JPH10315346A - 空気入りラジアルタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りラジアルタイヤの製造方法Info
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- JPH10315346A JPH10315346A JP9124364A JP12436497A JPH10315346A JP H10315346 A JPH10315346 A JP H10315346A JP 9124364 A JP9124364 A JP 9124364A JP 12436497 A JP12436497 A JP 12436497A JP H10315346 A JPH10315346 A JP H10315346A
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 25
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 8
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トレッドのゲージ変動を抑制し、ユニフォミ
ティーを向上することを可能にする空気入りラジアルタ
イヤの製造方法を提供する。 【解決手段】 トレッドにおける溝体積比率Pをタイヤ
周方向に変化させた空気入りラジアルタイヤの製造方法
において、未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さ
Gaを溝体積比率Pと反比例するようにタイヤ周方向に
変化させたグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤを金型内で加硫成形する。
ティーを向上することを可能にする空気入りラジアルタ
イヤの製造方法を提供する。 【解決手段】 トレッドにおける溝体積比率Pをタイヤ
周方向に変化させた空気入りラジアルタイヤの製造方法
において、未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さ
Gaを溝体積比率Pと反比例するようにタイヤ周方向に
変化させたグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤを金型内で加硫成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレッドにおける溝体
積比率をタイヤ周方向に変化させた空気入りラジアルタ
イヤの製造方法に関し、さらに詳しくは、トレッドのゲ
ージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上するように
した空気入りラジアルタイヤの製造方法に関する。
積比率をタイヤ周方向に変化させた空気入りラジアルタ
イヤの製造方法に関し、さらに詳しくは、トレッドのゲ
ージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上するように
した空気入りラジアルタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤにおいて、一般
に走行時にトレッドから発生するパターンノイズを低減
する方法として、ブロック等の踏面構成要素の配置間隔
(ピッチ)をタイヤ周方向に周期的に変化させることが
行われている。このように踏面構成要素のタイヤ周方向
のピッチを複数種類に異ならせ、これらを複数種類のピ
ッチを同一トレッド上で組み合わせた配列はピッチバリ
エーションと呼ばれている。
に走行時にトレッドから発生するパターンノイズを低減
する方法として、ブロック等の踏面構成要素の配置間隔
(ピッチ)をタイヤ周方向に周期的に変化させることが
行われている。このように踏面構成要素のタイヤ周方向
のピッチを複数種類に異ならせ、これらを複数種類のピ
ッチを同一トレッド上で組み合わせた配列はピッチバリ
エーションと呼ばれている。
【0003】一方、空気入りラジアルタイヤを製造する
場合、未加硫ゴムからなるキャップトレッドをタイヤ周
方向に均一な厚さで帯状に押し出し、このキャップトレ
ッドをトレッド部に巻き付けたグリーンタイヤを成形
し、このグリーンタイヤを金型内で加硫成形するように
している。しかしながら、ピッチバリエーションのトレ
ッドパターンを有する空気入りラジアルタイヤでは、ト
レッドにおける溝体積比率がタイヤ周方向に変化してい
るため、上述のように加硫前のグリーンタイヤにおける
キャップトレッドの厚さがタイヤ周方向に均一である
と、加硫後のトレッドの厚さ(ゲージ)にバラツキを生
じてしまうという問題があった。
場合、未加硫ゴムからなるキャップトレッドをタイヤ周
方向に均一な厚さで帯状に押し出し、このキャップトレ
ッドをトレッド部に巻き付けたグリーンタイヤを成形
し、このグリーンタイヤを金型内で加硫成形するように
している。しかしながら、ピッチバリエーションのトレ
ッドパターンを有する空気入りラジアルタイヤでは、ト
レッドにおける溝体積比率がタイヤ周方向に変化してい
るため、上述のように加硫前のグリーンタイヤにおける
キャップトレッドの厚さがタイヤ周方向に均一である
と、加硫後のトレッドの厚さ(ゲージ)にバラツキを生
じてしまうという問題があった。
【0004】すなわち、溝体積比率が大きい部分ではト
レッドゴムの必要量が少なく、溝体積比率が小さい部分
