JPH10316413A - 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法 - Google Patents

燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法

Info

Publication number
JPH10316413A
JPH10316413A JP12049697A JP12049697A JPH10316413A JP H10316413 A JPH10316413 A JP H10316413A JP 12049697 A JP12049697 A JP 12049697A JP 12049697 A JP12049697 A JP 12049697A JP H10316413 A JPH10316413 A JP H10316413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trichlorosilane
polycrystalline silicon
distillation
purified
dichlorosilane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12049697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3878278B2 (ja
Inventor
Kaikou Oda
開行 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP12049697A priority Critical patent/JP3878278B2/ja
Publication of JPH10316413A publication Critical patent/JPH10316413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3878278B2 publication Critical patent/JP3878278B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環使用するトリクロロシランから効率的に
燐化合物を除去して高純度の多結晶シリコンを製造す
る。 【解決手段】 (I)精製トリクロロシランと水素とを
反応せしめて高純度シリコンを生成する工程、(II)工
程(I)の排ガスを蒸留に付して精製トリクロロシラン
を分離する工程、(III)工程(II)で得られた精製ト
リクロロシランを、工程(I)の精製トリクロロシラン
の一部として循環する工程、からなる高純度シリコンの
製造方法において、工程(II)で得られる精製トリクロ
ロシラン中のジクロロシランの含有量を1000ppm
W以下とすることからなる高純度多結晶シリコンの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多結晶シリコン製
造方法に関する。さらに詳しくは、デバイス用シリコン
の原料となる半導体グレードの多結晶シリコンの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体グレードの多結晶シリコンの製造
は一般に下記の方法で行われている。まず原料に金属シ
リコンと呼ばれる冶金グレードの低純度のシリコンを用
い、反応器内で水素および塩素と反応させて粗トリクロ
ロシランが製造される。次いで、製造した粗トリクロロ
シランを蒸留等の方法で精製し、高純度のトリクロロシ
ラン、その他のクロロシラン類(トリクロロシラン、四
塩化珪素などのような、シリコンと、塩素および/また
は水素との化合物の総称)、および廃棄すべき不純物な
どに分けられる。次いで、蒸留で得られた高純度のトリ
クロロシランを熱分解および水素還元することにより、
高純度の多結晶シリコンが析出される。特にロッド状の
析出物を製造する方法はシーメンス法と呼ばれ、広く一
般に行われている。
【0003】多結晶シリコンの析出反応に伴い副生物と
して四塩化珪素やジクロロシランが発生する。四塩化珪
素はそのままの形で析出するには不向きなため、廃棄さ
れるか、再度トリクロロシランに転化され、蒸留工程を
経た後、精製トリクロロシランとして再使用される。一
方ジクロロシランは、析出に使用すると、多結晶シリコ
ンの収率が向上することから、そのままの形で再度析出
工程に供給されていた(特開昭47−7907号公報参
照)。
【0004】一方、デバイスの高集積化に伴い、その原
料となる多結晶シリコンの純度の向上が求められてき
た。特に比抵抗の高い多結晶シリコンが求められ、その
ために、多結晶シリコンの原料となるトリクロロシラン
中の燐化合物の低減が試みられてきた。例えば、燐化合
物をヘキサクロロジシランと混合し、アダクツを形成し
て分離する方法(特開平2−6318号公報参照)が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】更なる多結晶シリコン
の高純度化の要求に対し、従来の1000Ωcm以上の
品質では十分とは言えなくなった。この要求に対する検
討を行ったところ、実験的には5000Ωcm以上の多
結晶シリコンが得られるものの、実プラントではそれが
達成出来なかった。また、なぜこのような現象が起こる
のかも不明であった。このため、実プラントで純度が低
下する要因を究明し、純度を向上させる技術の開発が望
まれてきた。
【0006】これまでトリクロロシランを含むガス中
の、トータルの燐濃度を、検出する方法は知られてい
