JPH10315351A - トリムカッター - Google Patents

トリムカッター

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JPH10315351A
JPH10315351A JP9147321A JP14732197A JPH10315351A JP H10315351 A JPH10315351 A JP H10315351A JP 9147321 A JP9147321 A JP 9147321A JP 14732197 A JP14732197 A JP 14732197A JP H10315351 A JPH10315351 A JP H10315351A
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JP
Japan
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sheet
trim
cutter
cutting line
cut
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JP9147321A
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English (en)
Inventor
Eiji Ota
英二 太田
Takanaka Adachi
宇央 足立
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリム片の端部の引っ掛かりや、吸引力不足
等によるトリム片の回収ミスを生じにくくするととも
に、トリム片の幅が広い場合であっても該トリム片の回
収をスムーズに行うことができるトリムカッターを提供
する。 【解決手段】 トリム片TMの幅がシートDSの裁断の
仕様変更により変化して、そのトリム裁断線が不連続と
なることにより、トリムカッターは、シートDSの幅方
向に対する傾斜角度が連続的又は段階的に変更可能に設
けられ、非分断部分Yに切れ目Qを形成する前及び/又
は形成した後に、トリム片TMをその幅方向の中間位置
において、シートDSの送り方向に裁断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシート等
のシート裁断工程において、シート縁部のトリミングに
伴いに生ずる帯状のトリミング片(以下、トリム片とも
いう)を残余のシート本体部分から確実に分断するため
に、シート縁部に切れ目を形成するトリムカッターに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図23に示すように、
段ボールシートDSを複数のスリッタ刃Cを有するスリ
ッタ装置Sによって、シート送り方向(流れ方向)に裁
断することが行われている。図23では、D1及びD2の
2丁取りの例を示しているが、段ボールシートDSの両
側は、所定幅の帯状裁断カスであるトリム片(トリミン
グ片)TMとなる。これらトリム片TMは、スリッタ装
置Sの下流に設けられたトリム片回収手段Rによってそ
れぞれ吸引・回収される。
【0003】ところで、多くの段ボール製造ラインで
は、連続的に裁断されている段ボールシートDSに対
し、丁取り数や丁取り幅などの裁断オーダーの変更を能
率よく行うために、図13(a)に示すように、2台の
スリッタ装置S1,S2をシート流れ方向に近接して配置
することが行われている。この場合、一方のスリッタ装
置S1が旧オーダーで裁断を継続している間に、他方の
スリッタ装置S2が新オーダー裁断のために各スリッタ
刃Cを位置決めするとともに、オーダー変更のタイミン
グとなれば(b)に示すように、装置S2がロード状態
に、装置S1がアンロード状態にそれぞれ切り替えられ
て、シート送りを停止することなく裁断オーダーが変更
される。このときの、新旧各オーダーにより裁断線群G
1及びG2の形成される様子を図14に示している。
【0004】ここで、上図のように、トリム片TMの幅
が裁断仕様の変更により、W1からW2へ変化する場
合、図24に示すように、旧オーダーでのトリム片の裁
断線(旧トリム裁断線)K1と新オーダーでのトリム片
の裁断線(新トリム裁断線)K2とが不連続となり、ト
リム片TMと残余のシート本体部DMとの間に非分断部
分Yが生じて、該トリム片TMの回収が不能となる問題
を生ずる。そこで、これを回避するために、ロータリー
カッター等の切断刃により、シート縁部に直角に切れ目
を形成して上記非分断部分Yを切断するとともにトリム
片TMを分断するトリムカッターが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなトリムカ
ッターにおいては、直角な切れ目によりトリム片TMが
分断されるので、図25(a)に示すように、分断され
たトリム片TMの端縁がトリム片回収手段Rの吸引開口
縁等に引っ掛かって、トリム片TMの回収がスムーズに
行えなくなる問題がある。また、トリム片TMは段ボー
ルシート等の腰の強い材質で構成されていることから、
同図(b)に示すように、トリム片回収手段Rにさしか
かった場合に、直角に切断されたその先端部分TMaへ
の吸引力が不十分となって、その吸込み・回収に失敗す
るトラブルが生じやすくなる。
【0006】一方、段ボールシートの原紙幅は、普通は
取幅効率をよくするため、小さい幅のトリム片となるよ
うに最適な原紙幅が採用されるのが一般的であるが、受
