一置換、二置換ま
たは三置換が好ましく、各々の置換基は、炭素原子数1
〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、または、環内に1〜4個の窒素
原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭素数3〜10個
からなるアリール、トリハロアルキル、ニトロ、ハロゲ
ン、あるいは式(VI)
【0042】
【化28】
【0043】(ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、
窒素、炭素あるいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で
表される基が好ましい。
【0044】一般式(IV)または(VI)において、A1として
好ましい基は、水素、または炭素原子数1〜6からなる直
鎖状、分岐状または環状のアルキル、アルケニル、アル
キニル、アルキルカルボニル、トリハロアルキルであ
る。また、環内に1〜4個の窒素原子または硫黄原子を
含んでいてもよい炭素数3〜10個からなるアリールでも
よく、例えば、フェニル、ピリジル、ピリミジル、トリ
アゾール、テトラゾール、ナフチル、キノリル、ベンゾ
チオフェニル、ベンゾイミダゾリル、インドリルなどが
好ましい。また、アリール基が二環性の場合、どちらか
一方の環が飽和していてもよく、例えばテトラヒドロキ
ノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒドロベンゾイ
ミダゾリルなどである。また、アルキル、アルケニル、
アルキニル、アシル、アリール基の適当な置換基として
は、一置換、二置換または三置換が好ましく、各々の置
換基は、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状または
環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、あるいはト
リハロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、あ
るいは炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環
状のアルキル基を置換基とするアルコキシ、モノアルキ
ルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、ア
ルキルスルフィニル、アルキルチオ、ニトロ、ハロゲン
等の基が好ましい。
【0045】一般式(IV)または(VI)において、A2として
好ましい基は、水素、ヒドロキシ、アミノ、モノアルキ
ルアミノ、ジアルキルアミノ、炭素原子数1〜6からなる
直鎖状、分岐状または環状のアルキル、アルケニル、ア
ルキニルである。また、環内に1〜4個の窒素原子また
は硫黄原子を含んでいてもよい炭素数3〜10個からなる
アリールでもよく、例えば、フェニル、ピリジル、ピリ
ミジル、トリアゾール、テトラゾール、ナフチル、キノ
リル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イン
ドリルなどが好ましい。また、アリール基が二環性の場
合、どちらか一方の環が飽和していてもよく、例えばテ
トラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒ
ドロベンゾイミダゾリルなどである。また、アルキル、
アルケニル、アルキニル、アリール基の適当な置換基と
しては、一置換、二置換または三置換が好ましく、各々
の置換基は、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状ま
たは環状のアルキル、アルケニル、アルキニル、あるい
はトリハロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、メルカプ
ト、あるいは炭素原子数1〜6からなるアルコキシ、モノ
アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニ
ル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、ニトロ、ハ
ロゲン等の基が好ましい。
【0046】一般式(IV)または(VI)において、A3,A4
して好ましい基は、各々独立に、水素、または炭素原子
数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、
アルケニル、アルキニル、アルキルカルボニル、アルキ
ルスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフ
ォニル、アリールスルフィニルである。また、環内に1
〜4個の窒素原子または硫黄原子を含んでいてもよい炭
素数3〜10個からなるアリールでもよく、例えば、フェ
ニル、ピリジル、ピリミジル、トリアゾール、テトラゾ
ール、ナフチル、キノリル、ベンゾチオフェニル、ベン
ゾイミダゾリル、インドリルなどが好ましい。また、ア
リール基が二環性の場合、どちらか一方の環が飽和して
いてもよく、例えばテトラヒドロキノリル、テトラヒド
ロイソキノリル、ジヒドロベンゾイミダゾリルなどであ
る。また、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキ
ルカルボニル、アリール基の適当な置換基としては、一
