JPH10314609A - 無機質粉体の製造方法 - Google Patents

無機質粉体の製造方法

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JPH10314609A
JPH10314609A JP5822598A JP5822598A JPH10314609A JP H10314609 A JPH10314609 A JP H10314609A JP 5822598 A JP5822598 A JP 5822598A JP 5822598 A JP5822598 A JP 5822598A JP H10314609 A JPH10314609 A JP H10314609A
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JP
Japan
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powder
ball
inorganic powder
ball mill
producing
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JP5822598A
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Miyuki Miyazaki
幸 宮崎
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無機質粉体の高活性化を齎らす非晶質相の生成
速度を大幅に向上させることが出来る無機質粉体の製造
方法を提供する。 【解決手段】粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉末
X線解析法に於いて非晶質相が観測されるSiO2 含有
無機質粉体の中、何れか1種もしくは2種以上の混合物
からなり、Al/Siのモル比が0.4〜4.0である
無機質粉体と、ボールとを、ボールミル内に封入し、
1.0〜2.5kwh/kgの仕事率で運動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築材料等
に使用される無機質成形体の原料として好適に使用する
ことが出来る無機質粉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無機質成形体は、不燃性、無発煙性の建
築資材等として有用で、例えば、アルカリ金属珪酸塩水
溶液と、メタカオリン、コランダム、ムライト製造時に
発生する集塵装置の灰、フライアッシュ等のアルカリ反
応性無機固体成分とを配合し、更に、充填材、有機ベン
トナイト等の混和材を混入することにより、建築資材と
して有用な無機質成形体を製造することは、特開平4−
59648号公報に示されているように、公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな無機質粉体の製造方法に於いては、通常、無機質粉
体の高活性化を齎らす非晶質化相の生成に時間がかかる
という問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、無
機質粉体の高活性化を齎らす非晶質化相の生成速度を大
幅に向上させることが出来る無機質粉体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の無機質
粉体の製造方法は、粘土鉱物、アルミニウム高含有粉
体、粉末X線回折法に於いて非晶質相が観測されるSi
2 含有無機質粉体の、何れか1種もしくは2種以上の
混合物からなり、Al/Siのモル比が0.4〜4であ
る無機質粉体と、ボールとを、ボールミル内に封入し、
1〜2.5kw/kgの仕事率で運動させることを特徴
とする。
【0006】請求項2の発明の無機質粉体の製造方法
は、粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉末X線回折
法に於いて非晶質相が観測されるSiO2 含有無機質粉
体の、何れか1種もしくは2種以上の混合物からなり、
Al/Siのモル比が0.4〜4である無機質粉体と、
ボールとを、ボールミル内に封入し、ボールミルに於け
るボールの運動を粘性力学モデルを用いた離散要素法に
よってシュミレーションして算出される全ボールの衝突
エネルギーを、封入された無機質粉体の量で除した、単
位粉体量当たりのボールの衝突エネルギーが350〜5
00J/s・kgの範囲で運動させることを特徴とす
る。
【0007】請求項3の発明の無機質粉体の製造方法