注の小口化や多様化及び短納期化等の事情によっては、
取幅効率を犠牲にしてもある程度幅の広い原紙を使用す
る場合がある。また、原紙の在庫を減らすために紙幅の
品揃えを少なくする傾向もある。以上のような事情か
ら、普通であればトリム片は片側5〜35mmのところ
が、1段階上の30〜60mm又は2ランク上の55〜
85mm程度の大きな幅となる場合がある。このように
トリム片の幅が例えば50mm以上になると、トリム片
を吸入する回収手段のトラブル、すなわち吸入ダクト内
での詰まり、吸入入口部付近でのトリム片のジャムアッ
プ等が生じやすくなる。
【0007】従って、このような幅広のトリム片を生ず
る生産工程が近づくと、ラインの生産速度を落とした
り、トリム片吸入状況を確認しつつ生産し、詰まり等が
生じそうになったら作業者が手で助けたりしている。そ
のため段ボールシート等の生産能率が低下する問題があ
る。
【0008】本発明の課題は、トリム片の端部の引っ掛
かりや、吸引力不足等によるトリム片の回収ミスを生じ
にくくするとともに、トリム片の幅が広い場合であって
も該トリム片の回収をスムーズに行うことができるトリ
ムカッターを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明のトリムカッターは、シー
トをその送り方向に裁断することにより、そのシートの
幅方向における少なくとも一方の側に帯状のトリム片の
形成が予定され、かつ裁断のオーダー変更が可能であ
り、そのオーダー変更に伴い、トリム片を除去したと仮
定した場合に残る残余のシート本体部分と当該トリム片
との間に非分断部分が生じる場合において、トリム片と
シート本体部分との非分断状態を解消するために、少な
くともその非分断部分に、シートの幅方向に対し傾斜し
た角度で切れ目を形成するカッターを備え、該カッター
は、シートの幅方向に対する傾斜角度が連続的又は段階
的に変更可能に設けられ、かつ非分断部分に切れ目を形
成する前及び/又は形成した後に、トリム片をその幅方
向の中間位置において、シートの送り方向に裁断するこ
とにより、該トリム片に中間裁断線を形成できるように
したことを特徴とする。
【0010】これにより、例えばトリム片が切れ目形成
により分断される場合、分断されたトリム片の先端面が
傾斜面となるので、トリム片回収手段の吸引開口縁等に
トリム片の先端が引っ掛かりにくくなり、スムーズにそ
の回収を行うことができる。また、傾斜した先端面の形
成により、トリム片先端の腰が弱くなるので、吸引力の
不足が生じにくく、結果としてトリム片の回収を確実に
行うことができるようになる。また、トリム片がその幅
方向の中間位置において、シートの送り方向に裁断され
るので、幅広のトリム片がトリム片回収手段の吸入ダク
ト内で詰ったり、吸入入口部付近でジャムアップ等が生
じる問題が解消され、ひいては段ボールシートの生産能
率が向上する。また、カッターを、上記切れ目の形成と
トリム片への中間裁断線の形成との2つの機能を両立さ
せることで汎用性が高まり、それぞれ個別にカッターを
設ける必要がないから、装置コストを安価に構成するこ
とができる。さらに、カッターの角度が可変であるか
ら、シートに対する切れ目の形成角度を、例えばシート
の搬送速度や材質等に応じて自由に変更することができ
る。
【0011】上記カッターは、シートの幅方向に対して
所定の角度で傾斜した状態で配置されるとともに、シー
トの進行方向と交差する向きにおいて、搬送される該シ
ートからの反発力を軽減する速度で移動しながら切れ目
を形成するものとして構成することができる。この場
合、例えばカッターがシートの進行方向に対しほぼ直角
な向きに移動しながら切れ目を形成するように構成する
ことができる。より具体的にはカッターは、シートの搬
送方向下流側において外向きとなるように傾斜して配置
され、シートの幅方向において該シートの外側から内側
へ向かう方向に移動しながら切れ目を形成するものとす
ることができる。また、これとは逆に、上記カッター
は、シートの搬送方向上流側において外向きとなるよう
に傾斜して配置され、シートの幅方向において該シート
の内側から外側へ向かう方向に移動しながら切れ目を形
成するものとすることもできる。なお上記構成において
は、カッターをシートの進行方向と交差する向き(例え
ばほぼ直交する向き)において移動させるカッター移動
機構を設けることができる。
【0012】すなわち、シートの幅方向に対して傾けた
状態でカッターを配置した場合、カッターはシートの送
り方向と交差した状態で切れ目形成のための切断を行う
こととなる。この場合、上述のようにカッターをシート
幅方向に移動させながら切断を行うことで、シートから
受ける反発力を緩和することができ、スムーズな切れ目
形成が可能となる。また、ロータリーカッター等を使用
する従来のトリムカッターでは、切れ目の形成長さが固
定的であるか、あるいは段階的にしか変更できず、トリ
ム片の幅によっては、切れ目が非分断部分にかからなか
ったり、逆に切断する必要のない部分にまで切れ目を形
成してしまう問題を生じていた。しかしながら、上記構
成においては、カッターのシート幅方向における移動区
間を適宜設定することで、切れ目の形成長さ及び形成位
置を自由に制御することができ、上述のような問題点を
解消することができる。
【0013】そして、カッターを、角度可変かつシート
の進行方向と交差する向き(例えばほぼ直交する向き)
において移動可能に設けることで、非分断部分への切れ
目の形成と、トリム片を幅方向中間部で裁断するための
