JPH1031408A - プラント模擬装置 - Google Patents

プラント模擬装置

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JPH1031408A
JPH1031408A JP20102096A JP20102096A JPH1031408A JP H1031408 A JPH1031408 A JP H1031408A JP 20102096 A JP20102096 A JP 20102096A JP 20102096 A JP20102096 A JP 20102096A JP H1031408 A JPH1031408 A JP H1031408A
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JP20102096A
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English (en)
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Tanemasa Chiba
胤正 千葉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指導が効率的に行われ訓練結果を大幅に向上
させる。 【解決手段】 監視操作盤(6)からの運転操作データ
によってプラントの状態値を計算し出力するプラント模
擬計算装置(1)と、プラント状態データを取込み監視
表示装置(7)へ表示して運転訓練員へ知らせるプラン
ト監視装置模擬装置(2)と、学習支援装置(3)と、
データ収集装置(4)と高機能携帯端末装置(5A)と
の各装置を相互にネットワークで接続し、高機能携帯端
末装置(5A)には、指導員の要求情報を各装置へ伝え
ると共に、要求情報の内容を表示して指導員へ知らせる
一方、要求情報によって得られた取得情報を要求に応じ
て各装置へ転送し、さらに、指導員へ表示して知らせる
手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラントの運転訓練
を主たる目的とするプラント模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラントの運転訓練は、プラント模擬装
置を用いて行われるが、一方その訓練効果を高めるため
の周辺知識が必要となることが多く、プラント模擬装置
による運転訓練の場をはなれ、改めて教場などで文献ま
たは独立した映像記録装置などを用いて個別に指導員が
操作し、これらによって提供することで行われていた。
また、運転訓練の際の訓練者に対する指導員のアドバイ
スは通常は口頭などで指導員の気づく範囲で行われてい
た。さらに、上記のような訓練者の学習効果を高めるた
めの装置および手段はそれぞれの装置ごとに有する端末
装置を使用することにより、それぞれの装置の操作を個
別に行うことで可能となっていた。
【0003】図24は、上記のような従来のプラント模
擬装置を示す図である。
【0004】図示するプラント模擬装置は、プラント模
擬計算装置(1)とプラント監視装置模擬装置(2)と
データ収集装置(4)と高機能携帯端末装置(5)とが
ネットワーク(10)により接続されている。学習支援
装置(3)は、一般に、独立した室に配置されている。
【0005】プラント模擬計算装置(1)は、発電プラ
ントの動特性モデルおよび制御モデルをもとにプラント
の状態値の計算を行うプラント模擬手段(101)と、
プラント模擬手段(101)より計算されたプラントの
各々の状態値を記録しておくためのデータストレージ
(103)と、プラント模擬手段(101)により計算
されたプラント状態に応じて、これを運転訓練のために
設置された監視操作盤(6)に出力するためのハード入
出力装置(102)と、データストレージ(103)の
データを取出し、プラント摸擬計算装置データ転送管理
手段(106)に渡すプラント摸擬計算装置データ転送
手段(104)と、上記プラント模擬手段(101)に
よって計算されたプラント状態値を継続的に記録してお
くためのデータ収集装置(4)に送るためにデータスト
レージ(103)から取出し、プラント摸擬計算装置デ
ータ転送管理手段(106)に渡すデータ収集装置デー
タ転送手段(105)と、データ収集装置データ転送手
段(105)およびプラント摸擬計算装置データ転送手
段(104)とから要求されたデータをデータストレー
ジ(103)からとり出してくるように要求するプラン
ト摸擬計算装置データ転送管理手段(106)と、プラ
ント監視装置模擬装置(2)など、ネットワーク(1
0)を介して接続されている装置にネットワーク(1
0)を通じてデータを伝送するため、データを物理的な
信号形式に変換するプラント模擬計算装置伝送手段(1
07)と、プラント模擬を一定のスケジュールで実行す
るようにプラント模擬手段(101)を制御するスケジ
ューリング手段(108)とから構成されている。
【0006】また、プラント監視装置模擬装置(2)
は、プラント模擬計算装置(1)などからネットワーク
(10)を経由して伝送される信号を変換するプラント
監視装置模擬装置伝送手段(207)と、プラント模擬
計算装置(1)で計算されたプラント状態値データを取
出し、プラント監視装置模擬装置データベース(20
3)にプラント状態値データを書き込むプロセスデータ
取得手段(204)と、プラント監視装置模擬装置デー
タベース(203)の情報を取出し、これをもとに表示
用データとして運転訓練のために模擬監視操作盤の監視
用表示装置(7)に表示するためのグラフィック表示手
段(202)に表示用データを渡すプラント状態表示手
段(201)とから構成されている。
【0007】学習支援装置(3)は、運転操作上の参考
となる運転操作タイミングなどの情報を収めた学習支援
情報データベース(308)と、学習支援情報データベ
ース(308)から取出す学習支援データベース管理手
段(307)と、学習支援表示装置(8)に表示するた
めにグラフィック表示手段(304)に渡す学習支援表
示手段(305)とから構成されている。
【0008】データ収集装置(4)は、プラント模擬計
算装置(1)により模擬された模擬プラントの状態値デ
ータと運転操作データをプラント模擬計算装置(1)か
らネットワーク(10)を介してデータ収集するデータ
収集装置伝送手段(404)により受け取り、収集デー
タ保存手段(403)へ保存する収集データ転送管理手
段(402)と、データ再生表示装置(406)へ表示
させる収集データ表示手段(405)とから構成されて
いる。
【0009】高機能携帯端末装置(5)は、指導員が要
求情報を入力する操作装置(508)と他の装置へネッ
トワーク(10)から要求情報を出力する高機能携帯端
末伝送手段(506)とから構成されている。
【0010】従来、学習支援装置(3)は、単独で設置
され、運転操作訓練の合間に訓練者の自習目的で操作さ
れ、発電プラントの各種機器などのデータベースを検索
し、これを対話的に提供することで訓練者の知識拡充に
役立てるものであった。
【0011】すなわち、上記学習支援装置(3)に接続
された学習支援端末(9)から操作を行い、発電プラン
トを構成する各種機器などの名称をグラフィック表示手
段(304)に入力すると、この入力された内容に基づ
いて、学習支援表示手段(305)により、学習支援情
報データベース管理手段(307)に検索キーとして訓
練者が入力した内容が設定され、学習支援情報データベ
ース管理手段(307)により、学習支援情報データベ
ース(308)から各種機器の性能などのデータが取出
され、これが学習支援表示手段(305)に返され、こ
こで、データの形式(画像データ、文書データなど)に
基づいてグラフィック表示手段(304)において適切
な表示形式に改められ、学習支援装置CRT(8)に表
示されるというものであった。
【0012】従来、上記学習支援装置(3)では、単独
で設置されていたため、訓練操作に追従して、操作イン
ストラクションを表示するためにこのデータをプラント
監視装置模擬装置(2)に送信する手段をもたなかっ
た。このため、学習支援装置(3)での操作インストラ
クション情報は、学習支援情報データベース(308)
に収められた操作手順書データとして訓練者の自主学習
の際などに参照されるにとどまっていた。
【0013】従来のデータ収集装置(4)では、プラン
ト運転訓練中にプラント監視装置模擬装置(2)に対し
て送信することのできるように、指導員の高機能携帯端
末装置(5)の操作によるデータ送信要求に基づいて必
要な収集データを判定し、収集データ転送管理手段(4
02)を制御して、プラント監視装置模擬装置(2)に
送信することのできる手段がないため、プラント運転訓
練時のプラントの各種パラメータの記録は、プラント模
擬計算装置(1)から定期的に行われる転送データを収
録し、これを再生する際はデータ収集装置(4)が独自
に有するデータ再生表示装置(406)において収集デ
ータ表示手段(405)により表示するのみであった。
【0014】従来、プラント模擬計算装置(1)の状態
値変更を行うときは、変更を行おうとする対象のデータ
ストレージ(103)のなかの現在値データを、指導員
が強制的に変更することで行っていた。すなわち、高機
能携帯端末装置(5)の操作装置(508)から、変更
を行おうとする現在値データのID番号を選択し、現在
値データを入力すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)を介して信号化してネットワーク(10)にプラン
ト模擬計算装置(1)宛として送信する。これをプラン
ト模擬計算装置(1)がプラント模擬計算装置伝送手段
(107)により受取とり、プラント模擬手段(10
1)に渡す。プラント模擬手段(101)では、状態変
更要求と現在値の設定データをもとにプラント模擬手段
(101)によって計算された模擬値を上書き変更し、
データストレージ(103)に書き込むと同時にハード
ウェア入出力装置(102)にこの値を設定する。ま
た、プラント模擬手段(101)の内部で、この現在値
をもとに計算されているデータについても、この送信さ
れた設定値をもとに計算を行う。これにより、監視操作
盤(6)では、設定された値をもとにプラントの状態変
更された値が観測される。
【0015】従来、プラント模擬装置では、一定の訓練
カリキュラムに即して運転訓練が行えるよう、訓練別に
予め状態変更および障害発生模擬の設定を自動的に行え
るよう、スケジューリングと呼ばれる手法が用いられて
いた。これはプラント模擬計算装置(1)のスケジュー
リング手段(108)においてファイルとして貯えられ
ており、このファイルに予め発生させるべき状態変更設
定を記録しておき、指導員が操作装置(508)からス
ケジューリング実行要求を行うと、スケジューリング実
行要求が高機能携帯端末伝送手段(506)に渡され、
これにより信号化されてネットワーク(10)にプラン
ト模擬計算装置(1)宛として送信される。これをプラ
ント模擬計算装置(1)がプラント模擬計算装置伝送手
段(107)により受取とり、スケジューリング手段
(108)に渡すと、スケジューリング手段(108)
ではスケジューリング実行要求に基づいて、プラント模
擬手段(101)に対して予めスケジューリングファイ
ル内に設定されている条件が成立すると状態変更設定お
よび障害模擬発生などの要求を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
プラント模擬装置で行われていた運転訓練における各種
支援業務を提供する従来技術においては、以下のような
問題点があった。
【0017】第1には、従来の高機能携帯端末装置
(5)では、指導員が行うプラント模擬計算装置(1)
に対する操作に関し実行されているとの表示が指導員に
対して行われず、実行内容はプラント模擬計算装置
(1)の動作を監視して間接的に確認するほかなかっ
た。
【0018】第2には、従来の学習支援装置(3)で
は、プラント模擬計算装置(1)や、プラント監視装置
模擬装置(2)などと接続されておらず、プラント模擬
計算装置(1)を用いて運転訓練を行った後や、運転訓
練を行う前の知識収得に補助的に使用されるだけであ
り、運転操作と運転の実際に即したプラント機器などの
知識との関連付けが困難で、学習支援装置(3)だけで
は必ずしも高い学習効果を得ることはできなかった。ま
た、具体的なプラント操作手順は学習支援装置(3)で
は単なる文書の形式で保存され、訓練者がそれを必要に
応じて参照する際にもその内容を読解したうえで学習す
ることのみに限られていた。このため、訓練者が運転訓
練の際に正しい操作手順を正確に得ることが必ずしも容
易ではなく、学習効果を高めることができなかった。
【0019】第3には、従来のデータ収集装置(4)で
は、プラント模擬計算装置(1)などにおいて収集した
プラントデータを、一定周期で収集し、訓練を終えた後
の講評などの際に、必要に応じてこれまでの訓練で収録
されたプラントパラメータを再生し、データ再生表示装
置(406)に再生表示するのみであった。このため模
範的なデータがすでに収録されていたり、または前回の
操作結果が収録されていても必ずしもこれと今回の運転
操作によるプラントパラメータの推移を比較し、検討す
ることができなかった。このため、訓練者は自らの運転
操作を振り返りつつ事後に評価することになるため、学
習効果が必ずしも高いものとはならなかった。
【0020】第4には、従来の状態値変更機能では、状
態値を変更する際に目的とするプラント機器またはプラ
ントパラメータの現在値のみをみて強制的にこれらの値
を変更しており、プラントの挙動に影響を与えるにあた
り参照すべきデータをみることがなかった。このため、
指導員が非常な注意を払いながら状態値変更を行う必要
があり、該当する状態値が正しく変更されているかにつ
いても、他の経過値監視機能などを参照し、監視を行う
必要があり、状態値変更が行われる際に必ず監視しなけ
ればならない他のプラントパラメータについても、他の
機能を参照しなければならなかった。このように、状態
値変更に係わる関連情報を指導員が常に他の機能を参照
しなければならず、これが指導員の高負担となってい
た。
【0021】第5には、従来のスケジューリング機能で
はプラント模擬計算装置(1)に予め設定されたスケジ
ュールデータに従って、状態値変更および障害模擬発生
を行っていた。これらはプラント模擬計算装置(1)内
でスケジュールデータの設定に従って状態値変更データ
を設定したり、障害模擬発生データを設定したりするの
みであり、他の装置に対する要求を発行することはでき
なかった。このため、訓練カリキュラムを立案する際
に、訓練効果向上のために他の装置を併用したいときな
どは運転訓練中に一旦運転訓練操作を休止して、他の装
置を使用するなどの記述を別に文書化し、これを用いて
運転訓練中に指導員が個別に他の装置を操作することに
なっていた。これにより運転訓練中は、指導員は常に上
記のような文書化されたカリキュラムを念頭におき、且
つ高機能携帯端末装置(5)などを用い、プラント模擬
計算装置(1)の制御を行わなければならず、各種支援
装置の導入と共に負担は高まる一方であった。また、ス
ケジュールデータのほかに文書化された訓練カリキュラ
ムを新たに作成する必要に迫られるため、この面でも指
導員の負担は高くなる結果となっていた。
【0022】そこで、本発明は、指導員の要求情報を各
装置へ伝え、各装置で得られる情報を必要に応じて運転
訓練員へ知らせる一方、指導員へ知らされることにより
運転訓練効果を向上させると共に、指導員の負担を軽減
できるプラント模擬装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、監視
操作盤からの運転操作データによってプラントの動特性
モデルおよび制御モデルに基づいてプラントの状態値を
計算し得られたプラント状態データを出力するプラント
模擬計算装置と、このプラント模擬計算装置からプラン
ト状態データを取込み監視表示装置へ表示して運転訓練
員へ知らせるプラント監視装置模擬装置と、プラントの
模擬運転訓練上参考となる学習支援情報を要求によって
情報提供する学習支援装置と、運転操作データおよびプ
ラント状態データとを収集するデータ収集装置と、指導
員が必要とする情報を得るために要求情報を入力する高
機能携帯端末装置との各装置を相互にネットワークで接
続し、高機能携帯端末装置には、指導員の要求情報を各
装置へ伝えると共に、要求情報の内容を表示して指導員
へ知らせる一方、要求情報によって得られた取得情報を
要求に応じて各装置へ転送し、さらに、指導員へ表示し
て知らせる手段とを設けるようにしたものである。この
手段によれば、高機能携帯端末装置から各装置へ対して
要求をネットワークを介して出力し、各装置で得られた
要求に応じた結果がネットワークを介して高機能携帯端
末装置へ表示される。また、高機能携帯端末装置から各
装置へ対して要求した内容自体も高機能携帯端末装置へ
表示される。従って、指導員の要求が正確に各装置へ伝
えられ各装置で得られた結果の確認ができ、指導員によ
る指導が効率的に行われ訓練効果を大幅に向上させるこ
とができる。
【0024】請求項2の発明は、請求項1記載のプラン
ト模擬装置において、高機能携帯端末装置は、指導員が
各装置への要求情報を入力すると共に、要求情報の内容
および取得情報を表示情報で指導員へ知らせる情報表示