置換、二置換または三置換が好ましく、各々の置換基
は、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環状
のアルキル、アルケニル、アルキニル、あるいはトリハ
ロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、あるい
は炭素原子数1〜6からなるアルコキシ、モノアルキルア
ミノ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルキ
ルスルフィニル、アルキルチオ、ニトロ、ハロゲン等の
基が好ましい。
【0047】一般式(IV)または(VI)において、A5として
好ましい基は、各々独立に、水素、または炭素原子数1
〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、トリハロアルキル、アミノ、ヒ
ドロキシ、炭素原子数1〜6からなる直鎖状、分岐状また
は環状のアルキル基を置換基とするモノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アルコキシである。また、環内
に1〜4個の窒素原子または硫黄原子を含んでいてもよ
い炭素数3〜10個からなるアリールでもよく、例えば、
フェニル、ピリジル、ピリミジル、トリアゾール、テト
ラゾール、ナフチル、キノリル、ベンゾチオフェニル、
ベンゾイミダゾリル、インドリルなどが好ましい。ま
た、アリール基が二環性の場合、どちらか一方の環が飽
和していてもよく、例えばテトラヒドロキノリル、テト
ラヒドロイソキノリル、ジヒドロベンゾイミダゾリルな
どである。また、アルキル、アルケニル、アルキニル、
アリール基の適当な置換基としては、一置換、二置換ま
たは三置換が好ましく、各々の置換基は、炭素原子数1
〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、あるいはトリハロアルキル、ヒ
ドロキシ、アミノ、メルカプト、あるいは炭素原子数1
〜6からなるアルコキシ、モノアルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニ
ル、アルキルチオ、ニトロ、ハロゲン等の基が好まし
い。
【0048】本発明のチオフェン誘導体の薬学的に許容
される塩類としては、通常の無毒性塩類が挙げられ、無
機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、りん酸な
どの塩)、有機酸(蟻酸、酢酸、しゅう酸、プロピオン
酸、りんご酸、乳酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、
酒石酸、コハク酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、pートルエンスルホン酸、グリコール
酸などの塩)との塩などのような酸との塩が挙げられ
る。
【0049】本発明のチオフェン誘導体は化学合成によ
って製造することができる。以下、本発明の化合物のう
ち一般式 (I)の化合物に関しての製造法を詳細に説明す
るが、一般式(V)の化合物に関しても同様の製造方法を
用いて合成することができる。なお、各々の反応段階
で、直接反応に関与しない官能基(たとえば、ヒドロキ
シ、スルホニル、スルフィニル、メルカプト、アミノな
ど)は、通常公知の手段によって保護することができ
る。直接反応に関与しない官能基の保護手段に用いる保
護基としては有機化学において通常用いられる保護基、
たとえば「プロティクグループス イン オルガニック
シンセシス(Protective groupesin organic synthes
is)[Green著、John Wiley & Sons, Inc.(1981年)]等
に記載されている保護基によって保護することが可能で
ある。
【0050】各段階での反応条件では、溶媒として、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、N、Nージメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、酢酸エチ
ル、ヘキサン、アセトニトリル、メタノール、ベンゼ
ン、エタノール、酢酸、アセトンが望ましい。また、製
造された本発明化合物に対しては、一連の反応終了後
に、通常公知の分離・精製手段を駆使することができ
る。たとえば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムク
ロマトグラフィー、蒸留、昇華などによって、より純粋
な形で本発明化合物を取得することができる。また反応
温度としては、選択される溶媒およびその他の条件によ
り、適宜選択することができる。 製造法−1
【0051】
【化29】
【0052】(式中、R1、R2、R3、R4、p, q, r, sは前
記と同義である、X はそれぞれ独立のハロゲン原子を表
す) 化合物1-1またはその塩と、N、Nージアルキルホルムア
ミドとを脱水効果をもつハロゲン化剤の存在下にて反応
させ、次いで、その生成物をメルカプトアセトンと縮合
させ、化合物1-2またはその塩を得る。この際、N、Nー
ジアルキルホルムアミドのアルキル基としては炭素原子
数1〜6からなる直鎖状、分岐状または環状のアルキル、
アルケニル、アルキニルが好ましい。また、脱水効果を
もつハロゲン化剤としては、オキシハロゲン化リン、五