ではトレッドゴムの必要量が多いにも拘らず、トレッド
ゴムの供給量がタイヤ周方向に均一であるため、たとえ
加硫成形時にトレッドゴムが金型内で流動しても、溝体
積比率が大きい部分ではトレッドゴムが余り、溝体積比
率が小さい部分ではトレッドゴムが不足し、その結果と
してトレッドにゲージ変動を生じてしまうのである。そ
して、このようにトレッドにタイヤ周方向のゲージ変動
を生じると、タイヤのユニフォミティーが悪化してしま
うという問題があった。
レッドゴムの必要量が少なく、溝体積比率が小さい部分
ではトレッドゴムの必要量が多いにも拘らず、トレッド
ゴムの供給量がタイヤ周方向に均一であるため、たとえ
加硫成形時にトレッドゴムが金型内で流動しても、溝体
積比率が大きい部分ではトレッドゴムが余り、溝体積比
率が小さい部分ではトレッドゴムが不足し、その結果と
してトレッドにゲージ変動を生じてしまうのである。そ
して、このようにトレッドにタイヤ周方向のゲージ変動
を生じると、タイヤのユニフォミティーが悪化してしま
うという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トレ
ッドのゲージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上す
ることを可能にする空気入りラジアルタイヤの製造方法
を提供することにある。
ッドのゲージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上す
ることを可能にする空気入りラジアルタイヤの製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤの製造方法は、トレ
ッドにおける溝体積比率をタイヤ周方向に変化させた空
気入りラジアルタイヤの製造方法において、未加硫ゴム
からなるキャップトレッドの厚さを前記溝体積比率と反
比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリーンタイ
ヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内で加硫成形する
ようにしたことを特徴とするものである。
の本発明の空気入りラジアルタイヤの製造方法は、トレ
ッドにおける溝体積比率をタイヤ周方向に変化させた空
気入りラジアルタイヤの製造方法において、未加硫ゴム
からなるキャップトレッドの厚さを前記溝体積比率と反
比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリーンタイ
ヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内で加硫成形する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0007】このようにキャップトレッドの厚さを前記
溝体積比率と反比例するようにタイヤ周方向に変化させ
たグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内
で加硫成形するようにしたことにより、たとえピッチバ
リエーションのトレッドパターンを有し、溝体積比率を
タイヤ周方向に変化させた空気入りラジアルタイヤを製
造する場合であっても、トレッドゴムの供給量がタイヤ
周方向に適正化されるので、トレッドのゲージ変動を抑
制し、ユニフォミティーを向上することができる。
溝体積比率と反比例するようにタイヤ周方向に変化させ
たグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内
で加硫成形するようにしたことにより、たとえピッチバ
リエーションのトレッドパターンを有し、溝体積比率を
タイヤ周方向に変化させた空気入りラジアルタイヤを製
造する場合であっても、トレッドゴムの供給量がタイヤ
周方向に適正化されるので、トレッドのゲージ変動を抑
制し、ユニフォミティーを向上することができる。
【0008】本発明において、溝体積比率とは、トレッ
ド部に埋設されたベルト層及びベルトカバー層よりタイ
ヤ径方向外側に位置するトレッドゴムの体積と該トレッ
ド部に設けられた溝の体積との和に対する該溝体積の比
率である。また、キャップトレッドの厚さを溝体積比率
と反比例するように変化させる場合、キャップトレッド
の厚さの増減量と溝体積の増減量とが必ずしも厳密に一
致している必要はなく、若干の誤差を含むようにしても
よい。
ド部に埋設されたベルト層及びベルトカバー層よりタイ
ヤ径方向外側に位置するトレッドゴムの体積と該トレッ
ド部に設けられた溝の体積との和に対する該溝体積の比
率である。また、キャップトレッドの厚さを溝体積比率
と反比例するように変化させる場合、キャップトレッド
の厚さの増減量と溝体積の増減量とが必ずしも厳密に一
致している必要はなく、若干の誤差を含むようにしても
よい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について添付の図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態か
らなる空気入りラジアルタイヤの製造方法におけるキャ
ップトレッドと厚さと溝体積比率との関係を示すもので
ある。なお、本実施形態は、ブロック等の踏面構成要素
のタイヤ周方向の長さを互いに異ならせた3種類のピッ
チをタイヤ周方向に任意に組み合わせて1周期を構成
し、この周期をタイヤ周上に繰り返し配置するようにし