中間裁断線の形成とを、シートへのロード状態を維持し
つつ連続的に行うことが可能となり、これら切れ目及び
中間裁断線の形成を極めて能率よく行うことができる。
また、そのような連続的な切れ目及び中間裁断線の形成
に当たっては、カッターを一旦ロード状態にすれば、後
はそのままの状態で横送り制御のみを行えばよく、その
制御プログラムを単純化できる利点がある。
【0014】なお、トリム片への中間裁断線の形成は、
トリム片の幅が予め設定された基準値を超えた場合にの
み行うものとすることができる。これにより、通常のト
リム片幅の場合は中間裁断線の形成を行わないのでカッ
ターの摩耗を防止でき、経済的である。
【0015】オーダー変更に伴い、例えばトリム片とシ
ート本体部分との間の裁断線は、旧オーダー側のもの
(以下、旧トリム裁断線という)がシートの幅方向外側
に、同じく新オーダー側のもの(以下、新トリム裁断線
という)がシートの幅方向内側に位置し、かつそれらの
対応する端部同士がシートの送り方向において重なりを
生ずるように形成され、それら新旧のトリム裁断線の端
部同士の間に非分断部分が形成される。この場合、カッ
ターは、旧トリム裁断線側から新トリム裁断線側へ向か
う方向において非分断部分に対し切れ目を形成し、さら
にその新トリム裁断線を横切ってシート本体部側まで切
れ込み、次いで方向転換して新トリム裁断線を逆方向に
横切って新オーダーのトリム片内に切れ込むとともに、
以降は該新オーダーのトリム片をその幅方向中間位置に
おいてシートの送り方向に裁断することにより、これに
中間裁断線を形成する構成とすることができる。
【0016】一方、オーダー変更に伴い、トリム片とシ
ート本体部分との間の裁断線は、旧オーダー側のもの
(以下、旧トリム裁断線という)がシートの幅方向内側
に、同じく新オーダー側のもの(以下、新トリム裁断線
という)がシートの幅方向外側に位置し、かつそれらの
対応する端部同士がシート送り方向において重なりを生
ずるように形成され、それら新旧のトリム裁断線の端部
同士の間に非分断部分が形成されることもある。この場
合は旧オーダーのトリム片をその幅方向中間位置におい
てシートの送り方向に裁断して、これに中間裁断線を形
成した後、旧トリム裁断線を横切ってシート本体部分側
まで切れ込み、次いで方向転換してその旧トリム裁断線
側から新トリム裁断線側へ向かう方向において非分断部
分に対し切れ目を形成するものとすることができる。
【0017】いずれの場合においても、上述のような経
路で切れ目の形成及びトリム片への中間裁断線の形成を
行うことで、カッターの動きに無駄がなくなり、効率良
く切れ目の形成及び中間裁断線の形成を行うことができ
る。
【0018】次に、シートの非分断部分に上記切れ目を
形成する際には、シートの送り方向とカッターとのなす
角度をα、シートの送り速度をVLとした場合に、カッ
ターのシートの幅方向への移動速度VSが、ほぼtan
α=VS/VLを満足するように設定することで、シート
からの反発力を極めて小さくすることができ、一層スム
ーズな切断が可能となる。
【0019】また、カッターをシートの幅方向の両側に
配置して、該シートの両側にほぼ同時に切れ目を形成す
るように構成することができる。これにより、シートの
両側にトリム片が生ずる場合に、これを効率的に処理す
ることができる。この場合、両カッターの傾斜方向を互
いに逆とし、該幅方向において互いに接近する方向又は
離間する方向に移動させながら切れ目を形成することが
できる。こうすれば、切れ目形成に伴いシートがカッタ
ーから反発力を受けた際に、カッターの傾斜角度が互い
に逆向きであることから、その幅方向に沿う反発力の成
分が互いに相殺し合う形となり、結果としてシートが蛇
行する等の問題が生じにくくなる。
【0020】上記構成においてカッターは、シート面と
交差する軸線周りにおいて回転可能に設けることがで
き、該軸線周りにおける回転角度位置に応じた傾斜角度
により切れ目を形成するものとして構成することができ
る。この場合、カッターの上記軸線周りにおける回転
は、モータ等の回転駆動手段により駆動してもよいが、
これを非駆動とすることもできる。
【0021】具体的にはカッターは、上記軸線周りにお
いて、予め定められた角度範囲での自由な回転が許容さ
れた状態で設けることができ、シートに対し切れ目を形
成する際に、該シートから受ける反発力の向きに応じて
その角度を変化させるようにすることができる。カッタ
ーがシートから受ける反発力の向きは、カッターのシー
トに対する相対移動速度の向きに応じて変化するが、上
述のように構成することで、カッターはその反発力が小
さくなる方向に自然に回転してこれを軽減するので、ス
ムーズな切れ目形成が可能となる。
【0022】また、カッターはシートに対し、該シート
に切れ目を形成する切断位置と、シート面と交差する向
きにおいて該切断位置から退避した退避位置との間で接
近・離間可能に設けることができる。これにより、例え
ばカッターをシートから退避させた状態で、シート内側
に設定された所定の切断開始位置まで移動させ、その後
カッターを切断位置に移動させることにより、シート内
の特定位置を狙って切れ目を形成することが可能とな
る。具体的には、トリム片の非分断部分にのみ切れ目を
施すことにより、トリム片を途切れさせることなく、シ
ート本体部分とトリム片とを分離できるようになり、ひ
いてはトリム片の回収をよりスムーズに行うことができ
る。
【0023】カッターは、円板状の回転刃とすることが
できる。この場合、該回転刃は、シートとの間の摩擦に
