JPH10721A - 繊維補強無機質硬化体及び積層体 - Google Patents

繊維補強無機質硬化体及び積層体

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JPH10721A
JPH10721A JP15246796A JP15246796A JPH10721A JP H10721 A JPH10721 A JP H10721A JP 15246796 A JP15246796 A JP 15246796A JP 15246796 A JP15246796 A JP 15246796A JP H10721 A JPH10721 A JP H10721A
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JP
Japan
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cured product
powder
weight
fiber
metal silicate
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JP15246796A
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English (en)
Inventor
Teruaki Oohira
晃聡 大平
Yoshiharu Konno
義治 今野
Tomoshige Tsutao
友重 蔦尾
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単独で建材等に使用しても、耐衝撃強度に優
れた繊維補強無機質硬化体及び積層体を提供する。 【解決手段】 SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ
金属珪酸塩、水及び軽量骨材からなるスラリーを硬化し
て得られる硬化体中に、その表面と略平行をなすように
ネット状補強材が埋設されている。又はSiO2 −Al
2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、及び水からなるス
ラリーを硬化して得られる硬化体中に、その表面と略平
行をなすようにネット状補強材が埋設されている繊維補
強無機質硬化体上に、SiO2 −Al2 3 系粉体、ア
ルカリ金属珪酸塩、水及び軽量骨材からなるスラリーを
硬化して得られる硬化体が積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不燃性及び耐衝撃
性に優れた繊維補強無機質硬化体及び積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】SiO2 −Al2 3 系粉体及びアルカ
リ金属珪酸塩水溶液を主成分とする無機質組成物の硬化
体は、不燃性、強度等に優れ、建材等に広く用いられて
いる。このようなものとして、例えば、特公平3─90
60号公報には、電気集塵機の灰、燃焼ボーキサイト等
の産業廃棄物からなるSiO2 −Al2 3 系粉体及び
アルカリ金属珪酸塩水溶液を混合し、加熱して硬化体を
得る方法が開示されている。
【0003】一般にこれらの無機質硬化体は単独で建材
等に使用する場合、耐衝撃強度に弱いという欠点があ
る。。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、単独で建材等に使用しても、耐衝撃強度に優れた繊
維補強無機質硬化体及び積層体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明1(請求項1の発
明)の繊維補強無機質硬化体は、SiO2 −Al2 3
系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及び軽量骨材からなる
スラリーを硬化して得られる硬化体中にの、その表面と
略平行をなすようにネット状補強材が埋設されているも
のである。。本発明1に使用される、SiO2 −Al2
3 系粉体、とは後述するアルカリ金属珪酸塩水溶液び
溶解するものであれば特に限定されず、たとえば重量比
で、SiO2 /Al2 3 =1/9〜9/1が好まし
い。より好ましくは、2/8〜8/2である。
【0006】上記SiO2 −Al2 3 系粉体として
は、SiO2 及びAl2 3 の合計含有量が、50重量
%以上のものが好ましい。50重量%未満であると、ア
ルカリ金属珪酸塩水溶液との反応性が低下する。より好
ましくは、55重量%以上である。
【0007】上記SiO2 −Al2 3 系粉体の具体例
としては特に限定されず、例えば、(1)粒径が10μ
m以下のフライアッシュを80重量%以上含有する無機
質粉体、(2)粒径が10μm以下のフライアッシュを
80重量%以上含有し、400〜1000℃で焼成され
た無機質粉体、(3)フライアッシュ及び粘土を溶融
し、気体中に噴霧して得られる無機質粉体、(4)粘土
に0.1〜30kWh/kgの機械的エネルギーを作用
させて得られる無機質粉体、(5)(4)の無機質粉体
を、更に、100〜750℃で加熱して得られる無機質
粉体、(6)メタカオリン、(7)メタカオリンに0.