た。しかし、その精度はあまり高いものではなく、ま
た、燐を含む化合物がどのような状態で存在するのかも
明らかにされていなかった。本発明者らは、これを解決
しようとして、API−MS(大気圧イオン化質量分析
計)によるトリクロロシラン中に含まれる燐化合物等の
ドーパント不純物の定量を試みた。API−MSは、検
出感度が非常に高く、水素中やモノシラン中のドーパン
ト不純物の定量に使用できることは知られている。例え
ば特開平4−353761号公報に、不活性ガス中のド
ーパント不純物の定量が示されている。しかし、トリク
ロロシランは、イオンの発生源であるプロトンの吸収能
が非常に大きいため、通常のAPI−MSの測定装置中
にわずかでも混入すると、イオン化が起こらなくなり、
測定不能になることが知られていた。
【0007】さて、装置メーカーの協力を得て、この度
新たに開発された、二段イオン源でプロトンを発生させ
るAPI−MSを使用し、トリクロロシランを含むガス
中の不純物を分析した結果、少量であればトリクロロシ
ランを含んでいてもドーパント不純物の測定が可能であ
ることが判明した。様々な測定条件を検討した結果、ト
リクロロシランを高濃度で含む場合であっても、試料チ
ャンバー内で異常放電を起こさせ、イオン化を強制的に
起こさせた場合、非常に高精度で測定できることも判明
した。この方法では、燐化合物は分解するため、分子の
形状は判らない。しかし、真空中で行う通常の質量分析
計に比較して、格段に高精度で測定できることが判っ
た。チャンバー内の異常放電を利用した、API−MS
による燐化合物の測定は、確立した技術ではない。その
ため、該燐化合物の検量線は、まだ得られていない。し
かし、燐化合物のピーク高さは安定しているため、相対
的な判断は十分可能である。
【0008】上述の分析方法を用い、実プラントにおけ
るトリクロロシラン中の燐濃度を分析したところ、以下
のことが判明した。まず、これまで燐不純物は、原料の
金属シリコンと呼ばれる冶金グレードのシリコンから発
生し、それがトリクロロシラン中に取り込まれると考え
られてきた。また、トリクロロシランを高純度多結晶シ
リコンに転化する析出工程と、その排ガスを液化し、蒸
留精製を行い、再度析出工程に循環する工程中には、殆
ど燐化合物は存在しないと考えられてきた。ところが該
循環工程中の精製されたトリクロロシランを、異常放電
によるイオン化法を用いて分析したところ、絶対値は不
明であるが、予想に反し、かなり大きい燐のピークが存
在することが判明した。また、該ピークは、析出工程の
入り口と出口においてあまり変化せず、常にトリクロロ
シランに同伴して工程内を循環していることが判明し
た。また、数多くの測定結果における、燐化合物のフラ
グメントピークを解析した結果、該燐化合物の分子形状
は、SiH3PH2、およびSiCl2HPH2である可能
性が高いことが判明した。また、SiH3PH2は、ジク
ロロシラン中に多く存在し、SiCl2HPH2はトリク
ロロシラン中に多く存在することが判明した。従来この
ような、燐−シリコン−水素の化合物の存在の可能性は
指摘されてはいたが、非常に不安定であり、測定するこ
とさえも困難であるとされていた。このような物質が、
それも高濃度で高温の析出反応器を循環する工程内に安
定して存在するということは、非常に驚くべきことであ
る。また、析出工程の排ガス中にはSi2Cl6も多く含
まれている。特開平2−6318号公報では、Si2
6と、燐化合物は、40℃以上でアダクツを形成し、
これを冷却してアダクツをSi2Cl6と共に除去するこ
とにより、燐化合物を除去する方法が提案されている。
析出工程における排ガスの冷却過程は、該除去方法に言
う、分離条件を満たす。従って仮にPH3などの燐化合
物があれば、ガスの冷却工程でアダクツを形成している
はずである。また、該アダクツは、蒸留工程でヘビーエ
ンドとして系外に排出されるため、循環工程内での濃縮
は起こり得ないはずである。しかし実際には、供給され
たSiH3PH2、およびSiCl2HPH2は、そのまま
循環工程を通過しているため、これらの燐化合物はアダ
クツを形成しないことが分かった。
【0009】上記の結果を総合的に判断し、以下の結論
を導くことができた。即ち、金属シリコンからトリクロ
ロシランを製造する工程では、不純物が様々な形態で存
在する。従って該工程内で発生したジクロロシランや四
塩化珪素は、精製工程で分離される。これに伴い、低沸
点および高沸点の燐成分も、ジクロロシランや四塩化珪
素と共に蒸留分離される。しかし、トリクロロシランと
非常に沸点の近いSiCl2HPH2は排出されず、析出
の循環工程に供給される。トリクロロシランに同伴し
て、該循環工程に入り込んだSiCl2HPH2は、トリ
クロロシランに比べ、析出反応におけるシリコンへの転
化率が低いため、循環を繰り返し、濃縮される。また同
時に、一部がSiH3PH2に転化すると考えられる。S
iH3PH2に転化した燐は、ジクロロシランに同伴す
る。析出反応を含む循環工程では、不純物の発生は殆ど
ないと考えられているため、該工程で発生したジクロロ
シランは再度析出工程に供給される。これを繰り返す間
にSiCl2HPH2、SiH3PH2が共に増加し、濃縮
され、その結果、析出した多結晶シリコン中の燐濃度が
増加する。このように、実プラントにおける燐の増加機
構は非常に複雑であり、また、その現象は、長時間の循
環を経た後に現れる。そのため、これまで実験では得ら
れている純度が、実プラントでは得られなかったと考え
られる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
考察の上に立ち、実プラントから効率良く燐化合物を除