より自由回転させるようにしても、あるいはモータ等の
駆動手段により、その回転を積極駆動するようにしても
いずれでもよい。カッターを回転刃とすることで、切れ
目形成のためにカッターからシートに作用させるべき押
付力が小さくて済み、ひいてはカッターの支持構造ある
いはその受け部分の構造を軽量でコンパクトなものとす
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の
一実施例としてのトリムカッター1を概念的に示すもの
である。すなわち、段ボールシートDSの幅方向に配列
する複数のスリッタ刃Cを備えた前述のスリッタ装置
(S1,S2)が、図中矢印の方向に搬送される段ボール
シート(以下、単にシートという)DSの流れ方向に沿
って所定の間隔で2台配置され、トリムカッター1はそ
れらスリッタ装置S1,S2の上流側に配置されている。
そして、図24に示すように、スリッタ装置S1又はS2
の最外位置に位置する2つのスリッタ刃Cにより、段ボ
ールシートDSの両側に所定幅のトリム片TMが形成さ
れる。
【0025】トリムカッター1は、シートDSの幅方向
両側にそれぞれ設けられる2組のカッターユニット2を
含んで構成される。各カッターユニット2は、シートD
Sの両縁部に、その幅方向に対して傾斜した切れ目を形
成するカッターユニット3と、そのカッターユニット3
をシートDSの幅方向に沿って正逆両方向に移動させる
横移動機構(カッター移動機構)4とを有している。ま
た、カッターユニット3は、シートDSに対し上記切れ
目を形成するのとは別に、一定幅以上のトリム片TMを
その幅方向中間位置においてシートDSの送り方向に裁
断し、これに中間裁断線を形成する役割も果たす。横移
動機構4は、例えばカッターユニット3と一体的に設け
られたナット部材5、そのナット部材5に螺合してシー
トDSの幅方向に延びるねじ軸6、そのねじ軸6を直接
又はギア機構等の伝達機構7を介して正逆両方向に回転
させるモータ(例えばサーボモータ)8等を含んで構成
され、該モータ8によりねじ軸6を回転させることで、
カッターユニット3がナット部材5と一体的に該ねじ軸
6に沿って移動するようになっている。
【0026】図2及び図3に示すように、カッターユニ
ット3においては、シートDSのシート面にほぼ垂直に
配置される円板状のカッター9が、下部ケース10から
側方に突出する回転軸11により回転可能に支持されて
おり、下部ケース10内に収容された正逆両方向に回転
可能なモータ12により、ギア機構等の伝達機構13を
介して回転駆動されるようになっている。一方、下部ケ
ース10は上部ケース14から下向きに突出するととも
に、該上部ケース14内において軸受部14aにより回
転可能に支持された回転軸15の下端に結合されてい
る。これにより、カッター9は、図3(b)に示すよう
に、シートDSのシート面に対しほぼ垂直な軸線Oの周
りに自由な回転が可能とされている。なお、図2に示す
ように、上記軸線Oの位置は、シートDSの送り方向に
おいて、カッター9の回転軸11よりも上流側に所定距
離だけずれて設定されている。これにより、カッター9
がシートDSから受ける反発力が、主に上記軸線Oから
偏った位置に作用するので、該カッター9を軸線Oの周
りでスムーズに回転させることができる。
【0027】ここで、カッター9の回転角度範囲は、図
3(b)及び(c)に示すように、回転軸15側に形成
されたストッパ部27が、上部ケース14側に形成され
たストッパ受部28に当接することにより規定される。
本実施例では、回転軸15の一端が筒状の軸受部14a
の内側に挿入されており、ストッパ部27は回転軸15
の側面から突出して形成され、また、回転軸15の回転
に伴うそのストッパ部27の移動軌跡に対応して軸受部
14aの内面には円弧状の溝29が形成されている。そ
して、該溝29内を上記ストッパ部27が移動するとと
もに、その両端面が上記ストッパ受部28とされ、ここ
にストッパ部27が当接することで、該ストッパ受け部
28を越えて回転軸15が回転することが阻止されるよ
うになっている。なお、本実施例においてカッター9
は、例えばシート送り方向を基準としてその両側にほぼ
同一角度θまで回転できるようになっている。
【0028】また、図2に示すように、ナット部材5の
上部からは、側方に張り出して支持板17が形成されて
おり、その下面にはピストンロッド19を上下に伸縮さ
せるシリンダ18が取付けられている。そして、そのピ
ストンロッド19の下端に前述の上部ケース14が結合
され、該ピストンロッド19の伸縮に伴い、図2(a)
に示す切断位置(ロード状態)と同図(b)に示す退避
位置(アンロード状態)との間で、カッター9がシート
DSに対し接近・離間するようになっている。
【0029】一方、シートDSを挟んでカッターユニッ
ト3と反対側には受けロール20が配置されている。該
受けロール20は、シートDSの幅方向に沿ってその下
面側に接するように配置されており、ロール面がウレタ
ンゴム等の弾性体で覆われた構造を有するとともに、そ
の軸線周りにおいてシートDSの送り方向に自由な回転
が許容された状態で設けられている。そして、カッター
9がロード状態となった場合には、シートDSを切断す
るカッター9からの押し付け力を受け止める役割を果た
す。
【0030】図4は、トリムカッター1の制御系の電気
的な構成を表すブロック図である。すなわち、トリムカ
ッター1は、I/Oポート31とこれに接続されたCP
U32、ROM33及びRAM34等からなる制御部3