ハロゲン化リンなどが好ましい。また、脱水効果をもつ
ハロゲン化剤を直接溶媒に使用することもできる。
【0053】次いで、化合物1-2またはその塩を、ハロ
ゲン化試薬またはその塩と反応させて化合物1-3または
その塩を得る。使用するハロゲン化試薬としては、臭
素、Nークロロこはく酸イミド、Nーブロモこはく酸イミ
ド、ピリジニウムブロミドパーブロミドなどが好まし
い。また、この反応に用いる溶媒としては酢酸、プロピ
オン酸、吉草酸などの有機酸が好ましい。得られる化合
物1-3またはその塩と、塩基存在下、式(IX)
【0054】
【化30】
【0055】(式中、R3、R4、p, q, r, s,Y は前記と
同義である)の化合物またはその塩とを反応させて化合
物1-4またはその塩を得る。この反応に使用する塩基と
しては、有機反応で一般に使用される塩基、たとえばト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシク
ロヘキシルメチルアミン、1,5-ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク-7-エン、ピリジンなどの三級アルキルアミン
塩基や、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウムなどの無機塩基が好ましい。 製造法−2
【0056】
【化31】
【0057】(式中、R1、R2、R3、R4、p, q, r, s, k,
Y,X は前記と同義である、) 化合物2-1またはその塩を、アシル化試薬存在下、式(X)
【0058】
【化32】
【0059】(式中、k, Xは前記と同義である)の化合
物と反応させて、化合物2-2またはその塩を得る。この
反応、使用するアシル化試薬は、塩化アルミニウム、臭
化アルミニウム、四塩化チタンなどのルイス酸や硫酸、
硝酸、リン酸などの酸などが好ましい。
【0060】化合物2-2またはその塩を、塩基存在下、
前記式(IX)の化合物またはその塩と反応させて化合物2-
3またはその塩を得る。反応条件については、化合物1-4
またはその塩の反応条件に準ずるのが好ましい。また、
式 (I)および(V) のチオフェン誘導体のR8が式(III) の
場合についても同様の製造法で製造できる。すなわち、
化合物1-3 および化合物2-2 またはそれらの塩と、塩基
存在下、式(XI)
【0061】
【化33】
【0062】(式中、R3,R4は前記と同義である。)の
化合物またはその塩と反応させて、式(XII)および式(X
III)
【0063】
【化34】
【0064】(式中、R1,R2, R3,R4は前記と同義であ
る。)またはその塩、および式(XIII)
【0065】
【化35】
【0066】(式中、R1,R2, R3,R4, k は前記と同義
である。)またはその塩を得る。反応条件については、
化合物1-4またはその塩の反応条件に準ずるのが好まし
い。
【0067】本発明の抗炎症・鎮痛剤は、その病変部位
に白血球の浸潤を伴うすべての炎症性疾患に適用可能で
ある。例えば、慢性関節リウマチ、全身性エリトマトー
デス、多発性硬化症、橋本甲状腺炎、結節性動脈周囲
炎、潰瘍性大腸炎等である。また、白血球の浸潤を伴う
アレルギー性疾患にも適用可能である。さらに、本発明
の化合物は、臓器移植にともなう拒絶反応を抑制する作
用も有する。
【0068】本発明の化合物を、前記のような疾患に抗
炎症剤として用いる場合には、その有効成分として、本
発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を固体若
くは液体の医薬用担体または希釈剤とともに、すなわち
賦形剤や安定剤等とともに含む製剤とするのが好まし
い。当該製剤において、前記有効成分の担体成分に対す
る割合は、1〜90重量%の間で変動させることができ
る。当該製剤の剤形および投与形態としては、顆粒剤、
細粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、丸剤もしくは液剤等
の剤形にして用いることができる。またさらに、原末の
まま経口投与することも可能であり、さらに、注射剤と
して、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与するこ
ともできる。
【0069】経口、経腸もしくは非経口投与に適した有
機または無機の、さらに固体または液体の医薬用に用い
られる担体か希釈剤を、本発明抗炎症剤を調製するため
に用いることができる。水、ゼラチン、乳糖、デンプ
ン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、動植物油脂、
ベンジルアルコール、ガム、ポリアルキレングリコー
ル、石油樹脂、やし油、ラノリンその他医薬に用いられ
る他の担体は全て、本発明の抗炎症剤の担体もしくは希
釈剤として用いることができる。また、安定剤や湿潤剤
や乳化剤を加えたり、浸透圧調整剤またはpH調製剤とし
て塩を補助薬として適宜用いることができる。
【0070】さらに本発明の抗炎症剤は、種々の疾患の
治療において、前記有効成分の他に、必要に応じて他の
医薬として有効な成分、たとえば他の抗炎症剤を含有さ
せることもできる。本発明のチオフェン誘導体またはそ
の薬学的に許容される塩の患者への投与量は、性別、年
齢、個々の患者の症状により、適宜選択されるものであ
るが、通常成人の場合、1日量として1〜100 mg/kg
程度に選び、経口投与するとよい。