去して高純度の多結晶シリコンを製造しうる方法を提供
することにある。本発明のさらに他の目的および利点
は、以下の説明から明らかになろう。
【0011】本発明によれば、本発明の上記目的および
利点は、(I)精製トリクロロシランと水素とを反応せ
しめて高純度シリコンを生成する工程、(II)工程
(I)の排ガスを蒸留に付して精製トリクロロシランを
分離する工程、(III)工程(II)で得られた精製トリ
クロロシランを、工程(I)の精製トリクロロシランの
一部として循環する工程、からなる高純度シリコンの製
造方法において、工程(II)で得られる精製トリクロロ
シラン中のジクロロシランの含有量を1000ppmW
以下とすることを特徴とする高純度多結晶シリコンの製
造方法によって達成される。
【0012】本発明における精製トリクロロシランと水
素とを反応せしめて高純度シリコンを生成する工程(工
程I、以下、析出工程と記す)とは、従来技術に記し
た、シーメンス法と呼ばれる、ごく一般的な多結晶シリ
コンの析出方法の中で、特に1500Ωcmを超える比
抵抗を持つ、高純度の多結晶シリコンを析出する工程を
言う。析出反応工程から発生する、水素を主成分とする
排ガス中には、ジクロロシラン、トリクロロシラン、四
塩化珪素の他、少量の副生物が含まれる。通常この排ガ
スは冷却され、液体成分と気体成分に分離される。気体
成分は、水素の精製工程に供給される。また、液体成分
は、蒸留に付して精製トリクロロシランを分離する工程
(工程II、以下、蒸留工程と記す)に供給され、ジクロ
ロシラン、精製トリクロロシラン、四塩化珪素等に分離
される。蒸留分離した後の精製トリクロロシランは、新
たに補給される精製トリクロロシランと共に再び析出工
程に供給される(工程III、以下、循環工程と記す)。
【0013】従来、該蒸留工程からは、反応に役立たな
い四塩化珪素および高沸点のクロロシラン類のみが分離
され、ジクロロシランはトリクロロシランと共に再度析
出工程に供給されていた。しかし、前述のAPI−MS
の測定による、SiCl2HPH2、およびSiH3PH2
に関する知見から、ジクロロシランにはSiH3PH 2
含まれることが明らかになっている。本発明の特徴は、
SiH3PH2をジクロロシランに同伴させて、蒸留工程
から排除することにより、SiH3PH2の蓄積を防止
し、循環工程中のSiH3PH2の濃度を下げることにあ
る。また、この方法により、析出反応容器中のSiH3
PH2の濃度を下げ、平衡組成をくずしてSiCl2HP
2から、SiH3PH2への転化反応を促進することに
より、SiCl2HPH2の蓄積さえも防止するものであ
る。
【0014】本発明者らは、循環するトリクロロシラン
中のSiH3PH2の濃度の制限に、ジクロロシランを指
標とすることを試みた。なぜなら、トリクロロシラン中
のジクロロシラン濃度は、通常のガスクロマトグラフィ
ーで、極めて簡便に測定できるからである。その結果、
蒸留工程で得られる精製トリクロロシラン中のジクロロ
シランの含有量を1000ppmW以下に制限すること
で、SiH3PH2の限りない増加を防止し、析出工程で
得られる多結晶シリコン中の燐濃度を下げられることが
判明した。そして結果的に、1800Ωcm以上の比抵
抗を持つ多結晶シリコンを製造することが可能となっ
た。蒸留工程で得られる精製トリクロロシラン中のジク
ロロシランの量を、500ppmW以下、更には100
ppmW以下に制限することにより、比抵抗が5000
Ωcm以上、更には10000Ωcm以上の多結晶シリ
コンを得ることができる。本発明に表示するppmW
は、トリクロロシランとジクロロシランの重量割合をp
pmで表したものである。
【0015】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1に示す1および2を含む工程は、蒸留工程である。該
蒸留工程で得られた精製トリクロロシラン9は、析出工
程3に供給される。析出工程3からは、高純度多結晶シ
リコン11と、排ガスが排出される。排ガスは、深冷分
離装置4に供給される。4で分離されたガス成分10
は、ガス精製塔5で精製され、再び析出工程の手前で精
製トリクロロシランと混合される。4および5で分離さ
れたクロロシランは、再度蒸留工程に供給される。該循
環系において、製品の多結晶シリコンとして系外に排出
されたシリコン成分は、いかなる方法で供給しても構わ
ないが、例えば9の途中の位置に、トリクロロシランの
形で供給される。このようにして、蒸留工程で得られた
精製トリクロロシランを、析出工程の精製トリクロロシ
ランの一部として循環する工程が成立する。
【0016】以下、蒸留工程について、更に詳細に説明
する。ジクロロシランの沸点は、トリクロロシランと比
較的近い。そのため、実際にトリクロロシラン中のジク
ロロシラン濃度を1000ppm以下に制限する場合、
1本の蒸留塔から低沸点、中間沸点、高沸点の3成分を
分離する方法は、現実的でない。この場合、蒸留塔は、
蒸留を直列に接続された少なくとも2本の蒸留塔で行う
ことが好ましい。蒸留塔の運用方法は、図1に示すよう
に、まず1塔目の蒸留塔1でジクロロシランを主成分と
するライトエンド7を分離し、その後1塔目の塔底液6
を2塔目の蒸留塔2に供給する。この場合、2塔目の塔
頂液を、精製トリクロロシランとすることもできるが、
好ましくは、2塔目のサイドカット液9を精製トリクロ
ロシランとし、2塔目の塔頂液は1塔目の塔頂液と共
に、ライトエンドとして扱うことが好ましい。また逆
に、他の方法として、図2に示すように、1塔目で四塩
化珪素を含めた高沸点成分6をカットし、次いで1塔目
の塔頂液7を2塔目に供給し、2塔目の塔底液を精製ト