0を備えており、そのROM33にトリムカッター1の
制御を司る制御プログラムが格納されている。また、I
/Oポート31には上位生産管理装置80がつながれて
いる。上位生産管理装置80は、段ボールシート製造ラ
インの全体の生産を管理・制御するもので、例えば裁断
の丁取り数、丁取り幅及びトリム片の幅等を制御するプ
ログラムを格納している。
【0031】次に、I/Oポート31には、キーボード
やタッチパネル等の汎用操作ユニット81及びタイマー
82が接続されるとともに、トリムカッター1の各トリ
ムカッターユニット2に対応した駆動ユニット35,3
5が接続されている。各駆動ユニット35は、I/Oポ
ート31に接続される下記の要素を含んで構成される。
サーボ駆動ユニット36:横移動機構4のモータ8が
接続されてこれを駆動する。また、カッター9のシート
幅方向における現在の位置を知るパルスジェネレータ3
7が接続される。 シリンダ駆動ユニット40:カッター9をロード及び
アンロードするためのシリンダ18が接続されてこれを
駆動する。
【0032】以下、トリムカッター1の作動について図
5及び図6のフローチャートを用いて説明する。まず図
5のS1〜S5において、上位生産管理装置80(図
4)から、シート送り速度VL、オーダー変更前のトリ
ム片幅W1、同じく変更後のトリム片幅W2、切れ目形
成タイミング、及びカッター9の傾斜角度α等の情報を
取得する。シート送り速度VLは、図4に示すように、
シート送り装置のロールなど、シート送りと同期した速
度で回転する回転部に接続されたパルスジェネレータ8
3により検出され、取り込まれる。この時点で各カッタ
ー9は、シートDSの対応する縁部に近接した位置でア
ンロード状態で待機している。なお、以下において傾斜
角度αは、シートDSの送り方向とカッター9とのなす
角度として表示する(図7)。
【0033】図24に示すように、オーダー変更に伴い
トリム片TMの裁断線(以下、トリム裁断線という)K
1及びK2は不連続となり、非分断部分YがシートDSの
両側に形成される。そして図15〜図18に示すよう
に、カッター9は、その非分断部分Yにおいてオーダー
変更前及び変更後のトリム裁断線K1及びK2にまたがる
ように、シートDSへ斜めに切れ目Qを形成するととも
に、この切れ目Qを形成する前及び/又は形成した後
に、トリム片TMをその幅方向の中間位置において、シ
ートDSの送り方向に裁断し、中間裁断線Uを形成す
る。この中間裁断線Uの形成は、トリム片TMの幅Wが
基準値W0以上の場合にのみ行われる。また、本実施例
では、シートDSの両側に対し等幅のトリム片TMが形
成されるものとし、カッターユニット2による切れ目Q
の形成及び中間裁断線Uの形成はシートDSの両側で同
時に行われるものとする。
【0034】図5に戻って、生産管理装置80からの上
記情報の取得過程においてS3では、前オーダーのトリ
ム片幅W1と基準値W0の比較判定が行なわれる。基準
値W0は、トリム片を吸入する回収手段のトラブル、す
なわち吸入ダクト内での詰まり、あるいは吸入入口部付
近でのトリム片のジャムアップ等が生じやすくなる臨界
値を考慮して例えば50mm前後に設定される。まず、S
3においてW1≧W0であればトリム片への中間裁断線
の形成を行うので、S7に進んでカッター9を裁断位置
へ移動させ、次いでS8でカッターをロードしてトリム
片への中間裁断線Uの形成を開始すると同時に、RAM
34(図4)内に形成された旧オーダー裁断フラグ(以
下、W1フラグという)をオンとし、次いでS4へ進ん
で次オーダーのトリム片幅W2を取得する。一方、S3
においてW1<W0であればトリム片への中間裁断線U
の形成を行わないのでS7、S8をスキップしてS4へ
進む。以下、まずW1<W0の場合について説明する。
【0035】まず、S1〜S5までの流れで上記生産管
理装置80からの情報を全て取得し終えるとS6に進
み、W1とW2との大小関係を判定する。W1<W2で
あればS9に進み、図7に示すように、下流側で形成が
予定されているトリム裁断線K1及びK2にまたがって切
れ目Qが形成されるように、カッター9のシート幅方向
における送り(以下、「横送り」という)量LTを、W
2に合わせて設定する。なお、トリム片の分断を確実に
行うために、横送り量LTはトリム片幅よりも所定量r
だけ大きく設定される。続いてS10においてW2と上
記基準値W0との大小関係を判断し、W2≧W0であれ
ばトリム片への中間裁断線Uの形成を行うのでS11に
進み、RAM34(図4)内に設定された新オーダー裁
断フラグ(以下、W2フラグという)をオンにするとと
もに、S12に進んでカッター9の横送り速度VSが、
VL・tanαとなるように設定される(図8)。
【0036】上記設定が終了すればS13に進み、切れ
目Qを形成すべきタイミングが到来するまで待機する。
そして切れ目形成タイミングが到来し、S15でW1フ
ラグがオンでなければシリンダ18(図2等)を作動さ
せてカッター9をロード状態とする(S16)。そし
て、図6のS17へ進み、モータ8(図1)を作動させ
て、カッター9の横送りを開始する。これにより、図1
0(a)〜(d)に示すように、カッター9はシートD
Sに対し、前述の軸線O(図3(b)等)の周りで回転
することによりシートDSから受ける反発力を緩和する
とともに、tanα=VS/VL(図8)を満足する角度
αで傾斜して、その縁部からシート送りに逆らうように
して相対的に斜めに切れ込み、新オーダーのトリム裁断