【0071】
【発明の効果】本発明により新規なチオフェン誘導体が
提供され、そしてそれらチオフェン誘導体は、非常に低
濃度で種々の炎症性サイトカイン(IL-1βまたは TNF-
a)により誘導される細胞接着因子( ICAM-1、VCAM-1ま
たはELAM-1)の産生を抑制するものであり、したがっ
て、これらを有効成分とする医薬は、抗炎症・鎮痛作用
をもつ抗炎症剤、抗アレルギー剤、細胞接着阻害剤など
の医薬として極めて有効である。
【0072】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を更
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではない。各実施例の化合物の合成に先立ち、
これらの実施例で使用する次の化合物を合成した。 3- フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフルオロメチル
チオフェンの合成
【0073】
【化36】
【0074】3-フェニル-5-アセチル-2-トリフルオロメ
チルチオフェン 9.0g(33.3mmol)を酢酸200mlに溶かし、
ピリジニウムブロミドパーブロミド10.6g(33.3mmol)を
加え、室温下にて一晩撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残査をトルエンに溶かし不溶物をろ過した。ろ液を
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン=1/4)にて精製した。酢酸エチル/
ヘキサン系にて再結晶し、3-フェニル-5-ブロモアセチ
ル-2-トリフルオロメチルチオフェン5.65g(収率49%)
を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.73 (1H, s), 7.40-7.54 (5H, m), 4.35 (2
H, s) (実施例1) 3-フェニル-5-(1-ピペラジノアセチル)-
2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0075】
【化37】
【0076】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェン0.50g(1.43mmol)をアセトニトリ
ル30mlに溶かし、炭酸カリウム0.40g(2.86mmol)、1-t-
ブトキシカルボニルピペラジン0.80g(4.29mmol)を順に
加え、0.5時間環流した。炭酸カリウムをろ別し、ろ液
を濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製した。得られた
精製物を、トリフルオロ酢酸15mlに溶かし、室温下0.5
時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、ジエチルエーテ
ルから再沈殿し、3-フェニル-5-(1-ピペラジノアセチ
ル)-2-トリフルオロメチルチオフェントリフルオロ酢酸
塩0.58g(収率86%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) : 7.94 (1H, q, 1 Hz),
7.40-.48 (5H, m), 4.14 (2H, br s), 3.31 (4H, m),
3.01 (4H, m) ESI-MS : 355.2 (MH+) (実施例2) 3-フェニル-5-(1-(4-メチルピペラジノ)
アセチル)-2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0077】
【化38】
【0078】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェン0.50g(1.43mmol)をアセトニトリ
ル30mlに溶かし、炭酸カリウム0.40g(2.86mmol)、1-メ
チルピペラジン0.14g(1.43mmol)を順に加え、0.5時間環
流した。炭酸カリウムをろ別し、ろ液を濃縮した。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール=30/1)にて精製した。得られた精製物を、
4M塩酸/ジオキサン20mlに溶かした後、溶液を濃縮し
た。酢酸エチル/ヘキサン系から再結晶し、3-フェニル
-5-(1-(4-メチルピペラジノ)アセチル)-2-トリフルオロ
メチルチオフェン塩酸塩0.29g(収率49%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) : 8.09 (1H, q, 1 Hz),
7.43-7.53 (5H, m), 5.12 (2H, br s), 3.60-4.00 (8H,
m), 3.05 (3H, s) ESI-MS : 369.2 (MH+) (実施例3) 3-フェニル-5-(1-(4-(2-ピリミジル)ピ
ペラジノ)アセチル)-2-トリフルオロメチルチオフェン
の合成
【0079】
【化39】
【0080】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェン0.50g(1.43mmol)をアセトニトリ
ル30mlに溶かし、炭酸カリウム0.40g(2.86mmol)、1-(2-
ピリミジル)ピペラジン0.23g(1.43mmol)を順に加え、0.