は、粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉末X線回折
法に於いて非晶質相が観測されるSiO2 含有無機質粉
体の、何れか1種もしくは2種以上の混合物からなり、
Al/Siのモル比が0.4〜4である無機質粉体と、
直径8〜12mmのボールとを、封入ボール密度6〜8g
/cm3 、見かけのボール充填率75〜90%で内外筒
相互回転型ボールミル内に封入し、外筒を臨界回転速度
の0.5〜1.5の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速
度の1.2〜1.5の回転速度で回転させることを特徴
とする。
【0008】請求項4の発明の無機質粉体の製造方法
は、更に、ボールミルが、外壁面に攪拌用の羽根を有す
る内筒と内壁面に攪拌用の羽根を有する外筒とが、相互
に周方向に逆方向に回転される内外筒相互回転型ボール
ミルであることを特徴とする。
【0009】請求項1乃至4の発明の無機質粉体の製造
方法に於いて、粘土鉱物は、アルミニウムを含有する含
水珪酸塩を指し、具体的には、例えば、カオリナイト、
ディッカイト、ナクライト等のカオリン鉱物、ハロイサ
イト、パイロフィライト、雲母、緑泥岩、バーミキュラ
イト、アロフェン、イモゴライト等が挙げられる。特
に、カオリン鉱物がアルミニウムの量が多い為、好適で
ある。
【0010】粘土鉱物の粒径は、特に限定されないが、
供給エネルギーを非晶質化に有効に利用する為、0.1
〜500μmが好ましい。より好ましくは0.5〜10
0μmである。
【0011】請求項1乃至4の発明の無機質粉体の製造
方法に於いて、アルミニウム高含有粉体は、特に限定さ
れず、例えば、アルミナ、ダイアスポア(α−Al2
3 ・H2 O)、ベーマイト(γ−Al2 3 ・H
2 O)、ハイドラルジライト(γ−Al2 3 ・3H2
O)等の水和アルミナ、ボーキサイト、礬土頁岩、水酸
化アルミニウム、シリマナイト、カイアナイト、アンダ
リュサイト等のシリマナイト族鉱物(Al2 Si
5 )、ムライト(3Al2 3 ・2SiO2 )、黄
玉、ズニアイト、デュモルチーライト等の水酸基の他に
弗素、塩素、硼素等の揮発成分を含んだアルミナ珪酸塩
等が挙げられる。
【0012】アルミニウム高含有粉体の粒径は、特に限
定されないが、供給エネルギーを非晶質化に有効に利用
する為、0.1〜500μmが好ましい。より好ましく
は0.5〜100μmである。
【0013】請求項1乃至4の発明の無機質粉体の製造
方法に於いて、粉末X線回折法に於いて非晶質相が観測
されるSiO2 含有無機質粉体は、粉末の結晶構造の同
定に一般的に使用される粉末X線回折法において幅広の
ハロが観測されるSiO2 含有無機質粉体を指し、例え
ば、アエロジル等の超微粉シリカ、シリカヒューム、珪
藻土、シラス、白土等の火山ガラス、スラグ、フライア
ッシュ、メタカオリン、各種ガラス粉砕品、溶射等高熱
急冷によって生成された無機質粉体、研磨剤粉等が挙げ
られる。
【0014】SiO2 含有無機質粉体のSiO2 含有量
は、特に限定されないが、常温に於いて高い硬化性を有
するよう、20重量%以上が好ましい。より好ましくは
40重量%以上である。
【0015】SiO2 含有無機質粉体の粒径は、特に限
定されないが、供給エネルギーを非晶質化に有効に利用
する為、0.1〜500μmが好ましい。より好ましく
は0.5〜100μmである。
【0016】請求項1乃至4の発明の無機質粉体の製造
方法に於いて、粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉
末X線回折法に於いて非晶質相が観測されるSiO2
有無機質粉体の中、何れか1種以上からなる無機質粉体
のAl/Siのモル比は0.4〜4である。Al/Si
のモル比が0.4未満であると、反応性、特に常温に於
ける硬化性が乏しく、4を超えると、強度、耐久性等の
物性が劣るので、上記範囲に限定される。好ましくは、
1〜3.5であり、より好ましくは1.5〜3である。
【0017】請求項1の発明の無機質粉体の製造方法に
於いて、無機質粉体とボールとを、ボールミル内に封入
して運動させる仕事率は、1〜2.5kw/kgであ
る。仕事率が1kw/kg未満であると、無機質粉体の
非晶質化に大幅に時間がかかり、2.5kw/kgを超
えると、非晶質化時間のより以上の短縮は望めず、然も
ボールの磨耗、摩擦発熱等の機械的な悪影響を齎らすお
それがある。仕事率は、無機質粉体の量とボールミルの
消費電力から式1により算出した。