たピッチバリエーションのトレッドパターンを有する空
気入りラジアルタイヤを製造する方法である。
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態か
らなる空気入りラジアルタイヤの製造方法におけるキャ
ップトレッドと厚さと溝体積比率との関係を示すもので
ある。なお、本実施形態は、ブロック等の踏面構成要素
のタイヤ周方向の長さを互いに異ならせた3種類のピッ
チをタイヤ周方向に任意に組み合わせて1周期を構成
し、この周期をタイヤ周上に繰り返し配置するようにし
たピッチバリエーションのトレッドパターンを有する空
気入りラジアルタイヤを製造する方法である。
【0010】上述のタイヤでは、ピッチバリエーション
に起因して、図1に示すようにトレッドにおける溝体積
比率Pがタイヤ周方向にピッチ毎に3段階(大、中、
小)に変化している。そこで、図1に示すように未加硫
ゴムからなるキャップトレッドの厚さGaを溝体積比率
Pと反比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリー
ンタイヤを成形する。即ち、溝体積比率Pが大となるピ
ッチではキャップトレッドの厚さGaを薄く成形し、溝
体積比率Pが小となるピッチではキャップトレッドの厚
さGaを厚く成形する。
に起因して、図1に示すようにトレッドにおける溝体積
比率Pがタイヤ周方向にピッチ毎に3段階(大、中、
小)に変化している。そこで、図1に示すように未加硫
ゴムからなるキャップトレッドの厚さGaを溝体積比率
Pと反比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリー
ンタイヤを成形する。即ち、溝体積比率Pが大となるピ
ッチではキャップトレッドの厚さGaを薄く成形し、溝
体積比率Pが小となるピッチではキャップトレッドの厚
さGaを厚く成形する。
【0011】上記グリーンタイヤを成形する場合、トレ
ッド幅と略同幅の未加硫ゴムからなるトレッド材を厚さ
Gaをタイヤ周方向に変化させながら押し出し成形し、
この帯状のトレッド材を1次グリーンタイヤの外周面に
貼り付けるようにしてもよく、或いは1次グリーンタイ
ヤの外周面に未加硫ゴムからなるストリップ材を厚さG
aをタイヤ周方向に変化させながら押し出し、このスト
リップ材をタイヤ周方向に複数回巻き付けるようにして
もよい。
ッド幅と略同幅の未加硫ゴムからなるトレッド材を厚さ
Gaをタイヤ周方向に変化させながら押し出し成形し、
この帯状のトレッド材を1次グリーンタイヤの外周面に
貼り付けるようにしてもよく、或いは1次グリーンタイ
ヤの外周面に未加硫ゴムからなるストリップ材を厚さG
aをタイヤ周方向に変化させながら押し出し、このスト
リップ材をタイヤ周方向に複数回巻き付けるようにして
もよい。
【0012】いずれの場合も、グリーンタイヤの状態で
キャップトレッドの厚さGaと溝体積比率Pとが反比例
の関係になっていることが必要である。このようにして
得たグリーンタイヤを、キャップトレッドの厚さGaと
溝体積比率Pとの関係が保持されるように位相を合わせ
て金型内に挿入し、加硫成形を行うことにより、キャッ
プトレッドに上述したピッチバリエーションからなるト
レッドパターンを成形する。
キャップトレッドの厚さGaと溝体積比率Pとが反比例
の関係になっていることが必要である。このようにして
得たグリーンタイヤを、キャップトレッドの厚さGaと
溝体積比率Pとの関係が保持されるように位相を合わせ
て金型内に挿入し、加硫成形を行うことにより、キャッ
プトレッドに上述したピッチバリエーションからなるト
レッドパターンを成形する。
【0013】本発明によれば、溝体積比率Pが大となる
ピッチではキャップトレッドの厚さGaを薄くし、溝体
積比率Pが小となるピッチではキャップトレッドの厚さ
Gaを厚くし、キャップトレッドの厚さGaを溝体積比
率Pと反比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリ
ーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを位相を合わ
せて金型内で加硫成形するようにしたことにより、たと
え溝体積比率Pをタイヤ周方向に変化させた空気入りラ
ジアルタイヤを製造する場合であっても、トレッドゴム
の供給量がタイヤ周方向に適正化されるので、トレッド
のゲージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上するこ
とができる。従って、パターンノイズを低減するために
ピッチバリエーションのトレッドパターンを設けても、
タイヤのユニフォミティーを損なうことはない。
ピッチではキャップトレッドの厚さGaを薄くし、溝体
積比率Pが小となるピッチではキャップトレッドの厚さ
Gaを厚くし、キャップトレッドの厚さGaを溝体積比
率Pと反比例するようにタイヤ周方向に変化させたグリ
ーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを位相を合わ
せて金型内で加硫成形するようにしたことにより、たと
え溝体積比率Pをタイヤ周方向に変化させた空気入りラ
ジアルタイヤを製造する場合であっても、トレッドゴム
の供給量がタイヤ周方向に適正化されるので、トレッド
のゲージ変動を抑制し、ユニフォミティーを向上するこ
とができる。従って、パターンノイズを低減するために
ピッチバリエーションのトレッドパターンを設けても、
タイヤのユニフォミティーを損なうことはない。