リクロロシランとして扱うこともできる。この場合も、
前述の方法と同様に、2塔目の塔底液として、サイドカ
ット液8を使用することが好ましい。更に蒸留の精度を
上げるため、3塔以上の蒸留塔を直列に接続することも
できるが、図1に示す方法で、20,000Ωcm以上
の多結晶シリコンが十分得られる。
【0017】本発明においては、測定を簡便にするた
め、トリクロロシラン中のジクロロシラン濃度を指標と
して管理されるが、更に正確なコントロールを行うた
め、ジクロロシランと合わせ、API−MSで、SiC
2HPH2、SiH3PH2等の燐濃度を監視することも
できる。以下、実施例により本発明をさらに詳述する。
【0018】
【実施例】多結晶シリコン製造のための実プラントで、
精製トリクロロシラン中のジクロロシラン濃度をコント
ロールし、安定するまでの運転(1ヶ月以上)を行った
後、析出によって得られた多結晶シリコンの比抵抗との
相関を調べた。ジクロロシランの濃度は、TDS検出器
を備えたガスクロマトグラフィーで行い、多結晶シリコ
ンの比抵抗は、ASTMに準じてFZで単結晶化し、測
定した。
【0019】実施例1 蒸留工程に2本の蒸留塔を設置し、図1に示す工程を組
んだ。2塔目の蒸留塔のサイドカット液として得られた
精製トリクロロシランを、外部から供給する精製トリク
ロロシランと混合し、析出工程に供給し、多結晶シリコ
ンの製造を行った。安定するまでの時間の経過した後、
蒸留工程から取り出すジクロロシランの濃度を測定した
ところ、1000ppmWであった。この時の結果を表
1に示す。
【0020】実施例2 実施例1に示す製造条件から、1塔目の蒸留塔の還流比
を上げ、ジクロロシランの濃度を400ppmWとした
時の結果を、表1に示す。
【0021】実施例3 実施例2に示す製造条件から、1塔目の蒸留塔の還流比
を更に上げ、ジクロロシランの濃度を100ppmWと
した時の結果を、表1に示す。
【0022】比較例1 実施例1における1塔目の蒸留塔を設置せず、2塔目の
蒸留塔の還流比を最大限に上げ、サイドカット液として
得られた精製トリクロロシランを、外部から供給する精
製トリクロロシランと混合し、析出工程に供給し、多結
晶シリコンの製造を行った。安定するまでの時間の経過
した後、蒸留工程から取り出すジクロロシランの濃度を
測定したところ、4000ppmWであった。この時の
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明方法によれば、循環使用するトリ
クロロシランから効果的に燐化合物を除去して高純度の
多結晶シリコンを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の概略説明図
である。
【図2】本発明方法を実施するための他の装置の概略説
明図である。
【符号の説明】
1 蒸留工程にある、1塔目の蒸留塔 2 蒸留工程にある、2塔目の蒸留塔 3 析出工程 4 深冷分離装置 5 ガス精製装置 6 蒸留工程にある、1塔目の蒸留塔からの高沸点成分 7 蒸留工程にある、1塔目の蒸留塔からの低沸点成分 8 蒸留工程にある、2塔目の蒸留塔からの高沸点成分 9 循環工程における、析出工程に供給する精製トリク
ロロシラン 10 析出工程を循環するガス成分 11 製品多結晶シリコン 12 外部から供給する精製トリクロロシラン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)精製トリクロロシランと水素とを
    反応せしめて高純度シリコンを生成する工程、(II)工
    程(I)の排ガスを蒸留に付して精製トリクロロシラン
    を分離する工程、(III)工程(II)で得られた精製ト
    リクロロシランを、工程(I)の精製トリクロロシラン
    の一部として循環する工程、からなる高純度シリコンの
    製造方法において、工程(II)で得られる精製トリクロ
    ロシラン中のジクロロシランの含有量を1000ppm
    W以下とすることを特徴とする高純度多結晶シリコンの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(II)の蒸留を直列に接続された少
    なくとも2本の蒸留塔で行う請求項1に記載の多結晶シ
    リコンの製造方法。
JP12049697A 1997-05-12 1997-05-12 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法 Expired - Lifetime JP3878278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12049697A JP3878278B2 (ja) 1997-05-12 1997-05-12 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12049697A JP3878278B2 (ja) 1997-05-12 1997-05-12 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10316413A true JPH10316413A (ja) 1998-12-02