【0018】式1 仕事率=(W−W0 )/PW W :ボール、無機質粉体を封入してミルを作動させた
場合の消費電力 W0 :ボール、無機質粉体を封入しないでミルを作動さ
せた場合の消費電力 PW :封入された無機質粉体の量
【0019】請求項2の発明の無機質粉体の製造方法に
於いて、粘性力学モデルを用いた離散要素法によって全
ボールの衝突エネルギーをシュミレーションにより算出
する際には、圧縮弾性定数(Kn )及び剪断弾性定数
(Ks )は1.0×108 (N/m)、圧縮粘性抵抗係
数は(mn ×Kn 1/2 (N・S/m)、剪断粘性抵抗
係数は(ms ×Ks 1/2 (N・S/m)、摩擦係数は
0.76、計算時間刻みは1.0×10-5(s)が、夫
々使用される。
【0020】ボールの衝突エネルギーEは数1により算
出される。
【0021】
【数1】 n :着目するボールの質量 mj :衝突対象のボールの質量 unj:着目するボールと衝突対象のボールとの相対速度 ΔT:任意の微小時間
【0022】請求項3の発明の無機質粉体の製造方法に
於いて、外筒の臨界回転速度とは、外筒と同径の転動ミ
ルの回転速度が、その回転速度を超えると、ボールが外
筒の壁面にへばりつき、外筒の壁面と同速度で回転する
共回り現象を惹起する限界の回転速度であって、式2に
より算出される。
【0023】式2 回転速度ω=(g/r)1/2 g:重力加速度 r:外筒の半径
【0024】外筒の回転速度は臨界回転速度の0.5〜
1.5 、好ましくは、0.6〜0.75である。外筒
の回転速度が内筒の回転速度の1/2のとき、粉砕エネ
ルギーは最大となる。これは、内外筒の周速度が近い値
となる為であり、外筒の半径が内筒の半径の2倍のとき
に最もその効果が表れる。
【0025】請求項4の発明の無機質粉体の製造方法に
於いては、ボールミルが、図1に示されているような、
外壁面に攪拌用の羽根11を有する内筒1と内壁面に攪拌
用の羽根21を有する外筒2とが、相互に周方向に逆方向
に回転される内外筒相互回転型ボールミルに限定され
る。攪拌用の羽根を有する内外筒1、2が矢印で示され
ているように、相互に周方向に逆方向に回転することに
より、ボール3が遠心力により外筒2の内壁面に張り付
き、外筒2の回転速度と同速度で廻る共廻りがなくな
り、無機粉体に高エネルギーが供給され、効率的に非晶
質化が起こるからである。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕カオリン(アメリカ合衆国ジョージア州
産、平均粒径2.4μm、Al/Siのモル比=1)か
らなる無機質粉体1.5kgを、直径10mmのクロム
鋼製ボール(日本燃料社製SUJ−2)57kgと共
に、内外筒相互回転型ボールミル(三菱重工業社製AT
−25−WTB)に封入し、内外筒を118回転/分で
周方向に逆方向に回転させ、1.7kw/kgの仕事率
で運動させて、無機質粉体の90%が非晶質化される迄
の所要時間を測定した。非晶質化度は、粉末X線回折法
により回折角(2θ=10〜30度)に現れる回折ピー
クの積分値を用いて数2により算出した。
【0027】
【数2】
【0028】〔実施例2〕直径10mmのクロム鋼製ボ
ール24kgと直径6.35mmのクロム鋼製ボール2
4kgとを併用し、2.2kw/kgの仕事率で運動さ
せたこと以外は、実施例1の通りにして、所要時間を測
定した。
【0029】〔実施例3〕直径10mmのジルコニア製
ボール(ニッカトー社製)44kgを用い、内外筒を1
05回転/分で周方向に逆方向に回転させ、1.4kw
/kgの仕事率で運動させたこと以外は、実施例1の通
りにして、所要時間を測定した。
【0030】〔実施例4〕無機質粉体として、カオリン
1.1kgと水酸化アルミニウム(住友化学工業社製C
−31、平均粒径50μm)0.6kgとの混合物(A
l/Siのモル比=1.95)を用い、1.2kw/k
gの仕事率で運動させたこと以外は、実施例3の通りに
して、所要時間を測定した。
【0031】〔比較例1〕内外筒を59回転/分で周方
向に逆方向に回転させ、0.8kw/kgの仕事率で運
動させたこと以外は、実施例1の通りにして、所要時間
を測定した。
【0032】〔比較例2〕直径10mmのアルミナ製ボ
ール(ニッカトー社製)26kgを用い、0.7kw/
kgの仕事率で運動させたこと以外は、実施例1の通り
にして、所要時間を測定した。
【0033】〔比較例3〕直径6.35mmのクロム鋼
製ボール57kgを用い、0.6kw/kgの仕事率で
運動させたこと以外は、実施例1の通りにして、所要時
間を測定した。
【0034】〔比較例4〕無機質粉体として、カオリン