1〜30kWh/kgの機械的エネルギーを作用させて
得られる無機質粉体、(8)コランダム又はムライト製
造時の電気集塵機の灰、(9)粉砕仮焼ボーキサイト、
等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を併用
することができる。
【0008】上記(1)の無機質粉体は、粒径が10μ
m以下のフライアッシュを含有するものである。上記1
0μm以下のフライアッシュの含有量は、80重量%以
上が好ましい。80重量%未満であると、アルカリ金属
珪酸塩水溶液との反応性が低下するので、硬化不良を生
じ、得られる硬化体の強度が低下する。
【0009】上記フライアッシュは、JIS A 62
01に規定されており、微粉炭燃焼ボイラーから集塵機
で採取する微小な灰の粒子であって、SiO2 40%以
上、湿分1%以下、比重1.95以上、比表面積270
00cm2 /g以上、44μm標準ふるいを75%以上
通過するものである。
【0010】上記(2)の無機質粉体は、粒径が10μ
m以下のフライアッシュを80重量%以上含有し、焼成
されたものである。上記フライアッシュは、一般に黒色
であるので、着色を必要とする場合には、焼成により脱
色してから用いる。上記焼成の温度は、400〜100
0℃が好ましい。400℃未満であると、焼成による脱
色ができず、1000℃を超えると、アルカリ金属珪酸
塩水溶液との反応性が低下する。上記焼成は、例えば、
電気炉、バーナー、電子線等を用いることにより実施す
ることができる。
【0011】上記(3)の無機質粉体は、フライアッシ
ュ及び粘土を溶融し、気体中に噴霧して得られるもので
ある。
【0012】上記粘土としては、SiO2 を5〜85重
量%、Al2 3 を90〜10重量%含有するものであ
れば特に限定されず、例えば、カオリナイト、ディッカ
イト、ナクライト、ハロイサイト等のカオリン鉱物;白
雲母、イライト、フェンジャイト、海緑石、セラドナイ
ト、パラゴナイト、ブランマライト等の雲母粘土鉱物;
モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サ
ボナイト、ソーコナイト等のスメクタイト;緑泥岩;パ
イロフィライト;タルク;ばん土頁岩等が挙げられる。
【0013】上記(4)の無機質粉体は、粘土に機械的
エネルギーを作用させて得られるものである。上記粘土
としては特に限定されず、例えば、上記(3)の無機質
粉体において例示したものと同様のもの等を挙げること
ができるが、機械的エネルギーを有効に作用させるため
に、平均粒径が0.01〜500μmのものが好まし
い。より好ましくは、0.1〜100μmのものであ
る。
【0014】上記機械的エネルギーとしては特に限定さ
れず、例えば、圧縮力、剪断力、衝撃力等が挙げられ
る。これらは、単独で作用させてもよく、2種以上を複
合して作用させてもよい。
【0015】上記(5)の無機質粉体は、上記(4)の
無機質粉体を、更に、加熱したものである。上記加熱に
より機械的強度が向上する。上記加熱の温度は、100
〜750℃が好ましい。100℃未満であると、得られ
る硬化体の機械的強度の向上が認められず、750℃を
超えると、無機質粉体の結晶化が生じ、アルカリ金属珪
酸塩水溶液に対する反応性が低下する。より好ましく
は、200〜600℃である。
【0016】上記加熱の時間は、1分〜5時間が好まし
い。1分未満であると、得られる硬化体の機械的強度の
向上が小さく、5時間を超えると、エネルギーコストが
増大する。
【0017】上記(6)のメタカオリンとしては特に限
定されず、例えば、市販のもの等が挙げられる。上記
(7)の無機質粉体は、上記メタカオリンに、機械的エ
ネルギーを作用させて得られるものである。上記メタカ
オリンは、機械的エネルギーを有効に作用させるため
に、平均粒径が0.01〜500μmのものが好まし
い。より好ましくは、0.1〜100μmのものであ
る。上記機械的エネルギーとしては、上記(4)の場合
と同様である。
【0018】上記(8)のコランダム又はムライト製造
時の電気集塵機の灰は、主として、珪酸塩ガラス、珪酸
アルミニウム鉄ガラス等からなるものである。上記
(9)の粉砕仮焼ボーキサイトは、粉砕したボーキサイ
トを、400〜1000℃で加熱することにより得られ
るものである。
【0019】上記アルカリ金属珪酸塩としては、モル比
で、SiO2 /M2 O(Mはアルカリ金属を表す)=
0.01〜8のものが好ましい。0.01未満である
と、硬化体中の結合材成分となるSiO2 に対するアル
カリ金属の含有量が多くなりすぎ、得られる硬化体の強