線K2を横切る位置まで切れ目Qが形成される。
【0037】次いでS18でその切れ目形成終了位置に
到達すればS20に進み、W2フラグがオンであればS
21に進んでカッター横送りを逆転させる。これによ
り、図11(a)〜(d)に示すように、カッター9
は、前述の軸線O(図3(b)等)の周りで回転してシ
ートDSから受ける反発力を緩和しながら方向転換し
て、トリム裁断線K2を前とは逆方向に横切りながら新
オーダーのトリム片内に切れ込む。そして、同図(e)
〜(f)に示すように裁断位置になれば横送りを停止
し、カッター9はトリム片TMの中間位置でシートの送
り方向に沿って中間裁断線Uを形成する(S21,S2
2)。次に、S23においてW2フラグの内容をW1フ
ラグ領域へコピーするとともに、S24で終了信号がな
ければS4に戻って次のオーダーのトリム片幅Wの取得
待ちの状態となる。なお、S10でW2が基準値W0よ
りも小さかった場合にはW2フラグはオンされていない
ので、S20からS25へ進み、切れ目Qの形成終了後
にカッター9はそのままアンロードとなり、さらにS2
6で待機位置に復帰する。
【0038】一方、S3においてW1≧W0である場合
はS7に進み、シートDSに中間裁断線Uを形成するた
めに、カッター9を裁断位置へ移動する(図12
(a))。そして裁断位置になれば横移動を停止すると
ともにカッター9をロード状態とし、W1フラグをオン
にする。これにより、トリム片に中間裁断線Uが形成さ
れることとなる。以下は、S4,S5へ進み、次オーダ
ーのトリム片幅W2、切れ目形成タイミング及び切れ目
形成角度αを取得する。そして、S6でW1≧W2であ
ればS27に進み、トリム裁断線K1及びK2にまたがっ
て切れ目Qが形成されるように、カッター9の横送り量
LTが設定される。そして、S28ではカッター9の横
送り速度VSが設定される。
【0039】この状態で切れ目形成タイミングが近づい
たら、図12(b)に示すように切れ目形成位置までカ
ッター9を移動させ(S29,S30)、S13で切れ
目形成タイミングになればS15に進む。この場合、W
1フラグはオンであるからS16をスキップし、図6の
S17において横送りを開始して切れ目Qを形成する
(図12(d)〜(e))。そして、S18において、
切れ目形成終了位置になるとS20に進み、W2フラグ
の状態が判断される。S20でオンでなければS25に
進み、切れ目Qの形成後にカッター9がアンロード状態
とされ、S26でカッターの待機位置となり、その後S
23に進んで以下同様の処理となる。
【0040】以上の図5及び図6のフローチャートに示
す制御方式を適用することにより、例えば、W2>W1
>W0である場合は、図15(a)に示すように、新オ
ーダーについてのみトリム片TMに8中間裁断線Uが形
成され、W1>W2>W0である場合は、図16(a)
に示すように旧オーダーについてのみトリム片TMに中
間裁断線Uが形成される。また、W1>W2>W0ある
いはW2>W1>W0である場合には、図17あるいは
図18に示すように、新旧両オーダーについてトリム片
TMに中間裁断線Uが形成される。例えば、W1>W2
>W0の場合は、図17に示すように切れ目Qはシート
DSの幅方向内側から外側へ向かう向きに、また、W2
>W1>W0の場合は、図18に示すように切れ目Qは
シートDSの幅方向外側から内側へ向かう向きに、それ
ぞれ形成されることとなる。
【0041】また、図1に示すように、両カッターユニ
ット2のカッター9はその傾斜方向が互いに逆となり、
シートDSの幅方向において互いに接近する方向に横移
動しながら切れ目Q及び中間裁断線Uを同時に形成する
こととなる。これにより、シート両側で発生するカッタ
ー9からの幅方向の反発力が互いに相殺し合い、シート
DSの蛇行等が生じにくくなる。
【0042】こうして、切れ目Qないし中間裁断線Uが
形成されたシートDSはさらに下流側に搬送され、図1
3及び図14に示すように、スリッタS1,S2により仕
様変更を伴いつつ裁断される。これにより、不連続なト
リム裁断線K1,K2が形成されることとなるが、これら
にまたがるようにして(すなわち、非分断部分Yを切断
するように)予め切れ目Qが形成されているために、ト
リム片TMは図15(a)に示すように、下流側部分T
M1と上流側部分TM2とに分断されるとともに、シート
本体部分DMから分離される。そして、図20(a)に
示すように、その上流側部分TM2は、その先端面が切
れ目Qにより傾斜面となり、トリム片回収手段Rの吸引
開口縁等への引っ掛かりが生じにくくなる。また、傾斜
した先端面の形成により、トリム片先端部分TMaの腰
が弱くなるので吸引力の不足が生じにくくなり、結果と
してトリム片TMの回収を確実に行うことができるよう
になる。さらに、トリム片の幅が基準値 W0以上のも
のであれば、該トリム片TMに中間裁断線Uが形成され
て2分割されるので、同図(b)に示すように、トリム
片回収手段Rに吸引回収された際にダクト内で詰りを生
じたり、ジャムアップを起こしたりするトラブルが生じ
にくくなる。
【0043】なお、傾斜した切れ目Qを形成したカッタ
ー9が、アンロード後において所定の基準方向、例えば
シートDSの送り方向とほぼ平行な向きに復帰できるよ
うに、図3(b)に示すように、カッター9を当該方向
に付勢するばね等の付勢部材28aを、例えばストッパ
部27とストッパ受け部28との間に設けてもよい。
【0044】また、本実施例では、例えば図15(a)
に示すように、カッター9を予めロード状態とした後