/操作装置と、情報表示/操作装置へ表示用データを与
えるため各種データを保存する表示用グラフィックデー
タファイルと、要求情報を各装置へどのように要求すれ
ばよいか定義したポイントリンクデータベースと、情報
表示/操作装置に表示するデータおよび情報表示/操作
装置からの指導員の各装置に対する要求情報を管理する
グラフィックインターフェース手段と、情報表示/操作
装置からの状態値変更要求を含む要求情報と関連する各
種の情報を表示するためにポイントリンクデータベース
を参照し、これに基づいて関連する各種情報を各装置に
要求するためのデータ要求信号を作成する状態値変更対
話手段と、この状態値変更対話手段からのデータ要求信
号をネットワークを介して各装置へ伝えるための高機能
携帯端末伝送手段へ要求する一方、各種関連情報を各装
置から取得し、これを状態値変更対話手段を介してグラ
フィックインターフェース手段に伝え、情報表示/操作
装置で監視できるようにする状態値変更データ入出力手
段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、高機能携帯端末装置から各装置へ対して要求をネッ
トワークを介して出力し、各装置で得られた要求に応じ
た結果がネットワークを介して高機能携帯端末装置へ表
示される。また、高機能携帯端末装置から各装置へ対し
て要求した内容自体も高機能携帯端末装置へ表示され
る。従って、指導員の要求が正確に各装置へ伝えられ各
装置で得られた結果の確認ができ、指導員による指導が
効率的に行われ訓練効果を大幅に向上させることができ
る。
【0025】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント模擬装置において、学習支援装置は、
高機能携帯端末装置からの学習支援検索情報の要求情報
に基づいて検索して得られた学習支援検索情報を高機能
携帯端末装置へ出力し、高機能携帯端末装置から指導員
が特定した学習支援情報を転送して監視用表示装置に表
示すると共に、高機能携帯端末装置へ転送して表示する
ようにしたものである。この手段によれば、高機能携帯
端末装置からの学習支援検索情報の要求情報が学習支援
装置へ入力されると学習支援装置によって要求情報に基
づいて検索がされ得られた学習支援検索情報が高機能携
帯端末装置に出力され高機能携帯端末装置から指導員が
特定した学習支援情報が学習支援装置によって抽出さ
れ、監視用表示装置に表示されると共に、高機能携帯端
末装置へ表示される。従って、運転訓練中にも必要な学
習支援情報が即座に得られるので、訓練効果が向上する
と共に、指導員の負担も軽減でき、従来のように訓練後
に別室へ行って学習支援情報を得る等の必要がなくなっ
た。
【0026】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント模擬装置において、学習支援装置は、
高機能携帯端末装置からの操作手順に関する検索情報の
要求情報とプラント模擬の段階とに基づいて今後の操作
手順に関する検索情報を作成して高機能携帯端末装置へ
出力し、高機能携帯端末装置から指導員が特定した操作
手順情報を監視用表示装置へ転送して表示すると共に、
高機能携帯端末装置へ転送して表示するようにしたもの
である。この手段によれば、高機能携帯端末装置からの
操作手順に関する検索情報の要求情報が学習支援装置へ
入力されるとプラントの模擬段階に応じて今後の操作手
順情報に関する検索情報が作成されて、高機能携帯端末
装置へ出力され、高機能携帯端末装置から指導員が特定
した操作手順情報が監視用表示装置へ表示されると共
に、高機能携帯端末装置へ表示される。従って、プラン
トの今後の操作手順が即座に訓練員に知らされるので訓
練効果が向上し、文書等を見る等の手間が不要となり、
指導員の負担も軽減できる。
【0027】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント模擬装置において、データ収集装置
は、高機能携帯端末装置から参考トレンドデータ検索情
報の要求情報によって検索して得られる参考トレンドデ
ータ検索情報を高機能携帯端末装置へ出力し、高機能携
帯端末装置から指導員が特定した参考トレンド情報を転
送して監視用表示装置へ表示すると共に、高機能携帯端
末装置へ転送して表示するようにしたものである。この
手段によれば、高機能携帯端末装置から参考トレンドデ
ータ検索情報の要求情報があるとデータ収集装置によっ
て検索がされ得られる参考トレンドデータ検索情報が高
機能携帯端末装置へ出力され、高機能携帯端末装置から
指導員が特定した参考トレンド情報が監視用表示装置へ
表示されると共に、高機能携帯端末装置へ表示される。
従って、訓練員が参考トレンドを参照して訓練中にも運
転訓練の推移を客観的に評価することができ、訓練後に
訓練結果を評価する必要がなくなった。
【0028】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント模擬装置において、高機能携帯端末装
置は、プラント模擬計算装置によって計算されるプラン
ト値の変更をするとき、変更するプラント値の変更デー
タとこれに関連する情報を対話処理によって抽出して変
更関連情報として各装置へ要求する一方、各装置によっ
て取得された変更関連情報を入力して表示出力する手段
とを設け、プラント模擬計算装置は、変更関連情報に基
づいて処理を実行して得られる変更関連情報を高機能携
帯端末装置を含む各装置へ転送する手段を設け、学習支
援装置は、変更関連情報に学習支援に関する情報が含ま
れているとき、該当する学習支援に関する情報を検索し
て得られる変更関連情報を高機能携帯端末装置を含む各
装置へ転送する手段を設け、データ収集装置は、変更関
連情報に参考トレンドに関する情報が含まれているとき
該当する参考トレンドに関する情報を検索して得られる
変更関連情報を高機能携帯端末装置を含む各装置へ転送
する手段とを設けるようにしたものである。この手段に
よれば、プラント模擬計算装置によって、計算に用いる
プラント値を変更するとき、この変更データとこれに関
連する変更関連情報が対話処理によって抽出され指導員
の意図する変更関連情報の要求が各装置へ出力される。
そして、変更関連情報に基づいてプラント模擬計算装置
では、処理を実行し得られる変更関連情報を高機能携帯
端末装置や必要により他の装置へ転送される。また、変
更関連情報に学習支援に関する情報があれば、対応する
学習支援に関する情報が検索され高機能携帯端末装置や
必要により他の装置へ転送される。さらに、変更関連情
報に参考トレンドに関する情報が含まれているとき対応
する参考トレンドに関する情報が検索され高機能携帯端
末装置や必要により他の装置へ転送される。これによっ
て、プラント模擬計算装置で、計算に用いるプラント値
の変更データのみならず、プラント値の変更に伴い関連
するパラメータやプラントの挙動に影響を与える参照す
べき参考トレンドや学習支援等が変更関連情報として抽
出され指導員に知らされ、また、必要によって運転訓練
員にも知らされる。従って、従来のように指導員が人手
によって関連情報の収集をしたり、頭の中で考えたりす
る必要がなく、指導員の負担の軽減が図れ、また、確実
に必要な関連情報を指導員が得ることができる。
【0029】請求項7の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント模擬装置において、プラント模擬計算
装置は、実行ステップ単位毎にそのステップで実行する
内容をスケジューリング定義データとしてステップの実
行状況と共に、スケジューリング定義情報として登録
し、このスケジューリング定義情報に基づいてスケジュ
ールの実行の定義内容と実行時期を判定し各装置へ要求
をする手段を設け、学習支援装置は、プラント模擬計算
装置からのスケジュールに関する要求に学習支援のデー
タの要求があれば、要求に応じた学習支援のデータを抽
出し、要求先へ転送する手段を設け、データ収集装置
は、プラント模擬計算装置からのスケジュールに関する
要求に参考トレンドの要求があれば、要求に応じて参考
トレンドのデータを抽出して要求先へ転送する手段を設
け、プラント監視装置模擬装置は、転送されたデータを
監視用表示装置へ表示させる手段を設けるようにしたも
のである。この手段によれば、予め設定されるスケジュ
ーリング定義情報のある実行ステップに参考トレンドの
要求があり、監視用表示装置や高機能携帯端末装置へ出
力するようになっていればデータ収集装置へ参考トレン
ドの抽出要求がされ、抽出された参考トレンドが監視用
表示装置や高機能携帯端末装置へ出力される。また、あ
る実行ステップに学習支援データの要求があれば、対応
する学習支援データが抽出され要求先へ出力される。従
って、従来のようにあるステップで必要なデータを文書
で持っていて、文書の中から探し出すという手間が削減
でき、指導員の負担が軽減できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0031】図1は本発明の第1実施の形態を示す図で
ある。
【0032】図1と従来例を示す図24と同一符号は、
同一部分または相当部分を示し、図1に示す第1実施の
形態はネットワーク(10)によって各装置を接続する
一方、高機能携帯端末装置(5)から指導員の要求情報
を各装置へ伝え、各装置で得られた取得情報を高機能携
帯端末装置(5)から指導員へ伝える点に特徴を有して
いる。
【0033】図において、高機能携帯端末装置(5)は
ネットワーク(10)によって他の各装置と接続される
一方、情報表示/操作装置(507)はグラフィックイ
ンタフェース手段(503)と無線または有線の伝達手
段により結ばれている。グラフィックインタフェース手
段(503)の管理において指導員に必要とされる操作
に応じた情報、例えば、状態値変更における変更対象の
現在値などをグラフィック画面で提供する。また、指導
員が行う操作は、グラフィックインタフェース手段(5
03)により、要求の種別に応じて要求相手先へのパケ
ットとして高機能携帯端末伝送手段(506)に渡さ
れ、ここで、ネットワーク(10)への信号変換を行
い、相手先の各装置へ送信される。
【0034】例えば、プラント模擬計算装置(1)への
プラント模擬開始指令であれば、プラント模擬計算装置
伝送手段(107)により上記の信号が取得され、プラ
ント模擬手段(101)に渡される。プラント模擬手段
(101)は要求信号の内容を判定し、それまで行って
いた計算処理を停止する。計算処理が停止すると、プラ
ント模擬手段(101)では停止完了をプラント模擬計
算装置伝送手段(107)に通知する。プラント模擬計
算装置伝送手段(107)では、この通知を信号変換処
理し、ネットワーク(10)に送出する。この信号がプ
ラント模擬装置内の全ての各装置にブロードキャストさ
れる。
【0035】この場合、高機能携帯端末装置(5)につ
いて説明すると、高機能携帯端末伝送手段(506)に
より、信号変換処理された停止完了通知信号がグラフィ
ック表示手段(503)に通知され、ここで、対応する
表示内容を選択するキーとして用いられ、表示用グラフ
ィックデータファイル(504)から表示データが選択
されて、情報表示/操作端末(507)にプラント模擬
の計算処理が停止したことを示すグラフィック表示す
る。
【0036】情報表示/操作装置(507)は、図2に
示すように構成され、高機能携帯端末装置(5)のソフ
トウェア処理のほとんどを行うネットワーク接続部分と
無線の接続手段(10la)によって結ばれている。情
報表示/操作装置(507)において表示される情報は
全てこの接続手段(101a)から波形電気信号として
導入される。この電気信号は、グラフィックデータのア
ナログ変換された電気信号であり、デコード部(10l
b)で変換され、表示信号化される。表示信号化された
データは、表示制御部(10lc)に伝えられ、表示制
御部(101c)ではこれを表示信号に変換してこれを
液晶ディスプレイ(10ld)に送り、これを表示す
る。
【0037】一方、操作部(10le)は、表示部とな
っている液晶ディスプレイ全面を覆う薄膜であり、これ
は操作による圧力を検出して操作箇所を検出する。操作
箇所は操作部の端点を起点とするX−Y軸座標として操
作箇所検出部(10lf)で検出される。このデータは
データバス(101g)を介して操作信号処理部(10
lh)に転送される。操作信号処理部(10lh)で
は、これを一定周期で送信される接続確認信号(10l
i)に付加して送出する。
【0038】接続確認信号(10li)は図3に示すデ
ータフォーマットとなっており、データはへッダ部(1
02a)およびデータ領域(102b)からなる比較的
小規模のパケット(102c)で構成され、へッダ部
(102a)は表示信号を受信できているか否かを示す
ステータスキャラクタ(102d)を含んでいる。
【0039】グラフィックインターフェース手段(50
3)は、図4に示す構成となっており、グラフィックイ
ンタフェース手段(503)は情報表示/操作装置(5
07)に表示するグラフィックデータ信号を表示装置に
送信するための波形電気信号(103a)に変換する変
換部(103b)と、情報表示/操作装置(507)か
らの接続確認信号(101i)を受信する受信部(10
3c)とこれを変換してソフトウェア処理を行うための
入出力部(103d)とがあり、ソフトウェアからは入
出力部(103d)の制御を行う。
【0040】入出力部(103d)の制御は入出力制御
部(103e)で行う。入出力制御部(103e)は表
示データを入出力部(103d)に引き渡すと共に、入
出力部(103d)から周期的に操作位置の検出を行っ
て、これを基本部(103f)に引き渡す。
【0041】基本部(103f)では、図5に示す処理
を行い、伝送手段その他から渡される表示データと、グ
ラフィック描画命令とから、表示用データとして適切な
内容を選択し、これをグラフィックデータとして合成
し、入出力制御部(103e)に表示データとして引き
渡す(S1〜S8)。
【0042】このように第1実施の形態によれば高機能
携帯端末装置(5)はネットワーク(10)によって他
の装置と接続されている。一方、情報表示/操作装置
(507)はネットワーク(10)に接続された上記高
機能携帯端末装置(5)のグラフィックインターフェー
ス手段(503)と無線または有線の伝達手段により結
ばれており、グラフィックインターフェース手段(50
3)の管理において指導員に必要とされる操作に応じた
情報、例えば、状態値変更における変更対象の現在値な
どをグラフィック画面で提供する。また、指導員が行う
操作は、グラフィックインターフェース手段(503)
により、要求の種別に応じて要求相手先へのパケットと
して高機能携帯端末伝送手段(506)に渡され、ここ
でネットワーク(10)の信号変換を行い相手先装置へ
送信される。
【0043】例えば、プラント模擬計算装置(1)への
プラント模擬開始指令であれば、プラント監視装置模擬
装置伝送手段(207)で上記の信号が取得され、プラ
ント摸擬手段に渡される。プラント模擬手段(101)
は要求信号の内容を判定し、それまで行っていた計算処
理を停止する。プラント摸擬計算処理が停止すると、プ
ラント模擬手段(101)では停止完了をプラント模擬
計算装置伝送手段(107)に通知する。プラント模擬
計算装置伝送手段(107)では、この通知を信号変換
処理し、ネットワーク(10)に送出する。この信号は
本システム内の全ての装置向けにブロードキャストされ
るが、高機能携帯端末装置(5)についてみれば、高機
能携帯端末伝送手段(506)において信号変換処理さ
れた停止完了通知信号はグラフィック表示手段(20
2)に通知され、ここで対応する表示内容を選択するキ
ーとして用いられ、表示用グラフィックデータから、表
示データを選択して、これをもとに情報表示/操作装置
(507)にプラント模擬計算処理が停止したことを示
すグラフィックを表示する。
【0044】他の装置に対する操作についても、上記の
手順でネットワーク(10)とそれに接続されている機
器の伝送手段を用い他の装置と通信を行い操作とそれに
対する機器の状態を示すグラフィック表示することがで
きる一方、従来グラフィックを表示する装置に必要だっ
たグラフィック表示のための手段を固定した装置にお
き、情報表示/操作用端末をこれと独立したハードウェ
アとすることにより、従来にない携帯性を得ることがで
きる。
【0045】図6は本発明の第2実施の形態を示す図で
ある。
【0046】第2実施の形態は、高機能携帯端末装置
(5)から学習支援情報の要求がされると、学習支援装
置(3)が学習支援情報を検索して得られた学習支援情
報を高機能携帯端末装置(5)へ出力して指導員へ知ら
せる点に特徴を有している。
【0047】高機能携帯端末装置(5)の情報表示/操
作装置(507)から、指導員の操作によってプラント
運転訓練の状況に応じた学習参考資料の検索が学習支援
情報表示ウィンドウ(2a)上で要求されると、グラフ
ィックインタフェース手段(503)では、これを高機
能携帯端末伝送手段(506)に学習支援装置(3)へ
の検索要求として送信するよう通知を行う。高機能携帯
端末伝送手段(506)では、これを信号変換し、ネッ
トワーク(10)に送出する。
【0048】学習支援装置(3)の学習支援装置伝送手
段(309)は、これを受け取り、学習支援管理手段
(301)に信号変換して検索要求を通知する。