5時間環流した。炭酸カリウムをろ別し、ろ液を濃縮し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン=1/3)にて精製した。得られた精製物
を、トリフルオロ酢酸15mlに溶かした後、溶液を濃縮し
た。ジエチルエーテル/ヘキサン系から再結晶し、3-フ
ェニル-5-(1-(4-(2-ピリミジル)ピペラジノ)アセチル)-
2-トリフルオロメチルチオフェントリフルオロ酢酸塩0.
41g(収率52%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 8.37 (2H, d, 5 Hz), 7.73 (1H, q, 1 Hz),
7.37-7.48 (5H, m), 6.64 (1H, t, 5 Hz), 4.42 (2H,
s), 4.18 (4H, m), 3.36 (4H, br t, 4 Hz) ESI-MS : 433.0 (MH+) (実施例4) 3-フェニル-5-(1-(4-チオモルホリノ))
アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0081】
【化40】
【0082】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンとチオモルホリンとを実施例2と
同様の反応操作を行い、3-フェニル-5-(1-(4-チオモル
ホリノ))アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェン塩
酸塩0.21g(収率36%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) : 8.06 (1H, q, 1 Hz),
7.49 (5H, m), 5.04 (2H, s), 3.66 (4H, m), 3.07 (4
H, m) ESI-MS : 372.2 (MH+) (実施例5) 3-フェニル-5-(1-ピペリジノ)アセチル-
2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0083】
【化41】
【0084】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンとピペリジンとを実施例3と同様
の反応操作を行い、3-フェニル-5-(1-ピペリジノ)アセ
チル-2-トリフルオロメチルチオフェントリフルオロ酢
酸塩0.26g(収率38%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.68 (1H, q, 1 Hz), 7.36-7.49 (5H, m),
4.53 (2H, br s), 3.41(4H, m), 1.98 (4H, m), 1.71
(2H, m) ESI-MS : 354.0 (MH+) (実施例6) 3-フェニル-5-(1-(4-ヒドロキシピペリ
ジノ))アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェンの合
【0085】
【化42】
【0086】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンと4-ヒドロキシピペリジンとを実
施例2と同様の反応操作を行い、3-フェニル-5-(1-(4-
ヒドロキシピペリジノ))アセチル-2-トリフルオロメチ
ルチオフェン塩酸塩0.44g(収率76%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) : 8.03 (1H, q, 1 Hz),
7.47 (5H, m), 4.95 (2H, br s), 4.01 (1H, m), 3.54
(2H, m), 3.33 (2H, m), 2.13 (2H, m), 1.90 (2H, m) ESI-MS : 369.9 (MH+) (実施例7) 3-フェニル-5-(1-(4-メトキシ)ピペリジ
ノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0087】
【化43】
【0088】1-t-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシピ
ペリジン3.00g(14.9mmol)を脱水テトラヒドロフラン50m
lに溶かし、0℃にて水素化ナトリウム(60% in oil)1.20
g(30.0mmol)、ヨウ化メチル5mlを順に加え、室温下1.5
時間撹拌した。水を加え、次いで反応液を濃縮した。反
応液をクエン酸酸性にして酢酸エチルで抽出し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し
た。硫酸ナトリウムで乾燥後、綿栓ろ過し、溶媒を溶媒