JP3878278B2 JP3878278B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=14787647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12049697A Expired - Lifetime JP3878278B2 (ja) 1997-05-12 1997-05-12 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3878278B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012122A1 (fr) * 2000-08-02 2002-02-14 Mitsubishi Materials Polycrystalline Silicon Corporation Procédé de production d'hexachlorure de disilicium
WO2006123802A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Tokuyama Corporation シリコンの製造方法
JP2007001791A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Mitsubishi Materials Polycrystalline Silicon Corp 三塩化シランの精製方法
EP2033936A2 (en) 2007-09-05 2009-03-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for producing trichlorosilane and method for producing polycrystalline silicon
JP2009269815A (ja) * 2009-07-16 2009-11-19 Mitsubishi Materials Corp 三塩化シランの精製方法
WO2010090203A1 (ja) * 2009-02-04 2010-08-12 株式会社トクヤマ 多結晶シリコンの製造法
JP2011521953A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 エヌディーエスユー リサーチ ファウンデーション 官能化されたシランの形成法
JP2013129592A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Wacker Chemie Ag 多結晶シリコン
JP2015081215A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 信越化学工業株式会社 多結晶シリコンの製造方法
WO2020204143A1 (ja) 2019-04-05 2020-10-08 株式会社トクヤマ 多結晶シリコン原料
JP2021004786A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 住友金属鉱山株式会社 四塩化ケイ素の測定ユニット、四塩化ケイ素の品質評価方法、四塩化ケイ素の品質管理方法、炭化ケイ素基板の製造方法、および、炭化ケイ素基板製造装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6846473B2 (en) 2000-08-02 2005-01-25 Mitsubishi Materials Polycrystalline Silicon Corporation Process for producing hexachlorodisilane
WO2002012122A1 (fr) * 2000-08-02 2002-02-14 Mitsubishi Materials Polycrystalline Silicon Corporation Procédé de production d'hexachlorure de disilicium
JP4740646B2 (ja) * 2005-05-18 2011-08-03 株式会社トクヤマ シリコンの製造方法
WO2006123802A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Tokuyama Corporation シリコンの製造方法
JP2006321675A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Tokuyama Corp シリコンの製造方法
US8894959B2 (en) 2005-05-18 2014-11-25 Tokuyama Corporation Silicon Production method
JP2007001791A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Mitsubishi Materials Polycrystalline Silicon Corp 三塩化シランの精製方法
EP2033936A2 (en) 2007-09-05 2009-03-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for producing trichlorosilane and method for producing polycrystalline silicon
JP2011521953A (ja) * 2008-05-29 2011-07-28 エヌディーエスユー リサーチ ファウンデーション 官能化されたシランの形成法
US8399071B2 (en) 2009-02-04 2013-03-19 Tokuyama Corporation Process for producing polycrystalline silicon