【0049】学習支援管理手段(301)は、図7に示
すように判定部(201a)で通信内容が学習支援情報
の検索であることを判定すると、学習支援制御部(20
1b)に判定内容が通知され、学習支援制御部(201
b)では、これに従って表示リンクデータ管理手段(3
02)に対して検索用のリンクデータを要求する。
【0050】ここで、表示リンクデータ管理手段(30
2)に対するデータ抽出命令の一般的な記述方法を図8
に示す。また、学習支援表示リンクデータベース(30
3)の構成を図9に示す。
【0051】表示リンクデータ管理手段(302)は、
検索用リンクデータ送信要求を入力すると、学習支援表
示リンクデータベース(303)の検索位置から、表示
用データとして画面の表示容量に合わせた適切な量をI
D番号とリンクされている情報の数から算定し、この分
だけ表示リンクデータ管理手段(302)内の設定情報
を取り出し、これを通信内容に対する返答として学習支
援装置伝送手段(309)に通知する。検索位置ポイン
タは初期値は必ず0をとるが、通知が完了すると表示が
行われたID番号の数だけ加算される。仮に、検索位置
ポインタのデータが表示リンクキーの全てのインデック
ス数より大きくなると、ここから全インデックス数を引
いた値となる。すなわち、表示内容のデータは循環して
検索される。また、学習支援表示が終了すると再び初期
の値をとる。
【0052】学習支援装置伝送手段(309)では、こ
れを信号変換してネットワーク(10)に高機能携帯端
末装置(5)あてのメッセージとしてこれを送出する。
高機能携帯端末伝送手段(506)は、この返答を受け
取ると、グラフィックインタフェース手段(503)に
これを通知し、グラフィックインタフェース手段(50
3)では、返答内容に含まれるデータをもとに表示用グ
ラフィックデータファイル(504)と共にグラフィッ
クデータを作成し、情報表示/操作装置(507)に表
示データを送出する。これにより、学習支援情報検索ウ
ィンドウ上(2a)上に学習支援表示リンクデータ表示
(2f)のウィンドウが開かれ、検索位置からインデッ
クスサイズ分のリンク情報が表示される。
【0053】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待されるデータを
監視用表示装置(7)に表示をさせるために表示内容を
選択し、この学習支援データを表示させる場所として監
視用CRT(7)を選択する。仮に、このとき表示され
たデータに、選択に適当なものが含まれていない場合、
指導員は、情報表示/操作装置(507)の学習支援情
報検索ウィンドウ(2a)上に開かれる学習支援表示リ
ンクデータ表示(2f)の検索キー位置の操作部(10
1e)をタッチ操作することにより次の領域を見ること
ができる。
【0054】次に、指導員により選択された表示内容お
よび表示場所のデータは、学習支援データ指定要求と監
視用CRT(7)への参考データ表示要求として、学習
支援装置(3)およびプラント監視装置模擬装置(2)
へネットワーク(10)を介して送信される。
【0055】学習支援データ指定要求は、学習支援装置
(3)で受信され、学習支援管理手段(301)におい
て、判定部(201a)で通信内容が学習支援情報の検
索であることを判定すると、学習支援制御部(201
b)に判定内容が通知され、学習支援制御部(201
b)ではこれに従って図10に示す学習支援データ転送
管理手段(306)に要求されている学習支援データの
キーインデックスを通知し、学習支援データ転送管理手
段(306)はこれに基づいて、学習支援データベース
管理手段(307)に指定されているデータを学習支援
データベース(308)から取り出すように要求を行
う。学習支援データベース管理手段(307)は必要と
されるデータを図11に示す学習支援データベース(3
08)から取り出すと、これを学習支援データ転送管理
手段(306)に引き渡し、処理を終了する。
【0056】学習支援データ転送管理手段(306)
は、プラント監視装置模擬装置(2)からの転送要求を
待ってこれをプラント監視装置模擬装置(2)にデータ
を送出し、また、データの引き出しが完了し、転送を待
っている状態であることを学習支援管理手段(301)
に通知する。学習支援管理手段(301)は、データが
引き出し終えていることを他の全ての装置に通知するた
めに、学習支援装置伝送手段(309)に通知を行う。
【0057】監視用表示装置(7)への参考データ表示
要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受信さ
れ、また学習支援装置伝送手段(309)においても受
信される。学習支援装置伝送手段(309)では、この
表示要求とプラント監視装置模擬装置(2)からのデー
タ転送許可信号を共に学習支援データ転送管理手段(3
06)に通知し、学習支援データ転送管理手段(30
6)は上記表示要求と上記データ転送許可信号とが共に
通知されている場合にのみ、表示用の学習支援データを
送信するよう学習支援装置伝送手段(309)にデータ
を引き渡す。
【0058】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用CRT(7)への参考データ表示要求がネッ
トワーク(10)を介して送信されると、プラント監視
装置伝送手段(207)がこれを信号変換した後、参考
データ表示管理手段(206)へ通知される。参考デー
タ表示管理手段(206)では、この要求の内容を判定
し、表示用データを要求すべき装置に対し、データ転送
要求を送出するため、プラント監視装置模擬装置伝送手
段(207)にデータ転送要求データを引き渡す。プラ
ント監視装置模擬装置伝送手段(207)では、データ
転送要求を信号変換してネットワーク(10)にこれを
送出する。
【0059】以上の結果、学習支援データが学習支援装
置(3)からプラント監視装置模擬装置(2)へ転送さ
れ、プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)で受
信されると、参考データ表示管理手段(206)に通知
される。参考データ表示管理手段(206)では、デー
タに付された要求番号によりこれが当該の参考データ表
示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求番号が一
致すれば参考データ表示手段(205)にこのデータを
表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段(20
5)では、グラフィック表示手段(202)で扱うこと
の可能なグラフィックデータに変換して、グラフィック
表示手段(202)へ通知する。グラフィック表示手段
(202)では、これをそのまま、通常のプラント模擬
計算装置(1)により模擬されているプラントの状態値
データに基づき、CRT表示内容に付加して監視用表示
装置(7)に表示する。また、参考データ表示管理手段
(206)で参考データ表示要求に見合うデータである
ことが確認されると、参考データ表示管理手段(20
6)では、表示完了通知を行うためにプラント監視装置
模擬装置伝送手段(207)に表示完了を通知する。プ
ラント監視装置模擬装置伝送手段(207)では表示完
了通知を信号変換し、他の全ての装置に送信する。
【0060】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインタフェース手段(503)にこ
れを引き渡し、グラフィックインタフュース手段(50
3)では、これを判定して表示用グラフィックデータフ
ァイル(504)を検索し、また、すでに受信している
学習支援データと組合わせて、これに見合う表示要求完
了グラフィックを作成して、情報表示/操作装置(50
7)に送出する。ここで、情報表示/操作装置(50
7)に表示完了のグラフィック、すなわち、学習支援グ
ラフィックデータ表示(2b)が現れ、指導員が行った
操作により正しくプラント運転訓練に際しての学習支援
データが表示(2g)されたことが確認される。
【0061】このように第2実施の形態によれば、高機
能携帯端末装置(5)の情報表示/操作端末から、指導
員の操作によってプラント運転訓練の状況に即した学習
参考資料の検索を要求されると、グラフィックインター
フェース手段(503)ではこれを高機能携帯端末伝送
手段(506)に学習支援装置(3)への検索要求とし
て送信するよう通知を行う。高機能携帯端末伝送手段
(506)では、これを信号変換し、ネットワーク10
に送出する。学習支援装置(3)の学習支援装置伝送手
段(309)は、これを受け取り学習支援管理手段(3
01)に信号変換して検索要求を通知する。学習支援管
理手段(301)では、当該の通信内容が学習支援情報
の検索であることを判定すると、学習支援データベース
管理手段(307)に対して検索用のリンクデータを要
求し、これを通信内容に対する返答として学習支援装置
伝送手段(309)に通知する。学習支援表示リンクデ
ータベースには、学習支援情報データベースの検索キー
となるID番号データと、これと複合表示を行うように
すべき学習支援情報がある場合のための複合表示を行う
学習支援情報の検索キーとなるID番号データとが予め
設定されており、ひとつの検索キーを探すだけで、複数
の学習支援情報に一度にアクセスできるようになってい
る。
【0062】この検索キー、すなわち、検索用リンクデ
ータは、学習支援装置伝送手段(309)で信号変換さ
れ高機能携帯端末装置(5)あてのメッセージとしてネ
ットワーク(10)に送出される。高機能携帯端末伝送
手段(506)は、この返答を受け取ると、グラフィッ
クインターフェース手段(503)にこれを通知し、グ
ラフィックインターフェース手段(503)では、返答
内容に含まれるデータをもとに表示用グラフィックデー
タとともにグラフィック表示を構成し、情報表示/操作
装置(507)に表示データを送出する。
【0063】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待されるデータを
監視用表示装置(7)に表示させるために表示内容を選
択し、かつ、この学習支援データを表示させる場所とし
て監視用表示装置(7)を選択する。これらは、それぞ
れ、学習支援データ指定要求と監視用表示装置(7)へ
の参考データ表示要求として、学習支援装置(3)およ
びプラント監視装置模擬装置(2)にネットワーク10
を介して送信される。
【0064】学習支援データ指定要求は、学習支援装置
(3)で受信され、学習支援管理手段(301)におい
て、データ指定要求であることが判定され、学習支援デ
ータ転送管理手段(306)に通知され学習支援データ
転送管理手段(306)はこれに基づいて、学習支援デ
ータベース管理手段(307)に指定されているデータ
を学習支援データベースから取り出すように要求を行
う。学習支援データベース管理手段(307)は必要と
されるデータを学習支援データベースから取り出すと、
これを学習支援データ転送管理手段(306)に引き渡
し処理を終了する。
【0065】学習支援データ転送管理手段(306)
は、つぎに述べるプラント監視装置模擬装置(2)から
の転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置
(2)にデータを送出し、また、データの引き出しが完
了し、転送を待っている状態であることを学習支援管理
手段(301)に通知する。学習支援管理手段(30
1)は、データが引き出し終えていることを他の全ての
装置に通知するために、学習支援装置伝送手段(30
9)に通知を行う。監視用表示装置(7)への参考デー
タ表示要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受
信され、また、学習支援装置伝送手段(309)におい
ても受信される。学習支援装置伝送手段(309)で
は、この表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装
置(2)からのデータ転送許可信号をともに学習支援デ
ータ転送管理手段(306)に通知し、この条件がとも
に通知されている場合にのみ、学習支援データ転送管理
手段(306)は表示用の学習支援データをプラント監
視装置模擬装置(2)に対して送信するよう学習支援装
置伝送手段(309)にデータを引き渡す。
【0066】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求がネ
ットワーク(10)を介して送信されると、プラント監
視装置模擬装置伝送手段(207)がこれを信号変換し
た後、参考データ表示管理手段(206)にこれが通知
される。参考データ表示管理手段(206)では、この
要求の内容を判定し、表示用データを要求すべき装置に
対し、データ転送要求を送出するため、プラント監視装
置模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求データ
を引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(20
7)ではデータ転送要求を信号変換してネットワーク
(10)にこれを送出する。
【0067】上記の作用によって、学習支援データは学
習支援装置(3)からプラント監視装置模擬装置(2)
に転送され、プラント監視装置模擬装置伝送手段(20
7)でこれが受信されると、参考データ表示管理手段
(206)に通知される。参考データ表示管理手段(2
06)では、データに付された要求番号によりこれが当
該の参考データ表示要求に見合うデータかを判定し、正
しく要求番号が一致すれば参考データ表示管理手段(2
06)にこのデータを表示要求とともに引き渡し、参考
データ表示管理手段(206)ではグラフィック表示手
段(202)で扱うことの可能なグラフィックデータに
変換して、グラフィック表示手段(202)に通知す
る。グラフィック表示手段(202)では、これをその
ままCRT表示内容に付加して監視用表示装置(7)に
表示する。参考データ表示管理手段(206)で参考デ
ータ表示要求に見合うデータであることが確認される
と、参考データ表示管理手段(206)では、表示完了
通知を行うためにプラント監視装置模擬装置伝送手段
(207)に表示完了を通知する。プラント監視装置模
擬装置伝送手段(207)では表示完了通知を信号変換
し他の全ての装置に送信する。
【0068】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインターフェース手段(503)に
これを引き渡し、グラフィックインターフェース手段
(503)では、これを判定して表示用グラフィックデ
ータを検索し、これに見合う表示要求完了グラフィック
を作成して、情報表示/操作装置(507)に送出す
る。ここで、情報表示/操作装置(507)に表示完了
のグラフィックが現れ、指導員が行った操作によりただ
しくプラント運転訓練に際しての学習支援データが表示
されたことが確認される。
【0069】図12は本発明の第3実施の形態を示す図
である。
【0070】第3実施の形態は、高機能携帯端末装置
(5)から操作手順に関する情報の要求があると学習支
援装置(3)によって検索して操作手順に関する情報を
高機能携帯端末装置(5)あるいは監視用表示装置
(7)へ表示する点に特徴を有する。
【0071】高機能携帯端末装置(5)の情報表示/操
作装置(507)から、指導員の要求操作によってプラ
ント運転訓練の状況に即した操作手順の検索が操作イン
ストラクション監視ウィンドウ(3a)上で要求される
と、グラフィックインタフュース手段(503)ではこ
れを高機能携帯端末伝送手段(506)に学習支援装置
(3)への検索要求として送信するよう通知を行う。高
機能携帯端末伝送手段(506)では、これを信号変換
し、ネットワーク(10)に送出する。
【0072】学習支援装置(3)の学習支援装置伝送手
段(309)は、これを受け取り、学習支援管理手段
(301)に信号変換して検索要求を通知する。
【0073】学習支援管理手段(301)では、図7に
示す判定部(201a)で通信内容が学習支援情報の検
索であることを判定すると、学習支援制御部(201
b)に判定内容が通知され、学習支援制御部(201
b)ではこれに従って学習支援データ転送管理手段(3
06)にデータを要求する。
【0074】学習支援データ転送管理手段(306)で
は、要求されたデータに従って、学習支援データベース
(308)の操作手順表データを取得するように学習支
援データベース管理手段(307)に操作手順表データ
検索要求を行う。
【0075】学習支援データ転送管理手段(306)の
持つ検索位置ポインタは初期値は必ず0をとるが、検索
が完了するとインデックスサイズ分だけ加算される。仮
に、検索位置ポインタのデータが全ての操作手順インデ
ックス数より大きくなると、ここから全操作手順インデ
ックス数を引いた値となる。すなわち、表示内容となる
操作手順表データは循環して検索される。また、操作イ
ンストラクション表示が終了するとネットワークにブロ
ードキャストされる表示終了通知により再び初期の値を
とる。
【0076】学習支援データベース管理手段(307)
は、図13に示すように学習支援情報データベース(3
08)から操作手順表データ(205b)を抽出する。
操作手順表データ(205b)は図14に示すように構