を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマ14ラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製した。1-t-
ブトキシカルボニル-4-メトキシピペリジン3.12g(収率
100%)を得た。1-t-ブトキシカルボニル-4-メトキシピ
ペリジン3.12gをトリフルオロ酢酸30mlに溶かし、室温
下10分間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、トルエンで
共沸しトリフルオロ酢酸を完全に除去した。4-メトキシ
ピペリジンの粗精製物を得た。
【0089】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェン0.50g(1.43mmol)をアセトニトリ
ル30mlに溶かし、炭酸カリウム0.40g(2.86mmol)、4-メ
トキシピペリジンの粗精製物0.39g(1.72mmol)を順に加
え、室温下1時間撹拌した。炭酸カリウムをろ別し、ろ
液を濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)にて精製した。得ら
れた精製物を、4M塩酸/ジオキサン20mlに溶かした後、
溶液を濃縮した。ジエチルエーテルから再沈殿し、3-フ
ェニル-5-(1-(4-メトキシ)ピペリジノ)アセチル-2-トリ
フルオロメチルチオフェン塩酸塩0.37g(収率62%)を
得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.88 (1H, br s), 7.4-7.5 (5H, m), 4.70
(2H, br s), 3.4-3.7 (5H, m), 3.33 (3H, s), 2.41 (2
H, m), 2.04 (2H, m) ESI-MS : 384.2 (MH+) (実施例8) 3-フェニル-5-(1-(4-(2-プロピン-1-イ
ルオキシ))ピペリジノ)アセチル-2-トリフルオロメチル
チオフェンの合成
【0090】
【化44】
【0091】4-( 2-プロピン-1-イルオキシ)ピペリジ
ンと3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフルオロメチ
ルチオフェンとを実施例7と同様の反応操作を行い、3-
フェニル-5-(1-(4-(2-プロピン-1-イルオキシ))ピペリ
ジノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェン塩酸塩
0.41g(収率65%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.86 (1H, br s), 7.4-7.5 (5H, m), 4.68
(2H, br s), 4.21 (2H,d, 2 Hz), 3.94 (2H, m), 3.67
(2H, br t, 10 Hz), 3.49 (2H, m), 2.46 (1H, t, 2 H
z), 2.08 (2H, br d, 10 Hz), 1.81 (2H, m) ESI-MS : 408.1 (MH+) (実施例9) 3-フェニル-5-(1-(4-エトキシ)ピペリジ
ノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0092】
【化45】
【0093】4-エトキシピペリジンと3-フェニル-5-ブ
ロモアセチル-2-トリフルオロメチルチオフェンとを実
施例7と同様の反応操作を行い、3-フェニル-5-(1-(4-
エトキシ)ピペリジノ)アセチル-2-トリフルオロメチル
チオフェン塩酸塩0.28g(収率46%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.85 (1H, br s), 7.4-7.5 (5H, m), 4.66
(2H, br s), 3.67 (3H,m), 3.49 (2H, q, 7 Hz), 3.44
(1H, m) ESI-MS : 398.3 (MH+) (実施例10) 3-フェニル-5-(1-(3-ヒドロキシメチ
ル)ピペリジノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオフ
ェンの合成
【0094】
【化46】
【0095】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンと3-ヒドロキシメチルピペリジン
とを実施例2と同様の反応操作を行い、3-フェニル-5-
(1-(3-ヒドロキシメチル)ピペリジノ)アセチル-2-トリ
フルオロメチルチオフェン塩酸塩0.34g(収率57%)を
得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) 8.03 (1H, br s), 7.48 (5H, m), 4.99 (2H, br s), 3.