【0014】
【実施例】タイヤサイズを185/70R14 88S
とし、タイヤ周方向の長さを互いに異ならせた3種類の
ピッチA,B,Cをタイヤ周方向に任意に組み合わせて
1周期を構成し、これをタイヤ周上に6周期配列したピ
ッチバリエーションのトレッドパターンを有する空気入
りラジアルタイヤを、それぞれ下記の従来方法及び本発
明方法によって製造した。なお、上記トレッドパターン
において、キャップトレッドの厚さGaを11mmに設
計し、タイヤ周方向に延びる主溝の深さを8mmとし、
この主溝の溝下ゴムゲージを3mmとした。
とし、タイヤ周方向の長さを互いに異ならせた3種類の
ピッチA,B,Cをタイヤ周方向に任意に組み合わせて
1周期を構成し、これをタイヤ周上に6周期配列したピ
ッチバリエーションのトレッドパターンを有する空気入
りラジアルタイヤを、それぞれ下記の従来方法及び本発
明方法によって製造した。なお、上記トレッドパターン
において、キャップトレッドの厚さGaを11mmに設
計し、タイヤ周方向に延びる主溝の深さを8mmとし、
この主溝の溝下ゴムゲージを3mmとした。
【0015】従来方法 未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さGaをピッ
チA〜Cにおける溝体積比率Pに拘らずタイヤ周方向に
均一にしたグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤを金型内で加硫成形した。本発明方法 未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さGaをピッ
チA〜Cにおける溝体積比率Pと反比例するようにタイ
ヤ周方向に変化させたグリーンタイヤを成形し、このグ
リーンタイヤをキャップトレッドの厚さGaと溝体積比
率Pとの関係が保持されるように位相を合わせて金型内
に挿入し、加硫成形を行った。
チA〜Cにおける溝体積比率Pに拘らずタイヤ周方向に
均一にしたグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイ
ヤを金型内で加硫成形した。本発明方法 未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さGaをピッ
チA〜Cにおける溝体積比率Pと反比例するようにタイ
ヤ周方向に変化させたグリーンタイヤを成形し、このグ
リーンタイヤをキャップトレッドの厚さGaと溝体積比
率Pとの関係が保持されるように位相を合わせて金型内
に挿入し、加硫成形を行った。
【0016】これら従来方法及び本発明方法について、
各ピッチの溝体積比率、グリーンタイヤのキャップトレ
ッドの厚さGa及び加硫後のキャップトレッドの厚さG
aを測定し、その結果を表1に示した。なお、キャップ
トレッドの厚さGaは、各ピッチについて主溝の両側位
置で測定し、それぞれタイヤ周方向の6ヵ所における測
定値の平均を求めたものである。
各ピッチの溝体積比率、グリーンタイヤのキャップトレ
ッドの厚さGa及び加硫後のキャップトレッドの厚さG
aを測定し、その結果を表1に示した。なお、キャップ
トレッドの厚さGaは、各ピッチについて主溝の両側位
置で測定し、それぞれタイヤ周方向の6ヵ所における測
定値の平均を求めたものである。
【0017】
【0018】この表1から明らかなように、本発明方法
によって製造された本発明タイヤは、ピッチバリエーシ
ョンに起因する溝体積比率Pのタイヤ周方向の変化に拘
らず、加硫後のキャップトレッドの厚さGaがタイヤ全
周にわたって設計値(11mm)と略同一になってい
た。これに対して、従来方法によって製造された従来タ
イヤは、溝体積比率Pのタイヤ周方向の変化が影響して
加硫後のキャップトレッドの厚さGaにバラツキを生じ
ていた。
によって製造された本発明タイヤは、ピッチバリエーシ
ョンに起因する溝体積比率Pのタイヤ周方向の変化に拘
らず、加硫後のキャップトレッドの厚さGaがタイヤ全
周にわたって設計値(11mm)と略同一になってい
た。これに対して、従来方法によって製造された従来タ
イヤは、溝体積比率Pのタイヤ周方向の変化が影響して
加硫後のキャップトレッドの厚さGaにバラツキを生じ
ていた。
【0019】また、上記本発明タイヤ及び従来タイヤ
を、それぞれリムサイズ14×5・1/2 Jのリムに装着
し、空気圧200KPa、荷重3.92KN、速度10
0Km/hの測定条件においてラテラルフォースバリエ
ーション(RFV)及びトラクティブフォースバリエー
ション(TFV)を測定し、これらRFVとTFVの6
次成分についての結果を表2に示した。
を、それぞれリムサイズ14×5・1/2 Jのリムに装着
し、空気圧200KPa、荷重3.92KN、速度10
0Km/hの測定条件においてラテラルフォースバリエ
ーション(RFV)及びトラクティブフォースバリエー
ション(TFV)を測定し、これらRFVとTFVの6
次成分についての結果を表2に示した。
【0020】
【0021】上述のような6周期配列のピッチバリエー
ションのトレッドパターンを有する空気入りラジアルタ
イヤでは、通常、RFV,TFVの6次の次数成分が大
きくなるが、表2から明らかなように、本発明タイヤで
はRFV,TFVの6次の次数成分が従来タイヤに比べ
て低減されていた。即ち、本発明方法では、RFV,T
FVの次数成分を低減してタイヤのユニフォミティーを
向上することが可能であった。
ションのトレッドパターンを有する空気入りラジアルタ