成されている。操作手順表データが取得されると、学習
支援データベース管理手段(307)は、学習支援デー
タ転送管理手段(306)に、操作手順表要求に対する
返答としてこれを通知する。
【0077】操作手順表データが学習支援データ転送管
理手段(306)に引き渡されると、学習支援データ転
送管理手段(306)では、これを高機能携帯端末装置
(5)に返答するために、学習支援装置伝送手段(30
9)にこれをメッセージするよう要求する。学習支援装
置伝送手段(309)では、これを信号変換してネット
ワーク(10)に高機能携帯端末装置(5)あてのメッ
セージとしてこれを送出する。
【0078】高機能携帯端末伝送手段(506)は、こ
の返答を受け取ると、グラフィックインタフェース手段
(503)にこれを通知し、グラフィックインタフェー
ス手段(503)では、返答内容に含まれる操作手順表
データをもとに表示用グラフィックデータファイル(5
04)と共にグラフィックデータを作成し、情報表示/
操作装置(507)に表示データを送出する。
【0079】これにより、操作インストラクション監視
ウィンドウ上(3a)上に操作手順表グラフィック(3
b)のウィンドウが開かれ、検索位置からインデックス
サイズ分の操作手順表が表示される。
【0080】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待されるデータを
監視用表示装置(7)に表示させるために表示すべき操
作手順を選択し、かっこの操作手順データを表示させる
場所として監視用表示装置(7)を選択する。仮に、こ
のとき表示されたデータに、選択に適当なものが含まれ
ていない場合、指導員は、情報表示/操作装置(50
7)の操作インストラクション監視ウィンドウ(3a)
上に開かれる操作インストラクションの検索キー位置の
操作部(10le)をタッチ操作することにより次の領
域をみることができる。
【0081】指導員により選択された表示内容および表
示場所のデータは、学習支援データ指定要求と監視用表
示装置(7)への参考データ表示要求として、学習支援
装置(3)およびプラント監視装置模擬装置(2)にネ
ットワーク(10)を介して送信される。
【0082】学習支援データ指定要求は、学習支援装置
(3)で受信され、学習支援管理手段(301)におい
て、判定部(201a)で通信内容が学習支援情報の検
索であることを判定すると、学習支援制御部(201
b)に判定内容が通知され、学習支援制御部(201
b)ではこれに従って学習支援データ転送管理手段(3
06)に要求されている学習支援データのキーインデッ
クスを通知し、学習支援データ転送管理手段(306)
はこれに基づいて、学習支援データベース管理手段(3
07)に指定されているデータを学習支援データベース
(308)から取り出すように要求を行う。
【0083】学習支援データベース管理手段(307)
は必要とされるデータを学習支援データベース(30
8)から取り出すと、これを学習支援データ転送管理手
段(306)に引き渡し、処理を終了する。学習支援デ
ータ転送管理手段(306)は、プラント監視装置模擬
装置(2)からの転送要求を待ってこれをプラント監視
装置模擬装置(2)にデータを送出し、また、データの
抽出が完了し、転送を待っている状態であることを学習
支援管理手段(301)に通知する。学習支援管理手段
(301)は、データが引き出し終えていることを他の
全ての装置に通知するために、学習支援装置伝送手段
(309)に通知を行う。
【0084】監視用表示装置(7)への参考データ表示
要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受信さ
れ、また学習支援装置伝送手段(309)においても受
信される。学習支援装置伝送手段(309)では、この
表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)
からのデータ転送許可信号を共に学習支援データ転送管
理手段(306)に通知し、学習支援データ転送管理手
段(306)は上記参考データ表示要求と上記データ転
送許可とが共に通知されている場合にのみ、表示用の学
習支援データを送信するよう学習支援装置伝送手段(3
09)にデータを引き渡す。
【0085】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求がネ
ットワーク(10)を介して送信されると、プラント監
視装置伝送手段(207)がこれを信号変換した後、参
考データ表示管理手段(206)にこれが通知される。
参考データ表示管理手段(206)では、この要求の内
容を判定し、表示用データを要求すべき装置に対し、デ
ータ転送要求を送出するため、プラント監視装置模擬装
置伝送手段(207)にデータ転送要求データを引き渡
す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)では
データ転送要求を信号変換してネットワーク(10)に
これを送出する。
【0086】上記の結果、学習支援データは学習支援装
置(3)からプラント監視装置模擬装置(2)に転送さ
れ、プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)でこ
れが受信されると、参考データ表示管理手段(206)
に通知される。参考データ表示管理手段(206)で
は、データに付された要求番号によりこれが当該の参考
データ表示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求
番号が一致すれば参考データ表示手段(205)にこの
データを表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段
(205)ではグラフィック表示手段(202)で扱う
ことの可能なグラフィックデータに変換して、グラフィ
ック表示手段(202)に通知する。グラフィック表示
手段(202)ではこれをそのまま、通常のプラント模
擬計算装置(1)により模擬されているプラントの状態
値データをもとにするCRT表示内容に付加して監視用
表示装置(7)に表示する。また、学習支援データがプ
ラント監視装置模擬装置(2)に転送され、参考データ
表示管理手段(206)で参考データ表示要求に見合う
データであることが確認されると、参考データ表示管理
手段(206)では、表示完了通知を行うためにプラン
ト監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示完了を通
知する。プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)
では表示完了通知を信号変換し、他の全ての装置に送信
する。
【0087】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインタフェース手段(503)にこ
れを引き渡し、グラフィックインタフェース手段(50
3)では、これを判定して表示用グラフィックデータフ
ァイル(504)を検索し、また、すでに受信している
学習支援データと組み合わせて、これに見合う表示要求
完了グラフィックを作成して、情報表示/操作装置(5
07)に送出する。ここで、情報表示/操作装置(50
7)に表示完了のグラフィック、すなわち、操作手順表
グラフィック(3b)のうちの、選択表示されている操
作項目のカラムが色替えされ、指導員が行った操作によ
りプラント運転訓練に際しての操作インストラクション
データが正しく表示(3e)されたことが確認される。
【0088】このように第3実施の形態によれば、高機
能携帯端末装置(5)の情報表示/操作端末(507)
から、指導員の操作によってプラント運転訓練の状況に
即した操作インストラクションの検索を要求されると、
グラフィックインターフェース手段(503)はこれを
高機能携帯端末伝送手段(506)に学習支援装置
(3)への検索要求として送信するよう通知を行う。高
機能携帯端末伝送手段(506)では、これを信号変換
し、ネットワーク(10)に送出する。学習支援装置
(3)の学習支援装置伝送手段(309)は、これを受
け取り、学習支援管理手段(301)に信号変換して検
索要求を通知する。
【0089】学習支援管理手段(301)では、通信内
容が操作インストラクション情報の検索であることを判
定すると、学習支援データ転送管理手段(306)に対
して操作手順表データを要求する。学習支援データ転送
管理手段(306)では、要求通知が操作手順表データ
要求であることを判定すると、学習支援データベースか
ら操作手順表データを検索するよう学習支援データベー
ス管理手段(307)にこれを通知する。学習支援デー
タベース管理手段(307)がこの内容に従い、検索し
た結果を取得すると、これを通信内容に対する返答とし
て学習学習支援装置伝送手段(309)に通知する。学
習支援装置伝送手段(309)では、これを信号変換し
てネットワーク(10)に高機能携帯端末装置(5)あ
てのメッセージとしてこれを送出する。
【0090】高機能携帯端末伝送手段(506)は、こ
の返答を受け取ると、グラフィックインターフェース手
段(503)にこれを通知し、グラフィックインターフ
ェース手段(503)では、返答内容に含まれるデータ
をもとに表示用グラフィックデータとともにグラフィッ
ク表示を構成し、情報表示/操作装置(507)に表示
データを送出する。
【0091】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待される操作イン
ストラクションデータを監視用表示装置(7)に表示さ
せるために表示内容を選択し、この操作インストラクシ
ョンデータを表示させる場所として監視用表示装置
(7)を選択する。これらは、それぞれ操作インストラ
クションデータ指定要求と監視用表示装置(7)への参
考データ表示要求として、学習支援装置(3)およびプ
ラント監視装置摸擬装置(2)にネットワーク(10)
を介して送信される。
【0092】操作インストラクションデータ指定要求
は、学習支援装置(3)で受信され、学習支援管理手段
(301)において、操作インストラクションデータ指
定要求であることが判定され、学習支援データ転送管理
手段(306)に通知され学習支援データ転送管理手段
(306)はこれに基づいて、学習支援データベース管
理手段(307)に指定されている操作インストラクシ
ョンデータを学習支援データベースから取り出すように
要求を行う。学習支援データベース管理手段(307)
は必要とされるデータを学習支援データベースから取り
出すと、これを学習支援データ転送管理手段(306)
に引き渡し処理を終了する。
【0093】学習支援データ転送管理手段(306)
は、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの
転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置
(2)にデータを送出し、また、データの引き出しが完
了し、転送を待っている状態であることを学習支援管理
手段(301)に通知する。学習支援管理手段(30
1)は、データが引き出し終えていることを他の全ての
装置に通知するために、学習支援装置伝送手段(30
9)に通知を行う、これで学習支援装置伝送手段(30
9)は、ネットワーク(10)に対してデータ抽出完了
をブロードキャストする。
【0094】監視用表示装置(7)への参考データ表示
要求は、プラント監視装置摸擬装置(2)にて受信さ
れ、また学習支援装置伝送手段(309)においても受
信される。学習支援装置伝送手段(309)では、この
表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)
からのデータ転送許可信号をともに学習支援データ転送
管理手段(306)に通知し、この条件がともに通知さ
れている場合にのみ、学習支援データ転送管理手段(3
06)は表示用の操作インストラクションデータをプラ
ント監視装置模擬装置(2)に対して送信するよう学習
支援装置伝送手段(309)にデータを引き渡す。
【0095】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求がネ
ットワーク(10)を介して送信されると、プラント監
視装置模擬装置伝送手段(207)がこれを信号変換し
た後、参考データ表示管理手段(206)にこれが通知
される。参考データ表示管理手段(206)では、この
要求の内容を判定し、表示用データを要求すべき装置に
対し、データ転送許可信号を送出するため、プラント監
視装置模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求デ
ータを引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手段
(207)ではデータ転送要求を信号変換してネットワ
ーク(10)にこれを送出し、これが学習支援装置
(3)で受信されると、データ転送許可信号として判定
される。
【0096】上記の作用の結果、操作インストラクショ
ンデータは学習支援装置(3)からプラント監視装置模
擬装置(2)に転送され、プラント監視装置模擬装置伝
送手段(207)でこれが受信されると、参考データ表
示管理手段(206)に通知される。参考データ表示管
理手段(206)では、データに付された要求番号によ
りこれが参考データ表示要求に見合うデータかどうかを
判定し、正しく要求番号が一致すれば参考データ表示手
段にこのデータを表示要求とともに引き渡し、参考デー
タ表示管理手段(206)ではグラフィック表示手段
(202)で扱うことの可能な、かつ、操作インストラ
クションであることが明確であるようなグラフィックデ
ータに変換して、グラフィック表示手段(202)に通
知する。グラフィック表示手段(202)はこれをその
ままCRT表示内容に付加して監視用表示装置(7)に
表示する。また、参考データ表示管理手段(206)で
参考データ表示要求に見合うデータであることが確認さ
れると、参考データ表示管理手段(206)では、表示
完了通知を行うためにプラント監視装置模擬装置伝送手
段(207)に表示完了を通知する。プラント監視装置
模擬装置伝送手段(207)では表示完了通知を信号変
換し、他の全ての装置に送信する。
【0097】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインターフェース手段(503)に
これを引き渡し、グラフィックインターフェース手段
(503)では、これを判定して表示用グラフィックデ
ータを検索し、これに見合う表示要求完了グラフィック
を作成して、情報表示/操作装置(507)に送出す
る。ここで、情報表示/操作装置(507)に表示完了
のグラフィックが現れ、指導員が行った操作により正し
くプラント運転訓練に際しての操作インストラクション
データが表示されたことが確認される。
【0098】図15は本発明の第4実施の形態を示す図
である。
【0099】第4実施の形態は、高機能携帯端末装置
(5)から参考トレンドデータの要求があるとデータ収
集装置(4)を検索して得られる参考トレンドデータを
高機能携帯端末装置(5)あるいは監視用表示装置
(7)へ表示させる点に特徴を有する。
【0100】高機能携帯端末装置(5)の情報表示/操
作装置(507)から、指導員の操作によってプラント
運転訓練の状況に即した参考トレンドの検索がリファレ
ンストレンド表示設定ウィンドウ(4a)上で要求され
ると、グラフィックインタフェース手段(503)で
は、これを高機能携帯端末伝送手段(506)にデータ
収集装置(4)への検索要求として送信するよう通知を
行う。高機能携帯端末伝送手段(506)では、これを
信号変換し、ネットワーク(10)に送出する。
【0101】データ収集装置(4)のデータ収集装置伝
送手段(404)は、これを受け取り、収集データ転送
管理手段(402)に信号変換して検索要求を通知す
る。
【0102】収集データ転送管理手段(402)では、
図16に示すように、判定部(401a)で通信内容が
データ収集情報の検索であることを判定すると、データ
収集制御部(401b)に判定内容が通知され、データ
収集制御部(401b)では、収集データ保存手段(4
03)の内部を検索し、最新の収集データからプラント
模擬計算装置(1)におけるプラントの模擬状況がどの
ようなフェーズにあるのかを示す現在値を取得する。こ
の模擬状況フェーズは、現在のプラント模擬がどの初期
状態値から開始されたかを検索することにより決定す
る。この後、図17に示す収集データ保存手段(40
3)の収集データ管理テーブル(401c)について、
これに見合った過去の収集データを検索し、このコメン
トデータと、収集日時を検索する。
【0103】検索内容は、上記検索要求に対する返答と
して高機能携帯端末装置(5)に向けて送信するため、
収集データ転送管理手段(402)でデータ収集装置伝
送手段(404)に送信要求を行う。送信された検索内
容のデータ、すなわち、現在のプラント模擬状況と同一
の初期状態値を使用する過去の収集データの収集日時と
コメントデータは、高機能携帯端末のグラフィックイン
タフェース手段(503)において、表示用グラフィッ
クに変換され、情報表示/操作装置(507)で表示さ
れる。
【0104】これにより、リファレンストレンド表示設
定ウィンドウ(4a)上にリファレンス操作トレンドデ