61-3.74 (2H, m), 3.58 (1H, dd, 11, 5 Hz), 3.43 (1
H, dd, 11, 7 Hz), 3.16 (1H, m), 2.91 (1H,br t, 12
Hz), 1.76-2.23 (4H, m), 1.32 (1H, m) ESI-MS : 384.1 (MH+) (実施例11) 3-フェニル-5-(3-チアゾリジノ)アセ
チル-2-トリフルオロメチルチオフェンの合成
【0096】
【化47】
【0097】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンと3-チアゾリジンとを実施例3と
同様の反応操作を行い、3-フェニル-5-(3-チアゾリジ
ノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオフェントリフル
オロ酢酸塩0.14g(収率20%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.74 (1H, q, 1 Hz), 7.37-7.48 (5H, m),
4.35 (4H, br s), 3.52(2H, t, 7 Hz), 3.15 (2H, t, 7
Hz) ESI-MS : 358.1(MH+) (実施例12) 3-フェニル-5-(1-(4-(2-ヒドロキシエ
チル)ピペリジノ))アセチル-2-トリフルオロメチルチオ
フェンの合成
【0098】
【化48】
【0099】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンと4-(2- ヒドロキシエチル) ピペ
リジンとを実施例2と同様の反応操作を行い、3-フェニ
ル-5-(1-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ))アセチ
ル-2-トリフルオロメチルチオフェン0.31g塩酸塩(収率
89%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CD3OD, 25℃) δ(ppm) : 8.03 (1H, br s), 7.48 (5H, m), 4.93 (2H,
br s), 3.64 (2H, t,7 Hz), 3.61 (2H, m), 3.15 (2H,
m), 2.02 (2H, br d, 14 Hz), 1.82 (1H,m), 1.58 (2
H, t, 7 Hz), 1.53-1.71 (2H, m) ESI-MS : 399.2 (MH+) (実施例13) 3-フェニル-5-(1-(2-メトキシカルボ
ニル-4-ヒドロキシ)ピロリジノ)アセチル-2-トリフルオ
ロメチルチオフェンの合成
【0100】
【化49】
【0101】3-フェニル-5-ブロモアセチル-2-トリフル
オロメチルチオフェンと2-メトネシカルボニル-4- ヒド
ロキシピロリジンとを実施例3と同様の反応操作を行
い、3-フェニル-5-(1-(2-メトキシカルボニル-4-ヒドロ
キシ)ピロリジノ)アセチル-2-トリフルオロメチルチオ
フェントリフルオロ酢酸塩0.11g(収率15%)を得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3, 25℃) δ(ppm) : 7.86 (1H, s), 7.37-7.43 (5H, m), 5.40 (1
H, m), 5.14 (1H, brd, 18 Hz), 4.79 (1H, br t, 8 H
z), 4.63 (1H, br s), 4.05 (1H, m), 3.81(3H, s), 3.
70-3.80 (1H, m), 2.60 (1H, m), 2.37 (1H, m) ESI-MS : 414.1(MH+)
【0102】(試験例1)試験例として、炎症性サイト
カイン(TNF-αまたはIL-1β)により誘導される細胞接
着因子(ICAM-1)の発現量を定量した。以下に、操作方
法について記載する。
【0103】96穴マイクロプレートに血管内皮細胞(ク
ラボウ社製)を、1X104/180μl/wellの濃度でまき、1
8時間CO2インキュベーターにて培養を行った。ここに、
各濃度の実施例の化合物溶液10μl、さらに、インター
ロイキン1ベータ(IL-1β)溶液(2ng/ml:ジェンザ
イム社製)、またはTNF-α溶液を10μlを加え、5時間
培養した。5時間後に培地を除き、生理食塩水で各well
を2回洗浄する。次に、4%パラホルムアルデヒド100
μlを加え、室温で15分放置し細胞を固定した。エライ
ザバッファー(0.5% Bovine Serumn Alubumine, 0.01%
アジ化ナトリウムをふくむ生理食塩水)で1000倍に希釈
した1次抗体溶液(anti-ELAM-1 monochronal antibod
y、もしくは、anti-ICAM-1 monochronal antibody、い
ずれもR&Dシステムズ社製)100μlを各wellに加え2
時間室温で放置した。洗浄用バッファー(0.1%Tween-2
0を含む生理食塩水)にて2回洗浄した。1000倍に希釈
した酵素標識2次抗体溶液100μl(anti-mouse IgG alk
alinephosphatase-labeled:Caltag社製)を各wellに加
え、室温で2時間放置した後、洗浄用バッファーにて5
回洗浄した。次に、基質溶液(Tris-HCl buffer, pH 9.