イヤでは、通常、RFV,TFVの6次の次数成分が大
きくなるが、表2から明らかなように、本発明タイヤで
はRFV,TFVの6次の次数成分が従来タイヤに比べ
て低減されていた。即ち、本発明方法では、RFV,T
FVの次数成分を低減してタイヤのユニフォミティーを
向上することが可能であった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドにおける溝体積比率をタイヤ周方向に変化させた
空気入りラジアルタイヤの製造方法において、未加硫ゴ
ムからなるキャップトレッドの厚さを溝体積比率と反比
例するようにタイヤ周方向に変化させたグリーンタイヤ
を成形し、該グリーンタイヤを金型内で加硫成形するよ
うにしたことにより、たとえ溝体積比率をタイヤ周方向
に変化させた空気入りラジアルタイヤを製造する場合で
あっても、トレッドゴムの供給量がタイヤ周方向に適正
化されるので、トレッドのゲージ変動を抑制し、ユニフ
ォミティーを向上することができる。従って、パターン
ノイズを低減するためにピッチバリエーションのトレッ
ドパターンを設けた場合であっても、タイヤのユニフォ
ミティーを向上することが可能になる。
レッドにおける溝体積比率をタイヤ周方向に変化させた
空気入りラジアルタイヤの製造方法において、未加硫ゴ
ムからなるキャップトレッドの厚さを溝体積比率と反比
例するようにタイヤ周方向に変化させたグリーンタイヤ
を成形し、該グリーンタイヤを金型内で加硫成形するよ
うにしたことにより、たとえ溝体積比率をタイヤ周方向
に変化させた空気入りラジアルタイヤを製造する場合で
あっても、トレッドゴムの供給量がタイヤ周方向に適正
化されるので、トレッドのゲージ変動を抑制し、ユニフ
ォミティーを向上することができる。従って、パターン
ノイズを低減するためにピッチバリエーションのトレッ
ドパターンを設けた場合であっても、タイヤのユニフォ
ミティーを向上することが可能になる。
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタ
イヤの製造方法におけるキャップトレッドと厚さと溝体
積比率との関係を示す図である。
イヤの製造方法におけるキャップトレッドと厚さと溝体
積比率との関係を示す図である。
P 溝体積比率 Ga キャップトレッドの厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:24 B29L 30:00
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッドにおける溝体積比率をタイヤ周
方向に変化させた空気入りラジアルタイヤの製造方法に
おいて、未加硫ゴムからなるキャップトレッドの厚さを
前記溝体積比率と反比例するようにタイヤ周方向に変化
させたグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤを金
型内で加硫成形するようにした空気入りラジアルタイヤ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124364A JPH10315346A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124364A JPH10315346A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10315346A true JPH10315346A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14883582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9124364A Pending JPH10315346A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10315346A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103717407A (zh) * | 2011-07-28 | 2014-04-09 | 株式会社普利司通 | 乘用车用充气子午线轮胎及该轮胎的使用方法 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP9124364A patent/JPH10315346A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103717407A (zh) * | 2011-07-28 | 2014-04-09 | 株式会社普利司通 | 乘用车用充气子午线轮胎及该轮胎的使用方法 |
JPWO2013014950A1 (ja) * | 2011-07-28 | 2015-02-23 | 株式会社ブリヂストン | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ及びその使用方法 |
US10195899B2 (en) | 2011-07-28 | 2019-02-05 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tire for a passenger vehicle and method of using the tire |
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