ータ表示ウィンドウ(4c)が開かれ、検索内容のデー
タが表示される。
【0105】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待されるデータを
監視用CRTに表示(7)させるために表示すべき過去
の収集データを選択し、かつ、これを表示させる場所と
して監視用表示装置(7)を選択する。仮に、このとき
表示されたデータに、選択に適当なものが含まれていな
い場合、指導員は、情報表示/操作装置(507)のリ
ファレンス操作トレンドデータ表示ウィンドウ(4c)
上のリストボックスの操作部(10le)をタッチ操作
することにより次の領域をみることができる。
【0106】指導員により選択された表示内容および表
示場所のデータは、収集データ指定要求と監視用表示装
置(7)への参考データ表示要求として、データ収集装
置(4)およびプラント監視装置模擬装置(2)にネッ
トワーク(10)を介して送信される。収集データ指定
要求は、データ収集装置(4)で受信され、データ収集
転送管理手段(402)において、判定部(401a)
で通信内容が収集データ指定要求であることを判定する
と、データ収集制御部(401b)に判定内容が通知さ
れる。
【0107】データ収集制御部(401b)では、予め
設定されているプラント運転上の主要イベントについ
て、選択された収集データがどれであるかのデータを収
集データ指定要求に付加されているデータから判定し、
この経過値データのうちから現在のプラント模擬状態で
収集されている経過値データの主要イベントのうち、発
生時間の最も早いものから順に比較し、現在プラント模
擬計算装置(1)で計算され実行されている模擬の状態
のうちで、監視用表示装置(7)に表示可能な経過値デ
ータの範囲で最も早期に起こっているものを検索し、こ
のイベントが現在からどれだけの時間前に起こっている
かを算出して、これを基準として表示用参考経過値デー
タの開始時間と、終了時間とを算出する。
【0108】これをもとに、収集データ転送管理手段
(402)は経過値データを収集データ保存手段(40
3)から取出す。収集データ転送管理手段(402)
は、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの
転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置
(2)にデータを送出するため、データの抽出が完了
し、転送を待っている状態であることをデータ収集装置
伝送手段(404)に通知する。
【0109】一方、監視用表示装置(7)への参考デー
タ表示要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受
信され、またデータ収集装置伝送手段(404)におい
ても受信される。データ収集装置伝送手段(404)で
は、この表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装
置(2)からのデータ転送許可信号を共に収集データ転
送管理手段(402)に通知し、収集データ転送管理手
段(402)は上記参考データ表示要求と上記データ転
送許可とが共に通知されている場合にのみ、表示用のデ
ータ収集データを送信する判定を行い、データ収集装置
伝送手段(404)にデータを引き渡す。
【0110】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求がネ
ットワーク(10)を介して送信されると、プラント監
視装置伝送手段(207)がこれを信号変換した後、参
考データ表示管理手段(206)にこれが通知される。
参考データ表示管理手段(206)では、この要求の内
容を判定し、表示用データを要求すべき装置に対し、デ
ータ転送要求を送出するため、プラント監視装置模擬装
置伝送手段(207)にデータ転送要求データを引き渡
す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)では
データ転送要求を信号変換してネットワーク(10)に
これを送出する。
【0111】上記の結果、収集データはデータ収集装置
(4)からプラント監視装置模擬装置(2)に転送さ
れ、プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)でこ
れが受信されると、参考データ表示管理手段(206)
に通知される。参考データ表示管理手段(206)で
は、データに付された要求番号によりこれが参考データ
表示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求番号が
一致すれば参考データ表示手段(205)にこのデータ
を表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段(20
5)ではグラフィック表示手段(202)で扱うことの
可能なグラフィックデータに変換して、グラフィック表
示手段(202)に通知する。グラフィック表示手段
(202)ではこれをそのまま、通常のプラント模擬計
算装置(1)により模擬されているプラントの状態値デ
ータをもとにするCRT表示内容に付加して監視用表示
装置(7)に表示する。また、データ収集データがプラ
ント監視装置模擬装置(2)に転送され、参考データ表
示管理手段(206)で参考データ表示要求に見合うデ
ータであることが確認されると、参考データ表示管理手
段(206)では、表示完了通知を行うためにプラント
監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示完了を通知
する。プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)で
は表示完了通知を信号変換し、他の全ての装置に送信す
る。
【0112】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインタフェース手段(503)にこ
れを引き渡し、グラフィックインタフェース手段(50
3)では、これを判定して表示用グラフィックデータフ
ァイル(504)を検索し、また、すでに受信している
収集データと組合わせて、これに見合う表示要求完了グ
ラフィックを作成して、情報表示/操作装置(507)
に送出する。ここで、情報表示/操作装置(507)に
表示完了のグラフィック、すなわち、リファレンストレ
ンド表示設定ウィンドウ(4a)のうちのトレンド表示
部分にリアルタイムトレンドデータ(4e)と共に、リ
ファレンストレンドデータ(4f)が表示され、適切な
参考トレンドデータが表示されたことが確認できる。
【0113】このように第4実施の形態によれば、高機
能携帯端末装置(5)の情報表示/操作装置(507)
から、指導員の操作によってプラント運転訓練の状況に
即した参考トレンドデータの検索を要求されると、グラ
フィックインターフェース手段(503)ではこれを高
機能携帯端末伝送手段(506)にデータ収集装置
(4)への検索要求として送信するよう通知を行う。高
機能携帯端末伝送手段(506)では、これを信号変換
し、ネットワーク(10)に送出する。データ収集装置
(4)のデータ収集装置伝送手段(404)は、これを
受け取り、データ収集管理手段(401)に信号変換し
て検索要求を通知する。データ収集管理手段(401)
では、通信内容が参考トレンドデータの検索であること
を判定すると、プラント模擬計算装置(1)から送信さ
れる参考トレンドの検索キーとなるプラント模擬現在値
の初期状態値を検索する。データ転送管理手段では、こ
の初期状態値データをキーとして収集データ保存手段
(403)のなかからプラント運転訓練状況に通知され
た初期状態値が当てはまる状況のうちから時間コードの
最も早い収集データから取り出し、全ての収集データに
付されたコメントデータと収集日時を通信内容に対する
返答としてデータ収集装置伝送手段(404)に通知す
る。データ収集装置伝送手段(404)では、これを信
号変換してネットワーク(10)に高機能携帯端末装置
(5)あてのメッセージとしてこれを送出する。
【0114】高機能携帯端末伝送手段(506)は、こ
の返答を受け取ると、グラフィックインターフェース手
段(503)にこれを通知し、グラフィックインターフ
ェース手段(503)では、返答内容に含まれるデータ
をもとに表示用グラフィックデータとともにグラフィッ
ク表示を作成し、情報表示/操作装置(507)に表示
データを送出する。
【0115】指導員は、このグラフィック表示内容をも
とにプラント運転訓練上望ましいと期待される参考トレ
ンドデータを監視用表示装置(7)に表示させるために
収集データを選択する。さらに、これの表示開始時間を
設定し、この参考トレンドデータを表示させる場所とし
て監視用表示装置(7)を選択する。これらは、それぞ
れ、収集データ指定要求と監視用表示装置(7)への参
考データ表示要求として、データ収集装置(4)および
プラント監視装置模擬装置(2)にネットワーク(1
0)を介して送信される。
【0116】収集データ指定要求は、データ収集装置
(4)で受信され、データ収集装置伝送手段(404)
において収集データ転送管理手段(402)に通知さ
れ、収集データ転送管理手段(402)はこれに基づい
て収集データ保存手段(403)から指定されている参
考トレンドデータを取り出す。すなわち、予め設定され
ているプラント運転上の主要イベントについて、収集デ
ータ転送管理手段(402)において選択された収集デ
ータの経過値データを初期状態値段定からこの間のプラ
ント運転上の主要イベントの内もっとも発生時間の早い
ものから基準として、現在のプラント模擬状態で収集さ
れている経過値データの該当する主要イベントの発生時
間を比較し、これが現在プラント模擬計算装置(1)で
計算され実行されている模擬の状態でどれだけ前の状態
かを比較し、この内現在監視用表示装置(7)で表示可
能なもののうちもっとも早期に起こっているものを検索
し、これを基準として表示用参考経過値データの開始時
間と、終了時間とを算出する。これをもとに、データ収
集管理手段(401)は経過値データを収集データ保存
手段(403)からとりだす。
【0117】収集データ転送管理手段(402)は必要
とされるデータを収集データ保存手段(403)から取
り出すと、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)
からの転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装
置(2)に送出し、また、データの引き出しが完了し、
転送を待っている状態であることを他の全ての装置に通
知するために、データ収集装置伝送手段(404)通知
を行う。これでデータ収集装置伝送手段(404)は、
ネットワーク(10)に対してデータ抽出完了をブロー
ドキャストする。
【0118】監視用表示装置(7)への参考データ表示
要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受信さ
れ、また、データ収集装置伝送手段(404)において
も受信される。データ収集装置伝送手段(404)で
は、この表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装
置(2)からのデータ転送許可信号をともに収集データ
転送管理手段(402)に通知し、この条件がともに通
知されている場合にのみ、収集データ転送管理手段(4
02)は表示用の参考トレンドデータをプラント監視装
置模擬装置(2)に対して送信するようデータ収集装置
伝送手段(404)にデータを引き渡す。
【0119】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求がネ
ットワーク(10)を介して送信されると、プラント監
視装置模擬装置伝送手段(207)がこれを信号変換し
た後、参考データ表示管理手段(206)にこれが通知
される。参考データ表示管理手段(206)は、この要
求の内容を判定し、表示用データを要求すべき装置に対
し、データ転送許可信号を送出するため、プラント監視
装置模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求デー
タを引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(2
07)ではデータ転送要求を信号変換してネットワーク
(10)にこれを送出し、これがデータ収集装置(4)
で受信されると、データ転送許可信号として判定され
る。
【0120】上記の作用の結果、参考トレンドデータは
データ収集装置(4)からプラント監視装置模擬装置
(2)に転送され、プラント監視装置模擬装置伝送手段
(207)でこれが受信されると、参考データ表示管理
手段(206)に通知される。参考データ表示管理手段
(206)では、データに付された要求番号によりこれ
が参考データ表示要求に見合うデータかどうかを判定
し、正しく要求番号が一致すれば参考データ表示手段
(205)にこのデータを表示要求とともに引き渡し、
参考データ表示管理手段(206)ではグラフィック表
示手段(202)で扱うことの可能な、かつ、参考トレ
ンドデータであることが明確であるようなグラフィック
データに変換して、グラフィック表示手段(202)に
通知する。グラフィック表示手段(202)ではこれを
そのままCRT表示内容に付加して監視用表示装置
(7)に表示する。また、参考トレンドデータが、参考
データ表示管理手段(206)で参考データ表示要求に
見合うデータであることが確認されると、参考データ表
示管理手段(206)では、表示完了通知を行うために
プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示完
了を通知する。プラント監視装置模擬装置伝送手段(2
07)では表示完了通知を信号変換し、他の全ての装置
に送信する。
【0121】高機能携帯端末装置(5)で、この表示完
了通知を受信すると、高機能携帯端末伝送手段(50
6)はグラフィックインターフェース手段(503)に
これを引き渡し、グラフィックインターフェース手段
(503)では、これを判定して表示用グラフィックデ
ータを検索し、これに見合う表示要求完了グラフィック
を作成して、情報表示/操作装置(507)に送出す
る。ここで、情報表示/操作装置(507)に表示完了
のグラフィックが現れ、指導員が行った操作により正し
くプラント運転訓練がされたか否かを参考トレンドデー
タの表示によって確認することができる。
【0122】図18は本発明の第5実施の形態を示す図
である。
【0123】第5実施の形態は、プラント模擬計算装置
(1)に用いるプラント値を変更するとき変更に伴う関
連情報を学習支援装置(3)およびデータ収集装置
(4)へ要求して得られた関連情報を高機能携帯端末装
置(5)および他の装置へ転送する点に特徴を有する。
【0124】高機能携帯端末装置(5)の情報表示/操
作装置(507)からプラント模擬計算装置(1)にお
いて計算されるプラントの状態値を変更しようとすると
き、変更しようとする状態値のID番号を情報表示/操
作装置(507)の操作部(10le)に設定すると、
グラフィックインタフェース手段(503)がこれを受
け取り、このID番号データを状態値変更対話手段(5
02)に引き渡す。状態値変更対話手段(502)で
は、このID番号データに従い、ポイントリンクデータ
ベース(505)を検索し、プラント状態値を変更する
際の関連情報として設定されている全ての検索キーを取
り出し、この検索キーの種別によって表示用グラフィッ
クデータを組合せて待機する。
【0125】状態値変更対話手段(502)は、図19
に示すように処理を行い図20に示すポイントリンクデ
ータベース(505)を検索する。
【0126】ポイントリンクデータベース(505)
は、図20に示すように状態値変更ポイントIDと呼ぶ
各レコードに状態値変更の対象となるプラント状態値を
相互に識別するためのポイントID番号と、リンケージ
対象ポイントIDと呼ぶ状態値変更にあたり関連表示す
べき内容を検索するための状態値ポイントID番号およ
び学習支援情報または収集データなどの検索用ID番号
が納められている。検索は状態値変更対話手段(50
2)からの状態値変更が行われるポイントのIDを持つ
全てのレコードを検索する。このときに表示すべき関連
情報の検索用データが得られることになる。
【0127】ここで、表示内容にプラント模擬計算装置
(1)により計算される複数の関連する状態値が要求さ
れる場合、これらのデータをプラント模擬計算装置
(1)に要求するため、状態値変更データ入出力手段
(501)に、データ取得要求を行う。
【0128】また、このとき変更される状態値の経過値
を観測するために必要な状態値の経過値データをプラン
ト模擬計算装置(1)から取得するため、状態値変更デ
ータ入出力手段(501)に経過値データ取得要求を行
う。
【0129】また、ポイントリンクデータベース(50
5)の設定内容が関連図書などの学習支援情報データベ
ース(308)のデータを示す場合には、学習支援装置
(3)に対する学習支援情報表示要求を状態値変更デー
タ入出力手段(501)に要求する。
【0130】さらに、上記ポイントリンクデータベース
(505)の設定内容が、参考トレンドデータの表示要