度が低下し、8を超えると、ゲル化タイムが早くなり、
作業性が低下するとともに、保存安定性が低下する。よ
り好ましくは、0.1〜2.5である。上記アルカリ金
属としては特に限定されず、例えば、ナトリウム、カリ
ウム、リチウム等が挙げられる。これらは、単独で又は
2種以上を併用することができる。
【0020】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液の濃度は、
10〜70重量%が好ましい。10重量%未満である
と、得られる硬化体の強度が低下し、70重量%を超え
ると、粘度が高くなり、混合、成形時の作業性が低下す
る。より好ましくは、10〜60重量%である。
【0021】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液の配合量
は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対して
10〜1000重量部が好ましい。10重量部未満であ
ると、混合が困難であり、1300重量部を超えると、
成形時にクラック等が生じる。より好ましくは、10〜
750重量部である。
【0022】本発明に使用される軽量骨材としては特に
限定されず、例えば、パーライト、ガラスバルーン、シ
リカバルーン、フライアッシュバルーン、シラス発泡体
等の無機質発泡体;フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リエチレン、ポリスチレン等の有機質発泡体等が挙げら
れる。
【0023】上記軽量骨材の配合量は、SiO2 −Al
2 3 系粉体100重量部に対して150重量部以下が
好ましい。150重量部を超えると、得られる硬化体の
強度や表面平滑性の低下を生じ、また、作業性が低下す
る。
【0024】本発明においては、更に必要に応じて、無
機質充填材、補強繊維、顔料、発泡剤、発泡助剤、起泡
剤等を配合することができる。
【0025】上記無機質充填材としては、上記アルカリ
金属珪酸塩水溶液に対する活性度が高いと、上記アルカ
リ金属珪酸塩水溶液のゲル化が急速に進み、混合、成形
が困難になるので、上記アルカリ金属珪酸塩水溶液に対
する活性度の低いものが用いられる。このようなものと
しては特に限定されず、例えば、珪砂;岩石粉末;シラ
ス、抗火石等の火山灰;珪灰石;炭酸カルシウム;珪石
粉;けいそう土;雲母;マイカ;シリカフューム等が挙
げられる。
【0026】上記無機質充填材の配合量は、SiO2
Al2 3 系粉体100重量部に対して900重量部以
下が好ましい。900重量部を超えると、得られる硬化
体の機械的強度が低下する。
【0027】上記補強繊維としては、通常のセメント製
品に使用されるもの等を用いることができる。このよう
なものとしては特に限定されず、例えば、ポリプロピレ
ン繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、耐アルカリガラ
ス繊維、炭素繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、アク
リロニトリル繊維等が挙げられる。これらは、単独で又
は2種以上を併用することができる。
【0028】上記補強繊維は、繊維径1〜500μmの
ものが好ましい。1μm未満であると、混合時にファイ
バーボールを形成し、得られる硬化体の強度低下を生じ
やすくなり、500μmを超えると、引っ張り強度向上
等の補強効果が現れない。また、上記補強繊維は、繊維
長1〜15mmのものが好ましい。1mm未満である
と、引っ張り強度向上等の補強効果が現れず、15mm
を超えると、分散性が低下し、均一な強度を有する硬化
体を得ることができない。
【0029】上記補強繊維の配合量は、SiO2 −Al
2 3 系粉体100重量部に対して10重量部以下が好
ましい。10重量部を超えると、上記補強繊維の分散性
が低下する。
【0030】上記顔料としては特に限定されず、例え
ば、酸化鉄、酸化チタン、酸化コバルト等の金属酸化物
系顔料;カーボンブラック等が挙げられる。上記顔料の
配合量は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に
対して50重量部以下が好ましい。50重量部を超えて
も、得られる硬化体表面の隠蔽力は向上せず、不経済で
ある。
【0031】本発明1において各原料の混合方法も特に
限定されず、例えば、パドル回転型混合機、揺動式混合
機、スクリュー式混合機等の混合機を用いる方法等を採
用することができる。この場合においては、予め、粉体