1.1kgと水酸化アルミニウム0.6kgとの混合物
を用いたこと以外は、比較例3の通りにして、所要時間
を測定した。
【0035】〔比較例5〕直径10mmのクロム鋼製ボ
ール65kgを用い、内外筒を125回転/分で周方向
に逆方向に回転させ、2.7kw/kgの仕事率で運動
させたこと以外は、実施例1の通りにして、所要時間を
測定した。
【0036】前記実施例1〜4及び比較例1〜5の製造
条件及び所要時間を、表1に纏めて示す。
【0037】
【表1】
【0038】〔実施例5〕カオリン(アメリカ合衆国ジ
ョージア州産、平均粒径2.4μm、Al/Siのモル
比=1)からなる無機質粉体1.5kgを、直径10m
mのクロム鋼製ボール(日本燃料社製SUJ−2)5
7.2kgと共に、内外筒相互回転型ボールミル(三菱
重工業社製AT−25−WTB)に封入し、内外筒を1
18回転/分で周方向に逆方向に回転させ、単位粉体量
当たりのボールの衝突エネルギー475J/s・kgで
運動させて、無機質粉体の80%が非晶質化される迄の
所要時間を測定した。
【0039】〔実施例6〕内外筒を105回転/分で周
方向に逆方向に回転させ、単位粉体量当たりのボールの
衝突エネルギー455J/s・kgで運動させたこと以
外は、実施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0040】〔実施例7〕直径10mmのジルコニア製
ボール(ニッカトー社製)57.2kgを用い、内外筒
を105回転/分で周方向に逆方向に回転させ、単位粉
体量当たりのボールの衝突エネルギー370J/s・k
gで運動させたこと以外は、実施例1の通りにして、所
要時間を測定した。
【0041】〔比較例6〕内外筒を59回転/分で周方
向に逆方向に回転させ、単位粉体量当たりのボールの衝
突エネルギー330J/s・kgで運動させたこと以外
は、実施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0042】〔比較例7〕内筒のみを118回転/分で
周方向に回転させ、単位粉体量当たりのボールの衝突エ
ネルギー340J/s・kgで運動させたこと以外は、
実施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0043】〔比較例8〕直径10mmのアルミナ製ボ
ール(ニッカトー社製)57.2kgを用い、単位粉体
量当たりのボールの衝突エネルギー260J/s・kg
で運動させたこと以外は、実施例1の通りにして、所要
時間を測定した。
【0044】前記実施例5〜7及び比較例6〜8の製造
条件及び所要時間を、表2に纏めて示す。
【0045】
【表2】
【0046】〔実施例8〕カオリン(アメリカ合衆国ジ
ョージア州産、平均粒径2.4μm、Al/Siのモル
比=1)からなる無機質粉体1.5kgを、直径10m
mのクロム鋼製ボール(日本燃料社製SUJ−2)5
7.2kgと共に、ボールの見かけの充填率85%で、
内外筒相互回転型ボールミル(三菱重工業社製AT−2
5−WTB)に封入し、外筒を外筒を臨界回転速度の
0.7の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の1.4
の回転速度で周方向に逆方向に回転させて、無機質粉体
の90%が非晶質化される迄の所要時間を測定した。
【0047】〔実施例9〕外筒を臨界回転速度の1.2
5の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の1.4の回
転速度で周方向に逆方向に回転させたこと以外は、実施
例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0048】〔実施例10〕外筒を臨界回転速度の0.
6の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の1.25の
回転速度で周方向に逆方向に回転させたこと以外は、実
施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0049】〔実施例11〕無機質粉体の充填量を1.
41kgとし、ボールの充填量を53.8kg、見かけ
のボールの充填率を80%としたこと以外は、実施例1
の通りにして、所要時間を測定した。
【0050】〔実施例12〕無機質粉体の充填量を1.
41kgとし、ボールの充填量を53.8kg、見かけ
のボールの充填率を80%とし、外筒を臨界回転速度の
1.25の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の1.