求である場合には、データ収集装置(4)に対する参考
トレンド上記いずれかの要求を受けて、状態値変更デー
タ入出力手段(501)では、それぞれの要求に従い、
要求先となるそれぞれの装置に対して目的とするデータ
を転送するよう各装置あてのデータ転送要求を行う。デ
ータ転送要求は状態値変更データ入出力手段(501)
から高機能携帯端末伝送手段(506)に引き渡され、
ここで信号変換処理されてネットワーク(10)へ送出
される。
【0131】ネットワーク(10)へ送出されたこれら
の要求信号は各装置の伝送手段で受信され、再び信号変
換処理され、要求の内容に基づいてそれぞれの装置の処
理手段に通知される。
【0132】状態値を変更する対象となるプラント模擬
計算装置(1)の計算値の経過値データ要求は、プラン
ト模擬計算装置伝送手段(506)からプラント模擬計
算装置データ転送管理手段(106)に通知され、プラ
ント模擬計算装置データ転送管理手段(106)では、
検索要求に従い、経過値データ要求に付加されている当
該状態値のID番号に基づいてプラント模擬計算装置デ
ータストレージ(103)内の検索を行い、プラント模
擬計算装置データストレージ(103)から経過値デー
タを取得し、上記のデータ転送要求に対する返答とし
て、引き渡された経過値データを高機能携帯端末装置
(5)に転送する。
【0133】また、変更を行おうとする当該の状態値に
関連するプラント状態値についての現在値データ要求で
あれば、同様にプラント模擬計算装置データ転送管理手
段(106)に通知され、ここで、現在値データ要求に
付されているプラント状態値のID番号に基づいて現在
値データを検索し、データストレージ(103)から現
在値データを取得し、上記のデータ転送要求に対する返
答として、引き渡された現在値データとそれぞれのID
番号を組合せて高機能携帯端末装置(5)に転送する。
【0134】また、学習支援装置(3)の学習支援情報
データベース(308)内の情報が要求された場合、学
習支援表示要求は学習支援装置伝送手段(309)で受
信され、信号変換処理されて学習支援管理手段(30
1)に通知される。学習支援管理手段(301)では要
求通知が学習支援データ転送要求であることを判定し
て、学習支援データ転送管理手段(306)に要求通知
を引き渡す。学習支援データ転送管理手段(301)で
は要求通知の内容に従って、目的とする学習支援データ
を検索するため、学習支援データ転送要求に付加されて
いるID番号に基づいて、学習支援表示リンクデータベ
ース(303)を検索するよう表示リンクデータ管理手
段(302)に検索要求を行い、表示リンクデータベー
ス管理手段(302)は、これを受けて表示リンクデー
タベース(303)の該当するID番号をインデックス
として検索し、目的とする学習支援情報データベース
(308)の検索キーを取得し、これを検索要求に対す
る回答として、学習支援管理手段(301)に返す。
【0135】学習支援管理手段(301)は、この検索
キーを受取ると、学習支援情報データベース(308)
をこの検索キーをもとに検索するよう、学習支援情報デ
ータベース管理手段(307)に検索要求を行う。学習
支援情報データベース管理手段(307)ではこの検索
要求に付されている検索キーに従って学習支援情報デー
タベース(308)を検索し、目的とする学習支援デー
タを取出す。この学習支援データは学習支援情報データ
ベース管理手段(307)から学習支援データ転送管理
手段(306)に引き渡され、学習支援データ転送管理
手段(306)で要求通知への返答データとして高機能
携帯端末装置(5)に送信するよう学習支援装置伝送手
段(309)に通知を行い、学習支援装置伝送手段(3
09)ではこれを信号変換処理してネットワークに送出
する。
【0136】また、データ収集装置(4)に保存されて
いる参考トレンド情報が要求されている場合には、デー
タ収集装置伝送手段(401)で信号変換処理されて収
集データ転送管理手段(402)に参考トレンド転送要
求が通知される。収集データ転送管理手段(402)で
は要求通知が参考トレンド転送要求であることを判定し
て、収集データ保存手段(403)から要求通知の内容
に従って、目的とする収集データを検索するため、参考
トレンド転送要求に付加されているID番号に基づいて
収集データ保存手段(403)の該当するID番号をイ
ンデックスとして検索し、目的とする収集データを受取
る。このように取り出された参考トレンド表示用データ
は収集データ転送管理手段(402)で要求通知への返
答データとして高機能携帯端末装置(5)に送信するよ
うデータ収集装置伝送手段(404)に通知を行い、デ
ータ収集装置伝送手段(404)ではこれを信号変換処
理してネットワーク(10)に送出する。
【0137】上記のようにしてそれぞれの装置で検索さ
れた転送データはネットワーク(10)を介して高機能
携帯端末伝送手段(506)で受信される。受信された
転送データは状態値変更データ入出力手段(501)に
通知され、状態値変更データ入出力手段(501)では
この転送データの内容を判定して要求に見合ったデータ
であることを確認したら状態値変更対話手段(502)
にこれら転送データを引き渡す。状態値変更対話手段
(502)ではこれらの転送データをそれぞれ適切な表
示グラフィックと組合せてグラフィックインタフェース
手段(503)に通知し、これにより情報表示/操作装
置(507)に状態値変更に関連するデータが適切な形
で合わせて表示される。
【0138】このように第5実施の形態によれば、高機
能携帯端末装置(5)の情報表示/操作装置(507)
からプラント模擬計算装置(1)において計算されるプ
ラントの状態値を変更しようとするとき、変更しようと
する状態値のID番号を情報表示/操作装置(507)
に設定すると、グラフィックインターフェース手段(5
03)がこれを受け取り、このID番号データを状態値
変更対話手段(502)に引き渡す。
【0139】状態値変更対話手段(502)では、この
ID番号データに従い、ポイントリンクデータベース
(505)を検索し、当該のプラント状態値を変更する
際の関連情報として設定されている全ての検索キーを取
り出し、この検索キーの種別によって情報表示/操作装
置(507)に表示する内容を判定し、この判定にした
がって表示用グラフィックデータを組み合わせて待機す
る。一方、表示内容によって、プラント模擬計算装置
(1)により計算される複数の関連する状態値が要求さ
れる場合、これらのデータをプラント模擬計算装置
(1)に対して要求するため、状態値変更データ入出力
手段(501)に対して、データ取得要求を行う。同時
に、状態値変更の際に当該の変更される状態値を観測す
るために必要な当該状態値の経過値データをプラント模
擬計算装置(1)から取得するため、状態値変更データ
入出力手段(501)に経過値データ取得要求を行う。
また、上記ポイントリンクデータベース(505)の設
定内容が関連図書などの学習支援データである場合に
は、学習支援装置(3)に対する学習支援情報表示要求
を状態値変更データ入出力手段(501)に要求する。
これらの要求を受けて、状態値変更データ入出力手段
(501)では、それぞれの要求に従い、要求先の装置
に対して目的とするデータを転送するよう各装置あての
データ転送要求を行う。状態値変更データ入出力手段
(501)から高機能携帯端末伝送手段(506)に引
き渡され、ここで信号変換処理されてネットワーク(1
0)へ送出される。
【0140】ネットワーク(10)へ送出されたこれら
の要求信号は各装置の伝送手段で受信され、再び信号変
換処理され、要求の内容に基づいてそれぞれの処理手段
に通知される。
【0141】状態値を変更する対象となるプラント模擬
計算装置(1)の計算値の経過値データ要求は、プラン
ト摸擬計算装置データ転送管理手段(106)に通知さ
れ、ここで、経過値データを引き出すためプラント摸擬
計算装置データ転送手段(104)に検索要求を行う。
プラント摸擬計算装置データ転送手段(104)では、
検索要求に従い、データストレージ(103)から経過
値データを取得し、データ転送管理手段(106)に引
き渡す。データ転送管理手段(106)はこれを受け取
ると、上記のデータ転送要求に対する返答として、引き
渡された経過値データを高機能携帯端末装置(5)に転
送する。また、変更を行おうとする当該の状態値に関連
するプラント状態値についての現在値データ要求であれ
ば、同様にプラント摸擬計算装置データ転送管理手段
(106)に通知され、ここで、現在値データ要求に付
されているプラント状態値のID番号と、現在値データ
をそれぞれプラント摸擬計算装置データ転送手段(10
4)に検索要求を行う。プラント摸擬計算装置データ転
送手段(104)では、検索要求に従い、データストレ
ージ(101)から現在値データを取得し、データ転送
管理手段に引き渡す。データ転送管理手段はこれを受け
取ると、上記のデータ転送要求に対する返答として、引
き渡された現在値データとそれぞれのID番号を組み合
わせて高機能携帯端末装置(5)に転送する。
【0142】また、学習支援装置(3)内の学習支援デ
ータであれば、学習支援表示要求は学習支援装置伝送手
段(309)で受信され、信号変換処理されて学習支援
管理手段(301)に通知される。学習支援管理手段
(301)では要求通知が学習支援データ転送要求であ
ることを判定して、学習支援データ転送管理手段(30
6)に要求通知を引き渡す。学習支援データ転送管理手
段(306)では要求通知の内容に従って、目的とする
学習支援データを検索するよう学習支援データベース管
理手段(307)に検索要求を行う。学習支援データベ
ース管理手段(307)ではこの検索要求に付されてい
る検索キーに従って学習支援情報データベース(30
8)を検索し、目的とする学習支援データを取り出す。
この学習支援データは学習支援データベース管理手段
(307)から学習支援データ転送管理手段(306)
に引き渡され、学習支援データ転送管理手段(306)
で要求通知への返答データとして高機能携帯端末装置
(5)に送信するよう学習支援装置伝送手段(309)
に通知を行い、学習支援装置伝送手段(309)ではこ
れを信号変換処理してネットワーク(10)に送出す
る。
【0143】上記のようにしてそれぞれの装置で検索さ
れた転送データはネットワーク(10)を介して高機能
携帯端末伝送手段(506)で受信される。受信された
転送データは状態値変更データ入出力手段(501)に
通知され、状態値変更データ入出力手段(501)では
この転送データの内容を判定して要求に見合ったデータ
であることを確認したら状態値変更対話手段(502)
にこれら転送データを引き渡す。状態値変更対話手段
(502)ではこれらの転送データをそれぞれ適切な表
示グラフィックと組み合わせてグラフィックインターフ
ェース手段(503)に通知し、これにより情報表示/
操作装置(507)に状態値変更に関連するデータが適
切な形で合わせて表示される。
【0144】図21は本発明の第6実施の形態を示す図
である。
【0145】第6実施の形態は予め訓練のステップ毎に
ステップで実行する内容をスケジュール定義データとし
て、このスケジュール定義データにステップに関する学
習支援情報や参考トレンド情報を設定しておきスケジュ
ールの実行に従って定義された情報を順次高機能携帯端
末装置(5)あるいは監視用表示装置(7)へ出力させ
るようにした点に特徴を有する。
【0146】運転訓練カリキュラムに基づいて特定の運
転訓練時間において運用する際に、カリキュラム上要請
される一定の事象模凝を時系列的に発生させるにあた
り、事象模擬発生だけでなく、プラント模擬計算装置
(1)のプラント模擬手段(101)で行うプラント模
擬計算処理の停止または開始などの操作および訓練者の
理解度を向上するために主として用いる学習支援装置
(3)の学習支援データまたは、データ収集装置(4)
の参考経過値データなどを運転訓練に並行してプラント
監視装置模擬装置(2)の監視用表示装置(7)などに
表示するなどの付帯装置類の操作を、プラント模擬計算
装置(1)内のデータストレージ(103)内にスケジ
ューリング定義情報(601a)として予め設定してお
く。
【0147】スケジューリング定義情報(601a)
は、図22に示すように一つのカリキュラムで実際に使
用される実行単位毎に登録されている。それぞれの実行
単位は、これを他の実行単位と識別するための実行単位
毎のIDをもち、また、その実行単位に幾つのスケジュ
ーリング定義データ(601b)が含まれるかを記録し
ている。スケジューリング定義データ(601b)は、
スケジューリングの実行順に記録されている。この実行
順をスケジューリングステップと呼ぶが、それぞれのス
テップの実行状況をスケジューリングステップ情報領域
のフラグ状態で示すことができる。
【0148】1ステップには一つのスケジューリング定
義データ(601b)が記録されるが、これにはそのス
テップで実行するスケジューリングの内容定義語と、そ
の定義語の属性に応じたスケジューリング実行用のデー
タが一組で構成されている。
【0149】運転訓練開始と共に指導員が操作を高機能
携帯端末装置(5)から行うと、グラフィックインタフ
ェース手段(503)は、スケジューリング開始要求を
高機能携帯端末伝送手段(506)にこれを通知し、高
機能携帯端末伝送手段(506)ではこれを信号変換処
理し、ネットワーク(10)を介してプラント模擬計算
装置(1)に送信する。プラント模擬計算装置(1)で
はこれをプラント模擬計算装置伝送手段(107)によ
り受信し、スケジューリング実行手段(108)に通知
する。これによってプラント模擬計算装置(1)のスケ
ジューリング手段(108)は、図23に示すようにデ
ータストレージ(103)内のスケジューリング定義情
報(601a)に基づいてそれぞれの定義内容の実行時
期を判定し、各種の要求を発行する。
【0150】さて、スケジューリング定義情報(601
a)の定義内容が、プラント模擬計算装置(1)での事
故事象発生模擬またはプラント状態値の強制変更であっ
た場合、プラント模擬計算装置(1)のプラント模擬手
段(101)に事象発生または状態値変更を要求する。
プラント模擬手段(101)では事象発生または状態値
変更が要求されると、設定されている情報に基づいて事
故事象や状態値の変更を行う。
【0151】一方、スケジューリング定義情報(601
a)にプラント模擬計算処理の停止が設定されている
と、プラント模擬手段(101)では設定されている情
報に基づいてプラント模擬計算処理によるデータストレ
ージ(103)の状態値の更新を停止し、現在値のまま
保持する。
【0152】また、スケジューリング定義情報(601
a)が学習支援装置(3)の保有する学習支援データま
たは操作インストラクションデータおよびデータ収集装
置(4)の保有する参考トレンドデータについて運転訓
練上の参考としてプラント監視装置模擬装置(2)の監
視用表示装置(7)に表示するための設定であれば、ス
ケジューリング実行手段(108)は、この定義情報に
基づいて、要求する相手先ごとに学習支援データ表示要
求または操作インストラクション表示要求および経過値
データ表示要求のいづれかをプラント模擬計算装置デー
タ転送管理手段(106)に通知する。
【0153】プラント模擬計算装置データ転送管理手段
(106)はこの要求の内容に応じて、要求を発行する
相手先を判定し、データ転送要求をプラント模擬計算装
置伝送手段(107)を介してネットワーク(10)に
送出する。
【0154】学習支援データ表示を行う場合、上記のデ
ータ転送要求は、学習支援装置伝送手段(309)によ
って受信され、学習支援管理手段(301)に通知され
る。学習支援管理手段(301)はデータ転送要求を、
学習支援データ転送管理手段(306)に通知し学習支
援データ転送管理手段(306)はこれに基づいて、学
習支援データベース管理手段(307)に指定されてい
るデータを学習支援データベース(308)から取出す
ように要求を行う。学習支援データベース管理手段(3
07)は必要とされるデータを学習支援データベース
(308)から取出すと、これを学習支援データ転送管
理手段(306)に引き渡し、処理を終了する。
【0155】学習支援データ転送管理手段(306)
は、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの
データ転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装
置(2)にデータを送出し、また、データの抽出が完了
し、転送を待っている状態であることを学習支援管理手
段(301)に通知する。学習支援管理手段(301)
は、データが引き出し終えていることを他の全ての装置
に通知するために、学習支援装置伝送装置(309)に
通知を行う。
【0156】監視用表示装置(7)への学習支援データ
表示要求は、プラント監視装置模擬装置(2)において
受信され、プラント監視装置伝送手段(207)がこれ
を信号変換した後、参考データ表示管理手段(206)
にこれが通知される。参考データ表示管理手段(20
6)では、この要求の内容を判定し、表示用データを要
求すべき装置、すなわち、この場合は学習支援装置
(3)に対しデータ転送許可を送出するためプラント監
視装置模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求デ