WO2010090203A1 (ja) * 2009-02-04 2010-08-12 株式会社トクヤマ 多結晶シリコンの製造法
JP5637866B2 (ja) * 2009-02-04 2014-12-10 株式会社トクヤマ 多結晶シリコンの製造法
JP2009269815A (ja) * 2009-07-16 2009-11-19 Mitsubishi Materials Corp 三塩化シランの精製方法
JP2013129592A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Wacker Chemie Ag 多結晶シリコン
JP2015107916A (ja) * 2011-12-21 2015-06-11 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG 多結晶シリコン
US9242867B2 (en) 2011-12-21 2016-01-26 Wacker Chemie Ag Polycrystalline silicon
JP2015081215A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 信越化学工業株式会社 多結晶シリコンの製造方法
WO2015059919A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 信越化学工業株式会社 多結晶シリコンの製造方法
WO2020204143A1 (ja) 2019-04-05 2020-10-08 株式会社トクヤマ 多結晶シリコン原料
JP2021004786A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 住友金属鉱山株式会社 四塩化ケイ素の測定ユニット、四塩化ケイ素の品質評価方法、四塩化ケイ素の品質管理方法、炭化ケイ素基板の製造方法、および、炭化ケイ素基板製造装置
JP2023052579A (ja) * 2019-06-26 2023-04-11 住友金属鉱山株式会社 四塩化ケイ素の測定ユニット、四塩化ケイ素の品質評価方法、四塩化ケイ素の品質管理方法、炭化ケイ素基板の製造方法、および、炭化ケイ素基板製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3878278B2 (ja) 2007-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2749641C (en) Process for producing polycrystalline silicon
US6846473B2 (en) Process for producing hexachlorodisilane
US20020187096A1 (en) Process for preparation of polycrystalline silicon
EP2033937B1 (en) Method for producing trichlorosilane and method for producing polycrystalline silicon
US7033561B2 (en) Process for preparation of polycrystalline silicon
EP2634142B1 (en) Method for purifying chlorosilanes
TWI496741B (zh) Production method of trichlorosilane
US9089788B2 (en) Process for purifying chlorosilanes by distillation
US20090068081A1 (en) Method for purifying chlorosilanes
KR101811933B1 (ko) 옥타클로로트리실란을 제조하는 방법 및 장치
JPH10316413A (ja) 燐含有量の少ない多結晶シリコンの製造方法
CN108502888B (zh) 三氯硅烷的纯化系统以及硅晶体
US7691357B2 (en) Method for producing polycrystalline silicon
CN117500749A (zh) 超高纯度氟化氢的提纯方法及装置
JP3584218B2 (ja) クロロシラン精製方法
US10207932B2 (en) Trichlorosilane purification system and method for producing polycrystalline silicon
US3687622A (en) High pressure purification of hydrogen fluoride
JP3584235B2 (ja) トリクロロシランの精製方法
JP3889409B2 (ja) 高純度四塩化けい素とその製造方法
JP7506836B2 (ja) 精製トリクロロシランの製造方法
JP7313270B2 (ja) 高純度トリクロロシランの精製方法
RU2174950C1 (ru) Способ получения силана
CN117303444A (zh) 一种共沸精馏去除六氟化钨中MoF6的方法及装置
JP2018140927A (ja) トリクロロシランの精製システムおよびシリコン結晶

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151110

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term