原料及び固形原料を乾式混合した後、上記アルカリ金属
珪酸塩水溶液を添加して混合してもよく、全原料を同時
に供給して混合してもよく、また、上記アルカリ金属珪
酸塩水溶液と一部の固形原料とを混合した後、順次、他
の各原料を混合してもよい。
【0032】本発明1において、ネット状補強材として
は、無機質硬化体の略全面を補強し、機械的強度、耐衝
撃性、耐久性し、アンカー硬化を生じるものであれば特
に限定されないが、たとえばビニロンネット、ポリプロ
ピレンネット、パンチングメタルなどが使用される。
【0033】上記補強材の厚みも特に限定されないが、
厚すぎると無機質硬化体固有の性能(例えば断熱性)な
どを損なうので無機質複合体全体の厚みの20%以下が
好ましい。
【0034】上記補強材の形状は少なくと一面に突起状
物が設けられているものであれば特に限定されるもので
はない。突起状物は、無機質硬化体中に配置されて、ア
ンカー効果を生じるものであればよく、たとえば楔状、
鉤状などの形状が好ましい。
【0035】本発明2(請求項2記載の発明)の積層体
は、SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸
塩、及び水からなるスラリーを硬化して得られる硬化体
中に、その表面と略平行をなすようにネット状補強材が
埋設されている繊維補強無機質硬化体上に、SiO2
Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及び軽量骨
材からなるスラリーを硬化して得られる硬化体が積層さ
れているものである。
【0036】本発明2において、SiO2 −Al2 3
系粉体、アルカリ金属珪酸塩、及びネット状補強材及び
軽量骨材は本発明1と同様のものが使用できる。本発明
2においても、上記SiO2 −Al2 3 系粉体、上記
アルカリ金属珪酸塩水溶液には、所望により配合される
上記無機質充填材、上記補強繊維等を配合してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例をもとに説明する。
【0038】
【実施例】
実施例1 1)SiO2 ・Al2 3 系粉体A メタカオリン粉体(エンゲルハート社製、商品名「SA
TINETONESO33」)100重量部、トリエタ
ノ−ルアミン25重量%とエタノ−ル75重量%の混合
溶液0.5重量部を、ウルトラファインミル(三菱重工
社製、ジルコニアボ−ル10mm使用、ボ−ル充填率85体
積%)に供給し、10kwh/kgの機械的エネルギ−
を作用させSiO2 ・Al2 3 系粉体Aを得た。尚、
作用させた機械的エネルギ−は上記ウルトラファインミ
ルに供給した電力を処理粉体単位重量で除して示した。
【0039】得られたSiO2 ・Al2 3 系粉体A1
00重量部、マイカ(レプコ社製、商品名「M−10
0」)20重量部、タルク(日本タルク社製、商品名
「タルクS」 30重量部、ワラストナイト(土屋カオ
リン社製、商品名「ケモリットA−60」57.5重量
部、ビニロン(クラレ社製、商品名「RM182−
3」)0.5重量部をアイリッヒミキサーに供給して5
分間乾式混合し、無機質粉体Aを得た。得られた無機質
粉体100重量部に75重量部のアルカリ金属珪酸塩
(日本化学工業社製、水55%、SiO2 20%、K2
O25%)、ポリエチレンビーズを注入し5リットルの
オムニミキサー(千代田技研社製)で3分間混合し、ス
ラリーを得た。一方、320×320×10mmの片枠
内の略中央及び表面近傍に、表面と略平行をなすように
ネット状ビニロン製繊維(クラレ社製、商品名「070
7」:目付け量7本/cm)を配した。その中に上記ス
ラリーをー注入し80℃10時間加熱して320×32
0×10mmの硬化体を得た。
【0040】実施例2 ポリエチレンビーズ20重量部に代えてパーライト(ア
サノ社製、3号)10重量部を使用した以外は、実施例
1と同様にして実施例1と同様にして硬化体を得た。
【0041】実施例3 320×320×20mmの片枠内の略中央に、表面と
略平行をなすようにネット状ビニロン製繊維(クラレ社
製、商品名「0707」:目付け量7本/cm)を配し
た。その中にポリエチレンビーズを使用していない実施
例1と同様のスラリーを流し込んでネット状ビニロン製
繊維を覆った。さらにその上に前記スラリーにパーライ
ト(アサノ社製、3号)5重量部を添加したスラリーを
流し込んで80℃10時間加熱して320×320×2
0mmの積層体を得た。
【0042】実施例4 パーライト5重量部に代えて発泡スチロール1重量部を
使用した以外は実施例3と同様にして積層体を得た。