に、シートDSの外側から切れ目Qの切込みを開始する
ようにしていたが、アンロード状態でシートDS内側の
所定位置までカッター9を移動させ、その後ロード状態
として切込みを行うようにすれば、図15(b)に示す
ように、非分断部分Yのみが切断されるように切れ目Q
を形成することができ、トリム片TMを連続状態に保つ
ことが可能となる。また、図15(c)に示すように、
上記実施例とは逆に、カッター9をシートDSの搬送方
向上流側において外向きとなるように傾斜して配置し、
シートDSの内側から外側へ向かう方向に横移動させな
がら切れ目Qを形成するようにしてもよい。
【0045】また、上記実施例では、図16(a)に示
すように、中間裁断線Uの形成に引き続いて切れ目Qの
形成を行い、その後シートの外側に移動させて、新オー
ダーのトリム片TMを切断するようにしていたが、同図
(b)に示すように、切れ目Qの形成後においてアンロ
ード状態とすれば、トリム片TMの連続状態を保つこと
が可能となる。また、図16(c)に示すように、上記
実施例とは逆に、カッター9をシートDSの搬送方向上
流側において内向きとなるように傾斜して配置し、シー
トDSの外側から内側へ向かう方向に横移動させながら
切れ目Qを形成するようにしても、トリム片TMの連続
状態を維持することができる。
【0046】なお、カッター9はモータ12等により積
極回転駆動する構成の他、自由回転が可能な構成とし、
シートDSの送りに合わせてこれと連れ回りさせること
により、トリム片TMを切断するようにしてもよい。
【0047】また、上記実施例においてはカッター9
は、軸線Oの周りにおいて自由回転が可能なものとして
構成されていたが、これを図26に示すように、上部ケ
ース14内に設けられたモータ16により回転駆動する
ことで、その角度位置を変更可能に構成することもでき
る。この場合は、図4に示す制御系には、上記モータ1
6が接続されてこれを駆動するためのサーボ駆動ユニッ
ト38と、該サーボ駆動ユニット38に接続されて上記
カッター9の現在の角度位置を検知するパルスジェネレ
ータ39が設けられる。
【0048】なお、カッター9の傾斜角度は、横送り速
度VSの変更及び/又はモータ16(図26)によるカ
ッター9の角度位置の変更により、切れ目Qの形成中に
も適宜変化させることができる。
【0049】また、以上の実施例ではカッター9が、切
れ目Qの形成と中間裁断線Uの形成とを、シートDSへ
のロード状態を維持しつつ連続的に行なう構成になって
いたが、図19(a)に示すように、切れ目Qを横切っ
た時点でカッター9をアンロード状態とした後、カッタ
ー9を素早く回転させてから再びロード状態として切込
みを再開するようにしてもよい。同じく同図(b)に示
すように、中間裁断線Uから旧オーダーのトリム裁断線
K1を横切ってシート本体部DMへの切れ込みが完了し
た時点でカッター9をアンロード状態とし、その後カッ
ター9を回転させて再びロード状態としてから切れ目Q
の形成を再開するようにしてもよい。
【0050】さらに、上記実施例においては、シートD
Sの上面側に設けられた1枚のカッター9により切れ目
Qの形成を行うようにしていたが、図21に示すよう
に、カッター9をシートDSの上下に2枚配置し、両カ
ッター9の間でシートDSを裁断することにより切れ目
Qを形成してもよい。また、カッター9として円板状の
回転刃を使用する態様に限らず、図22に示すように、
カッターシリンダ50の幅方向に取り付けられた板状の
カッター51を、シートDSに対し所定角度傾斜した状
態で配置し、該カッターシリンダ50とともにカッター
51を、シリンダ52等で構成された接近・離間機構に
よりシートDSに接近させて切断を行うようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのトリムカッターの平
面模式図。
【図2】同じく側面模式図。
【図3】同じく正面模式図及びカッターの回転を示す説
明図。
【図4】図1のトリムカッターの制御部の構成を示すブ
ロック図。
【図5】その処理の流れを示すフローチャート。
【図6】図5に続くフローチャート。
【図7】回転刃を用いて傾斜した切れ目を形成する方法
の説明図。
【図8】シート送り速度、カッターの横移動速度及びカ
ッターの傾斜角度の関係を説明する図。
【図9】回転刃を用いて中間裁断線を形成する方法の説
明図。
【図10】傾斜した切れ目の形成過程を示す説明図。
【図11】それに引き続き中間裁断線を形成する過程を
示す説明図。
【図12】中間裁断線の形成後において切れ目を形成す
る過程を示す説明図。
【図13】2台のスリッタを用いた裁断仕様変更の工程
説明図。
【図14】同じく、その裁断パターンを示す説明図。
【図15】切れ目の形成後において中間裁断線を形成す
る態様を、その変形例とともに示す説明図。
【図16】中間裁断線の形成後において切れ目を形成す
る態様を、その変形例とともに示す説明図。
【図17】切れ目の形成前後において中間裁断線を形成
する態様を示す説明図。
【図18】同じく切れ目の形成前後において中間裁断線
を形成する別の態様を示す説明図。
【図19】切れ目及び中間裁断線の形成を断続的に行う
場合の例を示す説明図。
【図20】傾斜した切れ目により分断され、さらに中間
裁断線により裁断されたトリム片の作用説明図。
【図21】カッターの変形例を示す模式図。
【図22】同じく別の変形例を示す模式図。
【図23】スリッタ装置によりトリム片が形成される様
子を示す斜視図。
【図24】トリム片の幅変更に伴い、非分断部分が形成