5 に p-nitrophenylphosphate : Sigma社製を 1mg/ml
になるように溶かしたもの)100μlを加え、1時間室温
にて放置して発色を行った。測定はバイオラッド社製の
マイクロプレートリーダーを用いて行い、415 nmの吸光
度を測定した。
【0104】各吸光度は、生理食塩水のみを加えたもの
をABlank、生理食塩水および IL-1βまたはTNF-αを加
えたものをAControl、各化合物および IL-1βまたはTN
F-αを加えたものをASampleとし、阻害活性値は次式で
表わす。 阻害活性値(%) =(AControl - ASample)/(ACo
ntrol - ABlank)x100 (%) 表1に化合物の活性値を示す。
【0105】
【表1】
【0106】表1において、 IC50値は各化合物の50%
阻害活性値を表わす。従って、その数値は、値が小さい
ほど、より低濃度で細胞接着因子(ICAM-1)の発現を抑
制していることを示すものであり、抗炎症・鎮痛作用を
もつ医薬としての効果が優れているものである。
【0107】(試験例2) 毒性試験 本発明のチオフェン誘導体の毒性を下記の方法により試
験した。ICR系雄性マウス(7週令)1群5匹に対し
て、被験物質をポリエチレングリコールに溶解し、用量
100、300、1000mg/kg を背部皮下に0.1ml/マ
ウスで投与した。1週間経過観察を行うとともに、毎日
体重を測定した。さらに、1週間後剖検を行い臓器所見
および重量の異常の有無を検査した。
【0108】実施例6の化合物を投与した例では、いず
れの用量においても観察期間中の死亡はもちろん見られ
ず、体重推移、剖検の所見、臓器重量などにおいても異
常は見られなかった。この試験結果より、本発明のチオ
フェン誘導体は極めて低毒性であることが示唆された。
【0109】(実施例14) 製剤例 下記の表2の処方に従い、実施例6の化合物を有効成分
とする錠剤を製造した。
【0110】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 AAH A61K 31/505 AAH C07D 409/06 207 C07D 409/06 207 211 211 409/12 239 409/12 239 417/06 333 417/06 333 (72)発明者 河野 慎吉 神奈川県川崎市中原区井田3丁目35番1号 新日本製鐵株式会社技術開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (I): 【化1】 〔式中、R1は、非置換または置換アリールを表し;R
    2は、非置換または置換アリール、アルキル、アルケニ
    ルあるいは式(IV) 【化2】 (ただし、式中 A1,A2は酸素あるいは硫黄原子に結合し
    うる基を表す)で表される基、ニトロ、ハロゲンを表
    し; k は1〜3の整数値を表し;R8は式(II)又は(II
    I) 【化3】 【化4】 (式中、R、R4は、各々独立に、水素、非置換または
    置換アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまた
    はハロゲン、ニトロあるいは(VI) 【化5】 (ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、窒素、炭素あ
    るいは硫黄原子に結合しうる基を表す)で表される基を
    表し;p, q, r, sはそれらの合計が0〜4となる整数値を
    表し;Yは、CH2、NHまたは Sを表す。)の基を表す。〕
    で示されるチオフェン誘導体またはその薬学的に許容さ
    れる塩。
  2. 【請求項2】 一般式(V): 【化6】 〔式中、R5、R6は、各々独立に、水素、非置換または置
    換アルキル、アルケニル、アリールまたはニトロ、ハロ
    ゲン、あるいは式(VI) 【化7】 (ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、窒素、炭素あ
    るいは硫黄原子に結合しうる基を表す)を表し;R7は、
    非置換または置換アルキル、アルケニル、アルキニルま
    たはニトロ、ハロゲン、あるいは式(IV) 【化8】 (ただし、式中 A1,A2は酸素あるいは硫黄原子に結合し
    うる基を表す)を表し;kは1〜3の整数値を表し; R8は式
    (II)又は(III) 【化9】 【化10】 (式中、R、R4は、各々独立に、水素:非置換または
    置換アルキル、アルケニル、アルキニル、またはハロゲ
    ン、ニトロあるいは式(VI) 【化11】 (ただし、式中 A1,A2,A3,A4,A5 は酸素、窒素、炭素あ
    るいは硫黄原子に結合しうる基を表す)を表し;p, q,
    r, sはそれらの合計が0〜4となる整数値を表し;Yは、C
    H2、NHまたは Sを表す。)の基を表す。〕で示されるチ
    オフェン誘導体またはその薬学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のチオフェン誘導
    体またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含
    有する医薬。
  4. 【請求項4】 医薬が抗炎症剤であることを特徴とする
    請求項3記載の医薬。
  5. 【請求項5】 医薬が抗アレルギー剤であることを特徴
    とする請求項3記載の医薬。
  6. 【請求項6】 医薬が細胞接着阻害剤であることを特徴
    とする請求項3記載の医薬。
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