4の回転速度で周方向に逆方向に回転させたこと以外
は、実施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0051】〔比較例9〕無機質粉体の充填量を1.2
4kgとし、ボールの充填量を47.1kg、見かけの
ボールの充填率を70%としたこと以外は、実施例1の
通りにして、所要時間を測定した。
【0052】〔比較例10〕無機質粉体の充填量を1.
24kgとし、ボールの充填量を47.1kg、見かけ
のボールの充填率を70%とし、外筒を臨界回転速度の
1.4の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の1.4
の回転速度で周方向に逆方向に回転させたこと以外は、
実施例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0053】〔比較例11〕外筒を臨界回転速度の0.
5の回転速度、内筒を外筒の臨界回転速度の0.5の回
転速度で周方向に逆方向に回転させたこと以外は、実施
例1の通りにして、所要時間を測定した。
【0054】前記実施例8〜12及び比較例9〜11の
製造条件及び所要時間を、表3に纏めて示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明の無機質粉体の製造方法
は、叙上の通り構成されているので、無機質粉体の高活
性化を齎らす非晶質化相の生成速度を大幅に向上させる
ことが出来る。請求項2の発明の無機質粉体の製造方法
は、叙上の通り構成されているので、無機質粉体の高活
性化を齎らす非晶質化相の生成速度を大幅に向上させる
ことが出来る。請求項3の発明の無機質粉体の製造方法
は、叙上の通り構成されているので、無機質粉体の高活
性化を齎らす非晶質化相の生成速度を大幅に向上させる
ことが出来る。請求項4の発明の無機質粉体の製造方法
は、叙上の通り構成されているので、無機質粉体の高活
性化を齎らす非晶質化相の生成速度を大幅に向上させ、
活性の高い無機質粉体を効率よく製造することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項4の発明の無機質粉体の製造方法に於い
て用いられる内外筒相互回転型ボールミルの構造の概略
を示す説明図
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 11 (内筒外壁面の)攪拌用の羽根 21 (外筒内壁面の)攪拌用の羽根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉
    末X線回折法に於いて非晶質相が観測されるSiO2
    有無機質粉体の、何れか1種もしくは2種以上の混合物
    からなり、Al/Siのモル比が0.4〜4である無機
    質粉体と、ボールとを、ボールミル内に封入し、1〜
    2.5kw/kgの仕事率で運動させることを特徴とす
    る無機質粉体の製造方法。
  2. 【請求項2】 粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉
    末X線回折法に於いて非晶質相が観測されるSiO2
    有無機質粉体の、何れか1種もしくは2種以上の混合物
    からなり、Al/Siのモル比が0.4〜4である無機
    質粉体と、ボールとを、ボールミル内に封入し、ボール
    ミルに於けるボールの運動を粘性力学モデルを用いた離
    散要素法によってシュミレーションして算出される全ボ
    ールの衝突エネルギーを、封入された無機質粉体の量で
    除した、単位粉体量当たりのボールの衝突エネルギーが
    350〜500J/s・kgの範囲で運動させることを
    特徴とする無機質粉体の製造方法。
  3. 【請求項3】 粘土鉱物、アルミニウム高含有粉体、粉
    末X線回折法に於いて非晶質相が観測されるSiO2
    有無機質粉体の、何れか1種もしくは2種以上の混合物
    からなり、Al/Siのモル比が0.4〜4である無機
    質粉体と、直径8〜12mmのボールとを、封入ボール密
    度6〜8g/cm3 、見かけのボール充填率75〜90
    %で内外筒相互回転型ボールミル内に封入し、外筒を臨
    界回転速度の0.5〜1.5の回転速度、内筒を外筒の
    臨界回転速度の1.2〜1.5の回転速度で回転させる
    ことを特徴とする無機質粉体の製造方法。
  4. 【請求項4】 ボールミルが、外壁面に攪拌用の羽根を
    有する内筒と内壁面に攪拌用の羽根を有する外筒とが、
    相互に周方向に逆方向に回転される内外筒相互回転型ボ
    ールミルである請求項1記載の無機質粉体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203913A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Sharp Corp 微粒子の均一化処理機構を有する吸入試験装置
CN112536137A (zh) * 2020-11-23 2021-03-23 陈意 一种果蔬种植用搅拌式肥料粉碎装置

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