される様子を示す説明図。
【図25】トリム片を、直角に分断した場合の問題点の
説明図。
【図26】シート面とほぼ直角な軸線周りにおいて、カ
ッターを回転駆動するモータを設けたトリムカッターの
例を示す側面図及び正面図。
【符号の説明】
1 トリムカッター DS 段ボールシート 4 横移動機構 9 カッター Q 切れ目 U 中間裁断線 Y 非分断部分 DM シート本体部分 TM トリム片 K1 旧トリム裁断線 K2 新トリム裁断線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートをその送り方向に裁断することに
    より、そのシートの幅方向における少なくとも一方の側
    に帯状のトリム片の形成が予定され、かつ前記裁断のオ
    ーダー変更が可能であり、そのオーダー変更に伴い、前
    記トリム片を除去したと仮定した場合に残る残余のシー
    ト本体部分と当該トリム片との間に非分断部分が生じる
    場合において、 前記トリム片と前記シート本体部分との非分断状態を解
    消するために、少なくともその非分断部分に、前記シー
    トの幅方向に対し傾斜した角度で切れ目を形成するカッ
    ターを備え、 該カッターは、前記シートの幅方向に対する傾斜角度が
    連続的又は段階的に変更可能に設けられ、かつ前記非分
    断部分に前記切れ目を形成する前及び/又は形成した後
    に、前記トリム片をその幅方向の中間位置において、前
    記シートの送り方向に裁断することにより、当該トリム
    片に中間裁断線を形成できるようにしたことを特徴とす
    るトリムカッター。
  2. 【請求項2】 前記カッターは、前記シートの幅方向に
    対して所定の角度で傾斜した状態で配置されるととも
    に、前記シートの進行方向と交差する向きにおいて、搬
    送される該シートからの反発力を軽減する速度で移動し
    ながら前記切れ目を形成するものである請求項1記載の
    トリムカッター。
  3. 【請求項3】 前記カッターは、前記非分断部分への前
    記切れ目の形成と、前記トリム片への前記中間裁断線の
    形成とを、前記シートへのロード状態を維持しつつ連続
    的に行うものである請求項2記載のトリムカッター。
  4. 【請求項4】 前記オーダー変更に伴い、前記トリム片
    と前記シート本体部分との間の裁断線は、旧オーダー側
    のもの(以下、旧トリム裁断線という)が前記シートの
    幅方向外側に、同じく新オーダー側のもの(以下、新ト
    リム裁断線という)がシートの幅方向内側に位置し、か
    つそれらの対応する端部同士が前記シートの送り方向に
    おいて重なりを生ずるように形成され、 それら新旧のトリム裁断線の端部同士の間に前記非分断
    部分が形成されており、 前記カッターは、前記旧トリ
    ム裁断線側から新トリム裁断線側へ向かう方向において
    前記非分断部分に対し前記切れ目を形成し、さらにその
    新トリム裁断線を横切って前記シート本体部側まで切れ
    込み、次いで方向転換して前記新トリム裁断線を逆方向
    に横切って新オーダーのトリム片内に切れ込むととも
    に、以降は該新オーダーのトリム片をその幅方向中間位
    置において前記シートの送り方向に裁断することによ
    り、前記中間裁断線を形成するものとされる請求項3記
    載のトリムカッター。
  5. 【請求項5】 前記オーダー変更に伴い、前記トリム片
    と前記シート本体部分との間の裁断線は、旧オーダー側
    のもの(以下、旧トリム裁断線という)が前記シートの
    幅方向内側に、同じく新オーダー側のもの(以下、新ト
    リム裁断線という)がシートの幅方向外側に位置し、か
    つそれらの対応する端部同士が前記シート送り方向にお
    いて重なりを生ずるように形成され、 それら新旧のトリム裁断線の端部同士の間に前記非分断
    部分が形成されており、 前記カッターは、旧オーダー
    のトリム片をその幅方向中間位置において前記シートの
    送り方向に裁断して、前記中間裁断線を形成した後、前
    記旧トリム裁断線を横切って前記シート本体部分側まで
    切れ込み、次いで方向転換して、その旧トリム裁断線側
    から新トリム裁断線側へ向かう方向において前記非分断
    部分に対し前記切れ目を形成するものとされる請求項3
    記載のトリムカッター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226553A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スリッタ刃の高さ調整方法及び装置
WO2012102257A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 三菱重工印刷紙工機械株式会社 コルゲートマシンにおけるトリム処理方法,コルゲートマシン及びエッジカット装置
CN108166171A (zh) * 2017-12-28 2018-06-15 苏州匠博智能科技有限公司 一种包边带剪斜尖角机构
CN113277357A (zh) * 2021-04-29 2021-08-20 秦茜 一种基于熔喷布生产用防边角歪斜的裁边装置

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