ータを引き渡す。プラント監視装置模凝装置伝送手段
(207)ではデータ転送要求を信号変換してネットワ
ーク(10)にこれを送出する。
【0157】これを学習支援装置(3)の学習支援装置
伝送手段(309)で受信すると、これが学習支援装置
データ転送管理手段(306)に通知され、この結果、
学習支援データは学習支援データ転送管理手段(30
6)から学習支援装置伝送手段(309)にプラント監
視装置模擬装置(2)への通信データとして通知され
る。学習支援装置伝送装置(309)はこれを信号変換
してネットワーク(10)に送出すると、学習支援装置
(3)からプラント監視装置模擬装置(2)に転送さ
れ、プラント監視装置伝送手段(207)でこれが受信
されると、参考データ表示管理手段(206)に通知さ
れる。
【0158】参考データ表示管理手段(206)では、
データに付された要求番号によりこれが当該の参考デー
タ表示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求番号
が一致すれば参考データ表示手段(205)にこのデー
タを表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段(2
05)ではグラフィック表示手段(202)で扱うこと
の可能なグラフィックデータに変換して、グラフィック
表示手段(202)に通知する。グラフィック表示手段
(202)ではこれをそのままCRT表示内容に付加し
て監視用表示装置(7)に表示する。
【0159】また、学習支援データがプラント監視装置
模擬装置(2)に転送され、参考データ表示管理手段
(206)で当該の参考データ表示要求に見合うデータ
であることが確認されると、参考データ表示管理手段
(206)では、全ての装置に表示完了通知を行うため
にプラント監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示
完了を通知する。プラント監視装置伝送手段(207)
では表示完了通知を信号変換し、他の全ての装置に送信
する。
【0160】プラント模擬計算装置(1)で、この表示
完了通知を受信すると、プラント模擬計算装置伝送手段
(107)はスケジューリング手段(108)にこれを
引き渡し、スケジューリング手段(108)では、これ
を判定してスケジューリング状態情報として、当該のス
ケジューリングステップが正しく実行完了したことを示
すフラグをスケジューリング状態値としてデータストレ
ージ(103)に記録し、プラント運転訓練に際しての
学習支援データが適切に表示されたことが確認される。
【0161】操作インストラクション表示を行う場合、
また、参考トレンドを表示する場合も同様の手順で行わ
れる。
【0162】スケジューリング定義情報に設定された操
作インストラクション表示内容および、表示場所のデー
タは、学習支援データ指定要求と監視用表示装置(7)
への参考データ表示要求として、学習支援装置(3)お
よびプラント監視装置模擬装置(2)にネットワーク
(10)を介して送信される。
【0163】学習支援データ指定要求は、学習支援装置
(3)で受信され、学習支援管理手段(301)におい
て、判定部(201a)で通信内容が学習支援情報の検
索であることを判定すると、学習支援制御部(201
b)に判定内容が通知され、学習支援制御部(201
b)ではこれに従って学習支援データ転送管理手段(3
06)に要求されている学習支援データのキーインデッ
クスを通知し、学習支援データ転送管理手段(306)
はこれに基づいて、学習支援データベース管理手段(3
07)に指定されているデータを学習支援データベース
(308)から取出すように要求を行う。
【0164】学習支援データベース管理手段(307)
は必要とされるデータを学習支援データベース(30
8)から取出すと、これを学習支援データ転送管理手段
(306)に引き渡し、処理を終了する。
【0165】学習支援データ転送管理手段(306)
は、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの
転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置
(2)にデータを送出し、また、データの抽出が完了
し、転送を待っている状態であることを学習支援管理手
段(301)に通知する。学習支援管理手段(301)
は、データが引き出し終えていることを他の全ての装置
に通知するために、学習支援装置伝送手段(309)に
通知を行う。
【0166】監視用表示装置(7)への参考データ表示
要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受信さ
れ、プラント監視装置伝送手段(207)がこれを信号
変換した後、参考データ表示管理手段(206)にこれ
が通知される。参考データ表示管理手段(206)で
は、この要求の内容を判定し、表示用データを要求すべ
き装置に対し、データ転送要求を送出するため、プラン
ト監視装置模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要
求データを引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手
段(207)ではデータ転送要求を信号変換してネット
ワーク(10)にこれを送出する。
【0167】上記の結果、学習支援データは学習支援装
置(3)からプラント監視装置模擬装置(2)に転送さ
れ、プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)でこ
れが受信されると、参考データ表示管理手段(206)
に通知される。参考データ表示管理手段(206)で
は、データに付された要求番号によりこれが当該の参考
データ表示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求
番号が一致すれば参考データ表示手段(205)にこの
データを表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段
(205)ではグラフィック表示手段(202)で扱う
ことの可能なグラフィックデータに変換して、グラフィ
ック表示手段(202)に通知する。グラフィック表示
手段(202)ではこれをそのまま、通常のプラント模
擬計算装置(1)により模擬されているプラントの状態
値データをもとにするCRT表示内容に付加して監視用
表示装置(7)に表示する。また、学習支援データがプ
ラント監視装置模擬装置(2)に転送され、参考データ
表示管理手段(206)で当該の参考データ表示要求に
見合うデータであることが確認されると、参考データ表
示管理手段(206)では、表示完了通知を行うために
プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示完
了を通知する。プラント監視装置模擬装置伝送手段(2
07)では表示完了通知を信号変換し、他の全ての装置
に送信する。
【0168】プラント模擬計算装置(1)で、この表示
完了通知を受信すると、プラント模擬計算装置伝送手段
(107)はスケジューリング手段(108)にこれを
引き渡し、スケジューリング手段(108)では、これ
を判定してスケジューリング状態情報として、当該のス
ケジューリングステップが正しく実行完了したことを示
すフラグをスケジューリング状態値としてデータストレ
ージ(103)に記録し、プラント運転訓練に際しての
操作インストラクションデータが適切に表示されたこと
が確認される。
【0169】スケジューリング定義情報の設定が収集デ
ータ指定要求の場合、データ指定要求はデータ収集装置
(4)で受信され、データ収集転送管理手段(402)
において、判定部(401a)で通信内容が収集データ
指定要求であることを判定すると、データ収集制御部
(401b)に判定内容が通知される。
【0170】データ収集制御部(401b)では、予め
規定されているプラント運転上の主要イベントについ
て、要求された収集データがどれであるかのデータを収
集データ指定要求に付加されているデータから判定し、
この経過値データのうちから現在のプラント模擬状態で
収集されている経過値データの主要イベントのうち、発
生時間の最も早いものから順に比較し、現在プラント模
擬計算装置(1)で計算され実行されている模擬の状態
のうちで、監視用表示装置(7)に表示可能な経過値デ
ータの範囲でもっとも早期に起こっているものを検索
し、このイベントが現在からどれだけの時間前に起こっ
ているかを算出して、これを基準として表示用参考経過
値データの開始時間と、終了時間とを算出する。
【0171】これをもとに、収集データ転送管理手段
(402)は経過値データを収集データ保存手段(40
3)から取出す。
【0172】収集データ転送管理手段(402)は、次
に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの転送要
求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置(2)にデ
ータを送出するため、データの抽出が完了し、転送を待
っている状態であることをデータ収集装置伝送手段(4
04)に通知する。
【0173】一方、監視用表示装置(7)への参考デー
タ表示要求は、プラント監視装置模擬装置(2)にて受
信され、またデータ収集装置伝送手段(404)におい
ても受信される。データ収集装置伝送手段(404)で
は、この表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装
置(2)からのデータ転送許可信号を共に収集データ転
送管理手段(402)に通知し、収集データ転送管理手
段(402)は参考データ表示要求とデータ転送許可の
2条件が共に通知されている場合にのみ、表示用のデー
タ収集データを送信する判定を行いデータ収集装置伝送
手段(404)にデータを引き渡す。
【0174】このときプラント監視装置模擬装置(2)
では、監視用表示装置(7)への参考データ表示要求が
ネットワーク(10)を介して送信されると、プラント
監視装置伝送手段(207)がこれを信号変換した後、
参考データ表示管理手段(206)にこれが通知され
る。参考データ表示管理手段(206)では、この要求
の内容を判定し、表示用データを要求すべき装置に対
し、データ転送要求を送出するため、プラント監視装置
模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求データを
引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(20
7)ではデータ転送要求を信号変換してネットワーク
(10)にこれを送出する。
【0175】上記の結果、収集データはデータ収集装置
(4)からプラント監視装置模擬装置(2)に転送さ
れ、プラント監視装置模擬装置伝送手段(207)でこ
れが受信されると、参考データ表示管理手段(206)
に通知される。参考データ表示管理手段(206)で
は、データに付された要求番号によりこれが当該の参考
データ表示要求に見合うデータかを判定し、正しく要求
番号が一致すれば参考データ表示手段(205)にこの
データを表示要求と共に引き渡し、参考データ表示手段
(205)ではグラフィック表示手段(202)で扱う
ことの可能なグラフィックデータに変換して、グラフィ
ック表示手段(202)に通知する。グラフィック表示
手段(202)ではこれをそのまま、通常のプラント模
擬計算装置(1)により模擬されているプラントの状態
値データをもとにするCRT表示内容に付加して監視用
表示装置(7)に表示する。また、データ収集データが
プラント監視装置模擬装置(2)に転送され、参考デー
タ表示管理手段(206)で当該の参考データ表示要求
に見合うデータであることが確認されると、参考データ
表示管理手段(206)では、表示完了通知を行うため
にプラント監視装置模擬装置伝送手段(207)に表示
完了を通知する。プラント監視装置模擬装置伝送手段
(207)では表示完了通知を信号変換し、他の全ての
装置に送信する。
【0176】プラント模擬計算装置(1)で、この表示
完了通知を受信すると、プラント模擬計算装置伝送手段
(107)はスケジューリング手段(108)にこれを
引き渡し、スケジューリング手段(108)では、これ
を判定してスケジューリング状態情報として、当該のス
ケジューリングステップが正しく実行完了したことを示
すフラグをスケジューリング状態値としてデータストレ
ージ(103)に記録し、プラント運転訓練に際しての
参考トレンドデータが適切に表示されたことが確認され
る。
【0177】このように第6実施の形態によれば、プラ
ント模擬計算装置(1)を運転訓練カリキュラムに基づ
いて特定の運転訓練時間において連用する際にカリキュ
ラム上要請される一定の事象模擬を時系列的に発生させ
るにあたり、事象模擬およびこれに対応する運転操作の
妥当性などの検証を行うために、事象模擬発生だけでな
く、プラント模擬計算装置(1)の計算処理停止または
開始などの装置操作、学習支援装置(3)で保有するデ
ータまたはデータ収集装置(4)などのデータを運転訓
練に並行して監視用表示装置(7)などに表示すると
き、高機能携帯端末装置(5)などでプラント模擬計算
装置(1)内のデータストレージ内のスケジューリング
定義情報を予め上記の操作を設定しておく。これを同様
に運転訓練開始とともに指導する操作を高機能携帯端末
装置(5)から行う。この後スケジューリング定義情報
にしたがってプラント模擬計算装置(1)のスケジュー
リング実行手段(108)が実行時期を判定し、プラン
ト模擬計算装置(1)でのプラント模擬手段(101)
に事象発生を要求する。プラント模擬手段(101)で
は事象発生が要求されると、設定されている情報に基づ
いて事故事象や状態値の変更を行う。
【0178】一方、スケジューリング定義情報にプラン
ト模擬計算処理の停止が設定されていると、プラント模
擬手段(101)では設定されている情報に基づいてプ
ラント模擬計算処理を停止し、現在値のまま保持する。
【0179】また、スケジェーリング定義情報が他の装
置の保有するデータを運転訓練上の参考としてプラント
監視装置模擬装置(2)の監視用表示装置(7)に表示
するための設定であれば、スケジューリング実行手段か
らこの要求をプラント摸擬計算装置データ転送管理手段
(106)に通知する。データ転送管理手段(106)
はこの要求の内容に応じて、要求を発行する相手先を判
定し、データ転送要求をプラント摸擬計算装置伝送手段
(107)を介してネットワーク(10)に送出する。
【0180】学習支援データ表示を行う場合、上記のデ
ータ転送要求は、学習支援装置伝送手段(309)によ
って受信され、学習支援管理手段(301)に通知され
る。学習支援管理手段(301)はデータ転送要求を、
学習支援データ転送管理手段(306)に通知し学習支
援データ転送管理手段(306)はこれに基づいて、学
習支援データベース管理手段(307)に指定されてい
るデータを学習支援情報データベース(308)から取
り出すように要求を行う。学習支援データベース管理手
段(307)は必要とされるデータを学習支援情報デー
タベース(308)から取り出すと、これを学習支援デ
ータ転送管理手段(306)に引き渡し処理を終了す
る。
【0181】学習支援データ転送管理手段(306)
は、次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)からの
転送要求を待ってこれをプラント監視装置模擬装置
(2)にデータを送出し、また、データの引き出しが完
了し、転送を待っている状態であることを学習支援管理
手段(301)に通知する。学習支援管理手段(30
1)は、データが引き出し終えていることを他の全ての
装置に通知するために、学習支援装置伝送手段(30
9)に通知を行う。
【0182】監視用表示装置(7)へのデータ転送要求
は、プラント監視装置模擬装置(2)においても受信さ
れ、また学習支援装置伝送手段(309)においても受
信される。学習支援装置伝送手段(309)では、この
表示要求と次に述べるプラント監視装置模擬装置(2)
からのデータ転送許可信号をともに学習支援データ転送
管理手段(306)に通知し、この条件がともに通知さ
れている場合にのみ、学習支援データ転送管理手段(3
06)は表示用の学習支援データをプラント監視装置模
擬装置(2)に対して送信するよう学習支援装置伝送手
段(309)にデータを引き渡す。
【0183】一方、プラント監視装置模擬装置(2)で
は、監視用表示装置(7)へのデータ転送要求がネット
ワーク(10)を介して送信されると、プラント監視装
置模擬装置伝送手段(207)がこれを信号変換した
後、参考データ表示管理手段(206)にこれが通知さ
れる。参考データ表示管理手段(206)では、この要
求の内容を判定し、表示用データを要求すべき装置に対
し、データ転送許可を送出するため、プラント監視装置
模擬装置伝送手段(207)にデータ転送要求データを
引き渡す。プラント監視装置模擬装置伝送手段(20
7)ではデータ転送要求を信号変換してネットワーク
(10)にこれを送出する。
【0184】上記の作用の結果、学習支援データは学習
支援装置(3)からプラント監視装置模擬装置(2)に
転送され、プラント監視装置模擬装置伝送手段(20
7)でこれが受信されると、参考データ表示管理手段