【0043】比較例1 ポリエチレンビーズ、ネット状ビニロン製繊維を使用し
ない以外は実施例1と同様にして硬化体を得た。
【0044】比較例2 ポリエチレンビーズを使用しない以外は実施例1と同様
にして硬化体を得た。
【0045】比較例3 ネット状ビニロン製繊維を使用しない以外は実施例1と
同様にして硬化体を得た。
【0046】比較例4 パーライトを使用しない以外は実施例3と同様にして積
層体を得た。
【0047】比較例5 パーライト及びネット状ビニロン製繊維を使用しない以
外は実施例3と同様にして積層体を得た。
【0048】比較例6 注入したスラリーの全てにパーライト5重量部を使用し
た以外は実施例3と同様にして成形体を得た。
【0049】以上、実施例1〜4、比較例1〜6で得ら
れた、硬化体及び積層体を以下の試験に供した。評価 落球衝撃試験 JIS A 1421に準じ286kg鋼球にて裏面に
クラックが発生しない高さを求めた。 外観 落球衝撃試験により表面に異常がないものには〇、陥没
等が見られるものには×を記した。以上の結果を表1に
併せて示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明1の繊維補強無機質硬化体は、S
iO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及
び軽量骨材とからなるスラリーを硬化して得られる硬化
体の、その表面と略平行をなすようにネット状補強材が
配設されて硬化されてものであるから、耐衝撃強度に優
れたものとなる。
【0052】本発明2の積層体は、SiO2 −Al2
3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及び水とからなるス
ラリーを硬化して得られる硬化体の、その表面と略平行
をなすようににネット状補強材が配設されて硬化されて
いる繊維補強無機質硬化体の上にSiO2 −Al2 3
系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及び軽量骨材とからな
るスラリーを硬化して得られる硬化体が積層されている
ものであるから、耐衝撃強度に優れ、陥没等の問題もな
くなる。
【0053】その結果本発明の繊維補強無機質硬化体及
び積層体は単独で建材等に有用なものとなる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ
    金属珪酸塩、水及び軽量骨材からなるスラリーを硬化し
    て得られる硬化体中に、その表面と略平行をなすように
    ネット状補強材が埋設されていることを特徴とする繊維
    補強無機質硬化体。
  2. 【請求項2】 SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ
    金属珪酸塩、及び水からなるスラリーを硬化して得られ
    る硬化体中に、その表面と略平行をなすようにネット状
    補強材が埋設されている繊維補強無機質硬化体上に、S
    iO2 −Al23 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水及
    び軽量骨材からなるスラリーを硬化して得られる硬化体
    が積層されていることを特徴とする積層体。
JP15246796A 1996-06-13 1996-06-13 繊維補強無機質硬化体及び積層体 Pending JPH10721A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4887231A (en) * 1987-12-24 1989-12-12 Westinghouse Electric Corp. Determination of turbine blade cross-sectional area
JP2008231788A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Daiken Trade & Ind Co Ltd 建築用板及びその製造方法

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US4887231A (en) * 1987-12-24 1989-12-12 Westinghouse Electric Corp. Determination of turbine blade cross-sectional area
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