(206)に通知される。参考データ表示管理手段(2
06)では、データに付された要求番号によりこれが当
該の参考データ表示要求に見合うデータかを判定し、正
しく要求番号が一致すれば参考データ表示手段(20
5)にこのデータを表示要求とともに引き渡し、参考デ
ータ表示管理手段(206)ではグラフィック表示手段
(202)で扱うことの可能なグラフィックデータに変
換して、グラフィック表示手段(202)に通知する。
グラフィック表示手段(202)ではこれをそのままC
RT表示内容に付加して監視用表示装置(7)に表示す
る。また、学習支援データがプラント監視装置模擬装置
(2)に伝送され、参考データ表示管理手段(206)
で当該の参考データ表示要求に見合うデータであること
が確認されると、参考データ表示管理手段(206)で
は、表示完了通知を行うためにプラント監視装置模擬装
置伝送手段(207)に表示完了を通知する。プラント
監視装置模擬装置伝送手段(207)では表示完了通知
を信号変換し、他の全ての装置に送信する。
【0185】プラント模擬計算装置(1)で、この表示
完了通知を受信すると、プラント模擬計算装置伝送手段
(107)はスケジューリング手段(108)にこれを
引き渡し、スケジューリング手段(108)では、これ
を判定してスケジューリング設定情報として、当該のス
ケジューリングステップが正しく実行完了し、プラント
運転訓練に際しての学習支援データが表示されたことが
確認される。
【0186】操作インストラクション表示を行う場合、
また、参考トレンドを表示する場合も同様に、第3実施
の形態または第4実施の形態に示す作用と同等の作用に
より行われる。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、高機能携帯端末装置から各装置へ対して要求をネ
ットワークを介して出力し、各装置で得られた要求に応
じた結果がネットワークを介して高機能携帯端末装置へ
表示され、高機能携帯端末装置から各装置へ対して要求
した内容自体も表示するので、指導員の要求が正確に各
装置へ伝えられ各装置で得られた結果の確認ができ、指
導員による指導が効率的に行われ訓練効果を大幅に向上
させることができる。
【0188】請求項2の発明は、高機能携帯端末装置の
情報表示/操作装置から学習支援検索情報の要求がある
と、学習支援装置によって対応する学習支援検索情報が
抽出され、高機能携帯端末装置の情報表示/操作装置へ
表示され、情報表示/操作装置によって選択された学習
支援検索情報が学習支援装置によって抽出され、プラン
ト監視装置模擬装置へ参考データの表示要求がされ監視
用表示装置へ表示がされ、その結果が高機能携帯端末装
置の情報表示/操作装置へ表示されので、指導員の意図
する学習支援ができ、運転訓練が効率的に行われる。
【0189】請求項3の発明は、高機能携帯端末装置か
らの学習支援検索情報の要求情報に基づいて検索して得
られた学習支援検索情報を高機能携帯端末装置へ出力
し、高機能携帯端末装置から指導員が特定した学習支援
情報を転送して監視用表示装置に表示すると共に、高機
能携帯端末装置へ転送して表示するので、運転訓練中に
も必要な学習支援情報が即座に得られるので、訓練効果
が向上すると共に、指導員の負担も軽減でき、従来のよ
うに訓練後に別室へ行って学習支援情報を得る等の必要
がなくなつた。
【0190】請求項4の発明は、高機能携帯端末装置か
らの操作手順に関する検索情報の要求情報とプラント模
擬の段階とに基づいて今後の操作手順に関する検索情報
を作成して高機能携帯端末装置へ出力し、高機能携帯端
末装置から指導員が特定した操作手順情報を監視用表示
装置へ転送して表示すると共に、高機能携帯端末装置へ
転送して表示するので、プラントの今後の操作手順が即
座に訓練員に知らされるので訓練効果が向上し、文書等
を見る等の手間が不要となり、指導員の負担も軽減でき
る。
【0191】請求項5の発明は、高機能携帯端末装置か
ら参考トレンドデータ検索情報の要求情報によって検索
して得られる参考トレンドデータ検索情報を高機能携帯
端末装置へ出力し、高機能携帯端末装置から指導員が特
定した参考トレンド情報を転送して監視用表示装置へ表
示すると共に、高機能携帯端末装置へ転送して表示する
ので、訓練員が参考トレンドを参照して訓練中にも運転
訓練の推移を客観的に評価することができ、訓練後に訓
練結果を評価する必要がなくなった。
【0192】請求項6の発明は、プラント模擬計算装置
によって、計算に用いるプラント値を変更するとき、こ
の変更データとこれに関連する変更関連情報の要求が各
装置へ出力され、変更関連情報に学習支援に関する情報
があれば、対応する学習支援に関する情報が検索され高
機能携帯端末装置や必要により他の装置へ転送され、さ
らに、変更関連情報に参考トレンドに関する情報が含ま
れているとき対応する参考トレンドに関する情報が検索
され高機能携帯端末装置や必要により他の装置へ転送す
るので、プラント模擬計算装置で、計算に用いるプラン
ト値の変更データのみならず、プラント値の変更に伴い
関連するパラメータやプラントの挙動に影響を与える参
照すべき参考トレンドや学習支援等が変更関連情報とし
て抽出され指導員に知らされ、必要によって運転訓練員
にも知らされる。従って、従来のように指導員が人手に
よって関連情報の収集をしたり、頭の中で考えたりする
必要がなく、指導員の負担の軽減が図れ、また、確実に
必要な関連情報を指導員が得ることができる。
【0193】請求項7の発明は、予め設定されるスケジ
ューリング定義情報のある実行ステップに参考トレンド
の要求があり、監視用表示装置や高機能携帯端末装置へ
出力するようになっていればデータ収集装置へ参考トレ
ンドの抽出要求がされ、抽出された参考トレンドが監視
用表示装置や高機能携帯端末装置へ出力される。また、
ある実行ステップに学習支援データの要求があれば、対
応する学習支援データが抽出され要求先へ出力される。
従って、従来のようにあるステップで必要なデータを文
書で持っていて、文書の中から探し出すという手間が削
減でき、指導員の負担が軽減し、さらに、運転訓練員の
訓練効果も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に備える情報表示/操作装置の構成を示す
図である。
【図3】図2の情報表示/操作装置の接続確認信号のデ
ータフォーマットを示す図である。
【図4】図1の高機能携帯端末装置に備えるグラフィッ
クインターフェース手段の構成を示す図である。
【図5】図1の高機能携帯端末装置に備える基本部のデ
ータ処理フローを示す図である。
【図6】本発明の第2実施の形態を示す構成図である。
【図7】図6の学習支援装置に備える学習支援管理手段
のソフトウェアフレーム図である。
【図8】図6の学習支援装置に備える学習支援データベ
ース管理手段に対するデータ抽出命令の一般的な記述方
法を示す図である。
【図9】図6の学習支援装置に備える学習支援表示リン
クデータベースの構成を示す図である。
【図10】図6の学習支援装置に備える学習支援データ
転送管理手段のソフトウェアフレーム図を示す図であ
る。
【図11】図6の学習支援装置に備える学習支援データ
ベースの構成を示す図である。
【図12】本発明の第3実施の形態を示す構成図であ
る。
【図13】図12の学習支援装置に備える学習支援デー
タベース管理手段に対するデータ抽出命令の一般的な記
述方法を示す図である。
【図14】図12の学習支援装置に備える操作手順表示
データの一例を示す図である。
【図15】本発明の第4実施の形態を示す構成図であ
る。
【図16】図15のデータ収集装置に備える学習支援デ
ータ転送管理手段のソフトウェアフレーム図を示す図で
ある。
【図17】図15のデータ収集装置に備える収集データ
保存手段の収集データ管理テーブルの構成を示す図であ
る。
【図18】本発明の第5実施の形態を示す構成図であ
る。
【図19】図18の高機能携帯端末装置に備える状態値
変更対話手段のソフトウェアフレーム図を示す図であ
る。
【図20】図18の高機能携帯端末装置に備えるポイン
トリンクデータベースの構成を示す図である。
【図21】本発明の第6実施の形態を示す構成図であ
る。
【図22】図21のプラント模擬計算装置に備えるスケ
ジューリング定義情報の例を示す図である。
【図23】図21のプラント模擬計算装置に備えるスケ
ジューリング手段のソフトウェアフレーム図を示す。
【図24】従来技術を示すプラント模擬装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
(1) プラント模擬計算装置 (2) プラント監視装置模擬装置 (3) 学習支援装置 (4) データ収集装置 (5) 高機能携帯端末装置 (6) 監視操作盤 (7) 監視用表示装置 (10) ネットワーク (101) プラント模擬手段 (201) プラント状態表示手段 (205) 参考データ表示手段 (206) 参考データ表示管理手段 (207) プラント監視装置模擬装置伝送手段 (301) 学習支援管理手段 (302) 表示リンクデータ管理手段 (303) 学習支援表示リンクデータベース (501) 状態値変更データ入出力手段 (502) 状態値変更対話手段 (503) グラフィックインターフェース手段 (504) 表示用グラフィックデータファイル (505) ポイントリンクデータベース (506) 高機能携帯端末伝送手段 (507) 情報表示/操作装置 (508) 高機能携帯端末操作装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視操作盤からの運転操作データによっ
    てプラントの動特性モデルおよび制御モデルに基づいて
    プラントの状態値を計算し得られたプラント状態データ
    を出力するプラント模擬計算装置と、 このプラント模擬計算装置から前記プラント状態データ
    を取込み監視表示装置へ表示して運転訓練員へ知らせる
    プラント監視装置模擬装置と、 プラントの模擬運転訓練上参考となる学習支援情報を要
    求によって情報提供する学習支援装置と、 前記運転操作データおよびプラント状態データとを収集
    するデータ収集装置と、 指導員が必要とする情報を得るために要求情報を入力す
    る高機能携帯端末装置との各装置を相互にネットワーク
    で接続し、 前記高機能携帯端末装置には、指導員の要求情報を前記
    各装置へ伝えると共に、要求情報の内容を表示して指導
    員へ知らせる一方、要求情報によって得られた取得情報
    を要求に応じて各装置へ転送し、さらに、指導員へ表示
    して知らせる手段とを備えることを特徴とするプラント
    模擬装置。
  2. 【請求項2】 前記高機能携帯端末装置は、 指導員が前記各装置への要求情報を入力すると共に、要
    求情報の内容および前記取得情報を表示情報で指導員へ
    知らせる情報表示/操作装置と、前記情報表示/操作装
    置へ表示用データを与えるため各種データを保存する表
    示用グラフィックデータファイルと、前記要求情報を前
    記各装置へどのように要求すればよいか定義したポイン
    トリンクデータベースと、前記情報表示/操作装置に表
    示するデータおよび前記情報表示/操作装置からの指導
    員の前記各装置に対する要求情報を管理するグラフィッ
    クインターフェース手段と、前記情報表示/操作装置か
    らの状態値変更要求を含む要求情報と関連する各種の情
    報を表示するためにポイントリンクデータベースを参照
    し、これに基づいて関連する各種情報を前記各装置に要
    求するためのデータ要求信号を作成する状態値変更対話
    手段と、この状態値変更対話手段からのデータ要求信号
    をネットワークを介して前記各装置へ伝えるための高機
    能携帯端末伝送手段へ要求する一方、各種関連情報を前
    記各装置から取得し、これを前記状態値変更対話手段を
    介してグラフィックインターフェース手段に伝え、情報
    表示/操作装置で監視できるようにする状態値変更デー
    タ入出力手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載
    のプラント模擬装置。
  3. 【請求項3】 前記学習支援装置は、 前記高機能携帯端末装置からの学習支援検索情報の要求
    情報に基づいて検索して得られた学習支援検索情報を前
    記高機能携帯端末装置へ出力し、高機能携帯端末装置か
    ら指導員が特定した学習支援情報を転送して監視用表示
    装置に表示すると共に、高機能携帯端末装置へ転送して
    表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のプラント模擬装置。
  4. 【請求項4】 前記学習支援装置は、 前記高機能携帯端末装置からの操作手順に関する検索情
    報の要求情報とプラント模擬の段階とに基づいて今後の
    操作手順に関する検索情報を作成して前記高機能携帯端
    末装置へ出力し、高機能携帯端末装置から指導員が特定
    した操作手順情報を監視用表示装置へ転送して表示する
    と共に、高機能携帯端末装置へ転送して表示することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のプラント模擬
    装置。
  5. 【請求項5】 前記データ収集装置は、 前記高機能携帯端末装置から参考トレンドデータ検索情
    報の要求情報によって検索して得られる参考トレンドデ
    ータ検索情報を前記高機能携帯端末装置へ出力し、高機
    能携帯端末装置から指導員が特定した参考トレンド情報
    を転送して監視用表示装置へ表示すると共に、高機能携
    帯端末装置へ転送して表示することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のプラント模擬装置。
  6. 【請求項6】 前記高機能携帯端末装置は、 プラント模擬計算装置によって計算されるプラント値の
    変更をするとき、変更するプラント値の変更データとこ
    れに関連する情報を対話処理によって抽出して変更関連
    情報として前記各装置へ要求する一方、前記各装置によ
    って取得された変更関連情報を入力して表示出力する手
    段とを設け、 プラント模擬計算装置は、 変更関連情報に基づいて処理を実行して得られる変更関
    連情報を前記高機能携帯端末装置を含む各装置へ転送す
    る手段を設け、 学習支援装置は、 前記変更関連情報に学習支援に関する情報が含まれてい
    るとき、該当する学習支援に関する情報を検索して得ら
    れる変更関連情報を前記高機能携帯端末装置を含む各装
    置へ転送する手段を設け、 前記データ収集装置は、 前記変更関連情報に参考トレンドに関する情報が含まれ
    ているとき該当する参考トレンドに関する情報を検索し
    て得られる変更関連情報を前記高機能携帯端末装置を含
    む各装置へ転送する手段とを設けることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のプラント模擬装置。
  7. 【請求項7】 前記プラント模擬計算装置は、 実行ステップ単位毎にそのステップで実行する内容をス
    ケジューリング定義データとしてステップの実行状況と
    共に、スケジューリング定義情報として登録し、このス
    ケジューリング定義情報に基づいてスケジュールの実行
    の定義内容と実行時期を判定し前記各装置へ要求をする
    手段を設け、 前記学習支援装置は、 前記プラント模擬計算装置からのスケジュールに関する
    要求に学習支援のデータの要求があれば、要求に応じた
    学習支援のデータを抽出し、要求先へ転送する手段を設
    け、 前記データ収集装置は、 前記プラント模擬計算装置からのスケジュールに関する
    要求に参考トレンドの要求があれば、要求に応じて参考
    トレンドのデータを抽出して要求先へ転送する手段を設
    け、 前記プラント監視装置模擬装置は、 転送されたデータを監視用表示装置へ表示させる手段を
    設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    プラント模擬装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6450818B1 (en) 1998-12-28 2002-09-17 Daicel Chemical Industries, Ltd. Activity-support instructional systems
JP2013015996A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd プラント運転訓練装置

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US6450818B1 (en) 1998-12-28 2002-09-17 Daicel Chemical Industries, Ltd. Activity-support instructional systems
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